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| 名前 = U2
| 画像 = U2 on main stage Experience and Innocence Tour in Berlin 8-31-18.jpg
| 画像説明 =
| 画像サイズ = 280px
| 背景色 = band
| 別名 = {{Plainlist|
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}}
| 出身地 = {{IRL}} [[ダブリン]]
| ジャンル = {{hlist-comma|[[オルタナティヴ・ロック]]<ref>{{cite book |editor-last= Hochman |editor-first= Steve |year= 1999 |title= Popular Musicians: Sonny and Cher-ZZ Top |publisher= Salem Press |page= 1104 |isbn= 978-0-893-56990-7 }}</ref><ref>{{cite book |last= Kallen |first= Stuart A. |year= 2012 |title= The History of Alternative Rock |location= New York |publisher= Greenhaven Publishing |page= 82 |isbn= 978-1-420-50972-4 }}</ref>|[[アリーナ・ロック]]<ref>{{cite book |last= Knowles |first= Christopher |year= 2010 |title= The Secret History of Rock 'n' Roll |publisher= Viva Editions |page= 88 |isbn= 978-1-573-44564-1 }}</ref>|[[ポストパンク]]<ref>{{cite book |last= Kootnikoff |first= David |year= 2010 |title=U2: A Musical Biography |publisher= Greenwood Press |page= 30 |isbn= 978-0-313-36523-2 }}</ref>|[[ロックンロール]]<ref name="allmusic">{{Cite web |last= Erlewine |first= Stephen Thomas |authorlink= スティーヴン・トマス・アールワイン |title= U2 Biography, Songs, & Albums |url={{AllMusic|artist|u2-mn0000219203/biography|pure_url=yes}} |website=[[オールミュージック|AllMusic]] |publisher= RhythmOne |accessdate= 2020-12-15 |language=en }}</ref>}}
| 活動期間 = [[1976年]] -
| レーベル = {{Plainlist|
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}}
}}
'''U2'''
== 概要 ==
[[1980年]]のデビューから現在に至るまで
中でもグラミー賞獲得数22作品は“ロック・バンド史上最多”且つ、“グループアーティスト史上最多”となっている<ref>{{Cite web|title=Who Has Won the Most Grammys Ever?|url=https://www.instyle.com/news/most-grammys-all-time|website=InStyle.com|accessdate=2019-04-14|language=en}}</ref>。
[[2005年]]には「[[ロックの殿堂]]」入りもしている<ref>{{cite web |url=http://rockhall.com/inductees/u2/bio/ |title=U2:The Rock and Roll Hall of Fame and Museum |language=英語 |publisher=[[ロックの殿堂]] |accessdate=2014-07-17|archiveurl=https://web.archive.org/web/20100317150139/http://rockhall.com/inductees/u2/bio/|archivedate=2010-03-17}}</ref>。
世界に渦巻く[[社会問題]]を楽曲のテーマとしている。[[宗教紛争]]や[[反核運動]]、[[アパルトヘイト]]などの[[人権問題]]、[[薬物依存症]]などについてメッセージ性の強い曲を発表、[[チャリティー]]・イベントにも積極的に参加している。特に、メンバーの中で[[ボノ]]は[[アフリカ]]の貧困救済や[[アムネスティ・インターナショナル]]、[[ジュビリー2000]]、[[ONE Campaign]]などの慈善事業に深く関わっており、[[2006年]]にはアフリカの[[後天性免疫不全症候群]](AIDS)対策プログラム支援ブランド「RED」を設立するなど、人権と[[社会正義]]のために運動している<ref>{{
また、コンサートの規模や動員数でも世界最大・最高のバンドであり、『Vertigo Tour』は2005年のコンサート収益1位を記録<ref>{{
なお、これまで1位となっていた記録も、同じくU2が[[1987年]]9月25日に〈Joshua Tree Tour〉の[[フィラデルフィア]]公演で樹立した86,145人となっており、U2自身が記録を塗り替えたこととなる。また、歴代動員記録の3位までをU2が独占しており、彼らの人気を改めて窺わせる結果となっている。
