グンゼ
グンゼ綾部本社(登記上の本店) グンゼ大阪本社 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 |
大証1部(廃止) 3002
|
略称 | GUNZE |
本社所在地 |
日本 〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田一丁目8番17号 大阪第一生命ビル |
本店所在地 |
〒623-8511 京都府綾部市青野町膳所1番地 |
設立 | 1896年8月10日 |
業種 | 繊維製品 |
法人番号 | 7130001041734 |
事業内容 | 繊維製品の製造・販売 |
代表者 | 代表取締役社長 平田弘 |
資本金 | 260億7,100万円 |
発行済株式総数 | 2億993万5,165株 |
売上高 |
単体:1,115億7,600万円 連結:1,366億2,100万円 (2012年3月期) |
営業利益 |
単体:△5億2,300万円 連結:10億2,300万円 (2012年3月期) |
純利益 |
単体:3億7,300万円 連結:5億7,100万円 (2012年3月期) |
純資産 |
単体:1,130億5,200万円 連結:1,101億9,700万円 (2012年3月31日現在) |
総資産 |
単体:1,483億5,000万円 連結:1,685億1,700万円 (2012年3月31日現在) |
従業員数 |
単体 2,114名 連結 8,989名 (2011年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
日本トラスティ・サービス信託銀行(株) 16.21% (株)三菱東京UFJ銀行 3.17% (株)京都銀行 3.04% (2011年9月30日現在) |
関係する人物 |
波多野鶴吉(創業者) 羽室嘉右衛門(初代社長) |
外部リンク | www.gunze.co.jp |
グンゼ株式会社(英: Gunze Limited)は、大阪府大阪市北区に本社を置く、男性用肌着・インナーを主とする日本の繊維メーカーである。
概要
創業者の波多野鶴吉が、1896年(明治29年)8月10日に創業地の産業である、蚕糸業の振興を目的に郡是製絲株式會社として設立される。蚕糸・紡績業が国家事業として、力が注がれていた明治期にあって、早くから海外に生糸を輸出し、高い評価を得ると共に、また海外の拠点開設も早い段階で行われていたことから急速に業績を拡大してゆく。
戦後は蚕糸・紡績業の低下に伴い、主力の繊維業の一方で、1952年(昭和27年)にナイロン製の靴下を生産開始したことを発端に、1960年代からはプラスチック製品や電子部品の製造など非繊維分野へと拡大を始め、1970年代以降、ポリエステル等の合成繊維が一般的になったことで、同社も生産を合繊に合わせることになり、以降肌着・下着類を主力に据えてゆくことになる。また創業からの主力産業でもあった蚕糸業からは、1987年(昭和62年)に生産終了ならびに完全撤退となった。
現在でも下着や肌着などのインナーでは業界随一の地位を保ち続けており、この他、電子部品でタッチパネル(国内シェア2位)などのシェアを持つ。海外との合弁事業にも積極的な一方、1980年代以降は旧生産拠点の閉鎖に伴う不動産開発事業などの事業もおこなっており、西日本4番目(開業時は3番目)の広さを誇る大型ショッピングモール、グンゼタウンセンター つかしん(兵庫県尼崎市)や、リリカ(群馬県前橋市)等の運営が挙げられる。他にも顧客の健康促進の為、複合型スポーツクラブ・グンゼスポーツクラブや、関西最大級の源泉掛け流し式温泉である湯の華廊も運営している。
最近では、脂肪燃焼の促進・関節痛の緩和などの機能性や快適性などを重視した下着の開発・製造にも注力しており、2009年(平成21年)8月24日、アシックスとの共同開発により、身体の動きをサポートし脂肪等の燃焼を促すカラダトレーナーを発表している。
沿革[1]
- 1896年(明治29年) - 郡是製絲株式會社設立。
- 1900年(明治33年) - パリ万国博覧会で、生糸が金牌を受ける。
- 1904年(明治37年) - 米国セントルイス万国博覧会で最高賞牌を受賞。
- 1927年(昭和2年) - 郡是病院開設(1990年より綾部市立病院に改名)。
- 1933年(昭和8年) - ニューヨークにグンゼシルクコーポレーション設立。
- 1943年(昭和18年) - 郡是工業株式會社に社名変更。
- 1946年(昭和21年) - GHQによる財閥解体により、グンゼ産業(現・GSIクレオス)・郡是高分子を分離。
- 1946年(昭和21年) - 郡是製絲株式會社に社名復帰。
- 1950年(昭和25年) - 東京証券取引所、大阪証券取引所、京都証券取引所、名古屋証券取引所に上場。
- 1962年(昭和37年) - プラスチック事業の開始。
