コンテンツにスキップ

「新町 (世田谷区)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
1行目: 1行目:
{{Pathnav|日本|東京都|世田谷区|frame=1}}
{{Pathnav|日本|東京都|世田谷区|frame=1}}
{{Infobox settlement
{{Infobox settlement
| name = 新町
|name = 新町
| settlement_type = [[町丁]]
|settlement_type = [[町丁]]
| image_skyline = <!--- 関連する画像ファイル --->
|image_skyline = <!-- 関連する画像ファイル -->
| imagesize = 270px
|imagesize = 270px
| image_caption = <!--- 画像の説明 --->
|image_caption = <!-- 画像の説明 -->
| image_map =
|image_map =
| map_caption = 新町の位置
|map_caption = 新町の位置
| pushpin_map = Japan Wards of Tokyo#
|pushpin_map = Japan Wards of Tokyo#
| latd = 35 | latm = 37 | lats = 50.13 | latNS = N
|latd = 35 |latm = 37 |lats = 50.13 |latNS = N
| longd = 139 | longm = 38 | longs = 58.89 | longEW = E
|longd = 139 |longm = 38 |longs = 58.89 |longEW = E
| subdivision_type = [[国の一覧|国]]
|subdivision_type = [[国の一覧|国]]
| subdivision_name = {{JPN}}
|subdivision_name = {{JPN}}
| subdivision_type1 = [[都道府県]]
|subdivision_type1 = [[都道府県]]
| subdivision_name1 = [[File:Flag of Tokyo Prefecture.svg|border|25px]] [[東京都]]
|subdivision_name1 = [[File:Flag of Tokyo Prefecture.svg|border|25px]] [[東京都]]
| subdivision_type2 = [[東京都区部|特別区]]
|subdivision_type2 = [[東京都区部|特別区]]
| subdivision_name2 = [[File:Flag of Setagaya, Tokyo.svg|border|25px]] [[世田谷区]]
|subdivision_name2 = [[File:Flag of Setagaya, Tokyo.svg|border|25px]] [[世田谷区]]
| subdivision_type3 = [[地域]]
|subdivision_type3 = [[地域]]
| subdivision_name3 = 玉川地域
|subdivision_name3 = 玉川地域
| established_title1 = <!--- 設置 --->
|established_title1 = <!-- 設置 -->
| established_date1 = <!--- 設置日 --->
|established_date1 = <!-- 設置日 -->
| area_footnotes = <ref name="population" />
|area_footnotes = <ref name="population"/>
| area_total_km2 = 0.521
|area_total_km2 = 0.521
| elevation_footnotes = <!--- 標高(<ref>) --->
|elevation_footnotes = <!-- 標高(<ref>) -->
| elevation_m = <!--- 標高 --->
|elevation_m = <!-- 標高 -->
| population_as_of= [[2017年]](平成29年)[[12月1日]]現在
|population_as_of = [[2017年]](平成29年)[[12月1日]]現在
| population_footnotes = <ref name="population">{{Cite web|url=http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/107/157/692/694/1884/d00053249.html|title=世田谷区の町丁別人口と世帯数|publisher=世田谷区|date=2017-12-04|accessdate=2017-12-27}}</ref>
|population_footnotes = <ref name="population">{{Cite web |url=http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/107/157/692/694/1884/d00053249.html |title=世田谷区の町丁別人口と世帯数 |publisher=世田谷区 |date=2017-12-04 |accessdate=2017-12-27}}</ref>
| population_total = 8669
|population_total = 8669
| population_density_km2 = auto
|population_density_km2 = auto
| timezone1 = [[日本標準時]]
|timezone1 = [[日本標準時]]
| utc_offset1 = +9
|utc_offset1 = +9
| postal_code_type = [[郵便番号]]
|postal_code_type = [[郵便番号]]
| postal_code = 154-0014<ref name="postal">{{Cite web |url=http://www.post.japanpost.jp/cgi-zip/zipcode.php?zip=1540014|title=郵便番号|publisher=[[日本郵便]] |accessdate=2017-12-27}}</ref>
|postal_code = 154-0014<ref name="postal">{{Cite web |url=http://www.post.japanpost.jp/cgi-zip/zipcode.php?zip=1540014 |title=郵便番号 |publisher=[[日本郵便]] |accessdate=2017-12-27}}</ref>
| area_code = 03<ref name="areacode">{{Cite web|url=http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/tel_number/shigai_list.html|title=市外局番の一覧|publisher=総務省|accessdate=2017-12-27}}</ref>
|area_code = 03<ref name="areacode">{{Cite web |url=http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/tel_number/shigai_list.html |title=市外局番の一覧 |publisher=総務省 |accessdate=2017-12-27}}</ref>
| registration_plate = [[東京運輸支局|世田谷]]
|registration_plate = [[東京運輸支局|世田谷]]
| footnotes =
|footnotes =
}}
}}
'''新町'''(しんまち)は、[[東京都]][[世田谷区]]の[[町丁|町名]]。現行行政地名は新町一丁目から三丁目。[[郵便番号]]154-0014<ref name="postal" />。
'''新町'''(しんまち)は、[[東京都]][[世田谷区]]の[[町丁|町名]]。現行行政地名は新町一丁目から三丁目。[[郵便番号]]154-0014<ref name="postal"/>。


