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{{美少女ゲーム系
{{美少女ゲーム系
| 枠サイズ =
| タイトル = カルマルカ*サークル
| タイトル = ふゆから、くるる。
| 対応機種 = [[Microsoft Windows]] [[Microsoft Windows XP|XP]]/[[Microsoft Windows Vista|Vista]]/[[Microsoft Windows 7|7]]/[[Microsoft Windows 8|8]]<ref name="push201306" /><br/>DL版([[Microsoft Windows Vista|Vista]]/[[Microsoft Windows 7|7]]/[[Microsoft Windows 8|8]]/[[Microsoft Windows 10|10]])<ref name="dmm_karumaruka" /><br />[[PlayStation Vita]]<ref name="official Vita P" /><br />[[PlayStation 4]]<ref name="official Vita P" />
| タイトルロゴ =
| 発売元 = [PC]株式会社[[ビジュアルアーツ]]<ref>『カルマルカ*サークル』のパッケージより。</ref><br />[PS4/PS Vita]株式会社[[エンターグラム]]<ref name="official Vita P" />
| 画像説明 =
| 開発 = [[SAGA PLANETS]]<ref name="push201306" />
| ジャンル = ADV<ref name="official-site" />
| 対応機種 =
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| プロデューサー =
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| ディレクター = KURO<ref name="hime201312" /><ref name="kuro" group="注">一部の資料では「kuro」と表記されているが、エンディングムービーやビジュアルファンブックでの表記に従い「KURO」とした。</ref>
| キャラクターデザイン = [[ほんたにかなえ]]、[[とらのすけ]]、[[ちまろ]]、[[有末つかさ]]、[[茉宮祈芹]]、[[風見春樹]]、[[都桜和]]（SD原画）<ref name="vfb129" />
| キャラクターデザイン = [[あめとゆき]]<br />[[なのはなこひな]]<ref name="official-site" />
| シナリオ = [[瀬尾順]]、[[砥石大樹]]、[[御厨みくり]]、律、モーリー、藤井リルケ、高嶋栄二<ref name="vfb129" />
| シナリオ = [[渡辺僚一]]<ref name="official-site" />
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| 音楽 = [[樋口秀樹]]、[[水月陵]]<ref name="official_top" />
| オープニング = 「Floating up」、「find a piece」<ref name="vfb129" />
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| エンディング = 「I wish」<ref name="vfb129" />
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| ジャンル = 恋愛[[アドベンチャーゲーム|AVG]]<ref name="vfb129" />
| 発売日 = 2021年9月24日<ref name="official-site" />
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| コンテンツアイコン =
| レイティング = [PC]18禁<ref name="bugbug201310" /><br />[PS4/PS Vita]{{CERO-C}}<ref name="official Vita P">{{Cite web|url=http://www.entergram.co.jp/karumaruka/product.html|title=エンターグラム カルマルカ＊サークル公式サイト Product|publisher=SAGA PLANETS/ENTERGRAM|accessdate=2017-03-10}}</ref>
| キャラクター名設定 =
| コンテンツアイコン = [PS Vita/PS4]恋愛・セクシャル<ref name="PS Vita-sony">{{Cite web|date= |url=http://www.jp.playstation.com/software/title/vljm30239.html |title=カルマルカ＊サークル |publisher=Sony Interactive Entertainment |accessdate=2022-12-03 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20170711162302/http://www.jp.playstation.com/software/title/vljm30239.html |archivedate=2017-07-11 |deadlinkdate=2022-12-03}}</ref><ref>{{Cite web|date= |url=https://store.playstation.com/ja-jp/product/JP0741-CUSA10693_00-PS4GAMEAPP000001/ |title=カルマルカ＊サークル |publisher=Sony Interactive Entertainment |accessdate=2022-12-03}}</ref>
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| キャラクター名設定 = 不可<ref name="push201306" />
| エンディング数 = 7<ref name="route" group="注">『カルマルカ＊サークル ビジュアルファンブック』によれば、共通ルート以降は奈月ルート・晴ルート・暦ルート・ニコルルート・夕姫羽ルート・杏ルート・カルマルカアクセスルートに分岐することから、エンディング数を7とした。</ref>
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| video1 = [https://www.youtube.com/watch?v=Ue93xxDXrK4 カルマルカ*サークル OPムービー]（SAGA PLANETS チャンネル） - YouTube
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| video2 = [https://www.youtube.com/watch?v=7tvOqzdx4CU カルマルカ*サークル グランドOPムービー]（SAGA PLANETS チャンネル） - YouTube
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| video4 = [https://www.nicovideo.jp/watch/sm22075526 『カルマルカ＊サークル』　背景作業工程（開かずの間）]（塩澤良憲） - ニコニコ動画
}}
}}
『'''ふゆから、くるる。'''』は[[2021年]][[9月24日]]に発売された[[アダルトゲーム|18禁]][[恋愛アドベンチャーゲーム]]である。
『'''カルマルカ*サークル'''』は、[[SAGA PLANETS]]により制作された[[恋愛ゲーム (ゲームジャンル)|恋愛アドベンチャーゲーム]]である。[[2013年]][[9月27日]]に株式会社[[ビジュアルアーツ]]から[[Microsoft Windows|Windows]]向けに[[アダルトゲーム|18禁]]として発売され、[[2017年]][[6月29日]]・[[2018年]][[5月24日]]に[[エンターグラム]]から[[PlayStation Vita]]・[[PlayStation 4]]向けに[[CEROレーティング15才以上対象ソフトの一覧|CERO:C]]として発売された。

本作は、SAGA PLANETSの第18作目となる作品である<ref name="vfb123-128" />。企画・原画などは主にSAGA PLANETSに所属する人物が行い、シナリオ・音楽は外注スタッフが制作した。

シナリオは、特殊能力と家庭環境に悩む主人公が、少女達と協力して悩みの解消を図り、その中の一人の少女と恋仲になる物語である<ref name="Game-style">{{cite web|author=高瀬|url=http://www.game-style.jp/soft/201308/21/01kar_sp.php|title=七夕の夜、星に願うは異能力からの解放!? ちょっと不思議なファンタジー学園ラブストーリー！ 『カルマルカ＊サークル』9月27日発売！|work=[[Game-Style]]|publisher=ビートニクス|date=2013年8月21日|accessdate=2014-06-07|archiveurl=https://web.archive.org/web/20140714162845/http://www.game-style.jp/soft/201308/21/01kar_sp.php|archivedate=2014-07-14}}</ref>。作品のテーマは「過去の問題で時間が止まっている女の子達が、もう一歩前に進める物語」<ref name="push201306" />。本作には[[伝奇]]要素が含まれるが、SAGA PLANETSの過去作である[[SAGA PLANETS#作品一覧|四季シリーズ]]と同様に純愛路線を貫いており、明るい作風だとされる<ref name="Game-style"/>。

PC版は、2013年に発売された美少女ゲームを対象とする売上ランキングで11位になった<ref name="bugbug201404" />。また、2013年に発売された美少女ゲームが対象のランキングでは、総合部門で最高9位を達成している<ref name="bugbug201404" />。


== ゲームシステム ==
== ゲームシステム ==
本作は恋愛アドベンチャーゲームであり<ref name="vfb129" />、主人公である御影 海人の視点から紡がれる文章をプレイヤーは読み進めていく。文章は小説のように地の文と会話文から構成される。ゲーム画面は、背景画像・登場人物の画像・文章の順で奥から手前に向かって重ねて表示される。ゲームを進めていくとプレイヤーは特別なイベントCGを閲覧できる。本作にはCGやBGMを鑑賞できる機能が搭載されており<ref name="push201306" />、ゲームを1回以上クリアするとこの機能を使用出来るようになる。
本作は恋愛アドベンチャーゲームであり<ref name="official-site" />、主人公の視点から紡がれる文章をプレイヤーは読み進めていく<ref name="game" />。文章は小説のように地の文と会話文から構成される。ゲームを進めていくことでプレイヤーは特別なCGを閲覧できる<ref name="game" />。本作にはCGやBGMを鑑賞できる機能が搭載されており、ゲームを1回以上クリアするとこの機能を使用出来るようになる。


本作は選んだ選択肢によってよって異なった結末に向かって物語が進むゲームである。ゲームを進めていくとある時点でゲームが中断し、選択肢が表示される。選んだ選択肢によって物語の筋道が変わり、ある特定の結末に物語が進む。本作の物語には主に7つの道筋があり<ref name="route" group="注" />、そのうちの6つの物語では6人の少女の話がそれぞれ展開し、残りの1つでは本作の詳細な設定が明かされる<ref name="bugbug201311" />。全ての物語を読むには、プレイヤーはゲームを複数回やり直し、違う選択肢を選んで違う道筋に進む必要がある。
本作は選んだ選択肢により異なった結末に向かって物語が進むゲームである。ゲームを進めていくとある時点でゲームが中断し、選択肢が表示される。選んだ選択肢によって物語の道筋（以下ルート）が変わり、ある特定の結末に物語が進む。本作の物語には主に4つのルートがあり、それぞれの物語で1人の少女の話が展開する。全ての物語を読むには、プレイヤーはゲームを複数回やり直し、違う選択肢を選んで違うルートに進む必要がある。

== 世界観・設定 ==
本作には「カルマルカ」と「魔可」というキーワードが登場する。カルマルカとは、過去・現在・未来に関するあらゆる情報が記録されているライブラリである<ref name="hime201307" />。魔可とは、本作に登場する人物たちが持つ、制御不能な特殊能力のことである<ref name="hime201312" />。魔可は7つの能力に限定され、それぞれ嫉妬・怠惰・色欲・憤怒・暴食・強欲・傲慢という名称が付いている<ref name="bugbug201311" />。

