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大阪シティバス鶴町営業所

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大阪市営バス鶴町営業所(おおさかしえいバスつるまちえいぎょうしょ)は、大阪府大阪市大正区鶴町四丁目にある、大阪市営バスの営業所である。最寄バス停は鶴町四丁目。配置車両の側面および後面窓ガラスに貼られる所属営業所を示すシールの表記は「ツ」である。

大正区発着の路線を担当している。営業所のある鶴町四丁目と大正橋大阪環状線長堀鶴見緑地線大正駅)との間は早朝から深夜まで高頻度の運行を確保している。昼間でも待たずに乗れるほどの本数を確保しており、特に朝ラッシュ時の大運橋通-大正橋間は、1分未満の間隔で運行している。これは、大正駅が大正区の北端にある為、大正区の鉄道の便が悪いこと、大正区南部には多くの工場があり、朝夕のラッシュ時でも双方向の需要が見込めること、大正区は南北に長く大正通がその中央を背骨状に通っており、バス路線を集約しやすいことがその理由である。鶴町営業所だけでは大正区の路線をすべてまかないきれず、営業所のある鶴町四丁目発着の路線であっても、港営業所住之江営業所など他営業所が担当するケースも多い。また過去には、木津営業所中津営業所住吉営業所東成営業所などの担当便もあった。

2010年3月28日のダイヤ改正より、前日に閉所した古市営業所に代わり大阪運輸振興が鶴町営業所を管理委託することとなる。 また2010年9月1日のダイヤ改正より、大正区内を運行する赤バス(大正ループ)を鶴町営業所が担当する事になる。これに合わせて赤バスが鶴町営業所へ移管される。

なお、鶴町営業所担当便の操車は鶴町車庫、西船町操車場にて行っている。

沿革

  • 1967年9月30日 - 営業所開設。大阪市電鶴町車庫の廃止に伴い、その敷地を利用して開設された。1990年代半ばまで構内に市電の線路がそのまま残されていた。
  • 2010年3月28日 - 大阪運輸振興の管理委託営業所となる。

現行路線(一般路線)

55号系統

運行区間
概要

55号系統は、大正区鶴町地区から大正通あみだ池筋を経由して、大阪駅とを結ぶ路線である。

鶴町地区と大阪駅とを結ぶ路線としては、他に75号系統があるが、大正橋を経由することと、沿線に大阪市立中央図書館(最寄り停留所はあみだ池)や大阪国際会議場(最寄り停留所は堂島大橋)・大阪厚生年金病院 (最寄り停留所は堂島大橋北詰)があることから比較的利用者が多い。地下鉄桜川以北はビジネス街を経由するため、特に朝夕ラッシュ時の利用が多い。

