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This is not a business

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this is not a business
出身地 日本の旗 日本 東京都
ジャンル ロック
活動期間 2013年 - 2015年
レーベル
事務所
共同作業者 渡辺淳之介A&R
旧メンバー

this is not a business(ディスイズノットアビジネス)は、日本のロックバンド2013年結成。2015年3月にメジャーデビューし、同年11月に解散。

概要

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2013年2月に一度音楽の道で成功を掴みかけるものの、挫折を経験した者同士が集まり結成[1]

メンバー全員が天狗のお面と色付きニット帽を被っており、その事から『天狗バンド』とも称される。天狗のお面を被っている理由は、過去に天狗になって(調子にのって)挫折した事のある自分達を自戒する為である[2]

バンド名の由来は、「どうせ売れないから、これはビジネスではありません」という事を示す為である[3]

メンバー

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加藤 小判(カトウ コバン)
ボーカル担当。ニット帽の色は赤。ステージネームはカート・コバーンNIRVANA)のもじり。
初代~3代目が存在し、3代共通で太い黒縁メガネをかけている。
  • 初代…正体は当バンドのA&R渡辺淳之介である。結成して初めての音源『WITH A MISSION』の歌唱及びMVに出演したのみで引退しA&R業務に専念する事となったが、3代目ボーカルオーディション期間中のボーカル不在時に出演したHenLee主催ライブイベント『Los”DANCE”Angeles EP release TOUR初日~囚人捕獲計画#2』にてピンチヒッターとして一度だけ復帰し、その際に初代が自身であった事を発表した[4]
  • 2代目…2曲目の音源『REDorBLACK』の歌唱及びMV出演時より加入。以前所属していたバンドで7年間音楽活動をしていたが、中々芽が出ず解散したという挫折を経験している[5]。3代の中で最も在籍期間が長い(2013年5月~2015年6月)。出版社での勤務と並行して活動していた。2015年7月に方向性の違いで脱退[6][7]
  • 3代目…2代目脱退に伴うボーカルオーディションに合格し、2015年8月29日に開催された『RUSH BALL 2015』出演時より加入[8]。加入後間もなくして解散が決まった為、歌唱音源は存在しない。
否戸田 雲仙(ピトタ ウンゼン)
リズムギター担当。ニット帽の色は青。ステージネームはピート・タウンゼントTHE WHO)のもじり。
福岡県出身[9]。当バンドのバンドマスター的存在で、代表曲『OK GO』等大半の楽曲制作を行っている。以前所属していたバンドでメジャーデビューを果たすが、初めてのワンマンライブで観客が30人であり、その後活動も尻すぼみになっていったという挫折を経験している[9]。牛丼屋でのバイトと並行して活動していた。話し言葉は九州弁である[10]
木須 利茶(キス リチャ)
リードギター担当。ニット帽の色は茶。ステージネームはキース・リチャーズTHE ROLLING STONES)のもじり。
埼玉県出身[11]。以前所属していたバンドにおいてデビュー後の初ライブがSHIBUYA-AXと華々しいものであったが、その後人気が急降下していったという挫折を経験している[11]。コールセンター勤務と並行して活動していた。言葉の言い間違いをしたりワンマンライブ直前に中指を骨折する等[12]、少々ポンコツな面がある。
陣 下須(ジン シモズ)
ベース担当。ニット帽の色は緑。ステージネームはジーン・シモンズKISS)のもじり。
岩手県出身[13]。以前所属していたバンドでZepp Tokyoでのライブ経験があるが、鳴かず飛ばずで解散したという挫折を経験している[13]。レンタカー屋でのバイトと並行して活動していた。アイドル好きで(特にハロー!プロジェクト関係に造詣が深い)、ラジオのレギュラー番組でアイドル紹介コーナーを担当していた。また、同じ事務所に所属するアイドルユニット『プラニメ(GANG PARADEの前身)』の楽曲『盗られそう(シングル『UNIT』収録)』の作曲も手掛けた[14]
茶道 済(チャドウ スミ)
ドラム担当。ニット帽の色は黒。ステージネームはチャド・スミスRED HOT CHILI PEPPERS)のもじり。
「やはりロックバンドならドラムが必要」との事から実施したドラマーオーディション[15]に合格し、2014年7月に加入。

旧メンバー

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序鬼 間(ジョオニ マ)
プログラミング担当。ニット帽の色は紫。ステージネームはジョニー・マーTHE SMITHS)のもじり。
以前は打ち込みで制作した楽曲をネット配信をしていた[16]。2014年12月28日の『COUNTDOWN JAPAN 14/15』出演を以て海外赴任の為脱退[1][17]

