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2005年4月16日 (土) 01:28時点における版
暗殺(あんさつ)とは、主に政治的、宗教的または実利的な理由により、要人殺害を密かに計画・立案し、不意打ちを狙って実行する殺人行為のこと。
通常は非合法な行為であるが、国家が自ら暗殺を実行する例もある(冷戦時代の諜報機関等)。
強権政治を行う国家による暗殺は、反対派・反体制派に対する弾圧・粛清的な面が強い。 しかし逆に、そのような国家、あるいは放置しておくと不特定多数の人命に危害が及ぶ恐れのある凶悪な犯罪者に対し、非常措置と称して暗殺が計画される場合もある。
古代ローマのカエサル暗殺、第二次世界大戦中のヒトラー暗殺計画のように、独裁者・暴君・犯罪者を政治的・宗教的理由から殺すことへの可否は、暴君放伐論(モナルコマキ)としてヨーロッパ政治思想のひとつとして論争が続けられてきた。
いわゆる、テロと重なり合う部分も多い。ただし、無差別テロは特定要人目的ではないので暗殺には含めない。
暗殺事件の一覧
古代~近世
- 紀元前2307年 - バビロニア・アッカド朝第二代王リムシュ、廷臣により暗殺。記録に残る最古の暗殺。
- 紀元前579年 - ローマ王タルクィニウス暗殺。
- 紀元前534年 - ローマ王セルウィウス暗殺。次王タルクィニウス・スペルウス(尊大なタルクィニウス)が実行。妃トゥーリア(セルウィウスの娘)が殺害。
- 紀元前336年 - フィリッポス2世暗殺。息子アレクサンドロス大王による説もある。
- 紀元前132年 - グラックス兄弟の兄ティベリウス暗殺。
- 紀元前48年 - ポンペイウス暗殺。
- 紀元前44年3月15日 - カエサル暗殺。犯行の首謀者はブルートゥスとカッシウス。
- 紀元前43年 - マルクス・トゥッリウス・キケロ、アントニウス派により暗殺。
- 23年 - 小ドルスス暗殺。セイヤヌスによる犯行と後に発覚。
- 41年 - カリグラ、親衛隊により暗殺。その妻子も同時に殺害される。
- 59年 - 小アグリッピナ、息子のネロにより暗殺。
- 192年12月31日 - ローマ皇帝コンモドゥス暗殺。
- 193年 - ペルティナクス帝、近衛兵により暗殺。先帝コンモドゥスの将軍。
- 217年4月6日 - ローマ皇帝カラカラ、パルティア遠征中に近衛隊長により暗殺。
- 222年マルクス・アウレリウス・アントニウス帝(通称ヘラガバルスあるいはヘリオガバルス)、近衛兵によって暗殺。
- 235年3月18日? - ローマ皇帝アレクサンデル・セウェルス暗殺。
- 238年 - ローマ皇帝マクシミヌス・トラクス、息子、側近たちと共に親衛隊によって暗殺。
- 400年代初頭 - 大山守皇子、大鷦鷯皇子(のちの仁徳天皇)により暗殺。
- 592年 - 崇峻天皇暗殺。犯人は蘇我馬子の命を受けた東漢直駒。
- 645年6月12日 - 蘇我蝦夷、蘇我入鹿親子暗殺。犯人は中大兄皇子、中臣鎌足ら。大化の改新につながるクーデター。
- 656年 - 第3代正統カリフ、ウスマーン暗殺。
- 661年 - 第4代正統カリフ、アリー暗殺。
- 867年 - 東ローマ帝国皇帝ミカエル3世、共同皇帝バシレイオス1世によって暗殺される。
- 969年 - 東ローマ帝国皇帝ニケフォロス2世フォカス、ヨハネス・ツィミスケスのクーデターによって暗殺される。
- 1002年 - ザクセン朝神聖ローマ皇帝オットー3世、ローマで毒殺。
- 1092年 - セルジューク朝の宰相ニザームルムルク、ニザール派の刺客に刺殺される。
- 1160年 - 源義朝、平治の乱に敗れ尾張へ逃れるが、譜代家臣の長田忠致に背かれ殺される。
