やぎ座
Capricornus | |
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属格形 | Capricorni |
略符 | Cap |
発音 | [ˌkæprɨˈkɔrnəs]、属格:/ˌkæprɨˈkɔrnaɪ/ |
象徴 | the Sea Goat |
概略位置:赤経 | 21 |
概略位置:赤緯 | −20 |
広さ | 414平方度[1] (40位) |
バイエル符号/ フラムスティード番号 を持つ恒星数 | 49 |
3.0等より明るい恒星数 | 1 |
最輝星 | δ Cap (Deneb Algedi)(3.0等) |
メシエ天体数 | 1 |
確定流星群 |
Alpha Capricornids Chi Capricornids Sigma Capricornids Tau Capricornids Capricorniden-Sagittariids |
隣接する星座 |
みずがめ座 わし座 いて座 けんびきょう座 みなみのうお座 |
観測可能地域は+60°と−90°の間 21:00(午後9:00)に最も良く見えるのは9月の間 |
やぎ座(山羊座、Capricornus, Capricorn)は、黄道十二星座の1つ。トレミーの48星座の1つでもある。
この星座には2等星以上の明るい星は無い。
海王星は、1846年9月23日、δ星の近くでドイツの天文学者ガレによって発見された。
主な天体
恒星
明るい星はα星、δ星、ω星の3星を結ぶ3角形上にある。
- δ星:デネブ・アルゲディ(Deneb Algedi)は、やぎ座で最も明るい恒星。
星名 | 固有名 | 概略位置 | 実視等級 | スペクトル型 | 距離 | |
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赤経 | 赤緯 | |||||
α Cap | アルゲディ | 20h18m03s | -12°32′42″ | |||
β Cap | ダビー | 20h21m01s | -14°46′53″ |
由来と歴史
英語では、冬至点をやぎ座の名(The Tropic of Capricorn)で呼ぶが、現代の冬至点はいて座であり、やぎ座にはない。これは、古代バビロニア時代、冬至点がこの星座の中にあった名残だとされる[2]。地球の歳差運動のために、冬至点は年とともに西に移動する。そのため、冬至点がやぎ座にあった時代は、ちょうどバビロニア時代ごろになる[2]。このころに黄道12宮が制定されたため、冬至点をThe Tropic of Capricornと呼ぶようになった。きわめて古い星座であることが分かっているもののうちの1つである。
神話
古代メソポタミア
上半身は牡(または若い)ヤギで、下半身はコイのエンキであるとされる[3]。
ギリシア神話
『カタステリスモイ』が引くエピメニデスの説では、アイギパーンが神々とともにティーターンと戦った際に、貝殻をホラガイのごとく吹き鳴らしたところ、ティーターンたちはその轟音にパニックを起こして潰走した。そのため、ゼウスがその戦功を嘉して星座とした。下半身が魚であるのは、魚と化して海に潜り、貝殻を手に入れた際の姿であるという。
しかし一般の説では、神々がナイル川沿いで宴会を開いていたところ、突然、怪物テューポーンが現れ、驚いた神々は動物に姿を変えて逃げた[2]。ヤギ頭の牧神アイギパーンはナイル川に飛び込んだところ下半身だけが魚になり、その姿が大神ゼウスによって星座とされた[2]。この神話から、ヨーロッパでは、角のある海ヤギという想像上の動物とされることが多い。
ローマ神話
ヤギの姿のカプリコルヌスとされる。
出典
- ^ “星座名・星座略符一覧(面積順)”. 国立天文台(NAOJ). 2023年1月1日閲覧。
- ^ a b c d 長島晶裕/ORG『星空の神々 全天88星座の神話・伝承』新紀元社、2012年。ISBN 978-4-7753-1038-0。
- ^ 近藤二郎『星座神話の起源 古代メソポタミアの星座』誠文堂新光社