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'''北村 紗衣'''（きたむら さえ、[[1983年]]〈[[昭和]]58年〉{{Sfn|SPICE|2019|loc=北村 紗衣（きたむら さえ）プロフィール}}[[4月12日]]{{R|one}} - ）は、[[日本]]の[[イギリス文学者]]、批評家{{R|岡和2019}}{{Sfn|矢内|2019}}。[[キングス・カレッジ・ロンドン]][[Ph.D]]{{R|博士論文}}。専門は[[シェイクスピア]]や[[舞台芸術|舞台芸術史]]、[[フェミニズム|フェミニスト批評]]。[[ウィキペディア]]の執筆者・編集者（[[Wikipedia:ウィキペディアン|ウィキペディアン]]）で、「英日翻訳ウィキペディアン養成プロジェクト」などの活動がある{{R|亀田2017}}{{R|萬谷2017}}{{Sfn|WIKIPEDIA15|2018}}。[[武蔵大学]]人文学部英語英米文化学科の[[准教授]]{{Sfn|SPICE|2019}}{{Sfn|篠原|2019}}、[[表象文化論学会]]の[[理事]]、企画委員長を歴任{{R|RM|研究者|学会概要}}。著書に『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』{{R|学会賞|女性史学賞1|女性史学賞2}}や『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』{{R|じんぶん大賞|キノベス}}{{Sfn|篠原|2019}}、『批評の教室』{{R|日経2022}}などがあり、[[共感覚]]でも編著がある{{R|共感覚2016|wezzy}}。
'''北村 紗衣'''（きたむら さえ、[[1983年]]〈[[昭和]]58年〉{{Sfn|SPICE|2019|loc=北村 紗衣（きたむら さえ）プロフィール}}[[4月12日]]{{R|one}} - ）は、[[日本]]の[[イギリス文学者]]、批評家{{R|岡和2019}}{{Sfn|矢内|2019}}。[[キングス・カレッジ・ロンドン]][[Ph.D]]{{R|博士論文}}。[[シェイクスピア]]や[[舞台芸術|舞台芸術史]]、[[フェミニズム|フェミニスト批評]]を専門に扱う。[[ウィキペディア]]の執筆者・編集者（[[Wikipedia:ウィキペディアン|ウィキペディアン]]）で、「英日翻訳ウィキペディアン養成プロジェクト」などの活動がある{{R|亀田2017}}{{R|萬谷2017}}{{Sfn|WIKIPEDIA15|2018}}。[[武蔵大学]][[人文学部]]英語英米文化学科講師、准教授を経て{{Sfn|SPICE|2019}}{{Sfn|篠原|2019}}、2023年現在同大学[[教授]]{{R|研究者情報|担当教員}}。[[表象文化論学会]]では[[理事]]や企画委員長を歴任{{R|RM|研究者|学会概要}}。著書に『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』{{R|学会賞|女性史学賞1|女性史学賞2}}や『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』{{R|じんぶん大賞|キノベス}}{{Sfn|篠原|2019}}、『批評の教室』{{R|日経2022}}などがあり、[[共感覚]]でも編著がある{{R|共感覚2016|wezzy}}。


== 来歴 ==
== 来歴 ==
=== 生い立ち ===
=== 生い立ち ===
[[1983年]]、[[北海道]][[士別市]]に生まれる{{Sfn|SPICE|2019|loc=北村 紗衣（きたむら さえ）プロフィール}}{{Sfn|篠原|2019|loc=お話を聞いた人}}。父親{{R|父}}は[[道北日報]]社長を務めた[[北村浩史]]{{R|北海道の印刷2013|東建2019}}。祖父{{R|岡和2019}}に文学批評家{{R|岡和2019}}で道北日報社元社長{{R|サンデータ1982}}の[[北村順次郎]]がいる。[[中学生]]の頃に[[レオナルド・ディカプリオ]]主演の『[[ロミオ+ジュリエット]]』の映画を見て、[[シェイクスピア]]作品に興味を持つ{{Sfn|夢ナビ!|2018}}{{Sfn|中島|2019}}。
[[1983年]]に[[北海道]][[士別市]]で生まれる{{Sfn|SPICE|2019|loc=北村 紗衣（きたむら さえ）プロフィール}}{{Sfn|篠原|2019|loc=お話を聞いた人}}。父親{{R|父}}の[[北村浩史]]{{R|北海道の印刷2013|東建2019}}は[[道北日報]]社長を務めた。祖父{{R|岡和2019}}に文学批評家{{R|岡和2019}}で道北日報社元社長{{R|サンデータ1982}}の[[北村順次郎]]がいる。[[中学生]]の頃に[[レオナルド・ディカプリオ]]主演の『[[ロミオ+ジュリエット]]』の映画を見て、[[シェイクスピア]]作品に興味を持つ{{Sfn|夢ナビ!|2018}}{{Sfn|中島|2019}}。


[[北海道旭川東高等学校]]に進学し、部活扱いの図書委員で3年間活動したという{{R|矢内2019}}。[[高校生]]の時には親戚が残した蔵書の『[[第二の性]]』を読むことに挑戦し{{Sfn|中島|2019}}、『[[嵐が丘]]』を読んだ際には翻訳者の評に疑問を持ったと述懐している{{Sfn|篠原|2019}}。[[2001年]]には、[[北海道新聞社]]の第39回有島青少年文芸賞作品集に「Drive my car crazy」が掲載されている{{R|有島39}}{{Efn2|name="有島青少年文芸賞"}}。
[[北海道旭川東高等学校]]へ進学し、部活扱いの図書委員で3年間活動した{{R|矢内2019}}。[[高校生]]の時に親戚が残した蔵書の『[[第二の性]]』を読むことに挑戦し{{Sfn|中島|2019}}、『[[嵐が丘]]』を読んで翻訳者の評に疑問を持ったと述懐している{{Sfn|篠原|2019}}。[[2001年]]に[[北海道新聞社]]の第39回有島青少年文芸賞作品集に「Drive my car crazy」が掲載されている{{R|有島39}}{{Efn2|name="有島青少年文芸賞"}}。


=== シェイクスピア研究へ ===
=== シェイクスピア研究 ===
北村は[[東京大学]]に進学。学部時代は留学を目指してアルバイトをしていたという。2006年3月、[[東京大学教養学部]]超域文化科学科表象文化論卒業。2008年3月、[[東京大学大学院総合文化研究科]]超域文化科学専攻表象文化論[[修士課程]]を修了し{{Sfn|吉田育英会|2014}}、[[修士（学術）]]を取得した{{R|研究者}}。この間、[[河合祥一郎]]、[[高田康成]]の指導を受け{{Sfn|Kitamura|2013|loc=Acknowledgements}}、修士課程では『[[アントニーとクレオパトラ]]』を研究対象とする{{R|学振2008}}。大学院時代の友人に[[森山至貴]]がいる{{R|森山インタビュー}}。
高校を卒業後に[[東京大学]]へ進学し、学部時代は留学を目指してアルバイトをしていたという{{Sfn|吉田育英会|2014}}。2006年3月に[[東京大学教養学部]]超域文化科学科表象文化論を卒業し、2008年3月に[[東京大学大学院総合文化研究科]]超域文化科学専攻表象文化論[[修士課程]]を修了{{Sfn|吉田育英会|2014}}。[[修士（学術）]]取得{{R|研究者}}。この間、[[河合祥一郎]]と[[高田康成]]から指導を受け{{Sfn|Kitamura|2013|loc=Acknowledgements}}、修士課程で『[[アントニーとクレオパトラ]]』を研究対象とする{{R|学振2008}}。大学院時代の友人に[[森山至貴]]がいる{{R|森山インタビュー}}。


2008年4月、[[日本学術振興会特別研究員]]（DC1）として同博士課程に進学{{Sfn|吉田育英会|2014}}{{R|奨励費}}。「エリザベス朝及びジェームズ朝の悲劇における女性の表象」を研究テーマとし{{R|奨励費}}、伝統的な[[クレオパトラ]]文学における[[シェイクスピア]]作品の位置付けを探るとともに、[[月経]]や[[妊娠]]が[[ルネサンス]]時代のイギリスでどう表現されていたかについても調査した。また、[[クィア]]批評の観点から、[[蜷川幸雄]]演出の『[[お気に召すまま]]』についても掘り下げた{{R|学振2008|学振2009}}。
2008年4月に[[日本学術振興会特別研究員]] (DC1) として同博士課程へ進学し{{Sfn|吉田育英会|2014}}{{R|奨励費}}、「エリザベス朝及びジェームズ朝の悲劇における女性の表象」を研究テーマとした{{R|奨励費}}。伝統的な[[クレオパトラ]]文学における[[シェイクスピア]]作品の位置付けを探り、[[月経]]や[[妊娠]]が[[ルネサンス]]時代のイギリスで如何に表現されていたか調査した{{R|学振2008|学振2009}}。また、[[クィア]]批評の観点から[[蜷川幸雄]]演出の『[[お気に召すまま]]』についても掘り下げた{{R|学振2008|学振2009}}。


