コンテンツにスキップ

戦姫絶唱シンフォギア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Bububusu (会話 | 投稿記録) による 2017年6月27日 (火) 09:50個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎アプリ)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

戦姫絶唱シンフォギア
ジャンル SF変身ヒロイン戦闘美少女
アニメ:戦姫絶唱シンフォギア(第1期)
戦姫絶唱シンフォギアG(第2期)
戦姫絶唱シンフォギアGX(第3期)
戦姫絶唱シンフォギアAXZ(第4期)
原作 上松範康金子彰史
監督 伊藤達文(第1期)
小野勝巳(第2期 - 第4期)
シリーズ構成 金子彰史
脚本 金子彰史
キャラクターデザイン 吉井ダン(原案)
小池智史(第1期)
藤本さとる(第2期 - 第4期)
メカニックデザイン 鈴木雅久(第1期)
大河広行(第2期 - 第4期)
川原智弘(第2期・第3期)
音楽 Elements Garden
アニメーション制作 サテライト[注 1]
製作 Project シンフォギア(第1期)
Project シンフォギアG(第2期)
Project シンフォギアGX(第3期)
Project シンフォギアAXZ(第4期)
放送局 #放送局を参照
放送期間 第1期:2012年1月 - 3月
第2期:2013年7月 - 9月
第3期:2015年7月 - 9月
第4期:2017年7月 -
話数 第1期 - 第3期:各期全13話
漫画:戦姫絶唱シンフォギア
原作・原案など 上松範康・金子彰史(原作)
金子彰史(脚本)
作画 吉井ダン
出版社 角川書店
掲載誌 ニュータイプエース
レーベル 角川コミックス・エース
発表号 Vol.4 - Vol.19
巻数 全3巻
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ漫画
ポータル アニメ漫画

戦姫絶唱シンフォギア』(せんきぜっしょうシンフォギア)は、日本テレビアニメ音楽プロデューサーである上松範康が初めてテレビアニメの原作を手掛ける。

2012年1月から3月まで第1期『戦姫絶唱シンフォギア』、2013年7月から9月まで第2期『戦姫絶唱シンフォギアG』(せんきぜっしょうシンフォギア ジー)、2015年7月から9月まで第3期『戦姫絶唱シンフォギアGX』(せんきぜっしょうシンフォギア ジーエックス)が放送され、2017年7月より第4期『戦姫絶唱シンフォギアAXZ』(せんきぜっしょうシンフォギアアクシズ)が放送予定。また、第5期の制作が決定している。

企画経緯

上松は当初4、5本ほどのアニメ企画を作ったが、音楽を専門にやってきた自分では「物語としての構築」は難しく思い、より具体的なものとするため、金子彰史に原作・シリーズ構成を依頼したという。その企画の1つである「女の子たちが歌を歌って召喚したものを、自らの身体に憑依させて戦う」という「変身ヒロインもの」は内容が壮大なものであったが、金子は上松の考えた世界観を可能な限り盛り込みつつ再構築し、全13話に収めている。その全13話分のプロットをたった1週間ほどで仕上げたことから、上松もその熱意には面食らってしまったと語っている[1]

涼宮ハルヒの憂鬱』や『マクロスF』・『けいおん!』などのライブシーンが話題となった作品が続々と出てくることを受け、 「ライブとアニメが融合した作品はヒット作になりうる」という確信の基に上松は企画を固めていったという。ただし、これら既存の「アーティストを主役としたライブシーン」とは全く違った演出や「会場が一体となったライブシーン」を、本作では提案したいと述べている[1]

キャラクター原案には、魅力的な女の子を描けるだけでなく「女の子とメカの融合されたデザイン」にも才能があるとして、吉井ダンを選んだという。また、美術・背景設定なども作品の重要な要素であると位置づけ、「日本人では出せない味を出す」ということを目的に、デザイナーにはフランス人ロマン・トマなどを採用している[1]

あらすじ

第1期

女子中学生の立花響は、天羽奏風鳴翼による人気ボーカルユニット「ツヴァイウィング」のファンでありライブを楽しんでいた。だがその最中、人を飲み込み炭素に変えてしまう認定特異災害「ノイズ」が発生し、観客たちを次々と襲い始める。大混乱の会場で響が見たものは、歌を口ずさみながらプロテクターに身を包み、ノイズと戦うツヴァイウィングの2人の姿だった。まもなく逃げ遅れて重傷を負った響を救うため、奏は自らの命と引き換えに絶唱を歌い、ノイズを殲滅させる。

それから2年後、響は親友の小日向未来と共に憧れの翼のいる私立リディアン音楽院の高等科へ進学するが、街中で再びノイズと出くわしてしまう。追い詰められた響は、2年前に奏が歌っていたあの歌を口ずさむ。すると、眩い光と共に響の身体を特殊なプロテクターが包み込む。それは、ノイズに対抗する唯一の力にして奏の置き土産「シンフォギアシステム」だった。響は自身の変化に戸惑うままノイズから逃げ惑うが、そこへ現れた翼によって救出され、なし崩しに特異災害対策機動部二課へ連行される。そこで自分を取り巻く事情を知った響は、奏に代わって自らに宿ったシンフォギア「ガングニール」の装者として戦う道を選ぶ。

遺されたツヴァイウィングの1人である翼との軋轢、謎の少女の雪音クリスとの戦い、そしてかけがえのない親友の未来との仲違い、謎の女のフィーネが張り巡らせた策謀といった数々の困難を乗り越え、人として戦士として徐々に成長していく響のまっすぐな姿に、頑なだった翼たち3人の心もいつしか変えられていくが、その一方で結実したフィーネの策謀の前に翼とクリスが倒れ、響もシンフォギアの持つ闇に飲み込まれて暴走してしまう。しかし、翼たち3人や守りたい人々の思いを受けて自分を取り戻した響は再びフィーネの前に立ち塞がると、同じく復活した翼やクリスと共にフィーネの野望を打ち砕く。フィーネが最後に目論んだ月の欠片による地上破壊を阻止した響たち3人は行方不明となるが、やがて生還を果たすのだった。

第2期

響たちとフィーネの戦い「ルナアタック」から3か月後、人類はノイズへの対策を講じていたが、その要となる聖遺物「ソロモンの杖」の強奪事件が発生する。その同日、来日した歌姫のマリア・カデンツァヴナ・イヴとの合同ライブ中だった翼の前に、ノイズが出現する。驚愕する翼と観客たちの前で、マリアはシンフォギア「ガングニール」を纏うと、ノイズを統率しながらフィーネの名を掲げ、全世界への宣戦布告を行う。

アメリカの聖遺物研究機関「F.I.S.」が擁していたフィーネの器になる可能性を持つ者「レセプターチルドレン」の1人として、ルナアタックの影響による月の落下で地球が壊滅することを知ったマリアは、指導者のナスターシャ教授、レセプターチルドレンの月読調暁切歌、技術協力者のウェル博士らと共に、人類を救うための手段「フロンティア計画」を実行すべく決起した身であった。

同じ人間のマリアたちとの対立に悲観しながら響はシンフォギアを纏うが、聖遺物との融合体でもある彼女の状態は不安定であり、度重なる装者としての戦いは彼女の心身を摩耗させていく。二課で穏やかな日常を手にしていたクリスも、かつてのことから自責の念に駆られていく。その一方、「フィーネ」を演じる重圧に苦しむマリア、「フィーネ」のものと思しき力を発現する切歌、そして「英雄として世界に君臨する」という野心に取り憑かれたウェルのもと、当初の理想は揺らぎ始める。

そんな中、F.I.S.に拘束された未来が、装者へ調整されてしまう。周囲の制止を振り切って出撃した響は未来を救出するが、その影響で古代遺跡「フロンティア」が起動し、ウェルの暴走で月の落下が早められる。しかし、ナスターシャの決死の行動や亡き妹・セレナの幻影に突き動かされたマリアの行動により月の落下は回避され、ウェルの悪足掻きで起動した自律型聖遺物「ネフィリム」も互いを理解し合った響たち6人の装者と未来の奮闘でバビロニアの宝物庫へ隔離され、ノイズごと焼き尽くされるのだった。

第3期

宇宙空間に浮かぶフロンティアの残骸からナスターシャの遺体を回収したスペースシャトルがシステムトラブルに見舞われ、大気圏再突入に際して操縦不能となるが、緊急出動した響・翼・クリスの尽力によってスペースシャトルの不時着は成功する。ノイズの脅威が去ったこともあり、二課はこの事件を機に国連直轄下の機動部隊「S.O.N.G.」として再編されることとなった。

フロンティア事変の翌夏、地球には謎の戦闘集団が現れる。それは、錬金術師・キャロル自動人形たちであった。シンフォギア装者以上の戦闘能力だけでなく、シンフォギアの侵食分解能力も持つアルカ・ノイズを使役する自動人形たちに、響たちは圧倒される。調と切歌が無理を押して出撃したものの敵うはずもなく、ガングニールを人々の救助に使いたいと悩む響は、S.O.N.G.へ転属したマリアに叱責されたうえ、自動人形から未来たちを守ろうとするも変身できなくなる。マリアが無理を押してガングニールをまとったことでその場は収まるが、響は塞ぎ込む。そんな響を未来が親友として諭す一方、自動人形は響の眼前で未来を襲撃する。そこで自信を取り戻した響は未来を救った直後、自動人形にガングニールを破壊され、昏睡状態に陥る。

一方、S.O.N.G.では錬金術師のもとから亡命したエルフナインによる、強化型シンフォギアの開発計画「プロジェクト・イグナイト」が始まる。1週間後、響が目覚めて計画があと少しというところを襲撃した自動人形に、調と切歌が時間稼ぎに応戦するもアルカ・ノイズの餌食となる寸前、強化型シンフォギアをまとった翼とクリスが駆けつけてアルカ・ノイズを一掃する。そこへ自動人形に代わって立ちはだかったキャロルの真の力に、翼とクリスは計画の成果「イグナイトモジュール」を起動するが、暴走こそ回避できたものの制御には失敗し、動けなくなる。しかし、そこへガングニールをまとった響が現れ、翼とクリスを鼓舞して自らもイグナイトモジュールを起動する。今度は制御に成功した響たちにキャロルの放った3千体のアルカ・ノイズは一掃され、彼女も圧倒される。キャロルが自決して消滅する一方、自動人形たちは居城・チフォージュ・シャトーで新たな動きを見せようとしていた。