55号系統は、大正橋、大阪駅の他、以下の駅で鉄道と接続している。

なお、55号系統は、全線にわたって旧大阪市電路線を経由する。

沿革
  • 当初55号系統の経路は「西船町 - 大正橋 - 桜川二丁目 - 土佐堀二丁目 - 肥後橋(往路)/田蓑橋(復路) - 大阪駅前」であった(主担当は木津営業所)。のちに大正区エリアゾーンバス制度導入時(1979年)に幹線55号系統に変更になった際(同時に桜川二丁目停留所が地下鉄桜川に名称変更)に、それまで同じあみだ池筋を走行していた87号系統(あべの橋-芦原橋駅前-地下鉄桜川-福島西通:大阪市電7系統の代替)が、あべの橋-なんば間の運行に変更(その後87号系統は2002年1月27日に廃止)となり地下鉄桜川-福島西通を統合する形で、往路が肥後橋経由から福島西通経由に変更になった。そして後に現在の55号系統路線を運行する幹線臨55号系統が設定され(鶴町営業所担当便はこの時に始まる)、さらに1994年のダイヤ改正時にこの2系統が統合されて全便鶴町四丁目-大阪駅前の幹線55号系統に統合されるようになり、現在の55号系統路線になった。なお幹線臨55号系統時代は主に朝ラッシュ以降から午後1~2時頃までと、鶴町四丁目方面のみ平日・土曜日の最終便の運行であった(但し休日の復路に限り大阪駅前11:55発が最終)。
  • 大正区エリアゾーンバス制度導入(1979年)以前には大阪駅前の構内(黄色)のりばはなく、阪神百貨店前の歩道上(現在の安全地帯5番のりばの南向かい側あたり)から55号系統の西船町ゆき(当時)は発車していた。このために往路ルートは現在のルートとは違い、桜橋から梅田新道を経由(停留所も存在していた)して、大阪駅前のおりばは国道176号線沿いの阪神百貨店東側にあった。また復路の桜橋までのルートのうち、国道2号までのルートも一方通行規制の関係で現在の北向きの道路が南向きの一方通行だったので、当時はこちら側の道路を通行していた。
  • 2009年3月29日:市バス再編時の際のダイヤ改正で住之江営業所の車両でも運行されるようになる。
  • 2010年3月28日のダイヤ改正で中津営業所および住之江営業所が担当を降りる。
  • 2010年9月1日のダイヤ改正で住之江営業所担当の便が復活する。
ダイヤおよび停留所
  • 平日・土曜・休日とも、昼間は30分毎の運行となっている。一方、平日の朝のラッシュ時は大幅に増便され、往路では最短で7分間隔で運行している。一部便は港営業所が担当である。
  • 以前は早朝に回送距離短縮のためにが中津営業所担当していたが、2010年3月28日のダイヤ改正で早朝の大阪駅前始発の便も鶴町営業所担当となる。
  • また過去には早朝に1便だけ55A号系統(大正橋→大阪駅前)が存在していたが2009年3月29日のダイヤ改正で鶴町4丁目発の便に統合されて区間便はなくなった。
その他
  • JR大阪駅の改装工事に伴う大阪駅前の構内(黄色)のりばの進入・進出経路変更により、現在は桜橋→大阪駅前間を四つ橋筋経由で、大阪駅前→桜橋間は梅田新道交差点経由で運行している(ただし梅田新道停留所には停車しない)。

70・70急号系統

概要
  • 70急号系統は平日のラッシュ時のみの運転で、大運橋通~大正橋間は中央中学校前と大正区役所前だけに停車する。通過停留所ではバス同士の追い抜きが見られる。かつてはなんばまで運転されていた時期があった。
  • ラッシュ時は通勤客が多い一方で昼間は大運橋通-西船町間ではあまり利用客が多くない。
沿革
  • 昔、西船町~大正橋間のバスは55A号系統(急行運転を含む、以下同様)であったが、大正区エリアゾーンバス制度制度導入時(1979年)に幹線70A号系統になった。またこの頃には西船町~大正橋~九条車庫前(現・大正橋~境川間)の幹線臨70号系統も運行されていた。とはいえ当時の幹線70A号系統・幹線76号系統・幹線91A号系統の大正橋発着の系統は早朝・深夜を除いて九条営業所で方向転換をしていたために、実際には殆どの便が九条車庫前発着であった[1]
  • その後に大正区内が都市新バス路線(グリーンエースII)となった際に、回送距離短縮のために大正橋交差点南側で方向転換できるように中央分離帯を撤去し、幹線76号系統のみが九条車庫前発着になり、その他の路線はすべて大正橋発着になり幹線臨70号系統は一度消滅した。
  • 1997年:地下鉄長堀鶴見緑地線大阪ドーム前千代崎駅(現・ドーム前千代崎駅)開業に伴い大正橋発着の便(以前の60B号系統のような出庫系統は除く)は大阪ドーム前千代崎(現・ドーム前千代崎)発着になり、その際に幹線70A号系統は幹線臨70号系統となって以前の系統番号が復活した。
  • 2000年5月:行先表示幕の都市新バス路線(グリーンエースII)の表記はされなくなる。
  • 2002年1月27日:市バス再編時の際に幹線臨70号系統が70号系統に、幹線70号系統が70A号系統(なんば~西船町、現在は廃止)に変更になった。
  • 2008年3月30日:市バス再編時の際のダイヤ改正で急行系統(70急・91急とも)が平日のみの運行になり、土曜日の急行運転がなくなる。同時に70・70急号系統はそれまでの鶴町・港営業所の他に住吉営業所の車両でも運行されるようになる。
  • 2009年3月29日:市バス再編時の際のダイヤ改正で住之江営業所が当該路線の担当に加わる。代わって港営業所および(平日のみ)住吉営業所が当該路線の担当から外れる。
  • 2010年3月28日:市バス再編時の際のダイヤ改正で住吉営業所担当の便がなくなり、港営業所が当該路線の担当に再度加わる。現在は鶴町・港・住之江の3営業所の担当となる。
その他
  • 70急号系統では利用客が多いため一般型車両をメインに運行されノンステップバスでの運行は(他の系統に比べて)少ない。元々は(車両故障などによる)代走を除いて一般型車両のみで運行していたが、近年は一般型車両の新車導入がない(ノンステップバスのみの導入)ために一般型車両だけでの運行が困難となってきている。

