コンテンツにスキップ

匿名・流動型犯罪グループ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

匿名・流動型犯罪グループ(とくめい・りゅうどうがたはんざい)とは、2023年7月に警察庁が「SNSを通じて募集する闇バイトなど緩やかな結びつきで離合集散を繰り返す集団」と定義した組織犯罪の類型[1][2]。略称は匿流(とくりゅう、トクリュウ[3])。

暴力団準暴力団との関連も指摘される場合がある[4]一方、従来型の反社会的勢力のような統制がないため、勢いに任せて犯行に及ぶ傾向がみられる[5]

2024年3月には、2021‐2024年の3年間の累計で検挙された人数が1万人を超え、捜査が強化されている[3]。内訳として、特殊詐欺の6170人、薬物営利犯の2292人、犯罪インフラ犯(旅券偽造、不法就労助長、地下銀行など)の1721人、闇バイト関係(強盗や窃盗などの実行犯)の195人である[3]。また、匿名・流動型犯罪グループの中には、資金の一部を暴力団に上納するなど、暴力団と関係を持つ実態も認められるほか、暴力団構成員が匿名・流動型犯罪グループと共謀して犯罪を行っている事例もあり、このような集団の中には、暴力団と匿名・流動型犯罪グループとの結節点の役割を果たす者が存在するとみられる。[6]

出典

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]