== 地理 ==
== 地理 ==
44行目: 44行目:
=== 河川 ===
=== 河川 ===
* [[呑川]]
* [[呑川]]
* [[品川用水]]跡
* [[品川用水]]跡<!--


<!-----=== 地価 ===
=== 地価 ===
住宅地の地価は、[[2014年]]([[平成]]26年)[[1月1日]]の[[公示地価]]によれば、新町3-28-11の地点で58万9000円/m{{sup|2}}となっている<ref>[http://www.land.mlit.go.jp/landPrice/AriaServlet?MOD=2&TYP=0 国土交通省地価公示・都道府県地価調査]</ref>---->
住宅地の地価は、[[2014年]]([[平成]]26年)[[1月1日]]の[[公示地価]]によれば、新町3-28-11の地点で58万9000円/m{{sup|2}}となっている<ref>[http://www.land.mlit.go.jp/landPrice/AriaServlet?MOD=2&TYP=0 国土交通省地価公示・都道府県地価調査]</ref>-->


== 歴史 (名称と範囲の変遷)==
== 歴史 (名称と範囲の変遷)==
新町は古くは'''[[世田谷 (世田谷区)|世田谷]]'''の飛び地として独立した。その範囲は広範であり、現在でう世田谷区新町はもとより、[[桜新町]]全域、さらには[[深沢 (世田谷区)|深沢]]、[[弦巻]]、[[駒沢]]の一部までを指した。新町の指す範囲の大きさを端的に表す例として、東京初の郊外型分譲住宅地として有名な[[新町住宅|'''新町'''住宅]]開発([[1913年]]・大正二年)があり、これは現在の[[桜新町]]・[[深沢 (世田谷区)|深沢]]の一部に相当する。他にも桜新町2丁目にある区内最古の公園「世田谷'''新町'''公園」の名称などに、「新町」が広範だった頃の名残が今も見られる。

新町は古くは'''[[世田谷 (世田谷区)|世田谷]]'''の飛び地として独立した。その範囲は広範であり、現在でう世田谷区新町はもとより、[[桜新町]]全域、には[[深沢 (世田谷区)|深沢]]、[[弦巻]]、[[駒沢]]の一部までを指した。新町の指す範囲の大きさを端的に表す例として、東京初の郊外型分譲住宅地として有名な[[新町住宅|'''新町'''住宅]]開発([[1913年]]・大正二年)があり、これは現在の[[桜新町]]・[[深沢 (世田谷区)|深沢]]の一部に相当する。他にも桜新町2丁目にある区内最古の公園「世田谷'''新町'''公園」の名称などに、「新町」が広範だった頃の名残が今も見られる。

