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『少年ジャンプ+』の人気作家が連載終了後に『[[週刊少年ジャンプ]]』(集英社)へ移籍する流れが見られる中<ref name=リアルサウンド>{{cite news2|url=https://realsound.jp/book/2020/02/post-507984.html|title=「少年ジャンプ+」編集長が語る、画期的マンガアプリ誕生の背景 「オリジナルマンガで行くという戦略は間違っていなかった」|accessdate=2020年5月23日}}</ref>、藤本も『週刊少年ジャンプ』[[2019年]]1号より『[[チェンソーマン]]』の連載を開始した<ref name="mainichi">{{Citeweb|url=https://mainichi.jp/articles/20181125/dyo/00m/200/025000c| title=「ファイアパンチ」作者の新連載が「ジャンプ」次号でスタート!|accessdate=2018-12-02 }}</ref>。 |
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2020年に『チェンソーマン』で第66回[[小学館漫画賞]]少年向け部門を受賞。翌21年には同作品で[[ハーベイ賞]]BestManga部門を受賞した。 |
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[[2021年]][[10月4日]]、読み切り作品を収録した初の短編集『17-21』を発売。同年[[11月4日]]には短編集第2弾となる『22-26』が発売<ref>{{Cite web|url=https://natalie.mu/comic/news/447861|title=藤本タツキ初の短編集発売、作品を作者&担当で振り返る小冊子当たるキャンペーンも|website=コミックナタリー|date=2021-10-04|accessdate=2021-10-04}}</ref>。 |
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[[宝島社]]が年1回発行している漫画紹介ムック『[[このマンガがすごい!]]』では2021(2020年発表)で『チェンソーマン』が、2022(2021年発表)で読み切り作品『[[ルックバック]]』がオトコ編1位を獲得している。オトコ編における同一作者の2年連続受賞は藤本が初めてである<ref>{{Cite news|title=このマンガがすごい!今年の1位は「ルックバック」と「海が走るエンドロール」|newspaper=コミックナタリー|date=2021-12-07|url=https://natalie.mu/comic/news/456425|accessdate=2021-12-07}}</ref>。 |
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== 人物 == |
== 人物 == |
2022年5月6日 (金) 11:13時点における版
ふじもと タツキ 藤本 タツキ | |
---|---|
生誕 |
1992年10月10日(31歳) 日本・秋田県にかほ市[1] |
職業 | 漫画家 |
活動期間 | 2013年 - |
ジャンル | 少年漫画 |
代表作 |
『ファイアパンチ』[2] 『チェンソーマン』 『ルックバック』 |
受賞 |
藤本 タツキ(ふじもと タツキ、1992年〈平成4年〉10月10日[4] - )は、日本の漫画家。秋田県にかほ市出身。秋田県立仁賀保高等学校、東北芸術工科大学美術科洋画コース卒[5]。
経歴
幼少期からよく絵を描いていた[6]。高校1~2年頃よりウェブコミック投稿サイト「新都社」に長門は俺名義でウェブコミックをアップしていた。後に石田スイやONEから単行本の帯に寄稿されたのは、同じ新都社出身の縁であると藤本は考えている[7]。美大を目指していたが、地元には美大の予備校が無かったので、高齢者が通う絵画教室の隅で油絵を書いていた。AO入試で油絵学科に進学したが、油絵を描いてても絵が上手くならないと、図書館でひたすらクロッキーを描いた[6]。
大学卒業後は暫く職が無く、『ジャンプSQ』(集英社)に作品を投稿していた[6]。新人漫画家になりたてのころは思いついたものを即ネームにして、多いときは毎日1本ずつ担当編集者に送っていたという[8]。読切『恋は盲目』で2013年11月期(審査員:許斐剛)クラウン新人漫画賞佳作を受賞し、2014年に『ジャンプSQ.19』(集英社)Vol.13に掲載される[9]。『SQ』で『ファイアパンチ』の連載企画が落ちると、担当編集者・林士平が『少年ジャンプ+』(集英社)に企画を持ち込み、連載が決定した。これにともない藤本も東京都へ移り住む[6]。
2016年 - 2018年にかけて『少年ジャンプ+』で『ファイアパンチ』を連載すると衝撃的な展開などでインターネットを中心に注目を集めた[9][10]。 『少年ジャンプ+』の人気作家が連載終了後に『週刊少年ジャンプ』(集英社)へ移籍する流れが見られる中[11]、藤本も『週刊少年ジャンプ』2019年1号より『チェンソーマン』の連載を開始した[2]。
