天気図
地図上に気象現象を記入した図
天気図(てんきず)とはさまざまな規模の気象現象を把握するために、地図上に天気のほか、地表における気圧や、等圧面における高度、気温、湿数、渦度などの値を等値線その他の形で記入した図のことである。
一般に用いられる天気図は地上天気図であり、等圧線の形で気圧が記入されている他に、前線や天気記号、低気圧や台風などの大気擾乱の位置がプロットされている。
天気図は地上天気図のほかに高層天気図がある。また、現在の気象の状態を表す実況天気図に対して、近い将来の気象の状態を表す予想天気図も使われている。
一般的な天気図の書き方
基本的には市販されている天気図用紙に鉛筆や色ペンで各地の情報を書き込んでいき、前線や低気圧・高気圧の位置を書き込んで等圧線をつなぐことによって完成させる。天気図用紙とはB4版程の横に長い紙で、日本地図とユーラシア大陸の東側が描かれており、観測所がある個所には丸で囲まれた空白がある。天気図を描く上での情報源となる気象情報はNHK第2放送で毎日三回放送(9:10、16:00、22:00)される。ラジオで読み上げられる各地(地上だけとは限らず、海洋上のブイや船舶からの報告もある)の風向、風力、天気、気圧、気温等の情報を天気図用紙上の各地にある丸い空白部分に書き込んでいき、他にも前線や低気圧の位置、気圧等を書き記して、最終的には同等の気圧の個所を一本の線で繋ぎ(等圧線)天気図が完成する。
また、天気や風向の描き方にはルールがあり、これらを天気記号と呼ぶ。