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米経済誌[[フォーブス (雑誌)|フォーブス]]が2011年6月に発表した「世界中で最も稼いでいるミュージシャン」では、1億9,500万[[ドル]](日本円に換算すると約156億[[円 (通貨)|円]])になり第1位とされた<ref>{{cite news |url=
「[[ローリング・ストーン]]の選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第22位にランクインしている<ref>{{cite web |url=http://www.rollingstone.com/music/lists/100-greatest-artists-of-all-time-19691231/u2-20110420 |title=100 Greatest Artists : U2 |language=英語 |publisher=[[ローリング・ストーン]] |accessdate=2014-07-17}}</ref>。
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== 来歴 ==
=== バンド結成からメジャーデビューまで ===
[[1976年]]、[[アイルランド]]・[[ダブリン]]のマウント・テンプル高校の掲示板に[[ラリー・マレン・ジュニア]]がバンドメンバー募集の貼り紙を出した<ref name="biography">{{
当初のバンド名は「フィードバック(Feedback)」や「ザ・ハイプ(The Hype)」を経て、ディックが脱退した1978年に「U2」と決まった。その後、[[リムリック]]で行われたLimerick Civic Week Pop '78というタレントコンテストで優勝。1979年にはCBS
=== 1980年 - 1983年 ===
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[[1980年]]2月、アイルランド国内でシングル「[[アナザー・デイ (U2の曲)|アナザー・デイ]]」(''Another Day'')を発表。5月に契約したアイランド・レコードからシングル「[[11オクロック・ティック・タック]]」(''11 O'Clock Tick-Tock'')でデビュー<ref name="biography"/>。スティーブ・リリーホワイトのプロデュースで1枚目のアルバム『[[ボーイ (アルバム)|ボーイ]]』(''Boy'')を発表。
1981年に2枚目のアルバム『[[アイリッシュ・オクトーバー]]』(''October'')、1983年に3枚目のアルバム『[[WAR(闘)]]』(''War'')を発表した。『WAR(闘)』のアルバムタイトルは母国アイルランドにおける[[カトリック教会|カトリック]]と[[プロテスタント]]の宗教対立に対して、不偏の非暴力主義をアピールしている。アルバム収録曲の「[[ニュー・イヤーズ・デイ (U2の曲)|ニュー・イヤーズ・デイ]]」(''New Year's Day'')は[[ポーランド民主化運動]]の[[独立自主管理労働組合「連帯」]]について取り上げた曲で、バンド初の[[全英シングルチャート]]トップ10入りとなった<ref name="occ">{{cite web |url=http://www.officialcharts.com/artist/_/u2/ |title=U2 discography |language=英語 |publisher=The Official Charts Company(OCC) |accessdate=2014-07-17}}</ref>。「[[ブラディ・サンデー (U2の曲)|ブラディ・サンデー]]」(''Sunday Bloody Sunday'')は[[北アイルランド問題]]の「[[血の日曜日事件 (1972年)|血の日曜日事件]]」を取り上げ、[[アイルランド共和軍]](IRA)の活動を批判する立場を示した。このため、IRA支持者から脅迫されたこともあったという。『WAR(闘)』はバンド初の[[全英アルバムチャート]]1位を獲得し<ref name="occ"/>、バンドは多くの支持を集める結果になった。さらに、精力的なライブ活動などによりバンドの人気は[[イギリス]]や[[ヨーロッパ大陸]]のみならず、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]へと拡大した。
アメリカの音楽雑誌『[[ローリング・ストーン]]』は、U2を1983年度の「最優秀バンド」に選出している。同年11月にはツアー最終公演地として日本を訪れ、初の日本公演を行った。来日時には[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系音楽番組『[[夜のヒットスタジオ]]』に出演し、「ニュー・イヤーズ・デイ」を披露した。
社会問題や宗教観をストレートに表現する音楽スタイルは、当時の[[ポストパンク]]([[ニュー・ウェイヴ (音楽)|ニュー・ウェイヴ]])と呼ばれた世代の中で異彩を放っていた。この初期3作品の[[ディスクジャケット]]には、上半身裸の少年(ピーター・ローウェン<ref group="注">ボノの友人でヴァージン・プルーンズ(''Virgin Prunes'')のメンバーでもあったグッギの弟。</ref>)の写真が使用されている<ref group="注">『WAR(闘)』以降のジャケット写真は[[アントン・コービン]]が撮影している。また、U2の写真集や[[ミュージック・ビデオ]]も手掛けるなど、主にビジュアル面での貢献が大きい。
</ref>。