* [[1858年]]-[[1860年]] [[万治]]年間に[[世田谷村]]の飛び地(枝郷)である'''世田ヶ谷村'''新町から世田ヶ谷'''新町村'''が成立。[[井伊氏]]に支配されたとされる。
* [[1858年]]-[[1860年]] [[万治]]年間に[[世田谷村]]の飛び地(枝郷)である'''世田ヶ谷村'''新町から世田ヶ谷'''新町村'''が成立。[[井伊氏]]に支配されたとされる。
* [[1889年]]([[明治]]22年)町村制施行から[[駒沢]]に併合され、新町村は字の扱いとなり、[[駒沢村]]大字世田ヶ谷新町。(この後、[[新町住宅]]地が分譲される。)
* [[1889年]]([[明治]]22年)町村制施行から[[駒沢]]に併合され、新町村は字の扱いとなり、[[駒沢村]]大字世田ヶ谷新町。(この後、[[新町住宅]]地が分譲される。)
* [[1925年]]([[大正]]14年)駒沢が町制に移行するとに「世田ヶ谷」がはずれて、駒沢町大字新町となる。
* [[1925年]]([[大正]]14年)駒沢が町制に移行するとともに「世田ヶ谷」がれて、駒沢町大字新町となる。
* [[1932年]]([[昭和]]7年)都内の市郡合併に伴い、世田谷区が成立した際に'''世田谷区新町'''となる。新町一~三丁目が成立。その後、弦巻・深沢境界との区画整理がある。
* [[1932年]]([[昭和]]7年)都内の市郡合併に伴い、世田谷区が成立した際に'''世田谷区新町'''となる。新町一~三丁目が成立。その後、弦巻・深沢境界との区画整理がある。
* [[1969年]]([[昭和]]42年)住居表示に関する法律施行を機に、それまでの新町一丁目が駒沢三・四丁目、新町三丁目が桜新町一・二丁目とされ、新町二丁目の区域を以て新たな新町一~三丁目が成立した。
* [[1969年]](昭和42年)住居表示に関する法律施行を機に、それまでの新町一丁目が駒沢三・四丁目、新町三丁目が桜新町一・二丁目とされ、新町二丁目の区域を以て新たな新町一~三丁目が成立した。


== 世帯数と人口 ==
== 世帯数と人口 ==
[[2017年]](平成29年)[[12月1日]]現在の世帯数と人口は以下の通りである<ref name="population"></ref>。
[[2017年]](平成29年)[[12月1日]]現在の世帯数と人口は以下の通りである<ref name="population"/>。
{| class="wikitable"
{|class="wikitable"
![[丁目]]!![[世帯|世帯数]]!![[人口]]
![[丁目]]!![[世帯|世帯数]]!![[人口]]
|-
|-
82行目: 80行目:


== 小・中学校の学区 ==
== 小・中学校の学区 ==
区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる<ref name="school">{{Cite web|url=http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/107/165/831/d00152278.html|title=通学区域|publisher=世田谷区|date=2017-04-01|accessdate=2017-12-27}}</ref>。
区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる<ref name="school">{{Cite web |url=http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/107/165/831/d00152278.html |title=通学区域 |publisher=世田谷区 |date=2017-04-01 |accessdate=2017-12-27}}</ref>。
{| class="wikitable"
{|class="wikitable"
!丁目!!番地!!小学校!!中学校
!丁目!!番地!!小学校!!中学校
|-
|-
||新町一丁目||全域||rowspan=2|[[世田谷区立深沢小学校]]||rowspan=2|[[世田谷区立深沢中学校]]
|新町一丁目||全域||rowspan=2|[[世田谷区立深沢小学校]]||rowspan=2|[[世田谷区立深沢中学校]]
|-
|-
||新町二丁目||全域
|新町二丁目||全域
|-
|-
||新町三丁目||全域||[[世田谷区立松丘小学校]]||[[世田谷区立弦巻中学校]]
|新町三丁目||全域||[[世田谷区立松丘小学校]]||[[世田谷区立弦巻中学校]]
|}
|}