2009年10月より特別研究員を辞退し、東京大学大学院を休学して渡英。[[キングス・カレッジ・ロンドン]]英文学科博士課程に入学する（東京大学大学院は2012年9月に退学）{{Sfn|吉田育英会|2014}}。[[ジェンダー]]とシェイクスピアの受容について研究を深め、2013年4月に同カレッジに博士論文を提出して帰国{{Sfn|吉田育英会|2014}}。同年10月にはキングズ・カレッジ・ロンドンで[[Ph.D]]（博士号）を取得した{{Sfn|吉田育英会|2014}}。日本に帰国後は[[雄松堂書店]]古書事業部契約社員を務めつつ{{Sfn|吉田育英会|2014}}、[[慶應義塾大学]]文学部{{Efn2|2013年以降、2019年現在も非常勤講師を務める{{R|RM}}。}}や[[東京大学教養学部]]{{Efn2|2013年から2016年まで{{R|RM}}。}}で[[非常勤講師]]を担当する。
2009年10月に特別研究員を辞退して東京大学大学院を休学し、渡英して[[キングス・カレッジ・ロンドン]]英文学科博士課程に入学する{{Sfn|吉田育英会|2014}}。東京大学大学院は2012年9月に退学した{{Sfn|吉田育英会|2014}}。[[ジェンダー]]とシェイクスピアの受容について研究を深め、2013年4月に同カレッジへ博士論文を提出して帰国{{Sfn|吉田育英会|2014}}。2013年10月にキングズ・カレッジ・ロンドンで[[Ph.D.]]（博士号）を取得した{{Sfn|吉田育英会|2014}}。日本に帰国後は[[雄松堂書店]]古書事業部に契約社員として勤務しつつ{{Sfn|吉田育英会|2014}}、[[慶應義塾大学]]文学部{{Efn2|2013年以降、2019年現在も非常勤講師を務める{{R|RM}}。}}や[[東京大学教養学部]]{{Efn2|2013年から2016年まで{{R|RM}}。}}で[[非常勤講師]]を担当する{{R|RM}}。


=== 武蔵大学時代 ===
=== 武蔵大学講師・准教授時代 ===
[[2014年]]、[[武蔵大学]]人文学部英語英米文化学科の専任講師に着任{{R|RM|研究者}}。同年、[[ソーシャル・ネットワーク・サービス|SNS]]を活用して[[シェイクスピア]]作品の受容調査を実施{{R|科研費2014}}。また、[[2015年]]10月からは『messy』というWebマガジンで連載を持つようになり（後に掲載メディアは『wezzy』に移行）{{R|wezzy|wezzy1|自由2019|あとがき2019}}、[[2016年]]には北村が編集を務めた[[共感覚]]に関する書籍が出版された{{R|共感覚2016}}。一方で[[ウィキペディア]]で活動し、それを活用した授業も展開した{{Sfn|WIKIPEDIA15|2018}}{{R|亀田2017|萬谷2017}}（''節「[[#ウィキペディアでの活動]]」も参照''）。
[[2014年]]、[[武蔵大学]]人文学部英語英米文化学科の専任講師に着任{{R|RM|研究者}}。同年、[[ソーシャル・ネットワーク・サービス|SNS]]を活用して[[シェイクスピア]]作品の受容調査を実施{{R|科研費2014}}。[[2015年]]10月からWebマガジン『messy』で連載を持つようになり（後に掲載メディアは『wezzy』に移行）{{R|wezzy|wezzy1|自由2019|あとがき2019}}、[[2016年]]に北村が編集を務めた[[共感覚]]に関する書籍が出版された{{R|共感覚2016}}。一方で[[ウィキペディア]]で活動し、それを活用した授業も展開した{{Sfn|WIKIPEDIA15|2018}}{{R|亀田2017|萬谷2017}}（''節「[[#ウィキペディアでの活動]]」も参照''）。


[[2017年]]、[[武蔵大学]]人文学部英語英米文化学科[[准教授]]に就任{{R|RM|研究者}}。[[2018年]]には[[早稲田大学]]エクステンションセンターで講座「あなたがまだ知らないかもしれないシェイクスピア」の講師を務め{{R|早稲田}}、[[朝日新聞]]のシェイクスピアに関する連載にも協力{{R|朝日連載3|朝日連載4}}。さらに同年3月には、単著『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち ―近世の観劇と読書―』が刊行され<ref>“[https://www.hakusuisha.co.jp/book/b352017.html シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち ―近世の観劇と読書―]”. [[白水社]]. 2018年4月14日閲覧。</ref>、同著は翌2019年に[[表象文化論学会]]の学会賞や{{R|学会賞}}、[[奈良女子大学]]のアジア・ジェンダー文化学研究センターの「[[女性史学賞]]」も受賞した{{R|女性史学賞1|女性史学賞2}}。
[[2017年]]に[[武蔵大学]]人文学部英語英米文化学科[[准教授]]に就任{{R|RM|研究者}}。[[2018年]]に[[早稲田大学]]エクステンションセンターで講座「あなたがまだ知らないかもしれないシェイクスピア」の講師を務め{{R|早稲田}}、[[朝日新聞]]のシェイクスピアに関する連載にも協力{{R|朝日連載3|朝日連載4}}。2017年3月に単著『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち ―近世の観劇と読書―』が刊行され<ref>“[https://www.hakusuisha.co.jp/book/b352017.html シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち ―近世の観劇と読書―]”. [[白水社]]. 2018年4月14日閲覧。</ref>、同著は翌2019年に[[表象文化論学会]]の学会賞や{{R|学会賞}}、[[奈良女子大学]]のアジア・ジェンダー文化学研究センターの「[[女性史学賞]]」も受賞した{{R|女性史学賞1|女性史学賞2}}。


2019年には『messy』や『wezzy』での連載記事をもとに、『お砂糖とスパイスと爆発的な何か ― 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門 ―』を出版{{R|自由2019|あとがき2019}}{{Sfn|篠原|2019}}。同書では[[フェミニズム|フェミニスト批評]]の観点から『[[アナと雪の女王]]』や『[[ファイト・クラブ]]』、『[[バニシング・ポイント (映画)|バニシング・ポイント]]』を批評し{{Sfn|中島|2019}}{{Sfn|岡見|2020}}{{Sfn|SPICE|2019}}、[[バーレスク]]についても論じた{{Sfn|中島|2019}}。また、2019年には「近世イングランド演劇の上演史における「男性美」観の変遷」というテーマで[[科学研究費助成事業|科研費]]に採択され{{R|科研費2019}}、2020年には[[フェミニズム]]第四波について整理した論考を『[[現代思想 (雑誌)|現代思想]]』に発表した{{R|牧野2020}}{{Efn2|北村紗衣「波を読む——第四波フェミニズムと大衆文化」『現代思想』第48巻第4号、2020年、48-56頁{{R|牧野2020}}。}}。
2019年に『messy』や『wezzy』での連載記事をもとに、『お砂糖とスパイスと爆発的な何か ― 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門 ―』を出版{{R|自由2019|あとがき2019}}{{Sfn|篠原|2019}}。同書で[[フェミニズム|フェミニスト批評]]の観点から『[[アナと雪の女王]]』や『[[ファイト・クラブ]]』、『[[バニシング・ポイント (映画)|バニシング・ポイント]]』を批評し{{Sfn|中島|2019}}{{Sfn|岡見|2020}}{{Sfn|SPICE|2019}}、[[バーレスク]]についても論じた{{Sfn|中島|2019}}。2019年に「近世イングランド演劇の上演史における「男性美」観の変遷」で[[科学研究費助成事業|科研費]]に採択され{{R|科研費2019}}、2020年に[[フェミニズム]]第四波について整理した論考を『[[現代思想 (雑誌)|現代思想]]』に発表した{{R|牧野2020}}{{Efn2|北村紗衣「波を読む——第四波フェミニズムと大衆文化」『現代思想』第48巻第4号、2020年、48-56頁{{R|牧野2020}}。}}。


2021年9月には新書で『批評の教室 ― チョウのように読み、ハチのように書く ―』を出版{{R|日経2022|じんぶん2022}}{{Efn2|イラストはとくながあさこが担当{{R|じんぶん2022}}。学生とのやり取りで批評の過程を紹介した章もあり、その学生は編集協力も担当している{{R|じんぶん2022|wezzy2022}}。}}。これは発売後4か月で4刷を数え{{R|wezzy2022}}、2022年1月時点で5万部を超えた{{R|日経2022}}。SNSで誰でも情報発信が可能になっており、批評をする上での基礎を学びたいという情勢に合致したヒットと分析されている{{R|日経2022}}。
2021年9月に新書で『批評の教室 ― チョウのように読み、ハチのように書く ―』を出版{{R|日経2022|じんぶん2022}}{{Efn2|イラストはとくながあさこが担当{{R|じんぶん2022}}する。学生とのやり取りで批評の過程を紹介した章もあり、その学生は編集協力も担当している{{R|じんぶん2022|wezzy2022}}。同書では映画評論（批評）の主要な役割は解釈と価値づけであると指摘{{R|大山2022}}。解釈は「作品の中から一見したところではよくわからないかもしれない隠れた意味を引き出すこと」、価値づけは「その作品の位置づけや質がどういうものなのかを判断すること」としている{{R|大山2022}}。}}。これは発売後4か月で4刷を数え{{R|wezzy2022}}、2022年1月時点で5万部を超えた{{R|日経2022}}。SNSで誰でも情報発信が可能になっており、批評をする上で基礎を学びたい情勢に合致したヒットと分析されている{{R|日経2022}}。