物語の舞台は、島に建つ学園・星海学園<ref group="注">一部の資料では「星渡学園」と表記されているが、ゲーム本編での表記に従い「星海学園」とした。</ref>である。星海学園には、星渡り同好会という、魔可の持ち主が集まりカルマルカを調査する同好会がある<ref name="hime201312" />。カルマルカに接続できれば魔可を消せると言われており<ref name="hime201312" />、その噂を信じる星渡り同好会のメンバーは、カルマルカに接続しようと画策している<ref name="push201310" />。


== あらすじ ==
== あらすじ ==
{{不十分なあらすじ|date=2023年2月}}
異常な怪力を発揮する「憤怒」という魔可を持つ主人公・'''御影 海人'''は、魔可を消すために星渡り同好会に入会する<ref name="hime201309" /><ref name="hime201310" />。そこで海人は、個性的な少女達——転校生の'''天ヶ瀬 奈月'''<ref name="hime201307" />・不良少女である'''朝比奈 晴'''<ref name="push201306" />・生徒会長を務める'''夏目 暦'''<ref name="push201306" />・留学生の'''乙音 ニコル'''<ref name="hime201312" />・お嬢様である'''高坂 夕姫羽'''<ref name="push201308" />——と出会う<ref name="hime201310" />。海人は少女達とカルマルカへの接続を目指して日々を過ごしていく<ref name="hime201310" />。
物語の舞台は、外部から隔離された全寮制の学園。学園に所属する少女は、天才と認められると卒業できる。ある日、学園内で連続殺人事件が起き、事件により主人公は恋人を失う<ref name="bugbug-202202-review" />。主人公は探偵として事件の調査に乗り出す。

=== 登場人物 ===
他にもサブキャラクターが登場する。'''笹倉 未来'''（ささくら みらい）は星海学園の3年生で<ref name="vfb44" />、生徒会書記を務める少女<ref name="hime201309" />。星渡り同好会に対して敵対的な態度を取る<ref name="push201310" />。'''曽根原 蓮'''（そねはら れん）は星渡り同好会に所属する少年<ref name="push201310" />。趣味は女装と占いで、特技はネイルケアである<ref name="hime201312" /><ref name="push201310" />。小柄で華奢な体格と、パットで膨らんだ胸という外見から、誰から見ても少女にしか見えない<ref name="push201310" />。背が小さいために上目遣いで人を見る癖がある<ref name="push201310" />。主人公に好意を抱いている<ref name="push201310" />。'''成海 杏（なるみ あん）'''・'''成海 大吾（なるみ だいご）'''は双子の姉弟であり、海人の幼なじみで、星海学園の2年生に所属している<ref name="hime201312" /><ref name="hime201311" /><ref name="vfb45" />。'''川嶋 南々見'''（かわしま ななみ）は、海人が家具を購入した際に知り合った、リサイクルショップで働く女性<ref name="push201311" />。'''神楽坂 弦十郎'''（かぐらざか げんじゅうろう）は、星海学園の理事を務める男性で、星渡り同好会の顧問でもある<ref name="vfb48" />。

=== 共通ルート ===
海人は、カルマルカに接続し魔可を消すことが目的という、星渡り同好会に誘われる<ref name="vfb52-57" />。勧誘になかなか従わない海人だったが、異常な怪力を発揮する魔可の発動を経験し、同好会に入ることを決める<ref>共通ルート 6/20（木）より。</ref>。

同好会では儀式の他にも、七夕祭という七夕に行われる学園祭で出し物をしなければならない<ref>共通ルート 6/21（金）より。</ref>。奈月の意見で七夕祭の出し物が[[プラネタリウム]]に決まり、同好会は準備を行う<ref name="vfb52-57" /><ref>共通ルート 6/28（金）より。</ref>。プラネタリウムの修理を乗り越え<ref>共通ルート 7/6（土）より。</ref>、公演は成功を収める<ref name="vfb52-57" />。本来の目的である儀式に同好会は取り掛かるが、学園の理事・弦十郎から儀式の中止を言い渡されてしまう。同好会の各々は儀式の中止に納得出来ず、弦十郎の協力なしに儀式を強行するが失敗してしまう<ref name="vfb52-57" />。

=== 天ヶ瀬奈月ルート ===
'''天ヶ瀬 奈月'''（あまがせ なつき）は星海学園屈指の才女であり<ref name="hime201308" />、転校生かつ海人の[[同級生]]である<ref name="hime201307" /><ref name="vfb30" />。「嫉妬」の魔可の影響で海人を好きになるも、後に彼を本当に好きになり、2人は付き合い始める。2人で過ごすにつれ海人は、奈月が[[天文学]]への好奇心を無理に抑えていると気が付く<ref name="vfb58-67" />。それは、[[天文学者]]の母親を思い出し辛くなってしまうのを避けるためであった<ref>奈月ルート 7/28（日）より。</ref>。しかし海人に「自分のしたいことを偽るのはよくない」と説教され、奈月は再び天文学を志す<ref>奈月ルート 7/30（火）より。</ref>。

天文学の勉強を再開した奈月に、彼女の父親がより教育環境の整った学園への転校を勧める<ref>奈月ルート 8/5（月）より。</ref>。奈月は一度は転校に承諾したが、「勉強はいつでもできるが大切なモノはいつ失うか分からない」という考えから、結局は転校を断る。奈月は海人のそばで、天文学者を目指して勉強を続ける<ref name="vfb58-67" />。

=== 朝比奈晴ルート ===
'''朝比奈 晴'''（あさひな しん）は星海学園屈指の美少女で<ref name="push201306" />、海人の同級生<ref name="vfb33" />。「暴食」という大飯食らいになる魔可を持つ<ref name="hime201307" />。両親と不仲なために家出をしており、無人島である神島でテント暮らしをしている<ref name="push201306" />。家出をしているのは、市議会議員であった彼女の父親が業者と癒着して談合を行ったという噂があり、しかもその業者の手抜き工事が原因で、一人の少女が崩れた壁の下敷きになったためである<ref name="shin7-25">晴ルート 7/25（木）より。</ref>。世間では晴の父親は人殺しだと噂され、彼女もそれを信じていた。

晴は、自分のテント暮らしを心配して足繁く通う海人と徐々に親しくなり、自分が父親を嫌う理由を打ち明ける。海人に自分の境遇を告白した後に晴は、父親から「不正を働いた」と直接には聞いてはいないことに気が付く<ref>晴ルート 8/6（火）より。</ref>。晴は、真実を知るためにカルマルカへ再接続を試みる。しかし、接続直前になって、晴は父親の過去を覗くことを止める<ref name="vfb68-77" />。それは、「父親の過去を覗くことは彼を疑うことと同義である」という考えからだった<ref>晴ルート 8/12（月）より。</ref>。後に晴は父親から事故の真相を聞き<ref name="vfb68-77" />、彼と和解する。

=== 夏目暦ルート ===
'''夏目 暦'''（なつめ こよみ）は学園の生徒会長と、星渡り同好会の会長を務める少女<ref name="hime201309" /><ref name="push201310" />。星海学園の2年生である<ref name="push201306" />。「怠惰」という突然寝てしまう魔可を持っていることが悩みである<ref name="vfb36" />。[[天才]]少女である暦の意外な一面を知り<ref name="vfb78-85" />、海人は彼女を好きになる。海人は暦に告白をし、暦も同じ気持ちでいることを知る<ref>暦ルート 8/3（土）より。</ref>。暦の恋人となった海人は、親しい時間を過ごすうちに彼女の行動原理を知る<ref name="koyomi8-20">暦ルート 8/20（火）より。</ref>。孤児院の出身であり<ref name="hime201312" />、両親に捨てられた過去を持つ暦は、他人に必要とされたいと思うようになり、自分の気持ちを抑圧してまで他人に求められる行動をする少女に成長していた<ref name="koyomi8-20" />。

ある日、[[数学]]の[[懸賞金問題]]を解いたことで、暦は海外の数学研究所から勧誘を受ける。学園の理事は、学園の名声を上げるために、研究所に行くように暦に圧力をかける。自分の能力が必要とされていると感じて、暦は研究所に行こうとする。しかし、海人や同好会のメンバーに諭され、自分の気持ちに従い判断をすることを暦は選ぶ。暦の本当の気持ちは、学園に残って大切な人達と過ごすことだった。暦は勧誘を断り、チャンスを逃して遠回りになろうとも大切な人達と一緒にいることを選ぶ<ref name="vfb78-85" />。

=== 乙音ニコルルート ===
'''乙音 ニコル'''（おとね ニコル）は遠い国から留学してきた少女で<ref name="hime201312" />、星渡り同好会に所属している<ref name="push201306" />。同姓から愛されてしまうという「色欲」の能力を持つ<ref name="hime201311" />。共通ルートでカルマルカへの接続が失敗した後でも、ニコルは諦めずにカルマルカについて調べ続けていた。ニコルには誰よりもカルマルカに固執する理由がある。彼女の出身国は政情不安であり<ref name="vfb86-93" />、国の未来に希望が持てない状態にある。王族であるニコルは国の状態に責任を感じ、カルマルカを用いて自国の未来を改ざんしたいと考えていた<ref>ニコルルート 8/10（土）より。</ref>。そしてその考えは星渡り同好会の仲間にも秘密にしていた。

カルマルカの調査を進めるうちに、海人とニコルは親密になっていく。ニコルは海人に自分の秘密を打ち明け<ref name="vfb86-93" />、海人に受け入れてもらい安堵する。そんな折にニコルの国で戦争が始まり、王族であるニコルの元へ反対勢力から刺客が送られてくる<ref>ニコルルート 8/11（日）より。</ref>。海人の能力と側近の手助けにより、ニコルはなんとか危機を乗り越える。しかし、自国の危機や父親の体調不良から、ニコルは日本を離れて帰国する。海人と別れてから数年後、ニコルの国へ[[海洋学]]の研究生として海人が訪れ、2人は再会を果たす<ref name="vfb86-93" />。

