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Solaris 7はSunOS 5.7を、
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最新の'''Solaris 10'''はSunOS 5.10をそれぞれコアとしている。
最新の'''Solaris 11'''はSunOS 5.11をそれぞれコアとしている。


商業的な歴史については[[UNIX戦争]]を参照。
商業的な歴史については[[UNIX戦争]]を参照。
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両アーキテクチャで共通のコードベースを使用している。バージョン2.5.1では[[PowerPC]]アーキテクチャ([[PReP]]プラットフォーム)にも移植されたが、それ以降はリリースされていない。[[Itanium]]のサポートは一度は計画されたが、市場導入には至っていない。x86システムで[[Linux]]の実行ファイルをネイティブに実行できるようにするため、Solaris 10にLinux [[Application Binary Interface|ABI]]を実装することが計画されている。
両アーキテクチャで共通のコードベースを使用している。バージョン2.5.1では[[PowerPC]]アーキテクチャ([[PReP]]プラットフォーム)にも移植されたが、それ以降はリリースされていない。[[Itanium]]のサポートは一度は計画されたが、市場導入には至っていない。x86システムで[[Linux]]の実行ファイルをネイティブに実行できるようにするため、Solaris 10にLinux [[Application Binary Interface|ABI]]を実装することが計画されている。


Solarisは多数の[[CPU]]を搭載した[[対称型マルチプロセッシング|SMP]]マシンに適していると評されることが多い。またSolaris 7以降は一貫して[[64ビット]] SPARCアプリケーションをサポートしている。SolarisはSunのSPARCハードウェアと密接に統合されており、両者は互いに組み合わせで設計・販売されてきた。これにより信頼性の高いシステムを構築することができたが、PCハードウェアによるシステム(x86システム)に比較すると非常に高コストであった。とはいえ、x86システムもSolaris 2.1以降は一貫してサポートされてきており、また、最新のSolaris 10は[[AMD64]]を中心に設計されているため、AMD64アーキテクチャベースの64ビット CPUマシンを利用することもできる。
Solarisは多数の[[CPU]]を搭載した[[対称型マルチプロセッシング|SMP]]マシンに適していると評されることが多い。またSolaris 7以降は一貫して[[64ビット]] SPARCアプリケーションをサポートしている。SolarisはSunのSPARCハードウェアと密接に統合されており、両者は互いに組み合わせで設計・販売されてきた。これにより信頼性の高いシステムを構築することができたが、PCハードウェアによるシステム(x86システム)に比較すると非常に高コストであった。とはいえ、x86システムもSolaris 2.1以降は一貫してサポートされてきており、また、Solaris 10からは[[AMD64]]を中心に設計されているため、AMD64アーキテクチャベースの64ビット CPUマシンを利用することもできる。


2009年現在、SunはハイエンドではSPARCサーバを中心としながら、ローエンドでは2〜16コアのAMD64ベースの[[ワークステーション]]や[[サーバ]]の販売にも重点をおいてい
2009年の時点では、SunはハイエンドではSPARCサーバを中心としながら、ローエンドでは2〜16コアのAMD64ベースの[[ワークステーション]]や[[サーバ]]の販売にも重点をおいてい


== デスクトップ環境 ==
== デスクトップ環境 ==
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Solaris2.5で[[Common Desktop Environment|CDE]]が採用され、
Solaris2.5で[[Common Desktop Environment|CDE]]が採用され、
Solaris 10では[[GNOME]]ベースの[[Java Desktop System]]となっている。
Solaris 10では[[GNOME]]ベースの[[Java Desktop System]]となっている。
Solaris 11では、OpenSolarisと同様、通常のGNOMEデスクトップが採用された。

また、有料版だけでなく無料版にも、ATOKやリコーフォント等の商用ソフトウェアが入っている。
また、有料版だけでなく無料版にも、ATOKやリコーフォント等の商用ソフトウェアが入っている。


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すでに[[Xen (仮想化ソフトウェア)|Xen]]サポート等の新しい機能が
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OpenSolarisプロジェクトに追加されており、
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Sunは将来のSolarisはOpenSolarisから派生したものをリリースすると表明している
Sunは将来のSolarisはOpenSolarisから派生したものをリリースすると表明しており、実際にそうなった