=== 武蔵大学教授時代 ===
2023年4月現在、[[武蔵大学]][[人文学部]]英語英米文化学科[[教授]]{{R|研究者情報}}。[[大学院]][[人文科学研究科]]では欧米文化専攻を担当し{{R|担当教員}}、[[科学研究費助成事業|科研費]]では基盤(C)で「近世イングランドにおける女性とパブリックスピーキング」のテーマが採択されている{{R|科研費2023}}。同年6月にはカルチャーエッセイ集『英語の路地裏 ― オアシスからクイーン、シェイクスピアまで歩く ―』を出版{{R|服部2023}}。


== 人物 ==
== 人物 ==
2019年のインタビューでは年に260冊ほどの読書をこなし、年に100回[[映画館]]へ、年に100本の[[舞台]]を見に行くと語っている{{Sfn|矢内|2019}}。生きた英語教育として[[文学]]の重要性を説き{{R|GOTCHA2}}、大学の[[ゼミ]]では[[演出家]]視点で作品を分析してもらうことがあるという{{Sfn|夢ナビ!|2018}}。[[ソーシャル・ネットワーク・サービス|SNS]]でどのようにシェイクスピア作品が受容されているかという研究も実施{{R|科研費2014}}。「''時代の試練を生き延びた古典的な芝居には、過去のことを描いているようでいて実は現在に通じるところがある''」と指摘し{{R|白水社}}、シェイクスピア作品の[[ビジネス]]としての側面に分析を加えた{{R|GOTCHA1}}。
2019年のインタビューでは年に260冊ほどの読書をこなし、年に100回[[映画館]]へ、年に100本の[[舞台]]を見に行くと語っている{{Sfn|矢内|2019}}。生きた英語教育として[[文学]]の重要性を説き{{R|GOTCHA2}}、大学の[[ゼミ]]では[[演出家]]視点で作品を分析してもらうことがある{{Sfn|夢ナビ!|2018}}。[[ソーシャル・ネットワーク・サービス|SNS]]でどのようにシェイクスピア作品が受容されているかを研究した{{R|科研費2014}}。「''時代の試練を生き延びた古典的な芝居には、過去のことを描いているようでいて実は現在に通じるところがある''」と指摘し{{R|白水社}}、シェイクスピア作品の[[ビジネス]]としての側面に分析を加えた{{R|GOTCHA1}}。


大学院では女性がどのように[[シェイクスピア]]作品を受容してきたかについて研究を進め{{R|奨励費}}{{Sfn|吉田育英会|2014}}、[[イギリス]]や[[ニュージーランド]]で800冊に及ぶ16世紀から18世紀のシェイクスピア文献を調査し、書き込みや手紙の分析を行った{{Sfn|中島|2019}}{{Sfn|岡見|2020}}{{Sfn|吉田育英会|2014}}。北村は[[キングス・カレッジ・ロンドン]]時代にニュージーランドオークランド市立図書館で[[シェイクスピアの初期のテキスト#サード・フォリオ|シェイクスピア全集のサード・フォリオ]]を調査し、当時の所有者の手紙を発見したという{{Sfn|吉田育英会|2014}}。
大学院では女性がどのように[[シェイクスピア]]作品を受容してきたかについて研究を進め{{R|奨励費}}{{Sfn|吉田育英会|2014}}、[[イギリス]]や[[ニュージーランド]]で800冊に及ぶ16世紀から18世紀のシェイクスピア文献を調査し、書き込みや手紙の分析を行った{{Sfn|中島|2019}}{{Sfn|岡見|2020}}{{Sfn|吉田育英会|2014}}。北村は[[キングス・カレッジ・ロンドン]]時代にニュージーランドオークランド市立図書館で[[シェイクスピアの初期のテキスト#サード・フォリオ|シェイクスピア全集のサード・フォリオ]]を調査し、当時の所有者の手紙を発見した{{Sfn|吉田育英会|2014}}。


== ウィキペディアでの活動 ==
== ウィキペディアでの活動 ==
[[File:Wikipedian offline meeting in Tokyo midtown 20190120(1)as.jpg|thumb|200px|ウィキペディアンが「棚から一掴み」してみたら（2019年1月）{{R|企画}}。]]
[[File:Wikipedian offline meeting in Tokyo midtown 20190120(1)as.jpg|thumb|200px|ウィキペディアンが「棚から一掴み」してみたら（2019年1月）{{R|企画}}。]]
北村は[[2010年]]から利用者名「さえぼー」<ref>利用者名「{{Srlink|利用者:さえぼー|さえぼー}}」</ref>{{R|科学史研究|ラジオ2019b}}で[[ウィキペディア]]に参加し編集者としての活動を始め{{Sfn|WIKIPEDIA15|2018}}、自身の授業で「英日翻訳ウィキペディアン養成プロジェクト」を毎年手掛けている{{R|亀田2017|萬谷2017}}。[[日本科学史学会]]大会ではウィキペディア編集に関するパネルディスカッションを企画{{R|科学史研究}}。2019年[[9月28日]]に[[山田晴通]]が実行委員として開催した「大学におけるウィキペディアの利活用と課題」では、[[渡邊智暁]]らとともに登壇した{{R|東経大2019}}。
北村は[[2010年]]から利用者名「さえぼー」{{Efn2|利用者名「{{Srlink|利用者:さえぼー|さえぼー}}」。}}{{R|科学史研究|ラジオ2019b}}で[[ウィキペディア]]に参加し編集者としての活動を始め{{Sfn|WIKIPEDIA15|2018}}、自身の授業で「英日翻訳ウィキペディアン養成プロジェクト」を毎年手掛けている{{R|亀田2017|萬谷2017}}。[[日本科学史学会]]大会ではウィキペディア編集に関するパネルディスカッションを企画{{R|科学史研究}}。2019年[[9月28日]]に[[山田晴通]]が実行委員として開催した「大学におけるウィキペディアの利活用と課題」では、[[渡邊智暁]]らとともに登壇した{{R|東経大2019}}。


[[アート+フェミニズム]]でも講師を務めるなど、[[エディタソン]]活動も展開{{R|アートフェミ}}。2019年にはラジオやテレビに、[[ウィキペディアン]]として出演{{R|ラジオ2019b|マツコ1|マツコ2}}（''「[[#出演]]」節も参照''）。また、[[東池袋自動車暴走死傷事故]]に伴うウィキペディア上の編集合戦では『[[朝日新聞]]』の取材に答え、[[ウィキペディア日本語版]]は[[プライバシー]]の基準が厳しく訴訟リスクを重視していると指摘した{{R|朝日2020}}。
[[アート+フェミニズム]]でも講師を務めるなど、[[エディタソン]]活動も展開{{R|アートフェミ}}。2019年にラジオやテレビで[[ウィキペディアン]]として出演{{R|ラジオ2019b|マツコ1|マツコ2}}（''「[[#出演]]」節も参照''）する。[[東池袋自動車暴走死傷事故]]に伴うウィキペディア上の編集合戦では『[[朝日新聞]]』の取材に答え、[[ウィキペディア日本語版]]は[[プライバシー]]の基準が厳しく訴訟リスクを重視していると指摘した{{R|朝日2020}}。


[[女性]]の編集者が少ないこと、女性に関する記事が少ないことについて問題提起し{{R|栗林2019}}、2019年に日本で初めて開かれた「[[ウィキギャップ]]」にも協力した{{R|栗林2019}}。2020年の[[情報科学技術協会]]の会誌への寄稿{{Sfn|北村|2020}}や、2021年3月22日の『[[毎日新聞]]』のインタビュー記事{{Sfn|椋田|2021}}において、[[英語版ウィキペディア]]で[[マリ・キュリー|キュリー夫人]]の単独記事がなかなかできなかったことなどの事例を紹介し、女性記事では特筆性が厳しく見られていると主張している{{Sfn|北村|2020}}{{Sfn|椋田|2021}}。
[[女性]]の編集者が少ないこと、女性に関する記事が少ないことについて問題提起し{{R|栗林2019}}、2019年に日本で初めて開かれた「[[ウィキギャップ]]」にも協力した{{R|栗林2019}}。2020年の[[情報科学技術協会]]の会誌への寄稿{{Sfn|北村|2020}}や、2021年3月22日の『[[毎日新聞]]』のインタビュー記事{{Sfn|椋田|2021}}において、[[英語版ウィキペディア]]で[[マリ・キュリー|キュリー夫人]]の単独記事がなかなかできなかったことなどの事例を紹介し、女性記事では特筆性が厳しく見られていると主張している{{Sfn|北村|2020}}{{Sfn|椋田|2021}}。