=== 高坂夕姫羽ルート ===
'''高坂 夕姫羽'''（こうさか ゆきは）は星海学園の3年生で、生徒会副会長を務める少女<ref name="push201308" />。「強欲」の魔可のせいで、自分の意思とは無関係にたくさん買い物をしてしまう<ref name="hime201309" />。実家は大企業を営んでおり<ref name="vfb42" />、裕福な家庭で不自由なく育った夕姫羽は、いつしか自分の意思が希薄になっていた。両親から与えられたものを受け入れていれば幸せな環境だったためである<ref>夕姫羽ルート 8/2（金）より。</ref>。夕姫羽は、両親に交際相手を薦められた際も「考えさせてください」と言い、反抗することはなかった<ref>夕姫羽ルート 7/27（土）より。</ref>。

しかし、幼なじみである海人と再会して急速に仲が深まるにつれ、 夕姫羽は自分の生き方に疑問を抱くようになる。夕姫羽は家出をし、海人の家に転がり込む。海人が夕姫羽を匿い始めてから一週間後、夕姫羽の兄達が海人の元へ訪れる。兄や暦から説得を受け、夕姫羽は自分が大切にしている物に気が付く。最後には兄達の力も借り、両親に海人との交際が認められる<ref name="vfb94-96" />。

=== 杏ルート ===
せっかくの[[夏休み]]にも特にすることはなく、海人と大吾は暇を持て余していた<ref name="vfb96" />。しかし、夏休み終盤の8月20日に、大吾宛に[[脅迫]][[電子メール|メール]]が届く<ref name="anzu8-20">杏ルート 8/20（火）より。</ref>。メールには杏の秘密を公にバラされたくなければ指示に従えと書かれていた<ref name="vfb96" />。

脅迫メールの指示に従い、海人と大吾は様々な課題をこなしていく。[[暗号文]]を解いたり、[[テディベア]]を購入したり、指示された場所に赴いたり<ref name="vfb96" />。最後の指示に従い[[灯台]]に着くと、そこには杏がいた。杏は暇を持て余している2人に楽しんでもらうために、一連のメールを送ったのだった。杏は安堵する2人から誕生日プレゼントとしてテディベアを受け取り、2人には頑張ったご褒美として[[花火#打上花火（打揚花火）|打上花火]]を見せる<ref name="anzu8-20" />。

=== カルマルカアクセスルート ===
生徒会書記を務める少女・笹倉 未来が、カルマルカを調査する星渡り同好会を目の敵にしているのには理由があった。未来と仲がよかった川嶋 南々見が7年前にカルマルカの儀式で[[記憶障害]]を負ったためである<ref>カルマルカアクセスルート 7/23（火）より。</ref>。そこで、未来はカルマルカに接続し、自分を[[生贄]]とすることでカルマルカを消滅させようと考えていた<ref name="vfb97-100" />。未来は誰にも目的を打ち明けず、カルマルカへの接続を目指す弦十郎に秘密裏に協力していた。

カルマルカへの再接続が出来るという、旧暦の七夕当日。弦十郎と未来を待ちぶせしていた海人達は、未来の口から笹倉家の秘密・奈月の母親の出身・未来の目的などの衝撃の事実を聞く。未来の告白を聞いて彼女に裏切られたことを知った弦十郎は、奈月をさらい、彼女を生贄にしてカルマルカに接続しようとする。同好会が総出で弦十郎を追う中、海人は幼い頃に奈月の母親から教わった、生贄を捧げることなくカルマルカを消滅させる方法を思い出す。弦十郎に追いつき、カルマルカを消滅させようとする同好会の各々に、カルマルカが幸福な生活を各々に見せる。同好会の各々は誘惑に負けず、カルマルカの消滅を願う<ref name="vfb97-100" />。

カルマルカが消滅した後、様々な罪を犯してきた弦十郎が処罰される<ref>カルマルカアクセスルート エピローグより。</ref>。海人は奈月に告白をし、2人は恋人同士となる。カルマルカという目的を同好会は失ったが、七夕祭に公演したプラネタリウムが好評だったため、同好会を続けることになる。未来は南々見との交流が再開し、同好会の各々との仲も深まっていく<ref name="vfb97-100" />。


== 制作 ==
== 制作 ==
=== スタッフ・キャスト ===
=== スタッフ・キャスト ===
{| class="wikitable" | style="float:right; width:16em; font-size:80%; margin:5px; text-align:center"
{| class="wikitable" | style="float:right; width:18em; font-size:80%; margin:5px; text-align:center"
|+ キャスト<ref name="vfb129" />
|+ キャスト
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|-
! style="width:25%;"| '''役名'''
! style="width:25%;"| '''役名'''
! style="width:25%;"| '''声優名'''
! style="width:25%;"| '''声優名'''
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! 空丘夕陽
! 天ヶ瀬奈月
| [[月野きいろ]]<ref>{{Cite web |url=http://www.silkysplus.jp/game/fuyukuru/syuuhi.html |title=空丘夕陽❘キャラクター❘ふゆから、くるる。 |publisher=シルキーズプラス |date= |accessdate=2023-01-19}}</ref>
| [[澤田なつ]]
|-
|-
! 霜雪しほん
! 朝比奈晴
| [[猫むらゆき]]<ref>{{Cite web |url=http://www.silkysplus.jp/game/fuyukuru/ssihon.html |title=霜雪しほん❘キャラクター❘ふゆから、くるる。 |publisher=シルキーズプラス |date= |accessdate=2023-01-19}}</ref>
| [[富呂尾李杏]]
|-
|-
! 水名とりねこ
! 夏目暦
| [[上原あおい]]<ref>{{Cite web |url=http://www.silkysplus.jp/game/fuyukuru/mtorineko.html |title=水名とりねこ❘キャラクター❘ふゆから、くるる。 |publisher=シルキーズプラス |date= |accessdate=2023-01-19}}</ref>
| [[夏野こおり]]
|-
|-
! 宇賀島ユカリ
! 乙音ニコル
| [[かわしまりの]]<ref>{{Cite web |url=http://www.silkysplus.jp/game/fuyukuru/uyukari.html |title=宇賀島ユカリ❘キャラクター❘ふゆから、くるる。 |publisher=シルキーズプラス |date= |accessdate=2023-01-19}}</ref>
| [[上原あおい]]
|-
|-
! 宇賀島ベルリン
! 高坂夕姫羽
| かわしまりの<ref>{{Cite web |url=http://www.silkysplus.jp/game/fuyukuru/uberurin.html |title=宇賀島ベルリン❘キャラクター❘ふゆから、くるる。 |publisher=シルキーズプラス |date= |accessdate=2023-01-19}}</ref>
| [[北見六花]]
|-
|-
! 星都チエミ
! 曽根原蓮
| [[青葉りんご]]<ref>{{Cite web |url=http://www.silkysplus.jp/game/fuyukuru/htiemi.html |title=星都チエミ❘キャラクター❘ふゆから、くるる。 |publisher=シルキーズプラス |date= |accessdate=2023-01-19}}</ref>
| [[森谷実園]]
|-
|-
! 菊間塔子
! 笹倉未来
| [[東シヅ]]<ref>{{Cite web |url=http://www.silkysplus.jp/game/fuyukuru/ktooko.html |title=菊間塔子❘キャラクター❘ふゆから、くるる。 |publisher=シルキーズプラス |date= |accessdate=2023-01-19}}</ref>
| [[卯衣]]
|-
|-
! 熾火澱
! 成海杏
| [[花澤さくら]]<ref>{{Cite web |url=http://www.silkysplus.jp/game/fuyukuru/oyodomi.html |title=熾火澱❘キャラクター❘ふゆから、くるる。 |publisher=シルキーズプラス |date= |accessdate=2023-01-19}}</ref>
| [[陽月ひおり]]
|-
|-
! 月角島ヴィカ
! 成海大吾
| [[水野七海]]<ref>{{Cite web |url=http://www.silkysplus.jp/game/fuyukuru/tbika.html |title=月角島ヴィカ❘キャラクター❘ふゆから、くるる。 |publisher=シルキーズプラス |date= |accessdate=2023-01-19}}</ref>
| [[小池竹蔵]]
|-
! 川嶋南々見
| [[涼森ちさと]]
|-
! 神楽坂弦十郎
| [[佐藤涼樹]]
|}
|}
{{節スタブ}}
本作の企画を行ったのはSAGA PLANETS代表のKUROである<ref name="vfb129" /><ref name="kuro" group="注" />。シナリオは外注スタッフである瀬尾順・砥石大樹・御厨みくり・律・モーリー・藤井リルケ・高嶋栄二が担当した<ref name="vfb129" />。原画は、SAGA PLANETSの前作の『[[はつゆきさくら]]』でも原画を担当したほんたにかなえ・とらのすけ・ちまろの他、有末つかさ・茉宮祈芹・風見春樹も原画を担当した<ref name="vfb129" />{{Refnest|group="注"|ほんたにかなえが奈月<ref name="hime201312" />・ニコル<ref name="hime201312" />・ノコ<ref name="push201306" />を、とらのすけが晴・暦・大吾<ref name="hime201312" />を、ちまろが夕姫羽を<ref name="hime201312" />、有末つかさが未来・南々見を<ref name="hime201312" />、茉宮祈芹が杏<ref name="hime201312" />・蓮<ref name="hime201312" />・直江 順平<ref name="vfb48" />を、風見春樹が弦十郎やその他のサブキャラクターの原画を担当した<ref name="vfb48" /><ref name="vfb47-50" />。}}。SD原画を担当したのは都桜和であり<ref name="vfb129" />、背景原画は塩澤良憲が担当した<ref name="official_top">{{Cite web|date= |url=http://sagaplanets.product.co.jp/works/karumaruka/index.html |title=カルマルカ＊サークル |publisher=SAGA PLANETS |accessdate=2014-12-7}}</ref>。ムービー制作はゆずソフトに所属する「ろど」と、sleepwalker、utaが行った<ref name="vfb129" />。キャストは表「キャスト」の通り。音楽関係のスタッフは[[#音楽|音楽節]]の通り。
キャストは表「キャスト」の通り。音楽関係のスタッフは[[#音楽|音楽節]]の通り。


