コンテンツにスキップ

鎮魂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2023年10月13日 (金) 02:25; SKI (会話 | 投稿記録) による版 (誤字修正)(日時は個人設定で未設定ならUTC

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

鎮魂(ちんこん、たましずめ)とは、人のを鎮めることである。今日では「鎮魂」の語は、死者の魂()を慰めること、すなわち「慰霊」とほぼ同じ意味で用いられる。しかし、元々「鎮魂」の語は「(み)たましずめ」と読んで、神道において生者の魂を体に鎮める儀式を指すものであった。広義には魂振(たまふり)を含めて鎮魂といい、宮中で行われる鎮魂祭では鎮魂・魂振の二つの儀が行われている。

津城寛文は、著書『折口信夫の鎮魂論』(春秋社、2012年)で、鎮魂とは神道の根本となる、一般に考えられているよりももっと大きな思想で、折口の有名なマレビト論も鎮魂論で置き換えられる、と主張している。

鎮魂祭

[編集]

鎮魂祭とは、宮中で新嘗祭の前日に天皇の鎮魂を行う儀式である。

関連項目

[編集]