- 1170年 - カンタベリー大司教トマス・ベケット(トマス・ア・ベケット)暗殺。ヘンリー2世の差し金。
- 1183年 - 上総広常(?-1183)、梶原景時によって謀殺される。
- 1204年 - ノルウェー王ホーコン3世、反国王派によって暗殺。
- 1219年 - 源実朝が甥の公暁により刺殺される。
- 1227年 - ピャスト朝ポーランド王レシェック1世暗殺。二度も廃位された上、反乱貴族討伐後の帰還中、重臣によって刺殺された。
- 1241年 - アイスランドの政治家、詩人スノリ・スチュールルソン暗殺。アイスランド併合を目論むノルウェー王ホーコン4世の刺客。
- 1290年 - ハンガリー王ラースロー4世暗殺。
- 1306年8月4日 - ポーランド・ハンガリー・ボヘミア王、ヴァーツラフ3世暗殺。
- 1308年 - 神聖ローマ皇帝アルブレヒト1世、甥のハプスブルク家一族ヨハンネスにより暗殺。ハプスブルク家の一時衰微。
- 1352年3月12日 - 足利直義、兄の足利尊氏により毒殺。
- 1381年6月15日 - ワット・タイラー、ロンドン市長ウィリアム・ウォールワースによって刺殺。
- 1385年 - ミラノの領主ベルナボ・ヴィスコンティ、実子のジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティにより毒殺。
- 1389年 - オスマン帝国のムラト1世、偽って投降したセルビア貴族に刺殺される。
- 1437年 - スコットランド王ジェームズ1世暗殺。
- 1441年7月12日 - 将軍足利義教暗殺。犯人は赤松満祐(嘉吉の乱)。
- 1471年5月21日 - ヘンリー6世、政敵により暗殺。これによりランカスター朝は断絶した。
- 1486年 - 扇谷上杉家の執事大田道灌、主君・上杉定正の命により暗殺される。
- ボルジャ家関係
- 黒幕はボルジャ家と言われるが、いずれも確かな証拠はない。
- 1495年 2月25日 - オスマン帝国の帝位請求者ジェム毒殺。ジェムはバヤズィト2世の弟で、兄と帝位を争って敗れ、イタリアに亡命していたが、ローマ教皇アレクサンデル6世の元で庇護を受ける。フランス軍に引き渡され、ナポリへ移動中、不審な死を遂げた。毒殺と言われる。
- 1495年 - ヴェネツィアでミケロッティ枢機卿暗殺。
- 1497年 6月14日 - ボルジャ家次男ファン・ボルジャ暗殺。黒幕はファンの実兄チェーザレ・ボルジャと噂された
- 1500年 7月15日 - ナポリ王子アルフォンソ(チェーザレの妹ルクレツィアの夫)が襲われ、一命は取り留めたが、数日後に謎の衛兵によって殺害される。
- 1500年 - チェーザレ・ボルジャの従兄ボルジャ枢機卿、変死。
- 1502年12月 - チェーザレ・ボルジャによるオルシーニ家とヴィテッリ家の抹殺。和解を装いオルシーニ家とヴィテッリ家の4人を謀殺。
- 1507年 - 細川政元暗殺。犯人は香西元長・竹田孫七・薬師寺長忠ら。
- 1535年 8月 - イッポリト・デ・メディチ枢機卿急死。マラリアとされているが、当時フィレンツェ公アレッサンドロ・デ・メディチの差し金による毒殺とも言われる。
- 1537年 1月5日 - 初代フィレンツェ公アレッサンドロ・デ・メディチ暗殺。犯人は弟脈のロレンザッチョこと、ロレンツィーノ・デ・メディチ。これによってコジモ・デ・メディチ以来続く兄脈は断絶し,フィレンツェの支配権は弟脈のコジモ・デ・メディチ(コジモ1世)に移った。
- 1537年 - フランス王国皇太子毒殺。黒幕は不明。次子アンリの妃カトリーヌ・ド・メディシスに嫌疑がかけられるが、結局、犯人は出ず、アンリが王位継承者に選ばれる。
