江埼灯台
兵庫県淡路市にある灯台
江埼灯台(えさきとうだい)は兵庫県淡路市(淡路島)の江崎に立つ白亜の石造の大型灯台。この灯台は、明治初期の大坂条約によって建設された5基の洋式灯台の最初の一つで、歴史的文化財的価値が高いAランクの保存灯台である。周辺は瀬戸内海国立公園に指定され、灯台からは明石海峡大橋を望むことができる。
江埼灯台 | |
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航路標識番号 [国際標識番号] | 3801 [F5796] |
位置 | 北緯34度36分24秒 東経134度59分37秒 / 北緯34.60667度 東経134.99361度 |
所在地 | 兵庫県淡路市野島江崎 |
塗色・構造 | 白色 塔形 石造 |
レンズ | 第3等不動フレネル式 |
灯質 | 不動白赤互光 白5秒赤5秒 |
実効光度 | 白光62,000cd 赤光24,000 cd |
光達距離 |
白光18海里(約33km) 赤光16海里(約30km) |
明弧 | 61度から266度まで |
塔高 | 8.27 m (地上 - 塔頂) |
灯火標高 | 48.5 m (平均海面 - 灯火) |
初点灯 | 1871年(明治4)6月14日 |
管轄 |
海上保安庁 第五管区海上保安本部 |
歴史
- 1867年(慶応3)4月,幕府と英国公使は兵庫開港(同年12月)に備えて大坂約定(別名「大坂条約」)を結んだが、その時に、5つの灯台(江埼、六連島、部埼、友ヶ島、和田岬)の建設を約束し、その最初に建設されたのが、この灯台。
- 1871年(明治4)6月14日<旧暦では4月27日>に初点灯した。かの、「灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計による石造で、日本の洋式灯台では、8番目のものだった。灯塔には、家島産の御影石を使用し、最初の光源は石油ランプだった。
- 1933年(昭和8)年に、電化される。
- 1995年(平成7)1月17日の阪神・淡路大震災で、大きな被害を受ける。
- 1996年(平成8)旧退息所(灯台職員宿舎)が「四国村」に移築復元される。
- 2000年(平成12)旧退息所が、国登録有形文化財となる。
旧退息所
「四国村(四国民家博物館)」(香川県高松市)に石造の江埼灯台の旧退息所(灯台職員宿舎)が移築保存されている。2000年(平成12)に、国登録有形文化財になり、内部には調度品や設計図等の貴重な資料が展示されている。
交通
- 淡路交通西浦線、江崎灯台下車後徒歩5分