三浦ダム
三浦ダム | |
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所在地 |
左岸:長野県木曽郡王滝村三浦国有林内 右岸:長野県木曽郡王滝村三浦国有林内 |
位置 | 北緯35度49分27秒 東経137度23分38秒 / 北緯35.82417度 東経137.39389度 |
河川 | 木曾川水系王滝川 |
ダム湖 | 三浦湖・三浦貯水池 |
ダム諸元 | |
ダム型式 | 重力式コンクリートダム |
堤高 | 83.2 m |
堤頂長 | 290 m |
堤体積 | 507,000 m³ |
流域面積 | 69.4 km² |
湛水面積 | 280 ha |
総貯水容量 | 62,216,000 m³ |
有効貯水容量 | 61,600,000 m³ |
利用目的 | 発電 |
事業主体 | 日本発送電→関西電力 |
電気事業者 | 関西電力 |
発電所名 (認可出力) |
三浦発電所 (7,700kW) |
施工業者 | 間組 |
着手年/竣工年 | 1943年/1945年 |
三浦ダム(みうら-・みうれ-)は長野県木曽郡王滝村、木曽川水系王滝川の源流部に建設された発電専用ダムである。
沿革
福沢桃介率いる旧・大同電力が進めていた木曽川流域の電源開発は、支流の王滝川にも及びダム式発電所を建設する計画を立てた。この中で白羽の矢が立ったのは、王滝川最上流部の滝越・三浦地先であった。大同電力を統合した日本発送電株式会社は軍需産業への電力供給増強を目的に戦前では屈指の高さの発電用ダムをこの地に建設し、関西方面の電力供給を図った。
型式は重力式コンクリートダム、高さは83.2mと戦前では塚原ダム(耳川本川。九州電力)に次ぐ2番目のハイダムである。同時期には有峰ダム(常願寺川水系和田川。北陸電力)、小河内ダム(多摩川水系多摩川。東京都水道局)、五十里ダム(利根川水系鬼怒川左支男鹿川。国土交通省)といった100m級のダムも計画・建設されていた。だが、太平洋戦争の激化と共にこれらのダム建設は中断を余儀なくされた。が、三浦ダムは建設が進められ日本の敗色が濃厚となった1945年(昭和20年)に完成したのである。
敗戦後、GHQの指令による過度経済力集中排除法によって発送電会社は1951年(昭和26年)に分割・民営化された。これ以降、元から水利権を保持していた旧大同電力・旧日本電力を前身とした関西電力株式会社が管理を継承し、現在に至る。
立入禁止
ダムは木曽山脈の山懐にあり、周囲は国有林で囲まれている。この為ダム及び貯水池周辺の一般人の立入は禁止されており、ダムに通じる滝越林道も一般車両進入禁止である。この事が自然保護に一役買っている。ダム下流には関西電力の発電用ダムとして王滝川ダム・常盤ダム・木曽ダムが建設されており、中京圏の水がめとして牧尾ダム(独立行政法人水資源機構)が多目的ダムとして建設されている。