=== 企画 ===
=== 企画 ===
{{節スタブ}}
本作の制作は、『[[はつゆきさくら]]』が発売された2012年2月より後に始まった<ref name="push201306" /><ref name="hime201312" />。『はつゆきさくら』まで続いた四季シリーズの制作が一段落したこと、四季シリーズのシナリオを全て手がけた[[新島夕]]が退社したことから、新しい流れでやっていくということになった<ref name="hime201312" />。制作スタッフが企画を考え始めたのは2012年4月頃である<ref name="hime201312" />。第18作目は、KUROが企画した本作<ref name="hime201312" />と不良少女がヒロインの企画の2つの候補があったが、後者の企画は他社と被るということで、本作の企画が採用となった<ref name="vfb123-128" />。最初期の企画では、猫を助けたら呪いをかけられてしまうという設定だった<ref name="vfb123-128" />。しかし、企画の早い段階からカルマルカや魔可という設定に切り替えられ<ref name="push201306" />、「[[七夕]]」・「[[天体|星]]」・「[[七つの大罪]]」などをモチーフにし<ref name="vfb123-128" />、夏を舞台とした物語となった<ref name="push201306" />。企画が決まり、2012年の秋頃からシナリオライターと相談しながら話を膨らませていった<ref name="hime201312" />。タイトルに使われている「カルマルカ」という名称を考えたのはほんたにかなえで、本作のキーワードである「[[業|カルマ]]」に「ルカ」を付けたらかわいい雰囲気の名称になると提案し、タイトルに採用された<ref name="hime201312" />。


=== キャラクターデザイン ===
=== キャラクターデザイン ===
{{節スタブ|1=ビジュアルファンブックによる加筆}}
{{節スタブ}}
一部の登場人物は美少女ゲーム雑誌上でキャラクターデザインの経緯が明かされている。主人公である御影 海人の設定には前作・『はつゆきさくら』に寄せられた意見が反映されている<ref name="push201306" />。『はつゆきさくら』では主人公が不良で口が悪くヒロインに乱暴に接するという性格であり<ref name="push201107" /><ref name="hime201204" />、ユーザーからは主人公の個性が強すぎて嫌だという意見が寄せられた<ref name="push201306" />。そこで、本作では主人公・御影 海人の個性は少し弱めに設定されている<ref name="push201306" />。成海 杏のキャラクターデザインには、茉宮祈芹による原案がほぼそのまま採用されている<ref name="hime201312" />。これは、「好きな雰囲気を詰め込んだ」という茉宮によるデザインが、スタッフの間で最高の出来だと評価されたためである<ref name="hime201312" /><ref name="push201310" />。サブキャラクターの曽根原 蓮は女装少年という設定である<ref name="hime201312" />。物語上でこの設定に意味があるわけではないが、ほんたにかなえが女装の子を入れると面白そうだと提案した結果、この設定になった<ref name="hime201312" />。


=== 音楽 ===
=== 音楽 ===
作中ではBGMと歌唱曲が流れる。BGMは樋口秀樹と水月陵が制作した。歌唱曲の曲名・スタッフについては以下の通り<ref name="vfb129" />。
作中では[[背景音楽|BGM]]や歌唱曲が流れる。歌唱曲の曲名・スタッフについては以下の通り<ref>{{Cite web |url=http://www.silkysplus.jp/game/fuyukuru/memorialcd.html |title=ふゆから、くるる。Memorial CD |publisher=シルキーズプラス |date= |accessdate=2023-02-10}}</ref>。
{{tracklist
{{tracklist
| collapsed =
| collapsed =
167行目: 107行目:
| lyrics_credits = yes
| lyrics_credits = yes
| music_credits = yes
| music_credits = yes
| arrangements_credits = yes


| title1 = Floating up
| title1 = Sacrifice
| note1 = オープニングテーマ
| note1 = 主題歌
| lyrics1 = [[KOTOKO]]
| lyrics1 = [[逢瀬アキラ]]
| music1 = [[菊田大介]]<br />(Elements Garden)
| music1 = 逢瀬アキラ
| extra1 = 逢瀬アキラ
| arranger1 = 菊田大介<br />(Elements Garden)
| extra1 = KOTOKO


| title2 = find a piece
| title2 = 四季折り、巡る。
| note2 = 2ndオープニングテーマ
| note2 = エンディングテーマ
| lyrics2 = KOTOKO
| lyrics2 = 逢瀬アキラ
| music2 = [[高瀬一矢]]
| music2 = 逢瀬アキラ
| arranger2 = 高瀬一矢
| extra2 = 逢瀬アキラ
| extra2 = [[Larval Stage Planning]]

| title3 = I wish
| note3 = エンディングテーマ
| lyrics3 = 樋口秀樹
| music3 = 樋口秀樹
| arranger3 = 樋口秀樹
| extra3 = WHITE-LIPS
}}
}}

=== 広報活動・販売歴 ===
[[ファイル:The bamboo with paper strips used for the Tanabata event of karumaruka*Circle.jpg|thumb|200px|七夕イベント「おねがい*カルマルカ」において使用された、短冊の付いた笹。ソフマップ横浜ビブレ店にて撮影。]]
『カルマルカ＊サークル』の発表は、2013年4月に発売されたゲーム情報誌（『[[PUSH!!]]』の2013年6月号や『[[TECH GIAN]]』の2013年6月号など）で行われた<ref name="push201306" /><ref name="tech201306" />。
2013年5月2日には公式サイトが公開され<ref>{{Cite web|date= |url=http://sagaplanets.product.co.jp/works/karumaruka/ |title=カルマルカ*サークル |publisher=SAGA PLANETS |accessdate=2015-3-11 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130505194433/http://sagaplanets.product.co.jp/works/karumaruka/ |archivedate=2013-5-5}}</ref>、後に[[ホームページ]]・[[ブログ]]用の応援[[バナー]]や、[[Twitter]]用の素材が配布された<ref>{{Cite web|date= |url=http://sagaplanets.product.co.jp/works/karumaruka/tw_banner.html |title=応援バナー twitter素材 |publisher=SAGA PLANETS |accessdate=2015-3-11}}</ref>。
2013年6月14日からは、[[ゆずソフト]]の作品である『[[天色*アイルノーツ]]』との合同バナーキャンペーンが行われた<ref>{{Cite web|date= |url=http://sagaplanets.product.co.jp/works/karumaruka/amakaru.html |title=あま*カル合同バナーキャンペーン |publisher=SAGA PLANETS |accessdate=2015-3-11}}</ref>。
また、作品内で七夕を取り扱っているため、2013年6月21日から7月7日にかけてゲーム販売店にて七夕イベントが開催された<ref>{{Cite web|date= |url=http://sagaplanets.product.co.jp/works/karumaruka/onekaru.html |title=七夕企画! おねがい*カルマルカ |publisher=SAGA PLANETS |accessdate=2015-3-11}}</ref>。

PC版は2013年9月27日に発売された<ref name="push201311" />。2016年1月22日からは、DMM.comよりPC版のダウンロード販売が開始された<ref name="dmm_karumaruka">{{Cite web|date=|url=http://dlsoft.dmm.co.jp/detail/vsat_0190/|title=DMM.R18 カルマルカ*サークル|publisher=|accessdate=2016-01-22}}</ref>。2017年6月29日に[[エンターグラム]]より[[PlayStation Vita]]版が発売された<ref name="official Vita P" />。PlayStation 4版は2018年5月24日に発売された<ref name="official Vita P" />。


== 反響 ==
== 反響 ==
=== 売上 ===
=== 売上 ===
『ふゆから、くるる。』は発売月（2021年9月）の売上ランキングにおいて、『BugBug』の集計で5位<ref name="bugbug-202112-sales" />、『Getchu.com』の集計で5位<ref name="getchu-202109-sales">{{Cite web |url=http://www.getchu.com/pc/salesranking202109.html |title=Getchu.com：2022年・9月セールスランキング |publisher=Getchu.com |date= |accessdate=2023-01-06}}</ref>、『[[メガストア]]』の集計で2位を獲得した<ref name="mega-202112-sales" />。翌月（2021年10月）の売上ランキングでは、『メガストア』の集計で8位<ref name="mega-202201-sales" />、『Getchu.com』の集計で圏外<ref name="getchu-202110-sales">{{Cite web |url=http://www.getchu.com/pc/salesranking202110.html |title=Getchu.com：2022年・10月セールスランキング |publisher=Getchu.com |date= |accessdate=2023-01-06}}</ref>、『BugBug』の集計で19位を獲得した<ref name="bugbug-202201-sales" />。2021年の美少女ゲーム年間売上ランキングでは『Getchu.com』による集計でランキング圏外であった<ref name="getchu-2021-sales">{{Cite web |url=http://www.getchu.com/pc/salesranking2021.html |title=Getchu.com：2021年 ゲーム・セールスランキング |publisher=Getchu.com |date= |accessdate=2023-01-06}}</ref>。なお、上記ランキングにおいて具体的な販売本数は掲載されていない<ref name="bugbug-202112-sales" /><ref name="getchu-202109-sales" /><ref name="mega-202112-sales" /><ref name="mega-202201-sales" /><ref name="getchu-202110-sales" /><ref name="bugbug-202201-sales" /><ref name="getchu-2021-sales" />。
発売月である2013年9月の美少女ゲーム売上ランキングでは、『PUSH!!』<ref name="push201401" />・『Getchu.com』<ref>{{Cite web|date= |url=http://www.getchu.com/pc/salesranking201309.html |title=Getchu.com：PCゲームセールスランキング 2013年9月 |publisher=Getchu.com |accessdate=2015-1-29}}</ref>・『BugBug』<ref name="bugbug201312" />の全てで1位となっている。
『Getchu.com』の売上ランキングでは、翌月の2013年10月でも17位にランクインしている<ref>{{Cite web|date= |url=http://www.getchu.com/pc/salesranking201310.html |title=Getchu.com：PCゲームセールスランキング 2013年10月 |publisher=Getchu.com |accessdate=2015-1-29}}</ref>。
2013年に発売された美少女ゲームを対象とする、年間の売上ランキングでは、『BugBug』による集計では11位を<ref name="bugbug201404" />、『PUSH!!』と『Getchu.com』による集計では10位を獲得している<ref name="push201404" /><ref>{{Cite web|date= |url=http://www.getchu.com/pc/salesranking2013.html |title=2013年　ゲーム・セールスランキング - Getchu.com |publisher=Getchu.com |accessdate=2015-1-29}}</ref>。
なお、PC版の具体的な販売本数は各売上ランキングや『カルマルカ＊サークル ビジュアルファンブック』でも明かされていない。

