麟祥院

東京都文京区にある寺院

麟祥院(りんしょういん)は、東京都文京区湯島にある臨済宗妙心寺派の寺院。山号は天沢山。徳川家光の乳母として知られる春日局の菩提寺である。周囲にカラタチの生垣をめぐらせていたので「からたち寺」とも呼ばれる。なお京都にある同名の妙心寺塔頭・麟祥院も1634年寛永11年)に徳川家光により春日局の菩提寺として建立されたものである。

麟祥院
本堂
本堂 地図
所在地 東京都文京区湯島4-1-8
位置 北緯35度42分29.3秒 東経139度45分53.3秒 / 北緯35.708139度 東経139.764806度 / 35.708139; 139.764806座標: 北緯35度42分29.3秒 東経139度45分53.3秒 / 北緯35.708139度 東経139.764806度 / 35.708139; 139.764806
院号 麟祥院
宗派 臨済宗妙心寺派
創建年 寛永元年(1624年[1]
開山 渭川劉[1]
開基 春日局
正式名 天澤山麟祥院
(天沢山麟祥院)
別称 枳殻寺(からたち寺)
報恩山天澤寺(旧称)
山号:
天澤山(天沢山)
報恩山(旧称)[1]
公式サイト 臨済宗妙心寺派 天澤山 麟祥院 - rinshouin
法人番号 2010005000505 ウィキデータを編集
麟祥院の位置(東京都区部内)
麟祥院
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歴史

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1624年寛永元年)、春日局の隠棲所として創建。境内地1万坪・寺領300石の御朱印状を拝領し徳川秀忠の御明御殿を賜り、殿堂を造立した。1630年(寛永7年)に野州宇都宮の興禅寺の渭川和尚の高徳であるのを局が聞き、当山の住職として拝請され開山となった。

はじめ、報恩山天沢寺と称したが、春日局の法号をもって「天澤山麟祥院」と号するようになる[1]

1887年明治20年)には井上円了が、この寺の一棟を借りて哲学館(東洋大学の前身)を創立した。境内に「東洋大学発祥之地」の碑(1987年昭和62年)建立)がある。明治時代には他にも数々の学校が境内に併設されていた。また当時の麟祥院には臨済大教校もあり、数々の名僧が学びの為に集っていた。

毎年10月14日に春日忌として春日局の法要を行っている。関東大震災で亡くなった中国人留学生の慰霊碑もある。

文化財

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文京区指定有形文化財
  • 十六羅漢
  • 春日局像
  • 麟祥院文書・春日局書簡
文京区指定史跡
  • 春日局墓

交通

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脚注

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  1. ^ a b c d 江戸名所図会 1927, p. 207.

参考文献

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  • 斎藤長秋 編「卷之五 玉衡之部 天澤山麟祥院」『江戸名所図会』 3巻、有朋堂書店〈有朋堂文庫〉、1927年、207,210-211,214頁。NDLJP:1174157/108 

関連項目

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外部リンク

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