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頭文字Dの登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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頭文字Dの登場人物は、しげの秀一の漫画作品「頭文字D」に登場する人物の一覧である。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


藤原とうふ店

ファイル:Car toyota TRUENO AE86 2Dr 240pix.jpg
AE86型スプリンタートレノ(写真は後期2ドアクーペ。作品内で藤原拓海が操るのはリアセクションの形状が違う3ドアハッチバックで、フロントマスクの細部の異なる前期型。運転席側ドアに藤原とうふ店(自家用)と書いてある)。エンジンは4A-GEUだが、後述するエボIIIとのバトル中にエンジンブロー後、TRDグループA仕様のAE101(カローラレビン等)に搭載されていたレース用エンジンがストリート用にデチューンされたものへと換装される。また、拓海がプロジェクトDに入ってからは、軽量化のため一部のパーツが変更されている(ボンネットがカーボン化される等)。
搭乗車種・・・AE86 スプリンタートレノ GT-APEX(初期型)
ナンバー・・・群馬 55 お 13-954
18歳(プロジェクトD編の途中より、19歳になっている)で、高校3年生。卒業後は運送会社に勤めている。この作品の主人公であり、父・文太の愛車である(後に譲り受ける事になる)ハチロクで手強い相手に挑み、挑まれ、数々のバトルに勝利する。その強さと珍しさから「秋名のハチロク」とも言われている(元アルバイト先の同僚である武内樹や池谷からは「拓海のハチロク」と呼ばれている)。「プロジェクトD」ではダウンヒル(下り)担当。トレノは初期型1983年式GT-APEXだと思われるが、フロントにCIBIE製フォグランプを追加、ホイールにRSワタナベを装着、インパネ内メーターがアナログに変更されている。
中学生のころから豆腐の配達を兼ねて秋名山を走りこみ(もちろん違法行為)、同年代のライバルより運転歴も長い。年中走りこむ為、雨・雪など様々なコンディションも苦にしない。すべてのコーナーを四輪ドリフトで走破し、高橋涼介が提唱する「公道最速理論」の完成形に、限りなく近いドライバーと言わしめるほど、神業的なテクニックを持っている。得意技は道路の側溝にタイヤを引っ掛けて高速でコーナーを曲がる「溝落とし(溝走り)」、ヘッドライトを消す事によって姿を隠し相手の虚をつく「ブラインドアタック」など。武内樹とは親友であり、かつてのアルバイト仲間でもある。普段は何事にも無気力・無関心だが、自分の考えをしっかりもっており、決めた事は曲げない頑固な一面も持っている。負けん気が強く、本気で怒らせると怖い(庄司慎吾戦ではセオリーを大きく外れたラインで、時にガードレールにぶつけながらも、とんでもない速さを見せつける)。運転以外の車の知識は皆無に等しかったが、秋山渉と出会った時にその点を突かれた事もあり、「プロジェクトD」加入後、メカニカル部門も勉強中。最近では父、文太のインプレッサにも乗ってドライビングテクニックをさらに磨いている。
  • 藤原 文太(ふじわら ぶんた) (CV:石塚運昇
搭乗車種・・・GC8 インプレッサ WRX type R STi version V(フロントバンパーは限定車である22Bの物に換えてある)
ナンバー・・・群馬 52 が 13-600
43歳。藤原拓海の父で「藤原豆腐店」の店主。かつては「伝説の走り屋」と言われていた人物。愛車はAE86スプリンタートレノだが、息子の拓海に譲った後は、(原作(プラモデル及びゲーム等)ではガンメタリック、Fourth Stageではブルーの)インプレッサに乗り換えた。現在の拓海による豆腐の配達は、ハチロクとこのインプレッサを一日おきに使っている。豆腐屋なのに豆腐が嫌いで、秋名山の下りならシューマッハよりも速いと豪語している。無口で無愛想だが、内に秘めた情熱は今でも拓海に負けていない。拓海同様負けず嫌いな性格で、拓海を「へたくそ」と言い切ってしまったが(拓海が小柏といろは坂でバトルする前には、祐一に「ヘタとは思っていない」と言っていたため、自分と比べると、という意味であると思われる)、インプレッサの試乗では拓海をしっかりと打ち破っている(この時、拓海はインプレッサに乗っていた人物が文太だったことはわからなかった)。ガソリンスタンドの店長である立花祐一とは古くからの親友で、トレノの助手席に乗せた時は、隣でわめいているのを楽しんでおり、「手放しドリフト」をやって祐一を恐怖させた事もある。また、アニメ(ドラマCD含む)版では土屋圭市とも交友がある。

秋名スピードスターズ

秋名山を本拠地とする走り屋チーム。

  • 池谷 浩一郎(いけたに こういちろう) (CV:矢尾一樹
搭乗車種・・・S13 シルビア K's(ケイズ)(CA18DET型エンジン搭載の初期型)
ナンバー・・・群馬58 え 51-745
21歳で、秋名スピードスターズのリーダー(なお、第2部ではスピードスターズとしての活動は少なくなっている)。祐一が店長を勤めるガソリンスタンドに勤務しており、健二とは友人同士。藤原拓海と武内樹のアルバイト先の先輩。後輩の面倒見もよい好人物だが、女性に対してはかなりの奥手。
  • 武内 樹(たけうち いつき) (CV:岩田光央
搭乗車種・・・AE85 カローラレビン SR
ナンバー・・・群馬56 へ 11-009
18歳。高校3年生で、藤原拓海の親友。拓海が樹だけに本音を語るシーンも多く、仲のよさが伺われる。「イツキ」と書かれる事が多い。立花祐一が店長を勤めるガソリンスタンドでアルバイトをしていたが、高校卒業後はそのガソリンスタンドの正社員になり働き始めた。AE86と間違ってAE85を購入して池谷や健二に笑われたが、拓海に慰められ、その後拓海によってハチゴーでも速く走れるという事を実感した為、現在に至る。原作とアニメとで初恋の相手が違う(アニメ版は、全シリーズで数少ないオリジナルストーリーである1st13話。相手もアニメオリジナルキャラ)。原作の22巻(アニメ版でいうところのFourth Stage)で愛車にターボチャージャーを装着し、馬力は80psから150psへとエンジン載せ換え前の拓海のハチロク並みにパワーアップする。連載開始当初は、クルマのテクニックはまるで初心者だった彼も、最近では池谷と良い勝負、もしくはそれ以上にまで上達している。
搭乗車種・・・RPS13 180SX TYPE X(SR20DET型エンジン搭載の中期型)
ナンバー・・・群馬55 し 11-305
21歳。秋名スピードスターズのナンバー2で、池谷の友人。作品開始から10年程経つが、未だに彼の苗字はわからない。普段何をしているのか良く分からないが、暇な時はよくガソリンスタンドへやってきて池谷達と話したり、プロジェクトDなどの様々な情報を持ってくる。

