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魚豊

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魚豊
生誕 5月29日[1]
日本の旗 日本東京都[2]
職業 漫画家
活動期間 2018年 -
ジャンル 青年漫画
受賞

2017年:第97回 週刊少年マガジン新人漫画賞 特別奨励賞&安田剛士
2017年:第98回 週刊少年マガジン新人漫画賞 入選
2021年:漫道コバヤシ大賞2021

2022年:第26回手塚治虫文化賞マンガ大賞 『チ。-地球の運動について-』
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魚豊(うおと、5月29日 - )は、日本漫画家東京都出身。

来歴

幼少期から絵を描く職業に就きたいと思い始める。中学生の頃に出会った漫画『バクマン。』をみて漫画家になるまでの流れを知り、作品の投稿を始めた[3]

2017年に週刊少年マガジン新人漫画賞で入選した読み切り作品『佳作』で、別冊少年マガジンにて同年正式デビュー。2018年上半期ごろ、『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』のアシスタントを務める[4]

2018年11月6日から2019年8月6日まで、『マガジンポケット』(講談社)にて足が速い少年を描いた『ひゃくえむ。』を連載[5]。同作の連載が終了すると、魚豊は「各誌の有名編集者から執筆してほしいとと引く手数多」な状態であった[6]。同作の「最終巻が発売される前」、Twitterにて『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)の編集者の千代田と知り合う[6]。当時入社3年目の千代田は、経歴上で不利であったが、米代恭と米代の担当編集者の金城を交えて4人で飲み会を行い、最終的に魚豊は同誌で連載することを選んでいる[6]

2020年、『ビッグコミックスピリッツ』にて地動説を描いた『チ。-地球の運動について-』の連載を開始[7][8]。同作が魚豊の同誌初登場作品となる[7]

2021年7月に『ビッグコミックスピリッツ』の新人賞がリニューアルし、「スピリッツ新人王決定戦」の開催が決定[9]。魚豊が第1回の審査員に起用[9]

2022年、『チ。-地球の運動について-』で第26回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞

人物

ペンネーム「魚豊」は、自身の好物である魚『(ハモ)』に由来する[3]

本名および年齢非公開(生誕日のみ公表)、顔出しもNGにしている。ただし、2021年5月5日放送の読売テレビ川島・山内のマンガ沼』の取材では「現在23歳で投稿は13歳から始めた」と答えている[3]

影響を受けた漫画は『賭博黙示録カイジ』『バクマン。』『闇金ウシジマくん』『寄生獣』など。

作品リスト

連載

読切

  • パンチライン(講談社『マガメガ』2016年7月公開、週刊少年マガジン2016年5月期MGP(マガジングランプリ) 佳作作品[14]、50p。「福内鬼外ふくちきと」名義) - デビュー前作品
  • 100'Mひゃくえむ(講談社『マガメガ』2017年3月公開、97回週刊少年マガジン新人漫画賞 特別奨励賞&安田剛士賞作品[15]、47p。「中嶋魚豊なかじまうおと」名義) - デビュー前作品
  • 佳作(講談社『別冊少年マガジン』2017年7月号、98回週刊少年マガジン新人漫画賞 入選作品[15]、50p。『ひゃくえむ。』4巻収録) - デビュー作品
  • 執刀オペ(講談社『別冊少年マガジン』2017年12月号、8p。『ひゃくえむ。』4巻収録)

出演

  • 漫画家ミライ会議2021〜大漫画時代を生き抜くヒント〜(2021年12月9日[16]) - 千代田修平とのトークセッション「漫画家と編集者の幸せな関係」[16]
  • いまマンガはなにを描けるのか ──生きづらさと不合理に対峙するマンガの力(2021年12月13日[17]、東京都ゲンロンカフェ開催) - 米代恭と担当編集者とのトークイベント[17]
  • 行け!よしもと漫画研究部!(2022年1月23日[18]、東京都ヨシモト∞ドームのステージI開催) - トークライブゲスト出演[18]
  • 漫道コバヤシ(2022年1月25日、フジテレビONE

脚注

注釈

  1. ^ 作者が単行本は出ないことを公表したのちに異例の単行本化が決まった[10][11][12]

出典

  1. ^ ビッグコミックBROS.net 魚豊”. 小学館. 2022年2月4日閲覧。
  2. ^ "絶対”なんてないから面白い! 『ひゃくえむ。』魚豊先生に聞く人生の醍醐味! 前編”. マガポケベース (2019年8月11日). 2021年1月30日閲覧。
  3. ^ a b c 魚豊先生に聞く『チ。』のタイトルに込めた意味|川島・山内のマンガ沼web”. マンバ通信 - マンバ. 株式会社マンバ (2021年5月7日). 2021年10月15日閲覧。
  4. ^ マガポケ6周年記念読み切り『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』(講談社マガジンポケット) - 2022年5月13日閲覧。
  5. ^ a b “誰よりも速く100mを走ればいい、マガポケ新連載「ひゃくえむ。」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年11月6日). https://natalie.mu/comic/news/306816 2021年12月30日閲覧。 
  6. ^ a b c “米代恭×魚豊が3時間半の創作談義、なぜフィクションを描く?たった1つの確固たる理由”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年12月17日). https://natalie.mu/comic/news/457529 2021年12月30日閲覧。 
  7. ^ a b c “「ひゃくえむ。」の魚豊がスピで“真理”求める新連載、映像研×乃木坂46連続企画も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年9月14日). https://natalie.mu/comic/news/396278 2021年12月30日閲覧。 
  8. ^ “地動説描く「チ。」1巻、「寄生獣」岩明均が“まぎれもない才能を感じる”と推薦”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年12月11日). https://natalie.mu/comic/news/408453 2021年12月30日閲覧。 
  9. ^ a b “「チ。―地球の運動について―」魚豊が審査員に、スピリッツ賞がリニューアル”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年7月5日). https://natalie.mu/comic/news/435485 2021年7月5日閲覧。 
  10. ^ 魚豊のツイート (1105409365555593216)” (2019年3月12日). 2021年5月8日閲覧。
  11. ^ 魚豊のツイート (1110486479610888193)” (2019年3月26日). 2021年5月8日閲覧。
  12. ^ マガジン運営『マガポケ』“人気漫画”定義の変化「SNSの声、無視できない」 PV評価よくない作品異例の単行本化”. ORICON NEWS (2019年6月8日). 2021年5月9日閲覧。
  13. ^ “チ。-地球の運動について-:地動説マンガが完結 「スピリッツ」話題作”. まんたんウェブ (MANTAN). (2022年4月18日). https://mantan-web.jp/article/20220417dog00m200046000c.html 2022年4月18日閲覧。 
  14. ^ MGP結果発表 2016年5月期”. マガメガ. 2021年9月26日閲覧。
  15. ^ a b 新人漫画賞結果発表”. マガメガ. 2021年9月26日閲覧。
  16. ^ a b “コミティア・TikTok売れ・WEBTOONがテーマ、令和のマンガ家に向けたトークイベント”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年11月14日). https://natalie.mu/comic/news/453363 2021年11月14日閲覧。 
  17. ^ a b “「往生際の意味を知れ!」米代恭×「チ。」魚豊が担当編集とともに“マンガの力”語る”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年11月30日). https://natalie.mu/comic/news/455661 2021年11月30日閲覧。 
  18. ^ a b “実はお笑い大好き「チ。」の魚豊、マンガ好きよしもと芸人のトークライブに出演”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年12月23日). https://natalie.mu/comic/news/459062 2021年12月23日閲覧。 

外部リンク