『[[ファミ通]]ゲーム白書2018』の集計によれば、PS Vita版は発売日である2017年6月29日から2017年12月31日までの間に5,126本販売され、2017年の販売本数ランキングでは498位<ref>『ファミ通ゲーム白書2018』、418頁。</ref>、2017年の美少女ゲーム販売本数ランキングでは29位であった<ref>『ファミ通ゲーム白書2018』、121頁。</ref>。一方、上位30位までを公表した、2017年6月の販売本数ランキングではランキング圏外であった<ref>『ファミ通ゲーム白書2018』、81頁。</ref>。

『ファミ通ゲーム白書2019』の集計によれば、PS4版は発売日である2018年5月24日から2018年12月30日までの間に862本販売され、2018年の販売本数ランキングでは972位であった<ref>『ファミ通ゲーム白書2019』、413頁。</ref>。一方、上位30位までを公表した、2018年5月の販売本数ランキング、2018年の美少女ゲーム販売本数ランキングでは、ではランキング圏外であった<ref>『ファミ通ゲーム白書2019』、77頁。</ref><ref>『ファミ通ゲーム白書2019』、119頁。</ref>。


=== 人気投票 ===
=== 人気投票 ===
{| class="wikitable" | style="float:right; width:32em; font-size:80%; margin:5px; text-align:center"
{| class="wikitable" | style="float:right; width:32em; font-size:80%; margin:5px; text-align:center"
|+ 2013年発売の美少女ゲーム人気投票
|+ 2021年発売の美少女ゲーム人気投票
|-
|-
! style="width:25%;"| '''部門名'''
! style="width:25%;"| '''部門名'''
! style="width:25%;"| '''Getchu.com'''
! style="width:25%;"| '''Getchu.com'''
! style="width:25%;"| '''TECH GIAN'''
! style="width:25%;"| '''萌えゲー<br />アワード'''
! style="width:25%;"| '''BugBug'''
! style="width:25%;"| '''BugBug'''
|-
|-
! 総合
! 総合
| 17位/20位<ref>{{Cite web|url=http://www.getchu.com/pc/2013_g_ranking/|title=美少女ゲーム大賞2013 －総合部門投票・結果発表－|publisher=Getchu.com|accessdate=2014-12-06}}</ref>
| 20位/20位<ref>{{Cite web |url=http://www.getchu.com/pc/2021_g_ranking/ |title=Getchu.com美少女ゲーム大賞2021結果発表！ |publisher=Getchu.com |date= |accessdate=2023-01-05}}</ref>
| 圏外/1位<ref name="moege">{{Cite web |url=https://moe-gameaward.com/prize/2021/ |title=萌えゲーアワード2021 受賞タイトル発表！！ 総合部門 |publisher=萌えゲーアワード実行委員会 |date= |accessdate=2023-01-05}}</ref>
| 10位/30位<ref name="orege_sogo" />
| 9位/20位<ref name="bugbug201404" />
| 9位/20位<ref name="bugbug-202204" />
|-
|-
! シナリオ
! シナリオ
| 圏外/10位<ref>{{Cite web|url=http://www.getchu.com/pc/2013_g_ranking/scenario.html|title=美少女ゲーム大賞2013 －シナリオ部門投票・結果発表－|publisher=Getchu.com|accessdate=2015-01-29}}</ref>
| 6位/10位<ref>{{Cite web |url=http://www.getchu.com/pc/2021_g_ranking/scenario.html |title=Getchu.com美少女ゲーム大賞2021結果発表！ シナリオ部門 |publisher=Getchu.com |date= |accessdate=2023-01-05}}</ref>
| 8位/10位<ref name="orege_bumon" />
| 圏外/1位<ref name="moege" />
| 15位/20位<ref name="bugbug201404" />
| 4位/10位<ref name="bugbug-202204" />
|-
|-
! グラフィック
! グラフィック
| 9位/10位<ref>{{Cite web|url=http://www.getchu.com/pc/2013_g_ranking/graphic.html|title=美少女ゲーム大賞2013 －グラフィック部門投票・結果発表－|publisher=Getchu.com|accessdate=2014-12-06}}</ref>
| 圏外/10位<ref>{{Cite web |url=http://www.getchu.com/pc/2021_g_ranking/graphic.html |title=Getchu.com美少女ゲーム大賞2021結果発表！ グラフィック部門 |publisher=Getchu.com |date= |accessdate=2023-01-05}}</ref>
| 7位/10位<ref name="orege_bumon" />
| 1位/1位<ref name="moege" />
| 部門なし
| 部門無し
|-
|-
! 音楽
! 音楽
| 圏外/10位<ref>{{Cite web|url=http://www.getchu.com/pc/2013_g_ranking/music.html|title=美少女ゲーム大賞2013 －ミュージック部門投票・結果発表－|publisher=Getchu.com|accessdate=2015-01-29}}</ref>
| 圏外/10位<ref>{{Cite web |url=http://www.getchu.com/pc/2021_g_ranking/music.html |title=Getchu.com美少女ゲーム大賞2021結果発表！ ミュージック部門 |publisher=Getchu.com |date= |accessdate=2023-01-05}}</ref>
| 9位/10位<ref name="orege_bumon" />
| 圏外/1位<ref name="moege" />
| 10位/20位<ref name="bugbug201404" />
| 10位/10位<ref name="bugbug-202204" />
|-
|-
! システム
! システム
| 圏外/10位<ref>{{Cite web|url=http://www.getchu.com/pc/2013_g_ranking/system.html|title=美少女ゲーム大賞2013 －システム部門投票・結果発表－|publisher=Getchu.com|accessdate=2015-01-27}}</ref>
| 圏外/10位<ref>{{Cite web |url=http://www.getchu.com/pc/2021_g_ranking/system.html |title=Getchu.com美少女ゲーム大賞2021結果発表！ システム部門 |publisher=Getchu.com |date= |accessdate=2023-01-05}}</ref>
| 部門無し
| 7位/10位<ref name="orege_bumon" />
| 圏外/20位<ref name="bugbug201404" />
| 圏外/10位<ref name="bugbug-202204" />
|-
|-
! ヴォイス
! ヴォイス
| 部門なし
| 部門無し
| 部門なし
| 部門無し
| 10位/20位<ref name="bugbug201404" />
| 圏外/10位<ref name="bugbug-202204" />
|-
|-
! ムービー
! ムービー
| 圏外/10位<ref>{{Cite web|url=http://www.getchu.com/pc/2013_g_ranking/movie.html|title=美少女ゲーム大賞2013 －ムービー部門投票・結果発表－|publisher=Getchu.com|accessdate=2015-1-29}}</ref>
| 圏外/10位<ref>{{Cite web |url=http://www.getchu.com/pc/2021_g_ranking/movie.html |title=Getchu.com美少女ゲーム大賞2021結果発表！ ムービー部門 |publisher=Getchu.com |date= |accessdate=2023-01-05}}</ref>
| 圏外/1位<ref name="moege" />
| 部門なし
| 部門なし
| 部門無し
|-
|-
! エッチ
! エッチ
| 圏外/10位<ref>{{Cite web|url=http://www.getchu.com/pc/2013_g_ranking/eros.html|title=美少女ゲーム大賞2013 －エロ部門投票・結果発表－|publisher=Getchu.com|accessdate=2015-01-27}}</ref>
| 圏外/10位<ref>{{Cite web |url=http://www.getchu.com/pc/2021_g_ranking/eros.html |title=Getchu.com美少女ゲーム大賞2021結果発表！ エロ部門 |publisher=Getchu.com |date= |accessdate=2023-01-05}}</ref>
| 圏外/10位<ref name="orege_bumon" />
| 圏外/1位<ref name="moege" />
| 15位/20位<ref name="bugbug201404" />
| 10位/20位<ref name="bugbug-202204" />
|}
|}
本作は『Getchu.com』の集計によれば、発売月（2013年9月）に出た美少女ゲームを対象とする人気投票において、1位に選ばれた<ref>{{Cite web|url=http://www.getchu.com/granking/201309.html |title=月間げっちゅ投票「このゲームはプレイしとけ！」投票結果発表 2013年9月作品|publisher=Getchu.com |accessdate=2015-01-29}}</ref>。2014年には、2013年に発売された数百本の美少女ゲームを対象とする人気投票が、『Getchu.com』・『TECH GIAN』・『BugBug』の主催でそれぞれ行われた{{Refnest|group="注"|例えば、『BugBug』の人気投票では2013年に発売された520本の美少女ゲームを対象としている<ref name="bugbug201402" />。}}。キャラクター部門以外の結果を表「2013年発売の美少女ゲーム人気投票」に示す。キャラクター部門の結果を人物ごとにまとめると以下のようになる。
2022年には、2021年に発売された美少女ゲームを対象とする人気投票が、『Getchu.com』・『萌えゲーアワード』{{Refnest|group=注|『萌えゲーアワード』は2020年までは識者が受賞作を選ぶ形式だったが、2021年からは一般ユーザーの投票により受賞作が決まる形式となっている<ref>{{Cite web |url=https://moe-gameaward.com/prize/2021/award.html |title=萌えゲーアワードとは！？ |publisher=萌えゲーアワード実行委員会 |date= |accessdate=2022-11-29}}</ref>。}}・『BugBug』の主催でそれぞれ行われた。キャラクター部門以外の結果を表「2021年発売の美少女ゲーム人気投票」に示す。
* 天ヶ瀬 奈月は、『BugBug』の「2013年読者が選ぶ美少女ゲーム年間ランキング」で20位中10位に選ばれた<ref name="bugbug201404" />。
* 朝比奈 晴は、『Getchu.com』で20位中18位に選ばれた<ref>{{Cite web|url=http://www.getchu.com/pc/2013_g_ranking/chara.html |title=美少女ゲーム大賞2013 －キャラクター部門投票・結果発表－|publisher=Getchu.com|accessdate=2014-12-8}}</ref>。


