小説推理新人賞(しょうせつすいりしんじんしょう)は、1979年より双葉社が主催する公募新人文学賞である。短編の推理小説を募集する。受賞作の発表は例年、双葉社が発行する小説誌小説推理』8月号で行われ、受賞作が掲載される。受賞者には正賞及び副賞として100万円が贈られる。

小説推理新人賞
受賞対象新人
日本の旗 日本
主催双葉社
報酬正賞及び副賞100万円
初回1979年
最新回第46回(2024年)
最新受賞者朝水想「神様、どうか私が殺されますように」
公式サイトhttp://www.futabasha.co.jp/news/suiri_award/

選考委員

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受賞作一覧

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回(年) 応募総数 受賞作 受賞者 掲載
第1回(1979年) 259編 「感傷の街角」 大沢在昌 小説推理』1979年7月号
第2回(1980年) 207編 受賞作なし
第3回(1981年) 167編 「第九の流れる家」 五谷翔 『小説推理』1981年8月号
第4回(1982年) 152編 【佳作】「不運な延長線―江夏豊の罠」 渡部雅文 『小説推理』1982年8月号
第5回(1983年) 180編 【佳作】「埋められた傷痕」 芹川兵衛 『小説推理』1983年8月号
第6回(1984年) 152編 受賞作なし
第7回(1985年) 185編 「カウンターブロウ」 長尾健二 『小説推理』1985年8月号
「手遅れの死」 津野創一
第8回(1986年) 194編 受賞作なし
第9回(1987年) 230編 「湾岸バッド・ボーイ・ブルー」 横溝美晶 『小説推理』1987年8月号
第10回(1988年) 231編 「グラン・マーの犯罪」 相馬隆 『小説推理』1988年8月号
第11回(1989年) 215編 受賞作なし
第12回(1990年) 236編 「夜の道行」 千野隆司 『小説推理』1990年8月号
第13回(1991年) 205編 「ハミングで二番まで」 香納諒一 『小説推理』1991年8月号
第14回(1992年) 235編 「雨中の客」 浅黄斑 『小説推理』1992年8月号
第15回(1993年) 265編 「砂上の記録」 村雨貞郎 『小説推理』1993年8月号
第16回(1994年) 285編 「眠りの海」 本多孝好 『小説推理』1994年8月号
第17回(1995年) 232編 「ボディ・ダブル」 久遠恵 『小説推理』1995年8月号
第18回(1996年) 225編 「隣人」 永井するみ 『小説推理』1996年8月号
第19回(1997年) 205編 「退屈解消アイテム」 香住泰 『小説推理』1997年8月号
第20回(1998年) 282編 「ツール&ストール」 大倉崇裕[1] 『小説推理』1998年8月号
第21回(1999年) 221編 「見知らぬ侍」 岡田秀文 『小説推理』1999年8月号
第22回(2000年) 248編 「影踏み鬼」 翔田寛 『小説推理』2000年8月号
第23回(2001年) 153編 「風の吹かない景色」 山之内正文 『小説推理』2001年8月号
第24回(2002年) 277編 「過去のはじまり未来のおわり」 西本秋 『小説推理』2002年8月号
第25回(2003年) 253編 「真夏の車輪」 長岡弘樹 『小説推理』2003年8月号
第26回(2004年) 265編 「キリング・タイム」 蒼井上鷹 『小説推理』2004年8月号
第27回(2005年) 185編 「竜巻ガール」 垣谷美雨 『小説推理』2005年8月号
第28回(2006年) 230編 「消えずの行灯」 誉田龍一 『小説推理』2006年8月号
第29回(2007年) 209編 聖職者 湊かなえ 『小説推理』2007年8月号
第30回(2008年) 253編 「寿限無」 浮穴みみ 『小説推理』2008年8月号
第31回(2009年) 311編 「通信制警察」 耳目 『小説推理』2009年8月号
第32回(2010年) 309編 「遠田の蛙」 深山亮 『小説推理』2010年8月号
第33回(2011年) 337編 「ジャッジメント」 小林由香 『小説推理』2011年8月号
第34回(2012年) 346編 「慕情二つ井戸」 加瀬政広 『小説推理』2012年8月号
第35回(2013年) 365編 「マグノリア通り、曇り」 増田忠則 『小説推理』2013年8月号
「スマートクロニクル」 悠木シュン
第36回(2014年) 276編 「鬼女の顔」 蓮生あまね 『小説推理』2014年8月号
第37回(2015年) 282編 「電話で、その日の服装等を言い当てる女について」[2] 清水杜氏彦 『小説推理』2015年8月号
第38回(2016年) 302編 「エースの遺言」 久和間拓 『小説推理』2016年8月号
第39回(2017年) 296編 受賞作なし
第40回(2018年) 275編 「五年後に」 咲沢くれは 『小説推理』2018年8月号
第41回(2019年) 354編 「濡れ衣」 上田未来 『小説推理』2019年8月号
第42回(2020年) 321編 「見えない意図」 藤つかさ 『小説推理』2020年8月号
第43回(2021年) 286編 「爆弾犯と殺人犯の物語」 くぼりこ 『小説推理』2021年8月号
第44回(2022年) 321編 「人探し」 遠藤秀紀 『小説推理』2022年8月号
第45回(2023年) 335編 「いつか見た瑠璃色」 谷ユカリ 『小説推理』2023年8月号
第46回[3](2024年) 367編 「神様、どうか私が殺されますように」 朝水想 『小説推理』2024年8月号