106行目: 104行目:


; 寺社
; 寺社
* 久富稲荷神社 創建年代不詳だが、[[江戸時代]]から存在し創建約400年とも) 漫画「[[ぎんぎつね]]」の冴木神社のモデル。旧玉川通りから伸びる長さ250mの参道が特徴。例大祭では神輿に加えて、太鼓山車を引く子供たちに大量のお菓子が振る舞われる。
* 久富稲荷神社 - 創建年代不詳だが、[[江戸時代]]から存在し創建約400年とも。旧玉川通りから伸びる長さ250mの参道が特徴。例大祭では神輿に加えて、太鼓山車を引く子供たちに大量のお菓子が振る舞われる。漫画「[[ぎんぎつね]]」の冴木神社のモデル
* [[善養院 (世田谷区)|善養院]] 元和2年([[1616年]])創建曹洞宗の古刹。豪徳寺末寺。世田谷区登録有形文化財。境内に歌手・春日八郎の墓がある。
* [[善養院 (世田谷区)|善養院]] - 元和2年([[1616年]])創建曹洞宗の古刹。豪徳寺末寺。世田谷区登録有形文化財。境内に歌手・春日八郎の墓がある。
* 桜神宮[[1883年]]神田で創建、[[1919年]]現在の地に移転)古式神道・神習教。幼稚園を併設
* 桜神宮 - 古式神道・神習教。[[1883年]]神田で創建、[[1919年]]現在の地に移転。幼稚園を併設


== 過去に存在した施設 ==
== 過去に存在した施設 ==
; 新町駅(新町停留所)

[[1907年]]明治40年)4月に[[玉川電鉄|玉電]]が[[三軒茶屋]]から[[二子玉川園|二子玉川駅]]まで開通し、現在の新町二・三丁目間、現在のマクドナルド前付近に、'''新町駅'''(玉川電気鉄道)が設置された。その新町駅は、昭和7年に'''[[桜新町駅]]'''(玉川電気鉄道)と名前を変えるが、その後、駒沢寄りの隣駅であった'''弦巻駅'''が新たに'''新町駅'''と名付けられる。後にさらに'''新町二丁目駅'''に改名され、[[1969年]]昭和44年の玉電廃止まで存在した。なお、昭和7年の桜新町駅(玉川電気鉄道)誕生時はまだ町名としての[[桜新町]]は存在していなかった。この桜新町駅は1969年(昭和44年)に東急玉川線の廃止でなくなった。現在の田園都市線桜新町駅は玉電廃止8年後の[[1977年]](昭和52年)、[[渋谷]] ~ [[二子玉川駅|二子玉川園]]間に東急新玉川線(平成12年に[[東急田園都市線|田園都市線]]に改名)が開通した時以来、存在する。
; '''新町駅(新町停留所)'''<br />
[[1907年]]明治40年4月に[[玉川電鉄|玉電]]が[[三軒茶屋]]から[[二子玉川園|二子玉川駅]]まで開通し、現在の新町二・三丁目間、現在のマクドナルド前付近に、'''新町駅'''(玉川電気鉄道)が設置された。その新町駅は、昭和7年に'''[[桜新町駅]]'''(玉川電気鉄道)と名前を変えるが、その後、駒沢寄りの隣駅であった'''弦巻駅'''が新たに'''新町駅'''と名付けられる。後にに'''新町二丁目駅'''に改名され、[[1969年]]昭和44年の玉電廃止まで存在した。、昭和7年の桜新町駅(玉川電気鉄道)誕生時はまだ町名としての[[桜新町]]は存在していなかった。この桜新町駅は1969年(昭和44年)に東急玉川線の廃止でなくなった。現在の田園都市線桜新町駅は玉電廃止8年後の[[1977年]](昭和52年)、[[渋谷]] ~ [[二子玉川駅|二子玉川園]]間に東急新玉川線(平成12年に[[田園都市線]]に改名)が開通した時以来、存在する。