藤原親子の周囲の人々

  • 立花 祐一(たちばな ゆういち) (CV:西村知道
43歳。ガソリンスタンドの店長
愛車・・・カムリ(ビスタという読者もいる)
かつては藤原拓海の父・文太と走り屋をやっており、拓海と武内樹の性格・関係とよく似ている。
  • 鈴木 政志(すずき まさし) (CV:石井康嗣
自動車修理工場経営、文太の専属メカニックらしい。ハチロクのエンジンの載せ換えにも関わり、文太が買ったインプレッサも、政志の伝で手に入ったもの。
アニメだけのオリジナルキャラで、モデルは有名なドリキンこと土屋圭市。昔は文太の走り屋仲間で、今はプロのレーシングドライバーだが、昔は文太のドリフトにビビった事も。
  • 茂木 なつき(もぎ なつき) (CV:川澄綾子
18歳。
藤原拓海の高校時代の彼女で、高校卒業とともに上京した。親友の父親と援助交際を行っており(原作とアニメとでは描写の程度は違うが)、数万円のおこづかいをもらっていた(アニメでは月30万円もらっているとされている)。拓海とは、この行為によるお互いの不信感や嫌疑から別れてしまったが、その後気持ちをお互いに再確認し仲直りできた。高校卒業後、東京の専門学校へ進学した。
愛車・・・W201 メルセデス・ベンツ 190E
茂木なつきと付き合っている援助交際相手。実はなつきの友人である、白石の父親。
  • 白石(しらいし)
茂木なつきの友人。アニメ未登場。藤原拓海に援助交際の情報を流したのも彼女。
搭乗車種・・・RPS13 180SX
藤原拓海のサッカー部時代の先輩で、赤城山へよく走りに行っている会社員。アニメ未登場だが、プレイステーション2用ソフト「頭文字D Special Stage」に登場。あまり運転が上手いという訳ではなく、ガードレールに激突させた事もある。
アニメだけのオリジナルキャラ。なつきの中学時代の友人。茂木なつきの紹介で、武内樹と付き合う。
搭乗車種・・・ST205 セリカ GT-FOUR
ナンバー・・・群馬73 よ 27-431
藤原拓海のサッカー部時代の先輩。過去に拓海に殴られた経験をもつ(当然拓海に少なからぬ恨みも持つ)。茂木なつきの元彼氏で相当な女たらし。父親から借りたFRの車に乗っている最中、雪道でスリップ事故に巻き込まれて以来、雪道での4WDの優位性を信じて疑わなかった。雪の秋名山で茂木なつきを連れて山麓に向かう時に、なつきを救出すべく駆けつけ、追走する拓海のハチロクに追いつかれた挙句、最後はコーナーを曲がれずガードレールに激突してしまう。
その実力はこの作品に登場したドライバーで最低クラスとされ、アニマックスで放映された『BATTLE STAGE』特別編における土屋圭市・織戸学・今村陽一による三者解説対談コーナーでも土屋には『雪でハチロクがGT-FOURに勝っちゃう?ありえない!!』、織戸には『アレはバトルと言うより、イジメです』と言われる始末であった。
  • 上原 美佳(うえはら みか)
埼玉に住む女子高生。
クルマ好きの友人、トモコがプロジェクトDの藤原拓海を騙る人物にナンパされ、その後本人の気持ちを弄ばれた事を怒り、拓海を平手打ちしてしまう。プロジェクトDの拓海を騙る人物が偽者だったのを知らず、偽者であった事が判明した後は、拓海に謝罪。以来、拓海と何度か会う事になる。幼い頃から父親にゴルフの英才教育を受け、雑誌などに載るほどの腕を持っている。現在は高校のゴルフ部に所属。

赤城レッドサンズ/プロジェクトD

高橋涼介が関東最速プロジェクトの為に、赤城の優秀なメンバーを集めて創ったチームである。原則的に地元でのバトルは完全拒否し、敵地に乗り込んでのバトルを主体とする。「プロジェクトD」は、この「レッドサンズ」を母体として、一年間限定で活動する、県外遠征・関東完全制圧を目的とした、群馬県内選抜チーム。活動資金源は不明だが、基本的に高橋兄弟の親が出資していると思われる。

