目連
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目連(もくれん、maudgalyaayanaの漢読)は釈迦の内弟子の一人。神通第一。
下記に記す有名な逸話により、目連が日本における盆踊りの開祖と言われている。
目連がある日、先に亡くなった実母の魂が天上界に生まれ変わっているかを確認すべく、母の魂の居場所を天眼で観察したところ、母親は天上界どころか地獄に堕ち逆さ吊りの責め苦に遭っていた。驚いて供物を捧げたところ供物は炎を上げて燃え尽きてしまい、困り果てた目連は釈迦に相談する。
釈迦は亡者救済の秘法(一説には施餓鬼の秘法)を目連に伝授し、目連は教えに従って法を施すとたちまちのうちに母親は地獄から浮かび上がり、歓喜の舞を踊りながら昇天した。当時はまだ釈迦の教えには極楽浄土や地獄といった概念は登場していなかったというのが定説であり、この逸話は後年日本で創作された可能性が高いが、真実は如何にせよ、現在の盆踊りは目連の母親が天へ昇る姿を象形したものであると伝えられる。