== サザエさんの住む町 ==
== サザエさんの住む町 ==
[[長谷川町子]]の描く漫画[[サザエさん]]に、幾度か礒野家の住所が出てくるが、そこでは、世田谷区'''新町三丁目'''(サザエさん第6巻など)となっている。また長谷川町子の元々の旧宅、サザエさんの出版元であった姉妹社、長谷川町子美術館、漫画中に出てくる三河屋、魚徳なども、すべて世田谷区'''新町'''に存在した。(いずれも現在の[[桜新町]])
[[長谷川町子]]の描く漫画[[サザエさん]]に、幾度か礒野家の住所が出てくるが、そこでは、世田谷区'''新町三丁目'''(サザエさん第6巻など)となっている。また長谷川町子の元々の旧宅、サザエさんの出版元であった姉妹社、[[長谷川町子美術館]]、漫画中に出てくる三河屋、魚徳なども、すべて世田谷区'''新町'''に存在した。(いずれも現在の[[桜新町]])


== 新町の各区域の概略 ==
== 新町の各区域の概略 ==
*'''新町一丁目'''
*'''新町一丁目'''
[[国道246号]]線以南の区画で、[[深沢 (世田谷区)|深沢]]地区との繋がりが深い(区立深沢小、深沢中ともに実際は新町一丁目に存在する)西の端に、呑川と緑道(呑川親水公園 - 平成5年完成)を擁し、かつてはが沢山いたとう。[[桜新町駅]]からは国道246号線および首都高速三号線を挟み、多少距離があるものの、って良好な住宅地となっている。現在では戸建住宅・マンションのほか社宅・官舎なども点在する。近隣にある[[駒沢オリンピック公園]]が、戦後の一時プロ野球「東映(東急)フライヤーズ」の本拠地「駒沢野球場」であったこともあり、かつては選手寮や当時の東映社長宅が存在し、優勝パレードの終着地点となっていた。
:[[国道246号]]線以南の区画で、[[深沢 (世田谷区)|深沢]]地区との繋がりが深い(区立深沢小、深沢中ともに実際は新町一丁目に存在する)西の端に、呑川と緑道(呑川親水公園 - 平成5年完成)を擁し、かつては[[ホタル]]が沢山いたとう。[[桜新町駅]]からは国道246号線および首都高速三号線を挟み、多少距離があるものの、かえって良好な住宅地となっている。現在では戸建住宅・マンションのほか社宅・官舎なども点在する。近隣にある[[駒沢オリンピック公園]]が、戦後の一時プロ野球「東映(東急)フライヤーズ」の本拠地「駒沢野球場」であったこともあり、かつては選手寮や当時の東映社長宅が存在し、優勝パレードの終着地点となっていた。
*'''新町二丁目'''
*'''新町二丁目'''
北は玉川通り旧道(駅前通り)から、南は[[国道246号]]線までの範囲。南北の大きな道路に挟まれた街区で、桜新町駅にも接しているため、商店から、住宅、寺社まで多様な顔を見せる。第二次大戦を挟んだ数年間、[[志賀直哉]]の住居があった。善養院や久富稲荷の歴史は古く、創建400年を超えると伝えられる。昭和初期は、玉電新町駅前である新町2丁目付近が商店街の中心。現在も駅前の旧玉川通り沿いに、比較的近年進出した高級スーパーマーケット、ファミリーレストラン、洋菓子店などに交じって、古くからの個人商店も軒を連ねる。この駅前通り沿いに、昭和55年に八重桜が植樹され、毎年、ヤ・エまつり、さくらまつりが行われる。
:北は玉川通り旧道(駅前通り)から、南は[[国道246号]]線までの範囲。南北の大きな道路に挟まれた街区で、桜新町駅にも接しているため、商店から、住宅、寺社まで多様な顔を見せる。第二次大戦を挟んだ数年間、[[志賀直哉]]の住居があった。善養院や久富稲荷の歴史は古く、創建400年を超えると伝えられる。昭和初期は、玉電新町駅前である新町2丁目付近が商店街の中心。現在も駅前の旧玉川通り沿いに、比較的近年進出した高級スーパーマーケット、ファミリーレストラン、洋菓子店などに交じって、古くからの個人商店も軒を連ねる。この駅前通り沿いに、昭和55年に八重桜が植樹され、毎年、ヤ・エまつり、さくらまつりが行われる。
*'''新町三丁目'''
*'''新町三丁目'''
[[国道246号]]線より北側の小さい街区で、駅至近でありながら比較的区画が整っている。標高が高く、地盤も頑強であり、昭和6年の駒沢村新町区画整理事業を経て、桜新町駅周辺では特別な住宅地となっており、<!--- 昭和初期には、史上最年少[[最高裁判事]]で[[日本国憲法]]の立案責任者である[[入江俊郎]]などの--->名士も居を構えた。現在は、土地の細分化が進んだが、上場企業オーナー宅などが点在。一方、[[東京電力]](世田谷営業センター)、[[東京ガス]](南世田谷ライフバル)に加えて[[駒沢給水塔]](弦巻二丁目・世田谷区地域風景遺産)など、[[新町住宅]]時代から一帯のライフラインを支えてきた社会インフラの集積地でもある。
:[[国道246号]]線より北側の小さい街区で、駅至近でありながら比較的区画が整っている。標高が高く、地盤も頑強であり、昭和6年の駒沢村新町区画整理事業を経て、桜新町駅周辺では特別な住宅地となっており、<!--昭和初期には、史上最年少[[最高裁判事]]で[[日本国憲法]]の立案責任者である[[入江俊郎]]などの-->名士も居を構えた。現在は、土地の細分化が進んだが、上場企業オーナー宅などが点在。一方、[[東京電力]](世田谷営業センター)、[[東京ガス]](南世田谷ライフバル)に加えて[[駒沢給水塔]](弦巻二丁目・世田谷区地域風景遺産)など、[[新町住宅]]時代から一帯のライフラインを支えてきた社会インフラの集積地でもある。