  • 高橋 涼介(たかはし りょうすけ) (CV:子安武人
搭乗車種・・・FC3S RX-7 ∞(アンフィニ)III
ナンバー・・・群馬 58 よ 13-137
23歳。昔は「赤城の白い彗星」と呼ばれていた。赤城レッドサンズではナンバー1。「プロジェクトD」のリーダーで、高崎市にある高橋病院の長男で群馬大学医学部の学生。弟は高橋啓介。世界でも希少な存在のロータリーエンジン車の孤高さを自らに投影している。公道最速理論を完成させるべく、藤原拓海に興味を持つ。最近はバトルに参加せず、監督的な立場だが、拓海は涼介の実力にはまだまだ遠く及ばないと発言している。涼介は秋名山での拓海とのバトルの際、いままでのヒルクライム・ダウンヒル両立のセッティングから、ダウンヒル向けのセッティングに変更。パワーを340psから260ps(バトル時には280ps)に落としたが、戦闘力を向上させた事から、涼介は秋名のハチロクを強敵と認識していたようである。ちなみに、かなりのマツダ党らしく、サポートカーもマツダ製のボンゴを使用している。
  • 高橋 啓介(たかはし けいすけ) (CV:関智一
搭乗車種・・・FD3S RX-7 Type R
ナンバー・・・群馬 37 お 63-887
21歳。「赤城レッドサンズ」のナンバー2。「プロジェクトD」のメンバーで、高橋涼介の弟。兄・涼介より頭の出来は良くないものの(頭が悪いというわけではなく、「勉強」という行為が苦手と思われる)、理論よりも感性で勝負する天性のドライビングセンスは兄をしのぐとされる。藤原拓海の初の対戦相手であり、「プロジェクトD」ではヒルクライム担当。以前、秋名山で拓海に負けた時の影響で、拓海にライバル心を持つことになる(プロジェクトDでの啓介の大きな飛躍も、拓海に対するライバル心があってこそのものである)。兄へのコンプレックスから一時期グレていた事があるらしく、元暴走族という経歴も持っている(1度だけ結果的に、プロジェクトDへの不当な妨害を防ぐ強みになった)。嫌いなものはスカイラインGT-Rとパーなコギャルで、特技はABSドリフト(意味不明)らしいが、現在の愛車FD3S RX-7のABSがキャンセルされているのかいないのかは不明。パーツは埼玉遠征まではマツダスピード製を使用。土坂峠で壊れたFDを修理する際、RE雨宮仕様にチェンジした。岩瀬恭子に一目惚れされるが、土坂遠征後、赤城で「プロジェクトDが終わるまでは誰とも付き合う気は無い」と言い放った(ただし恭子が嫌いというわけではない。むしろ気になっているが故に、無視しておく事ができなかったため)。
  • 中村 賢太(なかむら けんた) (CV:岡野浩介
搭乗車種・・・S14 シルビア Q's(キューズ)前期型。(SR20DE型エンジン搭載のNA車)
ナンバー・・・群馬72 し 35-918
赤城レッドサンズのメンバーで、高橋啓介の愛弟子。チーム加入前、タイヤの減りにくい雨の日を選んでドリフトの練習に行っていた為、レインバトルを得意としている。高橋兄弟に憧れ、高橋兄弟(特に啓介)が藤原拓海とのバトルに負けたことを認める事ができずにいた。秋名山以外の峠で、雨のバトルなら自分でも勝てると豪語したが、妙義山での拓海とのバトルは全く相手にされず完敗した。以後、拓海を多少は認め、ライバル意識を抱いている様子(拓海を真似てブラインドアタックの練習をした事もあるが、事故を起こした)。クルマの馬力は170ps。「プロジェクトD」ではサポートカー(ボンゴ)の運転を行う。
  • 史浩(ふみひろ) (CV:細井治
「レッドサンズ」及び「プロジェクトD」の外報部長。バトルの交渉などを担当。愛車は、1st Stageに少し映ったMR-2と思われるが、正確な型式は不明。キャラクターのモデルは外報部長という肩書きと名前、外見からあの上祐史浩と思われる。
  • 松本 修一(まつもと しゅういち) (CV:西凛太朗
「プロジェクトD」において、藤原拓海のハチロクを担当するメカニックで、ハチロクのセッティング等を手掛ける人物。涼介の指示でハチロクの軽量化も図っている。
  • 宮口=メカニック (みやぐち) (CV:高橋良吉
「プロジェクトD」において、啓介のFD3S RX-7を担当するメカニックであり、セッティング等も手掛ける人物。宮口という名前は、おそらくアニメのみの設定である。ちなみにFourth Stageでは、メカニックという表記になっている場合もある。
  • 緒美(つぐみ)
高橋兄弟の従兄妹で、涼介のおしかけ家庭生徒。涼介の事を涼兄ィ、啓介の事を啓兄ィと呼んでいる。セリフから、恐らく拓海達と同年齢だと思われる。なお、アニメ未登場で、走り屋ではない。

妙義ナイトキッズ

妙義山を本拠地とする走り屋チーム。リーダーの中里と、メンバーの庄司による派閥争いが激化しているが、いざとなった時の結束力は高い。庄司と沙雪が幼馴染のため、碓氷峠の2人組・インパクトブルーとも親交がある。

