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メジロガモ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メジロガモ
メジロガモ
メジロガモ Aythya nyroca
保全状況評価[a 1]
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: カモ目 Anseriformes
: カモ科 Anatidae
: ハジロ属 Aythya
: メジロガモ A. nyroca
学名
Aythya nyroca (Güldenstädt, 1770)
和名
メジロガモ
英名
Ferruginous duck
White-eye pochard

メジロガモ(目白鴨、Aythya nyroca)は、カモ目カモ科ハジロ属に分類される鳥類

分布

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ヨーロッパ南部、西アジア、チベット南部などで繁殖し、インド北部、ロシア西部、ペルシャ湾沿岸部、ナイル川流域などへ移動し越冬する[1][2][3][4]

形態

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全長38-42センチメートル[2]。翼長オス17.8-19.3センチメートル、メス17.2-18.5センチメートル[3]。翼開張63-67センチメートル[2]体重0.6キログラム[1]

嘴の色彩は灰黒色[1]。嘴先端の爪状の突起(嘴爪)は黒い[2][4]。後肢の色彩は灰色[1]

オスの繁殖羽は頭部から胸部にかけての羽衣が赤褐色、体上面の羽衣は緑がかった黒褐色、腹部や尾羽基部の下面を被う羽毛は白い[1][3][4]。オスは虹彩が白い[1][2][3][4]。オスの非繁殖羽(エクリプス)やメスは全身の羽衣が褐色[2][4]。メスは虹彩が褐色[1][2][3][4]

生態

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非繁殖地では開けた水場、繁殖地では水生植物の繁茂した河川や湖沼に生息する[1]

食性は植物食傾向の強い雑食で、主に水生植物(ヒルムシロなど)を食べるが昆虫も食べる[1]

繁殖形態は卵生。水辺の茂みや水面に浮かぶ水生植物の上にメスが巣を作り、7-11個の卵を産む[1][3]。抱卵期間は25-27日[3]

人間との関係

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干拓による生息地の破壊、乱獲などによる生息数は減少している[1]。以前はアフリカ大陸北部でも繁殖していたが既に繁殖個体群は絶滅し、アフリカ大陸西部やナイル川流域の越冬個体数も激減している[1]。旧ソビエト連邦での1975年における繁殖個体数は140,000ペア、1984年における繁殖個体数は5,200ペアと推定されている[1]1994年における生息数は75,000羽と推定されている[1]

画像

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関連項目

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参考文献

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社2000年、77、183-184頁。
  2. ^ a b c d e f g 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版、2000年、136頁。
  3. ^ a b c d e f g 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育 (ガンカモ目)』、財団法人東京動物園協会、1980年、72-73頁。
  4. ^ a b c d e f 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、118頁。

外部リンク

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  1. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • BirdLife International 2008. Aythya nyroca. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.2.