== 主要道路 ==
== 主要道路 ==
*首都高速3号線 1971年開通 新町一丁目と二丁目の間を東西に走る
*首都高速3号線 - 1971年開通新町一丁目と二丁目の間を東西に走る
*[[国道246号]]線 新町一丁目と二丁目の間を東西に走る
*[[国道246号]]線 - 新町一丁目と二丁目の間を東西に走る
*教育センター通り 新町三丁目の西端を南北に走る
*教育センター通り - 新町三丁目の西端を南北に走る
*旧大山街道 「旧玉川通り」「旧道」「駅前通り」とも。明治から昭和にかけて玉電の軌道があった通りで、国道246号線が、現在の場所にバイパス化されるまでの旧道。新町二丁目と三丁目の間を東西に走る
*旧大山街道 -「旧玉川通り」「旧道」「駅前通り」とも。明治から昭和にかけて玉電の軌道があった通りで、国道246号線が、現在の場所にバイパス化されるまでの旧道。新町二丁目と三丁目の間を東西に走る


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
139行目: 136行目:
== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{脚注ヘルプ}}
{{reflist}}
{{Reflist}}


{{世田谷区の町名}}
{{世田谷区の町名}}

{{japan-block-stub}}
{{japan-block-stub}}
{{Pref-stub|pref=東京都}}
{{Pref-stub|pref=東京都}}

2019年8月16日 (金) 04:44時点における版

日本 > 東京都 > 世田谷区 > 新町 (世田谷区)
新町
新町の位置(東京23区内)
新町
新町
新町の位置
北緯35度37分50.13秒 東経139度38分58.89秒 / 北緯35.6305917度 東経139.6496917度 / 35.6305917; 139.6496917
日本の旗 日本
都道府県 東京都
特別区 世田谷区
地域 玉川地域
面積
 • 合計 0.521 km2
人口
2017年(平成29年)12月1日現在)[1]
 • 合計 8,669人
 • 密度 17,000人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
154-0014[2]
市外局番 03[3]
ナンバープレート 世田谷