OS本体を無料化する一方で[[パッチ]]のダウンロードは一部が有料化されてい
OS本体を無料化する一方で[[パッチ]]のダウンロードは一部が有料化されてい


OracleによるSun買収後の[[2010年]][[4月]]に、90日の試用後は商用利用では有償のサポート契約が必須、個人利用、開発用途では無料。<ref>[http://journal.mycom.co.jp/news/2010/04/01/020/index.html Solaris、ライセンス変更とSystem Z移植の中止]</ref>
OracleによるSun買収後の[[2010年]][[4月]]に、90日の試用後は商用利用では有償のサポート契約が必須、個人利用、開発用途では無料。<ref>[http://journal.mycom.co.jp/news/2010/04/01/020/index.html Solaris、ライセンス変更とSystem Z移植の中止]</ref>
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| Solaris 11 || SunOS 5.11 || [[2011年]][[11月9日]] || IPS(新パッケージマネージャ)、COMSTAR(iSCSIターゲット)、Crossbow(ネットワーク仮想化)、ZFSの強化(重複排除機能、暗号化など)、Solaris Containersの強化(リソースの仮想化機能や、制限機能の強化)、その他 (snv175)
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2012年1月7日 (土) 05:10時点における版

Solaris
開発者 オラクル
OSの系統 UNIX
開発状況 開発中
ソースモデル オープンソース(ただし公開されていない部分もある。#ライセンス参照)
初版 1992
最新安定版 11.11 / 2011年11月9日
プラットフォーム SPARCx86 (AMD64EM64Tを含む)[1]
カーネル種別 モノリシックカーネル
既定のUI Java Desktop SystemまたはGNOME
ライセンス プロプライエタリ
ウェブサイト http://www.oracle.com/jp/products/servers-storage/solaris/index.html
テンプレートを表示

Solarisソラリス)はサン・マイクロシステムズによって開発され、UNIXとして認証を受けたオペレーティングシステムである。2010年1月27日のオラクルによるサン・マイクロシステムズ買収に伴い、現在の開発は同社が担っている。

プロプライエタリ・ソフトウェアであるが、コア部分はOpenSolarisとしてオープンソース化されている。

歴史

1990年代初頭、SunはBSDベースだったSunOS 4UNIX System V Release 4 (SVR4)ベースのものに置き換えた(SVR4はAT&TとSunが共同で開発した)。 元々の名称はSunOS 5.0であったが、 Solaris 2という市場用の製品名もついていた。 遡ってSunOS 4.1.xSolaris 1と呼ばれるようになったが、 ほとんどの場合Solarisという名前はSVR4ベースのSunOS 5.0以降のものにしか使われない。

SolarisはSunOSオペレーティングシステムに グラフィカル環境(デスクトップ環境を参照)や ONC+などのコンポーネントを加えたものとされている。 Solarisのリリース名にはSunOSのマイナーバージョン名が含まれていて、 例えばSolaris 2.4のコアにはSunOS 5.4が含まれている。 Solaris 2.6以降は"2."の部分がなくなっており、 Solaris 7はSunOS 5.7を、 最新のSolaris 11はSunOS 5.11をそれぞれコアとしている。

商業的な歴史についてはUNIX戦争を参照。

サポートされているアーキテクチャ

SolarisはSPARCアーキテクチャとx86アーキテクチャ(AMD64/EM64Tを含む)をサポートし、 両アーキテクチャで共通のコードベースを使用している。バージョン2.5.1ではPowerPCアーキテクチャ(PRePプラットフォーム)にも移植されたが、それ以降はリリースされていない。Itaniumのサポートは一度は計画されたが、市場導入には至っていない。x86システムでLinuxの実行ファイルをネイティブに実行できるようにするため、Solaris 10にLinux ABIを実装することが計画されている。

Solarisは多数のCPUを搭載したSMPマシンに適していると評されることが多い。またSolaris 7以降は一貫して64ビット SPARCアプリケーションをサポートしている。SolarisはSunのSPARCハードウェアと密接に統合されており、両者は互いに組み合わせで設計・販売されてきた。これにより信頼性の高いシステムを構築することができたが、PCハードウェアによるシステム(x86システム)に比較すると非常に高コストであった。とはいえ、x86システムもSolaris 2.1以降は一貫してサポートされてきており、また、Solaris 10からはAMD64を中心に設計されているため、AMD64アーキテクチャベースの64ビット CPUマシンを利用することもできる。

2009年の時点では、SunはハイエンドではSPARCサーバを中心としながら、ローエンドでは2〜16コアのAMD64ベースのワークステーションサーバの販売にも重点をおいていた。