- 1548年 - 初代フィレンツェ公を暗殺した、ロレンザッチョ、ヴェネツィアでフィレンツェ公コジモ1世の放った刺客によって暗殺。
- 1557年11月2日 - 織田信行暗殺。
- 1565年 - 将軍足利義輝暗殺。犯人は松永久秀、三好三人衆ら。
- 1566年 - 三村家親暗殺。犯人は宇喜多直家。
- 1578年 - 山中鹿之助暗殺。
- 1579年 - オスマン帝国の大宰相ソコルル・メフメト・パシャ暗殺。
- 1582年 - 本能寺にて織田信長が明智光秀に暗殺される。(本能寺の変)
- 1584年 - オランダ総督オラニエ公ウィレム(ヴィレム1世)暗殺。スペイン(カトリック)による刺客。
- 1588年 - スコットランド王国外戚、ギーズ公アンリ暗殺。フランス王アンリ3世の刺客。
- 1589年 - フランス王アンリ3世暗殺。カトリック教徒による。
- 1610年5月14日 - フランス王アンリ4世暗殺。狂信的なカトリック教徒による。
- 1634年 - 神聖ローマ帝国軍傭兵隊長ヴァレンシュタイン(ワレンシュタイン)、神聖ローマ帝国軍将校(皇帝派)によって暗殺(ドイツ三十年戦争)。
- 1669年 - アイヌ酋長シャクシャイン暗殺。松前藩による。
- 1762年 7月17日 - 前ロシアツァーリ・ピョートル3世暗殺。事故死とされているが、ロシア女帝エカチェリーナ2世の策謀とも言われている。
- 1792年3月 - スウェーデン王グスタフ3世暗殺(仮面舞踏会)。犯人は元近衛士官アンカーストレムら。黒幕は不明。
- 1793年7月13日 - ジャン・ポール・マラー暗殺。ジロンド派に影響を受けたシャルロット・コルデー(暗殺の天使)による刺殺。
幕末の暗殺
安政七年・万延元年1860年
- 1860年1月7日 - イギリス公使館通詞の伝吉、泉岳寺で暗殺。
- 1860年2月5日 - オランダ船長デ・ヴォスとデッケル、暗殺。
- 1860年3月24日(安政7年3月3日) - 大老井伊直弼暗殺。犯人は水戸浪士ら。桜田門外の変。
万延二年・文久元年1861年
- 1861年1月15日 アメリカ人通訳ヘンリー・ヒュースケン、薩摩藩士に襲われ暗殺。
- 1861年5月28日 松本藩士が、警備に当たっていたイギリス仮公使館に侵入し、イギリス人水兵二名を殺害(第二次東禅寺事件)。
文久二年1862年
- 1862年5月4日(文久2年4月8日) - 土佐藩参政吉田東洋暗殺。犯人は土佐勤王党の那須信吾ら。
- 1862年7月20日 - 九条家の家士島田左近暗殺。犯人は田中新兵衛。
- 1862年8月8日 - 長州清末藩士船越清蔵暗殺。
- 1862年閏8月20日 - 尊攘派の本間精一郎、暗殺。犯人は岡田以蔵ら。
- 1862年閏8月22日 - 九条家宇郷重国、暗殺。犯人は岡田以蔵ら。
- 1862年閏8月30日 - 目明し猿の文吉、暗殺。犯人は岡田以蔵ら。
- 1862年9月2日 - フランス士官カミュ殺害される(井土ヶ谷事件)。
- 1862年9月23日 - 同心の森孫六、大川原重蔵、渡辺金三郎、上田助之丞ら暗殺。
- 1862年10月20日 - 万里小路家士・小西直記、暗殺。
- 1862年11月16日 - 長野主膳の妾の子で金閣寺の寺侍・多田帯刀、暗殺。
- 1862年12月9日 - 赤穂藩急進派、家老森主税ら3人を暗殺。
- 1862年12月18日 - 知恩院家士・深尾式部、暗殺。
- 1862年12月19日 - 横井小楠、吉田平之助、襲撃され吉田が死亡。
- 1862年12月21日 - 和学者塙次郎と加藤甲次郎、暗殺。犯人は伊藤俊輔ら。
- 1862年12月22日 - 壬生藩家老・鳥居志摩、暗殺。
文久三年1863年
- 1863年5月30日(文久3年4月13日) - 清河八郎暗殺。犯人は佐々木只三郎ら。