登場人物

シンフォギア装者

立花 響(たちばな ひびき)
- 悠木碧
本作の主人公[2][注 2]9月13日生まれの15歳(第1期)→16歳(『G』以降)。O型。身長157cm。3サイズはB84・W58・H86。私立リディアン音楽院高等科1年→2年。シンフォギアシステム3号「ガングニール」装者。親友の未来とともにお好み焼き屋「ふらわー」の常連であり、店長とも親しい。
2年前「ツヴァイウィング」のコンサートを観に行った時、ノイズとの戦闘に巻き込まれて生死をさまよう大怪我を負い、その傷は今も胸にフォルテ型の痕として残っている。この事件で意図せずして聖遺物「ガングニール」を身体に宿すことになり、現在におけるノイズとの遭遇をきっかけにその力を覚醒させたことから、人類を守るためノイズとの戦いに身を投じることになる。
明るく闊達で、困った人がいたら放っておけない性格。口癖は「私、呪われてるかも・・・」。クリスとの戦闘を機に、翼の気持ちを考えずに軽率な行いをしてきたことを反省し、「奏の代わり」としてではなく一個人として彼女を支えることを決意。その後は弦十郎の下で戦闘訓練を受けると共に、クリスとの戦いを経て「戦う覚悟」を決め、一人前の戦士として成長していく。
彼女もまた正規適合者ではないが、心臓に侵入したガングニールの破片が体組織と固着・融合したことにより、人と聖遺物の融合体として後天的な適合者となった。更にシステムを起動するごとにガングニールの侵食が進んでいるため、加速度的な身体機能・回復力の強化に加えて、正規適合者をも凌ぐ融合係数を獲得、完全聖遺物「デュランダル」も単独で起動させるという、爆発的なエネルギー生成・放出能力を持つ。
フィーネとの最終決戦後、落ちてくる月の欠片を食い止めるべく翼・クリスと共に絶唱により破片を破壊する。以後「作戦行動中の行方不明」となるも、機密保持のために隠密活動を余儀なくされていたことが判明し、悲しみに暮れていた未来と再会、「共に流れ星を見る」というかつての約束を果たした。
第2期『G』では、フィーネ側のシンフォギア装者達と話し合いを持ちかけたが理解されず、逆に2年前の惨劇にまつわる過去のトラウマに苛まれてしまう。また、ネフィリムとの戦闘における暴走現象時にギアに肉体を蝕まれるようになり、出動を禁じられるようになる。フロンティア浮上の際、ウェルに操られた未来を救うため無理を押して出撃、ギアを強制解除させるため彼女を抱えて神獣鏡の光に身を投じた結果、自身のギアも完全に分解され、常人と同様の身体に戻ると同時に、戦う術も喪失した。しかしその状態でもマリア説得のため、調のバックアップを受けて単身フロンティア内に向かう。マリアを説得する中で聖詠を詠った結果、彼女のギアの制御を乗っ取る。その後は翼やマリアたちと共にエクスドライブ状態のギアを纏い、暴走するネフィリムを討ち世界を救った。
第3期『GX』では、マリアから譲り受けたペンダント型のコンバーターを使用し、シンフォギアを纏うようになった。一時期迷いから聖詠を唱えることができなくなっていたが、未来の危機に再びガングニールを纏うことを決意する。しかし直後に自動人形にギアを破壊され、昏睡状態に陥る。その後、エルフナインによって修復、強化されたガングニールを纏い翼、クリスのもとに駆けつけ、三人でイグナイトモジュールの起動に成功する。
S.O.N.G.の装者たちと特訓中にコンビニでかつて失踪した父親と遭遇し、和解を試みるも変わり果てた父の姿に失望する。父との二度目の話し合いの際にキャロルの攻撃を受け、その時の対話において彼女の口癖である「へいき、へっちゃら」が父親譲りであることを思い出し、戦う決意を固める。その後翼、クリスと合流しキャロルにイグナイトモジュールで対抗するも苦戦。そこにマリア、調、切歌たちが合流し、キャロルの放ったフォニックゲインを利用した絶唱とエクスドライブに加え、六人のギアを集めた巨大な拳型のアームドギアで「Glorious Break」を放ち、キャロルの駆る巨大な獅子型モンスターを撃退、墜落するキャロルをイグナイトモジュールで救いだした。
使用ギア:ガングニール
聖遺物「ガングニール」の破片から構成されるシンフォギア。メインカラーは黄色。かつて奏が使用していたギアであるが、2年前のライブ会場での事故により、奏の「置き土産」という形でガングニールの破片を継承した。装者の変更に伴いシンフォギアのデザインは奏の物とは異なっているが、頭部や腕部の装甲等、色や形状が共通する箇所も見受けられている。
響のアームドギアは装者の中で最も異質であり、練度が上がっても本来の武器である槍として固着できず、作中通して徒手空拳にて戦闘を行う。これは響が「誰かと手を繋ぎ合う」ことを第一に考えるが故に生まれた特性となっている。ただし武器は持たないが、掌からはエネルギーを発生させることが可能であり、腕部ユニットには拳打の威力を増幅させるための、弾性で作動するパワージャッキが設けられている。本来エネルギーはアームドギア生成のためのものであるが響は転用して攻撃に使っており、エネルギーを拳に込めた上でジャッキを張り伸ばし、打撃の瞬間と同時にジャッキが弾き縮む反作用によって威力が強化された正拳を必殺技としている。腰部ユニット後方に設けられたバーニアの推力を併用して繰り出した際には、打撃を受けたクリスをして「絶唱に匹敵しかねない」と言わしめるほど。なおジャッキをより長く張り伸ばせばそれだけ威力は増大する。
脚部ユニットにも着地時の衝撃吸収と跳躍時の加速力付加を兼ねるパワージャッキが左右二基ずつ装備されており、腰部ユニットのバーニアとの併用によって様々な局面で瞬発的な機動力をもたらす。バーニアはジャンプによる滑空飛行にも用いられ、跳躍時の脚部ユニットのパワージャッキとの併用は飛距離の延長にも有効である。融合が進行した状態においては、空中で脚部ユニットのパワージャッキを連続使用し、さながら空を蹴るようにして疑似的ながらも飛行している。
限定解除時は、他のシンフォギア同様、光翼を展開させ完全な飛行が可能となる。腕部ユニットからのエネルギー放出性能も跳ね上がり、打撃攻撃のみならず、繰り出した拳から直接エネルギーを射出して、街を埋め尽くすほどの大量のノイズを一気に殲滅できるほどの広域・遠距離攻撃を行っている。ルナアタックの際にはその上で絶唱を発動、腕部ユニットのパワージャッキを響自身の身長の何倍もの長さに張り伸ばしてパンチを放っている。
ルナアタック後(第2期)は限定解除を経たことからか、首に白いマフラーが追加され、白が多いカラーリングに変化している。腕部ユニットにはパワージャッキの他にナックルガード、スクリューのような軸回転機構、およびバーニアがギミックとして追加されており、それらを展開・発動して放たれる必殺パンチはさらにパワーアップしている。腕部ユニットはギミックを全て展開した際には、拳を撃ち出す大型の打撃ユニットとも言える形に変形する。また、翼、クリスを加えた三人の絶唱を一つにまとめて放つ技、「S2CA・トライバースト」を編み出しており、攻撃を放つことを担う響は両腕部のユニットを右腕にまとめて合体させ、分裂・増殖タイプのノイズを完全に消滅させるほどの強力なパンチを繰り出すことが可能となっている。「S2CA」は融合症例である響、なおかつ「誰かと手を繋ぐ」響のガングニールだからこそ可能となるコンビネーション技である。
ギアそのものは響の体組織と固着・融合している状態であり、装着する度にギアは響の肉体を侵食し、聖遺物との融合体として変質させていく。度重なるギア発動は、響の肉体の許容限界を超えて融合を進行させ、響そのものをシンフォギアへと変えつつある。その影響で、生身でノイズに触れても炭素化が起こらない、制御できない膨大なエネルギーにより体から高温が放たれる、などの能力が発現した。未来の纏う神獣鏡の攻撃によって「響の体内のガングニール」は消失するが、その後、同じギアを有するマリアから制御権を乗っ取る形で装着に成功し、ネフィリム撃破後には正式に譲渡された。
Vitalization
翼・クリス・マリア・調・切歌の5人と共に手を繋いで放たれる一撃。マリアと響の武装の一部が分離してそれぞれ巨大な金の右手と銀の左手を形成し、6人をその両手で包んだ状態で回転しながら敵を貫く。
Glorious Break
6人の力を響のアームドギアに集中させることで巨大な拳へと変化させ、敵を貫く。その際は響を除く5人からアーマーなどが消失し、アンダーウェアのみとなる。
デュランダル
完全聖遺物の一つ。移送任務の際に一度はデュランダルの起動に成功した響であったが、同時にそれを手にすることで暴走を引き起こし、躊躇うことなく力を振るう自分を危惧していた。フィーネとの最終決戦で翼とクリスの機転により奪還したデュランダルを再び手にし暴走を起こすも、共に戦い支えてくれる仲間達の励みにより破壊衝動を抑え、完全制御に成功した。
Synchrogazer
ガングニールとデュランダルの共鳴により引き出されたエネルギーを込めた一振り。
風鳴 翼(かざなり つばさ)
声 - 水樹奈々
本作のもう1人の主人公。5月25日生まれ。18歳(『G』エピローグ時点)→19歳(『GX』)。B型。身長167cm。3サイズはB81・W57・H83。私立リディアン音楽院高等科3年→卒業。シンフォギアシステム1号「天羽々斬」装者であり、世界でも数少ない正規の適合者である(12年前に「天羽々斬」を覚醒させた)。ツインボーカルユニット「ツヴァイウィング」の一人だったが、2年前の奏の死後には人気ソロ歌手として活動を続けている。
正規適合者として生まれ持った資質と、奏の戦死に伴う自責の念から、自らの「防人」としての使命を重く受け止めている。ゆえに感情を捨て「剣」で在り続けることを誓っており、生真面目で言動も堅い[注 3]。一方で歌と戦闘以外は不得手であり、部屋の片付けといった日常生活の分野は緒川にやってもらっている。
響に対しては、戦う覚悟もないままに奏の力を使うことから受け入れられず敵視していたが、彼女との交流を通じて胸に秘めた「覚悟」を感じ取り、戦士として認め共に戦うことを誓い、時にその言動に呆れつつも尊重するようになった。
フィーネ戦では暴走する響を食い止めた後、フィーネの妨害をかいくぐりカ・ディンギルを破壊した。
第2期では、引き続き歌手として活動する傍ら、二課では年長の装者として響とクリスの指揮と面倒を見ている。またリディアンにおいては自身を「近寄りがたい存在」として認識していたクラスメイトたちやクリスと共に学祭の準備を行うなど、他者との距離感が縮まっていた。戦いの中で響の肉体がギアに蝕まれていることを弦十郎から聞かされると、彼女を案じる気持ちからあえて突き放して戦いから遠ざけようと試み、「防人」としての使命を一身で果たそうと奮戦。響がガングニールを喪失した後は二課唯一の装者として浮上したフロンティアへ出撃、ウェル側へ付いたクリスを戦闘の末に説き伏せると協力してソロモンの杖を奪取、彼女との和解を果たした。
第3期ではリディアンを卒業し、海外進出を果たしている。
使用ギア:天羽々斬(あめのはばきり)
聖遺物「天羽々斬」の破片から構成されるシンフォギア。メインカラーは青。アームドギアは刀をはじめとした刃物類で、装甲に収納された小刀の投擲や、脚部のブレードによる攻撃も行う。
絶唱は本来アームドギアから圧縮エネルギーを放つ[3]ものであるが、シンフォギアとその装者を中心として放射状に直接エネルギーを放つこともできる。翼はクリスとの初戦、自爆にも近い形でその絶唱を発動した。
ルナアタックの際には限定解除した上で絶唱を発動、天ノ逆鱗時を上回る大きさまでアームドギアを巨大化させ一撃を放っている。
逆羅刹
逆立ちと同時に横回転し、展開した脚部のブレードで周囲を切り裂く。
影縫い
敵の影に小太刀を打ち込み、動きを封じる。影ができる光の下でなければ使えない。元は緒川が得意とする銃を用いての忍法だが、翼はその利便性に惚れ込み3年がかりで小太刀での影縫いを習得した。
千ノ落涙
空間から大量の青いエネルギー剣を具現化し、上空から落下させ広範囲を攻撃する。
蒼ノ一閃
大型化させたアームドギアを振るい、巨大な青いエネルギー刃を放ち標的を両断する。限定解除後は威力・射程が飛躍的に上昇している。
天ノ逆鱗
空中で投擲したアームドギアを巨大化させ、それを敵に向かって蹴り貫く他、相手の攻撃を受け止めるためにも用いられている。
炎鳥極翔斬
両手に構えたアームドギアから火炎を放出、自身を青い火の鳥と化して突進する。
蒼ノ一閃 滅破
限定解除後に放たれた蒼ノ一閃。アームドギアは更に大型となり、威力も格段に上昇している。
風輪火斬
双剣へと変形させたアームドギアの柄を繋ぎ合わせ、炎を纏わせながら振り回し斬りかかる。
騎刃ノ一閃
バイクに搭乗した状態で前方に脚部のブレードを巨大な刃状に展開・結合し、突進して対象を切断する。
風輪火斬 月煌
青い炎を纏った風輪火斬。発動時の前口上は「風鳴る刃、輪を結び、火翼を以て斬り荒ぶ。月よ、煌めけ!」。
蒼刃罰光斬
X字の青い斬撃を居合いのように飛ばし、対象を斬り裂く。
羅刹 零ノ型
両手に持った刀と脚部のブレードから炎を発し、空中で高速回転しながら突進して対象を焼き切る。
雪音 クリス(ゆきね クリス)[注 4]
声 - 高垣彩陽
シンフォギアシステム2号「イチイバル」装者。12月28日生まれ。16歳(『G』エピローグ時点)→17歳(『GX』)。A型。身長153cm。3サイズはB90・W57・H85。乱暴な言動と、「ちょろくさい」を「ちょせぇ」と発言するといった独特の口調が特徴。
世界的ヴァイオリニストの父雪音 雅律(ゆきね まさのり)と声楽家の母ソネット・M・ユキネを両親に持つ音楽界のサラブレッド。そのためシンフォギア装者候補として二課から注目されていたが、8年前にNGO活動に参加する両親に連れられ訪れていた南米バルベルデの紛争に巻き込まれ両親が死亡、自身も捕虜生活を送る。その後国連軍の介入により救出され2年前に帰国したがすぐさま行方不明となり、現在になって「ネフシュタンの鎧」を纏って響と翼の前に立ち塞がる形で姿を表す。「壊すことしかできない」自分の歌を嫌う少女。
その出自から「戦争の火種を無くしたい」という信念を持ち、「戦う意思と力を持つ者を滅ぼす」ことで思いが遂げられるとフィーネに唆され彼女に協力する。彼女の収集した完全聖遺物の起動に従事するとともに、響とデュランダルの強奪を命じられ二課を襲撃するが、度重なる失敗によってフィーネに見限られてしまう。
フィーネの放ったノイズの制裁から逃れ、独りで街を彷徨う日々を送っていたが、弦十郎の説得を受けて両親の夢を再認識し、響らと協力。フィーネとの決戦でカ・ディンギルの放つ荷電粒子砲に絶唱を用いて対抗して一度は消息不明となるが、最後は復活して響達とともに戦った。
フィーネに対しては愛憎相半ばする気持ちを抱いており、自分を見捨てたフィーネに対し憎しみをぶつける一方、彼女が消滅するのを看取った際は人目もはばからず号泣している。
ルナアタック後は正式に二課の一員になると同時に、リディアンにも2年生に編入する。響や翼を含め他人を名前で呼べない、自分にかまってくるクラスメイトからは逃げようとするなど、他人との距離を置きがちではあるが、それまでなかった居場所を得たことに居心地の良さを感じており、それを守ることを戦う理由としている。しかし「フィーネ」の蜂起後は、犠牲者を生む元凶であるソロモンの杖を起動したことによる自責の念が加わるようになる。フロンティア浮上後は杖を奪還するため単身ウェルの下に降るが、事情を察して追ってきた翼との戦闘を通して和解、連携して杖の奪還に成功した。
第3期では3年生に進級し、卒業した翼と入れ違いに入学してきた調と切歌を含め、響たちの先輩として振舞っている。ただし、敵同士だった頃からずっと「ちゃん」付けで呼ぶ響には手を焼いており、学校で名前を呼ばれるたびに「先輩と呼べ」と注意している。
使用ギア:イチイバル
聖遺物「イチイバル」の破片から構成されるシンフォギア。メインカラーは赤。アームドギアは本来弓となるべきものだが、戦渦で育った生い立ちから響ほどではないが性質が変異し、忌まわしき記憶の象徴である銃器として発現している。その特性は「長射程広域攻撃」であり、クロスボウ、ライフル、ガトリング砲、ミサイルによる他に類を見ないほどの高火力での遠距離・広範囲射撃を得意とする。ヘッドギアは精密狙撃時にスコープ状に変形する。
絶唱はアームドギアを大型レーザー砲に変形させるとともに、エネルギーを広域にわたって放射する殲滅攻撃を本来の形としている。カ・ディンギルに対抗した際は、多数のエネルギーリフレクターを展開し、これにより広域に放つべきエネルギーを反射・増幅(エネルギーの反射光により背面に蝶のマークが浮かぶ)した一点集中砲撃として転用することで、瞬間的であるがカ・ディンギルからの一撃を真っ向から押し留める出力を発揮した。
限定解除時は、レーザーによる広域射撃攻撃が可能なアームドギア一体型の飛行ユニットに搭乗している。その上で発動した絶唱は、大量の大型ミサイルを生成しての一斉射撃であった。
BILLION MAIDEN
アームドギアが変形した4門の3連ガトリング砲からの一斉掃射。
CUT IN CUT OUT
腰部アーマーを展開し、追尾式小型ミサイルを発射する。
MEGA DETH PARTY[注 5]
腰部アーマーから小型ミサイルを一斉に発射する。限定解除後は飛行ユニットからレーザーを一斉射撃する。
MEGA DETH QUARTET
ギア全体を固定砲台形式(前述のガトリング砲と小型ミサイルに加え、大型ミサイル4基を搭載)へと変形させ、広域砲撃を行う。大型のノイズを一撃で仕留めるほどに強力な反面、エネルギーチャージとギアの変形に時間を要するため、単独での使用は難しい。
GIGA ZEPPELIN
大型クロスボウからクリスタル状の巨大な矢を空中に放ち、その矢が遥か上空で空を覆い尽くす程の無数の小さな矢に分裂後、それら全てがエネルギー状の矢に変化して一斉に降り注ぎ敵を殲滅させる。
RED HOT BLAZE
アームドギアをスナイパーライフルに変形させ、ヘッドギアのスコープで標的を捕捉し狙撃を行う。また、ライフルそのものでの打撃も可能。
MEGA DETH FUGA
ギアから大型ミサイル2基を生成し、砲撃を行う。「MEGA DETH QUARTET」より威力は落ちるものの、エネルギーチャージなしに発射できる。
QUEEN'S INFERNO
クロスボウから複数のエネルギー矢を高速連射する。
ARMOR PURGER
身に纏ったギアを強制解除し、散弾のように周囲に乱射する。
MEGA DETH SYMPHONY
6基の大型ミサイルを生成・発射し、それらが無数の散弾となって広範囲を攻撃する。
ARTHEMIS SPIRAL
イチイバルのアームドギアを本来の形たるロングボウに変形させ、矢の形をしたミサイルを放つ。
ネフシュタンの鎧
当初装着していた完全聖遺物。クリスの装着時は鎧が白銀色に輝き、顔の上半分にバイザーが装着される。
NIRVANA GEDON
肩部の鞭状突起から黒い電撃を包み込むように白いエネルギー球を生成し、標的に投げつけて攻撃する。
ARMOR PURGER
身に纏った鎧を爆発させ、その破片を標的にぶつける。
マリア・カデンツァヴナ・イヴ
声 - 日笠陽子
第2期より登場。8月7日生まれ。21歳。AB型。身長170cm。3サイズはB96・W62・H90。ミステリアスにして力強い歌声を持ち、デビューからわずか2か月で米国チャートの頂点まで昇りつめた新進気鋭の歌姫だったが、翼とのライブを期にノイズを率いた武装組織「フィーネ」を名乗り、全人類への宣戦布告を行った。しかし、占拠したライブ会場の観客を避難させたり、ウェルの非情さに動揺するなど人間らしさも垣間見せる。
当初「再誕したフィーネ」を名乗っていたが、これはLiNKER精製技術を持つウェルを組織に引き込むためナスターシャの指示でついていた嘘に過ぎず、仲間である調や切歌も含めて周囲を欺き続けていた。
後に人類救済のためにナスターシャと共に米国政府との講和に臨むが、反故されたことへの怒りと絶望から兵士数名を手にかけてしまう。以降は自分の弱さを悔やみ、心を鬼にしてウェルの計略に従う。だがその結果、現人類の殲滅を図ろうとするウェルの暴走を許し、調と切歌が刃を交えるという望まぬ事態に泣き崩れるが、調の頼みで自分を助けに来た響や、セレナの幻影に諭されて再起すると、セレナが残したギアを纏って響たちと共闘した。
第3期では、司法取引に応じて「フロンティア事変の英雄」という肩書きでの立ち回りを強いられ、国連の監視下で歌手活動をしていたが、錬金術師の襲来に際してS.O.N.G.へ転属した。
使用ギア:ガングニール
マリアが纏う日本政府管理外のシンフォギア。奏や響と酷似した形状をしているが、配色は黒と赤を基調としている。過去に了子(フィーネ)がF.I.S.に横流ししたガングニールの欠片から生み出されたもので、ギアの波形パターンは響のそれとほぼ同一。アームドギアは奏と同様の槍で、構成ギミックも同一。近接武器として扱えるうえ、レーザー砲を放つことができる。背中のマントは自在に操作・硬化させることが可能で、竜巻のように身体を回転させて攻撃に転用できるほか、全身を覆う盾として扱ったりと用途は多岐に渡る。フロンティアの決戦時に響の聖詠によって強制的に解除され、決戦後には正式に彼女へ譲った。第3期では一時的に歌えなくなった響から拝借する形で再び纏われるが、その形状や性能はもはや前期当時に及ばなかったうえ、LiNKERを投与せずの使用だったためにマリアはバックファイアで大ダメージを負った。
HORIZON†SPEAR
アームドギアの刀身を展開し、砲身部から高出力のエネルギー砲撃を放つ。
使用ギア:アガートラーム
マリアが所持する白銀のシンフォギア。元はセレナが装者だったが、セレナの死とともにコンバーターが破損、コアとなるアガートラームの破片は無事だったもののギア生成機能が損なわれ、F.I.S.からも情報が抹消され廃棄扱いとなったために形見としてマリアが譲り受けた。
フロンティア事変最終局面で、70億人の歌によってコアが励起し、他装者のギアと共にエクスドライブモードとして起動。同じく『手』の特質[要出典]を獲得した響とともに他装者のエネルギーを調律する役割を果たした。
その後、エルフナインによりコンバーターの新造、イグナイトモジュール搭載などの改修が施され、正式にマリアのギアとなった。アームドギアは左手を覆う大きな篭手で、そこから剣型のアームドギアを生成する。また下記の技のほか、複数のエネルギー剣で逆三角形のバリアーを発生させることも可能。
INFINITE†CRIME
左腕から無数の短剣を引き抜き、周囲に展開して一斉に飛ばす。
EMPRESS†REBELLION
アームドギアの刀身を蛇腹剣のように変化させ、あらゆる角度から周囲一帯を斬り裂く。
SERE†NADE
刀に変化させたアームドギアを左腕と接続し、腰と左腕のブースターで加速してすれ違い様に斬り裂く。
Vitalization
響と「手を繋ぐ」ことで6人のシンフォギア装者が一体となって放つ技。マリアの武装は銀の左手を形成する。なお、"t"の字は"†"と表記されている。
月読 調(つくよみ しらべ)
声 - 南條愛乃
第2期より登場。2月16日生まれ。14歳(『G』エピローグ時点)→15歳(『GX』)。A型。身長152cm。3サイズはB72・W53・H76。シンフォギアシステム「シュルシャガナ」装者である後天的適合者。黒髪ツインテールの物静かな少女。「フィーネ」の一員で、常に切歌と共に行動をしている。響のことを偽善者呼ばわりし、彼女の戦い方に否定的な態度をとる。マリアのことを誰よりも大切に思っていて、いつフィーネ化するのか心配していたが、ウェル博士から真実を聞かされてからは、自分がやってきたことに疑問を持つようになり、フロンティアへの道中に追手の軍艦をノイズで蹂躙するウェル博士に反旗を翻す。フロンティア浮上後は二課に一時拘束されるが、戦力不足の二課と利害が一致し協力関係を結び、響を連れてフロンティア中枢部に向かう。実は彼女こそが真の「フィーネの器」だったが、自殺を図った切歌を庇ってその刃を受けた結果、彼女自身もフィーネの魂に庇われて息を吹き返した。その後響と合流し、彼女の優しさを信じ共闘した。
第3期では、二課が保護観察という名目で身元を預かることになり、切歌と共にリディアンに編入している。
使用ギア:シュルシャガナ
女神ザババの振るいし紅刃で、メインカラーは黒とピンク(3期以降は白とピンク)。アームドギアは円形の鋸で、ツインテール部分に装着されている。ブーツに内蔵された小型の車輪で地面を滑走する。3期以降はツインテールの基部から分離したヨーヨー型の鋸もアームドギアとして使用するようになる。
絶唱はギア全体が大きく変形し、無限軌道による鋸が多数出現する。
α式 百輪廻(アルファしき ひゃくりんね[4]
アームドギアから小型鋸を大量に射出して攻撃する。
γ式 卍火車(ガンマしき まんじかしゃ[4]
ツインテール部分を伸縮可能なアームとして扱い、2枚の巨大鋸を投擲する。この巨大鋸は防御にも応用が利く。
非常Σ式 禁月輪(ひじょうシグマしき きんげつりん[4]
アームドギアから巨大な円状の刃を形成し、内側に乗り高速で突進する。
裏γ式 滅多卍切(うらガンマしき めったまんじぎり[4]
γ式 卍火車の発展型で、左右のアームを1本ずつ増やした4本のアームを自由自在に操る。
緊急Φ式 双月カルマ(きんきゅうファイしき そうげつ-[4]
ギアの鋸をヘリコプターのローターのように上下に展開し、空中を飛行する。
終Ω式 ディストピア(ついオメガしき-[4]
限定解除後に放たれた技。武装の一部を分離して巨大なオートマタに再構成し、頭部に騎乗し操作する。
Δ式 艶殺アクセル(デルタしき えんさつ-)
スカートを円状の刃に変形させ、体を回転させて周囲を斬り裂く。
β式 巨円断(ベータしき きょえんだん)
アームドギアのヨーヨーを合体・巨大化させ、頭上から振り下ろす。
禁殺邪輪 Zあ破刃エクLィプssSS(きんせつじゃりん・ザババエクリプス)
切歌との合体技。あらかじめ切歌の両肩から放つロープで対象を絡めとり、地面に固定。同時に切歌のアンカーを自身のギアと接続し、非常Σ式 禁月輪と断殺・邪刃ウォttKKKで挟撃する。
暁 切歌(あかつき きりか)
声 - 茅野愛衣
第2期より登場。4月13日生まれ。15歳→16歳。O型。身長155cm。体重44kg。3サイズはB81・W56・H83[5]→B82・W56・H83(『GX』時)。シンフォギアシステム「イガリマ」装者である後天的適合者。明るく元気な性格で、「〜デス」が口癖の金髪の少女。「フィーネ」の一員で、常に調と共に行動をしている。元々ウェル博士には、不信感を抱き信用していなかったが、戦い続けるうちにフィーネと思しき力に目覚めるようになり、マリアが嘘を告白したことで自分が「フィーネの器」になったことを確信。いずれフィーネに呑まれて自分が自分でなくなる前に調に何かを残さなければと焦るようになり、ウェル博士のやり方に賛同するという道を選ぶ。しかし、袂を分かった調と相対した際に本当の器が彼女であることを知り、自己嫌悪のあまり自害を図る。それを庇った調と和解し、ネフィリムと戦う響たちと合流し共闘した。
第3期では、調と同様に二課が身元を預かったため、共にリディアンに編入している。
使用ギア:イガリマ
女神ザババの振るいし碧刃で、メインカラーは黒と緑(3期以降は白と緑)。魔女の帽子のようなヘッドギアと、肩部プロテクターを兼ねた小型ブースターを装着する。アームドギアは鎌で、主に近接戦闘用の打撃兵器。
絶唱はアームドギアが大きく変形し、あらゆる防御を無視して対象の魂を破壊する能力を持つ。
切・呪リeッTぉ(キル・ジュリエット[4]
アームドギアの刃を3枚に分裂させ、ブーメランのように飛ばして左右から挟撃する。
断殺・邪刃ウォttKKK(だんさつ・ジャバウォック[4]
肩のアンカーで敵を捕縛すると同時にギロチン状に変形したアームドギアをセットし、ブースターを噴射させスリングショットのように突撃して対象を切断する。
封伐・PィNo奇ぉ(ふうばつ・ピノキオ[4]
肩部プロテクターを展開し、それぞれの先端に鎌を装備させて自在に操る。
双斬・死nデRぇラ(そうざん・シンデレラ[4]
2本に分裂させたアームドギアをハサミのように合体させ、対象を挟み切る。
終虐・Ne破aァ乱怒(ついぎゃく・ネバーランド[4]
限定解除後に放たれた技。3枚の刃が付いているアームドギアを振り回し斬りかかる。
災輪・TぃN渦ぁBェル(さいりん・ティンカーベル)
肩部プロテクターからバーニアを噴射、コマのように高速回転しアームドギアで周囲を切断する。
対鎌・螺Pぅn痛ェる(ついれん・ラプンツェル)
2本のアームドギアを合体させ、三日月型の刃を左右に備える大型の鎌を形成する。
禁殺邪輪 Zあ破刃エクLィプssSS(きんせつじゃりん・ザババエクリプス)
調との合体技。あらかじめ両肩から放つロープで対象を絡めとり、地面に固定。同時にアンカーをシュルシャガナと接続し、非常Σ式 禁月輪と断殺・邪刃ウォttKKKで挟撃する。
小日向 未来(こひなた みく)
声 - 井口裕香
私立リディアン音楽院高等科1年。11月7日生まれ。15歳(第1期)→16歳。A型。身長156cm。3サイズはB79・W54・H82。響の幼馴染兼保護者でルームメイト。頭の後ろに大きな白いリボンを結んでいる。
ピアノを習うためにリディアン音楽院に進学し、2年次からの専攻を希望している。2年前のライブに響を誘ったが、自身は家の都合により行けず、それによりノイズの襲撃から逃れることになった。
響がシンフォギアシステムや日本政府に関わっていることを秘密にされていたが、自分と離れて行動する彼女が何か隠していることに感づいており、不信感を抱いていた。後にクリスの襲撃に巻き込まれたことで事情を知るが、秘密を抱え込んでいた響への怒り、そして彼女に対して何もできない無力な自分自身への怒りから響と距離を置くようになる。しかし、クリスと出会い相談したことで吹っ切れ響と和解する。その後は弦十郎の手回しにより、外部協力者として特異災害対策機動部に出入りできるようになった。
フィーネ戦ではノイズに学園を襲撃されながらも気丈に行動し、響の精神的な支えになるために行動する。その戦いの中で死亡扱いとなって姿を消したという事実に苦しむが、ラストシーンにおいて響の生存を知り、歓喜した。
第2期では、響の秘密を知る1人として、ノイズと闘う響の安否を心配している。親友が闘っているのに自分は何もできないという思いも抱いている。スカイタワーでウェル博士が放ったノイズによる騒動に巻き込まれ、マリアに助けられ脱出するも「フィーネ」に監禁される。「響をこれ以上戦わせたくない」という想いをウェルに利用され、神獣鏡の装者として調整された末、フロンティアの封印を解いてしまうが、響の決死の救出行動で自分が放った光線を浴び、ギアから解放された。最後はネフィリム・ノヴァとの戦闘の反動で動けなくなった響達に代わり、ソロモンの杖で宝物庫を閉じ全てを終わらせた。
第3期では装者でなくなったため、戦いに身を投じる響たちを陰ながらサポートしている。
使用ギア:神獣鏡(シェンショウジン)
F.I.S.が所有するシンフォギア。メインカラーは紫と白。ヘッドギアは獣の顎のようになっており、上下が閉じてヘッドマウントディスプレイとなり、後頭部に接続された装置からの情報をもとにした戦術パターンを表示、脳へのダイレクトフィードバックにより装者に自動実行させる。本来は他の聖遺物比べ格の低さが影響し人が纏っても殆どの能力がオミットされてしまうが未来の響を想う気持ちが凶祓いの力を強く発現させたことにより、ビーフェルド-ブラウン効果による飛行機能行動が可能な「イオノクラフト」、ミラーデバイスやアームドギアである扇から発せられる聖遺物由来の力を分解する光起電力効果(弦十郎曰く「聖遺物殺し」)を持った機能を解放し、対シンフォギア戦に特化した最弱にして最凶のギアとなった。しかし、ステルス機能や分身といった鏡に由来するいくつかのの能力はオミットされたままとなっている。
閃光
アームドギアの扇を鏡のように展開し、複数のビームを同時に放つ。
流星
脚部装甲から円形のミラーパネルのような物を形成し、腕から伸びるケーブルと接続することで極太の破壊ビームを放射する。
混沌
大量のミラーデバイスを生成し、オールレンジ攻撃を行う。
エアキャリア内のシャトルマーカーを併用することでビームを偏向することができ、敵の死角からの攻撃も可能。作中ではこれを利用し、大量のビームを一本の巨大なものに収束することでフロンティアの封印解除に成功している。
天羽 奏(あもう かなで)
声 - 高山みなみ
シンフォギアシステム3号「ガングニール」装者。7月28日生まれ。O型。身長169cm。3サイズはB95・W62・H92[6]。翼とは「ツヴァイウィング」として、防人として無二の相棒だった。姉御肌の明るい性格であり、気弱だった翼をいつも支えていた。
5年前、長野県皆神山でノイズに襲撃された[注 6]聖遺物発掘チームの唯一の生き残り。家族を殺したノイズへの復讐を強く望み、シンフォギアの適合者になるべく制御薬「LiNKER」を過剰投与した結果、後天的な形で適合者となった。なおLiNKERは人体への負荷が絶大であることから、ギア装着も時間制限付きの限定的なものであり、自身を「時限式」と揶揄していたが、当時の翼はその力を「血反吐にまみれ自ら手にした力」として尊敬していた。
2年前の「ツヴァイウィング」ライブ後のノイズ戦において、ネフシュタン起動実験のためにLiNKER投与を控えていたことから時間切れに陥り、早期決着のため「絶唱」を発動。適合係数の低さとLiNKER投与中断が重なった結果、その負荷が肉体の耐久限界を超越、塵となって死亡した。享年17。死後は回想や幻聴といった形で登場し、翼の心の支えとなっている。また、響に放った「生きるのを諦めるなッ!」という言葉は彼女の人生に影響を与えている。
使用ギア:ガングニール
聖遺物「ガングニール」の破片から構成されるシンフォギア。メインカラーは朱色。アームドギアは槍で、両手首部分のアーマーを重ねることで構成される。制御薬の投与による限定的な適合であるため、一定時間しか力を発揮できない。
絶唱はアームドギアを介し、渦状エネルギーを放つ貫通特性の高いタイプであるが、ライブ会場で使用した際は周囲のノイズ殲滅のために渦状エネルギーを広域に展開するアレンジが加えられた。
STARDUST∞FOTON
投擲した槍を大量複製して、広範囲の相手を貫く。
LAST∞METEOR
穂先を回転させた槍が生み出す竜巻で周囲の空間を吹き飛ばす。
セレナ・カデンツァヴナ・イヴ
声 - 堀江由衣
マリアの妹で、かつてF.I.S.が擁していた正規適合者。10月15日生まれ。AB型。身長148cm。3サイズはB70・W54・H76[6]。6年前に暴走したネフィリムを休眠させるために絶唱を歌い死亡した。享年13。
使用ギア:アガートラーム[注 7]
白銀を基調としたシンフォギア。絶唱特性はエネルギーベクトル操作に長けており、6年前にネフィリムを封じ込めた際にこの力が使われるも、その際コンバーターが破損。ひび割れた聖遺物のペンダントはギア生成機能が損なわれたものの、マリアが形見として回収・所有していた。