71号系統

  • 71 鶴町四丁目 - 大運橋通 - 大正区役所前 - 三軒家 - 大正橋 - 地下鉄桜川 - なんば
    • 大正区内の中心的系統ではあるが千歳橋開通後は108号系統が鶴町四丁目まで延長し、本数がやや減少傾向である。それでも昼夜問わず利用客が多い。往路の始発は平日は5時23分(土曜日は5時30分、休日は5時46分)と早く、復路の最終もなんば発が平日は23時59分(土曜日・休日は23時49分)と大阪市営バスの中で最も遅い最終バスの発車時刻である。
    • 71号という系統番号は大正区エリアゾーンバス制度導入時(1979年)に、それまでの臨特70号系統(なんば~鶴町四丁目)、大阪市電27系統代替の特70号系統(鶴町四丁目~上本町六丁目)、特70A号系統(鶴町四丁目~幸町一丁目)を統合して新しく幹線71号系統として鶴町四丁目~なんば間の路線が設定され、現在の71号系統に至っている。それまでは鶴町営業所の車輌がなんばバスターミナルに乗り入れしていなかった(当時、臨特70号系統は木津営業所の担当路線であった)が、幹線71号系統になってから乗り入れするようになった。
    • またこの時に廃止された特70号系統(鶴町四丁目~上本町六丁目)は、幹線臨71号系統(後の71A号系統)として鶴町四丁目~上本町六丁目間の路線が復活し、さらにこの頃から深夜の復路に限り幹線臨71A号系統(後の71B号系統)として戎橋→鶴町四丁目間に5便(休日は4便)運行していたが、2004年12月1日よりなんば発の71号系統に統合され71B号系統は廃止され、2009年3月29日に71A系統も(再度)廃止された。しかし廃止された71A号系統の代替としては、71号系統ではなく91号系統(鶴町4丁目~ドーム前千代崎)が増発された。
    • 2010年3月28日のダイヤ改正で70A号系統(なんば~西船町)の廃止および91号系統の日中の運転の取りやめなどにより71号系統が増便される。
    • 2010年9月1日のダイヤ改正で、2010年3月28日より担当から外れた住之江営業所担当の便が復活する。現在の担当は鶴町営業所が中心であるが、一部の便は港営業所・住之江営業所が担当している(過去には木津営業所・東成営業所も担当していた)。

