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[[大日本帝国|戦前日本]]では、[[無産政党]]を名乗る政党が社会民主的な政策を掲げていた。欧州では社民政党が[[社会愛国主義]]に傾斜した結果、戦争に反対する左派が分離して「[[共産党]]」を結成する傾向にあった。これに対し日本では非合法政党の[[日本共産党]]から合法路線を志向する者により無産政党が産まれる経緯があり、誕生の順番が逆である。
 
戦後は各種無産政党の人脈から結成された[[日本社会党]](前身は左派社会党)や同党から分離した[[民社党]](前身は右派社会党)が社会主義インターナショナルに加盟して国会に一定の勢力を築いており、中小企業保護政策に尽力して「中小企業の父」と言われた[[春日一幸]]や[[三輪寿壮]]が社会民主主義の論陣を張った。後に民社党は政権与党である[[自由民主党 (日本)|自民党]]と協調して[[自公民路線]]を取ったことで日本の戦後政治に一定の影響力を持った。このため、自民党内にも[[保守傍流]]の政治家の中に[[田中角栄]]や[[安倍晋三]]など、社会民主主義寄りの政治手法([[日本列島改造論]]や[[アベノミクス]])を取った政治家がいた。安倍は社会民主主義者の三輪寿壮の影響について自著『美しい国へ』で述べている。<ref group="注">安倍については鯨岡仁『安倍晋三と社会主義 アベノミクスは日本に何をもたらしたか』朝日新聞出版[朝日新書]2012において、アベノミクスと社会民主主義の関係について詳論されている。同様の論者に[[清義明]]がいる。</ref>これらは政府主導の大型経済対策を柱としており、安倍は[[ポール・クルーグマン]]から「政治思想は戦争犯罪を正当化しているナショナリスト、経済思想は革新的」と評されるほどであった。<ref group="注">[https://web.archive.org/web/20220719234110/https://www.zakzak.co.jp/article/20220713-GRLH553PERM4NGFT4QN654D2ZY/ ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン教授が論じる 安倍晋三元首相の業績(産業経済新聞社『夕刊フジ編集局から』、2022.7/13 15:30版)]</ref>
 
1990年代以後の政界再編により、多数派は[[民主中道]]を掲げる[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]に移行した。民主党に移行した部分は、その後は社会民主主義を提唱していない。民進党、立憲民主党、国民民主党に変遷を経た後も、同様である。