『萌えゲーアワード』ではグラフィック賞を受賞した。そのほか、大賞・シナリオ賞・ムービー賞にもノミネートされたが、受賞には至っていない<ref>{{Cite web |url=https://moe-gameaward.com/prize/2021/graphic.html |title=萌えゲーアワード 2021年度 グラフィック賞 受賞作品発表 |publisher=萌えゲーアワード実行委員会 |date= |accessdate=2023-01-05}}</ref>。
なお、「[[男の娘]]」専門誌『[[わぁい!]]』Vol.15（2013年11月25日発売）で実施された媒体を問わない男の娘キャラクター人気投票において、曽根原蓮は15位を獲得している<ref name="waai16"/>。
{{Main|男の娘キャラクターの一覧#人気投票}}


=== 批評 ===
=== 批評 ===
{{節スタブ}}
本作について、『ファミ通』2017年7月6日号の吉田・芦田・本間・菅谷による批評、『BugBug』2014年4月号の人気投票企画における編集部の講評、『わぁい!』Vol.15による批評、一般ユーザーからの感想<ref group="注">『カルマルカ＊サークル ビジュアルファンブック』にてSAGA PLANETS代表のふるが取り上げた、一般ユーザーからの感想。</ref>を以下に示す。


* 『BugBug』2022年2月号、139頁。
=== シナリオ・設定 ===
: SF四季シリーズの中での本作の特徴として、主人公を含め登場人物がすべて少女であることが指摘された。そして、感銘を受けた点として、独特な世界観を挙げている。ハッピーエンドに収束させるシナリオ構築は圧巻だと評された<ref name="bugbug-202202-review" />。
シナリオについては、吉田・本間から読み進めやすいと評されたが、先の展開が予想できるとの欠点が挙げられた。また設定については、吉田・芦田・本間から、七つの大罪・魔可の設定が微妙という趣旨の批判がされ、芦田はストーリを重視する人にはいまいちな作品だと評した。一方菅谷は、個別ルートでは魔可の設定があまり触れられず消化不良を起こすが、カルマルカアクセスルートまで辿り着くことでようやく設定が腑に落ちたと評した<ref name="famitsu-review">『ファミ通』2017年7月6日号、180頁。</ref>。一般ユーザーからも、PC版にてシナリオはもう少し頑張って欲しいという意見があったとふるは語った<ref name="vfb123-128" />。
* [https://moe-gameaward.com/media/2021/10/22/2476/]

: b
=== ラブコメディ・キャラクター ===
* 「読者が選ぶ美少女ゲーム年間ランキング2021」、『BugBug』2022年4月号、
[[ラブコメディ]]要素については、吉田・芦田・本間からヒロインが可愛らしいと評され、本間はヒロインの表情が刻々と変わること、芦田は会話が楽しめるということを、評価の観点として挙げている。菅谷は、一見するとキャラクターや物語に癖がある印象だが、その実真っ直ぐな純愛が描かれていると評した。吉田は総評としてギャルゲーのツボをきちんと押さえていると述べた一方で、本間は、サブキャラクターにも魅力があるが、PS Vita版の新要素として彼女らの物語が追加されて欲しかったと述べている<ref name="famitsu-review" />。一般ユーザーからは、PC版にてサブキャラクターを攻略させて欲しいという意見があったとふるは語った<ref name="vfb123-128" />。
: 『BugBug』編集部は同誌の人気投票企画において、2021年のシナリオ部門では、渡辺僚一による『SF四季シリーズ』最終作である本作を含め、人気シナリオライターが手掛けた作品が上位を占めたと講評した<ref name="bugbug-202204" />{{efn2|なお、渡辺僚一による『ふゆから、くるる。』（4位）のほかには、工藤啓介による『[[創作彼女の恋愛公式]]』（1位）、はとによる『[[Monkeys!¡]]』（5位）などが挙げられた<ref name="bugbug-202204" />。}}。

『わぁい!』Vol.15は、小さな背丈で上目遣いに見てくる曽根原蓮の「男の娘」ぶりがハイレベルであるとしている。主人公に邪険に扱われたときに見せる表情が豊かであるとし、女装癖が魔可のせいでなく単なる趣味であるところも魅力的であると評している<ref name="waai15" />。

=== グラフィック・システム ===
グラフィックについては、吉田から及第点と評されたほか、本間からは衣装のバリエーションが多いことが指摘された<ref name="famitsu-review" />。一般ユーザーからは、PC版にて原画に関して好意的な意見が多かったとふるは語った<ref name="vfb123-128" />。システムについては、吉田は一通りの機能が揃っていると評した<ref name="famitsu-review" />。

=== 総評 ===
『BugBug』編集部は、同誌の人気投票企画で総合部門9位を獲得したことに対し、大罪がときに欠点となっているヒロインたちの魅力を、実力派スタッフたちが最大限に引き出したと講評した<ref name="bugbug201404" />。『ファミ通』2017年7月6日号では、吉田・芦田・本間・菅谷がそれぞれ7, 7, 6, 7点をつけ、40点満点中27点という結果であった<ref name="famitsu-review" />。

== 関連商品 ==
; カルマルカ＊サークル コンプリートサウンドトラック
: 本作のサウンドトラック<ref name="soundtrack">{{Cite web|url=http://sagaplanets.product.co.jp/works/karumaruka/soundtrack.html|title=カルマルカ＊サークル サウンドトラックCD 発売決定!|publisher=SAGA PLANETS|accessdate=2014-12-07}}</ref>。2013年12月20日に発売した<ref name="soundtrack" />。オープニング・2ndオープニング・エンディング等の主題歌と、作中で使用されたBGMが収録されている<ref>{{Cite web|date=2013-10-25|url=http://moedigi.com/goods/2013/10/sagaplanets-karumaruka-complete-sound-track-yoyaku-start/|title=『カルマルカ＊サークル』サントラ12月20日発売で予約開始　―B2タペ付き限定版も同時発売|publisher=モエデジ|accessdate=2014-12-07 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20170312060914/https://moedigi.com/goods/2013/10/sagaplanets-karumaruka-complete-sound-track-yoyaku-start/ |archivedate=2017-03-12 |deadlinkdate=2022-12-03}}</ref>。
; カルマルカ＊サークル ビジュアルファンブック
: 本作のビジュアルファンブック<ref name="lib">{{Cite web|url=https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025086164-00|title=カルマルカ*サークルビジュアルファンブック|publisher=国立国会図書館|accessdate=2014-12-07}}</ref>。イベントCGや雑誌・特典イラスト・スタッフインタビューなどが収録されている<ref>{{Cite web|date=2013-11-18|url=http://moedigi.com/goods/2013/11/sagaplanets-karumaruka-vfb/|title=『カルマルカ＊サークル』のファンブックが12月発売決定　―描き下ろし4コマ漫画やSSも掲載|publisher=モエデジ|accessdate=2014-12-07 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20170312063924/https://moedigi.com/goods/2013/11/sagaplanets-karumaruka-vfb/ |archivedate=2017-03-12 |deadlinkdate=2022-12-03}}</ref>。ISBN 9784863791909<ref name="lib" />。

