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地理さん (会話 | 投稿記録)
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=== 高度処理技術 ===
日本の上水道では蛇口地点で塩素が0.1mg/ℓ以上含まれていなければならず、これによって大腸菌等のバクテリアの発生を防いでいる。水道の元となる取水した原水が十分に清浄であればこれだけで十分清潔な水道水が供給できるが、原水そのものが汚れたものであれば、多くの[[次亜塩素酸ナトリウム]][[次亜塩素酸カルシウム]]を加えて[[バクテリア]]を塩素殺菌する必要がある。この塩素は原水中の[[フミン質]]と呼ばれる主にバクテリア等の腐敗によって生じた多様な有機化合物群と反応して[[トリハロメタン]]と呼ばれるヒトの[[発ガン物質]]が出来るので、塩素臭による不快感と共に、あまり水道中に加えることは出来ない。また、塩素に耐性を持つ特定の原虫が混入したりすることもあり、こういった汚れた原水で飲用の上水道を作る技術として、水の高度処理技術が生まれた。
 
高度処理技術では微細な穴の開いた膜を通したり、活性炭を使用する、オゾンを吹き込むなどのコストの掛かる方法をとる<ref name = "小事典 暮らしの水"/>。[[シンガポール]]では2003年から、下水を逆浸透膜で浄化する高度濾過技術を使った「ニューウォーター」(NEWater)計画を進めている。