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新春盃

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新春盃
開催国 日本の旗 日本
主催者 愛知県競馬組合
競馬場 名古屋競馬場
創設 1961年1月3日
2024年の情報
距離 ダート2000m
格付け 準重賞(P)
賞金 1着賞金150万円
出走条件 サラブレッド系3歳以上、東海地区所属(B級以下)
負担重量 定量
出典 [1]
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新春盃(しんしゅんはい)は愛知県競馬組合が施行する地方競馬準重賞(格付はP)競走(平地競走)である。かつては三重テレビ放送、楽天、競馬エースが優勝杯を提供していた[2]。現在の正式名称は「HBA日高軽種馬農業協同組合長賞 新春盃」[3]

概要

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1961年にサラブレッド系5歳(現4歳)以上の東海(笠松・愛知)所属馬限定の重賞競走「東海キング新春特別」として創設。1962年は施行されなかったが、1963年に名称を「新春グランプリ」に変更し施行された。以降は名古屋競馬の正月開催を飾る名物競走として毎年1月上旬に開催されている。1983年 - 1996年の間は1月4日に固定開催、1997年からは東海地区重賞格付け制度施行によりSPII(スーパープレステージツー)に格付けされた。

2002年に名称を「新春盃」に変更され、2006年三重テレビ放送から優勝杯の提供を受け、名称を「三重テレビ賞 新春盃」に変更。2013年は楽天から優勝杯の提供を受け、名称を「楽天競馬賞 新春盃」に変更。2014年からは、競馬エースより優勝杯の提供を受け「競馬エース賞 新春盃」として行われていた。

2020年より準重賞に格下げされている。

施行距離は創設当初はダート2500m、1963年と1965年 - 1966年ではダート2100m、1964年のみダート2400m、1968年 - 1970年1972年 - 1991年ではダート1900m、1992年 - 1998年ではダート1800m、2003年 - 2011年ではダート1400m、2012年から2022年まではダート1800mで施行された。なお、1971年1999年 - 2002年までは中京競馬場のダートコース(1971年のみダート2000m、1999年ではダート1700m、2000年 - 2002年ではダート1000m)で施行された。

2023年は名古屋競馬場の移転に伴い、距離がダート1700mへ[4]、翌2024年からは2000mとなる。

負担重量は創設当初から2005年までと2007年ではハンデキャップ、2006年のみ別定重量、2008年以降は定量で56kg、牝馬は54kgである。

条件・賞金等(2024年)

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出走条件
サラブレッド系3歳以上、東海所属、B級以下。
負担重量
定量
賞金額
1着150万円、2着52万5000円、3着30万円、4着22万5000円、5着15万円[1]
副賞
HBA日高軽種馬農業協同組合長賞[3]

歴史

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  • 1961年 - 名古屋競馬場のダート2500mのサラブレッド系5歳(現4歳)以上の東海所属馬限定のハンデキャップの重賞競走「東海キング新春特別」として創設。
  • 1963年
    • 施行距離をダート2100mに変更。
    • 名称を「新春グランプリ」に変更。
  • 1964年 - 当年のみ、ダート2400mで施行。
  • 1967年 - 施行距離をダート1900mに変更。
  • 1971年 - 当年のみ、中京競馬場のダート2000mで施行。
  • 1983年 - 施行時期を1月4日の固定開催に変更(1996年まで)。
  • 1992年 - 施行距離をダート1800mに変更。
  • 1997年 - 東海地区重賞格付け制度施行によりSPIIに格付け。
  • 1999年 - 当年のみ、中京競馬場のダート1700mで施行。
  • 2000年 - 施行場を中京競馬場のダート1000mに変更。
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「サラブレッド系5歳以上の東海所属馬」から「サラブレッド系4歳以上の東海所属馬」に変更。
    • 愛知の吉田稔が騎手として史上初の連覇。
    • 愛知の瀬戸口悟が調教師として史上初の連覇。
  • 2002年 - 名称を「新春盃」に変更。
  • 2003年 - 施行場を現在の名古屋競馬場のダート1400mに変更。
  • 2004年 - 愛知の宇都英樹が騎手として史上2人目の連覇。
  • 2006年
    • 負担重量を「ハンデキャップ」から「別定重量」に変更。
    • 三重テレビ放送から優勝杯の提供を受け、名称を「三重テレビ賞 新春盃」に変更。
  • 2007年 - 負担重量を「別定重量」から「ハンデキャップ」に戻す。
  • 2008年 - 負担重量を「ハンデキャップ」から「定量」に変更。
  • 2012年 - 施行距離をダート1800mに変更。
  • 2013年 - 楽天から優勝杯の提供を受け、名称を「楽天競馬賞 新春盃」に変更。
  • 2014年 - 競馬エースから優勝杯の提供を受け、「競馬エース賞 新春盃」に変更。
  • 2020年 - 準重賞に降格。
  • 2022年 - レース名が新春盃となる。
  • 2023年
    • 名古屋競馬場の移転に伴い、施行距離をダート1700mに変更。
    • レース名が「HBA日高軽種馬農業協同組合長賞 新春盃」となる。
  • 2024年 - 施行距離をダート2000mに変更[5]

