全国高等学校野球選手権三重大会
全国高等学校野球選手権三重大会は、1915年から始まった全国高等学校野球選手権大会の三重県予選大会のことである。
概要
- 1915年～1947年までは東海大会、1948年～1974年までは三岐大会に参加していた。
- 三重県内の主要球場を使用する。なお2005年から準決勝以降は、四日市球場にて行われる。
使用される球場
- 四日市市営霞ヶ浦第一野球場-呼び名：四日市球場
- 津球場公園内野球場 -呼び名：津市営球場、津球場
- 三重県営松阪野球場 -呼び名：松阪球場
- 伊勢市倉田山公園野球場 -呼び名：伊勢市営球場、伊勢球場
エピソード
勝利校の校歌斉唱
三重県大会では2007年大会までは勝利校の校歌斉唱はなく、試合が終了すると整列し一礼して応援席に駆け寄っていた。しかし、2008年大会から校歌斉唱が行われるようになった。勝利チームの「校歌斉唱」第１号となったのは津商業である。
歴代の代表校
| 年度 | 代表校 | 地方大会決勝 | 全国大会戦績 | 全国大会成績 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 東海大会 | |||||
| 1915年（第1回大会） | 山田中（初出場） | 準々決勝 1－9 秋田中（秋田） | ベスト8（初戦） | ||
| 三岐大会 | |||||
| 1953年（第35回大会） | 津（初出場） | 1回戦 1－2 宇都宮工（栃木） | 1回戦敗退 | ||
| 1955年（第37回大会） | 四日市（初出場） | 2回戦 3－1 芦別（北海道） 準々決勝 1－0 城東（高知） 準決勝 6－1 中京商（愛知） 決勝 4－1 坂出商（香川） |
優勝 | ||
| 1958年（第40回大会） | 松阪商（初出場） | 1回戦 4－1 益田産（島根） 2回戦 0－5 高知商（高知） |
2回戦敗退 | ||
| 1959年（第41回大会） | 松阪商（2年連続2回目） | 1回戦 4－5 松商学園（長野） | 1回戦敗退 | ||
| 1963年（第45回大会） | 相可（初出場） | 1回戦 6－2 大社（島根） 2回戦 1－2 磐城（福島） |
2回戦敗退 | ||
| 1965年（第47回大会） | 海星（初出場） | 1回戦 4－7 津久見（大分） | 1回戦敗退 | ||
| 1966年（第48回大会） | 三重（初出場） | 1回戦 6－1 鹿児島実（鹿児島） 2回戦 2－7 平安（京都） |
2回戦敗退 | ||
| 1967年（第49回大会） | 四日市（12年ぶり2回目） | 1回戦 1－3 東奥義塾（青森） | 1回戦敗退 | ||
| 1968年（第50回大会） | 三重（2年ぶり2回目） | 2回戦 7－4 延岡商（宮崎） 3回戦 6－3 松山商（愛媛） 準々決勝 1－5 興国（大阪） |
ベスト8 | ||
| 1969年（第51回大会） | 三重（2年連続3回目） | 1回戦 7－8 広陵（広島） | 1回戦敗退 | ||
| 1972年（第54回大会） | 三重・海星（7年ぶり2回目） | 1回戦 0－2 長崎・海星（長崎） | 1回戦敗退 | ||
| 1973年（第55回大会） | 三重（4年ぶり4回目） | 1回戦 3－13 鳴門工（徳島） | 1回戦敗退 | ||
| 三重大会 | |||||
| 1975年（第57回大会） | 三重（2年ぶり5回目） | 5－3 相可 | 2回戦 3－1 巨摩（山梨） 3回戦 3－7 東海大相模（神奈川） |
3回戦敗退 | |
| 1976年（第58回大会） | 三重（2年連続6回目） | 3－0 津商 | 2回戦 0－4 柳川商（福岡） | 2回戦（初戦）敗退 | |
| 1977年（第59回大会） | 海星（5年ぶり3回目） | 5－2 三重 | 2回戦 4－6 熊本工（熊本） | 2回戦（初戦）敗退 | |