デスクトップ環境

最初のSolarisのデスクトップ環境はOpenWindowsだったが、 Solaris2.5でCDEが採用され、 Solaris 10ではGNOMEベースのJava Desktop Systemとなっている。 Solaris 11では、OpenSolarisと同様、通常のGNOMEデスクトップが採用された。 また、有料版だけでなく無料版にも、ATOKやリコーフォント等の商用ソフトウェアが入っている。

ライセンス

Solarisのソースコードの一部は、OpenSolarisプロジェクトからCommon Development and Distribution License(CDDL)の下でオープンソースとして公開されている。 CDDLはOSIが承認したライセンスで、公開されているソースコードは、使用料が無料であり、無保証で非独占的な利用が可能である。頒布にあたって、ソフトウェアを実行可能なコード形式で提供する場合は、CDDLに従ってソースコードの提供が義務づけられており、CDDLのコピーを添付しなくてはならない。ただし、Free Software FoundationGPLと似ている部分があるが、互換ではないと考えられている。

OpenSolarisは2005年6月14日にSolarisの開発コードから誕生し、 バイナリ版とソースコード版を無料でダウンロードできるようになった。 すでにXenサポート等の新しい機能が OpenSolarisプロジェクトに追加されており、 Sunは将来のSolarisはOpenSolarisから派生したものをリリースすると表明しており、実際にそうなった。

OS本体を無料化する一方でパッチのダウンロードは一部が有料化されていた。

OracleによるSun買収後の2010年4月に、90日の試用後は商用利用では有償のサポート契約が必須、個人利用、開発用途では無料。[1]

2010年8月以降、ソースコードをオープンにしながらの開発をやめ、snv_147というバージョン以降のソースコードの公開は停止している。 同時期にCDDLで公開されているSolarisのソースコードの一部をベースにある程度の互換性をもつコミュニティベースでオープンソースのIllumos Projectが派生している。このライセンスはCDDLを中心にBSDLで配布されているモジュールも含む。

バージョン

Solarisのバージョンは以下の通りである:

Solarisのバージョン SunOSのバージョン リリース日 主な特徴
Solaris 11 SunOS 5.11 2011年11月9日 IPS(新パッケージマネージャ)、COMSTAR(iSCSIターゲット)、Crossbow(ネットワーク仮想化)、ZFSの強化(重複排除機能、暗号化など)、Solaris Containersの強化(リソースの仮想化機能や、制限機能の強化)、その他 (snv175)
Solaris 10 SunOS 5.10 2005年1月31日 x64(AMD64/EM64T)サポート, DTrace (Dynamic Tracing), Solaris Containers, Service Management Facility (SMF), NFSv4, 最小特権セキュリティモデルの追加。sun4mアーキテクチャとクロックが200MHz以下のUltraSPARC Iプロセッサのサポート終了。EISAデバイス/EISAベースPCのサポート終了。Java Desktop System(GNOMEベース)をデフォルトのデスクトップとして採用。Solaris 10 1/06では、ブートローダとしてGRUBを採用(x86)、iSCSIサポート追加。Solaris 10 6/06ではZettabyte File System(ZFS)追加。
Solaris 9 SunOS 5.9 2002年5月28日(SPARC), 2003年2月6日(x86) iPlanet Directory Server, Resource Manager, Solaris Volume Manager, 拡張ファイル属性, Linux互換性サポートを追加。OpenWindowsの削除。sun4dアーキテクチャのサポート終了。最終リリースはSolaris 9 9/05。
Solaris 8 SunOS 5.8 2000年2月 マルチパスI/O、IPv6、IPsec。ロールベースアクセス制御(RBAC)を追加。sun4cアーキテクチャのサポート終了。最終リリースはSolaris 8 2/04。
Solaris 7 SunOS 5.7 1998年11月 64-bit UltraSPARCのサポート。メタデータのロギング機能(UFS logging)追加。MCAサポートの終了(Intelプラットフォーム)。
Solaris 2.6 SunOS 5.6 1997年7月 Kerberos 5, PAM, TrueType fonts, WebNFS, 大規模ファイルサポート。
Solaris 2.5.1 SunOS 5.5.1 1996年5月 PowerPCプラットフォームをサポートする唯一のリリース。Ultra Enterpriseサポート追加。ユーザID・グループID(uid_t, gid_t)の32ビット化。
Solaris 2.5 SunOS 5.5 1995年11月 最初のUltraSPARCのサポート。CDE, NFSv3, NFS/TCPのサポート。sun4(VME)のサポート削除。
Solaris 2.4 SunOS 5.4 1994年11月 SPARC/x86の最初の統合リリース。OSF/Motifランタイムをサポート。
Solaris 2.3 SunOS 5.3 1993年11月 OpenWindows 3.3がNeWSからDisplay PostScriptへ変更。SunViewサポートの削除(SPARCのみ)。
Solaris 2.2 SunOS 5.2 1993年5月 sun4dアーキテクチャのサポート追加。
Solaris 2.1 SunOS 5.1 1992年12月(SPARC), 1993年5月(x86) sun4/sun4mアーキテクチャのサポート追加。最初のx86版のリリース。
Solaris 2.0 SunOS 5.0 1992年6月 準備的なリリース。sun4cアーキテクチャしかサポートしなかった。

