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静岡車両区

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静岡車両区(しずおかしゃりょうく)は、静岡県静岡市葵区柚木にある東海旅客鉄道(JR東海)の車両基地である。静岡支社管内の路線を走る車両の多くが所属している。

東海道本線東静岡駅静岡駅間の北側に位置し、静岡駅を介して出入庫が行われる。東静岡駅のホームからは同区の様子がよく見える。

歴史

所属車両の車体に記される略号

  • 旅客車:「静シス」・・・静岡支社を意味する「静」と、静岡を意味する「シス」から構成される。なお、民営化直後3ヶ月ほどは「海シス」表記であったが、すぐに現行表記に改められている。
  • 機関車:「」・・・静岡を意味する「静」から構成される。

所属車両

2008年平成20年)10月1日現在の所属車両は以下の通り。電車288両、機関車3両の合計291両が所属している。

  • 373系電車
    • 3両編成14本(F1~F14編成)、計42両が所属している。
    • 特急「ふじかわ」「伊那路」・快速「ムーンライトながら」(臨時便を除く)・東海道本線の東京~静岡間の普通列車(1日1往復)と大垣~米原間の普通列車(平日のみ1日2往復)・静岡・名古屋地区のホームライナーで運用されている。
    • 2007年3月17日までは特急「東海」でも運用されていた。
  • 211系電車
    • 5000番台3両編成31本(LL1~LL20編成、SS1~SS11編成)、6000番台2両編成9本(GG1~GG9編成)、計111両が所属している。
    • 東海道本線(熱海~豊橋)・御殿場線(国府津~沼津)・身延線(富士~西富士宮の東海道線直通列車・2006年10月10日から)の普通列車で運用されている。 SS編成とLL編成は、一部が共通運用となっている。
  • 313系電車
    • 2300番台2両編成7本(W3~W9編成)、2350番台2両編成2本(W1・W2編成)、2500番台3両編成17本(T1~T17編成)、2600番台3両編成10本(N1~N10編成)、3000番台2両編成12本(V1~V12編成)、3100番台2両編成2本(V13・V14編成)、計127両が所属している。2006年8月から2007年2月にかけて大幅な増備が進められ、V1~V12編成を除く103両が追加された。
      • 2300・2350番台は東海道本線(熱海~浜松)・御殿場線・身延線で使用されている。車内はロングシート。全編成にワンマン準備工事が施されている。また、後者はパンタグラフを2基搭載している。
      • 2500番台は東海道本線(熱海~豊橋)・御殿場線(御殿場~沼津)、2600番台は東海道本線(熱海~豊橋)・御殿場線・身延線で運用されている。車内はロングシート。後者は発電ブレーキを搭載している。
      • 3000・3100番台は御殿場線・身延線の普通列車で運用されている。ただしごく一部は東海道本線(三島~静岡)に乗り入れ運行される。車内はセミクロスシート。ワンマン運転に対応しており、全編成にパンタグラフが2基搭載されている。なお、両者は共通運用となっている。
      • 2006年度製造車両(3000番台以外)は行先表示器がフルカラーLEDになっており、前照灯に白色LEDとHIDを採用するなど、3000番台とは違いがある。
  • 165系電車
    • グリーン車1両(サロ165-106)が所属している。車両は保存用として浜松工場で保管されている。
    • 1996年まで「急行東海」に組込まれていた。現在唯一車籍の残っている165系であるが、保留車である。2008年4月以降は唯一車籍が残っている急行形グリーン車となった(名古屋車両区のキロ28 2303が除籍されたため)。
  • EF58形電気機関車
    • 1両(122号機)が所属している。「トロッコファミリー号」の牽引車両であった。車両は浜松工場で保管されている。

かつて所属していた車両

  • 113系電車
    • 3両編成(C編成)、4両編成(L編成・T100編成)、6両編成(LL100編成)が所属していた。
    • 東海道線(熱海~豊橋)・御殿場線(御殿場~沼津)の普通列車で運用されていた。T100編成(旧T編成、2007年5月までに全廃)は2004年10月15日まで東京駅伊豆急行線伊豆急下田駅にも乗入れていた。
    • かつては、グリーン車を組み込んだ11両編成が配置されていたが、1986年11月に国府津電車区へ転出し、それと引き換えに田町電車区と国府津電車区から付属編成の4両編成が17編成が転属しT編成となった。
    • 国内では最後までオリジナルの113系が多く残っていたが、老朽化が進み、2006年2007年にかけて313系増備車と名古屋地区から転属された211系に順次置き換えられた。2007年3月17日をもって運用を終了し、オリジナルの113系が主力となる線区はなくなった。
    • LL100編成(旧LL編成)は2006年10月29日をもって運行を終了し、一部の編成は中間車を抜き4両編成に短縮・L編成に転用の上運用されていたが、こちらは既に廃車されている。編成替が行われなかった車両も2007年12月までに順次廃車となった。
    • クハ111-545、646(546)、547、549、557、738(238)、741(241)、747(247)、2733(2133)、251及びモハ112・113-688(288)、296、297、298、602(302)、607(307)、2045は新製時から同区(←静岡運転所)所属である(以上、括弧内は旧車番)。
    • 新製時から同区に配置された113系は、汚物処理装置、行先表示機(準備工事)は、取り付けられていなかった。またサハ111が配置されていなかったために上り方のクハ111が多く配置されていた(クハをサハの代用とした為)。
  • 115系電車
    • 3両編成(B・S編成)が所属していた。クハ115-188(S8編成の先頭車・2006年12月に廃車、解体)はJR東海115系の中で唯一、最後まで現役の原型ライト車であった。
    • 東海道本線(熱海~豊橋)・身延線御殿場線飯田線の普通列車で運用されていた。飯田線用の車両については1往復のみ、長野駅まで「快速みすず」として乗り入れていた。
    • 2006年10月10日から東海道本線での運用のほとんどが211系に変更され、同時に静岡以西での運用を終了した。また2007年2月13日には御殿場線、2月14日には東海道本線(熱海~沼津・富士~静岡)、3月17日には東海道本線(沼津~富士)・身延線・飯田線での定期運用をそれぞれ終了した。
  • 123系電車
    • 1両編成(W100編成)7本が所属していた。
    • 東海道線(沼津~富士)・身延線の普通列車で運用されていた。ワンマン運転に対応していた。
    • 313系への置換えにより運用数が縮小され、2007年3月17日を最後に運用を終了し、引退した。車両は2006年9月~2007年5月にかけて全車が廃車された。