- 1863年7月5日(文久3年[[5月20日 (旧暦)|) - 尊攘派公卿姉小路公知暗殺。犯人は薩摩藩士か。
- 1863年10月30日(文久3年9月18日) - 新撰組局長芹沢鴨暗殺。犯人は近藤勇、土方歳三ら。新撰組の内紛事件。
- 1864年7月1日 富山藩家老・山田嘉膳暗殺。犯人は富山藩士・島田勝摩。
- 1864年8月12日(元治元年7月11日) - 佐久間象山暗殺。犯人は河上彦斎ら。
- 1867年12月10日(慶応3年11月5日) - 坂本龍馬、中岡慎太郎暗殺。犯人未確定(京都見廻組説あり)。
19世紀
- 1801年3月 - ロシアのツァーリ・パーヴェル1世、近衛部隊と皇太子アレクサンドルのクーデターにより廃位。後、近衛部隊により非業の死を遂げた。
- 1812年5月11日 - イギリス首相パーシヴァル暗殺される。
- 1820年2月13日 - フランス王太子ベリー公暗殺(後のフランス王シャルル10世の次男)。ブルボン朝嫡流の事実上の断絶。
- 1865年4月15日 - リンカーン大統領暗殺。犯人は俳優のジョン・ウィルクス・ブース。
- 1869年2月15日(明治2年1月5日)- 参与横井小楠暗殺。犯人は反明治政府派。
- 1869年10月8日(明治2年9月4日) - 兵部大輔大村益次郎暗殺。犯人は長州藩士。
- 1871年2月27日(明治4年1月9日) - 参議広沢真臣暗殺。犯人不明。
- 1878年5月14日 - 内務卿大久保利通暗殺。犯人は旧加賀藩の士族・島田一郎ら。(紀尾井坂の変)
- 1881年3月13日 - 爆弾テロによりロシア帝国ツァーリ・アレクサンドル2世暗殺。犯人はナロードニキ。
- 1881年7月2日 - アメリカ合衆国大統領ジェームズ・ガーフィールド、銃撃を受け9月19日に死亡。重傷だったが、当時の医療ミスなどが重なり落命した。
- 1889年1月30日 - オーストリア皇太子ルドルフ変死(マイヤーリンク事件)。心中事件として有名だが、自殺であるという証言はないと言う。最後のオーストリア皇帝カール1世の妃ツィタによる証言。
- 1889年2月11日 - 文部大臣森有礼暗殺。犯人は国粋主義者西野文太郎。
- 1894年6月24日 - フランス大統領カルノー暗殺。犯人はアナーキスト。
- 1894年3月28日 - 朝鮮の革命家金玉均、上海で暗殺。犯人は閔妃ら守旧派の刺客・洪宇鐘。
- 1895年10月8日 - 朝鮮王妃閔妃暗殺。
- 1898年9月10日 - オーストリア皇妃エリーザベト暗殺(刺殺)。犯人はイタリア人のアナーキスト。
- 1900年7月29日 - イタリア国王ウンベルト1世暗殺。犯人はアナーキスト。
20世紀
- 1903年6月11日 - セルビア国王アレクサンダル・オブレノヴィチと皇后、軍隊のクーデターにより暗殺。
- 1904年6月16日 - フィンランド総督ボブリーコフ暗殺。犯人はフィンランド人のシャウマン。ロシア革命の前夜。
- 1905年2月17日 - モスクワ知事セルゲイ大公、爆弾テロにより暗殺。ロシア革命の機運高まる。
- 1908年 - ポルトガル王カルルシュ1世、王子と共に暗殺。2年後に王国は、クーデターにより消滅した。
- 1909年10月26日 - 伊藤博文暗殺。犯人は安重根。
- 1911年9月 - ロシア首相ピョートル・ストルイピン、キエフの劇場で観劇中に暗殺。犯人は反体制派,社会革命党のユダヤ人、ボグロフ。
- 1913年2月22日 - メキシコ大統領フランシスコ・マデロ、クーデターにより暗殺。
- 1913年3月18日 - ギリシャ国王ゲオルギオス1世暗殺。
- 1913年 - オスマン・トルコ大宰相シェヴケト・パシャ暗殺。