特異災害対策機動部→S.O.N.G.

私立リディアン音楽院の地下には、日本政府の機密組織「特異災害対策機動部」が設けられており、生徒らの歌から採取したデータを聖遺物起動の実験に応用していた。かつては日本政府の防衛大臣広木 威椎(ひろき たけつぐ)[7]の後ろ盾もあり、二課の要望は比較的反映されていたが、劇中で彼が米国政府の特務隊に殺害されたうえ、親米派の副大臣・石田 爾宗(いしだ よしむね)[7]が繰り上がったことで、日本に米国政府の意向が通りやすくなってしまっている。ルナアタック後はリディアンから撤退し、潜水艦を仮設本部として利用している。

第3期では国連直轄の超常災害対策機動タスクフォース『S.O.N.G.』(Squad of Nexus Guardians)として再編され、安全保障理事会の規約に従い日本国外での活動が認められるようになった。

風鳴 弦十郎(かざなり げんじゅうろう)
声 - 石川英郎
翼の叔父で、特異災害対策機動部二課の司令官を務める。元は公安警察官だったが、前責任者である翼の祖父・風鳴訃堂が10年前のイチイバル紛失の責任を取って辞任した後、二代目司令として抜擢された経緯がある。人間のレベルを遥かに超えた身体能力と卓越した中国武術のスキルを有しており、純粋な戦闘能力(特に肉弾戦)に関しては生身でシンフォギアを装着した翼やフィーネとも渡り合えるが、ノイズには効かないために忸怩たる思いを持ちつつ、装者となる少女のことも気にかける包容力の持ち主である。しかし、その優しさが仇となってしまうこともある。
理論や理屈よりも直感を重視する性格で、響の覚悟を理解して彼女が闘えるように武術を指導しており、響からは(修行以降)「師匠」と呼ばれている。
勤務時は、赤のカッターシャツとピンクのネクタイを着用している。
趣味は映画鑑賞。
櫻井 了子(さくらい りょうこ) / フィーネ
声 - 沢城みゆき
特異災害対策機動部二課の研究者。アップにまとめたロングヘアーと白衣・眼鏡が特徴。シンフォギアをはじめとする異端技術「聖遺物」を動作させる「櫻井理論」を提唱する天才研究者で、聖遺物に加えて本部および防衛システムの管理や、シンフォギア適合者達のメディカルチェックなど、二課の主要技術を一手に担当している。呑気かつマイペースな性格であり、「できる女」や「天才考古学者」を自称する自信家。
その出自としてカ・ディンギルを建造した主導的存在である超先史文明期の巫女・フィーネの血を引いており、12年前に天羽々斬の起動に立ち会ったことにより、リインカーネイション[注 8]が起こり、フィーネの器となった。その後はフィーネとしてイチイバルやネフシュタンを二課から奪うとともに、適合者として見出されたクリスを利用しながら、聖遺物や二課のデータと引き換えに米国政府とつながりを持つなど、日米間で暗躍しながら聖遺物を独自に収集していた。フィーネの能力によって完全聖遺物を使いこなしたり、ノイズに干渉できるバリアを発生させたりと、数多くの異能を発揮する。次なるパラダイムシフトのカギとして、人間と聖遺物の融合体である響に興味を抱き、彼女のデータを利用してネフシュタンの鎧を自身と同化させた。
古来より不和の象徴と伝えられてきたこそが、カ・ディンギルの伝説に遺されたバラルの呪詛の源と結論付け、日米両政府から捻出した研究素材やコストによって密かに建造した荷電粒子砲「カ・ディンギル」によって、これを破壊することを野望とする。月の消失によって統一言語を取り戻して「創造主」へ想いを告げるため、重力崩壊による天変地異に恐れる人類を聖遺物の力によって隷属し、世界を統一・征服することを最終目的としていた。カ・ディンギルの完成に加え、米国政府からの要求を跳ね除けたために見切りをつけられたことを機に、計画遂行に向けて動き出すと二課のシステムを乗っ取り、カ・ディンギルを解き放つ。
カ・ディンギルの破壊と響達の復活により窮地に追い込まれ、聖遺物とノイズの力を束ねて黙示録赤き竜と化すも、響達のデュランダルの一振りにデュランダルとネフシュタンの鎧は「完全聖遺物同士の対消滅」を引き起こして消失し、戦力を失った。最後は全力を使い果たし、カ・ディンギルの一撃により生み出された月の欠片を地球に落とした。それでもなお、これから先何度でも蘇る「了子」に未来を託すという真っ直ぐな響の思いに打たれ、了子は巫女フィーネではなく響の知っている二課の了子として助言を残し、灰となり消滅した。
その後、調を次の器に転生するが、響の思いが通じて野望を捨てていたため、調の人格を侵食しないよう彼女の中で静観していた[注 9]。しかし、生命の危機に瀕した調を守るために力を使わざるをえなくなり、そのせいで彼女と切歌の不和を招くことになった。フロンティアにてイガリマを受けて瀕死に陥った調の身代わりとなって消滅する際には、「何千年も悪者をやってきた自分は今さら正義の味方にはなれない。自分たちでなんとかしなさい。」と響への伝言を託した。
ネフシュタンの鎧
クリスがイチイバル使用の際に脱ぎ捨てた物を回収・使用している。クリスの装着時に比べ、より禍々しい形状と黄金色に輝く外観という差異がある。後に収集した響のデータを応用することで、自身の身体とネフシュタンの鎧を同化させており、瞬時に傷を修復させるほどの再生能力を取り入れた。
ASGARD
肩部の鞭状突起を伸ばして陣を組みバリアを展開する。重ね掛けによる防御力上昇も可能で、翼の天ノ逆鱗をも防ぐ強度を持つ。
ソロモンの杖
ノイズを任意発生・制御する。フィーネ自身の力の埒外にあるノイズの自在制御が可能となるため、より戦術的・組織的なノイズの運用が可能となっている。
黙示録の赤き竜
3つの完全聖遺物であるネフシュタンの鎧・ソロモンの杖・デュランダル、そしてソロモンの杖により召喚した多数のノイズを取り込み、成り果てた異形の姿。緋色の女・ベイバロンとも称され、「滅びの聖母」の力を宿す。驚異的な攻撃力・防御力・再生力を兼ね備えている。
緒川 慎次(おがわ しんじ)
声 - 保志総一朗
特異災害対策機動部二課のエージェント。忍者の家系出身で、機密保護・情報操作・隠蔽工作などを担当する諜報員的な役割を担う。性格はそういった役割を感じさせないほど穏やかかつ誠実で、不器用な翼を気にかけている胸の内を響に明かす。
翼の世話役としての顔も持ち、彼女の身の回りの世話からアーティスト活動のマネージャーなどを一手に担う。マネージャーとしての活動時には常に眼鏡を着用しており、翼からは眼鏡の有無でマネージャー・エージェントの言動を切り替えている癖を見抜かれている。
高い身体能力を有することに加え、現代風のアレンジが加えられた「現代忍法」の使い手でもある。劇中では特殊な装備(水蜘蛛)無しで水上を走行する、翼にも伝授した「影縫い」を拳銃で行うなどの技を見せた。
藤尭 朔也(ふじたか さくや)
声 - 赤羽根健治
男性オペレーター。気は強いがボヤキが多い。
友里 あおい(ともさと あおい)
声 - 瀬戸麻沙美
女性オペレーター。冷静なかつ戦況を伝えることに定評がある。現場の処理に同行しており、生存者にあたたかい飲み物を配りながら元気づけるなど、配慮もできる性格。
エルフナイン
声 - 久野美咲
キャロルと瓜二つの容姿を持つホムンクルス[注 10]。性別はなく一人称は「ボク」。キャロルから彼女の持つ錬金術知識のうち、チフォージュ・シャトーに必要な聖遺物のパッチワーク技術をインストールされている。おどおどした言動をしがちだが、芯は強く、時に思い切った行動をとる大胆な一面を持つ。
本来はキャロルが肉体のスペアとして創造したホムンクルスのうち失敗作の1つであり、チフォージュ・シャトー一部建造に携わっていた。しかし建造に必要な最低限の錬金術だけでなく、キャロル自身が人間だった頃の記憶の一部もインストールされており、イザークとの想い出の影響からキャロルから世界を守ることを選択。ドヴェルグ=ダインの遺産を持ち去って日本に逃亡、クリスと切歌によってS.O.N.G.へと保護され情報と遺産を譲渡する。後にシンフォギア破壊に伴い遺産を用いたシンフォギアの強化『プロジェクト・イグナイト』を立案、自らシンフォギアを改修・強化に成功する。 本人は自覚していないが、視聴覚情報はオリジナルであるキャロルに全て筒抜けになっており、その事実をキャロル本人から伝えられた際は絶望し、自身を拘束するよう懇願するが、善意であることだとして弦十郎らに引き止められ仲間として受け入れられた。レイアの「妹」の襲撃から友里を庇い重傷を負ってしまうも、我を顧みずにマリアやウェル博士と共に協力してキャロルの計画を頓挫させることに成功。キャロルに命題の答えが「許し」であることを伝え人類への復讐をやめるよう頼み込む。しかし、計画が頓挫したキャロルは復讐心に囚われてしまい装者を襲撃。さらに無理をした行動により容態が悪化。病床で死を待つ身であったが、記憶を失ったキャロルが自分の躯体にその「想い出」を転送複写させたことで転生を果たした[注 11]。転生後は正式にS.O.N.G.の一員となり、ウェル博士が遺した記録媒体の解析に携わることになった。

私立リディアン音楽院

女子校。以下の9名は響と未来、またはクリス、翼のクラスメートである。特に安藤、寺島、板場の3名は響と未来を含め仲良し5人グループとしてよく一緒に行動しており、ルナアタックの際に現場に居合わせたことで、響の事情を把握している。

安藤 創世(あんどう くりよ)
声 - 小松未可子
自分の名前が変わっているためか、響を「ビッキー」、未来を「ヒナ」、クリスを「キネクリ先輩」と呼んだりと、友人に少々特殊なニックネームを付ける癖がある。5人のリーダー的存在。
寺島 詩織(てらしま しおり)
声 - 東山奈央
響や未来のクラスメート。おっとりとした性格だが、いざという時の啖呵はかなりのもの。趣味は響達との美味い物巡り。
板場 弓美(いたば ゆみ)
声 - 赤﨑千夏
髪型はツインテール。アニメ好きであり、響の生き様を「アニメみたい」と称したりと、アニメという言葉を比喩表現に使うことが多い。打ち切りアニメ「電光刑事バン」の大ファン。
フィーネとの戦いで学園が戦場になった際は、目の前でノイズによる犠牲者を見た事や戦う響達の姿を理解しきれずパニックに陥るが、未来の励ましを得て響のために率先して動くようになる。
綾野 小路(あやの こみち)、五代 由貴(ごだい ゆき)、鏑木 乙女(かぶらぎ おとめ)
声 - 原嶋あかり清水茉菜櫻井浩美
クリスのクラスメートたち。編入後も人付き合いを避けようとするクリスを気にかけている。
高坂 歩(たかさか あゆむ)、佐部 瞳子(さべ とうこ)、大木 杏胡(おおき あこ)
声 - 大西沙織高橋未奈美、櫻井浩美
翼の同級生たち。

パヴァリア光明結社

これまで存在のみがマリアの口から語られてきたが、第4期にて正式に登場。 F.I.S.による「フロンティア事変」では米国国家安全保障局と共に月の落下を隠蔽し、人類への復讐を目的に「魔法少女事変」を主導したキャロル一派を背後で支援する等、これまでの事件及び世界の歴史の裏側で常に暗躍し続けてきた秘密組織。メンバー全員が錬金術師で構成されている。

組織の構成メンバー

アダム・ヴァイスハウプト

パヴァリア光明結社の統制局長であり組織のトップ。現時点では名前のみ判明しており素性は一切不明である。

サンジェルマン
声 - 寿美菜子

パヴァリア光明結社の幹部の一人。後者の2名とは違い純粋な女性の錬金術師である。数百年前、奴隷の娘として生まれた経緯があるため「人は何者にも支配されるべきではない」という考えを持つ。そのため、世界の歪な支配構造を正す事を理想に掲げ、理想成就のためなら人命を害することをも厭わない冷酷な一面を持つ。

カリオストロ
声 - 蒼井翔太

パヴァリア光明結社の幹部の一人。元々は男性であり数百年前、嘘にまみれた詐欺師として名を馳せていたが、サンジェルマンと出逢った事で錬金術により女性の身体と不老長寿の肉体を得た。以降は自分の気持ちだけには嘘をつきたくないと言う信念に基づいて行動している。

プレラーティ 
声 - 日高里菜

パヴァリア光明結社の幹部の一人。カリオストロ同様、元は男性である。虚飾と快楽に耽っていた過去を持つが、サンジェルマンと出逢った事で、錬金術に心を打ちのめされて以降、協力者として組織に従事している。

F.I.S.