  • 中里 毅 (なかざと たけし) (CV:檜山修之
搭乗車種・・・BNR32 スカイライン GT-R Vspec II
ナンバー・・・群馬33 が 26-037
「ナイトキッズ」のリーダー。かつてはS13シルビア乗りであったが、妙義山に現れたR32スカイライン乗り相手に惨敗した事がきっかけで今のR32スカイラインに乗り換える(相手のR32乗りは、中里が主人公のドラマCD「黒い稲妻・新たなる不敗伝説」に登場した、島村栄吉(しまむら えいきち)(CV:森川智之)。同作中で島村の本拠地・箱根山でR32スカイライン同士のバトルに)。ドリフト走行の効果に疑問を抱き、グリップ走行に拘る(先述のドラマCDでは、その気になればドリフト走行も出来るシーンがある)。ムラっ気の大きい性格が災いして無理にマシンをぶん回す事が多く、結果自滅する事がある。ロータリーエンジン車が嫌い。クルマの馬力は、藤原拓海とのバトル時は380ps、高橋啓介とのバトル時では395ps。
  • 庄司 慎吾(しょうじ しんご) (CV:藤原啓治
搭乗車種・・・EG6 シビック SiR II
ナンバー・・・群馬56 よ 46-037(Battle Stageでは、群馬59 き 32-145)
中里と同じ「ナイトキッズ」の主要メンバーだが、勝つ為には卑劣な手段も選ばない。そのやり方を嫌う中里毅とは、お互いに仲が悪いように振舞っている。左足ブレーキを駆使した危険な突っ込みや、ラフなバトルを得意とし、下りなら中里毅を凌駕するFFマシンの使い手。池谷浩一郎のシルビアを後ろからぶつけて事故らせようとした。アニメ版13話では、デート帰りの武内樹のレビンにバトルを仕掛け、池谷と同様の手口でクラッシュへと追い込んだ。その事に怒った藤原拓海をバトルへと誘い出し(原作では、秋名山で拓海や池谷達が話している時に現れ、前日の出来事に関して池谷を挑発。それを聞いていて怒った拓海と直後にバトルという展開)、慎吾が得意とする「ガムテープデスマッチ」形式のバトルとなった。拓海の順応能力に脅威を感じた慎吾は、ハチロクをクラッシュにさせようと後ろから追突するが、運よく無事であった拓海は怒りを爆発させ、ガードレールにぶつかりながらも猛追、溝走りで追い抜いた。最後はダブルクラッシュを狙おうとして失敗、自爆する格好に。このバトル以降、元来のダーティさは控えた感があり、CDドラマ「黒い稲妻・新たなる不敗伝説」では幼馴染の沙雪とともに、島村との対決のセッティングのために奔走した。クルマの馬力は185ps。
搭乗車種・・・SW20 MR-2
ナンバー・・・群馬58 か 95-593
「ナイトキッズ」のメンバー。MR-2に乗っているが、走り屋としての目標を失い、引退を考えている。なお、武内樹のレビンを秋名山でバカにしたMR-2に乗っていたナイトキッズのメンバー「章央」とは、別の人物である。
搭乗車種・・・S13 シルビア
ナイトキッズのメンバーで、同じチームである中里毅が乗るR32スカイラインに勝ったハチロクを見る為に秋名山へ来た。武内樹と藤原拓海に威圧的な態度を取る。武内樹のレビンのホイールやマフラーがノーマルである事をけなし、レビンがハチロクではなくハチゴーだと分かるとバカにしながら大笑いした。原作では名前は登場しない。S13シルビアの年式や形式は不明だが、アニメでは音からターボであるK'sだと思われる。
弘道、章央と共にハチロクを見に秋名山へ来たナイトキッズのメンバー。作中では弘道のS13シルビアの助手席に乗っているため、本人が走り屋なのか、どの車種に乗っているのかは不明。原作で名前は登場しない。
搭乗車種・・・SW20 MR-2 (アニメでは180SX)
ナイトキッズのメンバー。章央という名前は恐らくアニメのみの設定。原作ではMR-2に乗っていたが、アニメでは180SXに変更されている。MR-2の年式や形式は不明だが、後方を見る限りI型かII型と思われる。
  • 高田(たかだ)
搭乗車種・・・S13 シルビア
ナイトキッズのメンバー。チームリーダーである中里毅が主人公のドラマCD「黒い稲妻・新たなる不敗伝説」の中で、グリップ走行を重んじる中里が、本来のプレイスタイルではないドリフト走行をメンバーの庄司慎吾に見せつける際、R32以前乗っていたS13を高田に借りて妙義山をドリフト走行で攻めた際に登場した(名前だけの登場なので声は入っていない)。

インパクトブルー

碓氷峠最速の2人組。地元でも誰も勝てないと恐れられる。シルエイティの色が青である事から、インパクトブルーと呼ばれている(実際、市販されたシルエイティには青がないため、青の180SXに青のS13シルビアのフロントを付けたか、板金屋などで塗装したものと考えられるが、掲載時期(1997年頃)から考えて前者であろう)。なお、インパクトブルーというチーム名は外伝「インパクトブルーの彼方に」(単行本未収録)が初出で本編では呼称されていない。

搭乗車種・・・シルエイティ
ナンバー・・・群馬57 え 78-547(Extra Stageでは、群馬77 に 37-586)
愛車・・・ミラ
「インパクトブルー」の一人。峠へ行った時に高橋涼介にあこがれ、幼馴染の沙雪をパートナーに迎えて峠デビュー。豪快なドライビングとは対照的に、普段は内気な女の子。最初は横川おぎのやの駐車場で、自身が普段の足として使っているミラがエンジン故障していたのを、通りかかった池谷が直したことから、池谷との接点となる。その後、走り屋引退を考えて、最後の一戦に「秋名のハチロクと碓氷峠で戦いたい」と言ったことから、拓海と戦うこととなる。結果は拓海に敗れることとなるが、後にこのバトルでの経験を生かして、群馬エリア制覇にあたって碓氷を視察に来た須藤京一の手下を打ち破っている。クルマの馬力は230ps。
「インパクトブルー」の真子のナビ・メカニック担当で、事実上リーダーとも言える。先のコーナーから、対向車とすれ違うポイントを予測できる。ナイトキッズの庄司慎吾とは幼馴染。真子と比べて快活で外交的な性格。

エンペラー(Emperor)

栃木県いろは坂を本拠地とする、ランエボのみの走り屋集団。リーダーである須藤京一の高橋涼介へのリベンジを機に、群馬侵攻を企てる。

  • 須藤 京一(すどう きょういち) (CV:田中正彦
搭乗車種・・・CE9A ランサーエボリューション III GSR
ナンバー・・・群馬58 し 30-395
「エンペラー」のチームリーダー。徹底した合理主義者であり、滅多な事では取り乱さない性格。同じ実力の持ち主にはマシン自体の戦闘力やセッティングの差で勝つ、というのが彼の信条である。それ故に自らの愛車は、ハイパワーターボ+4WDである、ランサーエボリューションIII(通称エボIII)を選択している。東堂塾出身であり(舘智幸とは東堂塾時代の同期)、ジムカーナ仕込みのテクニックもかなりのもので、高橋涼介に匹敵するほどである。1年前にいろは坂で負けた高橋涼介には強烈な対抗意識を燃やしており、群馬エリア制覇を目論む際に、涼介に対してのリベンジマッチを申し込む。
赤城での涼介とのバトルの前日、藤原拓海が、茂木なつきの一件で自暴自棄となって赤城山へ乗り込んできたため(事前に拓海には、京一から「赤城に来てオレとバトルしてみろ」と伝えてあったが、当初拓海はレッドサンズとエンペラーの交流戦に出て行くのは場違いだと考え、バトルをする気は無かった)、バトルではなくセミナーとして拓海にマシンの戦闘力の差と重要さを見せ付けた。また事実上、拓海に黒星を付けた最初の相手である(京一がストレートで引き離し始めた矢先に拓海のハチロクがエンジンブローするという形で決着した。その後、新エンジンに換装して復活したハチロクで、拓海といろは坂で再度対戦する事となる)。
クルマの馬力は、拓海とのバトル時には310psだったが、涼介とのバトル時には350psへとパワーアップさせている。京一のエボIIIには、ターボ加給によるアクセルレスポンスのラグを解消する為に、WRCでも採用されている「ミスファイアリングシステム」が作動するようになっている(実車のエボIIIにも2次エア導入システムというミスファイアリング機構が装備されているが、ノーマルでは作動しない)。
  • 岩城 清次(いわき せいじ) (CV: 川原和久
搭乗車種・・・CN9A ランサーエボリューション IV RS
ナンバー・・・栃木78 へ 46-637
「エンペラー」のメンバーで、実力は京一に次いでナンバー2。気性が荒い性格で、あまり頭の良い方ではないが、マシンの性能以上の潜在能力を引き出す腕は超一流。特にドリフトしにくい4WDをドリフトに持ち込む技術や、ランサーエボリューションIV(通称エボIV)の弱点とも言えるトラクションの弱さをカバーする技術は、WRCドライバーにも匹敵する。藤原拓海とのバトルではその気性の荒さが敗因を招き、同様に小柏カイや高橋啓介とも対戦し、敗れている(啓介との対決は「Battle Stage」でしか描かれていないが、原作でも中村賢太の「完全勝利(ダブルレコードのおまけつき)」と言うセリフがあるため、同様の結果だと思われる)。クルマの馬力は300ps。
搭乗車種・・・CN9A ランサーエボリューション IV RS
ナンバー・・・栃木78 へ 21-317
エンペラーのメンバーで偵察係。エンペラーの中では実力派。
搭乗車種・・・CE9A ランサーエボリューション III GSR
ナンバー・・・群馬58 し 53-390
エンペラーのメンバー。佐竹と共に偵察を受け持つ。