- 1965年(昭和40年) - 郡是高分子工業株式会社設立。
- 1966年(昭和41年) - プラスチック事業部設置。
- 1967年(昭和42年) - 社名をグンゼ株式会社に変更。
- 1971年(昭和46年) - 合弁会社韓日繊維株式会社を設立(現・全紡グンゼ株式会社)。
- 1974年(昭和49年) - 第1回グンゼワールドテニス開催(1993年(平成5年)まで20回実施)。
- 1981年(昭和56年) - 中国済南針織廠と肌着合作生産に関する契約締結。
- 1982年(昭和57年) - グンゼ塚口開発株式会社設立(1990年(平成2年)グンゼ不動産株式会社と合併し、現・グンゼ開発株式会社に)。
- 1984年(昭和59年) - グンゼスポーツ株式会社設立。
- 1985年(昭和60年) - 旧塚口工場跡地にショッピングセンター「つかしん」オープン。
- 1988年(昭和63年) - エレクトロルミネッセンス・テクノロジーズ社設立(アメリカ)。
- 1990年(平成2年) - Thai Gunze Co.,Ltd. 設立(肌着製造・販売)。
- 1991年(平成3年) - Gunze Plastics & Engineering Corporation of Europe N.V. 設立。
- 1992年(平成4年) - Gunze Plastics & Engineering Corporation of America 設立。
- 1993年(平成5年) - 前橋工場敷地にショッピングセンター「リリカ」オープン。
- 1994年(平成6年) - 済南冠世時装有限公司設立(メリヤス肌着、ストッキング製造・販売)。
- 1995年(平成7年) - P.T.Gunze Socks Indonesia 設立(ソックス製造・販売)。
- 1996年(平成8年) - グンゼ博物苑オープン(創立100周年記念事業)。
- 1997年(平成9年) - 上海郡是通紅繊維有限公司設立(ミシン糸、縫製副資材の製造・販売)〈現・上海郡是通虹繊維有限公司〉。
- 1998年(平成10年) - GGI Technology Limited を設立(タッチパネルの製造・販売)。
- 2001年(平成13年) - 中繊(上海)国際貿易有限公司設立(繊維資材の輸出入)。
- 2002年(平成14年) - 東莞冠智電子有限公司設立(電子機能材料の製造・販売)。
- 2003年(平成15年) - 消費者志向優良企業・経済産業大臣表彰受賞。
- 2003年(平成15年) - 株式会社つかしんタウンクリエイト設立(ショッピングセンターの運営・管理)。
- 2005年(平成17年) - G&Uシステムサービス株式会社設立(情報システム業務)。
- 2006年(平成18年) - 「グンゼタウンセンター つかしん」グランドオープン。
- 2007年(平成19年) - メディカル材料センター中国駐在員事務所設置(メディカル製品の販売)。
- 2007年(平成19年) - グンゼエンジニアリング株式会社設立(エンジニアリング及び省エネサービス事業)。
ネットワーク
- 本社(登記上の本店):京都府綾部市青野町膳所1番地
- 大阪本社:大阪府大阪市北区梅田一丁目8番17号
- 東京支社:東京都中央区日本橋二丁目10番4号
- 東海支社:愛知県名古屋市西区名西1丁目20番8号
- 旧大阪支社:大阪府大阪市北区中崎西2丁目4番12号
創業地の綾部
- 社名の「グンゼ」は創業時の社名「郡是製絲株式會社」に由来する。「郡の是」とは、国の方針である国是、会社の方針である社是のように、創業地の何鹿郡(現・京都府綾部市)の地場産業である蚕糸業を、郡(地域)を挙げて振興・推進していこうという趣旨に基づいている。
- 綾部駅北口一帯はグンゼの社有地で、研究所、工場のほか、1933年(昭和8年)築の本社、1917年(大正6年)築の旧本社(現グンゼ記念館)、大正初期築の繭蔵(現・グンゼ博物苑)、1917年(大正6年)築のグンゼ本工場正門、大正後期築の郡是製糸蚕事所本館など、グンゼの歴史的建造物が並ぶ。
- 綾部市内には、予約制の「グンゼ理容室」がある。以前は「グンゼ病院」もあったが、1990年(平成2年)7月に閉院し、役割を「綾部市立病院」にバトンタッチしている。
主な商品
- THE GUNZE
- COOLBIZ
- BODY WILD
- BODY WILD SPORTS
- BODY WILD for WOMAN
- YG-X
- カラダトレーナー
- GUNZE SABRINA
- LUFFRAN
- EKDUTIN
- BODY NAVI
- EXTECH
- 21STREET
- KG
- Tuche
- Tuche Vivid
- Peach HIP
- XXX
- CFA100
- SHE'S GUNZE
- やさしさ物語
- いいネの追求
- YANSOFI
- 素肌のキモチ
- これ、着やすい!