ナスターシャ・セルゲイヴナ・トルスタヤ[4]
声 - 井上喜久子
通称「ナスターシャ教授」。F.I.S.のブレーンとしてマリア達を従える老技術者で、聖遺物の研究に携わっている。6年前のネフィリムの暴走の際、マリアを助け瓦礫の下敷きとなり、その後遺症で右眼と歩行能力を失い、眼帯と電動車椅子を使用している。その身は病に侵され余命は短く、ウェル博士の処置を以て延命している。
フィーネ=了子がもたらした月の落下、及び特権階級の事実隠蔽を知り、F.I.S.を武装組織として蜂起させ、可能な限り人命を救済すべく「フロンティア計画」を立案し実行に移す。自分を「マム」と呼ぶマリア達装者を大切に思っているが、計画のために厳しく接する。しかし計画が暗礁に乗るにつれ、愛する装者達にテロリスト紛いの行為をさせてしまった選択を後悔するようになり、自分達単独での計画遂行断念を決意。米国政府との講和を図るも裏切りに遭い追われる身となる。フロンティア内で月の遺跡を起動させることで軌道を元に戻す方法を見つけるが、それを疎んだウェルによって彼女のいた区画ごと宇宙空間に飛ばされてしまう。最後はマリアが集め響が調律した70億人分のフォニックゲインを月の遺跡に注ぎ込んでその起動を確認し、モニター越しに響たちの歌を聴きながら力尽き死亡した。後に遺体は国連調査団の手によりフロンティアの異端技術の一部と共に回収された。
ジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクス[4]
声 - 杉田智和
通称「ウェル博士」又は「ドクター・ウェル」F.I.S.の生化学研究者。病に冒されたナスターシャの延命と、制御薬「LiNKER」の研究といった装者の管理に携わっている。世界を救う「英雄」になりたいという執念を燃やし、「フロンティア計画」で多くの人命を救うことでそれが叶うと考えると共に、ナスターシャがマリアを偽の新生フィーネというシンボルに仕立て上げたことで、武装蜂起した彼らの協力者として加わった。
正体を隠した上で響とクリスの警護のもとソロモンの杖を岩国基地に移送する任務を受けた後、基地をノイズに壊滅させる自作自演の作戦で、ソロモンの杖を奪取。理想を果たすための必要な犠牲とでも云うべく、ノイズを操り米国政府の追っ手や無関係な目撃者の始末を嬉々として行うなど、装者達さえ嫌悪を抱くほどの凶行を繰り返す。やがてナスターシャの真意を知り、理想のために彼女の諦念をも意に介さずノイズによる無差別大量殺人を開始する。
フロンティア起動後は自身にネフィリムの細胞とLiNKERを投与してその力を手に入れ、フロンティアの機能を手中に収める。そして「自分の管理できる数の人類のみを助け、その中で英雄となる」という野望を露わにし、月を強引に引き寄せ落下を早めるという暴挙に出る。しかし、マリアの呼びかけにより届けられた世界中の人々の歌によって月落下は阻止、さらにネフィリムの端末も装者たちに討たれ、自身も弦十郎に捕えられる。その寸前、フロンティアの心臓部と融合していたネフィリムを暴走させ世界ごと焼失させようとするが、それすらも阻止され、英雄になれなかったことを嘆きながら軍に連行されていった。
国際取引の結果、それまでの罪状もろとも人権も存在も抹消された上、その身にネフィリムの力を宿していることから「人」ではなく「モノ」として扱われ、異端技術の管理特区「深淵の竜宮」に監禁されていた。クリスたちとキャロルたちの戦いを契機に牢獄から脱出し、キャロルに同行。チフォージュ・シャトーをネフィリムの力で起動、制御させることに成功する。キャロル自身はウェルを利用した後、始末する予定でいたが、英雄に固執するあまり、キャロルが果たそうとする目的を小馬鹿にしたことで彼女の逆鱗に触れ、腹部を刺される致命傷を負いシャトーの深部へ転落。その後はマリア達と取引する形で共闘し、チフォージュ・シャトーのプログラムを分解から再構築に書き換えることで世界の分解を阻止。再構築に伴う反動とキャロルの放った光線が命中したとこでシャトーを崩壊へと導いた。そしてシャトーの崩落に巻き込まれ瓦礫の下敷きとなるも、最後はマリアになんらかの情報が入ったをメモリーカードを託し、自身の行いが「英雄の行動」であることに満足しながら力尽きた。

錬金術師と自動人形

第3期にて登場する、錬金術師キャロル率いる戦闘集団。キャロルを除いた構成員は、近衛兵たる自動人形(オートスコアラー)、尖兵たるアルカ・ノイズ、そして労働力たるホムンクルスと、キャロルが自ら錬金術にて創り出した成果物たちである。異端者として父・イザークを処刑した人類への復讐のために「万象黙示録」という世界を分解する計画を実行すべく、エルフナインとシンフォギア装者を追って現れる。

錬金術師

キャロル・マールス・ディーンハイム
声 - 水瀬いのり
自動人形及びアルカ・ノイズを率いて装者たちの前に立ちはだかる、首謀者たる錬金術師。一人称は「オレ」。金髪のおさげ髪をしていて右目の下に泣きボクロがある。幼女のような容姿をしているが、かつてのフィーネのリィンカーネーションのごとく、ホムンクルスの躯体に記憶インストールを繰り返すことで数百年を生き続けている。
悠久の時を経て錬金術の全てを統括・習得しており、四大元素(アリストテレス)をはじめとする様々なエネルギーを自在に使いこなす強大な戦闘能力を秘めている。過去に同じく錬金術師であった父・イザークを処刑され、「消えてしまえばいい思い出」と述べている。イザークが死の間際遺した「世界を識る」という言葉に対し、数百年を経て「世界を分解して解析することで、万象黙示録を完成させる」という解答を導き出し、自ら創り出した兵を率いて活動する。
強化型シンフォギアを獲得した翼とクリスの前に、自らファウストローブを纏って直接対決に臨むも、合流した響の呼びかけでイグナイトモジュールを制御した3人の前に敗北。響に恨みの言葉を残して自決・消滅したが、ガリィとミカが破壊されたのち最後に残していた予備躯体に記憶をインストールし再誕。負荷を度外視した高速インストールと、自決の記憶による拒絶反応に苦しみながらも計画を遂行しチフォージュ・シャトーをウェル博士を利用して起動させることに成功。「世界を壊す歌」を歌い、強化されたファウストローブを再び纏って響ら装者達を圧倒するが、ウェル博士の反逆とマリア・エルフナインらの尽力によりチフォージュ・シャトーのプログラムを書き換えられた挙句、感情的になって放った光線がシャトーに命中したことで万象黙示録完成の計画を自ら頓挫させるという失態を犯してしまった。さらに、エルフナインから父親から託された命題の答えは「許し」であることを突き付けられたことで自身の目的まで見失い自暴自棄になってしまう。そして世界への憎しみと復讐心に囚われ、自身の思い出を全て消却する捨て身の攻撃で装者達へ襲い掛かるが、エクスドライブモードとなった響の前に敗北。最後は装者諸共自爆を図るが[注 12]、響によって救出された。その後は記憶を失い行方不明になるも入院しているエルフナインの前に現れる。彼女が死の淵に瀕していること、そして「死にたくない」という思いを悟り、自身の躯体にエルフナインの「想い出」を全て転送複写させ彼女を救った。
ファウストローブ
聖遺物「ダウルダブラ」の破片から錬成されたプロテクターであり、いわば錬金術版シンフォギアと呼べる決戦兵器。基本カラーは。通常時は竪琴の形状をとっており、弦を弾くことでプロテクター形態へと変形(この際、アウフヴァッヘン波形と似て非なるエネルギーパターンが発生する)、キャロルのホムンクルスの肉体に干渉し成人へと成長させた上でその身を包む。
両手指先や背部パーツから展開される弦を武器としており、弾く事でキャロルの錬金術を増幅するだけでなく、ワイヤーのように伸ばすことによる巨大建造物をも両断する斬撃や、ドリル状に集中することによる白兵戦といった、直接戦闘にも転用が可能。当初は思い出の焼却によって力を発揮したが、イグナイトモジュールが奏でる「呪われた旋律」の収集によってキャロル自身がその身に刻んだ「世界を壊す歌」を以って、人類70億人分の絶唱を凌駕する出力のフォニックゲインを発する。
イザーク・マールス・ディーンハイム
声 - 遠近孝一
キャロルの父親たる錬金術師。故人。数百年前に異端者として扱われ、キャロルの目の前で火あぶりにされて処刑された。死の間際、キャロルに生きて世界を知るよう進言する。温厚でお人良しな性格であり、錬金術を研究しながら、深山にて採取されるという仙草とも呼ばれる薬草「アルニム」を使った治療で、流行り病に苦しむ村人たちを数多く救うなど、人間の力で運命を打開しようとする錬金術師としての誇りを持っていた。また、世界のすべてを知り人々が分かり合える事を目標としていた。

オートスコアラー

レイア・ダラーヒム
声 - 石上静香
カジノの女性ディーラーのような容姿をした、黄色を基調とした自動人形。形式番号はXMH_006。クールな性格で「ワタシに地味は、似合わない」が口癖。ジャズダンスやブレイクダンスのような挙動が特徴。
自動人形の中ではトータルバランスに最特化している機体であり、壁や大地を縦横無尽に駆け巡る機動力を以って敵を撹乱する。単体ではサイズを自在に変えられるコインを無数に取り出し、砲撃級の威力を誇る投げ銭や、トンファー状に結集しての打撃など、距離を問わない戦闘を行うとともに、レイアの設計をベースに「妹」として建造された超巨大かつ高出力・耐久性を誇るヒトガタを使役してのコンビネーション戦法をとる。
キャロルの護衛として深淵の竜宮に潜入し、クリス・調・切歌の3名と交戦、「妹」と共にイグナイトモジュールを制御したクリスの前に破壊される。
ファラ・スユーフ
声 - 田澤茉純
執事風の容姿をした、緑色を基調とした自動人形。形式番号はXMH_008。礼儀正しい性格で、フラメンコのような挙動が特徴。
風を発生・操作する能力と、大剣を彷彿とさせる哲学兵装・剣殺し(ソードブレイカー)を用いた戦闘を行う。哲学兵装たる剣殺しには、概念に干渉し「剣」と定義されているものを硬度・強度問わず破壊する機構があり、特に剣をアームドギアとする天羽々斬やアガートラームに対して天敵となり得る。また透明化能力をも持ち潜入任務をも可能とする。
最初の決起時には4体の中で唯一、ロンドンに襲来しライブ後の翼とマリアを襲撃。その後はレイラインの開放を果たすべく、龍脈の要所たる風鳴邸要石の破壊に成功。翼と一騎討ちを行うも、父の言葉で自分自身の在り方を「剣」から「翼」へと再認識した翼の前に剣殺しを破られ、胴体を両断され敗北した。最後は自身に勝った翼らに対して、イグナイトモジュールによる装者の歌を記録し、「世界を壊す、呪われた旋律」を完成させることが真の目的であることを明かし、自爆した。
ガリィ・トゥーマーン
声 - 村瀬迪与
ゴスロリ風の容姿をした、青を基調とした自動人形。形式番号はXMH_020。可憐な容姿とは裏腹に自動人形の中でもとりわけ悪辣であり、主人であるキャロルに対しても人を食ったような態度で接する。バレエやフィギュアスケートのような挙動が特徴。
空気中の水分三態を操作する能力を持ち、水や氷塊を意のままに生成・操作することが可能。これを用いて水柱や氷剣による直接攻撃、氷の足場を滑走することによる高速移動、水を鏡に見立てた現像投影による幻惑など、幅広い戦術を得意とする。また聖杯の力を秘めていることから「想い出」の扱いに最も長けており、吸収した「想い出」を自分のみならず他の自動人形に分配する機能をも備えている。
当初は響のガングニール破壊を画策していたが、精神状態が悪く戦えない彼女に代わってマリアが武装して迎撃するという二重の想定外に遭遇し撤退。オートスコアラーで唯一任務を失敗してしまう。このことからマリアをつけ狙うようになり、また「一番乗り」に固執し単騎での襲撃を繰り返す。毎回有利に戦況を運ぶも、3度目の対戦でアガートラームのイグナイトモジュールを制御したマリアに敗北。断末魔に「一番乗り」であることを叫びながら4体の中で最も早く破壊された。後にこれは、攻撃を受けることによりイグナイトモジュールの情報を得るという任務を指していたことが判明(よって「一番乗り」は達成されている)。
ミカ・ジャウカーン
声 - 井澤詩織
大きな縦ロールを持つ少女風の容姿をした、赤を基調とした自動人形。形式番号はXMH_004。無邪気かつ残虐な性格で、口癖は「~ゾ」。曲芸師や道化師のような挙動が特徴。
自動人形の中でも最強とされる戦闘能力に特化した設計であり、縦ロールに仕込まれたバーニアや、ワイヤーにより射出可能な鉤爪状の両手など、他の自動人形と比較して外付武装が顕著な機構となっている。その代わり「想い出」採取機能はオミットされていることに加え、エネルギー消費も激しいがゆえ、ガリィが大量の「想い出」を収集・供給しなければ起動できないというウィークポイントを持つ。
高熱火炎を発生する能力を持ち、これにより高圧縮カーボンロッドを体内で生成、両掌の発射口から無数に射出する。カーボンロッドは解剖器官抜きでもシンフォギアのコンバーターを力任せに破砕するほどの威力を持つことに加え、形状も自由自在かつ火炎による高熱や爆発機能の付加も可能と汎用性も高く、これを活かした肉弾戦を得意とする。また決戦機能として、残存する「想い出」を一気に焼却することで約4分間出力をブーストさせる決戦機能「バーニングハート・メカニクス」が組み込まれており、使用後自分も消滅することと引き替えに絶大なパワーを発揮することが可能。
主に調・切歌と交戦。ガリィの敗北に伴い遅くない停止が免れなくなったことを察し、バーニングハート・メカニクスを発動し彼女らと捨て身の交戦を行うも、シュルシャガナ、イガリマのイグナイトモジュールを制御した2人のユニゾンの前に敗北、爆散した。

日本政府関係者

広木 威椎(ひろき たけつぐ)
声 - 増谷康紀
日本の防衛大臣。基本的に二課の活動については厳しい姿勢を崩さず、衝突する事もあったが、全ては異端技術を扱うために周囲から誤解を受けやすい二課の面々を思いやっての行動であった。しかし、その存在を疎ましく思ったフィーネと米国政府の手により送り込まれた特務隊に襲撃を受け銃殺された。
斯波田 賢仁(しばた まさひと)
声 - 柴田秀勝
江戸っ子口調が特徴の外務省事務次官。いつもそばを啜っている。世界情勢を相手取り特異災害対策機動部の活動を影でサポートしており、フロンティア事変では事の始まりである米国政府との駆け引きによってマリアたちの処罰を回避した。
風鳴 八紘(かざなり やつひろ)
声 - 山路和弘
日本の安全保障を影から支える内閣情報官。弦十郎の実兄。 国民の生命、財産、権利を守るため、合法も非合法も関係なく、最善の手立てを即時遂行する冷徹・怜悧な人物。翼の父親でもあるが、実際は彼の実父・訃堂が風鳴家の血筋を絶やぬよう、自分の妻との間に産ませた娘であり血縁上は異母兄妹にあたる。それでも翼のことは陰ながら支えており、実父訃堂や風鳴家の道具ではなく個人として歌手になる夢を追い続けられるようあえて「娘ではなく、どこまでも汚れた風鳴家の道具」と突き放す態度をとっていた。不器用ながらも彼なりの親心であった。

立花家

立花 洸(たちばな あきら)
声 - 関俊彦
響の父親。響がツヴァイウィングのライブで起こったノイズ災害により九死に一生を得た後、彼女が世間から受けた誹謗中傷の煽りを受けて会社に居場所を失い、なおも続く中傷に耐えられず家族を捨て失踪した。
以来、アルバイトで糊口を凌ぎながら各地を転々としていたが、特訓のため筑波を訪れていた響と偶然再会する。明るく子煩悩だった昔日の面影は失われており、未来の計らいで設けられた対話の場においても、自分がしたことを悪びれることなく「仕方なかった」で片付けた挙句、困窮している現状を打開するため「お母さんに頼んでくれ」と情けない姿を見せたため、響から拒絶された。後に響と再度対話するがキャロルの襲撃に遭ってしまう。一度は響を見捨てて逃げようとするも、彼女が勇気を出して自分に向き合ってくれたことで「響の父親である」ことを自覚し、自ら囮となって響を救出。そして響がシンフォギア装者として戦う姿を見て、今まで現実から目を逸らしてきた自身の行動を反省し、父親として最後まで娘を見届ける決心をした。決戦後は響と共に実家へ向かい、響の仲介により妻や義母と和解した。
響の母
声 - 上田晴美
響の母親(本名不明)。ノイズ災害による世間からの誹謗中傷により失踪した夫・洸の代わりに響を支えるため休日も働いている。決戦後に実家を訪れた洸から「もう一度やり直したい」と言われた当初は躊躇するが響の仲介によって最終的に和解した。
響の祖母
声 - 宮沢きよこ
響の祖母(本名不明)。休日も仕事に出ている母に代わり、響の三者面談に保護者として出席している。

その他人物

トニー・グレイザー
声 - 中村秀利(1期)→野川雅史(GX)
イギリスのレコード会社「メトロミュージック」のプロデューサー。響が装者となって間もない頃、翼の歌手としての海外進出展開を持ち掛けてきた人物。一度は拒否されるが、ライブ後に翼を受け入れる準備がある旨を伝え、小川から翼の事を依頼されると手を振り、イギリスへ帰国した。その後、リディアン音楽院を卒業し歌姫としてイギリスへ渡った翼を迎え入れ、彼女のプロデュースを担当。認定特異災害ノイズをはじめとする超常脅威による犠牲者の鎮魂と遺族の救済を目的としたチャリティライブイベント「LIVE GenesiX」にもマリアと共に彼女を登壇させる等、密かに彼女を支えた。 そして、翼がシンフォギアの破損により帰国を決意した際は「いつか再び夢を追いかけると約束すること」を条件に、彼女の意志を尊重し送り出した。
ふらわーのおばちゃん
声 - 折笠愛
リディアンの近所にあるお好み焼き店「ふらわー」の店主。常連客である響らとは顔なじみで、響との距離感で悩みを抱えている未来に対し助言をしたり、ノイズに追われていたクリスを保護したりと心優しい性格の持ち主である。