歴代優勝馬

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回数 施行年月日 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師
第1回 1961年1月3日 イチタケホマレ 牡6 2:45.3 光岡直三郎
第2回 1963年1月4日 ヒガシフアスト 牡5 笠松 2:15.9 矢野雅典 矢野仁市
第3回 1964年1月5日 シズマサ 牡7 2:38.6 市川安一
第4回 1965年1月10日 オーシヤチ 牡6 愛知 2:15.4 山本栄二 伊藤定雄
第5回 1966年1月9日 カネコホマレ 牡5 2:16.4 木村鶴男
第6回 1967年1月8日 テツリユウ 牡7 愛知 2:03.2 藤ヶ崎一男 光岡直三郎
第7回 1968年1月7日 ゴールドロマン 牡5 愛知 2:02.0 市川安一 尾村
第8回 1969年1月12日 ハクラン 牡5 2:01.0 藤ヶ崎一男
第9回 1970年1月11日 スピーデーワンダー 牡4 愛知 2:02.6 山田義男
第10回 1971年1月10日 トモエツバメ 牡5 2:04.2 古賀土生
第11回 1972年1月9日 スズホツプオー 牡6 2:03.2 冨田光吉
第12回 1973年1月7日 アワード 牡5 2:02.7 伊藤光雄
第13回 1974年1月6日 キンイチ 牡5 笠松 2:02.7 後藤保 梶原軍造
第14回 1975年1月5日 タニノゴールド 牝6 愛知 2:01.1 望月高司 山本榮二
第15回 1976年1月7日 サカエツキヒメ 牝7 愛知 2:01.9 迫田清美 榊原
第16回 1977年1月9日 サンキン 牡4 愛知 2:02.8 内村寛司 竹田正克
第17回 1978年1月8日 ブレーブボーイ 牝4 笠松 2:02.6 山田義男 大薮憲三
第18回 1979年1月7日 スズカオーヒメ 牝6 愛知 2:01.2 白坂芳文 西山好夫
第19回 1980年1月6日 ダイタクチカラ 牡6 笠松 1:59.9 山田義男 倉間昭夫
第20回 1981年1月7日 クインフアースター 牝6 愛知 2:04.3 宮本仁 神山明
第21回 1982年1月6日 ハローキング 牡5 愛知 2:03.1 田中敏和 野島三喜雄
第22回 1983年1月4日 ゴールドレツト 牡4 愛知 2:02.0 原口次夫 磯村林三
第23回 1984年1月4日 ハクサンハーロツク 牡5 愛知 2:02.9 坂本敏美 松村勇
第24回 1985年1月4日 ライトスラツガー 牡5 愛知 2:03.2 山内和明 瀬戸口悟
第25回 1986年1月4日 グレートローマン 牡5 愛知 2:00.8 田中敏和 野島豊
第26回 1987年1月4日 ベストシングル 牡5 愛知 2:03.8 望月高司 本名信行
第27回 1988年1月4日 サクラエイサイ 牡7 愛知 2:02.6 白坂芳文 西山好夫
第28回 1989年1月4日 ウオロービジヨン 牡6 愛知 2:01.7 黒宮高徳 山田義男
第29回 1990年1月4日 ミヤシロナイト 牡6 愛知 2:03.6 兒島真二 荒木市雄
第30回 1991年1月4日 タイツクバ 牡7 愛知 2:03.2 黒宮高徳 野島三喜雄
第31回 1992年1月4日 ハヤブサモン 牡7 愛知 1:56.3 安部幸夫 伊藤辰雄
第32回 1993年1月4日 ブルバードライジン 牡6 愛知 1:58.3 丹羽克輝 本村夫美高
第33回 1994年1月4日 メーカーロッキー 牡6 笠松 1:56.3 安藤光彰 加藤健
第34回 1995年1月4日 レットファスター 牡6 愛知 1:55.3 原口次夫 磯村林三
第35回 1996年1月4日 アメージングレイス 牡5 笠松 1:55.3 安藤勝己 荒川友司
第36回 1997年1月3日 マジックガール 牝5 愛知 1:58.0 安部幸夫 松橋寛
第37回 1998年1月2日 ナガラダンディ 牡6 愛知 1:58.0 戸部尚実 斉藤弘光
第38回 1999年1月3日 ゴールドプルーフ 牡4 愛知 1:48.1 丸野勝虎 今津勝之