沿革

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2013年

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  • 2月某日 - 結成。
  • 4月18日 - 初の音源『WITH A MISSION』のMVを公開。これがバンドの初お披露目となる。1日にして10万再生を記録し、ニュースサイトにも取り上げられる。同時に楽曲のフリーダウンロードも開始[1]。加藤小判(初代)はこの曲限りで引退[4]
  • 5月7日 - 『REDorBLACK』のMVを公開。この曲から加藤小判(2代目)が加入。
  • 6月8日 - 初のライブをさいたまスーパーアリーナ内のTOIROにて開催されたイベント『ぐるぐるTOIRO』で行う[1]
  • 8月21日 - 1stアルバム『10 goods』を発売[1]
  • 8月24日 - 初のワンマンライブを中野heavy sick ZEROにて開催[1]
  • 9月4日 - ロックフェス『夏の魔物』に出演。初のロックフェス出演となる[1]
  • 10月9日 - タワーレコード限定ワンコインシングル『Business』を発売[18]

2014年

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  • 1月8日 - 2ndアルバム『WELCOME TO THE TENGU WORLD』を発売[1]
  • 3月26日 - HMVアイドル学園よりワンコインシングル『very.nice.good.』を発売。ロックバンドなのにも関わらず、CDを買うと握手・天狗の鼻握り・メンバーとのチェキ撮影といった特典が付く、所謂アイドル商法を行った[19]
  • 5月14日 - 3rdアルバム『DEATH MARCH』を発売[20]
  • 7月某日 - 茶道済がドラム担当として加入[1]
  • 8月3日 - 所属事務所をつばさレコーズからA&Rの渡辺淳之介が独立し設立した音楽事務所WACKに移す。同事務所所属第1号グループとなる[21]
  • 8月10日 - ロックフェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014』に出演。初の夏フェス出演となる[1]
  • 12月28日 - ロックフェス『COUNTDOWN JAPAN 14/15』に出演。当日のMOON STAGEのトリを飾る。ライブ中MCにおいて日本クラウン(CROWN STONES)よりメジャーデビューをする事と序鬼間の海外赴任に伴う脱退を発表[1][17]

2015年

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  • 1月19日 - 日本クラウンとの契約調印式を横浜アリーナ前で行う[22]
  • 3月11日 - ミニアルバム『THIS IS NOT A BUSINESS』を発売。メジャーデビューを果たす[17]
  • 4月7日 - FM PORTTOKYO→NIIGATA MUSIC CONVOY』の火曜日担当ナビゲーターとなり、初のラジオレギュラー番組を受け持つ[23]
  • 6月29日 - 加藤小判(2代目)が方向性の違いを理由に脱退する事を発表[6](7月30日放送の『TOKYO→NIIGATA MUSIC CONVOY』出演を以て脱退[7])。
  • 7月8日 - ベストアルバム『お、ねだん以上。テング』を発売[24]
  • 8月29日 - ボーカル脱退に伴うオーディションにて合格した加藤小判(3代目)がボーカル担当として加入。ロックフェス『RUSH BALL 2015』にて初お披露目[8]
  • 11月24日 - 大阪・梅田Zeelaで行われたライブイベント『RB NATION 2015 -梅田Zeela 2nd Anniversary-』出演時に解散を発表[25]
  • 12月1日 - 『TOKYO→NIIGATA MUSIC CONVOY』出演を以て活動を終了。

ディスコグラフィ

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10 Goood Recordings(インディーズ)

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シングル 

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  発売日 タイトル 収録曲 規格品番 備考
1st 2013年10月9日 Business good-0001 タワーレコード限定販売[18]
2nd 2014年3月26日 very.nice.good. HID-1015 HMVアイドル学園より1090枚限定生産販売[19]

アルバム 

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  発売日 タイトル 収録曲 規格品番 備考
1st 2013年8月21日 10 goods DQC-1118
2nd 2014年1月8日 WELCOME TO THE TENGU WORLD DQC-1207
3rd 2014年5月14日 DEATH MARCH DQC-1268

CROWN STONES(メジャー)

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アルバム 

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  発売日 タイトル 収録曲 規格品番 備考
Mini 2015年3月11日 THIS IS NOT A BUSINESS CRCP-40400
Best 2015年7月8日 お、ねだん以上。テング CRCP-40419 1~9は茶道済のドラム演奏を加えた再録音源

タイアップ

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楽曲名 タイアップ先 収録作品
Don't Mind テレビ東京プレミアMelodiX!』2015年7月度エンディングテーマ[28] お、ねだん以上。テング