秋山兄妹

  • 秋山 渉(あきやま わたる) (CV: 松本保典
搭乗車種・・・AE86 カローラレビン GT-APEX
ナンバー・・・熊谷56 よ 73-212
埼玉県秩父地方を根城とする走り屋。地元で敵がいなくなった為、妹・和美と共に群馬入り。愛車のAE86レビンで勝つ事に拘りを持っている。過去にエンジンを壊して修理する際に、限られた資金で出来るだけ戦闘力を上げる為、ボルトオンターボ(後付けターボ)を選択した。260psを超えるパワーと引き換えに、ターボ作動時に多少挙動が不安定になってしまったが(いわゆる「ドッカンターボ」)、そこは彼の熱くなりやすい性格と相まってか、彼自身は気に入っていた(高橋啓介にバトルを挑んで互角の勝負を演じた事もあるが、この時は途中でコース上を事故車両が塞ぐアクシデントの為に、勝負が付く前に中断となる格好に)。
藤原拓海に対しては、エンジンを壊した後に、結果的に労せず手に入れた高性能エンジンを(藤原文太の策略によってではあるが)遅いと言われ、彼のマシンへの知識不足も相まって怒りを覚え、激しく勝利への執念を燃やすようになる。ちなみに、拓海とのバトルの決着の描写は原作とアニメで違う(この作品では唯一の例。原作は渉のスタミナ切れから集中力が落ちた所を拓海が抜き去ったのに対し、アニメ版では土砂崩れ箇所でのバトルを繰り返すうちに土砂が削られた所を拓海が見逃さず、ラリーカーばりに跳ね飛びながら渉を抜き去った)。「プロジェクトD」編では啓介と対決したが、この時には前のエンジンをブローさせたため、スーパーチャージャーに換装。馬力こそは以前のターボに及ばないものの、総合的な戦闘力は拓海戦の時よりもアップし、啓介のFDと互角に戦った。渉自身の走りも以前と比べ、確実に洗練度が増した走り方となった。延彦は、渉と和美のいとこである。
  • 秋山 和美(あきやま かずみ) (CV:柚木涼香
秋山渉の妹。渋川市にある親戚の旅館での手伝いの為、兄・渉と共に群馬にやって来た。その中で武内樹と出会う。兄の渉同様、なかなか気の強い性格。樹と出会った事により、後に運転免許を取得する(オートマ限定免許ではないため、渉のレビンを運転する事もある)。

小柏親子

搭乗車種・・・SW20 MR-2 G-Limited
ナンバー・・・栃木58 か 37-597
  • 小柏 カイ(こがしわ かい) (CV: 神奈延年
ストリートに突如として現れた、いろは坂のダウンヒルスペシャリスト。幼少の頃から、父親である小柏健にカートの英才教育を受け、レースで何度も勝って来た。高校通学の為に利用していたバイクでいろは坂のコースレコードを塗り替え、18歳の免許取得と同時に、満を持して公道デビューを果たす。カートマシン同様にミッドシップであるMR-2(おそらくIII型)に、カート仕込みの左足ブレーキを駆使した走りと実力は文句無く、エンペラーの岩城清次を特別な走りをする事なく破った実績がある。その後、藤原拓海と戦い、「インベタのさらにイン」という、ヘアピンの高低差が激しいいろは坂ならではの空中に描くラインを駆使して拓海を苦しめたが、拓海もバトル中に同様のテクニックを素早く身に付け、カイの動揺を激しく誘った。結果は小柏がゴール直前に落ち葉に足をすくわれスピン。並走していた拓海が抜き去った。
  • 小柏 健(こがしわ けん) (CV:有本欽隆
カイの父親。藤原文太が若かりし頃に最大のライバルだった走り屋。何度もやり合い、最後の大一番で敗北。遂に文太に勝てず、息子同士のバトルでリベンジする為、息子のカイに勝利の為の秘策として、後方追走から「インベタのさらにイン」で攻める手段を教えた。カイが乗っているMR-2も、小柏健のクルマである。