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1987年3月に5枚目のアルバム『[[ヨシュア・トゥリー]]』(''The Joshua Tree'')を発表。全英・全米チャート1位(全英アルバムチャート・[[Billboard 200]])を獲得し<ref name="occ"/><ref name="allmusic" />、イギリス音楽史上最速で売れたアルバムとなり、世界各国でNo.1ヒットを記録した。シングルカットされた「[[ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー]]」(''With Or Without You'')、「終わりなき旅」(''I Still Haven't Found What I'm Looking For'')は[[Billboard Hot 100]]で1位となった<ref name="allmusic"/>。ライブツアーの規模も、アリーナクラスからスタジアムクラスに拡大した。また、[[ロビー・ロバートソン]]のソロ・アルバム『[[ロビー・ロバートソン (アルバム)|ロビー・ロバートソン]]』にメンバー全員が参加した。
1988年にはアメリカツアーのドキュメンタリー映画『[[魂の叫び]]』を公開し<ref group="注">監督の[[フィル・ジョアノー]]は1999年公開の映画『ウィズアウト・ユー』(''Entropy'')でもU2を取り上げ、[[スティーヴン・ドーフ]]がU2のPV監督という主人公を演じた。劇中では『POPMART TOUR』の模様が映り、ボノとラリー・マレン・ジュニアが本人役で[[カメオ出演]]している。</ref>、同名のアルバムも発表。[[ボブ・ディラン]]や[[B.B.キング]]、[[ヴァン・ダイク・パークス]]らが参加した。先行シングルの「ディザイアー」(''Desire'')は初の全英シングルチャート1位を獲得した<ref name="occ"/>。1989年には2度目の日本公演が開催され、スペシャルゲストにB.B.キングを迎えて行われた。
この時期の音楽スタイルはアメリカの[[ルーツ・ミュージック]]に傾倒し、ロックの源流である[[ブルース]]や[[ゴスペル (音楽)|ゴスペル]]、[[ソウル (音楽)|ソウル]]など[[ブラック・ミュージック]]の要素が積極的に取り入れられた。
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[[File:U2 in the heart.jpg|thumb|258px|『Elevation Tour』の様子(2001年)]]
2000年、ボノ原作で[[ヴィム・ヴェンダース]]監督による映画『[[ミリオンダラー・ホテル]]』(''The Million Dollar Hotel'')が公開(日本公開は2001年)<ref group="注">[[ヴィム・ヴェンダース]]監督はU2のミュージック・ビデオを撮影したり、U2がヴィム・ヴェンダース監督の映画主題歌を提供するなど関係が深い。</ref>。[[サウンドトラック]]制作や主題歌「ザ・グラウンド・ビニース・ハー・フィート」(''The Ground Beneath Her Feet'')も提供した([[サルマン・ラシュディ]]著の同名小説中の詩に曲をつけたもの)。同年秋にはブライアン・イーノとダニエル・ラノワを再びプロデューサーに迎えたアルバム『[[オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド]]』(''All That You Can't Leave Behind'')を発表。“原点回帰”とも言えるバンド感のあるサウンドになっており、世界的にヒットした。シングル「[[ビューティフル・デイ (U2の曲)|ビューティフル・デイ]]」(''Beautiful Day'')は、全英シングルチャート1位となった<ref name="occ"/>。2001年には『Elevation Tour』を開催し、地元アイルランド公演はスレイン城で開催し8万人を集めた。
2002年、『[[第36回スーパーボウル]]』のハーフタイムショーに出演。2001年9月11日に起きた[[アメリカ同時多発テロ事件]]で犠牲者となった全員の氏名をスクリーンに映し、追悼の意を表した。同年秋にはベスト・アルバム『[[ザ・ベスト・オブU2 1990-2000]]』(''The Best of 1990–2000'')を発表。アルバムにも収録されている新曲「ザ・ハンズ・ザット・ビルト・アメリカ」(''The Hands That Built America'')が映画『[[ギャング・オブ・ニューヨーク]]』(''Gangs of New York'')主題歌に起用された。
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2003年9月から番組最終回となる2004年3月まで、テレビ朝日系報道番組『ニュースステーション』へ楽曲の使用許可を下し、オープニングテーマの「約束の地」(''Where The Streets Have No Name'')など、各コーナーでU2の曲が使用された。
2004年にはアルバム『[[原子爆弾解体新書〜ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム]]』(''How To Dismantle An Atomic Bomb'')を発表。プロデューサーにスティーブ・リリーホワイトが復帰した。先行シングルの「[[ヴァーティゴ (曲)|ヴァーティゴ]]」(''Vertigo'')は[[Apple]]「[[iPod]]」CMソング起用され<ref group="注">U2が自らの楽曲をCMソングに起用することを了承したのは、この時が初めてであった。</ref>、全英シングルチャート1位となった<ref name="occ"/>。日本でも、日本テレビ系番組『[[スポーツうるぐす]]』のテーマ曲になった。また、[[iTunes Store]]限定で『ザ・コンプリート・U2』(''The Complete U2'')が[[音楽配信]]された。
[[File:Bono & Macca.jpg|thumb|258px|left|『LIVE 8』出演時のボノ(右は[[ポール・マッカートニー]])]]