== 受賞歴 ==
== 受賞歴 ==
* 2001年 - 第39回有島青少年文芸賞{{Efn2|name="有島青少年文芸賞"|[[小説家]]・[[有島武郎]]にちなんだ賞で、[[北海道新聞社]]が主催し、[[北海道教育委員会]]が後援している{{R|有島青少年}}。主として[[北海道]]内の[[中学生]]、[[高校生]]が対象で{{R|有島青少年}}、過去の受賞者に[[佐藤泰志]]（第4回優秀賞）がいる{{R|函館人物}}。}}（[[北海道新聞社]]）- 受賞作「Drive my car crazy」{{R|有島39}}
* 2001年 - 第39回有島青少年文芸賞{{Efn2|name="有島青少年文芸賞"|[[小説家]]の[[有島武郎]]を記念する賞で、[[北海道新聞社]]が主催して[[北海道教育委員会]]が後援する{{R|有島青少年}}。主として[[北海道]]内の[[中学生]]、[[高校生]]が対象で{{R|有島青少年}}、過去の受賞者に[[佐藤泰志]]（第4回優秀賞）がいる{{R|函館人物}}。}}（[[北海道新聞社]]）- 受賞作「Drive my car crazy」{{R|有島39}}
* 2019年6月 - 第10回表象文化論学会賞 学会賞（[[表象文化論学会]]）- 受賞作『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』{{R|学会賞}}
* 2019年6月 - 第10回表象文化論学会賞 学会賞（[[表象文化論学会]]）- 受賞作『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』{{R|学会賞}}
* 2019年11月 - 第14回[[女性史学賞]]（[[奈良女子大学]]アジア・ジェンダー文化学研究センター）- 受賞作『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』{{R|女性史学賞1|女性史学賞2}}
* 2019年11月 - 第14回[[女性史学賞]]（[[奈良女子大学]]アジア・ジェンダー文化学研究センター）- 受賞作『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』{{R|女性史学賞1|女性史学賞2}}
* 2019年12月 - [[紀伊國屋じんぶん大賞]]2020・第4位（[[紀伊國屋書店]]） - 受賞作『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』{{R|じんぶん大賞}}{{Efn2|同書は[[2016年]][[12月26日]]に発表された「紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30 キノベス！2020」でも、18位にランクされている{{R|キノベス}}。}}
* 2019年12月 - [[紀伊國屋じんぶん大賞]]2020・第4位（[[紀伊國屋書店]]） - 受賞作『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』{{R|じんぶん大賞}}{{Efn2|同書は[[2016年]]12月26日に発表された「紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30 キノベス！2020」でも、18位にランクされている{{R|キノベス}}。}}


== 著書 ==
== 著書 ==
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（主著）
（主著）
*『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち ― 近世の観劇と読書 ―』[[白水社]]、2018年、{{ISBN2|978-4-560-09600-0}}。
*『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち ― 近世の観劇と読書 ―』[[白水社]]、2018年、{{ISBN2|978-4-560-09600-0}}。
*『お砂糖とスパイスと爆発的な何か ― 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門 ―』[[書肆侃侃房]]、2019年、ISBN {{ISBNT|978-4-863-85365-2}}。
*『お砂糖とスパイスと爆発的な何か ― 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門 ―』[[書肆侃侃房]]、2019年、{{ISBN2|978-4-863-85365-2}}。
*『不真面目な批評家、文学・文化の英語をマジメに語る ―シェイクスピアはなぜ「儲かる」のか？―』[[アルク]]〈EJ新書〉、2020年4月、[[Amazon Kindle|Kindle版]]、{{ASIN|B086DS9WSF}}。
*『不真面目な批評家、文学・文化の英語をマジメに語る ―シェイクスピアはなぜ「儲かる」のか？―』[[アルク]]〈EJ新書〉、2020年4月、[[Amazon Kindle|Kindle版]]、{{ASIN|B086DS9WSF}}。
*『不真面目な批評家、文学・文化の英語をマジメに語る 2 ― シェイクスピア、クイーン、SHERLOCK etc. 古典から最新エンタメまで！―』アルク〈EJ新書〉、2020年10月、Kindle版、{{ASIN|B08HH1TQLJ}}。
*『不真面目な批評家、文学・文化の英語をマジメに語る 2 ― シェイクスピア、クイーン、SHERLOCK etc. 古典から最新エンタメまで！―』アルク〈EJ新書〉、2020年10月、Kindle版、{{ASIN|B08HH1TQLJ}}。
*『批評の教室 ― チョウのように読み、ハチのように書く ―』[[筑摩書房]]〈[[ちくま新書]]〉、2021年9月、ISBN {{ISBNT|978-4480074256}}。
*『批評の教室 ― チョウのように読み、ハチのように書く ―』[[筑摩書房]]〈[[ちくま新書]]〉、2021年9月、{{ISBN2|978-4480074256}}。
*『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード ― ジェンダー・フェミニズム批評入門 ―』[[文藝春秋]]、2022年6月、{{ISBN2|978-4163915609}}。
*『英語の路地裏 ― オアシスからクイーン、シェイクスピアまで歩く ―』[[アルク]]、2023年6月、{{ISBN2|9784757440173}}。
（翻訳）
（翻訳）
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|訳本|2018}} |reference=[[キャトリン・モラン]]『女になる方法 ― ロックンロールな13歳のフェミニスト成長記 ―』[[青土社]]、2018年、ISBN {{ISBNT|978-4-791-77083-0}}。}}{{Efn2|原著 - [[キャトリン・モラン|Moran, Caitlin]] (2011). ''How to Be a Woman''. Ebury Press. {{ISBN2|978-0-09-194073-7}}.}}
* {{Wikicite|ref={{SfnRef|訳本|2018}} |reference=[[キャトリン・モラン]]『女になる方法 ― ロックンロールな13歳のフェミニスト成長記 ―』[[青土社]]、2018年、{{ISBN2|978-4-791-77083-0}}。}}{{Efn2|原著 - [[キャトリン・モラン|Moran, Caitlin]] (2011). ''How to Be a Woman''. Ebury Press. {{ISBN2|978-0-09-194073-7}}.}}


=== 共編著 ===
=== 共編著 ===
（編著）
（編著）
*『共感覚から見えるもの ―アートと科学を彩る五感の世界―』[[勉誠出版]]、2016年5月、{{ISBN2|978-4585210337}}。
*『共感覚から見えるもの ―アートと科学を彩る五感の世界―』[[勉誠出版]]、2016年5月、{{ISBN2|978-4585210337}}。
*『人文学のレッスン ― 文学・芸術・歴史 ―』[[小森謙一郎]]、戸塚学、北村紗衣 共編、[[水声社]]、2022年2月、ISBN {{ISBNT|978-4801006058}}。{{Efn2|北村は第2部の第5章「もしも私が女なら――シェイクスピア劇と舞台芸術の異性装」を執筆している<ref>“[http://www.suiseisha.net/blog/?p=15984 2月の新刊：人文学のレッスン——文学・芸術・歴史]”. [[水声社]]. 2022年2月20日(UTC)閲覧。</ref>。}}
*『人文学のレッスン ― 文学・芸術・歴史 ―』[[小森謙一郎]]、戸塚学、北村紗衣 共編、[[水声社]]、2022年2月、{{ISBN2|978-4801006058}}。{{Efn2|北村は第2部の第5章「もしも私が女なら――シェイクスピア劇と舞台芸術の異性装」を執筆している<ref>“[http://www.suiseisha.net/blog/?p=15984 2月の新刊：人文学のレッスン——文学・芸術・歴史]”. [[水声社]]. 2022年2月20日(UTC)閲覧。</ref>。}}