新町(しんまち)は、東京都世田谷区町名。現行行政地名は新町一丁目から三丁目。郵便番号154-0014[2]

地理

世田谷区の南東部に位置し、周囲を弦巻駒沢深沢桜新町の各町に隣接する。世田谷区の玉川地区に属するが台地であり、標高は概ね38-45m程度。

河川

歴史 (名称と範囲の変遷)

新町は古くは世田谷の飛び地として独立した。その範囲は広範であり、現在でいう世田谷区新町はもとより、桜新町全域、さらには深沢弦巻駒沢の一部までを指した。新町の指す範囲の大きさを端的に表す例として、東京初の郊外型分譲住宅地として有名な新町住宅開発(1913年・大正二年)があり、これは現在の桜新町深沢の一部に相当する。他にも桜新町2丁目にある区内最古の公園「世田谷新町公園」の名称などに、「新町」が広範だった頃の名残が今も見られる。

  • 1858年-1860年 万治年間に世田谷村の飛び地(枝郷)である世田ヶ谷村新町から世田ヶ谷新町村が成立。井伊氏に支配されたとされる。
  • 1889年明治22年)町村制施行から駒沢に併合され、新町村は字の扱いとなり、駒沢村大字世田ヶ谷新町。(この後、新町住宅地が分譲される。)
  • 1925年大正14年)駒沢が町制に移行するとともに「世田ヶ谷」が外れて、駒沢町大字新町となる。
  • 1932年昭和7年)都内の市郡合併に伴い、世田谷区が成立した際に世田谷区新町となる。新町一~三丁目が成立。その後、弦巻・深沢境界との区画整理がある。
  • 1969年(昭和42年)住居表示に関する法律施行を機に、それまでの新町一丁目が駒沢三・四丁目、新町三丁目が桜新町一・二丁目とされ、新町二丁目の区域を以て新たな新町一~三丁目が成立した。

世帯数と人口

2017年(平成29年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
新町一丁目 1,531世帯 3,078人
新町二丁目 1,865世帯 3,507人
新町三丁目 1,037世帯 2,084人
4,433世帯 8,669人

小・中学校の学区

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[4]

丁目 番地 小学校 中学校
新町一丁目 全域 世田谷区立深沢小学校 世田谷区立深沢中学校
新町二丁目 全域
新町三丁目 全域 世田谷区立松丘小学校 世田谷区立弦巻中学校

施設

行政機関
教育・文化施設
区民施設
  • 新町地区会館
寺社
  • 久富稲荷神社 - 創建年代不詳だが、江戸時代から存在し創建約400年とも。旧玉川通りから伸びる長さ250mの参道が特徴。例大祭では神輿に加えて、太鼓山車を引く子供たちに大量のお菓子が振る舞われる。漫画「ぎんぎつね」の冴木神社のモデル。
  • 善養院 - 元和2年(1616年)創建。曹洞宗の古刹。豪徳寺末寺。世田谷区登録有形文化財。境内に歌手・春日八郎の墓がある。
  • 桜神宮 - 古式神道・神習教。1883年神田で創建、1919年現在の地に移転。幼稚園を併設。

過去に存在した施設

新町駅(新町停留所)