| 1978年（第60回大会） | 宇治山田商（初出場） | 4－0 三重 | 1回戦 0－2 南陽工（山口） | 1回戦敗退 | |
| 1979年（第61回大会） | 相可（16年ぶり2回目） | 5－0 上野 | 1回戦 4－2 鹿児島実（鹿児島） 2回戦 3－4 比叡山（滋賀） |
2回戦敗退 | |
| 1980年（第62回大会） | 明野（初出場） | 8－0 名張桔梗丘 | 2回戦 7－9 瀬田工（滋賀） | 2回戦（初戦）敗退 | |
| 1981年（第63回大会） | 海星（4年ぶり4回目） | 4－0 宇治山田商 | 1回戦 3－7 北陽（大阪） | 1回戦敗退 | |
| 1982年（第64回大会） | 明野（2年ぶり2回目） | 9－5 相可 | 1回戦 2－3 興南（沖縄） | 1回戦敗退 | |
| 1983年（第65回大会） | 相可（4年ぶり3回目） | 7－4 宇治山田商 | 1回戦 2－4 岡山南（岡山） | 1回戦敗退 | |
| 1984年（第66回大会） | 明野（2年ぶり3回目） | 4－3 津工 | 2回戦 4－5 福岡大大濠（福岡） | 2回戦（初戦）敗退 | |
| 1985年（第67回大会） | 海星（4年ぶり5回目） | 4－2 明野 | 2回戦 11－1 和歌山工（和歌山） 3回戦 2－4 東海大甲府（山梨） |
3回戦敗退 | |
| 1986年（第68回大会） | 明野（2年ぶり4回目） | 16－0 名張 | 1回戦 7－2 池田（徳島） 2回戦 10－2 甲西（滋賀） 3回戦 5－8 松山商（愛媛） |
3回戦敗退 | |
| 1987年（第69回大会） | 明野（2年連続5回目） | 4－2 四日市工 | 1回戦 3－7 天理（奈良） | 1回戦敗退 | |
| 1988年（第70回大会） | 伊勢工（初出場） | 3－2 四日市工 | 2回戦 3－9 江の川（島根） | 2回戦敗退 | |
| 1989年（第71回大会） | 海星（4年ぶり6回目） | 5－4 三重（延長14回） | 2回戦 10－2 海星（長崎） 3回戦 2－0 智弁学園（奈良） 準々決勝 0－11 帝京（東東京） |
ベスト8 | |
| 1990年（第72回大会） | 海星（2年連続7回目） | 5－1 四日市工 | 1回戦 2－4 松山商（愛媛） | 1回戦敗退 | |
| 1991年（第73回大会） | 四日市工（初出場） | 1－0 三重 | 2回戦 8－4 延岡学園（宮崎） 3回戦 3－4 松商学園（長野） |
3回戦敗退 | |
| 1992年（第74回大会） | 三重（16年ぶり7回目） | 2×－1 宇治山田（延長10回） | 1回戦 8－1 西条（愛媛） 2回戦 3－2 沖縄尚学（沖縄） 3回戦 0－3 西日本短大付（福岡） |
3回戦敗退 | |
| 1993年（第75回大会） | 海星（3年ぶり8回目） | 1－0 三重 | 1回戦 1－5 宇和島東（愛媛） | 1回戦敗退 | |
| 1994年（第76回大会） | 海星（2年連続9回目） | 10－1宇治山田商 | 2回戦 5－6 小松島西（徳島） | 2回戦（初戦）敗退 | |
| 1995年（第77回大会） | 三重（3年ぶり8回目） | 9－7 四日市工 | 2回戦 1－3 下関商（山口） | 2回戦（初戦）敗退 | |
| 1996年（第78回大会） | 海星（2年ぶり10回目） | 7－1 明野 | 1回戦 5－0 唐津工（佐賀） 2回戦 4×－3 早稲田実（東東京） 3回戦 7－6 仙台育英（宮城） 準々決勝 1－2 前橋工（群馬） |
ベスト8 | |
| 1997年（第79回大会） | 桑名西（初出場） | 5－3 鈴鹿 | 2回戦 0－4 大分商（大分） | 2回戦（初戦）敗退 | |
| 1998年（第80回大会） | 海星（2年ぶり11回目） | 2－0 三重 | 1回戦 7－1 東洋大姫路（西兵庫） 2回戦 6－7 星稜（石川） |