75号系統

運行区間
概要
  • 75号系統は大正区鶴町地区から大正通なにわ筋を経由して、大阪駅とを結ぶ路線である。大正区鶴町地区と大阪駅とを結ぶ路線は、他に55号系統があるが、55号系統は大正橋(大正駅)を経由するのに対し、75号系統は経由しないため、あまり利用客は多くない。なにわ筋部分は事業所が多いため、ラッシュ時には一定の利用者がいる。
沿革
  • 大正区内でゾーンバス制度が開始されたた当初、支線との乗り継ぎが出来なかった(大正区内のゾーンバス乗継指定停留所は大正橋だけだった)ため幹線の名称はなく、現在と同様の75号系統であった。その後幹線80号系統が運行を開始した時に三軒家と大正区役所前も乗継指定停留所になったので幹線75号系統に改称している。2002年1月27日のダイヤ改正時に、再度75号系統に改称している。
  • ゾーンバス制度導入(1979年)以前には大阪駅前の構内(黄色)のりばはなく、阪神百貨店前の歩道上(現在の安全地帯5番のりばの南向かい側あたり)から75号系統の鶴町四丁目ゆきは発車していた。このために往路ルートは現在のルートとは違い、桜橋から梅田新道を経由(停留所も存在していた)して、大阪駅前のおりばは国道176号線沿いの阪神百貨店東側にあった。また復路の桜橋までのルートのうち、国道2号までのルートも一方通行規制の関係で現在の北向きの道路が南向きの一方通行だったので、当時はこちら側の道路を通行していた。この名残で長年桜橋→大阪駅前を桜橋交差点を右折して大阪駅前第1ビル東側の道路を通行していたが、現在は桜橋→大阪駅前は四つ橋筋経由で運行している。
  • 2008年10月20日より、前日に開業した京阪電鉄中之島線への乗り換えの利便性向上のために、肥後橋~堂島間の渡辺橋停留所にも停車するようになる。
    • それ以前の渡辺橋停留所(大阪駅前方面行き)は中之島通沿いに設置されていて53号系統のみ停車していた。京阪中之島線建設中に四つ橋筋沿いに移設されたものの53号系統以外のバスは2008年10月19日(京阪電鉄中之島線開業日)まで渡辺橋停留所には停車していなかった。
  • 2009年3月29日、市バス再編時の際のダイヤ改正で港営業所が当該路線の担当から外れ、代わって住之江営業所が当該路線の担当に加わる。
  • 2010年3月28日、住之江営業所担当が外れ、港営業所担当が復活する。
ダイヤおよび停留所
  • 平日昼間は1時間あたり1-2本、土曜・休日昼間は30分毎の運行となっている。前述のとおり、ラッシュ時に利用が多いため、特に朝ラッシュ時は最短で10-12分の間隔で運行している。
  • なお過去には平日の早朝に1便だけ75A号系統(なんば中学校前→大阪駅前)が存在していたが2009年3月29日のダイヤ改正で鶴町4丁目発の便に統合されて区間便はなくなった。
その他
  • JR大阪駅の改装工事に伴う大阪駅前の構内(黄色)のりばの進入・進出経路変更により、現在は大阪駅前→桜橋間は梅田新道交差点経由で運行している(ただし梅田新道停留所には停車しない)。

80号系統

運行区間
  • 80 鶴町四丁目 - 大運橋通 - 大正区役所前 - 南泉尾 - 中開三丁目 - あべの橋
概要

80号系統は、大正区鶴町地区から大正通国道43号を経由して、あべの橋(天王寺駅)とを結ぶ路線である。鶴町四丁目発着でありながら、大正橋を通らない数少ない系統である(他には49B号系統・75号系統がある)。

沿革

以前80号系統はあべの橋-中開三丁目-稲荷町三丁目(現・難波中学校前)-三軒家-大正区役所前-大運橋通-西船町の運行(当時は住吉営業所長吉営業所・長居営業所などが担当)であったが、大正区エリアゾーンバス制度導入時(1979年)に80号系統は一度廃止となった。後に、国道43号の中開交差点(中開三丁目停留所)-浜津橋交差点(浪速西四丁目停留所)間の道路開通にあわせて一部路線の改編を行い、幹線80号系統として運行を開始した。

ダイヤおよび停留所

平日の昼間は1時間あたり1-2本、土曜・休日の昼間は30分毎の運行となっている。現在は鶴町営業所の他、港営業所・住之江営業所担当の便が存在する。過去には東成営業所・住吉営業所担当の便も存在した。

90号系統

運行区間
  • 90 鶴町四丁目 - 大運橋通 - 大正区役所前 - 大正橋 - ドーム前千代崎-川口1丁目-地下鉄玉川 - 野田阪神
概要

90号系統は、大正区鶴町地区から大正通などを経由し、阪神本線野田駅とを結ぶ路線である。大阪市電大阪市電20系統の代替機能も併せ持つ。

沿革
  • 前述のとおり大阪市電20系統の代替路線として91号系統(後に幹線91号系統となる)として運行を開始した。2002年1月27日の市バス再編時の際に、幹線91号系統が91A号系統に、幹線91A号系統が91号系統に変更になった。
  • 2009年3月29日:市バス再編時の際のダイヤ改正で住之江営業所の車両でも運行されるようになる。
  • 2010年3月28日のダイヤ改正で系統番号が91A号系統から90号系統に変更となる。同時に住之江営業所が担当から外れる。
  • 2010年9月1日のダイヤ改正で住之江営業所担当の便が復活する(現在は鶴町営業所・港営業所・住之江営業所の担当路線である)。
ダイヤおよび停留所