（分担執筆）{{R|RM|研究者}}
（分担執筆）{{R|RM|研究者}}
* 「悲劇」「問題劇」『シェイクスピア・ハンドブック』[[三省堂]]、2010年、74-106頁、138-145頁、{{ISBN2|978-4385410647}}。
* 「悲劇」「問題劇」『シェイクスピア・ハンドブック』[[三省堂]]、2010年、74-106頁、138-145頁、{{ISBN2|978-4385410647}}。
* "Queens, Girls and Freaks: Men in Women’s Clothes and Female Audiences in Japanese Cross-Dressing Productions of As You Like It and Hedwig and the Angry Inch". ''Queer Crossings, Theories, Bodies, Texts'', Mimesis International (2012), pp.161-178, ISBN {{ISBNT|978-8857509396}}。
* "Queens, Girls and Freaks: Men in Women’s Clothes and Female Audiences in Japanese Cross-Dressing Productions of As You Like It and Hedwig and the Angry Inch". ''Queer Crossings, Theories, Bodies, Texts'', Mimesis International (2012), pp.161-178, {{ISBN2|978-8857509396}}。
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|書評|2013}} |reference=「キャトリン・モラン『女になる方法』書評」『いま、世界で読まれている105冊』テン・ブックス、2013年、108-109頁、ISBN {{ISBNT|978-4886960306}}。}}
* {{Wikicite|ref={{SfnRef|書評|2013}} |reference=「キャトリン・モラン『女になる方法』書評」『いま、世界で読まれている105冊』テン・ブックス、2013年、108-109頁、{{ISBN2|978-4886960306}}。}}
* 「音楽の錬金術師、氷の国のうたびとビョーク」『アイスランド・グリーンランド・北極を知るための65章』[[明石書店]]、2016年、259-263頁、ISBN {{ISBNT|978-4750343082}}。
* 「音楽の錬金術師、氷の国のうたびとビョーク」『アイスランド・グリーンランド・北極を知るための65章』[[明石書店]]、2016年、259-263頁、{{ISBN2|978-4750343082}}。
* "The Good, the Bad and the Beautiful: Women Writers’ Difficult Relationships with the ‘Bad Woman’ Character in Antony and Cleopatra". ''Lilith Rising: Perspectives on Evil and the Feminine'', Inter-Disciplinary Press (2016), ISBN {{ISBNT|978-1848883864}}。
* "The Good, the Bad and the Beautiful: Women Writers’ Difficult Relationships with the ‘Bad Woman’ Character in Antony and Cleopatra". ''Lilith Rising: Perspectives on Evil and the Feminine'', Inter-Disciplinary Press (2016), {{ISBN2|978-1848883864}}。
* "The Curious Incident of Shakespeare Fans in NTLive: Public Screenings and Fan Culture in Japan". Pascale Aebischer, Susanne Greenhalgh, Laurie Osborne, ed. ''Shakespeare and the 'Live' Theatre Broadcast Experience'' Bloomsbury Arden. (2018), pp.177-184, ISBN {{ISBNT|978-1350030466}}。
* "The Curious Incident of Shakespeare Fans in NTLive: Public Screenings and Fan Culture in Japan". Pascale Aebischer, Susanne Greenhalgh, Laurie Osborne, ed. ''Shakespeare and the 'Live' Theatre Broadcast Experience'' Bloomsbury Arden. (2018), pp.177-184, {{ISBN2|978-1350030466}}。
* 「フランセス・イェイツ『世界劇場』」『ルネサンス・バロックのブックガイド ― 印刷革命から魔術・錬金術までの知のコスモス』[[ヒロ・ヒライ]] 編、工作舎、2019年2月、ISBN {{ISBNT|978-4875025030}}
* 「フランセス・イェイツ『世界劇場』」『ルネサンス・バロックのブックガイド ― 印刷革命から魔術・錬金術までの知のコスモス』[[ヒロ・ヒライ]] 編、工作舎、2019年2月、{{ISBN2|978-4875025030}}
*「地球人には家族は手に負えないークィアSFとしての『美しい星』」『彼女たちの三島由紀夫』中央公論社、2020年、48-50頁、ISBN {{ISBNT|9784120053474}}。
*「地球人には家族は手に負えないークィアSFとしての『美しい星』」『彼女たちの三島由紀夫』中央公論社、2020年、48-50頁、{{ISBN2|9784120053474}}。


（翻訳）{{R|RM|研究者}}
（翻訳）{{R|RM|研究者}}
* 「科学、技術と文学」『科学・技術・倫理百科事典』[[丸善出版]]、2012年、285-294頁、{{ISBN2|978-4-621-08387-1}}。
* 「科学、技術と文学」『科学・技術・倫理百科事典』[[丸善出版]]、2012年、285-294頁、{{ISBN2|978-4-621-08387-1}}。
* 「第1章」「第6章」『オックスフォードブリテン諸島の歴史 第7巻 ―17世紀 1603年-1688年―』[[慶應義塾大学出版会]]、2015年、ISBN {{ISBNT|978-4766416473}}。
* 「第1章」「第6章」『オックスフォードブリテン諸島の歴史 第7巻 ―17世紀 1603年-1688年―』[[慶應義塾大学出版会]]、2015年、{{ISBN2|978-4766416473}}。
* ヘンリー・ジェンキンズ著『コンヴァージェンス・カルチャー: ファンとメディアがつくる参加型文化』、渡部宏樹、阿部康人との共訳、[[晶文社]]、2021年、ISBN {{ISBNT|9784794972484}}。
* ヘンリー・ジェンキンズ著『コンヴァージェンス・カルチャー: ファンとメディアがつくる参加型文化』、渡部宏樹、阿部康人との共訳、[[晶文社]]、2021年、{{ISBN2|9784794972484}}。


=== 個人出版 ===
=== 個人出版 ===
北村は個人出版社として[[ISBN]]を取得しており{{R|さえ房}}、以下のように[[表象文化論学会]]や[[日本歴史学協会]]の取り組みを出版している{{R|共感覚|西洋史}}。
北村は個人出版社として[[ISBN]]を取得しており{{R|さえ房}}、以下のように[[表象文化論学会]]や[[日本歴史学協会]]の取り組みを出版している{{R|共感覚|西洋史}}。
* 北村紗衣 編著『[https://researchmap.jp/multidatabases/multidatabase_contents/download/228928/1e7ebed911c9bb62647349899da6d31a/4064?col_no=2&frame_id=510296 共感覚の地平 ――共感できるか?]』北村紗衣 発行、2012年4月、ISBN {{ISBNT|978-4-9906091-0-8}}。<ref>“[https://researchmap.jp/multidatabases/multidatabase_contents/detail/228928/1e7ebed911c9bb62647349899da6d31a?frame_id=510296 北村紗衣 - 資料公開 共感覚の地平]”. ''[[researchmap]]''. [[科学技術振興機構]]. 2022年2月20日(UTC)閲覧。</ref>
* 北村紗衣 編著『[https://researchmap.jp/multidatabases/multidatabase_contents/download/228928/1e7ebed911c9bb62647349899da6d31a/4064?col_no=2&frame_id=510296 共感覚の地平 ――共感できるか?]』北村紗衣 発行、2012年4月、{{ISBN2|978-4-9906091-0-8}}。<ref>“[https://researchmap.jp/multidatabases/multidatabase_contents/detail/228928/1e7ebed911c9bb62647349899da6d31a?frame_id=510296 北村紗衣 - 資料公開 共感覚の地平]”. ''[[researchmap]]''. [[科学技術振興機構]]. 2022年2月20日(UTC)閲覧。</ref>
* 西洋史若手研究者問題検討ワーキング 編著『[https://www.google.co.jp/books/edition/西洋史若手研究者問題アンケ/QVy1CgAAQBAJ?hl=ja&gbpv=0 西洋史若手研究者問題アンケート調査最終報告書]』北村紗衣 発行、2015年1月、ISBN {{ISBNT|978-4-9906091-2-2}}。<ref>“[https://iss.ndl.go.jp/books/R100000040-I000314636-00 西洋史若手研究者問題アンケート調査最終報告書]”. 国立国会図書館サーチ 2022年2月20日(UTC)閲覧。</ref>
* 西洋史若手研究者問題検討ワーキング 編著『[https://www.google.co.jp/books/edition/西洋史若手研究者問題アンケ/QVy1CgAAQBAJ?hl=ja&gbpv=0 西洋史若手研究者問題アンケート調査最終報告書]』北村紗衣 発行、2015年1月、{{ISBN2|978-4-9906091-2-2}}。<ref>“[https://iss.ndl.go.jp/books/R100000040-I000314636-00 西洋史若手研究者問題アンケート調査最終報告書]”. 国立国会図書館サーチ 2022年2月20日(UTC)閲覧。</ref>


== 主な著作 ==
== 主な著作 ==
=== 学位論文 ===
=== 学位論文 ===
* {{Cite book|url= https://kclpure.kcl.ac.uk/portal/files/12803750/Studentthesis-Sae_Kitamura_2013.pdf |title=The Role of Women in the Canonisation of Shakespeare : From Elizabethan Theatre to the Shakespeare Jubilee |series=Doctoral thesis |publisher=[[キングス・カレッジ・ロンドン|King's College London]] |year=2013 |month=October |ref={{Sfnref|Kitamura|2013}} }}{{en icon}}{{R|博士論文}}{{Efn2|日本語題名『シェイクスピアの正典化における女性の役割――エリザベス朝演劇からシェイクスピア・ジュビリーまで』{{Sfn|吉田育英会|2014}}。}}
* {{Cite book|url= https://kclpure.kcl.ac.uk/portal/files/12803750/Studentthesis-Sae_Kitamura_2013.pdf |title=The Role of Women in the Canonisation of Shakespeare : From Elizabethan Theatre to the Shakespeare Jubilee |series=Doctoral thesis |publisher=[[キングス・カレッジ・ロンドン|King's College London]] |year=2013 |month=October |ref={{SfnRef|Kitamura|2013}} }}{{en icon}}{{R|博士論文}}{{Efn2|日本語題名『シェイクスピアの正典化における女性の役割――エリザベス朝演劇からシェイクスピア・ジュビリーまで』{{Sfn|吉田育英会|2014}}。}}