- 1914年6月28日 - オーストリア帝位継承者フランツ・フェルディナント大公夫妻暗殺。犯人セルビア人青年(ガブリロ・プリンチプ)。ボスニアのサラエヴォにて。第一次世界大戦の引鉄となる。(サラエヴォ事件)
- 1916年12月17日 - ロシア怪僧ラスプーチン暗殺。犯人はロマノフ家の一員、ユスポフ公。
- 1920年5月21日 - メキシコ大統領ヴェヌスティアーノ・カランサ暗殺。
- 1921年9月28日 - 実業家安田善次郎暗殺。犯人は国粋主義者。
- 1921年11月4日 - 首相原敬、東京駅にて暗殺。犯人は中岡艮一。
- 1922年8月22日 - アイルランド首相マイケル・コリンズ暗殺。イギリスとの停戦条約締結反対派による。
- 1928年6月4日 - 張作霖爆殺。
- 1932年2月9日- 前大蔵大臣井上準之助暗殺。血盟団事件。
- 1932年3月5日- 団琢磨暗殺。血盟団事件。
- 1932年4月29日 - 爆弾テロにより、上海派遣軍司令官白川義則暗殺。犯人は朝鮮人尹奉吉。
- 1932年5月15日 - 首相犬養毅暗殺。犯人は海軍青年将校ら(五・一五事件)。
- 1934年 - オーストリア首相ドルフス暗殺。
- 1934年6月30日 - ナチスSA(突撃隊)指導者エルンスト・レーム暗殺。他にも元ナチ党副党首シュトラッサー、前首相シュライヒャー、国防省次官、ナチスの政敵など。ヒトラーによる粛清。(長いナイフの夜)
- 1934年10月9日 - ユーゴスラヴィア皇帝アレクサンダル1世、フランス外相バルトゥーと共に暗殺。犯人はマケドニア人。
- 1935年8月12日 - 統制派の中心人物永田鉄山暗殺。犯人は皇道派の青年将校、相沢三郎(相沢事件)。
- 1936年2月26日 - 大蔵大臣高橋是清、内務大臣斎藤実、教育統監渡辺錠太郎、首相秘書官松尾伝蔵暗殺(二・二六事件)。
- 1940年8月21日 - レフ・トロツキー暗殺。スペインの共産主義者ラモン・メルカデルの手によるが、ヨシフ・スターリンが黒幕。
- 1942年5月27日 - ナチスRSHA(国家保安本部)長ラインハルト・ハイドリヒ暗殺。犯人はチェコ人レジスタンス。報復としてリディツェ村虐殺が起こった。
- 1944年11月6日 - カイロでイギリス植民地担当大臣ウォルター・モイン卿暗殺。「ユダヤ人はエルサレムの領土回復要求権を持たない」と発言したことに対するユダヤ人の復讐。イギリスがパレスチナ問題を国連へ押し付けるきっかけとなった。
第2次世界大戦後
- 1946年 - パレスチナ人のシオニズム支持者、ファウズィー・ダルウィーシュ・フサイニー暗殺。犯人はアラブ反シオニスト。
- 1947年7月19日 - ビルマ、アウン・サン将軍暗殺。
- 1948年1月30日 - マハトマ・ガンジー暗殺。犯人は狂信的なヒンドゥー信徒。宗教和平の道遠のく。
- 1949年7月6日 - 下山事件・下山定則国鉄総裁が変死。自殺とされたが暗殺の疑いもある。
- 1960年10月12日 - 浅沼稲次郎 社会党委員長、暗殺。犯人は右翼少年の山口二矢。
- 1963年11月1日 - ヴェトナム共和国(南ヴェトナム)大統領ゴ・ディン・ディエム暗殺。国軍の軍事クーデターによるが、黒幕のJ・F・ケネディの指示があったとされる。
- 1963年11月22日 - ケネディ大統領暗殺。犯人は米政府公式発表によるとリー・ハーベイ・オズワルド。
- 1965年2月21日 - マルコムX暗殺。
- 1968年4月4日 - キング牧師暗殺。
- 1968年6月5日 - ロバート・ケネディ司法長官暗殺。
- 1971年9月13日 - 中国共産党の実力者林彪、飛行機事故により死亡。毛沢東による粛清とみられる。
- 1972年3月 - サウジアラビア、ファイサル国王暗殺される。犯人は甥のムサエド王子。