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2005年、「ヴァーティゴ」に続き「サムタイムズ・ユー・キャント・メイク・イット・オン・ユア・オウン」(''Sometimes You Can't Make It On Your Own'')が全英シングルチャート1位を獲得する。7月にはチャリティー・コンサート『[[LIVE 8]]』に出演した。[[メアリー・J. ブライジ]]はアルバム『ザ・ブレイクスルー』でボノと「[[ワン (U2の曲)|ワン]]」で[[デュエット]]しており、翌年にはシングルカットされて全英シングルチャート2位とヒットした<ref>{{cite web |url=http://www.officialcharts.com/artist/_/mary%20j%20blige/ |title=MARY J BLIGE {{!}} Artist |language=英語 |publisher=Official Charts Company(OCC) |accessdate=2014-07-20}}</ref>。
2006年、[[レナード・コーエン]](''Leonard Cohen'')のドキュメンタリー映画『アイム・ユア・マン』(''I'm Your Man'')サウンドトラックにレナードとコラボレーションした曲「タワー・オブ・ソング」(''Tower Of Song'')を提供。同年秋には前年8月に発生した[[ハリケーン・カトリーナ]]で被害に遭ったニューオリンズのミュージシャン達を救うため、[[グリーン・デイ]]と「[[セインツ・アー・カミング]]」(''Saints Are Coming''。オリジナルは1978年発表の[[ザ・スキッズ]])のカバー曲を発売。すべての収益を寄付した。また、ベスト・アルバム『[[ザ・ベスト・オブU2 18シングルズ]]』(''U218 Singles'')を発表。同年冬には8年ぶりとなる日本公演を[[さいたまスーパーアリーナ]]で行った。これは、同年春に日産スタジアムで開催予定であったライヴが、「メンバーの家族の病気」という理由により延期されたため行われた振替公演であった<ref>{{
2008年、『Vertigo Tour』の模様を収録した[[立体映画|3D映画]]『[[U2 3D]]』を世界公開(日本公開は2009年)<ref>{{cite web |url=http://www.u23dmovie.com/ |title=U2 3D: The First Live-Action 3D Concert Movie, Featuring U2 |language=英語 |accessdate=2014-07-17}}</ref>。
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[[File:Bono Edge Foxboro 09212009 U2360.jpg|thumb|258px|[[フォックスボロ (マサチューセッツ州)|フォックスボロ]]公演でのボノとジ・エッジ(2009年)]]
2009年1月、[[バラク・オバマ]]の[[2009年バラク・オバマ大統領就任式|大統領就任式]]『[[ウィ・アー・ワン:オバマ就任祝典|祝賀コンサート]]』に出演<ref group="注">バラク・オバマは民主党予備選時や大統領指名受諾演説時にU2の曲を使用していた。</ref>。キング牧師が「[[I Have a Dream]]」の演説を行った[[リンカーン記念館]]で、「プライド」と「シティ・オブ・ブラインディング・ライツ」(''City Of Blinding Lights'')を披露した。2月にはアルバム『[[ノー・ライン・オン・ザ・ホライゾン]]』(''No Line On The Horizon'')を発表。ボノは「巡礼をテーマにしたより瞑想的なアルバム」と表現した<ref>{{Cite news|title=From Fez to Dublin and beyond, via presidents and royalty, Sean O'Hagan charts the making of the new U2 album|url=https://www.theguardian.com/music/2009/feb/15/u2-no-line-on-the-horizon|work=The Observer|date=2009-02-15|accessdate=2019-04-14|issn=0029-7712|language=en-GB|first=Sean|last=O'Hagan}}</ref>。『U2 360° Tour』がスタートした<ref>{{Cite web|title=WebCite query result|url=https://
2011年、[[東日本大震災]]で被災された方々への支援を目的としたコンピレーション・アルバム『[[ソングス・フォー・ジャパン]]』(''Songs For Japan'')へ「ウォーク・オン」(''Walk On'')を提供する<ref>{{
=== 2012年 - ===
2012年、発売20周年を記念して2011年末にデラックス盤を含む複数種でリマスター再発売された『アクトン・ベイビー』(''Achtung Baby'')がBillboard 200で再び1位を獲得<ref name="allmusic"/>。2013年には[[ネルソン・マンデラ]]の著書を原作とした映画『[[マンデラ 自由への長い道]]』主題歌に「オーディナリー・ラブ」(''Ordinary Love'')を提供した。
2014年2月、配信曲「インヴィジブル」(''Invisible'')を発表。配信開始24時間限定で無料ダウンロードできた<ref>{{