=== 学会誌・論文 ===
=== 学会誌・論文 ===
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* 「[https://doi.org/10.18919/jkg.67.5_241 トーク&トーク 情報社会から融合社会へ ―仮想と現実が融合する社会での情報のガバナンスと信頼性を考える―]」、『情報の科学と技術』第67巻第5号、2017年、241-250頁。
* 「[https://doi.org/10.18919/jkg.67.5_241 トーク&トーク 情報社会から融合社会へ ―仮想と現実が融合する社会での情報のガバナンスと信頼性を考える―]」、『情報の科学と技術』第67巻第5号、2017年、241-250頁。
* "[https://doi.org/10.1057/palcomms.2017.21 A Shakespeare of one’s own: female users of playbooks from the seventeenth to the mid-eighteenth century]", ''Palgrave Communications'' '''3''' (2017) 17021.
* "[https://doi.org/10.1057/palcomms.2017.21 A Shakespeare of one’s own: female users of playbooks from the seventeenth to the mid-eighteenth century]", ''Palgrave Communications'' '''3''' (2017) 17021.
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|北村|2020}} |reference=「[https://researchmap.jp/saebou/published_papers/24711525/attachment_file.pdf ウィキペディアにおける女性科学者記事]」『情報の科学と技術』第70巻第3号、2020年3月、127-133頁、{{Doi|10.18919/jkg.70.3_127}}。}}
* {{Wikicite|ref={{SfnRef|北村|2020}} |reference=「[https://researchmap.jp/saebou/published_papers/24711525/attachment_file.pdf ウィキペディアにおける女性科学者記事]」『情報の科学と技術』第70巻第3号、2020年3月、127-133頁、{{Doi|10.18919/jkg.70.3_127}}。}}
* 「[https://researchmap.jp/saebou/published_papers/25982355/attachment_file.pdf 我々にもオシァン・ジュビリー祭を！ーシェイクスピア・ジュビリー祭と、とあるスコットランドのファンの夢]」『Shakespeare Journal』第6巻第59号、2020年3月、11-21頁、{{Naid|40022212256}}。
* 「[https://researchmap.jp/saebou/published_papers/25982355/attachment_file.pdf 我々にもオシァン・ジュビリー祭を！ーシェイクスピア・ジュビリー祭と、とあるスコットランドのファンの夢]」『Shakespeare Journal』第6巻第59号、2020年3月、11-21頁、{{NAID|40022212256}}。


=== 紀要 ===
=== 紀要 ===
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=== 対談 ===
=== 対談 ===
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|対談|2021}}|reference=「北村紗衣×キャトリン・モラン 王子様を夢見るシンデレラストーリーはもうたくさん!」『[[文藝春秋#雑誌|週刊文春WOMAN]]』第11号、[[文藝春秋]]〈文春ムック〉、2021年秋号、89-92頁、{{ISBN2|978-4-16-007032-5}}。}}
* {{Wikicite|ref={{SfnRef|対談|2021}}|reference=「北村紗衣×キャトリン・モラン 王子様を夢見るシンデレラストーリーはもうたくさん!」『[[文藝春秋#雑誌|週刊文春WOMAN]]』第11号、[[文藝春秋]]〈文春ムック〉、2021年秋号、89-92頁、{{ISBN2|978-4-16-007032-5}}。}}


== 出演 ==
== 出演 ==
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<!-- name=指定のアルファベット順 -->
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<ref name=one>saebou (2012年4月12日).“[http://d.hatena.ne.jp/saebou/20120412 重要！29歳の誕生日に「電子書肆 さえ房」を開店し、第1作として表象文化論学会共感覚パネルの記録集『共感覚の地平』を公開しました]”. ''Commentarius Saevus''. 2019年9月6日閲覧。</ref>
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<ref name="GOTCHA1">GOTCHA!編集部 (2019年8月15日).“[https://gotcha.alc.co.jp/entry/20190815-kitamura-literature-1 文学不要論者が知らない、シェイクスピアが「もうかる」理由【北村紗衣：大学の英語教育①】]”. ''GOTCHA!''. 2019年9月6日閲覧。</ref>
<ref name="GOTCHA1">GOTCHA!編集部 (2019年8月15日).“[https://gotcha.alc.co.jp/entry/20190815-kitamura-literature-1 文学不要論者が知らない、シェイクスピアが「もうかる」理由【北村紗衣：大学の英語教育①】]”. ''GOTCHA!''. 2019年9月6日閲覧。</ref>
<ref name="GOTCHA2">GOTCHA!編集部 (2019年8月29日).“[https://gotcha.alc.co.jp/entry/20190829-kitamura-literature-2 TOEICやビジネス英語で「実用的な英語の運用能力」が獲得できない理由【北村紗衣：大学の英語教育②】]”. ''GOTCHA!''. 2019年9月6日閲覧。</ref>
<ref name="GOTCHA2">GOTCHA!編集部 (2019年8月29日).“[https://gotcha.alc.co.jp/entry/20190829-kitamura-literature-2 TOEICやビジネス英語で「実用的な英語の運用能力」が獲得できない理由【北村紗衣：大学の英語教育②】]”. ''GOTCHA!''. 2019年9月6日閲覧。</ref>
184行目: 185行目:
<ref name="有島39">“[https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I023132438-00 有島青少年文芸賞作品集 第39回 北海道新聞社 2001年12月]”. 国立国会図書館サーチ 2018年4月18日閲覧。</ref>
<ref name="有島39">“[https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I023132438-00 有島青少年文芸賞作品集 第39回 北海道新聞社 2001年12月]”. 国立国会図書館サーチ 2018年4月18日閲覧。</ref>
<ref name="有島青少年">“[http://event.hokkaido-np.co.jp/arishima/ 有島青少年文芸賞]”. 北海道新聞社. 2019年12月19日閲覧。</ref>
<ref name="有島青少年">“[http://event.hokkaido-np.co.jp/arishima/ 有島青少年文芸賞]”. 北海道新聞社. 2019年12月19日閲覧。</ref>
<ref name="大山2022">[[大山くまお]] (2022年6月17日). “[https://chuokoron.jp/culture/120360.html レビューと考察の狭間で映画評論の現在地を考える]”. ''中央公論.jp''. [[中央公論新社]] 2022年7月10日(UTC)閲覧。</ref>
<ref name="岡和2019">[[岡和田晃]]「[http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/item_2384.html モダニズム詩の火玉 ― 小熊秀雄・今野大力・北村順次郎と一九二六年前後の「旭川新聞」―]」『現代詩手帖』[[思潮社]]、2019年8月号、70頁。</ref>
<ref name="岡和2019">[[岡和田晃]]「[http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/item_2384.html モダニズム詩の火玉 ― 小熊秀雄・今野大力・北村順次郎と一九二六年前後の「旭川新聞」―]」『現代詩手帖』[[思潮社]]、2019年8月号、70頁。</ref>
<ref name="科学史研究">北村紗衣、日下九八、さかおり、のりまき、吉本秀之、藤本大士「[https://www.fujisan.co.jp/product/370/b/1431446/ ラウンドテーブル ウィキペディアと科学史 ―知識とコミュニケーションを考える]」、『科学史研究』第279号、2016年、21-25頁。</ref>
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== 外部リンク ==
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* [https://saebou.hatenablog.com/ Commentarius Saevus] - 公式ブログ
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** {{Official website|www3.tok2.com/home/chchchchcherry|Lupa Saeva}}、{{Official website|www3.tok2.com/home/chchchchcherry/syoshi.html|電子書肆 さえ房}} - 個人サイト
* {{Twitter|Cristoforou|saebou|lang=ja}}
* {{Twitter|Cristoforou|saebou|lang=ja}}
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{{研究者情報|kaken=1000000733825|crid=1420845751135558784}}
* {{研究者リゾルバー|1000000733825|name=北村 紗衣|cinii=1|irdb=1}} - [[科学研究費助成事業|科研費採択実績]]や[[J-GLOBAL]]、[[researchmap]]へのリンクがある。
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* [https://wezz-y.com/archives/authors/kitamurasae 北村紗衣の記事まとめ] - [[サイゾー]]が運営するWebマガジン『wezzy』のサイト
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* [https://web.sekaishisosha.jp/posts/4183 ウィキペディアとフェミニスト批評] - [[世界思想社教学社|世界思想社]]が運営するWebマガジン『せかいしそう』のサイト
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* [[武蔵大学|武蔵大学 Musashi University]] (2017年11月24日). {{YouTube|bcs2kvZbntw|あなたも書ける、シェイクスピアの翻訳記事／北村紗衣 准教授 (夢ナビライブ2017東京)}}
* [[武蔵大学|武蔵大学 Musashi University]] (2017年11月24日). {{YouTube|bcs2kvZbntw|あなたも書ける、シェイクスピアの翻訳記事／北村紗衣 准教授 (夢ナビライブ2017東京)}}
* Historians’ Workshop (2019年9月14日). {{YouTube|VaTFeT7a7m4|「バズる (？) アウトリーチのすすめ」1/3 (北村さん)}}
* Historians’ Workshop (2019年9月14日). {{YouTube|VaTFeT7a7m4|「バズる (？) アウトリーチのすすめ」1/3 (北村さん)}}
* [[TED (カンファレンス)|TEDx Talks]] (2019年11月16日). {{YouTube|FMv4cOUkMic|Negotiating the Roles of Citizen, Spectator, and Consumer | Sae Kitamura | TEDxOtemachiED}}{{en icon}}
* [[TED (カンファレンス)|TEDx Talks]] (2019年11月16日). {{YouTube|FMv4cOUkMic|Negotiating the Roles of Citizen, Spectator, and Consumer {{!}} Sae Kitamura {{!}} TEDxOtemachiED}}{{en icon}}


