風鈴捕物帳
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ドラマ |
『風鈴捕物帳』(ふうりんとりものちょう)は、石森章太郎の劇画作品、またそれを映像化した連続テレビ時代劇である。
概要
- 江戸で評判の御用聞き、その名も“風の新吉”と、新吉が住む長屋にころがりこんできた服部半蔵を祖父にもつ娘・おりんが力を合わせて事件を解決する(風の新吉の)風・(おりんの)鈴コンビの活躍を描く。
- この節の加筆が望まれています。
テレビ
概要
- テレビ化に際し、「ナショナル劇場」の時代劇作品でお馴染みの葉村彰子が原案として参加。同枠の常連俳優陣がレギュラーとして多数登場しており、作風も「ナショナル劇場」のものに近い仕上がりとなっている。
- 本作の後番組は杉良太郎主演の『遠山の金さん』第2シリーズとなり、西郷輝彦は本作の放送終了の翌週2月12日から「ナショナル劇場」の『江戸を斬るIV』で遠山金四郎を演じている。
放映期間
スタッフ
- プロデューサー:福富哲(テレビ朝日)、池ノ上雄一、今井正夫(東映)
- 脚本:葉村彰子、芦沢俊郎、桜井康裕、加藤泰、津田幸於、稲垣俊
- 音楽:いずみたく、親泊正昇
- ナレーター:芥川隆行
- タイトル画:石森章太郎
- 撮影:萩屋信、原田裕平、平山善樹
- 照明:伊勢晴夫、真城喩、佐々木政一、武邦男
- 特技:宍戸大全
- 監督:山内鉄也、居川靖彦、倉田準二、松尾正武、吉川一義
- 制作協力:S.H.P.、西郷エンタープライズ
- 制作:東映、テレビ朝日
キャスト
- 風の新吉:西郷輝彦
- 南町奉行所配下の御用聞き。真面目で女が苦手なため、居候として住み着いたおりんに悩まされている。刀をへし折る長十手と風鈴がついた紐がトレードマーク。
- おりん:水沢アキ
- 八代目服部半蔵の孫。勝手に縁談を進められ、家柄や流儀を嫌って屋敷を飛び出し、新吉の居候になる。忍び装束で陰ながら新吉に協力する。
- お千:山口いづみ(第1話~第4話、第10話~)
- ひさごの女将。新吉に惚れているため、居候として住み着いたおりんをライバル視している。
- 服部半蔵配下の忍び。屋敷を飛び出したおりんを連れ戻すところを、新吉に誘拐犯と勘違いされて邪魔される。仕方なく新吉の隣人だった駕籠かきの七と虎を金で立ち退かせ、代わりに駕籠かきの熊と八と名乗って住み着く。忍びのため、俊足なので駕籠に客を乗せて走るとあまりの速さに周囲を唖然とさせる。おりんの命令で新吉に協力する。
- 熊沢五郎次:谷幹一
- 南町同心。妻(演:磯村みどり)帯者。妻に頭が上がらない。
- 早坂弥三郎:内田昌宏(第1話、第7話)
- 北町同心。
- 万蔵:藤岡重慶(第9話、第10話を除く)
- 北町奉行所配下の御用聞き。
- 長屋の住人。
- 若旦那:レツゴーじゅん(第1話、第2話)
- 六兵衛:中村錦司(第1話~第6話)
- 長屋の大家。新吉の父親とは友人。
- 源次:井上茂(第8話~第11話を除く)
- 万蔵の下っ引き。
- ひさごの板前。
- 筒井伊賀守:里見浩太朗(第1話のみ)
- 南町奉行。
- 服部半蔵:伴淳三郎(第1話、第3話)
- 八代目服部半蔵。おりんを屋敷に連れ戻すように熊と八を命令する。
- 神坂左近:片岡千恵蔵(特別出演 第1話、第2話、第7話、第8話、第12話、第13話)