9月、[[カリフォルニア州]][[クパチーノ (カリフォルニア州)|クパチーノ]]で開かれたアップルのイベントにメンバーが登場し、アルバム『[[ソングス・オブ・イノセンス (U2のアルバム)|ソングス・オブ・イノセンス]]』(''Songs of Innocence'')を全世界のiTunes Store利用者に無料配信することが発表された<ref>{{cite press release |url=https://www.apple.com/jp/pr/library/2014/09/09Apple-U2-Release-Songs-of-Innocence-Exclusively-for-iTunes-Store-Customers.html |title=Apple Press Info |date=2014-09-09 |language=日本語 |publisher=[[Apple]] |accessdate=2014-11-16}}</ref><ref>{{
2015年、前篇後篇2部作となる映画『[[ソロモンの偽証]]』主題歌に「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」を提供<ref>{{
== ライブの特徴 ==
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2001年に開催した『Elevation Tour』や、2005年から2006年に開催した『Vertigo Tour』では一見するとシンプルなステージに戻ったかのように見えたが、最先端の装置・照明・映像を駆使しており、バンドのこだわりが感じられる内容と演出になっていた。
2009年から2011年にかけて開催した『U2 360° TOUR』は、全110公演の興行収入が約7億3,614万ドル、観客
== 影響 ==
U2が少年期に大きく影響を受けたのは、[[ザ・フー]]<ref>ニール・マコーミック (2006)『U2 BY U2』 113</ref>、[[ザ・クラッシュ]]<ref>{{cite web|url=http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/2600669.stm|title=Clash Star Strummer Dies|website=BBC News |date=27 December 2002|access-date=18 June 2010}}</ref>、[[テレヴィジョン (バンド)|テレヴィジョン]]<ref name="RStone397">{{cite magazine|url=https://www.rollingstone.com/music/music-news/blessed-are-the-peacemakers-u2-102912/|title=Blessed Are the Peacemakers|magazine=Rolling Stone|last=Henke|first=James|date=9 June 1983 |access-date=2 July 2018|issue=397|pages=11–14}}</ref>、[[ラモーンズ]]<ref name="Walker">{{cite news|url=http://content.time.com/time/arts/article/0,8599,107223,00.html?internalid=ACA|title=Eulogy: Bono Remembers Joey Ramone|author=Bono|website=Time|date=April 2001|access-date=23 March 2016}}</ref>、[[ビートルズ]]<ref>{{cite web| url = http://www.theage.com.au/articles/2003/07/24/1058853193517.html | date = 26 July 2003| title = Saint Bono | website=The Age | access-date =7 January 2008 | location=Melbourne}}</ref>、[[ジョイ・ディヴィジョン]]<ref>''NewOrderStory'' [DVD]. Warner Bros., 2005.</ref>、[[スージー・アンド・ザ・バンシーズ]]<ref>{{cite web|first=Bjørn |last=Hammershaug|url=https://tidal.com/magazine/article/age-of-innocence-u2s-dublin-beginnings/1-9360|title=Age of Innocence: U2’s Dublin Beginnings|publisher=Tidal.com|date=23-10-2014 |access-date=1-12-2021`|quote=[Bono]: I still think that I sing like Siouxsie from The Banshees on the first two U2 albums.}}<br />{{cite book|first=Dan|last=Martin|title=The Gospel According to U2 - Part Two [Bono interview] |publisher=[[ニュー・ミュージカル・エクスプレス|NME]] |date=5-01-2005|quote=[Bono]: I wanted to check where I was to where I am. So I went back and listened to all the music that made me want to be in a band, right from the Buzzcocks, Siouxsie and the Banshees, Echo & The Bunnymen, all that stuff. And what was interesting is, that was what a lot of people in bands now are listening to anyway. So in a funny way, it made us completely contemporary."