作中用語

シンフォギア
聖遺物の欠片から作られた鎧型武装。欠片の中に残った聖遺物の力が、適合者による特定振幅の波動=歌によって活性化しエネルギーに還元された後、鎧の形で再構成されたもの。シンフォギアを装着する適合者は「装者」と呼ばれる。
ギアが装者にもたらす特性は、身体機能上昇、音波振動衝撃によりノイズの侵食を防護するバリアコーティング機能、更にはノイズの在り方を調律し人間界の物理法則下に強制固着させて攻撃を有効化する、位相差障壁の無効化の3つに大別される。これらの機能からノイズに対抗できる唯一の兵器であり、「アンチノイズプロテクター」という別名を持つ。
また、装者の肉体を保護する防御性能も非常に高く、衝撃の緩和に留まらず宇宙空間での活動、大気圏突破、再突入をも可能としおよそ活動できない場所はないものと推測される。
通常時は小型ペンダント状の集音マイクユニットの形をとっており、「聖詠[8]」と呼ばれる起動用の歌を感知することでギアへと再構成される。装着後は装者らの戦意に共振・共鳴して旋律を発生、それに合わせて装者が歌唱することによってその力を高める機構となっている。故に装者は歌いながら戦う必要があり、ダメージなどによって歌唱が中断されると力は一時的に弱まる。ただし適合者であっても、人間とギアを構成する聖遺物とに隔たりがあることから、ギアから開放されるエネルギー負荷が装者を蝕むという代償もある。この負荷を低減するためにギアには総数3億165万5722のロックが施されており、これが装者個人の技量と戦法に応じて系統的・段階的解除されることで、ギアが形や機能を変えていく機構となっている。
異端技術の結晶であることから、その存在は他の聖遺物同様日本政府によって完全に秘匿されている[注 13]。なお適合者の選抜は引き続き行われているが、適合者の存在が稀であることに加え、シンフォギアの存在を機密にしなければならないことから成果は上がっていない。
第3期『GX』にて、アルカ・ノイズ及びミカの手によって全機が破壊されてしまう。開発者たる了子の死によって本来修復は不可能であったはずだが、聖遺物のパッチワーク技術を含めた錬金術知識を持つエルフナインの手により、プロジェクト・イグナイトを経て強化改修に成功。破損したシンフォギアシステムの修復に留まらず、出力を引き上げると同時に解剖器官の分解効果を減衰するようにバリアフィールドの調整が施され、更にイグナイトモジュール(後述)による戦闘力上昇を達成した。
アームドギア
シンフォギアの可変・可動式主武装。聖遺物のエネルギーが武器の形に固定されることで発生し、元となる聖遺物の形態と装者の心象によって異なる武器に変化する(例.天羽々斬=刀、ガングニール=槍)。なおエネルギーのイメージを固定するには、相応の資質と長期に渡る経験が必要となり、装者となってすぐに使えるわけではない。
その形状は行使する技や使用方法に応じて変化することもある。また装者が心の奥底に強い心象・意志を秘めている場合、アームドギアにもその影響が表れ本来の聖遺物から逸脱した形で発現することがある(クリス=弓→銃器、響=槍→無手)。特に融合症例として装者自身がシンフォギア化していた響の場合、暴走を経て喪失した腕の再生や、体の一部の武器化といった、本来とは大きく逸脱したアームドギア運用を披露している。
絶唱
装者の負荷を省みずにシンフォギアの力を限界以上に解放する歌。増幅したエネルギーを、アームドギアを介して一気に放出する。その力の発現はシンフォギアごとに異なるが、共通して発生するエネルギーは凄まじく、ノイズを始めとするあらゆる存在を一度に殲滅し得る絶大な効果を発揮する。
しかし装者への負荷も、生命に危険が及ぶほどに絶大。反動ダメージは装者の適合係数の高さに伴って軽減されるが、そもそも適合率の高い適合者自体が稀でありLiNKERの負担や、追い詰められた状況で使用される負担やダメージもありいずれにせよ大きなダメージは避けられない。奏の場合、自身の適合係数の低さに加え、LiNKERの投与を一時中断していたことから、負荷が耐久限界を超えてしまい死亡した上に遺体も塵となって完全に消滅してしまった。またアームドギアを介さず自身から直接放つことも可能ではあるが、威力が高い代償にエネルギー運用効率が悪く跳ね返る負荷もさらに深刻なまさに「自爆」用途での手段となる。正規適合者である翼はこのやり方で絶唱を歌ったため、かろうじて一命を取り留めたものの絶対安静の状態にまで追い込まれている。絶唱発動直後の翼には吐血、眼からの出血などが生じており、尋常ならざる負荷が襲ったことが覗える凄惨な様子であった。
S2CA(Superb Song Combination Arts)
聖遺物との融合態である響が自分と手を繋いだ他の装者との絶唱を増幅させる他、他の装者のバックファイアを抑制させる効果を持つ。しかし、響に全員分の絶唱の負担がかかるという欠点がある。第1期のルナアタックの際、響・翼・クリスら3人は揃って絶唱を発動させ月の破片の落下の危機から地球を救うも、そのバックファイアにより命が危ぶまれていた。しかし3人とも無事であった現象から編み出されたコンビネーション戦法である。作中では響・翼・クリスら3人による「S2CA・トライバースト」(第2期)、響・翼・クリス・マリア・調・切歌ら6人による「S2CA・ヘキサコンバージョン」(第3期)が使用されている。その他にも作中には登場しないが、響とクリスによる「S2CA・ツインブレイクtype-A(アロー)」、響と翼による「S2CA・ツインブレイクtype-B(ブレード)」などがある。
エクスドライブ
相応の膨大なフォニックゲインによって3億165万5722のロックの内のいくつかが解除されたシンフォギアのパワーアップ形態。第1期では助けられるばかりではなく、自分たちも助けたいと願う未来達の歌うリディアンの校歌(高レベルフォニックゲイン)が、3人に一時的な奇跡を引き起こし、可能とした姿である。限定解除後は白を基調とするカラーリングとなり、戦闘能力の上昇だけでなく、飛行能力や念話といった様々な能力も解放されている。原理としては、第1期第1話のライブ形式を模したネフシュタンの鎧起動実験時に用いられたものと同じである。あくまで一時的なものであり、響たちも自在に扱えるわけではない。
第2期ではマリアの歌によって喚起された地球に住む全ての人(約70億人)のフォニックゲインを響が一つに束ねることで発動した。その際、機能不全となっていたセレナのアガートラームも起動、マリアのギアとして戦闘の中核を担った。
第3期ではキャロルの放った70億の絶唱を凌駕する膨大なフォニックゲインを6人の装者の連携による「S2CA・ヘキサコンバージョン」で収束・制御・再配置することで、「ジェネレイト・エクスドライブ」として発動した。
イグナイトモジュール
キャロル率いる自動人形とアルカ・ノイズに対抗するために、エルフナインからもたらされた錬金術とダインスレイフから構成された追加搭載決戦ブースター。シンフォギアの決戦機能のうち、使用局面が限定され汎用性に欠ける「絶唱」「エクスドライブ」のどちらでもなく、融合症例というイレギュラーでのみ確認された、破壊衝動の増大による「暴走」を制御することにより、戦闘力上昇を実現するという思想のもと開発された。
モジュールは胸部の集音マイクユニットと統合されており、使用時に「イグナイトモジュール、抜剣」の合図と共に取り外すことで、「ダインスレイフ」の電子音声が発声、剣状に変形したモジュールが装者の胸に突き刺さり起動する。モジュールのコアたるダインスレイフの特性により装者の心の闇が増幅され暴走状態に陥り、装者が強い心と英智を以てそれを制御することで、一定時間[注 14]ギアが黒く禍々しい形状へと変質しパワーアップを果たす。これにより暴走状態を理性を保ったまま維持できることから、通常時より強大な出力に、それに伴う防御力と耐久性の向上、および戦闘技術と状況判断力が付加された、力と汎用性を兼ね備えた強大な切札となる。しかし制御に失敗すればモジュール起動失敗による心身へのダメージ、もしくは暴走による無差別破壊状態に陥る危険性のある諸刃の剣となる機構である。暴走の危険性から装者の精神を保護するため、ニグレド・アルベド・ルベドの三段階のセーフティが設けられており、それを順次リリースしていくことで暴走のエネルギーをより多く戦闘に転化することが可能となるが、段階を進めるごとに999カウントの使用制限時間もより高速で消費される(カウントが0になると強制的にギアが解除される)ため、使い所は限定される。
暴走
シンフォギアを身に纏った者が絶望や無力感などの負の感情を増大させ限界を超えると陥る制御不能の状態。特徴として全身が黒く染まり目が赤く吊り上がり、獣のような咆哮をあげ、敵味方問わず襲い掛かる。戦闘力が大幅に上昇するが自身でこの状態を解除できず、理性を完全に失っておりアームドギアは使用せず[注 15]、ひたすら目前の標的に殴りかかるだけの、文字通りの「暴走」といえる。
聖遺物
世界各地の伝説に登場する、超古代の異端技術の結晶たる武具。現代の技術では製造不可能で、遺跡から発掘される物は破損が激しい欠片の状態のものが大半を占めており、従来の力を遺した物はほとんど存在しない。通常時は力を発揮しない基底状態にあるが、聖遺物の力を引き出す素質を持つ者=適合者による歌によって、アウフヴァッヘン波形と呼ばれる固有の波形パターンと共に起動し、励起状態となってその力を解放することが可能となる。
損傷が少なくほぼ完全な姿を保っているものは「完全聖遺物」と呼ばれており、一度起動すれば、適合者の歌を必要とせずとも常時100%の力を発揮するのが特徴である。ただし完全聖遺物の起動には相応量のフォニックゲインと呼ばれるエネルギーが必要であり、これを満たすには適合者が長期間の努力を試みる必要がある。
天羽々斬
特異災害対策機動部が管理している第1号聖遺物。刀身の一部のみが欠片として残されており、シンフォギアへと再構成して力を発揮する。現在の装者は風鳴翼。
イチイバル
フィーネが管理している第2号聖遺物。識別コードは「ICHII-BAL」。シンフォギアへと再構成して力を発揮する。現在の装者は雪音クリス。
第二次世界大戦時、ドイツからガングニールやネフシュタンの鎧と共にもたらされたものだが、本編10年前に二課設立と前後して失われた。その後は経緯は不明ながらもフィーネの手に渡り、クリスへと授けられた。
ガングニール
特異災害対策機動部が管理している第3号聖遺物。識別コードは「GUNGNIR」。穂先の一部のみが欠片として残されており、シンフォギアへと再構成して力を発揮する。第二次世界大戦時、ドイツからイチイバルやネフシュタンの鎧と共にもたらされた経緯がある。
本編の2年前までは天羽奏が装者であったが、ライブ会場の惨劇により、奏のギアの破片が立花響に受け継がれたことに加え奏が戦死したことで、現在は響が装者となっている。なお破片は徐々に響の体組織を侵食融合しており、響と聖遺物を同次元の存在におきつつあったが、[聖遺物殺し]の特性を持つ神獣鏡の攻撃により体内の欠片は消滅した。
また、これとは別の欠片がF.I.S.の手に渡り、マリアが装者となっていたがフロンティア事変の終盤、響共鳴した為マリアの意志もあってかその後は響が所有することになる。
ネフシュタンの鎧
フィーネが管理している第4号聖遺物。識別コードは「NEHUSHTAN」。適合者によって起動すると、無限の再生能力を持つスケイルメイルとなる。完全聖遺物であるため単体でその力を行使することが可能であり、装着することで飛行能力と絶唱にも耐え得るほどの防御性能を発揮する。また両肩部には無数のトゲを備えた突起が武装として搭載されており、この突起を伸長することで鞭や剣として扱うことができる。そして先述の通り、その最も大きな特性は無限の再生能力であり、多少の損壊はおろか完全に粉砕された状態であろうが何度でも復元する。一方で鎧が粉砕され装着者が負傷した場合、ネフシュタンの組織が装着者の傷口に侵入したまま再生し、装着者の肉体を食い破り乗っ取ってしまうという危険性がある。鎧を装着させていたクリスが負傷した際には、電流で侵入した破片を休眠させた後除去するなどの対応策をとっていた。
元々は第二次世界大戦時、イチイバルやガングニールと共に、ドイツから日本へもたらされたものであり、本編の2年前までは特異災害対策機動部が管理していた。起動実験にはツヴァイウイングのライブ形式を模し、観客によって奏と翼の力をさらに引き上げる方法をとる方法が採用された。結果一応の起動成功を収めるも、エネルギーを制御できず暴走し、同時に起こったノイズ発生事故に紛れて行方不明となり、フィーネの手に渡る。
当初は聖遺物に肉体を乗っ取られかねないことを危険視していたフィーネだったが、生体と聖遺物との融合症例である響が登場したことによって、肉体と鎧との融合を促進する方向へ転換することとなった。強襲してきた米国実行部隊からの被弾を機に自身とネフシュタンの鎧を融合させた結果、肉体を両断されても復元できるほどの再生能力を獲得した。
フィーネとの最終決戦にて、「完全聖遺物同士の対消滅」によりデュランダルと共に完全消失した。
デュランダル
特異災害対策機動部が管理している第5号聖遺物。「サクリストD」とも呼ばれる完全聖遺物。起動前はくすんだ色の両手剣を象っていたが、起動すると黄金に輝き刀身も増し、膨大なエネルギーを無尽蔵に精製する不朽不滅の剣となる。
かつてEU連合の経済破綻に伴い、不良債権の一部肩代わりを条件に日本政府にもたらされた経緯があり、 現在は私立リディアン音楽院の遥か地下1800mの最下層「アビス」にて厳重に保管されている。デュランダル強奪を狙う勢力の発覚に伴い、一時は永田町最深部の特別電算室「記憶の遺跡」への移送も計画されたが、移送途中のクリスの襲撃や響による不慮の起動を鑑みて中断。その後フィーネによってカ・ディンギルの炉心とされた。
フィーネとの最終決戦にて、「完全聖遺物同士の対消滅」によりネフシュタンの鎧と共に完全消失した。
ソロモンの杖
フィーネが管理している完全聖遺物。アメリカから研究目的でフィーネに譲渡されたものであり、日本政府の管理物ではないためナンバリングは存在しない。クリスが半年を要しながらも起動に成功しているが、提供元であるアメリカに黙ってフィーネの管理下で使用されることになる。
ノイズを任意に発生させるとともに、72種類のコマンドを組み合わせることによりノイズの行動を自在に制御することができる。
ルナアタック後は日本政府に回収され「サクリストS」のコードネームが付けられる。その後対ノイズ研究のために米国連邦聖遺物研究機関に搬送されるが、「フィーネ」に奪取され、ウェルの管理下に置かれる。フロンティアにおけるクリスの渾身の行動で奪還に成功し、限定解除の出力を合わせたことでバビロニアの宝物庫へのゲートを開く機能を解放。それによって爆発寸前のネフィリムを宝物庫へ閉じ込め、杖自体も未来によって宝物庫へ投げ込まれゲートを封鎖し、宝物庫の中身ごと消滅した。
アガートラーム
かつてフィーネから米国に持ち込まれ、F.I.S.が管理していた聖遺物。シンフォギアに加工され、当初はセレナ・カデンツァヴナ・イヴが装者として身につけていたが、彼女が事故死した後に一部破損状態ながらもナスターシャ教授が回収し、セレナの姉のマリア・カデンツァヴナ・イヴにお守りとして託した。G終盤において破損状態ながらもマリアにより起動しXDモードに至るが、最終的に破損した。
GXにおいてのプロジェクト・イグナイトにより修復される。
シュルシャガナ
「フィーネ」が所有している聖遺物。現在の装者は月読調。シュメールの戦女神ザババを使う二刃のひとつである肉体を伐り刻む紅き鋸。起源をイガリマと同じくしていることから、イガリマと同時に運用することで力が相互に増幅されるユニゾン特性が特徴となっている。
イガリマ
「フィーネ」が所有している聖遺物。現在の装者は暁切歌。シュメールの戦女神ザババを使う二刃のひとつである魂を切り刻む翠の大鎌。起源をシュルシャガナと同じくしていることから、シュルシャガナと同時に運用することで力が相互に増幅されるユニゾン特性が特徴となっている。
神獣鏡(シェンショウジン)
かつてフィーネから米国に持ち込まれ、F.I.S.が管理していた聖遺物。本来は奏の家族が捜索していた聖遺物であり、計画に必要と狙いを付けたフィーネがノイズによって捜索隊を全滅させ混乱に乗じて独占、F.I.S.側でシンフォギアに加工された。
銅鏡型の聖遺物の破片で、光の反射や、施された術式や呪いを退ける『凶祓い』といった鏡に起因する特性を備える。この『凶祓い』の力によって、フロンティアに施された超常術式封印を解除し得る唯一の手段となっている。
F.I.S.による機械的増幅技術では封印解除実現には至らず、F.I.S.保有の大型ヘリ「エアキャリア」に装者不在のまま組み込まれ、周囲から不可視とするのみならず、振動や風圧、アウフヴァッヘン波形などのシグナルをも低減・遮断し、索敵機器の目をくらませるステルス機能「ウィザードリィステルス」として運用される。後にウェルの発案により、装者に仕立て上げられた未来の歌と、機械的増幅を組み合わせることでその役割を完遂した。神獣鏡自体はフロンティアの封印が解除されたと同時期に響の機転により自身の攻撃を受け消滅。
ネフィリム
声 - 山本格
F.I.S.が管理していた完全聖遺物。今までの聖遺物とは異なり生物のような姿をしており、他の聖遺物を食らうことでエネルギーを取り込み、成長する自律兵器となっている。第2期開始時から6年前に歌を用いらないで起動に成功するもののアルビノ・ネフィリムと化して暴走し、セレナが絶唱を歌って犠牲になったことで蛹型の基底状態に封じられた。その後、QUEENS of MUSIC会場において響たちのS2CA・トライバーストで再起動に成功する。再起動後はF.I.Sから奪取した聖遺物の破片、果ては響のガングニールを左腕ごと喰らい成長を続けたが、暴走する響により肉体は跡形もなく破壊された。ただし響によって抜き出されたネフィリムの覚醒心臓は肉体を失っても鼓動を続けており、ウェル博士により回収され、浮上したフロンティアのコアに組み込まれる。
その後フロンティアの一部を端末化して響たちの前に立ち塞がるが、エクスドライブを発動させた彼女たちに撃破される。最後はフロンティアの全てを取り込んだネフィリム・ノヴァとなって灼熱を纏い、爆発すれば一兆度のエネルギーを放つ時限爆弾と化した状態で暴れるが、クリスの機転でバビロニアの宝物庫に誘導され、装者たちの合体攻撃のエネルギーを取り込み切れず自壊した。
ドヴェルグダインの遺産
キャロル一派が管理していた、殺戮の魔剣・ダインスレイフの破片。ひとたび抜剣すると犠牲者の血を啜り尽くすという伝承の通り、人間誰もが心の奥に秘めている闇を増幅し、ガングニールと融合した響と同じ暴走状態を人為的に引き起こす効果がある。
キャロル一派から世界を守ることを決意したエルフナインが、一派から逃亡する際に奪取しS.O.N.G.に譲渡。強化型シンフォギアの新機能・イグナイトモジュールのコアとして転用された。
ダウルダブラ
キャロルが管理する聖遺物。一部のみが欠片として残されており、キャロルによって決戦兵器・ファウストローブへと錬成され力を発揮する。
ヤントラ・サルヴァスパ
「深淵の竜宮」にて管理されていた完全聖遺物。あらゆる機械装置を動かす機構があるとされる。キャロルは当初チフォージュ・シャトー起動トリガーパーツとしてこれを使用する計画であり、竜宮から奪取されるも基底状態のままであったため、シュルシャガナの攻撃の余波を受け破壊された。
ノイズ
人類共通の脅威とされる認定特異災害。本編13年前の国連総会で、特異災害として認定された未知の存在。なお発生そのものは有史以来から確認されており、歴史上に記された異形の類は大半がノイズ由来のものといわれ、学校の教科書に書かれており知名度自体はそれなりに高い。空間からにじみ出るように突如発生、人間のみを大群で襲撃し、触れた者を自分もろとも炭素の塊に転換してしまう特性を持つ。なお発生から一定時間が経過すると、ノイズ自身が炭素化して自壊する。
生物的な外観を持ち、各々が奇声を発するのが特徴。形状には個体ごとに差異があり、大きさは人間と同程度からビルをも超える超大型まで様々である。ただし外見上の共通点として、どのノイズにも液晶ディスプレイのように輝く部位が存在する。ノイズ同士の合体・分離も可能であり、それに伴い形態を変化させることもある。中にはその分離能力を用い、切り離した部位を爆発させたり、ノイズを弾丸の如く射出したりと、兵器のような攻撃手段を持つ個体も存在する。
最も大きな特性は、その存在を人間の世界とは異なる世界にまたがらせることで、通常物理法則下のエネルギーによる干渉をコントロールする位相差障壁にある。これはノイズ自身の現世に対して「存在する」比率を自在にコントロールすることで、物理的干渉を可能な状態にして相手に接触できる状態、物理的干渉を減衰、無効化できる状態を使い分ける能力であり、これにより人間の行使する物理法則に則ったエネルギーは、ゼロから微々たる効果しか及ぼすことができない。これに対しては存在比率が増す攻撃の瞬間にタイミングを合わせたり、効率を考えず間断なく攻撃を仕掛けることで対応は一応可能であるのだが、後者は周囲にノイズよりも深刻な被害をもたらす結果となってしまう等、有効な対策とは言い難い。現状シンフォギアシステムのみが、攻撃時のインパクトによる固有振動の発生によってノイズの在り方を調律、強制的に人間世界の物理法則下に固着させることで位相差障壁を無効化することができるため、ノイズに対する唯一の対抗手段となり得る。それ以外にノイズに対する有効手段は存在せず、一般的な対処法はノイズが一定時間で自壊するまで逃げることのみとされている。日本ではその有効性を問われながらも、都市部を中心に避難警報やシェルターの設置といった政策が取られており被害者には補償金が支払われる政策が取られている。
しかしその存在の都合上シンフォギアや聖遺物が絡む為、ノイズの知名度に対し災害の詳しい詳細が政府による情報隠蔽が行われており、響のようにメディアの臆測による風評被害を受ける問題も発生している。
本来有史以前から存在するものである通り、人が一生のうちノイズに遭遇する確率は、東京都民が一生涯に通り魔事件に巻き込まれる確率を下回るとされている。しかし本編では、私立リディアン音楽院高等科周辺に異常事態とみなされるほど頻発しており、何らかの勢力の意図が含まれていると二課では推測しており、事実フィーネやクリスがソロモンの杖によって発生させた配下としてのノイズが、二課をたびたび襲撃している。
その正体は「バビロニアの宝物庫」と呼ばれる異次元に収納された自律兵器であり、バラルの呪詛により統一言語を失い、協力よりも互いの殲滅を選んだ先史文明期の人類により作り出された。フロンティア事変の終盤で、シンフォギア装者たちがバビロニアの宝物庫内でネフィリム・ノヴァを自爆させたことで、宝物庫に投げ込まれたソロモンの杖を含めて全滅したと推測されており、以降は確認されず終息宣言が見込まれている。
アルカ・ノイズ
キャロル一派が錬金術によりノイズを元にして発生させた新種のノイズ。外観及び出力スペックは通常のノイズとほぼ変わらないが、ノイズにはない発光部位・解剖器官を備えていることが特徴。この器官は人体の炭素転換・分解のみを機能としたノイズとは異なり、有機物・無機物を問わず触れた物質それぞれにチューニングされた干渉破砕効果を及ぼし、シンフォギアさえも例外なく万物の根源足る赤い塵「プリマ・マテリア」へと破砕分解してしまう機構を持つ。
なお分解能力により高い汎用性を持たせている反面、位相差障壁に用いられているエネルギーがそのぶん犠牲となっており、特に解剖器官の起動時には物理的干渉の減衰能力が大幅に減退、解剖器官に触れない限り通常兵器でもある程度効力を及ぼす事が可能となっている。
原案には、本作に出演している声優の水樹奈々井上喜久子も参加している。
LiNKER
聖遺物及びシンフォギアへの適合係数が基準値に満たない者を、投与によって係数不足分を補い人為的に適合者へと仕立てるための制御薬。しかしこれを投与しても適合率の上昇は正規適合者よりも劣る上、時間経過での適合率の低下、引き上げた適合係数に応じた肉体への致死性負荷といった欠点を多く持つ。ゆえに運用には効果の制限時間設定、適切な体内洗浄法、そして使用者個人に併せた成分の調整等が不可欠となる。作中での投与者は奏、マリア、調、切歌。
了子が奏を被験者として研究・調整した『model_K』を起源とし、その後F.I.S.に横流しされたこのmodel_Kそのもの及び観測データから、ウェル博士を中心としたF.I.S.生化学班によって改良を施されたものが完成に至っている。
Anti_LiNKER
ウェル博士がLiNKER model_Kを元に開発した、LiNKERとは逆に適合率を大幅に下げる薬品。これを投与されるとギアの出力が下がり、装着維持すら困難になる場合もある。直接注射する液体タイプと空間に散布する気体タイプが存在する。
カ・ディンギル
フィーネが密かに建造していた、塔を模した巨大な荷電粒子砲。存在を隠匿するため、リディアンから特異災害対策機動部二課本部をつなぐエレベーターシャフトにカモフラージュして建造されていた。
「天を突く魔塔」とも称され、文字通り天にも到達し、一撃で星をも破壊する砲撃を放つことができる。無限にエネルギーを発生するデュランダルを動力としており、何度でも発射が可能である。フィーネはこれにより「バラルの呪詛」の源であるを破壊することで、人類の統一言語回復と惑星重力バランス崩壊に伴う混乱によって、世界を統一することを目論んでいた。
ルナアタックにおいてカ・ディンギルと二課本部は翼に破壊されるとともに、装者達とフィーネが複数の聖遺物を用いて激闘を繰り返した末、そのエネルギーが周辺環境に残留し、原子力汚染よろしく生命の生育しない環境と化した。以後同地はエネルギー残滓除去の目処がたつまで、「特別指定封鎖区域」として閉鎖、立入禁止となり、旧本部を失った二課は移動仮設本部という潜水艦を新たな本部として運用している。
ルナアタック
第1期のメインエピソード。フィーネがカ・ディンギルを用いて月の破壊を試みた事件。クリスが月の破壊を一部に押しとどめ、翼がカ・ディンギルを破壊。その後、響たちシンフォギア装者に敗れたフィーネが月の欠片を地上に落下させようとするが、即座に対応したシンフォギア装者によって欠片が細かく破砕され被害は軽微に留まった。破片の一部は月のになっている。
しかしこの事件の結果、月の公転軌道が狂い地球への落下コースを取っていた。ルナアタック後の各国の月の軌道計算は全てNASAが送り付けた捏造データからの計算だった。
武装組織「フィーネ」
アメリカの聖遺物研究所「F.I.S.」のメンバーの一部が離脱し、独立行動をとった組織。本来フィーネが月破壊後に人類を統一・支配するための新天地確保として準備していた、完全聖遺物のネフィリムと聖遺物の神獣鏡を利用した「フロンティア計画」を発動させ、ルナアタックによって引き起こされた月の地球への落下によって失われる人々の命を可能な限り多く救うことが目的であったが、メンバー間の綻びによって計画は破綻の一途を辿る。最終的にはウェル博士がフロンティアの支配権を単独で獲得、あえて月を落下させ地球を滅ぼし、わずかに新天地に移住した人類を先導・管理する「英雄」となるという自分自身の野望を遂行することとなったが、装者の活躍や月に飛ばされたナスターシャの尽力によって阻止された。
レセプターチルドレン
F.I.S.が新たなフィーネ降臨のための器として観測していた子供達の総称で、マリア、調、切歌、そして死亡したセレナが該当する。彼女らの他にも数千名が候補となっているが、セレナがシンフォギア正規適合者と判明したことをきっかけに、急遽開始されたテストで他3名が限定適合者となり得ることが続けざまに判明、以上4名だけが装者候補として別途管理された。なおフィーネの刻印を持つ支族の一つが古代日本に渡来流入した経緯があるため、その割合は日本人に偏っている。
了子が自分が死んだ場合の保険として用意していたが、彼女の死後子供たちの中からフィーネは現れなかった。実際には調が次の器になっていたが、了子として死んだフィーネが再誕を拒んでいたため、調自身も含めフロンティア事変まで誰もそのことに気づかなかった。なお装者以外のレセプターチルドレンは、彼女らの蜂起に伴い存在が暴露されたため、全員が解放・保護された。
フロンティア(鳥之石楠船神
「フィーネ」(F.I.S.)が月の落下に伴う極大災厄から人類を救い導くべく追い求める、巨大な星間航行船。日本近域の海中深くに、古代の超常術式によって封印されている。
本来了子=フィーネが月破壊後、起こり得る重力バランス崩壊よりパニックに陥る人類を支配するための新天地として、封印解除手段である神獣鏡及び、再起動手段であるネフィリムと併せて確保していたもの。月は破壊こそ為し得なかったが一部崩壊により地球に落下することとなり、これに対応すべくF.I.S.が了子の遺したデータをもとに計画を完遂・始動することを目論んだ。
ネフィリムの稼働及びコアである心臓の確保は紆余曲折あって実現したものの、ナスターシャの研究・視察により、神獣鏡による封印解除の方はF.I.S.由来の機械的増幅技術ではエネルギーが足りず実現には至らないことが判明する。やがて「フィーネ」内勢力変容によって、ウェルが発案した装者による神獣鏡の励起を用いる方針へと転換。ウェルの手で装者に仕立て上げられた未来の歌と、機械的増幅を組み合わせることで封印解除に成功、海中からその全貌を露わにする。その後ウェルがLiNKERの応用技術によってその支配権を獲得し、彼の歪んだ野望のために利用されることとなったが、装者らによって追い詰められたウェルが半ば自暴自棄に船体全てをネフィリムに食わせた末、ネフィリム・ノヴァとして自爆するという末路を辿った。
フロンティア事変
第2期のメインエピソード。「フィーネ」(F.I.S.)が月の落下から人類を救い導くべく、浮上させた古代遺跡「フロンティア」に関する一連の事件。
ライブステージ「QUEENS of MUSIC」における、メインアーティストであったはずのマリアによるノイズを指揮しながらの武装蜂起宣言を発端に開始。主にF.I.S側の抱えるファクターによって計画は変容を繰り返すものの、フロンティアの再起動には成功。しかし自身の欲望に溺れるウェル博士の暴走によって、むしろフロンティアの力で人類は破滅の一途を辿ることとなるが、ナスターシャの尽力、シンフォギア装者、そして地球人類70億人の歌が引き起こした奇跡によって、月落下の直接的回避、ネフィリム及びフロンティアの消滅、そして副産物としてバビロニアの宝物庫に収納されていた認定得意災害・ノイズの根絶という結果となり、宇宙にて死亡したナスターシャを除くF.I.S.メンバー全員の逮捕・拘束を以て一応の事態集束に至る。
逮捕されたメンバーの裁判は、月落下の情報隠蔽やF.I.S.の組織経緯といった、その裏側にある諸々の隠蔽・口封じを狙う米国政府の主導のもと、未成年である調や切歌を含めた全員の死刑適用を前提に進められる。しかし先んじて斯波田が以上情報を開示したことにより、それらの公への否定に終始せざるを得なくなった米国政府はF.I.S.の存在そのものを隠匿、回り回ってメンバーの罪状は消滅することとなる。そして彼女らの象徴として全世界中継で蜂起宣言を行った歌姫マリアが、調、切歌、そして響といった未成年者の友を暗に人質に取られる形で国連側の取引に応じた末、国連からテロ組織に潜入していたスパイであったと公式発表され、その象徴的存在としての役割を演じ続けることで幕を閉じることとなった。
錬金術
3期に登場。作中では、聖遺物や現代科学とは由来の異なる異端技術、いわば現代の「魔法」を総称する言葉として使われる。世界各地の闇に秘匿される形で受け継がれており、主にキャロル率いる一派の技術として登場。
パワーソースには聖遺物の「歌」ではなく、脳内の電気信号の一種たる人の記憶=「想い出」が用いられ、これを変換錬成・焼却することでエネルギーとして力を発揮する。「想い出」には自身が見聞して蓄えるケースと、他者の粘膜から強制的に吸収するケースの2つが存在。数百年を生きているキャロルの場合は自身の「想い出」だけで十分なエネルギーを得ることが可能である。
自動人形(オートスコアラー)
3期に登場。錬金術によって作り出された機械人形。作中ではキャロルが身辺警護・刺客として設計した4機(レイアを元に建造した「妹」たるヒトガタは該当しない)が登場する。作られて日が浅いことから「想い出」が充分に存在しないため、専ら他者から口づけにより強制吸収した「想い出」を以て稼働する。なお「想い出」を吸い取られた人間は急速に老化した末に死亡する。なおキャロルが設計の際、それぞれのAIに自身の精神構造の一部をベースとした性格を組み込んだため、人間と変わらない感情豊かな言動を再現しているのが特徴。
その使命はシンフォギアの破壊による強化改修の誘発と、それに伴いギアに付加された「呪われた旋律」を身に受けた上で破壊されることにより、キャロルが作成した「譜面」に各個の「壊される刹那の悦び」を刻みつけて収集し、「世界を壊す歌」を構成することである。結果的に全機が役割を完遂した上で破壊された。
チフォージュ・シャトー
キャロル一派の居城であり、世界を分解するためのワールド・デストラクター。様々な聖遺物、または聖遺物由来となる異端技術を綴り合わせて作成されている。アルカ・ノイズ同様の解剖器官に加え、位相差障壁を応用した防御性能・空間移動、オートスコアラーからの技術応用によって、攻防に優れた性能を発揮する最終兵器。
自動人形による「呪われた旋律」の収集と、システム操作手段としてネフィリムを左腕に宿したウェル博士を確保することにより起動。地表をめぐるレイラインの終着点である東京に飛来し、キャロルの「世界を壊す歌」を音叉のように共振・共鳴させることで、解剖器官をさらに拡大したエネルギー波をレイラインに沿って地球全土に照射、全世界をプリマ・マテリアへと分解してしまう。しかしウェル博士の反逆とマリアやエルフナインらの尽力によって分解機能を再構築に逆用され、逆上したキャロルの攻撃を受けて大破、崩落した。
魔法少女事変(アルケミックカルト)
第3期のメインエピソード。キャロル率いる自動人形やアルカ・ノイズの集団による全世界分解計画「万象黙示録」に関する一連の事件の総称。集団による装者達のシンフォギア破壊とS.O.N.G.へのダインスレイフ譲渡によって、シンフォギアにイグナイトモジュールを付加させ「呪われた旋律」を発するように仕向けた上で、キャロル自身や自動人形がそれらを身に受けることにより「世界を壊す歌」を作成、それを一派の居城たるワールド・デストラクター、チフォージュ・シャトーによる共振・共鳴によって増幅することで分解エネルギー波として地球全土に撒き散らし世界を分解することが目論まれた。
「呪われた旋律」及びチフォージュ・シャトー完成までが予定通り進行し、世界の分解が開始されるも、シャトー内に侵入したマリア、調、切歌の援助を受けたウェル博士の干渉により計画は阻止され、首謀者たるキャロルも残された力を全て消費したことにより計画は頓挫することとなった。なお一連の騒動について風鳴兄弟は、フロンティア事変に伴う米国の失墜を機とした欧州による干渉があったと推測している。