セブンスターリーフ

日塩もみじラインを拠点とするチーム。リーフはLeafだが、このチームの略称はSSR(おそらくスペル間違い)。

  • 末次 トオル(すえつぐ とおる) (CV:中村大樹
搭乗車種・・・NA6CE ユーノス・ロードスター S Special
ナンバー・・・栃木55 を 86-596
セブンスターリーフのダウンヒラー。ありとあらゆるコーナーを慣性ドリフトで振り回す、その走りは「カミカゼ・ダウンヒラー」と呼ばれる。愛車のロードスターは、1600ccのB6-ZE型エンジンを1800ccまでボアアップ(排気量アップ)、4連スロットル化し、馬力を190psまで上げている。
  • 川井 淳郎(かわい あつろう・PS2用ソフト「頭文字D Special Stage」では「かわい あつお」) (CV:佐々木誠二
搭乗車種・・・ER34 スカイライン 25GT TURBO
ナンバー・・・栃木34 ほ 22-936
セブンスターリーフのもう一人のエース。サーキットでの走りをそのまま再現させるグリップ走行が持ち味。クルマの馬力は400ps。
セブンスターリーフのメンバー。トオルの鋭い突っ込みに感激し、チームに入る。
末次トオルの彼女で、交際歴6年目(婚約者ではないかと思われる発言もある)。車ばかりにお金を使うトオルに困り果て、タイヤを買う為の金を貸してくれと頼まれた時、「貸す代わりに、バトルに負けたら走り屋をやめて」という条件を提示した。

東堂塾

塩那道路県道中塩原板室那須線)を拠点とする。ショップの社長、東堂が車好きの若い顧客を集めて開校した、ドライビングテクニックの特訓教室。ドリフト流行の時代に逆行し、速さだけを追及するガチンコの走り屋集団で、プロレーサーも輩出。そこでは、生徒達がセミプロ級のテクニックを競い合い、その分ハイレベルなバトルが日夜展開されている。エンペラーの須藤京一も、東堂塾の卒業生である。

東堂塾の塾長。ショップ「東堂商会」の社長である為、塾生からは社長と呼ばれる。元ラリーストで、経験に裏打ちされた聡明さを持つ。舘智幸が壁にぶつかっている事を見抜き、プロジェクトDを相手とした公道レースを薦める。他にも、拓海たちプロジェクトDが「パープルシャドウ」に挑む話を聞き、大輝と酒井に「自分たちならどう走るかを考えながら、壁に挑むのを見ておけ」と観戦を勧めている。ホンダ党で、塾生にもホンダ車を使用するものが多い。
  • 二宮 大輝(にのみや だいき) (CV:森川智之
搭乗車種・・・EK9 シビック TYPE-R
ナンバー・・・栃木50 と 56-838
東堂塾現役生徒の中でもかなりの実力を誇り、歴代の塾生でもトップスリーに入るほどである。ドライビングに最も必要な要素の一つであるブレーキングのリリースポイントの見極めに優れ、ずば抜けたセンスを見せる。また、フルブレーキングでタイヤを一瞬ロックさせ、すばやくブレーキを緩め、再びロックさせるという独自の技術により、誰よりも確実で速いブレーキングを実現させている。天才肌でツボにはまると速いが、もろい一面も持っている。「プロジェクトD」戦では拓海と戦ったが、FF車の弱点となるフロントタイヤを酷使する走りをされた結果、最後グリップが悪くなったところで拓海に差されて敗れることとなった。4WDに関してはあまり詳しくない。
搭乗車種・・・DC2 インテグラ TYPE-R
ナンバー・・・栃木55 し 32-094
東堂塾生。キャリアでは二宮大輝よりも優る。集中力が高まると、まるで笑っているような顔になるという。付いたあだ名が「スマイリー酒井」。駆け引きに優れ、左足ブレーキによるフェイントを用いて、間違ったタイミングでブレーキランプを点灯させて敵のリズムを狂わせたり、ブラインドコーナーへオーバースピードで突っ込み、相手の事故を誘うような事も行う。「プロジェクトD」戦では啓介と戦い、前述のフェイント技を駆使するなどで啓介を苦しめたが、最後は啓介のFDとの並走からの低速コーナーでの加速勝負で敗れてしまう。ちなみに酒井はFFが活躍するのは中排気量級までで、それ以上はFRや4WDだと思われている事を嫌う持論から、自らの愛車・インテグラType-Rを無差別級でも勝負ができる迫力あるFF車にする為、VTECエンジンとの組み合わせは邪道と言われるターボチューンを敢行している。
  • 舘 智幸(たち ともゆき) (CV:中田和宏
搭乗車種・・・EK9 シビック TYPE-R SPOON仕様
ナンバー・・・栃木57 き 10-547
東堂塾OBのプロレーシングドライバー。同期の須藤京一からも「別格」と恐れられる。その実力は、2年ぶりに走る塩那のコースレコードを、二宮大輝のEK9シビックを借りて、たった1回のタイムアタックで塗り替えるほどである。またその際に、大輝のEK9にアライメントの狂いがある事や、トー角調整を薦めるなど、クルマのポテンシャルを見抜く能力も優れている。プロの世界の厳しい壁にぶつかり苦悩の日々を過ごしていた中、東堂に「素人相手の公道レースにこそ、探している答えがある」と促され、フルチューンされた最強の東堂塾デモカーを駆り、八方ヶ原で「プロジェクトD」へのリベンジの依頼を承諾する。そして拓海と戦い、「消えるライン」を駆使して拓海を差し切るほか、拓海の走るラインをブロックするなどの実戦テクニックを駆使して圧倒したが、最後は道路に飛び出してきた動物か何かを反射的に避けてしまい、ブロックしていたラインを空けてしまったところで、神業ブラインドアタックを駆使する拓海に並ばれ、ノーズ差で差されて敗れた(素直に負けを認めた場面は彼の評価を高めた)。このバトルの後、「立ち戻るべき原点が必要だった」ことを悟り、東堂に感謝しながら帰っていった。

東京から来た2人組

東京から来たと名乗る、車オタクらしき年齢不詳の2人組。

搭乗車種・・・S15 シルビア Spec-R
ナンバー・・・多摩55 き 34-628
東京から来た2人組のドライバー。よくサーキットへ行くらしく、その事情に詳しいのをこれ見よがしに語りたがる。単なる車オタクのようだが、サーキットでの走行会に通いつめているだけあって口だけではなく、池谷浩一郎と同等程度の実力は持っている。走行中独り言を言いながら(時には隣のメガネと喋りながら)走るが、星野好造のそれとは違い、特に意味は無い。本人はブレーキングが得意だと思っており、コーナーへのブレーキを遅らせて突っ込む「超絶ウルトラスーパーレイトブレーキング」が必殺技としている。
2人組のうちの1人。沙雪のようにアドバイスをするわけでもなく、ただ助手席に座って喋るだけの男。