}}<br />{{cite book|first=Elvis |last=Costello |title=Spectacle: Elvis Costello with Bono and The Edge of U2|publisher=Sundance Channel |date=9 December 2009|quote=[The Edge]: I think we were influenced a lot by music that was rooted in Europe, the German sort of sensibility, the music of Neu! and Kraftwerk, which was about a different sort of way of using chord changes and a sort of nihilistic approach to the backbeat", "and the UK bands", "like [Siouxsie and] the Banshees, probably Echo & the Bunnymen" "and Magazine"}}</ref>, [[エルヴィス・プレスリー]]<ref>{{cite magazine|title=The Immortals – The Greatest Artists of All Time: Elvis Presley |author=Bono |magazine=Rolling Stone |date=15 April 2004}}</ref>、[[パティ・スミス]]<ref>{{cite magazine|title=Bono – The Rolling Stone Interview |magazine=Rolling Stone |first=Jann |last=Wenner |date=3 November 2005}}</ref> や [[クラフトワーク]]<ref>{{cite web|url=https://www.rollingstone.com/music/music-news/9-biggest-revelations-in-bonos-bbc-interview-about-u2-172174/|title=9 Biggest Revelations in Bono's 'BBC' Interview About U2|website=Rolling Stone|first=Jason|last=Newman|date=3 February 2014|access-date=5 July 2018}}</ref>。
== ディスコグラフィ ==▼
{{Main|U2の作品}} ▼
* 『[[オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド]]』 - ''[[:en:All That You Can't Leave Behind|All That You Can't Leave Behind]]
* 『[[原子爆弾解体新書〜ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム]]』 - ''[[:en:How to Dismantle an Atomic Bomb|How to Dismantle an Atomic Bomb]]
* 『[[ノー・ライン・オン・ザ・ホライゾン]]』 - ''[[:en:No Line on the Horizon|No Line on the Horizon]]
* 『[[ソングス・オブ・イノセンス (U2のアルバム)|ソングス・オブ・イノセンス]]』 - ''[[:en:Songs of Innocence (U2 album)|Songs of Innocence]]
* 『[[ソングス・オブ・エクスペリエンス (U2のアルバム)|ソングス・オブ・エクスペリエンス]]』 - ''[[:en:Songs of Experience (U2 album)|Songs of Experience]]
* 『[[ブラッド・レッド・スカイ=四騎=]]』 - ''[[:en:Under a Blood Red Sky|Under a Blood Red Sky]]
* 『[[ザ・ベスト・オブU2 1980-1990]]』 - ''[[:en:The Best of 1980–1990|The Best of 1980–1990]]
* 『[[ザ・ベスト・オブU2 1990-2000]]』 - ''[[:en:The Best of 1990–2000|The Best of 1990–2000]]
== 受賞歴 ==
193 ⟶ 219行目:
;1988年
* 第30回グラミー賞「年間最優秀アルバム賞」・「最優秀ロック・パフォーマンス デュオ/グループ」(『[[ヨシュア・トゥリー]]』)<ref name="grammy">{{cite web |url=http://www.grammy.com/artist/u2 |title=U2 {{!}} GRAMMY.com |language=英語 |work=GRAMMY.com |publisher=[[ナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ・アンド・サイエンス]](NARAS) |accessdate=2014-07-22}}</ref>
* 第2回[[日本ゴールドディスク大賞]]【洋楽】「ザ・ベスト・アルバム・オブ・ザ・イヤー」ロック・フォーク(グループ)部門(『ヨシュア・トゥリー』)<ref>{{
* [[ブリット・アワード]]「ベスト・インターナショナル・グループ」<ref name="britawards">{{cite web |url=http://www.brits.co.uk/artist/u2 |title=U2 |language=英語 |work=BRIT Awards |publisher=[[英国レコード産業協会]] |accessdate=2014-07-22}}</ref>