関連項目

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  • MAN WITH A MISSION - MVの説明文や楽曲のタイトル、CDのリリース日等に関しかなり意識を向けていたロックバンド[29][30]
  • BiS(第1期) - 渡辺淳之介が当バンドと同時期にマネージメントをしていたアイドルグループ。2013年8月17日に下北沢SHELTERにて開催されたライブイベント『BiS presents SHELTER 7days』で共演した[31]
  • BiSH - 所属事務所の後輩グループ。2015年5月に全国ライブツアー『CROWN TOUR』の仙台・大阪公演に出演した[32][33]
  • 紅音ほたる - 「AKANE-CHAN」のMVに出演。映像作品への最後の出演となった。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k this is not a business - プロフィール|日本クラウン株式会社 クラウンレコード”. www.crownrecord.co.jp. 2020年11月3日閲覧。
  2. ^ this is not a business 『10 GOODS』インタビュー
  3. ^ this is not a business - プロフィール|日本クラウン株式会社 クラウンレコード”. www.crownrecord.co.jp. 2020年11月3日閲覧。
  4. ^ a b MUSIC(エムオンミュージック), 音楽WEBメディア M.-ON!. “天狗バンドの新ボーカルはマネージャー・渡辺!?”. 音楽WEBメディア M-ON! MUSIC(エムオンミュージック). 2020年11月29日閲覧。
  5. ^ this is not a business、1stアルバム『10goods』リリース&5週連続特集最終回にはVo.加藤小判が登場!!”. ototoy.jp. 2020年12月6日閲覧。
  6. ^ a b Inc, Natasha. “this is not a businessからボーカル加藤小判が脱退”. 音楽ナタリー. 2020年11月29日閲覧。
  7. ^ a b thisisnotabizのツイート”. Twitter. 2020年12月6日閲覧。
  8. ^ a b RUSH BALL 2015 -2015.8.29-30@泉大津フェニックス-”. www.rushball.com. 2020年11月29日閲覧。
  9. ^ a b 【第4回 : 否戸田雲仙(ピトタウンゼン)(Gu)】天狗集団の素顔に迫る。this is not a businessの5週連続特集!”. ototoy.jp. 2020年12月6日閲覧。
  10. ^ thisisnotabizのツイート”. Twitter. 2020年12月6日閲覧。
  11. ^ a b 【第2回 : 木須利茶(Gu】天狗集団の素顔に迫る。this is not a businessの5週連続特集!”. ototoy.jp. 2020年12月6日閲覧。
  12. ^ 天狗集団this is not a business、ギタリスト・木須利茶が骨折 - CDJournal ニュース”. www.cdjournal.com. 2020年11月29日閲覧。
  13. ^ a b 【第1回 : 陣下須(Ba)】天狗集団の素顔に迫る。this is not a businessの5週連続特集!”. ototoy.jp. 2020年12月6日閲覧。
  14. ^ プラニメ1月リリースシングルは「UNIT」に決定!詳細&“二人三脚三腕”登山MV公開 - TOWER RECORDS ONLINE”. tower.jp. 2020年12月2日閲覧。
  15. ^ 天狗バンドthis is not a businessドラマー募集!! - YouTube”. www.youtube.com. 2020年12月6日閲覧。
  16. ^ 【第3回 : 序鬼間(Prog)】天狗集団の素顔に迫る。this is not a businessの5週連続特集!”. ototoy.jp. 2020年12月6日閲覧。
  17. ^ a b c Inc, Natasha. “天狗バンドがメジャーへ&メンバー海外赴任で脱退”. 音楽ナタリー. 2020年11月29日閲覧。
  18. ^ a b this is not a business、タワーレコード限定で500円のワンコイン・シングルをリリース - CDJournal ニュース”. www.cdjournal.com. 2020年12月2日閲覧。
  19. ^ a b 天狗バンド、HMVアイドル学園から新曲発売で“鼻握り会””. ニコニコニュース. 2020年11月29日閲覧。
  20. ^ Department, Gekirock Editorial. “天狗バンドThis is Not a Business、5/14リリースの3rdアルバム『DEATH MARCH』より、バンド史上1番サグいMV「NEW ROMANTIC」公開!”. 激ロックニュース. 2020年12月6日閲覧。
  21. ^ プラニメと同時入所。
  22. ^ 天狗バンド、契約調印式で“鼻印” 日本クラウン北島社長「課題与えます」”. ORICON NEWS. 2020年11月29日閲覧。
  23. ^ thisisnotabizのツイート”. Twitter. 2020年12月6日閲覧。
  24. ^ 天狗バンド“ディスビズ”ベストAL『お、ねだん以上。テング』ジャケ公開 某メーカーの特徴的な“緑”を配色”. ライブドアニュース. 2020年12月6日閲覧。
  25. ^ 天狗バンド“thisisnotabusiness”、ビジネスできず解散”. ORICON NEWS. 2020年11月29日閲覧。
  26. ^ ELLEGARDENのカバー
  27. ^ BUMP OF CHICKENのカバー
  28. ^ this is not a business・加藤小判、最後のテレビ出演「テレビ史に伝説を残す」-rockinon.com|https://rockinon.com/news/detail/127353”. rockinon.com. 2020年12月2日閲覧。
  29. ^ オオカミの次は天狗?! 覆面バンドがPV公開及び無料配信開始”. ototoy.jp. 2020年12月2日閲覧。
  30. ^ this is not a business、新曲“Business”のビデオ公開&東阪ワンマンライヴを開催-rockinon.com|https://rockinon.com/news/detail/89878”. rockinon.com. 2020年12月2日閲覧。
  31. ^ BiSが下北沢SHELTERで7日間連続ライブ、対バンに撃鉄、天狗バンド、ベルハーら”. CINRA.NET. 2020年12月6日閲覧。
  32. ^ BiSHオフィシャル【仙台情報、非公式参戦】”. Twitter. 2020年12月2日閲覧。
  33. ^ BiSHオフィシャル【またもや天狗バンドツアー大阪に緊急参戦!!】”. Twitter. 2020年12月2日閲覧。

外部リンク

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