平日・土曜・休日とも、昼間は30分毎に運行している。なお過去には早朝に91B号系統(大正橋→野田阪神前)が存在していたが2009年3月29日のダイヤ改正で鶴町4丁目発の便に統合されて区間便の91B号系統はなくなった。

91・91急号系統

  • 91・91急 鶴町四丁目 - 大運橋通 - 中央中学校前 - 大正区役所前 - 大正橋 - ドーム前千代崎
    • 91急号系統は平日のラッシュ時のみの運転で、大運橋通~大正橋間は中央中学校前と大正区役所前だけに停車する。通過停留所ではバス同士の追い抜きが見られる。かつてはなんばまで運転されていた時期があった。
    • 91号系統のドーム前千代崎行きの平日の始発は鶴町四丁目午前5時13分発で、大阪市営バスの中では最も早いバスである。
    • 91号系統は91A号系統の区間便である(2010年3月28日に91A号系統は90号系統に系統番号が変更になる)。以前は大正橋発着の幹線91A号系統や九条車庫前(現・大正橋~境川間)発着の幹線臨91号系統(どちらも急行運転を含む)が運行していた。この変遷は70・70急号系統と同じなのでそちらを参考にされたい(70・70急号系統と違うのは、大阪ドーム前千代崎まで延長になった際にこちらは幹線91A号系統のままであった)。
    • 2009年3月29日:市バス再編時の際のダイヤ改正で住之江営業所の車両でも運行されるようになる。
    • 2010年3月28日:市バス再編時の際のダイヤ改正で住之江営業所担当の便がなくなり、鶴町営業所・港営業所の担当となる。
    • 2010年9月1日のダイヤ改正で、91急号系統に限り住之江営業所担当の便が復活する。
    • 91急号系統では利用客が多いため一般型車両をメインに運行されノンステップバスでの運行は(他の系統に比べて)少ない。元々は(車両故障などによる)代走を除いて一般型車両のみで運行していたが、近年は一般型車両の新車導入がない(ノンステップバスのみの導入)ために一般型車両だけでの運行が困難となってきている。

94号系統

運行区間
  • 94 鶴町四丁目 - 小林公園前 - 千島公園前 - 大正橋 - ドーム前千代崎
概要
  • 94号系統は鶴町四丁目とドーム前千代崎とを結ぶ路線であるが、91号系統と違い大運橋通~南泉尾間は木津川右岸の小林公園前や千島公園前を経由する。
沿革

この路線が誕生した時は特91号系統として、現在の94号系統と同じ運転区間で運転されていた。なお当時は鶴町四丁目~千本松橋西詰が幹線区間、千本松橋西詰~ドーム前千代崎間が支線区間であった。これは南恩加島東(運行開始当初は南恩加島一丁目)~千島団地前の乗降客のなんば・大阪駅前・野田阪神・天保山方面などへの乗継を考慮したためである。

  • 2000年4月1日 南恩加島東停留所を千本松橋西詰-南恩加島一丁目間に新設
  • 2002年1月27日の市バス再編時の際に94号系統として運転区間が天保山 - (なみはや大橋) - 大運橋通 - 小林公園前 - 千島公園前 - 大正橋 - ドーム前千代崎に変更となった(この時に担当営業所が港営業所になる)。
  • 2008年3月30日に以前の特91号系統の運転区間に変更になって担当営業所も鶴町営業所に戻る。なお、現在なみはや大橋には72号系統・72A号系統が走行している。
  • 2010年3月28日:市バス再編時の際のダイヤ改正で港営業所が当該路線の担当に加わる。
  • 2010年9月1日のダイヤ改正で住之江営業所が当該路線の担当に加わる。

