富士ガリバー王国
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富士ガリバー王国(ふじガリバーおうこく)は、かつて山梨県西八代郡上九一色村(現・富士河口湖町)にあったおとぎの国のガリバーをテーマにしたアミューズメントエコロジーテーマパークである。
概要
1997年7月26日にオープン。かつては開拓民の手放した富士北麓の旧国有地。王国の中には45メートルのガリバーが横たわるガリバー島や、ワラビーやトナカイがいるふれあい牧場やボブスレーのコースも設置されていた。
しかし、1999年には運営会社のメインバンクであった新潟中央銀行が経営破綻に陥ったため業績が悪化し、また、アクセスの悪さと少子化やサティアン跡地などによる不人気などにより運営困難となったため、2001年10月28日限りで閉鎖した。
近所には、既存テーマパークとして他にも富士急ハイランドが存在する。そちらと本来の客層が重複していた点も現状に至った原因の一つである。
跡地は心霊スポットとして有名になったが、閉鎖後は2002年に「タカギリゾート」(社名は当時)が土地を買い取った関係で引き続き管理者はいる状態となり、オカルト愛好家や廃墟マニアが住居侵入で書類送検されていた。
さらにこの跡地には、2004年8月に「ザ・ドッグラン」がオープンした。内容は、飼い犬を自由に遊ばせることができるアミューズメント施設。しかし、これも2005年には営業を休止(事実上は閉鎖)している。
その次に買い取った業者は、不動産大手の「アーバンコーポレイション」である。時期は2006年。そして2007年には既存の構造物全般を解体。将来の用途には宿泊施設を検討していたと言われるが、2008年8月に同社は倒産(民事再生手続開始の申し立て)し現在経営再建中であり、今後の事業展開は不透明なものとなっている。