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この際、[[武術]]に用いられる道具が武具となるが、日本ではこれらの大半は、相手に損害を与えるための武器が多く、逆に盾といった物は他国と比べると、ほとんど用いられない。これは優れた武術の使い手に成る程、武具を盾として用いて、相手の攻撃を避けることが可能になるためと、最終的に首をとるため組討になるためである。また鎧に盾の一部が付いていたり、設置式の盾に持ち運べるように改良が施されたり[[母衣]]など防御補助が充実していた。弓矢・弩による一斉掃射や十字射撃などに、火炎放射や石つぶて隊の投石や大型兵器(対人兵器)や戦略的罠にはめられたりしたら、流石にひとたまりもないとは云えども、[[騎馬戦]]や[[白兵戦]]における武具の有無は、一騎当千という言葉に誇張があるとはいえ、数の不利を個人の力量でおぎなうことも可能であった。
 
大型の武具でも人間が扱う上で普通は使用者の3~4倍の大きさが限界とされ、重さは通常4~6kで、7k辺りから常人には扱いきれないと言われる、最大で14kにも及び(さすがに重すぎで単純な動きが基本)、逆に徹底的に軽量化すると3k位か、それ以下になる事がある、これだととても軽そうに思えるだろうが、実際には巨大化・長大化したせいで、重心が前に寄り過ぎて、肉体的にも感覚的にも辛く重く感じてしまう上、相手は止まっているのではなく、動き回り、こちらに対して攻撃・防御・開発・策略をめぐらせる”相手”である以上それも考慮に入れるのは必至で、振る途中で急転回やすぐに振り上げるなどの動作の必要が必ずあり、そうなると受ける重力はその武具、本体重量の倍以上にもなる事すらある、空気抵抗なども激しくなる事も考えると、これでも重すぎるぐらいである。ある程度なら軽減する事も(武術的にも工業技術的にも)可能だが、それ自体が必要になる事もあるため、その組み合わせ、バランスが難しい。
 
武具とは、基本的に戦闘用に作られている物だが、元々は他の道具を転用した物も多く存在し、例を上げると、狩猟具から、弓・矢、槍、(万能)ナイフなど、農具から、斧、鎌など、工具から、ハンマー、鶴嘴、フックなどで、刀剣類は、小さな争い(喧嘩など)から、大きな戦争になるに連れて、世界中に見られる事から(例外は有るが)、戦争用に作られた物であり、そこから来るイメージにより、一種の象徴的扱いをされているが、実際、護身用や副装備的な扱いをされる事が多い。