108号系統

運行区間
概要
  • 108号系統は、鶴町四丁目から千歳橋・大正区西部・大正駅を経由してなんばとを結ぶ路線である。
  • この系統はダイヤ改正にあわせて操車場が鶴町車庫・なんば操車場とが度々入れ替わり、それに合わせて起点も鶴町四丁目となんばとが入れ替わり、担当営業所も鶴町営業所単独の時期以外は港営業所・東成営業所・住之江営業所・住吉営業所の各営業所が担当に加わったり担当から外れたりを繰り返している。2011年4月1日のダイヤ改正現在の担当は鶴町営業所・港営業所・住之江営業所となっている。
  • ほぼ全線にわたって大阪市電の線路があったところを経由しているが、類似の路線はない。なお、新千歳へは大阪市電28系統(野田阪神前 - 三軒家 - 新千歳)が存在していた。
沿革
  • 元々なんば - 大正橋 - 新千歳間運行の108号系統が存在していた(当時は木津営業所がメインの担当だった)が、大正区エリアゾーンバス制度導入時(1979年)に108号系統は幹線71号系統(現在の71号系統)と支線98号系統(現在の98号系統)に分割・統合される形で一度廃止となった。
  • 後に幹線臨98号系統としてなんば - 新千歳間の運行が再開された。ただし、なんば発着系統の運行再開当時は平日・土曜の朝ラッシュ時のなんば行き、夕ラッシュ時の新千歳行きと休日昼間のみの運行であった(幹線臨98号系統復活時は木津営業所と九条営業所の担当、木津営業所廃止後は東成営業所・住之江営業所が担当に加わる)。この当時はバス路線図には掲載されていない路線だった(他には特56号系統{西九条 - 常吉二丁目企業団地前、後の56号系統、現在は廃止}や幹線臨71号系統{鶴町四丁目 - 上本町六丁目、後の71A号系統、現在は廃止}もバス路線図には掲載されていなかった)。幹線臨98号系統時代は、幹線臨の名称を使っていたが実際は特系統と同じ役割を果たしていた(新千歳 - 大正橋が支線区間、大正橋 - なんばが幹線区間であった)。なお、幹線臨の名称を使っていて特系統と同じ役割を果たしていたのはこの幹線臨98号系統だけであった。
  • 2002年1月27日のダイヤ改正時に以前の系統番号108号系統が復活し終日運転となる。
  • 千歳橋開通により新千歳 - 鶴町四丁目間が延長され、この直前のダイヤ改正で早朝便の一部が鶴町営業所の担当になる。
  • 2007年1月8日のダイヤ改正から鶴町営業所の単独担当になる。と同時にそれまで「起点なんば・終点鶴町四丁目」であったものから「起点鶴町四丁目・終点なんば」に変更される。
  • 2008年3月30日から港営業所が一部担当に加わる。
  • 2008年8月1日にIKEA鶴浜店のオープンにより鶴浜停留所が設置され、鶴浜停留所を経由する108A号系統(土日のみ運行)が新設された。
  • 2009年3月29日より住之江営業車が担当に加わる。また108A号系統はドーム前千代崎発着に経路短縮される(この108A号系統は鶴町営業所のみの担当であった)。
  • 2010年3月28日より108A号系統が廃止になり108号系統に統合される。この時に「起点なんば・終点鶴町四丁目」に変更され、東成営業所・住吉営業所が担当に加わり、住之江営業所が担当から外れ、鶴町営業所の担当も平日の鶴町四丁目発の始発便のみとなる。
  • 2011年4月1日より「起点鶴町四丁目・終点なんば」となり、鶴町営業所(平日の始発便以外)および住之江営業所が担当に加わり、東成営業所・住吉営業所が担当から外れる。
ダイヤおよび停留所
  • 昼間は平日が1時間あたり2便、土曜・休日は3便の運行であるが運転間隔は均等ではない。終バスが比較的早く、なんば発では平日は21時台、土曜は20時台、休日は19時台が最終である。
  • 鶴町四丁目 - なんば間は同じ起終点の71号系統と比べると108号系統の方が運行距離が短く所要時間も短い。平日の鶴町四丁目発の始発便は午前5時26分発で、3分前に同じなんば行きの71号系統の始発便が発車するが、時刻表の上では(両系統が再合流する)三軒家での発車時刻は108号系統の方が1分先に発車するダイヤになっている。
  • 108号系統が(前出のとおり)一度廃止になる前の新千歳停留所は現在の108号系統のなんば方面行きの新千歳停留所よりもやや南側)[2]に、終点のおりばも現在の鶴町四丁目行きの新千歳停留所よりもやや南側設置されていて、そこに方向転換の場所(現在のマリンテニスパーク北村の駐車場付近)があった。108号系統が一度廃止になり支線98号系統が大正区役所前まで延長された際に、大正区役所前発着の支線98・98C号系統(当時・以下同様)の新千歳停留所は北村三丁目交差点東側(現在の98号系統の停留所と同じ場所)に新設され、新千歳発着の支線98D・98E号系統の新千歳停留所は従来どおりの北村三丁目交差点南側の停留所発着となった。その後、新千歳停留所(支線98D・E号系統および幹線臨98号系統発着側)と方向転換の場所がさらに南側に移設され、それまでの新千歳停留所は新千歳北停留所に改称された。さらにその後に千歳橋建設のために新千歳停留所と方向転換の場所が廃止されて、新千歳北停留所は新千歳停留所に再改称された。この時に新千歳の終点のおりばが北村三丁目交差点西側に、なんば方面行きのりばは北側に設置され現在に至る。
その他
  • 千歳橋が路面凍結や大正区ファミリージョギング大会開催などにより通行出来なくなることがある。この場合は鶴町三丁目 - 新千歳間を大正通経由でノンストップ運行(鶴町四丁目北停留所は臨時休止・新千歳停留所は北村三丁目交差点東側に臨時移動)し、この区間を運行する間だけ前後面・側面とも行先表示は無表示(白幕)になる。