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2024年5月21日 (火) 09:20時点における最新版

北村 紗衣（きたむら さえ）
Sae Kitamura by Wikipedia 15 website.jpg
ウィキペディア15周年インタビューで掲載された北村[1]
人物情報
生誕 (1983-04-12) 1983年4月12日（41歳）[2][3][4]
日本の旗 北海道士別市[2][3]
国籍 日本の旗 日本
出身校 北海道旭川東高等学校
東京大学教養学部
東京大学大学院総合文化研究科
イギリスの旗 キングス・カレッジ・ロンドン
両親 父 - 北村浩史[5]
学問
研究分野 シェイクスピア・舞台芸術史
研究機関 武蔵大学
博士課程指導教員 A. Thompson, H. Crawforth[6][7]
指導教員 河合祥一郎、高田康成[6]
学位 Ph.D
特筆すべき概念 「内なるマギー」[注 1]
主な業績 英日翻訳ウィキペディアン養成プロジェクト[9][10][1]
主要な作品 『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』[11][12][13]、『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』[14][15][16]、『批評の教室』[17]
影響を受けた人物 ウィリアム・シェイクスピア[18]、オスカー・ワイルド[16]
学会 日本英文学会、日本シェイクスピア協会、表象文化論学会、日本科学史学会など[19][20]
主な受賞歴 第10回表象文化論学会賞 学会賞[11]、第14回女性史学賞[12][13]
公式サイト
Commentarius Saevus
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北村 紗衣（きたむら さえ、1983年〈昭和58年〉[2]4月12日[4] - ）は、日本のイギリス文学者、批評家[21][22]。キングス・カレッジ・ロンドンPh.D[7]。シェイクスピアや舞台芸術史、フェミニスト批評を専門に扱う。ウィキペディアの執筆者・編集者（ウィキペディアン）で、「英日翻訳ウィキペディアン養成プロジェクト」などの活動がある[9][10][1]。武蔵大学人文学部英語英米文化学科講師、准教授を経て[23][16]、2023年現在同大学教授[24][25]。表象文化論学会では理事や企画委員長を歴任[19][20][26]。著書に『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』[11][12][13]や『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』[14][15][16]、『批評の教室』[17]などがあり、共感覚でも編著がある[27][28]。

来歴

生い立ち

1983年に北海道士別市で生まれる[2][3]。父親[5]の北村浩史[29][30]は道北日報社長を務めた。祖父[21]に文学批評家[21]で道北日報社元社長[31]の北村順次郎がいる。中学生の頃にレオナルド・ディカプリオ主演の『ロミオ+ジュリエット』の映画を見て、シェイクスピア作品に興味を持つ[18][32]。

北海道旭川東高等学校へ進学し、部活扱いの図書委員で3年間活動した[33]。高校生の時に親戚が残した蔵書の『第二の性』を読むことに挑戦し[32]、『嵐が丘』を読んで翻訳者の評に疑問を持ったと述懐している[16]。2001年に北海道新聞社の第39回有島青少年文芸賞作品集に「Drive my car crazy」が掲載されている[34][注 2]。

シェイクスピア研究

高校を卒業後に東京大学へ進学し、学部時代は留学を目指してアルバイトをしていたという[35]。2006年3月に東京大学教養学部超域文化科学科表象文化論を卒業し、2008年3月に東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論修士課程を修了[35]。修士（学術）取得[20]。この間、河合祥一郎と高田康成から指導を受け[6]、修士課程で『アントニーとクレオパトラ』を研究対象とする[36]。大学院時代の友人に森山至貴がいる[37]。

2008年4月に日本学術振興会特別研究員 (DC1) として同博士課程へ進学し[35][38]、「エリザベス朝及びジェームズ朝の悲劇における女性の表象」を研究テーマとした[38]。伝統的なクレオパトラ文学におけるシェイクスピア作品の位置付けを探り、月経や妊娠がルネサンス時代のイギリスで如何に表現されていたか調査した[36][39]。また、クィア批評の観点から蜷川幸雄演出の『お気に召すまま』についても掘り下げた[36][39]。

2009年10月に特別研究員を辞退して東京大学大学院を休学し、渡英してキングス・カレッジ・ロンドン英文学科博士課程に入学する[35]。東京大学大学院は2012年9月に退学した[35]。ジェンダーとシェイクスピアの受容について研究を深め、2013年4月に同カレッジへ博士論文を提出して帰国[35]。2013年10月にキングズ・カレッジ・ロンドンでPh.D.（博士号）を取得した[35]。日本に帰国後は雄松堂書店古書事業部に契約社員として勤務しつつ[35]、慶應義塾大学文学部[注 3]や東京大学教養学部[注 4]で非常勤講師を担当する[19]。

武蔵大学講師・准教授時代

2014年、武蔵大学人文学部英語英米文化学科の専任講師に着任[19][20]。同年、SNSを活用してシェイクスピア作品の受容調査を実施[40]。2015年10月からWebマガジン『messy』で連載を持つようになり（後に掲載メディアは『wezzy』に移行）[28][41][8][42]、2016年に北村が編集を務めた共感覚に関する書籍が出版された[27]。一方でウィキペディアで活動し、それを活用した授業も展開した[1][9][10]（節「#ウィキペディアでの活動」も参照）。

2017年に武蔵大学人文学部英語英米文化学科准教授に就任[19][20]。2018年に早稲田大学エクステンションセンターで講座「あなたがまだ知らないかもしれないシェイクスピア」の講師を務め[43]、朝日新聞のシェイクスピアに関する連載にも協力[44][45]。2017年3月に単著『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち ―近世の観劇と読書―』が刊行され[46]、同著は翌2019年に表象文化論学会の学会賞や[11]、奈良女子大学のアジア・ジェンダー文化学研究センターの「女性史学賞」も受賞した[12][13]。

2019年に『messy』や『wezzy』での連載記事をもとに、『お砂糖とスパイスと爆発的な何か ― 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門 ―』を出版[8][42][16]。同書でフェミニスト批評の観点から『アナと雪の女王』や『ファイト・クラブ』、『バニシング・ポイント』を批評し[32][47][23]、バーレスクについても論じた[32]。2019年に「近世イングランド演劇の上演史における「男性美」観の変遷」で科研費に採択され[48]、2020年にフェミニズム第四波について整理した論考を『現代思想』に発表した[49][注 5]。

2021年9月に新書で『批評の教室 ― チョウのように読み、ハチのように書く ―』を出版[17][50][注 6]。これは発売後4か月で4刷を数え[51]、2022年1月時点で5万部を超えた[17]。SNSで誰でも情報発信が可能になっており、批評をする上で基礎を学びたい情勢に合致したヒットと分析されている[17]。

武蔵大学教授時代

2023年4月現在、武蔵大学人文学部英語英米文化学科教授[24]。大学院人文科学研究科では欧米文化専攻を担当し[25]、科研費では基盤(C)で「近世イングランドにおける女性とパブリックスピーキング」のテーマが採択されている[53]。同年6月にはカルチャーエッセイ集『英語の路地裏 ― オアシスからクイーン、シェイクスピアまで歩く ―』を出版[54]。

人物

2019年のインタビューでは年に260冊ほどの読書をこなし、年に100回映画館へ、年に100本の舞台を見に行くと語っている[22]。生きた英語教育として文学の重要性を説き[55]、大学のゼミでは演出家視点で作品を分析してもらうことがある[18]。SNSでどのようにシェイクスピア作品が受容されているかを研究した[40]。「時代の試練を生き延びた古典的な芝居には、過去のことを描いているようでいて実は現在に通じるところがある」と指摘し[56]、シェイクスピア作品のビジネスとしての側面に分析を加えた[57]。

大学院では女性がどのようにシェイクスピア作品を受容してきたかについて研究を進め[38][35]、イギリスやニュージーランドで800冊に及ぶ16世紀から18世紀のシェイクスピア文献を調査し、書き込みや手紙の分析を行った[32][47][35]。北村はキングス・カレッジ・ロンドン時代にニュージーランドオークランド市立図書館でシェイクスピア全集のサード・フォリオを調査し、当時の所有者の手紙を発見した[35]。

ウィキペディアでの活動

ウィキペディアンが「棚から一掴み」してみたら（2019年1月）[58]。

北村は2010年から利用者名「さえぼー」[注 7][59][60]でウィキペディアに参加し編集者としての活動を始め[1]、自身の授業で「英日翻訳ウィキペディアン養成プロジェクト」を毎年手掛けている[9][10]。日本科学史学会大会ではウィキペディア編集に関するパネルディスカッションを企画[59]。2019年9月28日に山田晴通が実行委員として開催した「大学におけるウィキペディアの利活用と課題」では、渡邊智暁らとともに登壇した[61]。