2回戦敗退 | |
| 1999年（第81回大会） | 四日市工（8年ぶり2回目） | 4×－3 海星 | 1回戦 4－7 都城（宮崎） | 1回戦敗退 | |
| 2000年（第82回大会） | 日生第二（初出場） | 7－2 海星 | 1回戦 4－5 瀬戸内（広島） | 1回戦敗退 | |
| 2001年（第83回大会） | 四日市工（2年ぶり3回目） | 2－1 三重 | 1回戦 1－8 日南学園（宮崎） | 1回戦敗退 | |
| 2002年（第84回大会） | 久居農林（初出場） | 10－8 海星 | 1回戦 2－4 玉野光南（岡山） | 1回戦敗退 | |
| 2003年（第85回大会） | 宇治山田商（25年ぶり2回目） | 5－4 四日市工(延長12回） | 1回戦 5－9 近江（滋賀） | 1回戦敗退 | |
| 2004年（第86回大会） | 鈴鹿（初出場） | 9×－8 宇治山田商（延長10回） | 2回戦 1－8 浜田（島根） | 2回戦（初戦）敗退 | |
| 2005年（第87回大会） | 菰野（初出場） | 2－1 桑名西 | 1回戦 1－4 京都外大西（京都） | 1回戦敗退 | |
| 2006年（第88回大会） | 三重（11年ぶり9回目） | 7－0 松阪工 | 1回戦 4－6 熊本工（熊本） | 1回戦敗退 | |
| 2007年（第89回大会） | 宇治山田商（4年ぶり3回目） | 4－0 菰野 | 2回戦 4－4 佐賀北（佐賀）（延長15回引き分け） （宇治山田商業対佐賀北延長15回引き分け再試合参照） （再試合） 1－9 佐賀北 |
2回戦（初戦）敗退 | |
| 2008年（第90回大会） | 菰野（3年ぶり2回目） | 5－2 宇治山田商 | 1回戦 1－4 仙台育英（宮城） | 1回戦敗退 | |
| 2009年（第91回大会） | 三重（3年ぶり10回目） | 9－3 海星 | 1回戦 5×－4 熊本工（熊本）（延長10回） 2回戦 3－8 都城商（宮崎） |
2回戦敗退 | |
夏の甲子園大会での三重県代表は、1999年・第81回大会から2008年・第90回大会まで「10年連続初戦敗退」が続いていた。しかし2009年・第91回大会に出場した三重が初戦で熊本工にサヨナラ勝利を果たし、1998年・第80回大会の海星以来、実に11年ぶりとなる夏の甲子園での初戦突破を達成した。
三重県代表による甲子園優勝校
現在まで、三重県代表が夏の選手権大会で全国制覇を成し遂げたのは、1955年・第37回の四日市（三岐代表）が唯一である。
なお、春の選抜大会（1969年・第41回の三重）とあわせると、三重県代表は合計2回優勝を果たしている。
試合中継
使用する球場全てに放送席などの設備がないため、試合中継を行う際、バックネット裏の内野スタンドに仮設の小屋を建てている。
三重テレビ
- 1970年7月31日～8月1日に津市営球場（津球場）で開催された高校野球三岐大会準決勝・決勝の試合をそれぞれ中継した。三重大会自体の試合中継は1975年7月22日から開催された第1回大会より予選から決勝まで中継している。
- 開会式は生中継だったが、2008年からは夜からの録画中継となった。中継球場は主に津球場、四日市球場だったが2008年からは四日市球場、伊勢球場、かつて中継していた松阪球場での試合を中継している。2007年から四日市球場での試合中継はハイビジョン中継となり、2008年に全試合ハイビジョン中継となった。
NHK・その他
- NHKでは準決勝戦以降中継する。また2004年の江川智晃投手（現ソフトバンク）などの注目選手がいる場合は、試合日に関係なくNHKで放送されることもある。
- 四日市球場での試合は準々決勝戦まで地元・四日市のケーブルテレビ・シー・ティー・ワイが自社制作で放送する（同社で放送されているハイライト番組は決勝戦まで放送）。