現行路線(赤バス系統)

大正ループ

  • 大正北ループ 大正区役所前→千島コーポ→三軒家→泉尾中公園→泉尾浜公園→千島第二住宅→大正区役所前(南ループに続く)
  • 大正南ループ 大正区役所前→小林斎場→平尾公園→大運橋通→平尾公園→中央中学校前→ふれあい福祉センター→大正区役所前(北ループに続く)
    • 2010年9月1日より担当が住之江営業所から鶴町営業所に変更となる。

浪速ループ

車両

2007年現在所属している車両はいずれも大型車である。メーカーは、2002年の路線再編以前は原則的にいすゞ自動車製に統一されていたが(開設当初は、西日本車体工業架装車をメインに、ごく少数の富士重工業架装車も配置されていた。その後、大阪市営バス木津営業所廃止時に一時的に日野自動車製の車両が古市営業所から転属している)、現在はいすゞ自動車製・日野自動車製・三菱ふそうUDトラックス(旧:日産ディーゼル)製の車両が配置されている。営業所内に天然ガス充填設備があり、CNGバスも配属されている。

不祥事・トラブル

2009年7月9日に大阪市交通局は、同営業所で職員用の食堂を営業する業者から相談を受け、無断で自動販売機を増設し不当に収入を得ていたとして、同運転所のバス運転手2名を停職処分とした[3]

脚注

  1. ^ 方向幕は大正橋発着の路線であっても往路では終点である大正橋で降車せずにそのまま九条車庫前まで乗車する利用客も存在していたし、復路では九条車庫前停留所には時刻表の掲示はなかった(××分間隔で運転だけの表記・この頃は往路の西船町・鶴町四丁目発の大正橋・九条車庫前ゆきの時刻表も各停留所には掲示されていなかった)が、正規では九条車庫前発着の系統がない地下鉄住之江公園前行きについても表記されていたことからも大正橋発着の系統が実質的には九条車庫前発着となっていた事がうかがえる。
  2. ^ 現在千歳橋北の交差点近くのテニスショップの前に、当時のバス停があった名残としてベンチが現在でも残っている。
  3. ^ 市バス営業所に無断で自販機設置、大阪市が職員処分 産経新聞 2009年7月9日

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