スタッフ

第1期 第2期 第3期 第4期
原作 上松範康金子彰史
監督 伊藤達文 小野勝巳
シリーズ構成 金子彰史
脚本 金子彰史 金子彰史ほか[10]
キャラクター原案 吉井ダン
キャラクターデザイン 小池智史 藤本さとる
クリーチャー原案 okama
アクション
ディレクター
光田史亮(ノイズデザインを兼任)
式地幸喜、杉江敏治
メカニックデザイン 鈴木雅久(銃器・装備) 大河広行
川原智弘
プロップデザイン 吉川美貴(小物・衣装) 森岡賢一 吉川美貴
フューチャー
ビジュアル
ロマン・トマ、ブリュネ・スタニスラス ンゴ・ロング
ルガル・ヤン ニエム・ヴィンセント キタザワ・ナオミ
ロイック・ロキャテリ
美術監督 西村隆 市倉敬 松本浩樹
森元茂
色彩設計 斎藤麻由 篠原愛子
撮影監督 尾崎隆晴 岩崎敦 志村豪
編集 定松剛
音響監督 本山哲
音楽 Elements Garden
(上松範康、藤田淳平
藤間仁
Elements Garden
(Evan Call、藤田淳平、
上松範康、藤間仁)
Elements Garden
(藤田淳平、藤間仁、
Evan Call)
Elements Garden
音楽プロデューサー 上松範康
プロデューサー 森井佑介
椿本康雄、西條真麻、
島田篤、堀圭輔、
小田ツヨシ
アニメーション
プロデューサー
金子文雄
濱本悠光 平野強
アニメーション企画 エンカレッジフィルムズ[注 1]
アニメーション制作 サテライト[注 1]
製作 Project
シンフォギア[注 16]
Project
シンフォギアG[注 17]
Project
シンフォギアGX[注 18]
Project
シンフォギアAXZ

主題歌

第1期
オープニングテーマ「Synchrogazer」(第1話 - 第3話、第5話 - 第11話、第12話[注 19]、第13話)
作詞・歌 - 水樹奈々 / 作曲・編曲 - 上松範康
※第1話、第12話ではエンディングテーマとして使用された[注 20]。第4話はOPが無いために未使用。第13話では挿入歌として使用された。
エンディングテーマ「Meteor Light」(第2話、第3話、第5話 - 第11話、第12話[注 19]
作詞 - mavie / 作曲・編曲 - 藤田淳平 / 歌 - 高垣彩陽
第2期
オープニングテーマ「Vitalization」(第2話 - 第11話、第12話[注 19]、第13話)
作詞・歌 - 水樹奈々 / 作曲 - 上松範康 / 編曲 - 上松範康、菊田大介
※第12話ではエンディングテーマとして使用された。第13話では挿入歌として使用された。
エンディングテーマ「Next Destination」(第2話、第3話、第5話 - 第11話、第12話[注 19]
作詞 - mavie / 作曲・編曲 - 藤田淳平 / 歌 - 高垣彩陽
第3期
オープニングテーマ「Exterminate」(第2話 - 第11話、第13話)
作詞・歌 - 水樹奈々 / 作曲 - 上松範康 / 編曲 - 藤間仁
第13話では挿入歌として使用された。
エンディングテーマ「Rebirth-day」(第2話 - 第4話、第6話 - 第11話、第12話)
作詞 - mavie / 作曲・編曲 - 藤田淳平 / 歌 - 高垣彩陽
※第12話ではオープニングテーマとして使用された。
挿入歌「Glorious Break」(第1話、第12話、第13話)
作詞 - しほり / 作曲 - 上松範康 / 編曲 - 藤間仁 / 歌 - 水樹奈々
第1話・第12話では実質エンディングテーマ扱いとなっている。
第4期
オープニングテーマ「TESTAMENT」
作詞・歌 - 水樹奈々 / 作曲 - 上松範康 / 編曲 - 藤田淳平
エンディングテーマ「Futurism」[11]
歌 - 高垣彩陽
スマートフォンゲーム
UNLIMITED BEAT
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 藤永龍太郎 / 歌 - 水樹奈々

劇中歌

ライブシーンの一部にはモーションキャプチャが用いられている[12]。また、日本のアニメ作品としては珍しく、劇中歌をアフレコスタジオでセリフと共に録り下ろすという試みが行われている。