- 快適工房
- 良品紀行
- デオグリーン
ほか
CMモデル
- 現在
- 過去
- 成宮寛貴
- ロンドンブーツ1号2号
- 長瀬智也
- 新庄剛志
- 緒形拳
- 蛭子能収
- オダギリジョー
- 篠原涼子
- 黒谷友香
- 福原愛(幼少時)
- hitomi
- 井川遥
- 小畑由香里
- 北澤豪
- マイク・ピアッツァ
- チェリッシュ
- 雪村いづみ
- 吉岡美穂
- 松尾ジーナ
- 早見優
- 後藤久美子
ほか
でべそキャット
かつてグンゼのマスコットキャラとして活躍していたキャラクター。トラジマ模様のネコで、様々なプレゼント商品にもなった。
- でべそキャットをモチーフにしたプレゼント商品
- まんまるでべそキャット
- 胴長でべそキャット
- 親子でべそキャット
関連会社
- GSIクレオス
- ルフラン
- グンゼオフィスサービス
- ジーエム電子
- グンゼ開発
- グンゼエンジニアリング
- グンゼスポーツ
- つかしんタウンクリエイト
- グンゼグリーン
- Gunze International Pte Ltd,
- G&Uシステムサービス
その他
- 1974年(昭和49年)から1993年(平成5年)までテニス競技大会「グンゼワールドテニス」(毎日放送の主催により、NET(日本教育テレビ・現:テレビ朝日系列)→TBS系列全国ネットでテレビ放送)に協賛していた。
- 俳優・映画監督のヴィンセント・ギャロはグンゼの白のブリーフをかなり愛用しており、映画「バッファロー'66」で着用している姿が見られる。また雑誌やライブのMCで度々「グンゼ着ようぜ!」と発言している。
- クール・ビズ(「涼しい」や「格好いい」という意味のクール(cool)と、仕事や職業という意味であるビジネス(Business)の短縮形ビズ(BIZ)をあわせた造語)は元来グンゼが提案した造語であるが、この言葉が日本において夏期に環境省が中心となって行なわれる環境対策などを目的とした衣服の軽装化キャンペーンの名称として採用され、今や夏の風物詩として定着している。
関連項目
提供番組(全て過去)
- ヤングおー!おー! - 番組極初期(1969年(昭和44年)7月から9月)のみ提供。
- 全日本歌謡選手権 - 1973年(昭和48年)1月から1975年(昭和50年)まで提供。
- グンゼワールドテニス - 前述。
- 大阪国際女子マラソン - 1997年(平成9年)度まで提供。
- 3丁目のタマ うちのタマ知りませんか? ほか
- 1980年代から1990年頃までは4月から6月まで期間限定で在阪テレビ局制作・全国ネット番組(『三枝の愛ラブ!爆笑クリニック』や、『それゆけ!マーシー』など)に提供する事があった。
- 基本的にスポットCM中心。
脚注
- ^ グンゼHPより一部抜粋