第39回 2000年1月2日 ゴールデンチェリー 牝6 愛知 0:58.8 吉田稔 瀬戸口悟
第40回 2001年1月2日 シャンハイロード 牡5 愛知 1:00.4 吉田稔 瀬戸口悟
第41回 2002年1月2日 サンキューホーラー 騸7 愛知 1:00.2 丸野勝虎 本名信行
第42回 2003年1月2日 ホウザンテンユウ 牝5 愛知 1:28.9 宇都英樹 国光徹
第43回 2004年1月1日 マルブツワールド 牡4 愛知 1:26.8 宇都英樹 斉藤弘光
第44回 2005年1月2日 オグリスキー 牡5 笠松 1:28.8 安部幸夫 山中輝久
第45回 2006年1月2日 マイネフォクシー 牝5 愛知 1:28.5 丸野勝虎 竹地正樹
第46回 2007年1月1日 クィーンロマンス 牝6 笠松 1:29.3 尾島徹 山中輝久
第47回 2008年1月1日 リスポンスフウジン 牡7 愛知 1:29.9 戸部尚実 川西毅
第48回 2009年1月1日 ノゾミカイザー 牡4 愛知 1:30.2 吉田稔 錦見勇夫
第49回 2010年1月1日 ディスパーロ 牡7 愛知 1:29.2 戸部尚実 川西毅
第50回 2011年1月1日 シルバーウインド 牝5 愛知 1:29.6 宇都英樹 藤ヶ崎一男
第51回 2012年1月3日 ロードグリン 牡7 愛知 2:00.3 今井貴大 竹下直人
第52回 2013年1月2日 コスモエスプレッソ 牡4 愛知 1:56.4 戸部尚実 川西毅
第53回 2014年1月2日 ノゾミカイソク 牡5 愛知 1:59.6 丸野勝虎 錦見勇夫
第54回 2015年1月2日 ケントリュウコウ 牡7 愛知 1:57.1 安部幸夫 今津博之
第55回 2016年1月2日 コスモナーダム 牡5 愛知 1:59.5 大畑雅章 井手上慎一
第56回 2017年1月2日 ワンダフルタイム 牝6 愛知 1:58.9 宇都英樹 角田輝也
第57回 2018年1月2日 アスタークライ 牡4 愛知 2:00.4 岡部誠 原口次夫
第58回 2019年1月3日 オールージュ 牡5 愛知 1:57.9 村上弘樹 瀬戸口悟
2020年1月2日 トライゲッター 騸4 愛知 1:59.0 丸山真一 竹下直人
2021年1月2日 ジェネラルエリア 牝4 愛知 2:01.1 今井貴大 川西毅
2022年1月2日 ラブオナヴィータ 牝5 愛知 2:00.8 岡部誠 藤ヶ崎一男
2023年1月2日 ジョブックルーチェ 牝5 愛知 1:51.8 今井貴大 今津博之
2024年1月2日 ヴォランテ 牡4 愛知 2:11.9 今井貴大 角田輝也

※馬齢は2000年以前についても現表記を用いる。

各回競走結果の出典

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出典・脚注

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  1. ^ a b 2023 年度(令和 5 年度)愛知県競馬組合営名古屋競馬賞金等支給基準”. 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2023年12月30日閲覧。
  2. ^ 平成30年度 第22回 名古屋競馬番組 新春シリーズ” (PDF). 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2018年12月30日閲覧。
  3. ^ a b 令和5年度 第21回 名古屋競馬番組 新春シリーズ” (PDF). 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2023年12月30日閲覧。
  4. ^ 令和4年度の重賞日程について”. 名古屋競馬 (2022年2月25日). 2022年2月26日閲覧。
  5. ^ 令和5年度(2023年度)名古屋競馬重賞競走等予定 (PDF) - 愛知県競馬組合、2023年2月22日配信・閲覧

外部リンク

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