- 引退した元南町奉行。「ご隠居」と呼ばれている。
放映リスト
話数 | サブタイトル | 放映日 | ゲスト出演者 |
---|---|---|---|
1 | (なし) | 1978年10月26日 | 里見浩太朗、川合伸旺、深江章喜、青空球児・好児、北村光生、多賀勝、笹木俊志、藤村晃一、桑垣浩子 |
2 | 目撃者は殺せ! | 1978年11月2日 | 神田隆、宮口二郎、近藤宏、永田光男、志乃原良子、北原将光、疋田泰盛、大矢敬典、秋山勝俊、那須伸太朗、平河正雄、藤村晃一、宮崎晴子 |
3 | 風小僧の子守唄 | 1978年11月9日 | 森次晃嗣、横森久、小林重四郎、佐藤和男、楠年明、市川男女之助、多賀勝、記久輝光、下元年世、早見栄子、小野朝美、峰てる子、高谷舜二、小峰隆司、野村鬼笑、田中宗雄 |
4 | 血染めの贋小判 | 1978年11月16日 | 有川博、本阿弥周子、嵯峨善兵、長谷川弘、藤尾純、玉生司朗、岩尾正隆、出水憲司、有島淳平、大矢敬典、細川純一、福本清三、記久輝光、小坂和之、新田二郎 |
5 | 友情に命を賭けて | 1978年11月23日 | 田村亮、三浦リカ、中田博久、永野達雄、大竹修造、柳川清、斉園寺章雄、藤山喜子、疋田泰盛、森源太郎、五十嵐義弘、木谷邦臣、志茂山高也、友金敏雄 |
6 | 鬼蜘蛛の謎 | 1978年11月30日 | 井川比佐志、紀比呂子、桂三枝(現・六代桂文枝)、今井健二、山本一郎、日高久、和田昌也、宮城幸生、浪花五郎、桂登志子 |
7 | 盗まれた長十手 | 1978年12月7日 | 頭師孝雄、千野弘美、山岡徹也、高野真二、内田昌宏、司祐介、遠山金次郎、大矢敬典、宮崎晴子、西田治子 |
8 | さらば借金地獄 | 1978年12月14日 | 村田知栄子、磯村みどり、河原崎健三、新海百合子、山本昌平、石浜祐次郎、北見唯一、寺下貞信、武田てい子、島田秀雄、壬生新太郎、椿竜二、池田謙治、大河内宏太郎、那須伸太朗、大江光、日高綾子、泉春子 |
9 | 父娘を結ぶ銀の駒 | 1978年12月21日 | 加藤嘉、菅貫太郎、岡崎二朗、谷口香、雪代敬子、水島彩子、堺左千夫、岩尾正隆、藤山律子、島村昌子、森源太郎、福本清三、峰蘭太郎 |
10 | 恨みの吹き矢 | 1979年1月11日 | 真木洋子、野口元夫、武藤英司、守屋俊志、森下哲夫、国一太郎、田中綾、有島淳平、細川純一、奔田陵、星野美恵子 |
11 | 浮世絵殺人事件 | 1979年1月18日 | 長谷川明男、浜田寅彦、志賀勝、北見治一、上方柳太、浜伸二、小野朝美、春藤真澄、疋田泰盛 |
12 | 甦った男 | 1979年1月25日 | 西郷輝彦(二役)、北原義郎、小林勝彦、永井秀明、須藤健、海老江寛、武周暢、植木悦子、波多野博、大月正太郎、矢野義章、西山清孝、志茂山高也、藤沢徹夫、那須伸太朗、富永佳代子 |
13 | 雨中に消えた直訴状 | 1979年2月8日 | 中村竹弥、平田昭彦、永井智雄、西山辰夫、田畑猛雄、西田良、久永智子、千葉敏郎、宮城幸生、和田昌也、峰蘭太郎、五十嵐善弘、白井滋郎、藤沢徹夫、井上清和、尾崎弥枝 |
主題歌
映像ソフト化
- 2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎70周年記念DVD-BOX」第1話が収録され、初のソフト化となった。