1907年(明治40年)4月に玉電三軒茶屋から二子玉川駅まで開通し、現在の新町二・三丁目間、現在のマクドナルド前付近に、新町駅(玉川電気鉄道)が設置された。その新町駅は、昭和7年に桜新町駅(玉川電気鉄道)と名前を変えるが、その後、駒沢寄りの隣駅であった弦巻駅が新たに新町駅と名付けられる。後にさらに新町二丁目駅に改名され、1969年(昭和44年)の玉電廃止まで存在した。なお、昭和7年の桜新町駅(玉川電気鉄道)誕生時はまだ町名としての桜新町は存在していなかった。この桜新町駅は1969年(昭和44年)に東急玉川線の廃止でなくなった。現在の田園都市線桜新町駅は玉電廃止8年後の1977年(昭和52年)、渋谷二子玉川園間に東急新玉川線(平成12年に田園都市線に改名)が開通した時以来、存在する。

サザエさんの住む町

長谷川町子の描く漫画サザエさんに、幾度か礒野家の住所が出てくるが、そこでは、世田谷区新町三丁目(サザエさん第6巻など)となっている。また長谷川町子の元々の旧宅、サザエさんの出版元であった姉妹社、長谷川町子美術館、漫画中に出てくる三河屋、魚徳なども、すべて世田谷区新町に存在した。(いずれも現在の桜新町

新町の各区域の概略

  • 新町一丁目
国道246号線以南の区画で、深沢地区との繋がりが深い(区立深沢小、深沢中ともに実際は新町一丁目に存在する)西の端に、呑川と緑道(呑川親水公園 - 平成5年完成)を擁し、かつてはホタルが沢山いたという。桜新町駅からは国道246号線および首都高速三号線を挟み、多少距離があるものの、かえって良好な住宅地となっている。現在では戸建住宅・マンションのほか社宅・官舎なども点在する。近隣にある駒沢オリンピック公園が、戦後の一時プロ野球「東映(東急)フライヤーズ」の本拠地「駒沢野球場」であったこともあり、かつては選手寮や当時の東映社長宅が存在し、優勝パレードの終着地点となっていた。
  • 新町二丁目
北は玉川通り旧道(駅前通り)から、南は国道246号線までの範囲。南北の大きな道路に挟まれた街区で、桜新町駅にも接しているため、商店から、住宅、寺社まで多様な顔を見せる。第二次大戦を挟んだ数年間、志賀直哉の住居があった。善養院や久富稲荷の歴史は古く、創建400年を超えると伝えられる。昭和初期は、玉電新町駅前である新町2丁目付近が商店街の中心。現在も駅前の旧玉川通り沿いに、比較的近年進出した高級スーパーマーケット、ファミリーレストラン、洋菓子店などに交じって、古くからの個人商店も軒を連ねる。この駅前通り沿いに、昭和55年に八重桜が植樹され、毎年、ヤ・エまつり、さくらまつりが行われる。
  • 新町三丁目
国道246号線より北側の小さい街区で、駅至近でありながら比較的区画が整っている。標高が高く、地盤も頑強であり、昭和6年の駒沢村新町区画整理事業を経て、桜新町駅周辺では特別な住宅地となっており、名士も居を構えた。現在は、土地の細分化が進んだが、上場企業オーナー宅などが点在。一方、東京電力(世田谷営業センター)、東京ガス(南世田谷ライフバル)に加えて駒沢給水塔(弦巻二丁目・世田谷区地域風景遺産)など、新町住宅時代から一帯のライフラインを支えてきた社会インフラの集積地でもある。

主要道路

  • 首都高速3号線 - 1971年開通。新町一丁目と二丁目の間を東西に走る。
  • 国道246号線 - 新町一丁目と二丁目の間を東西に走る
  • 教育センター通り - 新町三丁目の西端を南北に走る
  • 旧大山街道 -「旧玉川通り」「旧道」「駅前通り」とも。明治から昭和にかけて玉電の軌道があった通りで、国道246号線が、現在の場所にバイパス化されるまでの旧道。新町二丁目と三丁目の間を東西に走る。

関連項目

脚注

  1. ^ a b c 世田谷区の町丁別人口と世帯数”. 世田谷区 (2017年12月4日). 2017年12月27日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2017年12月27日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年12月27日閲覧。
  4. ^ 通学区域”. 世田谷区 (2017年4月1日). 2017年12月27日閲覧。