削除された内容 追加された内容
→‎日本の上水道の歴史: 秦野を上水道給水開始順で3番目に追加
m Bot作業依頼#Cite webテンプレートのdeadlink、deadlinkdate引数の移行
 
(他の1人の利用者による、間の1版が非表示)
31行目:
日本で最初の近代水道は[[1885年]](明治18年)4月に起工し、[[1887年]](明治20年)9月に竣工した横浜水道である<ref name="sakai" /><ref name="utsunomiya" />。技術顧問としてイギリス人技師の[[ヘンリー・S・パーマー]]を招き、[[相模川]]の上流に水源を求めて建設に着手し、ろ過した水を消毒し、ポンプと鋳鉄管で市内に送水する設備を有していた<ref name="utsunomiya" />。
 
[[1890年]](明治23年)には法制度と財源の確保の裏付けとなる全16条からなる[[水道条例]]が制定され、これに先立って[[1888年]](明治21年)に制定された[[市制町村制]]により水道の市町村公営原則を法制化した<ref name="utsunomiya" />。日本各地では横浜に続き、函館([[1889年]])、秦野([[1890年]])<ref>{{Cite web |title=秦野の水道の歴史・曽屋水道記念公園 {{!}} 秦野市役所 |url=https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1568095165313/index.html |website=www.city.hadano.kanagawa.jp |access-date=2024-06-23}}</ref><ref group="注釈">秦野の曽屋水道は鉄管ではなく陶管で敷設したため近代水道ではなく”近代的”水道と表現される場合がある。また、住民らによって敷設された自営水道であった。</ref>、長崎([[1891年]])、大阪([[1895年]])、東京([[1898年]])、神戸([[1899年]])と近代水道の整備が進んだ<ref name="sakai" /><ref name="utsunomiya" />。
 
日本に近代上水道が導入されたきっかけとしては[[コレラ]]などの[[伝染病]]への対策という面もあるが、多少なれど事業当事者にとっての[[利潤]]という面も無視できなかった。東京府水道の建設などは当時の[[政府]]/[[内務省 (日本)|内務省]]と当時の[[野党]]である[[改進党]]の思惑に、条約改正を目論む[[外務省]]が関わる東京改造計画が絡んだ{{Sfn|小野芳朗|2001|p=177}}。
46行目:
欧州や米国では水道事業を民間に開放しているところもあり、必ずしも自治体が提供する公営事業とは限らない。[[イギリス]]や[[フランス]]、[[オランダ]]等のように水道事業を民間会社が行っているのが一般的な国もあり、これらの国の水道運営会社は世界各国にも進出している。水道世界3大企業はフランスの[[スエズ (2008年設立の企業)|スエズ]]と[[ヴェオリア・ウォーター]]、イギリスの[[テムズ・ウォーター]]である。このほかにも[[ベクテル]]のような建設関連企業が海外での水資源開発や水道事業の受託を行っている。
 
歴史的には、[[リヨン]]市の水道事業が民間委託化されたのが[[1853年]]であるが、欧米で民営化が広く行われるようになったのは20世紀に入ってからであった。2008年現在、全世界の水道供給人口50億人のうち、民営化された水道企業が水を供給しているのは4億人である<ref>{{Cite journal |和書 |author=猪本有紀 |date=2008-02 |title=寄稿 世界の水問題に取り組む商社 |journal=日本貿易会 月報 |issue=656 |url=http://www.jftc.or.jp/shoshaeye/contribute/contrib2008_02a.pdf |publisher=日本貿易会 |format=PDF |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160304073622/http://www.jftc.or.jp/shoshaeye/contribute/contrib2008_02a.pdf |archivedate=2016-03-04}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://r25.jp/b/honshi/a/ranking_review_details/id/1112009042304 |title=100兆円の市場を争奪する世界の「水メジャー」って何者? |accessdate=2009-04-25 |date=2009-04-23 |work=R×R(ランキンレビュー) |website=R25.jp |publisher=リクルート |archiveurl=https://web.archive.org/web/20090426083359/http://r25.jp/b/honshi/a/ranking_review_details/id/1112009042304 |archivedate=2009-04-26 |deadlinkdateurl-status=dead|url-status-date=2016-07}}</ref>。パリでは1985年から2009年まで約25年間に民間が運営をしていた間に料金が2倍になったが、水道の漏水率が22%から4%と改善した。フランスでは他の自治体も民営化したが、9割は民間管理を更新した<ref name=":0">{{Cite web|和書|title=寿命超えボロボロ…日本の水道の悲惨な実態 {{!}} 週刊女性PRIME|url=https://toyokeizai.net/articles/-/255167|website=東洋経済オンライン|date=2018-12-20|accessdate=2020-04-27|language=ja}}</ref>。
 
{| class="wikitable"
183行目:
 
== 脚注 ==
 
=== 注釈 ===
<references group="注釈" />
 
=== 出典 ===
{{脚注ヘルプ}}
{{reflist|2}}