;1989年
225 ⟶ 251行目:
* [[第60回ゴールデングローブ賞]]「主題歌賞」(「ザ・ハンズ・ザット・ビルト・アメリカ」)<ref>{{cite web |url=http://www.hfpa.org/browse/?param=/year/2002 |title=The 60th Annual Golden Globe Awards (2003) |language=英語 |work=OFFICIAL WEBSITE OF THE GOLDEN GLOBE AWARDS |publisher=[[ハリウッド外国人映画記者協会]](HFPA) |accessdate=2014-07-22}}</ref>
;2005年
* 第31回[[ピープルズ・チョイス・アワード]]「フェイバリット・ミュージック・グループ/バンド」<ref name="universalmedia2005">{{
* 2005 NRJ Awards「功労賞」<ref name="universalmedia2005"/>
* [[第47回グラミー賞]]「最優秀ロック・パフォーマンス・デュオ/グループ」・「最優秀ロック楽曲賞」・「最優秀ショート・フォーム・ミュージック・ビデオ」(「[[ヴァーティゴ (曲)|ヴァーティゴ]]」)<ref name="grammy"/>
232 ⟶ 258行目:
;2006年
* [[第48回グラミー賞]]「年間最優秀アルバム賞」・「最優秀ロック・アルバム賞」(『[[原子爆弾解体新書〜ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム]]』)、「年間最優秀楽曲賞」・「最優秀ロック・パフォーマンス・デュオ/グループ」(「サムタイムズ・ユー・キャント・メイク・イット・オン・ユア・オウン」)、「最優秀ロック楽曲賞」(「シティ・オブ・ブラインディング・ライツ」)<ref name="grammy"/>
* [[アムネスティ・インターナショナル]]「良心の大使賞」<ref name="universalmedia2006">{{
;2007年
* 第19回ワールド・ミュージック・アワード「ベスト・セリング・アイリッシュ・アーティスト」<ref>{{
;2011年
* ビルボード・ミュージック・アワード「トップ・ツアリング・アーティスト」
* Qアワード2011「特別アクト賞」<ref>{{
;2012年
* [[ビルボード・ミュージック・アワード2012]]「トップ・ツアリング・アーティスト」
243 ⟶ 269行目:
* [[第71回ゴールデングローブ賞]]「主題歌賞」(「オーディナリー・ラブ」)<ref>{{cite web |url=http://www.hfpa.org/browse/?param=/year/2013 |title=The 71st Annual Golden Globe Awards (2014) |language=英語 |work=OFFICIAL WEBSITE OF THE GOLDEN GLOBE AWARDS |publisher=ハリウッド外国人映画記者協会(HFPA) |accessdate=2014-07-22}}</ref>
ほか
▲== ディスコグラフィ ==
▲{{Main|U2の作品}}
▲=== オリジナル・アルバム ===
▲* [[ボーイ (アルバム)|ボーイ]] - [[:en:Boy (album)|Boy]] ([[1980年]])
▲* [[アイリッシュ・オクトーバー]] - [[:en:October (U2 album)|October]] ([[1981年]])
▲* [[WAR(闘)]] - [[:en:War (U2 album)|War]] ([[1983年]])
▲* [[焰 (アルバム)|焰]] -[[:en:The Unforgettable Fire|The Unforgettable Fire]] ([[1984年]])
▲* [[ヨシュア・トゥリー]] - [[:en:The Joshua Tree|The Joshua Tree]] ([[1987年]])
▲* [[魂の叫び]] -[[:en:Rattle and Hum|Rattle and Hum]] ([[1988年]])
▲* [[アクトン・ベイビー]] - [[:en:Achtung Baby|Achtung Baby]] ([[1991年]])
▲* [[ZOOROPA]] - [[:en:Zooropa|Zooropa]] ([[1993年]])
▲* [[ポップ (アルバム)|ポップ]] - [[:en:Pop (U2 album)|Pop]] ([[1997年]])
▲* [[オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド]] - [[:en:All That You Can't Leave Behind|All That You Can't Leave Behind]] ([[2000年]])
▲* [[原子爆弾解体新書〜ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム]] - [[:en:How to Dismantle an Atomic Bomb|How to Dismantle an Atomic Bomb]] ([[2004年]])
▲* [[ノー・ライン・オン・ザ・ホライゾン]] - [[:en:No Line on the Horizon|No Line on the Horizon]] ([[2009年]])
▲* [[ソングス・オブ・イノセンス (U2のアルバム)|ソングス・オブ・イノセンス]] - [[:en:Songs of Innocence (U2 album)|Songs of Innocence]] ([[2014年]])
