コンテンツにスキップ

サリチル酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Sushi (会話 | 投稿記録) による 2003年9月11日 (木) 14:58個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (とりあえず)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)


サリチル酸
名前 サリチル酸 アセチルサリチル酸
(アスピリン)
化学名 2-hydroxybenzoic acid 2-acetoxybenzoic acid
化学式 C6H4(OH)CO2H C6H4(OCOCH3)CO2H
融点 159°C (318°F)  
沸点 211°C (412°F)  
構造式

サリチル酸は、ベンゼン環カルボキシル基フェノール性水酸基両方を併せ持つ物質で、結晶は無色の針状結晶である。

1853年にマールブルグのヘルマン・コルベ教授はサリチル酸の構造を解明し、その合成法を確立した。ナトリウムフェノキシドに高温、高圧( 100気圧, 125°C), で二酸化炭素を反応させるとサリチル酸ナトリウムが合成される。サリチル酸ナトリウムに強酸を作用させるとサリチル酸が遊離する。これをコルベ・シュミット反応という。

サリチル酸は天然にも広く認められ、植物(特に果実)内にメチルサリチレートの状態で存在している。