サリチル酸
表示
名前 | サリチル酸 | アセチルサリチル酸 (アスピリン) |
---|---|---|
化学名 | 2-hydroxybenzoic acid | 2-acetoxybenzoic acid |
化学式 | C6H4(OH)CO2H | C6H4(OCOCH3)CO2H |
融点 | 159°C (318°F) | |
沸点 | 211°C (412°F) | |
構造式 |
サリチル酸は、ベンゼン環にカルボキシル基とフェノール性水酸基両方を併せ持つ物質で、結晶は無色の針状結晶である。
1853年にマールブルグのヘルマン・コルベ教授はサリチル酸の構造を解明し、その合成法を確立した。ナトリウムフェノキシドに高温、高圧( 100気圧, 125°C), で二酸化炭素を反応させるとサリチル酸ナトリウムが合成される。サリチル酸ナトリウムに強酸を作用させるとサリチル酸が遊離する。これをコルベ・シュミット反応という。
サリチル酸は天然にも広く認められ、植物(特に果実)内にメチルサリチレートの状態で存在している。