埼玉北西エリア連合チーム

「プロジェクトD」の埼玉進撃に対抗する為に、秋山延彦の発足したチーム。秋山渉も在籍。埼玉北西エリア連合は間瀬峠でプロジェクトDを迎え撃ったが、定峰峠を拠点とした、岩瀬恭子や秋山延彦、斉藤が所属している本来のチームは、埼玉北西エリア連合ではないと思われる。

搭乗車種・・・FD3S RX-7 Type R
ナンバー・・・熊谷39 い 54-369
埼玉でその名を轟かせる女性ドライバーで、高橋啓介に一目惚れした(また、本人には直接言わないが、自分の中で彼の事をダーリンと呼んでいる)。モチベーションで走る感覚派ながら、その実力は高く、仲間内からも一目置かれる存在。愛車は啓介と同じくFD3Sであり、啓介のFDがツインスクロールツインターボなのに対し、彼女のFDはシングルターボ。パワーが啓介のFD以上であった事、シングルタービンである事、そしてパワーの出方がバトルとなった峠に合っていた事が、当時の啓介のFDを上回る戦闘力となっていた。後に土坂峠でまかれたオイルに乗ってしまい、FDをクラッシュさせられた啓介に愛車を貸す。その後、啓介とのデートをするものの、ふられてしまう。なお、アニメ版ではこの後に啓介の全力疾走をナビシートで見てみたいと願い出る。
  • 秋山 延彦(あきやま のぶひこ) (CV:堀川仁
搭乗車種・・・SXE10 アルテッツァ RS-200
ナンバー・・・熊谷33 だ 17-919
秋山渉のいとこで、北西連合のリーダー。走りの実力が高いわけではないが、頭がよく、洞察力に長けている。藤原拓海とのバトルでも、次のバトルへ繋ぐ為、ハチロクをじっくり観察できる後追いを選んだ結果、「Dのハチロクに勝つには軽さしかない」という結論を導き出し、軽自動車のカプチーノを用意する。愛車のアルテッツァは、TRD仕様。
搭乗車種・・・EA11R カプチーノ
ナンバー・・・熊谷71 え 35-218
秋山渉の友人であるラリーストで、マシン・天候に関らず、車を四輪ドリフトさせるそのキレっぷりは、秋名のハチロクに似たものがある。秋山延彦の依頼を受けてチームに参加した。延彦が用意したカプチーノに乗る。ハチロクよりも更に軽量コンパクトなカプチーノと坂本が繰り出すドリフトは、拓海が初めてコーナーリングで勝てなかった相手であり、拓海を「思考停止」にまで追い詰めた(雨が降っていなかったら完敗だったとも言われる)。ドライビング時のメンタルコントロールに一家言を持つ。
秋山延彦と岩瀬恭子が所属するチームのセコンド。原作では斉藤という名前は登場しない。
秋山延彦と岩瀬恭子が所属するチームのサード。あまり目立ったキャラではない。

土坂のランエボチーム

土坂峠を拠点とする、メンバー数は5人程度の少規模チーム。

  • 会川=ランエボVの男 (あいかわ)  (CV:天田益男
搭乗車種・・・CP9A ランサーエボリューション V GSR
ナンバー・・・熊谷30 あ 12-159
ランサーエボリューションV(通称エボV)に乗る男で、原作で名前は登場せず、アニメFourth Stage及びゲームArcade Stageでは「ランエボVの男」と表記されている(ただしFourth Stageの公式ページや予告編にて会川という名前が登場する)。プロジェクトD、特に啓介に対して挑発的な態度をとる。金目当てでバトルに参加したようで、おそらく普段峠を走っているわけではない(しかし、モータースポーツのルールなどは、並の人間よりは詳しい)。バトルに使用したエボVは、フロントのフォグランプの部分にカバーを付け、カーボン調と思われるミラーを装着、RS風に仕上げている。
  • 一条=ランエボVIの男 (いちじょう)  (CV:真殿光昭
搭乗車種・・・CP9A ランサーエボリューション VI GSR T.M.EDITION
ナンバー・・・熊谷36 よ 86-502
ランサーエボリューションVI(通称エボVI)に乗る男で、原作で名前は登場せず、アニメFourth Stage及びゲームArcade Stageでは「ランエボVIの男」と表記されている(ただしFourth Stageの公式ページや予告編にて一条という名前が登場する)。高橋啓介のFDを狙ってオイルを撒くよう手下に指示したり(ただしFDを選んだのは会川)、藤原拓海に脅しを掛けたりと、実力でバトルに勝とうとはしなかった。運転の技術は下手では無いが、クルマの性能に頼っている部分がある。バトルに使用したエボVIは、リアウイングを取り外している。
ナンバー・・・熊谷3? ? 41-248
搭乗車種・・・CP9A ランサーエボリューション VI RS 又は GSR T.M.EDITION(どちらもラインナップにイエローが存在しない上、後方のみの登場である為詳細不明)
ランエボの男たちの手下。一条に命令され、道路にオイルをまいた。元暴走族のリーダーとは同じ中学の出身。
搭乗車種・・・UCF10~UCF20(前期) セルシオ
ナンバー・・・群馬36 も 46-491
北関東では有名な暴走族の元リーダー。土坂のランエボチームの一人が同じ中学の出身であったため、バトルに敗れた相手のプロジェクトDを力ずくで潰すために呼び出された。しかし実は啓介の元・手下で(彼も群馬の人間で、啓介から「舎弟」と呼ばれていた)、メンツを潰された怒りを会川や一条達にぶつけた(「後でヤキ入れてやるからな」と言う台詞から、彼らに制裁を加えたと思われる)。

パープルシャドウ

ゴッドアーム・ゴッドフットの異名を持つ、城島俊也と星野好造を筆頭に発足した、筑波パープルライン(フルーツライン)を拠点とするチーム。東堂塾からも恐れられている存在である。