他にもヒロインの[[抱き枕]]カバー（晴<ref>{{Cite web|date=2013-12-10|url=http://moedigi.com/goods/2013/12/sagaplanets-pillow-cover-asahina-shin/|title=『カルマルカ＊サークル』ヒロイン抱き枕カバー発売決定　―第1弾「朝比奈晴」近日受付開始|publisher=モエデジ|accessdate=2014-12-07 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20170312070935/http://moedigi.com/goods/2013/12/sagaplanets-pillow-cover-asahina-shin/ |archivedate=2017-03-12 |deadlinkdate=2022-12-03}}</ref>、ニコル<ref>{{Cite web|date=2014-1-17|url=http://moedigi.com/goods/2014/01/sagaplanets-pillow-cover-vol2-start/|title=あなたが私の主です！　―『カルマルカ＊サークル』乙音ニコル抱き枕カバーの受注通販が開始|publisher=モエデジ|accessdate=2014-12-07 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20170312070932/http://moedigi.com/goods/2014/01/sagaplanets-pillow-cover-vol2-start/ |archivedate=2017-03-12 |deadlinkdate=2022-12-03}}</ref>、暦<ref>{{Cite web|date=2014-02-05|url=http://moedigi.com/goods/2014/02/sagaplanets-pillow-cover-vol3/|title=シリーズ第3弾は夏目暦！　―『カルマルカ＊サークル』夏目暦抱き枕カバー明日から受注開始|publisher=モエデジ|accessdate=2014-12-07 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20170312073943/http://moedigi.com/goods/2014/02/sagaplanets-pillow-cover-vol3/ |archivedate=2017-03-12 |deadlinkdate=2022-12-03}}</ref>、奈月<ref>{{Cite web|date=2014-02-27|url=http://moedigi.com/goods/2014/02/sagaplanets-pillow-cover-vol4/|title=第4弾は学園きっての才女　―『カルマルカ＊サークル』天ヶ瀬奈月の抱き枕カバーが発売決定|publisher=モエデジ|accessdate=2014-12-07 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20170312075450/http://moedigi.com/goods/2014/02/sagaplanets-pillow-cover-vol4/ |archivedate=2017-03-12 |deadlinkdate=2022-12-03}}</ref>、杏<ref>{{Cite web|date=2014-04-17|url=http://moedigi.com/goods/2014/04/sagaplanets-pillow-cover-vol5/|title=SAGA PLANETS、『カルマルカ＊サークル』成海杏 抱き枕カバーの受注通販を開始　―両面描き下ろし|publisher=モエデジ|accessdate=2014-12-07 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20170312055409/http://moedigi.com/goods/2014/04/sagaplanets-pillow-cover-vol5/ |archivedate=2017-03-12 |deadlinkdate=2022-12-03}}</ref>）が発売された。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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{{Reflist|group="注"}}
{{Reflist|group="注"}}
=== 出典 ===
=== 出典 ===
{{Reflist|20em|refs=
{{Reflist|2|refs=
<ref name="official-site">{{Cite web |url=http://www.silkysplus.jp/game/fuyukuru/index.html |title=製品情報 |publisher=シルキーズプラス |date= |accessdate=2023-02-14}}</ref>
<ref name="push201107">『PUSH!!』第17巻第7号（2011年7月号）、12-19頁。</ref>
<ref name="push201306">『PUSH!!』第19巻第6号（2013年6月号）、46-55頁。</ref>
<ref name="bugbug-202112-sales">『BugBug』2021年12月号、22頁。</ref>
<ref name="push201308">『PUSH!!』第19巻第8号（2013年8月号）、54-57頁。</ref>
<ref name="bugbug-202201-sales">『BugBug』2022年1月号、24頁。</ref>
<ref name="push201310">『PUSH!!』第19巻第10号（2013年10月号）、20-29頁。</ref>
<ref name="bugbug-202202-review">『BugBug』2022年2月号、139頁。</ref>
<ref name="push201311">『PUSH!!』第19巻第11号（2013年11月号）、54-57頁。</ref>
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<ref name="push201401">『PUSH!!』第20巻第1号（2014年1月号）、14頁。</ref>
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<ref name="push201404">『PUSH!!』第20巻第4号（2014年4月号）、14頁。</ref>
<ref name="mega-202201-sales">『メガストア』2022年1月号、36頁。</ref>
<ref name="hime201204">『DENGEKI HIME』第12巻第5号（2012年4月号）、66-69頁。</ref>
<ref name="game">『ふゆから、くるる。』、ゲーム内容より。</ref>
<ref name="hime201307">『DENGEKI HIME』第13巻第10号（2013年7月号）、122-123頁。</ref>
<ref name="hime201308">『DENGEKI HIME』第13巻第11号（2013年8月号）、50-53頁。</ref>
<ref name="hime201309">『DENGEKI HIME』第13巻第12号（2013年9月号）、76-79頁。</ref>
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<ref name="hime201311">『DENGEKI HIME』第13巻第14号（2013年11月号）、132-133頁。</ref>
<ref name="hime201312">『DENGEKI HIME』第13巻第15号（2013年12月号）、26-33頁。</ref>
<ref name="bugbug201310">『BugBug』第22巻第10号（2013年10月号）、92-97頁。</ref>
<ref name="bugbug201311">『BugBug』第22巻第11号（2013年11月号）、134-139頁。</ref>
<ref name="bugbug201312">『BugBug』第22巻第12号（2013年12月号）、8頁。</ref>
<ref name="bugbug201402">『BugBug』第23巻第2号（2014年2月号）、16-17頁。</ref>
<ref name="bugbug201404">「2013年読者が選ぶ美少女ゲーム年間ランキング」。</ref>
<ref name="tech201306">「カルマルカ＊サークル」第17巻第8号（2013年6月号）、32-37頁。</ref>
<ref name="orege_sogo">「俺ゲーグランプリ2013」。</ref>
<ref name="orege_bumon">「俺ゲーグランプリ2013部門別ランキングTOP10」。</ref>
<ref name="vfb30">『カルマルカ＊サークル ビジュアルファンブック』、30頁。</ref>
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<ref name="waai15">『わぁい!』Vol.15、18頁。</ref>
<ref name="waai16">『わぁい!』Vol.16、316頁。</ref>
}}
}}


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=== ゲーム ===
=== ゲーム ===
*{{cite video game
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|title = カルマルカ*サークル
|title = ふゆから、くるる。
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|developer = シルキーズプラス
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=== 雑誌記事 ===
=== 雑誌記事 ===
*{{Cite journal|和書|title=カルマルカ＊サークル|date=2013-6|publisher=株式会社マックス|journal=PUSH!!|volume=19|issue=6|pages=46-55|ref=harv}}
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*{{Cite journal|和書|title=カルマルカ＊サークル|date=2013-9|publisher=アスキー・メディアワークス|journal=DENGEKI HIME|volume=13|issue=12|pages=76-79|ref=harv}}
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*{{Cite journal|和書|title=カルマルカ＊サークル|date=2013-6|publisher=株式会社エンターブレイン|journal=TECH GIAN|volume=17|issue=8|pages=32-37|ref=harv}}
*{{Cite journal|和書|title=カルマルカ＊サークル|date=2013-11|publisher=一迅社|journal=わぁい!|volume=|issue=15|page=18|ref=harv}}
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*{{Cite journal |和書
*{{Cite journal |和書
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|title = 今月の美少女ゲーム売り上げTOP20
|title = クロスレビュー 『カルマルカ＊サークル』
|date = 2017-07-06
|date = 2021-12
|publisher = KADOKAWA
|publisher = 株式会社辰巳出版
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*{{Cite journal |和書
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|title = 今月の美少女ゲーム売り上げTOP20
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|publisher = 株式会社辰巳出版
|journal = BugBug
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*{{Cite journal |和書
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|title = 読者が選ぶ美少女ゲーム年間ランキング2021
|date = 2022-4
|publisher = 株式会社辰巳出版
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|title = 美少女ゲーム売り上げTOP20
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|ref = harv}}


=== 書籍 ===
=== memo ===
* BugBug 2021年6月号、126-129ページ
*{{Cite book|和書|year=2014|title=カルマルカ＊サークル ビジュアルファンブック|publisher=株式会社マックス|isbn=978-4-86379-190-9}}
: 設定、キャラクター紹介、SF四季シリーズ詳細紹介、インタビュー。
*{{Cite book|和書
* BugBug 2021年7月号、78ページ、2nd NAVI
|author =
: 設定、キャラクター紹介のみ。
|year = 2018
* BugBug 2021年8月号、50-53ページ、3回目
|title = ファミ通ゲーム白書2018
: 設定、キャラクター紹介、SF四季シリーズ簡易紹介。
|publisher = KADOKAWA
* BugBug 2021年9月号、26-37ページ。
|isbn =
: 設定、キャラクター紹介、インタビュー。
}}
* BugBug 2021年10月号、80ページ 5th NAVI
*{{Cite book|和書
: 設定、キャラクター紹介のみ。
|author =

|year = 2019
=== ウェブサイト ===
|title = ファミ通ゲーム白書2019
* {{Cite web |url=http://www.silkysplus.jp/game/fuyukuru/index.html |title=ふゆから、くるる。 |publisher=シルキーズプラス |date= |accessdate=2023-02-14}}
|publisher = KADOKAWA
|isbn =
}}


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://www.silkysplus.jp/game/fuyukuru/index.html ふゆから、くるる。]
* [http://sagaplanets.product.co.jp/works/karumaruka/ SAGA PLANETS PC版公式サイト]
* [https://www.entergram.co.jp/karumaruka/ PS4/PS Vita版公式サイト]


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[[Category:2021年のアダルトゲーム]]
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[[Category:2013年のアダルトゲーム]]
[[Category:SAGA PLANETS]]
[[Category:美少女ゲーム]]
[[Category:美少女ゲーム]]
[[Category:2017年のコンピュータゲーム]]
[[Category:2018年のコンピュータゲーム]]
[[Category:PlayStation Vita用ソフト]]
[[Category:PlayStation 4用ソフト]]
[[Category:恋愛アドベンチャーゲーム]]
[[Category:恋愛アドベンチャーゲーム]]
[[Category:島を舞台としたコンピュータゲーム]]
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-->

2023年2月13日 (月) 22:56時点における最新版

ふゆから、くるる。
ジャンル ADV[1]
キャラクターデザイン あめとゆき
なのはなこひな[1]
シナリオ 渡辺僚一[1]
発売日 2021年9月24日[1]
レイティング 18禁[1]
メディア DVD-ROM[1]
画面サイズ 1280x720以上[1]
CGモード あり
音楽モード あり
回想モード あり
メッセージスキップ 可
オートモード 可
テンプレートを表示
映像外部リンク
『ふゆから、くるる。』オープニングムービー (シルプラチャンネル) - YouTube
『ふゆから、くるる。』主題歌「Sacrifice」(Short ver.) (シルプラチャンネル) - YouTube

『ふゆから、くるる。』は2021年9月24日に発売された18禁恋愛アドベンチャーゲームである。

ゲームシステム

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本作は恋愛アドベンチャーゲームであり[1]、主人公の視点から紡がれる文章をプレイヤーは読み進めていく[2]。文章は小説のように地の文と会話文から構成される。ゲームを進めていくことでプレイヤーは特別なCGを閲覧できる[2]。本作にはCGやBGMを鑑賞できる機能が搭載されており、ゲームを1回以上クリアするとこの機能を使用出来るようになる。

本作は選んだ選択肢により異なった結末に向かって物語が進むゲームである。ゲームを進めていくとある時点でゲームが中断し、選択肢が表示される。選んだ選択肢によって物語の道筋（以下ルート）が変わり、ある特定の結末に物語が進む。本作の物語には主に4つのルートがあり、それぞれの物語で1人の少女の話が展開する。全ての物語を読むには、プレイヤーはゲームを複数回やり直し、違う選択肢を選んで違うルートに進む必要がある。

