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「沙門」の版間の差分

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[[File:Jain_Sthanakvasi_monk.jpg|thumb|ジャイナ教の僧侶]]
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'''沙門'''(しゃもん、{{lang-sa-short|śramaṇa}}, '''シュラマナ'''、{{lang-pi-short|samaṇa}}, '''サマナ''')は、古代[[インド]]社会に於いて、[[バラモン|バラモン階級]]以外の出身の男性[[修行者]]を指す。'''桑門''''''勤息'''とも言う。[[バラモン]]と異なり、バラモン階級以外からの[[出家]]を容認し[[仏教]]・[[ジャナ教]]の[[僧侶]]に対てこう呼ぶ場合が多い
'''沙門'''(しゃもん、{{lang-sa-short|Śramaṇa}}, '''シュラマナ'''、{{lang-pi-short|Samaṇa}}, '''サマナ''')は、古代[[インド]]社会に於いて生じた[[仏教]]・[[ジャイナ教]]など[[バラモン|ヴェーダの宗教]]ではない新しい思想運動における男性[[修行者]]を指す{{refnest|name=ブリタニカ国際大百科事典|[https://kotobank.jp/word/%E6%B2%99%E9%96%80-76323 「沙門」 - ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典]}}。「つとめる人」の意{{refnest|name=ブリタニカ国際大百科事典}}。桑門、勤息、貧道とも言う。後に仏は[[比丘]]と同義になっ{{refnest|name=百科事典マペディア|[https://kotobank.jp/word/%E6%B2%99%E9%96%80-76323#E7.99.BE.E7.A7.91.E4.BA.8B.E5.85.B8.E3.83.9E.E3.82.A4.E3.83.9A.E3.83.87.E3.82.A3.E3.82.A2 「沙門【ゃもん】」 - 百科事典マイペディア]}}


== 由来 ==
== 由来 ==
語源はサンスクリットで努力を意味する ''sram'' から来ているとされるが、静まるを意味する ''sam'' から来ていると言う説もある。前者の意味として'''功労'''、後者の意味として'''息心'''と意訳される事があり、上記の勤息は両方の意味を合わせた訳語である。
語源はサンスクリットで努力を意味する ''śram'' から来ているとされるが、静まるを意味する ''śam'' から来ていると言う説もある。前者の意味として'''功労'''、後者の意味として'''息心'''と意訳される事があり、上記の勤息は両方の意味を合わせた訳語である。


一説には、[[シャーマニズム|シャーマン]]の語源を沙門とするが、これは、未だ俗説の域を出ていない。シャーマンの語源は[[ツングース]]系語族の「薩満」であるというのが、有力な学説である。
一説には、[[シャーマニズム|シャーマン]]の語源を沙門とするが、これは、未だ俗説の域を出ていない。シャーマンの語源は[[ツングース]]系語族の「薩満」であるというのが、有力な学説である。


==脚注・出典==
==脚注==
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===出典===
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2017年3月28日 (火) 17:08時点における版

ジャイナ教の僧侶

沙門(しゃもん、: Śramaṇa, シュラマナ: Samaṇa, サマナ)は、古代インド社会に於いて生じた、仏教ジャイナ教などヴェーダの宗教ではない新しい思想運動における男性修行者を指す[1]。「つとめる人」の意[1]。桑門、勤息、貧道とも言う。後に仏教では比丘と同義になった[2]

由来

語源はサンスクリットで努力を意味する śram から来ているとされるが、静まるを意味する śam から来ていると言う説もある。前者の意味として功労、後者の意味として息心と意訳される事があり、上記の勤息は両方の意味を合わせた訳語である。

一説には、シャーマンの語源を沙門とするが、これは、未だ俗説の域を出ていない。シャーマンの語源はツングース系語族の「薩満」であるというのが、有力な学説である。

脚注

注釈

出典

関連項目