受賞作の収録書籍

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  • 第1回:大沢在昌「感傷の街角」 → 『感傷の街角』(1982年2月、フタバノベルズ)
  • 第3回:五谷翔「第九の流れる家」 → 『第九の流れる家』(1994年1月、北海道教育社)
  • 第7回:津野創一「手遅れの死」 → 『群れ星なみだ色』(1987年5月、フタバノベルズ)
  • 第9回:横溝美晶「湾岸バッド・ボーイ・ブルー」 → 『湾岸バッド・ボーイ・ブルー』(1988年9月、フタバノベルズ)
  • 第10回:相馬隆「グラン・マーの犯罪」 → 『今宵は死体と』(1990年2月、フタバノベルズ)
  • 第12回:千野隆司「夜の道行」 → 『浜町河岸夕暮れ 市蔵、情けの手織り帖』(1991年8月、双葉社)
  • 第13回:香納諒一「ハミングで二番まで」 → 『宴の夏 鏡の冬』(1998年9月、新潮社)
  • 第14回:浅黄斑「雨中の客」 → 『雨中の客』(1994年10月、双葉社)
  • 第16回:本多孝好「眠りの海」 → 『MISSING』(1999年6月、双葉社)
  • 第18回:永井するみ「隣人」 → 『隣人』(2001年7月、双葉社)
  • 第19回:香住泰「退屈解消アイテム」 → 『錯覚都市』(2001年12月、双葉社)
  • 第20回:大倉崇裕「ツール&ストール」 → 『ツール&ストール』(2002年8月、双葉社)
  • 第21回:岡田秀文「見知らぬ侍」 → 『見知らぬ侍』(2004年1月、双葉社)
  • 第22回:翔田寛「影踏み鬼」 → 『影踏み鬼』(2001年12月、双葉社)
  • 第23回:山之内正文「風の吹かない景色」 → 『エンドコールメッセージ』(2002年8月、双葉社)
  • 第26回:蒼井上鷹「キリング・タイム」 → 『九杯目には早すぎる』(2005年11月、フタバノベルズ)
  • 第27回:垣谷美雨「竜巻ガール」 → 『竜巻ガール』(2006年10月、双葉社)
  • 第28回:誉田龍一「消えずの行灯」 → 『消えずの行灯 本所七不思議捕物帖』(2007年10月、双葉社)
  • 第29回:湊かなえ「聖職者」 → 『告白』(2008年8月、双葉社)
  • 第30回:浮穴みみ「寿限無」 → 『姫の竹、月の草 吉井堂謎解き暦』(2009年11月、双葉社)
  • 第32回:深山亮「遠田の蛙」 → 『ゼロワン 陸の孤島の司法書士事件簿』(2013年11月、双葉社)
  • 第33回:小林由香「ジャッジメント」 → 『ジャッジメント』(2016年6月、双葉社)
  • 第35回:増田忠則「マグノリア通り、曇り」 → 『三つの悪夢と階段室の女王』(2017年5月、双葉社)
  • 第35回:悠木シュン「スマートクロニクル」 → 『スマドロ』(2014年5月、双葉社)
  • 第36回:蓮生あまね「鬼女の顔」 → 『去にし時よりの訪人』(2019年4月、双葉社)
  • 第38回:久和間拓「エースの遺言」 → 『エースの遺言』(2018年12月、双葉社)
  • 第40回:咲沢くれは「五年後に」 → 『五年後に』(2020年5月、双葉社)
  • 第41回:藤つかさ「見えない意図」 → 『その意図は見えなくて』(2022年6月、双葉社)
  • 第42回:久保りこ[4]「爆弾犯と殺人犯の物語」 → 『爆弾犯と殺人犯の物語』(2022年9月、双葉社)
  • 第44回:遠藤秀紀「人探し」 → 『人探し』(双葉社、2023年12月)ISBN 978-4-575-24703-9

受賞作アンソロジー

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関連項目

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脚注

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  1. ^ 円谷夏樹から改名
  2. ^ 第5回アガサ・クリスティー賞、第3回ハヤカワSFコンテストの贈賞式開催 | ほんのひきだし
  3. ^ "決定!第46回小説推理新人賞."双葉社「プレスリリース」2024年6月27日. 2024年6月28日閲覧。
  4. ^ くぼりこから改名

外部リンク

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