第1期
「逆光のフリューゲル」(第1話、第13話ED)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 菊田大介 / 歌 - ツヴァイウィング[風鳴翼(水樹奈々)、天羽奏(高山みなみ)]
第13話では実質エンディングテーマ扱いとなっている[注 20]
「ORBITAL BEAT」(第1話)
作詞 - 古屋真 / 作曲・編曲 - 加藤裕介 / 歌 - ツヴァイウィング[風鳴翼(水樹奈々)、天羽奏(高山みなみ)]
「私立リディアン音楽院校歌」(第1話、第3話、第10話、第12話[注 21]
作詞・作曲・編曲 - 上松範康 / 歌 - 私立リディアン音楽院生徒一同
「君ト云ウ 音奏デ 尽キルマデ」(第1話)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - 俊龍 / 編曲 - 菊田大介 / 歌 - 天羽奏(高山みなみ)
「絶刀・天羽々斬」(第1話 - 第4話、第7話、第12話)
作詞 - 上松範康 / 作曲・編曲 - 藤間仁 / 歌 - 風鳴翼(水樹奈々)
「撃槍・ガングニール」(第2話 - 第5話)
作詞 - 上松範康 / 作曲・編曲 - 藤田淳平 / 歌 - 立花響(悠木碧
第4話ではEDクレジットにて挿入歌と表記されている。
「私ト云ウ 音響キ ソノ先ニ」(第6話 - 第8話、第10話)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - 俊龍 / 編曲 - 菊田大介 / 歌 - 立花響(悠木碧)
曲としては「君ト云ウ 音奏デ 尽キルマデ」と同メロディ。歌詞は異なる。
「魔弓・イチイバル」(第7話、第8話、第10話、第11話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 岩橋星実 / 歌 - 雪音クリス(高垣彩陽)
「恋の桶狭間」(第9話)
作詞・作曲・編曲 - 上松範康 / 歌 - 風鳴翼(水樹奈々)
「FLIGHT FEATHERS」(第9話)
作詞 - 上松範康 / 作曲・編曲 - 菊田大介 / 歌 - 風鳴翼(水樹奈々)
「繋いだ手だけが紡ぐもの」(第10話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 藤田淳平 / 歌 - 雪音クリス(高垣彩陽)
「FIRST LOVE SONG」(第13話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 藤間仁 / 歌 - 立花響(悠木碧)、風鳴翼(水樹奈々)、雪音クリス(高垣彩陽)
第2期
「Apple」(第1話、第6話、第9話、第13話)
作詞・作曲・編曲 - 上松範康
歌(第1話、第13話) - マリア・カデンツァヴナ・イヴ(日笠陽子)、セレナ・カデンツァヴナ・イヴ(堀江由衣
歌(第6話、第9話) - マリア・カデンツァヴナ・イヴ(日笠陽子)
「Dark Oblivion」(第1話)
作詞 - Evan Call / 作曲 - 上松範康 / 編曲 - 藤間仁 / 歌 - マリア・カデンツァヴナ・イヴ(日笠陽子)
「正義を信じて、握り締めて」(第1話、第5話、第7話)
作詞 - 上松範康 / 作曲・編曲 - 藤田淳平 / 歌 - 立花響(悠木碧)
「不死鳥のフランメ」(第1話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 菊田大介 / 歌 - マリア×風鳴翼(日笠陽子×水樹奈々)
「烈槍・ガングニール」(第1話、第4話、第8話、第12話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - Evan Call / 歌 - マリア・カデンツァヴナ・イヴ(日笠陽子)
第1話ではエンディングテーマとして使用された。
「月煌ノ剣」(第2話、第3話、第11話)
作詞 - 上松範康 / 作曲・編曲 - 藤間仁 / 歌 - 風鳴翼(水樹奈々)
「鏖鋸・シュルシャガナ」(第2話、第8話、第9話)
作詞 - 上松範康 / 作曲・編曲 - 菊田大介 / 歌 - 月読調(南條愛乃
「Bye-Bye Lullaby」(第3話、第9話、第10話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 岩橋星実 / 歌 - 雪音クリス(高垣彩陽)
「獄鎌・イガリマ」(第4話)
作詞 - 上松範康 / 作曲 - 中山真斗 / 編曲 - 藤田淳平 / 歌 - 暁切歌(茅野愛衣
「現着ッ! 電光刑事バン」(第4話)
作詞 - かねこあきふみ / 作曲・編曲 - 上松範康 / 歌 - 板場弓美(赤﨑千夏)、寺島詩織(東山奈央)、安藤創世(小松未可子
「教室モノクローム」(第4話挿入歌)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 中山真斗 / 歌 - 雪音クリス(高垣彩陽)
「ORBITAL BEAT」(第5話)
作詞 - 古屋真 / 作曲・編曲 - 加藤裕介 / 歌 - 月読調(南條愛乃)、暁切歌(茅野愛衣)
「英雄故事」(第9話)
作詞 - 黄霑 / 作曲 - 黎小田 / 編曲 - 岩橋星実 / 歌 - 立花響(悠木碧)、風鳴弦十郎(石川英郎
ポリス・ストーリー/香港国際警察』主題歌のカバー曲。
「歪鏡・シェンショウジン」(第10話)
作詞 - 上松範康 / 作曲・編曲 - 菊田大介 / 歌 - 小日向未来(井口裕香
「Rainbow Flower」(第10話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 岩橋星実 / 歌 - 立花響(悠木碧)
「Edge Works of Goddess ZABABA」(第11話、第12話)
作詞 - 上松範康 / 作曲 - 菊田大介・中山真斗 / 編曲 - 菊田大介 / 歌 - 月読調(南條愛乃)、暁切歌(茅野愛衣)
「絶刀・天羽々斬」(第12話)
作詞 - 上松範康 / 作曲・編曲 - 藤間仁 / 歌 - 風鳴翼(水樹奈々)
「始まりの歌(バベル)」(第13話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 喜多智弘 / 歌 - 立花響(悠木碧)、風鳴翼(水樹奈々)、雪音クリス(高垣彩陽)、マリア・カデンツァヴナ・イヴ(日笠陽子)、月読調(南條愛乃)、暁切歌(茅野愛衣)
「虹色のフリューゲル」(第13話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 菊田大介 / 歌 - 立花響(悠木碧)、風鳴翼(水樹奈々)、雪音クリス(高垣彩陽)、マリア・カデンツァヴナ・イヴ(日笠陽子)、月読調(南條愛乃)、暁切歌(茅野愛衣)、天羽奏(高山みなみ)
第13話では実質エンディングテーマ扱いとなっている[注 20]
第3期
「RADIANT FORCE」(第1話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 藤間仁 / 歌 - 立花響(悠木碧)、風鳴翼(水樹奈々)、雪音クリス(高垣彩陽)
「星天ギャラクシィクロス」(第1話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 末益涼太、菊田大介 / 歌 - マリア×風鳴翼(日笠陽子×水樹奈々)
「限界突破 G-beat」(第1話、第4話、第8話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 藤田淳平 / 歌 - 立花響(悠木碧)
「TRUST HEART」(第2話、第7話、第10話)
作詞 - 上松範康 / 作曲・編曲 - 藤間仁 / 歌 - 雪音クリス(高垣彩陽)
「Beyond the BLADE」(第2話、第9話)
作詞 - 上松範康 / 作曲・編曲 - 藤田淳平 / 歌 - 風鳴翼(水樹奈々)
「オーバーキルサイズ・ヘル」(第3話、第10話)
作詞 - 上松範康 / 作曲・編曲 - 喜多智弘 / 歌 - 暁切歌(茅野愛衣)
「ビーフストロガノフのうた」(第3話)
作詞 - かねこあきふみ / 作曲 - 上松範康 / 編曲 - 喜多智弘 / 歌 - 安藤創世(小松未可子)、寺島詩織(東山奈央)、板場弓美(赤﨑千夏)、立花響(悠木碧)、小日向未来(井口裕香)
「烈槍・ガングニール」(第4話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - Evan Call / 歌 - マリア・カデンツァヴナ・イヴ(日笠陽子)
「ジェノサイドソウ・ヘヴン」(第5話、第8話)
作詞 - 上松範康 / 作曲・編曲 - 岩橋星実 / 歌 - 月読調(南條愛乃)
「Just Loving X-Edge」(第5話)
作詞 - 上松範康 / 作曲・編曲 - 喜多智弘、岩橋星実 / 歌 - 月読調(南條愛乃)、暁切歌(茅野愛衣)
「BAYONET CHARGE」(第5話挿入歌、第6話)
作詞 - 上松範康 / 作曲 - 藤田淳平 / 編曲 - 藤間仁 / 歌 - 風鳴翼(水樹奈々)、雪音クリス(高垣彩陽)
「RADIANT FORCE (IGNITED arrangement)」(第6話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 藤永龍太郎 / 歌 - 立花響(悠木碧)、風鳴翼(水樹奈々)、雪音クリス(高垣彩陽)
「銀腕・アガートラーム」(第7話、第9話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 岩橋星実、Evan Call / 歌 - マリア・カデンツァヴナ・イヴ(日笠陽子)
「銀腕・アガートラーム (IGNITED arrangement)」(第7話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 末益涼太 / 歌 - マリア・カデンツァヴナ・イヴ(日笠陽子)
「Just Loving X-Edge (IGNITED arrangement)」(第8話)
作詞 - 上松範康 / 作曲 - 喜多智弘、岩橋星実 / 編曲 - 末益涼太 / 歌 - 月読調(南條愛乃)、暁切歌(茅野愛衣)
「Beyond the BLADE (IGNITED arrangement)」(第9話)
作詞 - 上松範康 / 作曲 - 藤田淳平 / 編曲 - 藤永龍太郎 / 歌 - 風鳴翼(水樹奈々)
「TRUST HEART (IGNITED arrangement)」(第10話)
作詞 - 上松範康 / 作曲 - 藤間仁 / 編曲 - 藤永龍太郎 / 歌 - 雪音クリス(高垣彩陽)
「リトルミラクル -Grip it tight-」(第11話)
作詞 - 上松範康 / 作曲・編曲 - 母里治樹 / 歌 - 立花響(悠木碧)
「殲琴・ダウルダブラ」(第11話、第12話)
作詞 - 上松範康 / 作曲・編曲 - Evan Call / 歌 - キャロル・マールス・ディーンハイム(水瀬いのり
「『ありがとう』を唄いながら」(第12話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 喜多智弘 / 歌 - マリア・カデンツァヴナ・イヴ(日笠陽子)、月読調(南條愛乃)、暁切歌(茅野愛衣)
「限界突破 G-beat (IGNITED arrangement)」(第12話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 末益涼太 / 歌 - 立花響(悠木碧)
「始まりの歌(バベル)」(第13話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 喜多智弘 / 歌 - 立花響(悠木碧)、風鳴翼(水樹奈々)、雪音クリス(高垣彩陽)、マリア・カデンツァヴナ・イヴ(日笠陽子)、月読調(南條愛乃)、暁切歌(茅野愛衣)
「虹色のフリューゲル」(第13話)
作詞・作曲 - 上松範康 / 編曲 - 菊田大介 / 歌 - 立花響(悠木碧)、風鳴翼(水樹奈々)、雪音クリス(高垣彩陽)、マリア・カデンツァヴナ・イヴ(日笠陽子)、月読調(南條愛乃)、暁切歌(茅野愛衣)、天羽奏(高山みなみ)
第13話では実質エンディングテーマ扱いとなっている。

各話リスト

話数 サブタイトル 絵コンテ 演出 作画監督 総作画監督
第1期
EPISODE 1 覚醒の鼓動 伊藤達文 室谷靖 いとうまりこ
光田史亮(ノイズ)
小池智史
藤本さとる
EPISODE 2 雑音と不協和音と 安田賢治 佐々木奈々子
越田知明
徳田夢之介
光田史亮(ノイズ)
EPISODE 3 夜にすれ違う 下田正美 吉田徹 実原登、小澤円
EPISODE 4 落涙 伊藤達文 小野勝巳 栗原基彦、塩川貴史
EPISODE 5 なお昏き深淵の底から 室谷靖
伊藤達文
室谷靖 小菅和久、本多美乃、井出直美
松本麻友子、齊田博之、橋口隼人
EPISODE 6 兆しの行方は 安田賢治 清水一伸 永田正美、向山祐治
金有千、渡辺英樹
EPISODE 7 撃ちてし止まぬ運命のもとに 下田正美 筑紫大介 式地幸喜、浜津武広
EPISODE 8 陽だまりに翳りなく 安田賢司 江上潔 小林利充、小澤円
EPISODE 9 防人の歌 林直孝 小野勝巳 渋谷秀、栗原学
塩川貴史、三宅雄一郎
EPISODE 10 繋いだ手だけが紡ぐもの 下田正美 安田賢司 柳瀬雄之、梶浦紳一郎
樋口博美、もりやまゆうじ
EPISODE 11 月を穿つ 安田賢司 森義博 小林利充、小澤円
実原登、中山初絵
EPISODE 12 シンフォギア 追崎史敏 清水一伸 宮嶋仁志
EPISODE 13 流れ星、墜ちて燃えて尽きて、そして― 伊藤達文 片山貴仁、後藤麻梨子、塩川貴史
式地幸喜、舘崎大、浜津武広
小池智史、藤本さとる、光田史亮
第2期
EPISODE 1 ガングニールの少女 小野勝巳 鈴木歩 藤本さとる、内田孝
光田史亮(ノイズ)
藤本さとる
EPISODE 2 胸に力と偽りと 夕澄慶英 福永純一、高橋優也
河野絵美
EPISODE 3 終焉を望む者、終焉に臨む者 宮浦栗生 ヤマトナオミチ 今西亨、塩川貴史 杉本功
藤本さとる
EPISODE 4 あたしの帰る場所 若林あつし 高橋英俊 下條祐未 藤本さとる
EPISODE 5 血飛沫の小夜曲 吉川浩司 近藤一英 渡部貴善、塩川貴史、式地幸喜
森悦史、酒井智史
杉本功
藤本さとる
EPISODE 6 奇跡──それは残酷な軌跡 田所修 清水一伸 普津澤時ヱ門、式地幸喜 今西亨
藤本さとる
EPISODE 7 君でいられなくなるキミに 宮浦栗生 有江勇樹 式地幸喜、沼田誠也
寺澤伸介、SON JIN YOUNG
大河広行(メカ)
杉本功
沼田誠也
藤本さとる
EPISODE 8 繋ぐ手と手…戸惑うわたしのため… 若林あつし 千葉大輔 河野絵美、下條祐未
普津澤時ヱ門、福永純一
今西亨
沼田誠也
藤本さとる
EPISODE 9 英雄故事 田所修 石川俊介 後藤麻梨子、塩川貴史、式地幸喜
柴田健児、畑智司
森悦史、渡部貴善
EPISODE 10 喪失までのカウントダウン 稲江仁 いわもとやすお 下條祐未、高橋優也、中山祐也
普津澤時ヱ門、畑智司、渡部貴善
式地幸喜(アクション)
大河広行(メカニック)
沼田誠也
今西亨
杉本功
藤本さとる
EPISODE 11 ディスティニーアーク 若林あつし 石川俊介
近藤一英
青木真理子、武内啓、柳孝相
しんぼたくろう、塩川貴史
畑智司、渡部貴善
式地幸喜(アクション)
大河広行(メカニック)
今西亨
杉本功
藤本さとる
EPISODE 12 撃槍 宮浦栗生 岩田義彦 河野絵美、下條祐未、福永純一
高橋優也、齋藤温子、小原和夫
普津澤時ヱ門、吉田巧介、渡部貴善
内田孝、塩川貴史
式地幸喜(アクション)
今西亨
杉本功
藤本さとる
沼田誠也
EPISODE 13 遥か彼方、星が音楽となった…かの日 安田賢司 池下博紀、今西亨、大河原晴男
後藤麻梨子、酒井智史、式地幸喜
塩川貴史、舘崎大、畑智司
前澤弘美、森悦史、渡部貴善
下條祐未、齋藤温子
今牧千世、普津澤時ヱ門
今西亨
藤本さとる
第3期
EPISODE 1 奇跡の殺戮者 小野勝巳 藤本さとる -
EPISODE 2 世界を壊す──その前に 安田賢治 成田巧 大久保義之 椛島洋介
EPISODE 3 装者たちの黄昏 宮浦栗生 石田暢 福世孝明 藤本さとる
EPISODE 4 ガングニール、再び 稲井仁 畑智司、安田祥子 椛島洋介
EPISODE 5 Edge Works 石川俊介 坂本俊太、後藤麻梨子 藤本さとる
EPISODE 6 抜剣 西澤晋 近藤一英 藤本さとる、大久保義之、今西亨
ハニュー、安田祥子、今岡大
椛島洋介
EPISODE 7 輝きを継ぐ、君らしく 宮浦栗生 成田巧 椛島洋介、畑智司、今西亨
坂本俊太、大久保義之、ハニュー
青木美穂、陣内美帆、山﨑克之
原誠
藤本さとる
EPISODE 8 向き合う勇気 江上潔 大脊戸聡 服部憲知、吉岡敏幸、永吉隆志
小畑賢、原誠、谷圭司
畑智司、大久保義之、ハニュー
椛島洋介
EPISODE 9 夢の途中 西澤晋 石川俊介 椛島洋介、畑智司、片山貴仁
大久保義之、今西亨、坂本俊太
ハニュー、吉田雄一、江上夏樹
藤本さとる
EPISODE 10 こんなにも、残酷だけど 宮浦栗生 畠山茂樹 椛島洋介、大久保義之、ハニュー
武本大介、吉田巧介、谷口繁則
櫻井拓郎、椎田竹若、今泉竜太
森悦史、奥野倫史、池原百合子
藤本さとる
今西亨
EPISODE 11 へいき、へっちゃら 西本由起夫 小野田雄亮 坂本俊太、畑智司、ハニュー
大久保義之、片山貴仁、山崎克之
尾尻進也、吉田雄一、鈴木勇
重国勇二
藤本さとる
椛島洋介
今西亨
EPISODE 12 GX 古川知宏
西澤晋
宮澤良太 大久保義之、坂本俊太、畑智司
ハニュー、桜井木ノ実、中野彰子
南伸一郎、片岡恵美子、雨宮達夫
J-CUBE、Shin Min Seop、Seo Jung Duk
EPISODE 13 正義を信じて、握り締めて 西澤晋
小林孝志
成田巧
小林孝志
大久保義之、坂本俊太、畑智司
ハニュー、普津澤時ヱ門、吉川美貴
江上夏樹、尾尻進矢、鈴木勇
山崎克之、吉田雄一

放送局

日本国内 テレビ / 第1期 放送期間および放送時間
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [13] 備考
2012年1月6日 - 3月30日 金曜 23:00 - 23:30 TOKYO MX 東京都
2012年1月7日 - 3月31日 土曜 23:30 - 日曜 0:00 tvk 神奈川県
2012年1月8日 - 4月5日 日曜 2:20 - 2:50(土曜深夜)[注 22] テレビ愛知 愛知県
2012年1月10日 - 4月3日 火曜 2:00 - 2:30(月曜深夜) チバテレビ 千葉県
火曜 2:20 - 2:50(月曜深夜) 毎日放送 近畿広域圏
火曜 23:00 - 23:30 キッズステーション 日本全域 CS放送 / 『エリア23』枠
リピート放送あり
2015年7月4日 - 8月15日 土曜 18:00 - 19:00 AT-X[14] 日本全域 CS放送 / 2話連続放送
リピート放送あり
2017年1月6日 - 3月31日 金曜 23:00 - 23:30 BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
日本国内 インターネット / 第1期 配信期間および配信時間
配信期間 配信時間 配信サイト 備考
2012年1月10日 - 4月3日 火曜 22:30 更新 ニコニコチャンネル 最新話は1週間無料配信
日本国内 テレビ / 第2期 放送期間および放送時間[15]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [13] 備考
2013年7月5日 - 9月27日 金曜 2:35 - 3:05(木曜深夜) 毎日放送 近畿広域圏
金曜 3:05 - 3:35(木曜深夜) テレビ愛知 愛知県
金曜 23:30 - 土曜 0:00 BS11 日本全域 BSデジタル放送 / 『ANIME+』枠
2013年7月6日 - 9月28日 土曜 22:30 - 23:00 TOKYO MX 東京都
2016年6月19日 日曜 6:00 - 12:30 AT-X 日本全域 一挙放送
日本国内 インターネット放送 / 第2期 放送期間および放送時間[16]
配信期間 配信時間 配信サイト 備考
2013年7月7日 - 9月29日 日曜 23:30 - 月曜 0:00 ニコニコ生放送
2013年7月8日 - 9月30日 月曜 0:00(日曜深夜) 更新 ニコニコチャンネル 最新話は1週間無料配信
日本国内 テレビ / 第3期 放送期間および放送時間[17]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [13] 備考
2015年7月4日 - 9月26日 土曜 3:10 - 3:40(金曜深夜) 毎日放送 近畿広域圏
2015年7月5日 - 9月27日 日曜 1:00 - 1:30(土曜深夜) TOKYO MX 東京都
2015年7月8日 - 9月30日 水曜 2:05 - 2:35(火曜深夜) テレビ愛知 愛知県
2015年7月10日 - 10月2日 金曜 23:00 - 23:30 BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
日本国内 インターネット放送 / 第3期 放送期間および放送時間[18]
配信期間 配信時間 配信サイト 備考
2015年7月8日 - 9月30日 水曜 23:00 - 23:30 ニコニコ生放送
水曜 23:30 更新 ニコニコチャンネル 第1話無料、第2話以降1週間無料
2015年7月15日 - 10月7日 水曜 12:00 更新 バンダイチャンネル 第1話無料、第2話以降有料
有料会員は全話見放題
GYAO! 第1話無料、第2話以降有料
日本国内 テレビ / 第4期 放送期間および放送時間[19]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [13] 備考
2017年7月2日 - 日曜 1:00 - 1:30(土曜深夜) TOKYO MX 東京都
BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
日曜 1:50 - 2:20(土曜深夜) テレビ愛知 愛知県
日曜 3:38 - 4:08(土曜深夜) 毎日放送 近畿広域圏 アニメシャワー』第4部
2017年7月3日 - 月曜 22:30 - 23:00 AT-X 日本全域 リピート放送あり

映像特典

戦姫絶唱しないシンフォギア』のタイトルで、第2期のBD/DVD第5&6巻および第3期第3-6巻に収録の映像特典オリジナルショートエピソード。本編では語られなかった日常をコミカルに描かれる。第3期の1部エピソードは2015年11月28日よりYoutubeと公式サイトで先行配信された。