- 1973年 - スペイン、ルイス・カレロ=ブランコ首相暗殺。ETAの爆弾テロによる。
- 1977年9月 - 西独赤軍派、経営者連盟会長シュライヤーを誘拐・暗殺。
- 1978年5月 - イタリア、モロ前首相、誘拐・暗殺される。極左組織赤い旅団による。
- 1979年8月27日 - 英国ルイス・マウントバッテン卿暗殺。IRAの爆弾テロによる。
- 1979年10月26日 - 韓国・朴正煕大統領、暗殺される。KCIAによる。
- 1980年9月 - ニカラグア前大統領のソモサ、亡命先で暗殺される。
- 1980年12月8日 - ジョン・レノン暗殺。犯人はマーク・チャップマン。
- 1981年10月6日 - エジプト・サーダート大統領暗殺。犯人はイスラーム原理主義過激派。
- 1982年 - イタリア銀行家ロベルト・カルヴィ暗殺。バチカン金融スキャンダル。
- 1982年9月14日 - レバノン大統領就任直前にキリスト教マロン派のバシール・ジェマイエル暗殺。イスラエル破壊、キリスト教徒弾圧を目論んでいるとされたシリアによるもの。
- 1983年8月 - ベニグノ・アキノ元フィリピン上院議員がマニラ空港到着後射殺される。黒幕はマルコス大統領と言われる。
- 1984年10月31日 - インド首相インディラ・ガンジー暗殺。犯人はシーク教徒の警官。報復として、3000人のシーク教徒がヒンドゥー教徒に虐殺された。
- 1986年2月 - スウェーデンのオロフ・パルメ首相暗殺される。犯人は未だ不明。
- 1988年2月16日 - 俳優・スリランカ人民党党首ウィジャヤ・クマーラトゥンガ暗殺。
- 1988年9月26日 - UNP政府閣僚ライオネル・ジャヤティルケ暗殺。犯人は人民解放戦線の狙撃手。
- 1990年11月 - ニューヨーク・マンハッタンホテルで「JDL」党首、メイア・カハネ暗殺。カハネはイスラエルの極右政党組織者である。イスラエルのヒトラーと言われ、イスラエル人の大多数からは危険視されている。
- 1991年5月21日 - インド首相ラジブ・ガンジー暗殺。犯人はタミル人。
- 1991年7月12日 - 小説の「悪魔の詩」訳者、五十嵐一(筑波大助教授)が大学で刺殺。犯人は未だに不明だが、シーア派イスラム教徒による処刑と言う説が有力である。
- 1993年5月1日 - スリランカ大統領ラナシンハ・プレマダーサ暗殺。
- 1995年4月23日 - オウム科学技術省村井秀夫刺殺。犯人は在日朝鮮人の徐裕行。(村井刺殺事件)
- 1995年11月4日 - イスラエル首相イツハク・ラビン暗殺。犯人はユダヤ人宗教右派のイガール・アミーム。パレスチナ和平の道が遠のく。
21世紀
- 2001年 - アンゴラの民族運動指導者ジョナス・サヴィンビ暗殺。
- 2001年6月 - ネパール国王ビレンドラ・ビル・ビクラム・シャー暗殺。宮廷晩餐会の席上、皇太子により銃撃され死亡したとされるが、王位を継承した弟のギャネンドラによるクーデターの可能性が高い。
- 2001年8月27日 - 過激なテロを計画・実行させたとされるパレスチナの強硬派、アブ・アリ・ムスタファPFLP議長暗殺。イスラエル軍によるもの。
- 2001年9月9日 - アフガニスタン北部同盟のマスード司令官暗殺。犯人名不明。国際テロ組織アルカイダの関与の疑いが持たれている。
- 2001年10月17日 - イスラエルのゼエビ観光相暗殺。犯人はパレスチナ人民解放戦線(PFLP)。「アブ・アリ・ムスタファ暗殺の報復」と犯行声明。
- 2002年2月14日 - アフガニスタン暫定政府アブドル・ラフマン航空相暗殺。
- 2002年4月27日 - ロシア・チェチェン武装勢力ハタブ司令官暗殺。ロシア連邦保安局による。