  • 城島 俊也(じょうしま としや) (CV:江原正士
搭乗車種・・・AP1 S2000
ナンバー・・・土浦35 お 71-109
峠の神様・「ゴッドアーム」と呼ばれており、医者である。特徴的なのは、片手をステアリングホイールから離さないで運転をするワンハンドステアで、その完成をもう20年以上追い続けている。彼の本気の走りは、鮮やか過ぎて魅入られてしまうような、見ていてウットリするぐらいクルマが気持ち良く曲がっていく走りである。完璧主義の男であり、バトルの展開や次に起こる事を予想し、全て計算尽くで走っている。そのため、前を走りながらでも、あたかも後ろのクルマをコントロールする術を身にいるとしか思えない走りをする。ラインに無頓着な走りをしているようだが、それはワンハンドステアの練習過程で、タイヤの性能を使い切りさえすれば、どんなラインでも大してタイムに差が出ない事に気付いているからである(ドライビングは物理である考えており、地面との接地面積がはがき1枚ほどしかないタイヤに加わるG(荷重)を、どれだけバランス良く前後左右のタイヤに配分し、限られたタイヤのキャパシティ(性能)をいかに効率良く使い切るかが重要だと結論付けている。ドリフトでもグリップでもない、その中間の走りというのは、タイヤが見た目には分からない程度スライドさせている事によるが、それも、タイヤの性能を上手く使うためである)。彼にとって、ラインは目的ではなく、タイヤを効率良く使い切って気持ち良く走る事の過程においての結果に過ぎない。拓海と戦い、幾多のラインを駆使して拓海を苦しめたが、最後はバトル中、数日続いた猛暑による体調悪化で、吐気を催したために敗れることとなったが、拓海は決して城島に勝ったとはいえないと言っている。
愛車のS2000は、ホイールは無限・フロントはSPOONといった複合仕様となっている。
搭乗車種・・・BNR34 スカイライン GT-R V spec II
ナンバー・・・土浦39 き 38-274
神業的なアクセルワークから、峠の神様・「ゴッドフット」と呼ばれている、太り気味な土建屋。本人曰く金持ちで、昔は結構女にモテたらしい。特徴的なのはバトル中、常に喋りつつけている事であり、時々奇声を発することすらある。それは本来、彼が誰よりも熱くなるタイプの走り屋であるが故、喋り続ける事によって常に冷静さと客観性を失わないよう思い付いた方法で、気持ちをクールダウンする事を目的としている(城島俊也はこれを「気持ちのクーリングシステム」と呼んでいる)。GT-R好きで、「オレは死ぬまで GT-Rだ!!」とまで発言しており、今までにR32⇒R33⇒R32⇒R34と4台乗り継いできている。だがR33はあまり好いておらず、「あれは日産の失敗作だ」と言い切っている(現実の自動車評論家や一部ファンの間でもこの意見を言う者は少なくない)。以前乗っていたR32は、改造費を1000万以上つぎ込み、そのままレースに出てもおかしくないほどの戦闘力であった(そのR32でのコースレコードは、啓介のFDでも破る事ができなかった)。またGT-Rは本来、リアがスライドするとフロントの駆動がスタートするアテーサE-TSが搭載されているためドリフトが難しいが、アクセルワークの達人である彼は、いとも簡単にドリフトに持ち込める。そのテクニックは、東堂商会の社長も説明がつかない。啓介との戦いでもバトル後半には、車重では不利なFDに対してダウンヒルでドリフトバトルを繰り広げた。
現在の愛車であるR34は、一部のニスモ製と思われるパーツを除くと、クルマ自体はほとんどチューンされていない。Fourth Stageでは、最終特別限定車であるBNR34 スカイライン GT-R V spec II Nurを愛車としているが、これはアニメのみの設定だと思われる。
  • 石井=パープルシャドウメンバー (いしい) (CV:三宅健太
パープルシャドウのメンバー。筑波サーキットで開催される草レースでは表彰台の常連であるほどのテクニックを持っているが、城島と星野にはまだまだ敵わないらしい。原作で石井という名前は書かれておらず、Fourth Stageのキャスト欄には「パープルシャドウ」あるいは「パープルシャドウメンバー」と表記されている(石井という表記は、Fourth Stageオフィシャルサイトなど、一部のみに表記されている)。
搭乗車種・・・FD3S RX-7
ナンバー・・・品川33 む 05-111
アニメだけのオリジナルキャラ。ACT.20でスペシャルゲストとして登場。雷鳴-Out Of Kontrol-のPVでは頭文字Dの世界へ入り込み(その際にM.O.V.E3人もアニメ化される)、M.O.V.Eの物ではないが、MOTSUが赤のFD3S RX-7(外観は恭子仕様をベースに、ボンネットは啓介仕様(雨宮製)で、ホイールは恭子のものと同じだが、色が違う)を運転する。t-kimuraはFDの、yuriはハチロクトレノのナビシート。

偽プロジェクトD

埼玉に突如現れた、偽プロジェクトD。本人達はプロジェクトDだとは言わないが、ハチロクトレノとFD3S RX-7に、PROJECT Dと書かれたステッカーが貼ってある。本物のDの人気を利用し、女の子をナンパしたりする。

  • ニセ拓海
搭乗車種・・・AE86 スプリンタートレノ GT-APEX
藤原拓海の名を語る偽者。車は当然パンダトレノだが、本物の拓海のハチロクが前期型なのに対し、こちらは後期型であり、外観はホイールとPROJECT Dステッカーを除くとノーマルだと思われる。
  • ニセ啓介
搭乗車種・・・FD3S RX-7 Type R
高橋啓介の名を語る偽者。黄色いFD3S RX-7に乗っているが、外観は啓介のFDよりも、岩瀬恭子が乗っているFDとよく似ている(ボンネットなどはノーマルのまま)。

チーム246(ツーフォーシックス)

神奈川のチーム。

  • 大宮智史
搭乗車種・・・NB8C ロードスター RS
ダウンヒル担当。チーム内投票で出走メンバーを選出した際、満場一致で決定した。
  • 小早川
搭乗車種・・・CT9A ランサーエボリューション VII
ヒルクライム担当。チーム内投票で出走メンバーを選出した際、投票総数31票のうち26票で決定した。マシンのエアロはC-WEST仕様。


(注:年齢と学年は連載当初。第2部(プロジェクトD編)は連載当初より1年後という設定)