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クイーン II

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『クイーン II』
クイーンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1973年8月 - 1974年2月
トライデント・スタジオ
ジャンル ハードロック
時間
レーベル イギリスの旗 EMI
アメリカ合衆国の旗 エレクトラ・レコード
キャピトル・レコード(再発売)
ハリウッド・レコード(再々発)
日本の旗 ワーナー・パイオニアエレクトラ(オリジナル盤)
東芝EMIユニバーサルミュージック(リイシュー盤)
プロデュース ロイ・トーマス・ベイカー, クイーン
「ネヴァーモア」「ファニー・ハウ・ラヴ・イズ」はロビン・ケーブルとクイーン
マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン」はロイ・ベイカー、ロビン・ケーブル、クイーン
専門評論家によるレビュー
クイーン アルバム 年表
戦慄の王女
(1973年)
クイーン II
(1974年)
シアー・ハート・アタック
(1974年)
『クイーンII』収録のシングル
  1. 輝ける7つの海
    リリース: 1974年2月23日
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クイーンII』(Queen II)は、イギリスロックバンドクイーンの2作目のアルバムである。本国では1974年3月に発表され、日本では3か月後の6月に発売された。邦題には『ホワイト・クイーンとブラック・クイーンの啓示』という副題が付けられていた。

解説

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彼ら最初のコンセプト・アルバムであり、前作『戦慄の王女』によるプレスからの酷評に対する回答でもあった。

レコード発売当時は、ギタリストのブライアン・メイ中心の「サイドホワイト」と、ヴォーカルのフレディ・マーキュリー作の曲のみの「サイドブラック」の2つに分けるという形式がとられた。この「白と黒」というコンセプトは、メドレー形式の曲の収録方法、アルバムジャケットの裏表や見開きの写真にも貫かれており、片面ずつのトータル性や「白と黒」が対になったコンセプトを1枚のアルバムとして押し出していた。 ライヴにおいても、ライティングの効果を無視してこのコンセプトが用いられた。しかし、CD化に際して上述のようなコンセプトも失われた。ただ、できるだけこのコンセプトを守るため、「オウガ・バトル」の冒頭には長めの空白が挿入されている。

デビュー当初から、ルックス面におけるグラムロックの影響、作品にみられるクラシックの影響や組曲的、メドレー的な曲構成、レコードのA面B面をトータル・コンセプトの元に作る作風などから、一部ではプログレッシヴ・ロックの要素をアルバムに取り入れたともいわれた。

メインジャケットはフレディ以外のメンバーは白の衣装を着た写真を希望していたが、フレディの強い要望で黒のジャケットが採用された。また、「グレイテスト・ビデオ・ヒッツ1」のジャケットにも流用された。

また、ガンズ・アンド・ローゼズアクセル・ローズは、「オレが死んだら『クイーンII』を棺に入れてくれ」と述べたという逸話がある。

発売日

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収録曲

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「フェアリー・フェラーの神技」の原案となった、リチャード・ダッドの同名の絵画。
  • レコード発売当初は、「サイドホワイト」「サイドブラック」と、各面が分かれ、「A面」「B面」という区別がなかった。ジャケットは表裏がブラック、見開きはホワイトが、それぞれ基調とされた。

特記を除き、リード・ボーカルはフレディ・マーキュリーが担当。

サイドホワイト
#タイトル作詞・作曲リード・ボーカル時間
1.「プロセッション」(Procession)ブライアン・メイ 
2.「父より子へ」(Father to Son)メイ 
3.「ホワイト・クイーン」(White Queen (As It Began))メイ 
4.「サム・デイ・ワン・デイ」(Some Day One Day)メイメイ
5.「ルーザー・イン・ジ・エンド」(Loser in the End)ロジャー・テイラーテイラー
サイドブラック
#タイトル作詞・作曲リード・ボーカル時間
1.オウガ・バトル(Ogre Battle)フレディ・マーキュリー 
2.「フェアリー・フェラーの神技」(The Fairy Feller's Master-Stroke)マーキュリー 
3.「ネヴァーモア」(Nevermore)マーキュリー 
4.マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン(The March of the Black Queen)マーキュリーマーキュリー、テイラー
5.「ファニー・ハウ・ラヴ・イズ」(Funny How Love is)マーキュリー 
6.輝ける7つの海(Seven Seas of Rhye)マーキュリー 
ボーナストラック (1991 ハリウッド・レコード)
#タイトル作詞・作曲時間
12.「シー・ホワット・ア・フール・アイヴ・ビーン」(See What a Fool I've Been)メイ
13.「オウガ・バトル (1991 ボーナス・リミックス)」(Ogre Battle (1991 Bonus Remix))マーキュリー
14.「輝ける7つの海 (1991 ボーナス・リミックス)」(Seven Seas of Rhye (1991 Bonus Remix))マーキュリー
2011 ボーナスEP
#タイトル作詞・作曲時間
1.「シー・ホワット・ア・フール・アイヴ・ビーン (BBCセッション 1973/7 - 2011リミックス)」(See What a Fool I've Been (BBC session, July 1973 - remix 2011))メイ
2.「ホワイト・クイーン (ライヴ・アット・ハマースミス・オデオン 1975/12)」(White Queen (As It Began) (live at Hammersmith Odeon, December 1975))メイ
3.「輝ける7つの海 (インストゥルメンタル・ミックス 2011)」(Seven Seas of Rhye (instrumental mix 2011))マーキュリー
4.「ネヴァーモア (BBCセッション 1974/4)」(Nevermore (BBC session, April 1974))マーキュリー
5.「シー・ホワット・ア・フール・アイヴ・ビーン (シングル「輝ける7つの海」B面)」(See What a Fool I've Been (B-side version, February 1974))メイ
2011 iTunes ボーナス・ビデオ
#タイトル作詞作曲・編曲
6.「ホワイト・クイーン (ライヴ・アット・ザ・レインボー 1974年)」(White Queen (As It Began) (live at The Rainbow '74))  
7.「輝ける7つの海 (ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム 1986年)」(Seven Seas of Rhye (live at Wembley Stadium '86))  
8.「オウガ・バトル (ライヴ・アット・ハマースミス・オデオン 1975年)」(Ogre Battle (live at Hammersmith Odeon '75))  

担当

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クイーン

スタッフ

チャート最高順位

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