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ヴィクトリー (ジャクソンズのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ヴィクトリー』
ジャクソンズスタジオ・アルバム
リリース
録音 1982年 - 1984年
ジャンル ソウルファンクポップスロック
時間
レーベル エピック・レコード
プロデュース マイケル・ジャクソンジャッキー・ジャクソンデヴィッド・ペイチスティーヴ・ポーカロティト・ジャクソンマーロン・ジャクソンランディ・ジャクソン、ジャクソンズ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 2位(オーストリア[1]、オランダ[2]
  • 3位(イギリス[3]
  • 4位(アメリカ[4]、スイス[5]
  • 5位(ドイツ[6]、日本[7]
  • 6位(ノルウェー[8]
  • 7位(スウェーデン[9]
  • 19位(ニュージーランド[10]
  • ゴールドディスク
  • 2×プラチナ(RIAA
  • ジャクソンズ アルバム 年表
    ザ・ベスト・ライヴ
    (1981年)
    ヴィクトリー
    (1984年)
    2300ジャクソン・ストリート
    (1989年)
    『ヴィクトリー』収録のシングル
    1. ステイト・オブ・ショック
      リリース: 1984年6月
    2. 「トーチャー」
      リリース: 1984年9月
    3. 「ボディ」
      リリース: 1984年11月
    テンプレートを表示

    ヴィクトリー[11]』(Victory)は、アメリカ合衆国の兄弟ボーカル・グループ、ジャクソンズ1984年に発表したスタジオ・アルバム。「ジャクソン5」から「ジャクソンズ」へ改名してからのスタジオ・アルバムとしては5作目に当たる。

    背景

    [編集]

    1975年にジャクソン5から離脱していたジャーメイン・ジャクソンが合流し、ジャクソンズが6人編成となった状態でレコーディングされた。マイケル・ウェラン英語版の手によるアルバム・ジャケットも、6人の姿を描いたものになっている。ただし、「ノット・オールウェイズ」はマイケル・ジャクソンが単独で歌った曲で、この曲および「ステイト・オブ・ショック」「ウィ・キャン・チェンジ・ザ・ワールド(輝く世界)」「ボディ」にはジャーメインは参加していない[12]

    「ウェイト」と「ザ・ハート」には、TOTOデヴィッド・ペイチスティーヴ・ポーカロがプロデュースと演奏で参加しており、同じくTOTOのメンバーであるスティーヴ・ルカサージェフ・ポーカロも、本アルバムのレコーディングに参加した[12]

    本作のレコーディング中にはマイケル・ジャクソンとフレディ・マーキュリーの共演も計画され、1983年には「ステイト・オブ・ショック」、両名の共作である「Victory」、マーキュリー作の「There Must Be More to Life Than This」がレコーディングされるが、それらは未発表となった[13][14]。本作にはマーキュリーの代わりにミック・ジャガーが参加したヴァージョンの「ステイト・オブ・ショック」が収録され、また、「There Must Be More to Life Than This」は、マーキュリーのソロ・アルバム『Mr.バッド・ガイ』(1985年)に別ヴァージョンが収録された[13][14]。なお、本作のリリース前には、マーキュリーが参加した「Victory」が本作のタイトル曲になるという噂も流れていた[15]

    本作のリリースは1984年2月の予定と報じられ、5月にはコンサート・ツアーも開始される予定だったが[15]、最終的にはアルバムの発売もツアーも7月に延期された。

    反響

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    本作は、アメリカのBillboard 200で4位、『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートでは3位に達した[4]。1984年8月にはRIAAによってプラチナ・ディスクに認定され、同年10月には2×プラチナに認定された[16]

    グループの母国アメリカ以外でも、本作はセールス的に成功を収めた。イギリスでは、ジャクソン5としてのデビュー以来初めて全英アルバムチャートでトップ10入りを果たし、最高3位に達した[3][17]。日本のオリコンLPチャートでも、ジャクソン5時代を含めて初のトップ10入りを果たし、最高5位に達した[7]。オランダのアルバム・チャートでは3週連続2位を記録している[2]

    本作に伴うコンサート・ツアーでは55公演が行われ、約200万人を動員した[18]

    収録曲

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    1. トーチャー - "Torture" (Jackie Jackson, Kathy Wakefield) - 4:52
    2. ウェイト - "Wait" (Jackie Jackson, David Paich) - 5:26
    3. ワン・モア・チャンス - "One More Chance" (Randy Jackson) - 5:06
    4. ノット・オールウェイズ - "Be Not Always" (Michael Jackson, Marlon Jackson) - 5:36
      • リード・ボーカル、プロデュース:マイケル・ジャクソン
    5. ステイト・オブ・ショック - "State of Shock" (Michael Jackson, Randy Hansen) - 4:31
      • リード・ボーカル:マイケル・ジャクソン、ミック・ジャガー
      • プロデュース:マイケル・ジャクソン
    6. ウィ・キャン・チェンジ・ザ・ワールド(輝く世界) - "We Can Change the World" (Tito Jackson, Wayne Arnold) - 4:45
    7. ザ・ハート - "The Hurt" (Michael Jackson, Randy Jackson, David Paich, Steve Porcaro) - 5:26
      • リード・ボーカル:ランディ・ジャクソン
      • プロデュース:ジャクソンズ、デヴィッド・ペイチ、スティーヴ・ポーカロ
    8. ボディ - "Body" (Marlon Jackson) - 5:06

    参加ミュージシャン

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    アディショナル・ミュージシャン

    脚注・出典

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    1. ^ Jacksons - Victory - austriancharts.at
    2. ^ a b dutchcharts.nl - Jacksons - Victory
    3. ^ a b ChartArchive - The Jacksons
    4. ^ a b Victory - The Jacksons : Awards : AllMusic
    5. ^ Jacksons - Victory - hitparade.ch
    6. ^ charts.de - 2014年6月25日閲覧
    7. ^ a b 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.165
    8. ^ norwegiancharts.com - Jacksons - Victory
    9. ^ swedishcharts.com - Jacksons - Victory
    10. ^ charts.org.nz - Jacksons - Victory
    11. ^ 1984年当時の日本語表記は『ビクトリー』だったが、2010年発売の日本盤再発CD(EICP-1406)では『ヴィクトリー』に変更された
    12. ^ a b Jacksons* - Victory (Vinyl, LP, Album) at Discogs
    13. ^ a b bmr.jp - NEWS - マイケル×フレディ・マーキュリー、幻の秘蔵曲がついに正式リリースへ? - 2012年6月14日閲覧
    14. ^ a b Michael Jackson's Unreleased Songs and Albums (Updated) | The Official Michael Jackson Site
    15. ^ a b 日本盤CD(ESCA 5405)ライナーノーツ(湯川れい子/日本初回発売時のライナーと同内容)
    16. ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - "JACKSONS"と入力して検索すれば表示される
    17. ^ ジャクソン5時代のアルバムは、全英アルバムチャートでは『帰ってほしいの』(1970年)および『窓辺のデート』(1972年)の16位が最高位である。ChartArchive - The Jackson 5参照
    18. ^ The Jacksons - 1984 - Victory Concert Tour