- 2002年7月6日 - アフガニスタン暫定政府アブドル・カディル副大統領暗殺。
- 2002年9月11日 - インド・カシミール州法相ムシュタク・ロン暗殺。
- 2002年10月25日 - 日本・石井紘基民主党衆議院議員暗殺。犯人は右翼の尹白水(通名:伊藤白水)。
- 2003年3月12日 - ゾラン・ジンジッチ・セルビア共和国首相暗殺。ソロボダン・ミロシェビッチ前ユーゴ連邦大統領を退陣に追い込んだ中心人物。
- 2003年3月 - イラク戦争に伴い、米中央情報局(CIA)、米軍特殊部隊で攻勢する特殊チームがイラク国内に潜入、要人暗殺などの作戦を展開、数名のイラク高官を暗殺と報道。(ワシントン・ポスト紙)
- 2003年8月21日 - パレスチナのハマース指導者イスマイル・アブー=シャナブ暗殺。イスラエル軍によるもの。ハマースがバスの中で自爆攻撃を行い、女性・子供を含む計20人を殺害したためとの説明。
- 2003年8月29日 - イラク・イスラム革命最高評議会ムハンマド・バーキル・ハキーム師暗殺。
- 2003年9月10日 - スウェーデンのアンナ・リンド(Anna Lindh)外相暗殺。ミハイロ・ミハイロヴィッチ容疑者が自供。
- 2003年10月26日 - イラク・バグダード副市長ファリス・アルアッサム暗殺。
- 2003年 - イラク暫定内閣教育省の現地代表マフムード・カディム暗殺。
- 2004年3月22日 - パレスチナのハマース創設者アフマド・ヤースィーン師暗殺。イスラエル軍ヘリの空爆による。
- 2004年4月17日 - ヤースィーン死後ハマースの後継指導者を宣言していた幹部ランティースィー暗殺。同じくイスラエル軍ヘリの空爆による。
- 2004年5月5日 - チェチェン大統領アフマド・カディロフ氏暗殺。ロシアの傀儡(傀儡政権)と呼ばれ、元チェチェン武装勢力。犯行は、チェチェン武装勢力と言われるが真相は不明。
- 2004年5月17日 - イラク統治評議会議長イッズッディーン・サリーム暗殺。
- 2005年1月4日イラク・バグダード州のアリー・ハイダリー州知事暗殺。ザルカーウィー系武装組織が犯行声明。
- 2005年2月14日 - レバノンのラフィーク・ハリーリー前首相が爆弾テロにより暗殺。
暗殺未遂事件の一覧
- 紀元前685年 - 管仲が桓公暗殺未遂。
- 紀元前227年 - 荊軻による始皇帝暗殺未遂。
- 紀元前218年 - 張良が博浪沙で始皇帝暗殺未遂。
- 622年 - ムハンマド暗殺未遂事件。
- 1478年4月26日 - パッツィ家の陰謀。メディチ家の転覆を狙い、フィレンツェ貴族パッツィ家が起した事件。大聖堂でミサの最中に襲われロレンツォ・デ・メディチは傷を負いながらも難を逃れたが、弟のジュリアーノは凶刃に倒れた。この事件の影には、ローマ教皇シクストゥス4世との関係悪化があり、その後の教皇国・ナポリ王国との戦争に発展した。
- 1800年12月24日(19時15分) - ナポレオン爆破暗殺未遂。爆弾テロにより8人即死、負傷28人、家屋46戸損壊。通称「地獄の仕掛け事件」。ジャコバン派が疑われたが、王党派が黒幕。
- 1862年2月13日(文久2年1月15日) - 老中安藤信正暗殺未遂事件。犯人は尊攘派水戸浪士。(坂下門外の変)
- 1870年1月21日(明治2年12月20日) - 中弁江藤新平暗殺未遂事件。犯人は佐賀藩下卒6名。
- 1874年1月14日 - 右大臣岩倉具視暗殺未遂事件。犯人は征韓派高知県士族。(赤坂喰違の変)
- 1882年4月6日 - 板垣退助暗殺未遂事件。
- 1889年10月18日 - 外務大臣大隈重信暗殺未遂事件。犯人は玄洋社社員、来島恒喜。