▲* [[ソングス・オブ・エクスペリエンス (U2のアルバム)|ソングス・オブ・エクスペリエンス]] - [[:en:Songs of Experience (U2 album)|Songs of Experience]] ([[2017年]])
▲=== ライヴ・アルバム ===
▲* [[ブラッド・レッド・スカイ=四騎=]] - [[:en:Under a Blood Red Sky|Under a Blood Red Sky]] ([[1983年]])
▲=== ベスト・アルバム ===
▲* [[ザ・ベスト・オブU2 1980-1990]] - [[:en:The Best of 1980–1990|The Best of 1980–1990]] ([[1998年]])
▲* [[ザ・ベスト・オブU2 1990-2000]] - [[:en:The Best of 1990–2000|The Best of 1990–2000]] ([[2002年]])
▲* [[ザ・ベスト・オブU2 18シングルズ]] - [[:en:U218 Singles|U218 Singles]] ([[2006年]])
== 来日公演 ==
276行目:
!width="400"|場所
|-
!colspan="3"|JAPAN TOUR '83<ref>{{
|-
|rowspan="6"|1983年
296行目:
|[[中野サンプラザ]]
|-
!colspan="3"|LOVE COMES TO TOWN TOUR WITH B.B. KING<ref>{{
|-
|rowspan="6"|1989年
314行目:
|12月1日
|-
!colspan="3"|ZOO TV TOUR JAPAN<ref>{{
|-
|rowspan="2"|1993年
344行目:
|12月4日(振替公演)
|-
!colspan="4"|THE JOSHUA TREE TOUR 2019<ref>{{
|-
|rowspan="2"|2019年
355行目:
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Notelist2}}
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}
360 ⟶ 363行目:
* {{cite book|和書|title=The U2 File |publisher=ロッキング・オン |date=1992-12 |isbn=4-947599-22-7}}
* {{cite book|和書|author=ビル・グラハム著/川原真理子訳 |title=スーパーロックガイド/U2全曲解説 |publisher=シンコーミュージック・エンタテイメント |date=1995-11 |isbn=4-401-61513-1}}
* {{cite book|和書|author=スーザン・ブラック著/中野園子訳 |title=ボノ語録 |publisher=シンコーミュージック・エンタテイメント|date=1998-03 |isbn=4-401-61592-1}}
* {{cite book|和書|author=スティーブ・ストックマン著/尾崎梓訳 |title=U2 魂の歌を求めて WALK ON: THE SPIRITUAL JOURNEY OF U2 |publisher=岳陽舎|date=2004-12 |isbn=4-90773752-1}}
* {{cite book|和書|title=スローガン「Artist file 10 U2 FILE」 |publisher=[[シンコーミュージック・エンタテイメント]] |date=2005-04 |isbn=4-401-61913-7}}
* {{cite book|和書|author=ミーシュカ・アサイアス著/五十嵐正、上西園誠訳 |title=ボノ インタビューズ |publisher=リットーミュージック |date=2006-04 |isbn=4-8456-1300-X}}
382 ⟶ 385行目:
;オフィシャルウェブサイト
:* {{Official website|https://www.u2.com/index/home|U2.com}} {{en icon}}
:<!-- バグ回避。「Help:箇条書き」を参照。 -->
;レコード会社ウェブサイト
:* [https://www.universal-music.co.jp/u2/ U2] - [[ユニバーサルミュージック (日本)|ユニバーサルミュージック]] {{ja icon}}
:<!-- バグ回避。「Help:箇条書き」を参照。 -->
;YouTube
:* {{YouTube|user=U2official|U2}}
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:<!-- バグ回避。「Help:箇条書き」を参照。 -->
;Facebook・Twitter・MySpace
:* {{facebook|u2|U2}} {{en icon}}
:* {{twitter|U2|U2}} {{en icon}}
:* {{MySpace|u2|U2}} {{en icon}}
:<!-- バグ回避。「Help:箇条書き」を参照。 -->
{{U2}}
398 ⟶ 405行目:
{{DEFAULTSORT:ゆうつう}}
[[Category:U2|*]]
[[Category:アイルランドの音楽グループ]]
[[Category:オルタナティヴ・ロック・バンド]]
[[Category:ポストパンク・バンド]]
[[Category:アイランド・レコードのアーティスト]]
[[Category:グラミー賞受賞者]]
[[Category:ブリット・アワード受賞者]]
[[Category:ケネディ・センター名誉賞受賞者]]
[[Category:ロックの殿堂入りの人物]]
[[Category:4人組の音楽グループ]]
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