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人生の意義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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人生の意義(The meaning of life)は、哲学命題の中でもおそらく最も古くから存在するものであろう。「生きること・生命意義とは何か?」というこの問い自体が、人により様々な意味を持っているといえる。この問いが漠然とみえるのは、「意義」という語自体に多くの解釈がある為といえるかもしれない。

このような漠然・広義な問いとして他に「生命の起源は?」、「宇宙(万物)とは何か?」から「人生において貴重なこととは?」などまで多くに渡るが、科学理論・哲学神学・超自然的解釈などの見地から、たいてい解答のせめぎ合い・議論を呼ぶ結果になることが多い。

一般的信念

多くの人が日常、自身に問いかけているであろう「人生の意義は?」という問いは、たいてい「人生の目的は?」「自分は何をして生きるか?」というような意味あいに置き換えられる。以下はその最も多いと思われる例中の一部である。

生存・現世での成功

  • ・社会的地位を向上させる
  • 人と競争・協力する
  • 自分にとって害悪となる対象を駆逐する
  • 芸術作品などによって後世に跡を残す
  • 人類進化テクノロジーの進化を進める
  • 何らかの目的の為に死を選ぶ
  • 健康になる
  • 子孫を残す。家族を守る
  • 夢・将来ヴィジョン・運命を追いかける
  • 精神・肉体的な自由を追求する
  • 幸福・喜びを追求する

知と学問

道徳

  • 純粋な自然的脈絡から、超自然・非科学的(とされている)関連・法則などを発見する
  • 内なる平和(inner peace)を成就する
  • 思いやりを持つ
  • 黄金律に倣う
  • を与え、または得る
  • 自分自身や周囲の人・環境に害を及ぼさずに生きる


精神的・深遠な・宗教的な見地

  • 殉教者となる
  • 自然環境に囲まれて平和調和(harmony)の内に暮らす
  • 消費世界に有効な組織・社会構造をもたらす(→net creativity
  • 人類社会・人情を守る
  • 晩年の平安に達する
  • 徳・善行を身に付けることを追求する

その他

  • 「私は」という個人から発する思想より、「皆が・全体が」から発する思想に重きをおく
  • 「人生は過ぎるもの」とし、それ自体を楽しむ
  • 人との繋がりを求める
  • 直面する問題をひとつひとつ解決してゆく。反対にその問題自体をそもそも問題とは見なさず「あるがまま」として、人生を歩んでゆく。(→仏教
  • 美しさを追求する
  • 「生命には本質的意味はそもそも存在しないから、個々人の意義は本人がそれぞれ決めればよい」とする。この場合、世の全ての事象は確実なものになる(見える)可能性がある。
  • 以上のようなことの組み合わせ

無目的という立場から

  • 単に、「生とは死ぬまで生きる」ものとする
  • 「人生は偶発的な結果などの連続」とする
  • 「あらゆる種類の生命体(動植物・エネルギー体その他)のサイクル」とする
  • 何でも見たままに見る(→"Projection makes perception")
  • 「目的・意義など存在しない」とする(→ニヒリズム