ユーラシアカワウソ
ユーラシアカワウソ(Lutra lutra)は、動物界脊索動物門哺乳綱ネコ目(食肉目)イタチ科カワウソ属に分類される食肉類。
ユーラシアカワウソ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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ユーラシアカワウソ Lutra lutra
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保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||
NEAR THREATENED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) ワシントン条約附属書I
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Lutra lutra (Linnaeus, 1758) | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
カワウソ ユーラシアカワウソ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Eurasian otter |
分布
ユーラシア大陸、イギリス、インドネシア、スリランカ、モロッコ
- L. l. nippon ニホンカワウソ
- L. l. whiteleyi ニホンカワウソ
日本(北海道<絶滅>)
形態
体長55-75cm。尾長35-40cm。体重5-15kg。頭部は小型で、扁平。耳介は小型で、先端が丸みを帯びる。胴体は長く、体毛が密に生える。四肢や指趾は短く、指趾の間には水掻きが発達する。尾は側偏し、泳ぐのに適している。
- L. l. nippon ニホンカワウソ
体長に対する尾の比率が60-70%と、尾の比率が大きい。
分類
亜種L. l. whiteleyiは少数の若齢個体のみに基づく記載ということに加えて、絶滅した可能性が高く近年の記録が無いため正確な分類上の位置は不明。
生態
河川、湖、池沼、森林、草原などに生息する。普通単独で生活するが、数頭からなる小規模な群れを形成することもある。
主に水辺で生活し、泳ぎや潜水は上手い。知能は高いようで、川岸の斜面を滑り降りるなどの遊びと思われる行動を行う。水辺の木の根元などに巣を作る。
魚類、両生類、鳥類、小型哺乳類、節足動物などを食べる。群れで協力し獲物を捕らえることもある。
水中で交尾を行う。妊娠期間は60-70日ほどで、1回に1-5頭の幼獣を産む。
人間との関係
地域によっては人に飼いならされ、漁業に用いられることもある。一方で漁獲物を食害する害獣として扱われることもある。
環境による生息地の破壊や水質汚染、害獣としての駆除、毛皮目的の乱獲などにより、生息数は減少している。日本には1-2亜種が分布していたが、北海道では1950年代に捕獲、高知県で1979年に目撃されて以降は確実な観察記録が無く絶滅した可能性がある。1964年に特別天然記念物に指定されている。2012年に、環境省より絶滅種に指定された。
Lutra lutra nippon ニホンカワウソ
Lutra lutra whiteleyi ニホンカワウソ
関連項目
参考文献
外部リンク
- CITES homepage
- IUCN 2008 Red List - Home Page -
- Ruiz-Olmo, J., Loy, A., Cianfrani, C., Yoxon, P., Yoxon, G., de Silva, P.K., Roos, A., Bisther, M., Hajkova, P. & Zemanova, B. 2008. Lutra lutra. In: IUCN 2008. 2008 IUCN Red List of Threatened Species.
- 文化庁
- 環境省 自然環境局 生物多様性センター