スタッフ
  • 脚本 - 金子彰史
  • 絵コンテ・演出 - 小野勝巳
  • SDキャラクター原案 - 光田史亮
  • SDキャラクターデザイン - 普津澤時ヱ門
  • キャラクターデザイン - 藤本さとる
  • 制作 - Project シンフォギアG(第2期)→Project シンフォギアGX(第3期)
劇中歌(第2期)
「逆光のフリューゲル」
エンディングテーマ(第3期)
「いつかの虹、花の想い出」
作詞 - 上松範康 / 作曲・編曲 - 岩橋星実 / 歌 - 立花響(悠木碧)×小日向未来(井口裕香)
挿入歌(第3期)
「FLIGHT FEATHERS」(第1話)
作詞 - 上松範康 / 作曲・編曲 - 菊田大介 / 歌 - 風鳴翼(水樹奈々)
「星天ギャラクシィクロス」(第4話)
歌 - マリア×風鳴翼(日笠陽子×水樹奈々)
各話リスト
話数 サブタイトル 作画監督
第2期
第1話
(G第5巻)
月の欠片処理から約2週間...1 普津澤時ヱ門
月の欠片処理から約2週間...2
月の欠片処理から約2週間...3
月の欠片処理から約2週間...4
月の欠片処理から約2週間...5
月の欠片処理から約2週間...6
月の欠片処理から約2週間...7
Gが始まる少々前 1
Gが始まる少々前 2
Gが始まる少々前 3
Gが始まる少々前 4
Gが始まる少々前 5
Gが始まる少々前 6
Gが始まる少々前 7
第2話
(G第6巻)
QUEENS OF MuSiC開催数日前 藤本さとる
QUEENS OF MuSiC開催当日 1
QUEENS OF MuSiC開催当日 2
QUEENS OF MuSiC開催当日 3
テロ組織の決起より数日後
FIS病院アジト放棄後 1
FIS病院アジト放棄後 2
FIS病院アジト放棄後 3
FIS病院アジト放棄後 4
FIS病院アジト放棄後 5
FISと米国政府の交渉決裂後
特訓メニュー「英雄故事」修了後
フロンティア浮上後
フロンティア事変収束後
次の物語が始まる少し前...
第3期
第1話
(GX第3巻)
リディアンの期末考査前夜... 藤本さとる
フロンティア事変から2週間...その1
フロンティア事変から2週間...その2
フロンティア事変から2週間...その3(先行配信)
フロンティア事変から2週間...その4
期末考査が終わってふゆやすみ...その1
期末考査が終わってふゆやすみ...その2
収容施設のお正月
2月のとある日曜日...(先行配信)
もうすぐ翼の卒業式
卒業式当日 その1
卒業式当日 その2
第2話
(GX第4巻)
リディアンの入学式 その1(先行配信)
リディアンの入学式 その2
リディアンの入学式 その3
リディアンの入学式 その4
リディアンの入学式 その5
リディアンの入学式 その6
新天地・ロンドン ①(先行配信)
新天地・ロンドン ②(先行配信)
国連エージェント マリア
新天地・ロンドン ③
【それから数ヶ月後】
第3話
(GX第5巻)
GX1話の少し前 1(先行配信)
GX1話の少し前 2
GX1話の少し前 3
GX1話の少し前 4(先行配信)
GX1話の少し前 5
GX1話の少し前 6
Project IGNITE 発動の少し前 1
Project IGNITE 発動の少し前 2
Project IGNITE 発動の少し前 3
Project IGNITE 発動の少し前 4
第4話
(GX第6巻)
帰路の途に就く翼とマリア 1
帰路の途に就く翼とマリア 2
本日の調理実習はビーフストロガノフ 1
本日の調理実習はビーフストロガノフ 2
本日の調理実習はビーフストロガノフ 3
ガングニール、再び 1(先行配信)
ガングニール、再び 2(先行配信)
ガングニール、再び 3
ガングニール、再び 4
錬金術師キャロルとの対決
錬金術師キャロルとの対決を終えて
特訓当日 1
特訓当日 2

関連商品

BD / DVD

2012年3月28日から発売。初回版はスペシャルパッケージ仕様になっており、初回特典として各巻に特典CD、封入特典として各巻に特製12Pブックレット、映像特典として各巻に予告版OP「Synchrogazer」が同梱されている。また、第1期第6巻には初回特典としてシンフォギアライブ2012プレミア先行抽選シリアルナンバーが、第2期第1巻には初回特典としてシンフォギアライブ2013プレミア先行抽選シリアルナンバーが、第3期第1巻には初回特典としてシンフォギアライブ2016プレミア先行抽選シリアルナンバーが、それぞれ封入されている。

巻数 発売日 収録話 規格品番 映像特典
BD限定版 BD通常版 DVD限定版
第1期
1 2012年3月28日 第1話 - 第2話 KIXA-90182 KIXA-182 KIBA-91946 第1話プレミア上映会トークショーダイジェスト
第1話ツヴァイウィングライブシーンPV
2 2012年4月25日 第3話 - 第4話 KIXA-90183 KIXA-183 KIBA-91947 ノンテロップOP「Synchrogazer」type A
3 2012年5月30日 第5話 - 第6話 KIXA-90184 KIXA-184 KIBA-91948 ノンテロップED「Meteor Light」
4 2012年6月27日 第7話 - 第8話 KIXA-90185 KIXA-185 KIBA-91949 PV集
TV-SPOT集
ノンテロップOP「Synchrogazer」type B
5 2012年7月25日 第9話 - 第10話 KIXA-90186 KIXA-186 KIBA-91950 劇伴レコーディングダイジェスト
6 2012年8月29日 第11話 - 第13話 KIXA-90187 KIXA-187 KIBA-91951 アニメコンテンツエキスポ2012ステージダイジェスト
ノンテロップOP「Synchrogazer」type C
第2期
1 2013年10月2日 第1話 - 第2話 KIXA-90350 KIBA-92040 第1話プレミア上映会トークショーダイジェスト
2 2013年11月6日 第3話 - 第4話 KIXA-90351 KIBA-92041
3 2013年12月4日 第5話 - 第6話 KIXA-90352 KIBA-92042
4 2014年1月8日 第7話 - 第8話 KIXA-90353 KIBA-92043
5 2014年2月5日 第9話 - 第10話 KIXA-90354 KIBA-92044
6 2014年3月5日 第11話 - 第13話 KIXA-90355 KIBA-92045
第3期
1 2015年9月30日 第1話 - 第2話 KIXA-90563 KIBA-92215
2 2015年10月28日 第3話 - 第4話 KIXA-90564 KIBA-92216
3 2015年11月25日 第5話 - 第6話 KIXA-90565 KIBA-92217
4 2015年12月23日 第7話 - 第8話 KIXA-90566 KIBA-92218
5 2016年1月27日 第9話 - 第10話 KIXA-90567 KIBA-92219
6 2016年2月24日 第11話 - 第13話 KIXA-90568 KIBA-92220

CD

発売日 タイトル 規格品番
第1期
2012年1月25日 戦姫絶唱シンフォギア キャラクターソング1 ツヴァイウィング KICM-3242
2012年2月29日 戦姫絶唱シンフォギア キャラクターソング2 立花響 KICM-3243
2012年3月14日 戦姫絶唱シンフォギア キャラクターソング3 風鳴翼 KICM-3244
2012年3月28日 戦姫絶唱シンフォギア キャラクターソング4 雪音クリス KICM-3245
第2期
2013年7月17日 戦姫絶唱シンフォギアG キャラクターソング1 マリア×風鳴翼 KICM-3257
2013年7月24日 戦姫絶唱シンフォギアG キャラクターソング2 立花響 KICM-3258
2013年8月7日 戦姫絶唱シンフォギアG キャラクターソング3 マリア・カデンツァヴナ・イヴ KICM-3259
2013年8月21日 戦姫絶唱シンフォギアG キャラクターソング4 風鳴翼 KICM-3260
2013年8月28日 戦姫絶唱シンフォギアG キャラクターソング5 月読調 KICM-3261
2013年9月4日 戦姫絶唱シンフォギアG キャラクターソング6 雪音クリス KICM-3262
2013年9月11日 戦姫絶唱シンフォギアG キャラクターソング7 暁切歌 KICM-3263
2013年9月18日 戦姫絶唱シンフォギアG キャラクターソング8 小日向未来 KICM-3264
第3期
2015年7月8日 戦姫絶唱シンフォギアGX キャラクターソング1 マリア×風鳴翼 KICM-3294
2015年7月15日 戦姫絶唱シンフォギアGX キャラクターソング2 立花響 KICM-3295
2015年8月12日 戦姫絶唱シンフォギアGX キャラクターソング3 風鳴翼 KICM-3296
2015年8月19日 戦姫絶唱シンフォギアGX キャラクターソング4 雪音クリス KICM-3297
2015年8月26日 戦姫絶唱シンフォギアGX キャラクターソング5 暁切歌 KICM-3298
2015年9月2日 戦姫絶唱シンフォギアGX キャラクターソング6 月読調 KICM-3299
2015年9月9日 戦姫絶唱シンフォギアGX キャラクターソング7 マリア・カデンツァヴナ・イヴ KICM-3300
2015年9月30日 戦姫絶唱シンフォギアGX キャラクターソング8 キャロル・マールス・ディーンハイム KICM-3301

書籍

アプリ

  • スマキャラ 戦姫絶唱シンフォギア“風鳴翼”(BIGLOBE、2012年10月4日配信、Android向け待ち受けキャラクターアプリ)
  • スマキャラ 戦姫絶唱シンフォギア“立花響”(BIGLOBE、2012年10月11日配信、Android向け待ち受けキャラクターアプリ)
  • キャラアプ! 戦姫絶唱シンフォギア(ハピネット、2013年1月21日配信、iOS向けコミュニケーションアプリ)
  • リズムバトル 戦姫絶唱シンフォギア スケルツァンド(ハピネット、2013年9月10日配信、2013年12月17日終了、iOS向けリズムアクションゲーム)
  • 戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED(ブシモ株式会社ポケラボ、2017年6月26日配信、iOS・Android向けRPG)

漫画

ニュータイプエース』(角川書店)2012年1月号(Vol.4)から2013年4月号(Vol.19)まで連載された[20]。キャラクター原案を担当する吉井ダンによる連載。

  • アニメ版と漫画版の主な差異(アニメ本編の決定稿以前の脚本をベースとしており[21]、アニメとは一部異なる内容が展開されている。 )
    • 漫画版第1話がアニメ版第1話の前日譚である、『第0話』となっている点[22]
    • アニメ版第2話に該当する箇所のカットや、アニメ版第7話で行われたクリスの初名乗りがアニメ版第5話に該当するシーンで行われるといった、漫画化に伴う一部ストーリーの編集[23]
    • 響のシンフォギアデザインの変更[24]

単行本

  1. 2012年5月10日発売 ISBN 978-4-04-120215-9
  2. 2013年2月9日発売 ISBN 978-4-04-120590-7
  3. 2013年7月10日発売 ISBN 978-4-04-120789-5

Webラジオ

第3期の放送に合わせ、HiBiKi Radio Stationにて『戦姫絶笑シンフォギアRADIO』のタイトルで2015年7月3日から10月9日まで配信された。パーソナリティは小日向未来役の井口裕香。

遊技機

パチスロ戦姫絶唱シンフォギア
2016年9月にSANKYOよりリリース。アニメ第1・2期をベースにしている。

主なイベント

戦姫絶唱シンフォギア 第1話プレミア上映会
2011年12月26日に新宿ミラノ1にて抽選で1,000名を招待してのプレミア上映会が実施された[25]。ゲストとして水樹奈々、悠木碧、井口裕香が出演。第1話の上映、担当声優によるトークショーが行われた[25]
シンフォギアライブ2012
アニメ第1期最終話放送直後に発表された。2012年10月6日にZepp DiverCity(TOKYO)にて開催され、アニメ第2期の制作が発表された[26]
戦姫絶唱シンフォギアG 第1話プレミア上映会
2013年6月24日に新宿ミラノ1にて抽選で1,000名を招待してのプレミア上映会が実施された。ゲストとして水樹奈々、悠木碧、高垣彩陽が出演。アニメ第2期第1話の上映や、担当声優によるトークショーが行われた[27]
シンフォギアライブ2013
2013年12月14日に幕張メッセ イベントホールにて開催され、アニメ第3期の制作が発表された[28]。2015年7月7日に映像パッケージ版をニコニコ生放送で配信している[29]
戦姫絶唱シンフォギアGX 第1話プレミア上映会
2015年6月30日にTOHOシネマズ新宿にて抽選で500名を招待してのプレミア上映会が実施された。ゲストとして悠木碧、井口裕香、日笠陽子が出演。アニメ第3期第1話の上映や、担当声優によるラジオ公開録音が行われた[30]
シンフォギアライブ2016
2016年2月27日・28日に日本武道館にて開催され、テレビアニメ4期・5期、並びにモバイルゲームの製作が発表された[31]

その他

  • トレーディングカードゲーム - 『ヴァイスシュヴァルツ』に作品が参戦している。
  • オンラインシューティングゲーム - 『トイ・ウォーズ』にてコラボレーションくじ「フィギュア☆スター」でゲーム内アイテムが発売された。
  • 超ヒロイン戦記 - 第1期の設定で参戦している。

脚注

注釈

  1. ^ a b c 第1期のスタッフ発表時から第2話の本放送まではエンカレッジフィルムズが「アニメーション制作」、サテライトが「アニメーション制作協力」と表記されていた。
  2. ^ 放送前までは翼と奏がメインのビジュアルが公開され、キャスト順も2人が先、その後が響となっており、放送開始まで響が主人公であることは伏せられていた。後にメインビジュアルも響メインのものに変更されている。
  3. ^ 響と出会うまでは、同世代の友人達と遊びに行った経験が無かった。また、歌手である故に自身の体調管理にも気を配っており、夜の9時以降は一切飲食をしないことを心掛けている。
  4. ^ 彼女が登場した当初(第1期 - 第3話、第4話)は名称が明らかにならず、クレジットは「鎧の少女」と表記されている。また彼女が登場する以前に、第1期第1話の2年前の回想において、未来の父親の読んでいた新聞に「雪音クリス」という名前が確認できる(記事の内容は後述する帰国後の失踪の件)。
  5. ^ ただし、製品版第11話でのフィーネとの戦闘シーンからの表記であり、テレビ放映時の同シーンでは上記の「CUT IN CUT OUT」と表記されていた。
  6. ^ ノイズを放ったのは了子(フィーネ)で、遺跡に封じられていた神獣鏡を奪うためだった。
  7. ^ 『GX』公式HPにて判明。
  8. ^ フィーネの遺伝情報を持つ者を器として、フィーネを永久に再誕させ続ける輪廻転生システムのこと。
  9. ^ ただし、了子しか知りえない言葉を発するなど、わずかながら影響は出ていた。
  10. ^ 声が違う、おさげ髪がない、泣きボクロがない、髪の色が若干違う点以外は同じである。
  11. ^ 躯体はキャロルのものであるため、転生前とは金色の髪と右目の下の泣き黒子という差異がある。
  12. ^ その際の爆風で自身のおさげ髪は焼け落ちている。
  13. ^ 一般市民がその場に居合わせていた場合、書類にサインし機密を保持するようになる。破った際の罰則は不明。
  14. ^ 999カウントのセーフティタイムリミット。なおカウントが0になった場合状況を問わずシンフォギアが強制解除され大きな隙を生む。
  15. ^ 融合症例時の体そのものがシンフォギア化していた響の場合、喪失した腕=アームドギアの再生から武器への変質というイリーガルな形でのアームドギア運用を行うに至った。
  16. ^ キングレコードアニプレックスドワンゴブシロード金羊社メモリーテックグッドスマイルカンパニー
  17. ^ キングレコード、ドワンゴ、ブシロード、金羊社、メモリーテック、グッドスマイルカンパニー
  18. ^ キングレコード、ブシロード、MAGES.、金羊社、メモリーテック
  19. ^ a b c d 第12話ではOPとEDが逆の箇所で使用され、エンドクレジットでは共に挿入歌扱いとなっていた。
  20. ^ a b c この時のエンディングロールは黒色の背景に白文字で表示されるだけで、本来のOP・EDのような絵柄はなかった。
  21. ^ 第12話では伴奏無しで歌うシーンが使われている(ただしエンドクレジットでの劇中歌表記はない)。
  22. ^ 最終回のみ木曜 3:30 - 4:00(水曜深夜)に放送したため。

出典

  1. ^ a b c 「絶唱! 絶闘! 全力少女!!」『メガミマガジン』2011年12月号、学研パブリッシング、128-129頁。 
  2. ^ 戦姫絶唱シンフォギア 公式サイト- エピソード1 -”. 2012年1月12日閲覧。
  3. ^ 戦姫絶唱シンフォギア 公式サイト 用語・設定解説 絶唱(2)”. 戦姫絶唱シンフォギア公式サイト. 2013年3月29日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m コミックマーケット85で発売されたスタッフ本より。
  5. ^ 第2期8話より。
  6. ^ a b akanekotwitte10のツイート(872843925643436036)
  7. ^ a b 用語・設定解説 世界情勢”. 戦姫絶唱シンフォギア公式サイト. 2013年3月29日閲覧。
  8. ^ DVD、BD特典CDであるオリジナルサウンドトラックの楽曲タイトルより。
  9. ^ 放映直前特別企画インタビュー 金子 彰史に聞く!! 戦姫絶唱シンフォギアAXZ公式サイトより。
  10. ^ 金子が「AXZ」序盤の回執筆中に急病に倒れ、急遽他の脚本家の助力を必要としたため[9]
  11. ^ 8/2、高垣彩陽11thシングル発売決定!”. ソニー・ミュージックエンタテインメント (2017年5月18日). 2017年5月18日閲覧。
  12. ^ symphogearのツイート(190744403621593089)
  13. ^ a b c d テレビ放送対象地域の出典:
  14. ^ 戦姫絶唱シンフォギア”. AT-X. エー・ティー・エックス. 2015年6月10日閲覧。
  15. ^ 放送・配信情報”. TVアニメ「戦姫絶唱シンフォギアG」公式サイト. 2015年6月10日閲覧。
  16. ^ 放送・配信情報”. TVアニメ「戦姫絶唱シンフォギアG」公式サイト. 2015年6月10日閲覧。
  17. ^ 放送・配信情報”. TVアニメ「戦姫絶唱シンフォギアGX」公式サイト. 2015年6月10日閲覧。
  18. ^ 放送・配信情報”. TVアニメ「戦姫絶唱シンフォギアGX」公式サイト. 2015年6月10日閲覧。
  19. ^ 放送情報”. TVアニメ「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」公式サイト. 2017年6月7日閲覧。
  20. ^ “ギャル×戦国、映画「ギャルバサラ」NTエースでマンガ化”. コミックナタリー. (2011年12月11日). http://natalie.mu/comic/news/61080 2012年1月11日15:48閲覧。 
  21. ^ ニコニコ動画とキッズステーションでも”. ウィッチクラフトスタッフブログ. ウィッチクラフト (2012年1月10日). 2013年3月29日閲覧。
  22. ^ ジャンルは鎧モノで間違ってないと思う”. ウィッチクラフトスタッフブログ. ウィッチクラフト (2011年12月9日). 2013年3月29日閲覧。
  23. ^ まんがもでたよ”. ウィッチクラフトスタッフブログ. ウィッチクラフト. 2013年3月29日閲覧。
  24. ^ コミックス第1巻巻末より。
  25. ^ a b “高山みなみと水樹奈々が「戦姫絶唱シンフォギア」でボーカルユニット!第1話プレミア上映会の情報も!”. リッスンジャパン. (2011年11月24日). http://listen.jp/store/musicnews_36178_all.htm 2011年12月5日閲覧。 
  26. ^ 「戦姫絶唱シンフォギア」第2期決定 ライブイベントでサプライズ発表 アニメ!アニメ! 2012年10月7日、2015年10月6日閲覧。
  27. ^ 「戦姫絶唱シンフォギアG」ストーリー&第1話プレミア上映会情報! 歌詞GET 2015年10月6日閲覧。
  28. ^ 『戦姫絶唱シンフォギアG』のライブイベント開催。悠木碧、水樹奈々ら総勢10名が共演 BARKS 2013年12月15日、2015年10月6日閲覧。
  29. ^ 豪華声優による「シンフォギアライブ2013」がニコ生で本日初配信 おた☆スケ 2015年7月7日、同10月6日閲覧。
  30. ^ 適合者達のフォニックゲインは最高潮ッ! 『戦姫絶唱シンフォギアGX』第1話プレミア上映会レポート 2015年9月5日、同10月6日閲覧。
  31. ^ 「戦姫絶唱シンフォギア」は第4期、第5期に続く シンフォギアライブ2016で制作発表 アニメ!アニメ! 2016年2月28日、同3月4日閲覧。

外部リンク