Solaris 7はすでに出荷されていない。2008年8月までサポートされていた。 Solaris 8は2007年2月に出荷停止となったが、2012年3月末までサポートされる。 Solaris 2.6以前のバージョンはサポートされていない。

各バージョンの詳細は[2](英文)を参照。 リリース履歴はSolaris 2 FAQ[3](英文)にも記載がある。 サポート終了日は[4](英文)を参照。

現行のSolarisの特徴的な機能として、 DTrace・Doors・Service Management Facility・Solaris Containers ・Solaris Multiplexed I/O・Solaris Volume ManagerZFSが挙げられる。

Solaris 10以降のアップデート履歴

アップデート名 リリース日 主な変更・追加点
Solaris 10 3/05 2005年3月 Java Desktop System]、Unicode Version 4.0 サポートの追加、x86 システムにおける64 ビットのサポート及びSunVTS のサポートの追加
Solaris 10 1/06 2006年1月 x86システムにおいてGrub ベースのブートへの変更、Sun Update Connectionの追加
Solaris 10 6/06 2006年6月 ZFSの統合、PostgreSQL・RealPlayer等の標準添付、PDAサポートの追加。
Solaris 10 11/06 2006年11月
Solaris 10 8/07 2007年8月
Solaris 10 5/08 2008年5月
Solaris 10 10/08 2008年10月
Solaris 10 05/09 2009年5月
Solaris 10 10/09 2009年10月
Solaris 10 9/10 2010年9月
Solaris 10 8/11 2011年9月 Oracle Solaris 10 8/11 としてリリース。

この他、開発・早期評価版であるSolaris Expressでのリリースを区切りとして追加または変更されている機能が多数ある。各リリースの詳細な概要説明は Sun Microsystems Documentation Solaris 10の概要 を参照されたい。

開発リリース

Solarisのコードベースは1980年代後半に開発が開始されて以来、 絶え間ない改良が加えられてきた。 Solaris 10といった各々のバージョンは そのリリースの前後にメインの開発コードから切り放され、 リリース以降は派生プロジェクトとしてメンテナンスされる。 派生したプロジェクトに対する更新は 次の公式なメジャーリリースがあるまで年に数回行なわれる。

2006年現在では、開発版のSolarisはOpenSolarisから派生しており Nevadaと名付けられている。

2003年に新しいSolarisの開発プロセスが導入され、 Solaris Expressという名前で 開発版の月ごとのスナップショットをダウンロードできるようになった。 これによりだれでも新しい機能を試したり、 OSの品質・安定性をテストできるようになり、 次期の公式Solarisリリースを促進させることとなった。

Solaris ExpressはOpenSolarisプロジェクトよりも前に開始されたため、 もともとはバイナリのみを提供するプログラムであったが、 現在ではOpenSolaris開発者向けのSolaris Express: Community Releaseと呼ばれるバージョンが存在した(現在は配布をしていない)。

Solaris 11の機能先出し版として、2010年11月に、Solaris 11 Expressがリリースされている。

脚注

  1. ^ Solaris、ライセンス変更とSystem Z移植の中止
  2. ^ SunOS & Solaris Version History”. UC Berkeley Open Computing Facility. 2006年9月10日閲覧。
  3. ^ Casper Dik (April 26, 2005). “What machines does Solaris 2.x run on?”. Solaris 2 FAQ. 2006年9月10日閲覧。
  4. ^ EOSL - Solaris Operating System Retirement End Of Life Matrix”. Sun Microsystems, Inc. 2007年6月26日閲覧。

外部リンク