アート+フェミニズムでも講師を務めるなど、エディタソン活動も展開[62]。2019年にラジオやテレビでウィキペディアンとして出演[60][63][64]（「#出演」節も参照）する。東池袋自動車暴走死傷事故に伴うウィキペディア上の編集合戦では『朝日新聞』の取材に答え、ウィキペディア日本語版はプライバシーの基準が厳しく訴訟リスクを重視していると指摘した[65]。

女性の編集者が少ないこと、女性に関する記事が少ないことについて問題提起し[66]、2019年に日本で初めて開かれた「ウィキギャップ」にも協力した[66]。2020年の情報科学技術協会の会誌への寄稿[67]や、2021年3月22日の『毎日新聞』のインタビュー記事[68]において、英語版ウィキペディアでキュリー夫人の単独記事がなかなかできなかったことなどの事例を紹介し、女性記事では特筆性が厳しく見られていると主張している[67][68]。

受賞歴

著書

単著

（主著）

  • 『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち ― 近世の観劇と読書 ―』白水社、2018年、ISBN 978-4-560-09600-0。
  • 『お砂糖とスパイスと爆発的な何か ― 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門 ―』書肆侃侃房、2019年、ISBN 978-4-863-85365-2。
  • 『不真面目な批評家、文学・文化の英語をマジメに語る ―シェイクスピアはなぜ「儲かる」のか？―』アルク〈EJ新書〉、2020年4月、Kindle版、ASIN B086DS9WSF。
  • 『不真面目な批評家、文学・文化の英語をマジメに語る 2 ― シェイクスピア、クイーン、SHERLOCK etc. 古典から最新エンタメまで！―』アルク〈EJ新書〉、2020年10月、Kindle版、ASIN B08HH1TQLJ。
  • 『批評の教室 ― チョウのように読み、ハチのように書く ―』筑摩書房〈ちくま新書〉、2021年9月、ISBN 978-4480074256。
  • 『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード ― ジェンダー・フェミニズム批評入門 ―』文藝春秋、2022年6月、ISBN 978-4163915609。
  • 『英語の路地裏 ― オアシスからクイーン、シェイクスピアまで歩く ―』アルク、2023年6月、ISBN 9784757440173。

（翻訳）

共編著

（編著）

（分担執筆）[19][20]

  • 「悲劇」「問題劇」『シェイクスピア・ハンドブック』三省堂、2010年、74-106頁、138-145頁、ISBN 978-4385410647。
  • "Queens, Girls and Freaks: Men in Women’s Clothes and Female Audiences in Japanese Cross-Dressing Productions of As You Like It and Hedwig and the Angry Inch". Queer Crossings, Theories, Bodies, Texts, Mimesis International (2012), pp.161-178, ISBN 978-8857509396。
  • 「キャトリン・モラン『女になる方法』書評」『いま、世界で読まれている105冊』テン・ブックス、2013年、108-109頁、ISBN 978-4886960306。
  • 「音楽の錬金術師、氷の国のうたびとビョーク」『アイスランド・グリーンランド・北極を知るための65章』明石書店、2016年、259-263頁、ISBN 978-4750343082。
  • "The Good, the Bad and the Beautiful: Women Writers’ Difficult Relationships with the ‘Bad Woman’ Character in Antony and Cleopatra". Lilith Rising: Perspectives on Evil and the Feminine, Inter-Disciplinary Press (2016), ISBN 978-1848883864。
  • "The Curious Incident of Shakespeare Fans in NTLive: Public Screenings and Fan Culture in Japan". Pascale Aebischer, Susanne Greenhalgh, Laurie Osborne, ed. Shakespeare and the 'Live' Theatre Broadcast Experience Bloomsbury Arden. (2018), pp.177-184, ISBN 978-1350030466。
  • 「フランセス・イェイツ『世界劇場』」『ルネサンス・バロックのブックガイド ― 印刷革命から魔術・錬金術までの知のコスモス』ヒロ・ヒライ 編、工作舎、2019年2月、ISBN 978-4875025030
  • 「地球人には家族は手に負えないークィアSFとしての『美しい星』」『彼女たちの三島由紀夫』中央公論社、2020年、48-50頁、ISBN 9784120053474。

（翻訳）[19][20]

  • 「科学、技術と文学」『科学・技術・倫理百科事典』丸善出版、2012年、285-294頁、ISBN 978-4-621-08387-1。
  • 「第1章」「第6章」『オックスフォードブリテン諸島の歴史 第7巻 ―17世紀 1603年-1688年―』慶應義塾大学出版会、2015年、ISBN 978-4766416473。
  • ヘンリー・ジェンキンズ著『コンヴァージェンス・カルチャー: ファンとメディアがつくる参加型文化』、渡部宏樹、阿部康人との共訳、晶文社、2021年、ISBN 9784794972484。

個人出版

北村は個人出版社としてISBNを取得しており[72]、以下のように表象文化論学会や日本歴史学協会の取り組みを出版している[73][74]。

主な著作

学位論文

学会誌・論文

紀要

対談

出演

ラジオ番組

テレビ番組

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ マギーとはマーガレット・サッチャーのことで、「内なるマギー」とは「男性社会で脇目もふらずに成功しろという内的圧力」や「服装や髪形を男性社会に合うようにしようとする」内的抑圧などを意味する[8]。
  2. ^ a b 小説家の有島武郎を記念する賞で、北海道新聞社が主催して北海道教育委員会が後援する[69]。主として北海道内の中学生、高校生が対象で[69]、過去の受賞者に佐藤泰志（第4回優秀賞）がいる[70]。
  3. ^ 2013年以降、2019年現在も非常勤講師を務める[19]。
  4. ^ 2013年から2016年まで[19]。
  5. ^ 北村紗衣「波を読む——第四波フェミニズムと大衆文化」『現代思想』第48巻第4号、2020年、48-56頁[49]。
  6. ^ イラストはとくながあさこが担当[50]する。学生とのやり取りで批評の過程を紹介した章もあり、その学生は編集協力も担当している[50][51]。同書では映画評論（批評）の主要な役割は解釈と価値づけであると指摘[52]。解釈は「作品の中から一見したところではよくわからないかもしれない隠れた意味を引き出すこと」、価値づけは「その作品の位置づけや質がどういうものなのかを判断すること」としている[52]。
  7. ^ 利用者名「さえぼー」。
  8. ^ 同書は2016年12月26日に発表された「紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30 キノベス！2020」でも、18位にランクされている[15]。
  9. ^ 原著 - Moran, Caitlin (2011). How to Be a Woman. Ebury Press. ISBN 978-0-09-194073-7.
  10. ^ 北村は第2部の第5章「もしも私が女なら――シェイクスピア劇と舞台芸術の異性装」を執筆している[71]。
  11. ^ 日本語題名『シェイクスピアの正典化における女性の役割――エリザベス朝演劇からシェイクスピア・ジュビリーまで』[35]。
  12. ^ 「さえぼー」名義で出演した[64]。

出典

  1. ^ a b c d e WIKIPEDIA15 2018.
  2. ^ a b c d SPICE 2019, 北村 紗衣（きたむら さえ）プロフィール.
  3. ^ a b c 篠原 2019, お話を聞いた人.
  4. ^ a b saebou (2012年4月12日).“重要！29歳の誕生日に「電子書肆 さえ房」を開店し、第1作として表象文化論学会共感覚パネルの記録集『共感覚の地平』を公開しました”. Commentarius Saevus. 2019年9月6日閲覧。
  5. ^ a b “共感覚の部屋”. 北村紗衣. 2019年8月7日閲覧。“北村 浩史 投稿”. Facebook. (2018年3月15日). https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1188066137996631&id=100003797698931 2019年9月3日閲覧。 
  6. ^ a b c Kitamura 2013, Acknowledgements.
  7. ^ a b c “Serch for Research ( Kitamura Sae )”. RESEARCH PORTAL. King's College LONDON. 2018年4月17日閲覧。
  8. ^ a b c 北村紗衣（カネコアキラ 構成） (2019年8月11日). “その自由はあなたにとって本当の自由ですか？　サッチャー、アナ雪、ヴァージニア・ウルフ 北村紗衣×坂本邦暢”. “(2ページ目) その自由はあなたにとって本当の自由ですか？　サッチャー、アナ雪、ヴァージニア・ウルフ 北村紗衣×坂本邦暢”. wezzy. サイゾー. 2020年7月7日閲覧。
  9. ^ a b c d 亀田幸成「トーク&トーク「情報社会から融合社会へ－仮想と現実が融合する社会での情報のガバナンスと信頼性を考える－」を聴講して」、『情報の科学と技術』第67巻第5号、2017年5月、251-252頁。
  10. ^ a b c d 萬谷衣加「ポスター発表を見て」、『情報の科学と技術』第67巻第5号、2017年、255-256頁。
  11. ^ a b c d e “第10回表象文化論学会賞”. Award. 表象文化論学会. 2019年9月6日閲覧。
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参考文献

外部リンク

（Web連載）

（関連動画）

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