「先込め」の版間の差分
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#銃口から弾丸を入れる |
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#銃口に[[搠杖]]を入れ、火薬と弾丸を薬室に突き入れる |
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#火挟みを起こす(コックする。但し欧州や中国で一般的な「常上がり=緩発式ロック」ではこの過程は不要。日本の瞬発式からくりは狙撃に適しているため「一発必中」 |
#火挟みを起こす(コックする。但し欧州や中国で一般的な「常上がり=緩発式ロック」ではこの過程は不要。日本の瞬発式からくりは狙撃に適しているため「一発必中」向きと言え、緩発式は簡便性から集団弾幕射撃や狩猟用に適している) |
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#火蓋を開き、火皿に口薬を置き火蓋を閉じる |
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#火縄先をつまみ、息で灰を吹き飛ばして火挟みに付ける(挟む) |
#火縄先をつまみ、息で灰を吹き飛ばして火挟みに付ける(挟む) |
2005年9月10日 (土) 07:04時点における版
火縄銃など、古い型の銃で用いられた装填方式であり、銃口から火薬と弾丸を入れる、というもの。
火縄銃
火縄銃における「先込め」と云われる装填→発砲のプロセスは以下の通り。
- 銃口から火薬を流し入れる
- 銃口から弾丸を入れる
- 銃口に搠杖を入れ、火薬と弾丸を薬室に突き入れる
- 火挟みを起こす(コックする。但し欧州や中国で一般的な「常上がり=緩発式ロック」ではこの過程は不要。日本の瞬発式からくりは狙撃に適しているため「一発必中」向きと言え、緩発式は簡便性から集団弾幕射撃や狩猟用に適している)
- 火蓋を開き、火皿に口薬を置き火蓋を閉じる
- 火縄先をつまみ、息で灰を吹き飛ばして火挟みに付ける(挟む)
- 目標を確認して火蓋を開く(火蓋を切る)
- 据銃体勢をとり先目当(照星)・前目当(照門)で照準する
- 狙いが定まったら引金を引く
その後、次弾発砲までに「銃身内の火薬残滓を洗い矢で拭う」(数発撃つと銃腔にカーボンがこびり付き 弾が入らなくなるため、搠杖の先に水に濡らした布を付けて拭う)「火穴にせせり(ヴェントピック)を通す」「銃身を冷やす」(1分間に1発程度のペースで発砲するのであればこの必要は全くない)など、一般に次弾装填の際に行うべき事は多いと言われる。
しかし、これらは後世の科学技術の進歩を強調するための例え話的なもので、この作業を1発ごとに行う必要はなく、数発に一度(関流砲術では7発位撃つと弾が入り難くなると伝えている)でよい。さらに、「劣り玉」と呼ばれる適合弾より若干径が小さい弾を使用すれば10発以上発射が可能である(ただし、劣り玉の欠点として目標への集弾性が悪くなることが挙げられる)。また筒内、火皿の清掃は頻繁に行う必要はなく、異常を感じたら行えば済むことである。とはいえ、現代の銃に比して先込め銃は単体では連射に向かないものであることは上記のプロセスなどからも容易に窺える。
この「次弾発射までに時間がかかる」という先込め式最大の問題点を改善するため、火縄銃が用いられた戦国時代の日本では、「早合」(装填を簡便にするための弾薬包)「複数人でチームを組む」「銃身を複数設置する」など、様々な(時には奇天烈な)発想がなされている。