- 1891年5月11日 - ロシア皇太子ニコライ暗殺未遂事件。(大津事件)犯人は滋賀県警巡査津田三蔵。
- 1923年12月27日 - 摂政宮裕仁親王(昭和天皇)暗殺未遂事件。犯人は共産主義者、難波大助。(虎ノ門事件)
- 1930年11月14日 - 浜口雄幸暗殺未遂事件。犯人は佐郷屋留雄。東京駅にて。
- 1932年1月8日 - 昭和天皇暗殺未遂事件。犯人は朝鮮人、李奉昌。(桜田門事件)
- 1943年3月13日 - アドルフ・ヒトラー暗殺未遂事件。ドイツ軍参謀本部ヘニング・フォン・トレスコウ少将の伝令将校ファビアン・フォン・シュラーブレンドルフによる爆破暗殺未遂。この頃からヒトラー暗殺計画は進行する。
- 1944年7月20日 - ヒトラー暗殺未遂事件。首謀者はクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐。エルヴィン・ロンメル元帥も関わったとされ、自殺を強要されている。直後にヒトラーの追及が始り、多くの将官・将校が処刑された。
- 1974年8月15日 - 韓国朴正熙大統領暗殺未遂。夫人死亡。文世光事件。犯人北朝鮮工作員。
- 1975年7月17日 - 皇太子夫妻暗殺未遂事件。沖縄・ひめゆりの塔参拝中の皇太子・明仁と美智子の夫妻に対し、沖縄解放同盟と共産主義者同盟(戦旗派)〔西田派〕の活動家が火炎瓶を投擲。
- 1981年3月30日 - アメリカのロナルド・レーガン大統領暗殺未遂事件。
- 1981年5月13日 - サン・ピエトロ広場でローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が銃撃され、重傷を負ったが奇跡的に回復した。犯人はトルコ人メフメト・アリ・アッカ。
- 1995年 - 漫画家、小林よしのり暗殺未遂事件。オウム真理教に批判的な漫画を書いたためVXガスでポアされかかる。
- 1995年3月30日 - 警察庁長官・國松孝次暗殺未遂(國松長官狙撃事件)。 未解決。 オウム真理教がらみか。
- 1995年6月 - エジプト・ホスニー・ムバーラク大統領暗殺未遂。
- 1998年9月25日 - カンボジアのフン・セン首相暗殺未遂。
- 2002年9月6日 - アフガニスタン・ハーミド・カルザイ大統領暗殺未遂。
- 2003年5月30日 - ミャンマー・アウン・サン・スー・チー暗殺未遂。
- 2003年6月10日 - ハマース報道官アブドゥルアズィーズ・アッ=ランティースィー、イスラエル軍ヘリの空爆を受けるが軽症で助かる。しかし、翌2004年4月17日に同様の攻撃を受け、殺害。
- 2003年12月17日 - パキスタン・パルヴェーズ・ムシャラフ大統領暗殺未遂。
- 2003年12月6日 - イラク・連合国暫定当局(CPA)のポール・ブレマー米文民行政官暗殺未遂。
- 2004年3月19日 - 台湾の陳水扁総統銃撃される。自作自演説も取沙汰される。2005年に狙撃者が自殺を遂げたと当局から発表されたが、疑惑は解消されていない。
- 2004年9月5日 - ウクライナの大統領候補、ヴィクトル・ユシチェンコ氏毒殺未遂?犯人はウクライナ保安局(SBU)か。
国家による暗殺
現代において、国家・組織による暗殺を公に宣言している国・組織と元首。
- アメリカ合衆国 - ブッシュ大統領 (イラク戦争に際し、フセイン大統領とその政権幹部に対して)
- イスラエル - シャロン首相 (パレスチナの過激派組織の幹部に対して)
- イラン - ホメイニー師 (小説「悪魔の詩」の著者サルマン・ラシュディとその訳者に対して。その宣言はファトゥワと言い、宣言者にしか撤回できない。ホメイニー師の死去によってその宣言は永久に解かれる事は無くなったが、近年イラン政府から宣言の緩和が為された)