あらすじ

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物語の舞台は、外部から隔離された全寮制の学園。学園に所属する少女は、天才と認められると卒業できる。ある日、学園内で連続殺人事件が起き、事件により主人公は恋人を失う[3]。主人公は探偵として事件の調査に乗り出す。

制作

[編集]

スタッフ・キャスト

[編集]
キャスト
役名 声優名
空丘夕陽 月野きいろ[4]
霜雪しほん 猫むらゆき[5]
水名とりねこ 上原あおい[6]
宇賀島ユカリ かわしまりの[7]
宇賀島ベルリン かわしまりの[8]
星都チエミ 青葉りんご[9]
菊間塔子 東シヅ[10]
熾火澱 花澤さくら[11]
月角島ヴィカ 水野七海[12]

キャストは表「キャスト」の通り。音楽関係のスタッフは音楽節の通り。

企画

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キャラクターデザイン

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音楽

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作中ではBGMや歌唱曲が流れる。歌唱曲の曲名・スタッフについては以下の通り[13]。

#タイトル作詞作曲歌唱
1.「Sacrifice」(主題歌)逢瀬アキラ逢瀬アキラ逢瀬アキラ
2.「四季折り、巡る。」(エンディングテーマ)逢瀬アキラ逢瀬アキラ逢瀬アキラ

反響

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売上

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『ふゆから、くるる。』は発売月（2021年9月）の売上ランキングにおいて、『BugBug』の集計で5位[14]、『Getchu.com』の集計で5位[15]、『メガストア』の集計で2位を獲得した[16]。翌月（2021年10月）の売上ランキングでは、『メガストア』の集計で8位[17]、『Getchu.com』の集計で圏外[18]、『BugBug』の集計で19位を獲得した[19]。2021年の美少女ゲーム年間売上ランキングでは『Getchu.com』による集計でランキング圏外であった[20]。なお、上記ランキングにおいて具体的な販売本数は掲載されていない[14][15][16][17][18][19][20]。

人気投票

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2021年発売の美少女ゲーム人気投票
部門名 Getchu.com 萌えゲー
アワード 		BugBug
総合 20位/20位[21] 圏外/1位[22] 9位/20位[23]
シナリオ 6位/10位[24] 圏外/1位[22] 4位/10位[23]
グラフィック 圏外/10位[25] 1位/1位[22] 部門無し
音楽 圏外/10位[26] 圏外/1位[22] 10位/10位[23]
システム 圏外/10位[27] 部門無し 圏外/10位[23]
ヴォイス 部門無し 部門無し 圏外/10位[23]
ムービー 圏外/10位[28] 圏外/1位[22] 部門無し
エッチ 圏外/10位[29] 圏外/1位[22] 10位/20位[23]

2022年には、2021年に発売された美少女ゲームを対象とする人気投票が、『Getchu.com』・『萌えゲーアワード』[注 1]・『BugBug』の主催でそれぞれ行われた。キャラクター部門以外の結果を表「2021年発売の美少女ゲーム人気投票」に示す。

『萌えゲーアワード』ではグラフィック賞を受賞した。そのほか、大賞・シナリオ賞・ムービー賞にもノミネートされたが、受賞には至っていない[31]。

批評

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  • 『BugBug』2022年2月号、139頁。
SF四季シリーズの中での本作の特徴として、主人公を含め登場人物がすべて少女であることが指摘された。そして、感銘を受けた点として、独特な世界観を挙げている。ハッピーエンドに収束させるシナリオ構築は圧巻だと評された[3]。
b
  • 「読者が選ぶ美少女ゲーム年間ランキング2021」、『BugBug』2022年4月号、
『BugBug』編集部は同誌の人気投票企画において、2021年のシナリオ部門では、渡辺僚一による『SF四季シリーズ』最終作である本作を含め、人気シナリオライターが手掛けた作品が上位を占めたと講評した[23][注 2]。

脚注

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[脚注の使い方]

注釈

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  1. ^ 『萌えゲーアワード』は2020年までは識者が受賞作を選ぶ形式だったが、2021年からは一般ユーザーの投票により受賞作が決まる形式となっている[30]。
  2. ^ なお、渡辺僚一による『ふゆから、くるる。』（4位）のほかには、工藤啓介による『創作彼女の恋愛公式』（1位）、はとによる『Monkeys!¡』（5位）などが挙げられた[23]。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h “製品情報”. シルキーズプラス. 2023年2月14日閲覧。
  2. ^ a b 『ふゆから、くるる。』、ゲーム内容より。
  3. ^ a b 『BugBug』2022年2月号、139頁。
  4. ^ “空丘夕陽❘キャラクター❘ふゆから、くるる。”. シルキーズプラス. 2023年1月19日閲覧。
  5. ^ “霜雪しほん❘キャラクター❘ふゆから、くるる。”. シルキーズプラス. 2023年1月19日閲覧。
  6. ^ “水名とりねこ❘キャラクター❘ふゆから、くるる。”. シルキーズプラス. 2023年1月19日閲覧。
  7. ^ “宇賀島ユカリ❘キャラクター❘ふゆから、くるる。”. シルキーズプラス. 2023年1月19日閲覧。
  8. ^ “宇賀島ベルリン❘キャラクター❘ふゆから、くるる。”. シルキーズプラス. 2023年1月19日閲覧。
  9. ^ “星都チエミ❘キャラクター❘ふゆから、くるる。”. シルキーズプラス. 2023年1月19日閲覧。
  10. ^ “菊間塔子❘キャラクター❘ふゆから、くるる。”. シルキーズプラス. 2023年1月19日閲覧。
  11. ^ “熾火澱❘キャラクター❘ふゆから、くるる。”. シルキーズプラス. 2023年1月19日閲覧。
  12. ^ “月角島ヴィカ❘キャラクター❘ふゆから、くるる。”. シルキーズプラス. 2023年1月19日閲覧。
  13. ^ “ふゆから、くるる。Memorial CD”. シルキーズプラス. 2023年2月10日閲覧。
  14. ^ a b 『BugBug』2021年12月号、22頁。
  15. ^ a b “Getchu.com：2022年・9月セールスランキング”. Getchu.com. 2023年1月6日閲覧。
  16. ^ a b 『メガストア』2021年12月号、38頁。
  17. ^ a b 『メガストア』2022年1月号、36頁。
  18. ^ a b “Getchu.com：2022年・10月セールスランキング”. Getchu.com. 2023年1月6日閲覧。
  19. ^ a b 『BugBug』2022年1月号、24頁。
  20. ^ a b “Getchu.com：2021年 ゲーム・セールスランキング”. Getchu.com. 2023年1月6日閲覧。
  21. ^ “Getchu.com美少女ゲーム大賞2021結果発表！”. Getchu.com. 2023年1月5日閲覧。
  22. ^ a b c d e f “萌えゲーアワード2021 受賞タイトル発表！！ 総合部門”. 萌えゲーアワード実行委員会. 2023年1月5日閲覧。
  23. ^ a b c d e f g h 『BugBug』2022年4月号、122-131頁。
  24. ^ “Getchu.com美少女ゲーム大賞2021結果発表！ シナリオ部門”. Getchu.com. 2023年1月5日閲覧。
  25. ^ “Getchu.com美少女ゲーム大賞2021結果発表！ グラフィック部門”. Getchu.com. 2023年1月5日閲覧。
  26. ^ “Getchu.com美少女ゲーム大賞2021結果発表！ ミュージック部門”. Getchu.com. 2023年1月5日閲覧。
  27. ^ “Getchu.com美少女ゲーム大賞2021結果発表！ システム部門”. Getchu.com. 2023年1月5日閲覧。
  28. ^ “Getchu.com美少女ゲーム大賞2021結果発表！ ムービー部門”. Getchu.com. 2023年1月5日閲覧。
  29. ^ “Getchu.com美少女ゲーム大賞2021結果発表！ エロ部門”. Getchu.com. 2023年1月5日閲覧。
  30. ^ “萌えゲーアワードとは！？”. 萌えゲーアワード実行委員会. 2022年11月29日閲覧。
  31. ^ “萌えゲーアワード 2021年度 グラフィック賞 受賞作品発表”. 萌えゲーアワード実行委員会. 2023年1月5日閲覧。

参考資料

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ゲーム

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  • シルキーズプラス (24 September 2021). ふゆから、くるる。 (Microsoft Windows 8.1/10) (1.01 ed.).

雑誌記事

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  • 「今月の美少女ゲーム売り上げTOP20」『BugBug』、株式会社辰巳出版、2021年12月、22頁。 
  • 「今月の美少女ゲーム売り上げTOP20」『BugBug』第31巻第1号、株式会社辰巳出版、2022年1月、24頁。 
  • 「読者が選ぶ美少女ゲーム年間ランキング2021」『BugBug』第31巻第4号、株式会社辰巳出版、2022年4月、122-131頁。 
  • 「美少女ゲーム売り上げTOP20」『メガストア』、株式会社コアマガジン、2021年12月、38頁。 
  • 「美少女ゲーム売り上げTOP20」『メガストア』、株式会社コアマガジン、2022年1月、36頁。 

memo

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  • BugBug 2021年6月号、126-129ページ
設定、キャラクター紹介、SF四季シリーズ詳細紹介、インタビュー。
  • BugBug 2021年7月号、78ページ、2nd NAVI
設定、キャラクター紹介のみ。
  • BugBug 2021年8月号、50-53ページ、3回目
設定、キャラクター紹介、SF四季シリーズ簡易紹介。
  • BugBug 2021年9月号、26-37ページ。
設定、キャラクター紹介、インタビュー。
  • BugBug 2021年10月号、80ページ 5th NAVI
設定、キャラクター紹介のみ。

ウェブサイト

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外部リンク

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