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「日光連山」の版間の差分

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'''日光連山'''(にっこうれんざん)は、[[栃木県]][[日光市]]にる[[山塊]]である。主に[[男体山]]、[[女峰山]]、[[大真名子山]]、[[太郎山 (日光市)|太郎山]]、[[小真名子山]]等の山々から成る。最高峰は日光白根山であるが、関東一円から大きく堂々と見えるのは男体山・女峰山である。
'''日光連山'''(にっこうれんざん)は、[[栃木県]][[日光市]]を中心、[[群馬県]]との境にかけて連なる[[山塊]]である。最高峰の[[奥白根山]](日光白根山)を始め、[[男体山]]、[[女峰山]]、[[大真名子山]]、[[太郎山 (日光市)|太郎山]]、[[小真名子山]]等の山々から成る。最高峰はであるが、関東一円から大きく堂々と見えるのは男体山・女峰山である。


== 概要 ==
== 概要 ==

2010年1月24日 (日) 08:41時点における版

日光連山

日光連山
左:日光白根山、中央:日光表連山(左から男体山大真名子山小真名子山帝釈山女峰山赤薙山
所在地 日本の旗 日本
最高峰 日光白根山(2,578 m
種類 火山
プロジェクト 山
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日光連山(にっこうれんざん)は、栃木県日光市を中心に、群馬県との境にかけて連なる山塊である。最高峰の奥白根山(日光白根山)を始め、男体山女峰山大真名子山太郎山小真名子山等の山々から成る。最高峰はであるが、関東一円から大きく堂々と見えるのは男体山・女峰山である。

概要

日光連山は、関東以北の最高峰である奥白根山(2,578m)を主峰とする東日本有数の山塊であり、日光火山群に属し関東平野の北限を画する山地のひとつである。日光周辺及び男体山はかつて日光山と呼ばれ、勝道上人により開山されたと伝わる山岳宗教メッカでもあった。日光連山を水源とする河川として、鬼怒川支流の大谷川田川などがある。

日光連山のうち、日光市街地から奥日光戦場ヶ原の間にあって一大山塊を形成する男体山、太郎山大真名子山女峰山等の2,300m超級の山々は、広く関東平野平地部(栃木県埼玉県北東部・茨城県西部など)から遠望できるほか、奥日光奥鬼怒の山々、奥白根・前白根からも一体となった山容として見えることから、これらの山々を指して表日光連山(あるいは日光表連山)や狭義の日光連山と呼ぶことが多く、これらはまた狭義の日光火山群に属している。表日光連山の北西部には戦場ヶ原を隔てて奥日光の高峰(奥白根・前白根や金精山温泉ヶ岳、根名草山など)が在り栃木県と群馬県の県境を成すが、表日光や足尾山地の山々に隠れてしまうため広く関東平野から見えるのは奥白根・前白根の山頂部のみであり、またこれら奥日光の山々は白根火山群に属している。

地理

日光連山は関東平野の北に位置し、2500mを超える山一座、2400m級三座、2300m級の山六座を擁する東日本有数の山地である。東は関東平野に接し、北は鬼怒川を境として帝釈山地に接し、西は片品川を境として上越山地に、南は大谷川中禅寺湖を境として足尾山地に接するが、中禅寺湖南岸の山々は日光連山に含めることもある。

地形・地質

日光連山は日光火山群と総称され、第四紀に火山活動を開始した第四紀火山から成る。

狭義の日光火山群に属する男体山女峰山赤薙山成層火山であり、同じく大真名子山小真名子山太郎山、三岳、山王帽子山、於呂倶羅山などは溶岩円頂丘である。その地質は男体山、女峰山、赤薙山が玄武岩安山岩デイサイト、他の山々は大真名子・小真名子溶岩やデイサイトから成る。

一方、白根火山群に属する奥白根は小型楯状火山および溶岩円頂丘であり、その地質は安山岩である。山麓部の奥日光地区は石英斑岩火崗斑岩となっている。

主な山

日光市街地 - 山王峠

日光連山を代表する男体山女峰山太郎山等の2,300m超級の山々は、日光市街地以西、奥日光奥鬼怒を結ぶ奥鬼怒林道山王峠(標高約1,730m)以東に所在して山塊を成し、狭義の日光連山を形成する日光の主峰である。これらを特に日光表連山(表日光連山)と呼ぶこともある。

山王峠 - 金精峠

ともに2,300m超級の山々から成る表日光連山(男体山等)と栃木群馬両県の県境を成す高峰(白根山等)の間(山王峠と金精峠の間)は、比較的なだらかな2,000m級の峰々となっている。

  • 三岳(1,945 m)- 栃木県日光市湯元
  • 於呂倶羅山(2,020 m)- 栃木県日光市川俣
  • 高薙山(2,181 m)- 同上

栃木・群馬県境

栃木県群馬県の県境付近には、関東平野からもその山頂を容易に視認できる奥白根・前白根をはじめ、2,300m超級の高峰が連なっている。

歴史

日光連山は、古代より山岳信仰の対象とされ、奈良時代後期には下野国国造家の後裔とされる下毛野氏の氏寺下野薬師寺の僧であった勝道上人が現日光日光山)を開いて仏教寺院を建立し、以来座主は鎌倉時代に皇族が就任するまで下毛野氏の姻戚者が務めたと云われる。鎌倉時代には日光三山を総じて「日光権現」と呼ぶようになった。日光連山は修験道霊場としても知られ、古代より峰修行が行われたほか、山麓の裏見滝や憾満が淵などが行場とされた。

現在も各山山麓にはこれら山々を神体とする神社仏閣が林立するほか、各山頂には数多くの祠が存在する。

関連項目