2020年に『チェンソーマン』で第66回小学館漫画賞少年向け部門を受賞。翌21年には同作品でハーベイ賞BestManga部門を受賞した。
人物
子どものころはジャンプ作品は読まず、父親が買ってきた『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)作品の『グラップラー刃牙』(板垣恵介)・『浦安鉄筋家族』(浜岡賢次)や『月刊少年ジャンプ』(集英社)・『ジャンプSQ』作品の『CLAYMORE』(八木教広)・『ドラゴンドライブ』(佐倉ケンイチ)・『自由人HERO』(柴田亜美)[12]などを読んでいた。『ジャンプSQ』に作品を投稿したのもそれが理由だったという[7]。
中学生の頃から、脳内で雑誌を作り、面白くない作品を打ち切って定期的に入れ替えつつ、自分で考えた漫画を約7本同時に連載していた。連載が最終回を迎えたときに、自分で感動して涙が出そうになったが、授業中なのでこらえたこともあったという[8]。新人漫画家時代にも依然として約5本の作品を脳内で連載しており、中には単行本15巻ほどの分量で完結した作品もあった[13]。 自分の作品は「世間受けしないぞ」と意識しているが、それが逆に受けているのかもしれないとしている。また、自分の作品は「ひと通り漫画読んで飽きた人が読んでいる気がする」と語っている(2018年時点)[6]。
読切のネームを描くときは怒りを原動力にしている。ただし冷静になると「俺に学がないのがダメなんだな」と思ってしまうので、ネームはすぐに担当編集者に送るようにしている[6]。
好きで何回も繰り返し見ているアニメ作品として『涼宮ハルヒの憂鬱』、『氷菓』、『おじゃる丸』、『日常』、『かみちゅ!』、『クレヨンしんちゃん』、ピクサー作品、ディズニー作品、ジブリ作品を挙げている[14]。
クエンティン・タランティーノ監督作品など[10]、様々な映画作品から受けた影響について公言している[10]。好きなアクション映画は『ザ・レイド』や北野武監督作品[7]、韓国映画『チェイサー』の影響を受けている[6]。また、白石晃士監督のホラー作品『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』シリーズから受けた影響についても公言している[7]。
作風
妹が登場する作品が多いが、妹キャラが好きなのではなく人間関係の説明が省略しやすいからであるという[8]。
登場人物がキャラ立ちすると困るのでキャラクターに自身を投影することはない[8]。
「リアリティがあって、「いまキャラが何をしているのか」っていう状況がすごく伝わってくる」として沙村広明の絵柄を目標にしており、影響を受けていると語っている[8]。
作品
タイトル | 形式 | 掲載号 | 収録 | 備考 |
---|---|---|---|---|
庭には二羽ニワトリがいた。 | 読切 | J+ 2017年7月17日 | 短編集『17-21』 | 漫画賞初投稿作。 J+の『ファイアパンチ』2017年7月17日更新分より[特別読切6]として配信[15]。 |
復讐の剣 | 未公開作品 | NIM名義。結果発表ページ[16]。 | ||
正義の見方 | 藤本たつき名義。検索発表ページ[17]。 | |||
かみひこうき | 第3回(2013年5月期)クラウン新人漫画賞編集部特別賞受賞[18]。 | |||
佐々木くんが銃弾止めた | J+ 2016年6月13日 | 短編集『17-21』 | 第5回(2013年7月期)クラウン新人漫画賞審査員特別賞受賞[19]。 J+の『ファイアパンチ』2016年6月13日更新分より[特別読切]として配信[20]。 | |
恋は盲目 | SQ.19 Vol.13 | ギャグ漫画。 第9回(2013年11月期)クラウン新人漫画賞佳作受賞[21]。 J+の『ファイアパンチ』2016年8月29日更新分より[特別読切2]として配信[22]。 | ||
シカク | SQ.19 Vol.14 | ラブコメ漫画。 J+の『ファイアパンチ』2016年11月14日更新分より[特別読切3]として配信[23]。 | ||
予言のナユタ | SQ 2015年8月号 | 短編集『22-26』 | J+の『ファイアパンチ』2017年2月06日更新分より[特別読切4]として配信[24]。 2021年3月3日・4日よりボイスコミックとしてYouTube上で公開[25][26]。 | |
人魚ラプソディ | SQ.19Vol.17 | デジタル版は配信終了。 | ||
ファイアパンチ | 連載 | J+ 2016年4月18日 - 2018年1月1日 | 全8巻 | 少年ジャンプ+連載ページ |
目が覚めたら 女の子になっていた病 |
読切 | J+ 2017年4月24日 | 短編集『22-26』 | J+の『ファイアパンチ』2017年4月24日更新分より[特別読切5]として配信[27]。 |
妹の姉 | SQ 2018年6月号 | J+ 2019年5月2日から同年8月15日まで期間限定配信をしていた[28][リンク切れ]。 | ||
チェンソーマン | 連載 | WJ 2019年1号 - 2021年2号(第1部) | 既11巻 | |
ルックバック | 読切 | J+ 2021年7月19日 | 全1巻 | 全143ページ[29]。 |
さよなら絵梨 | J+ 2022年4月11日 | 全200ページ[30]。前作『ルックバック』を超え、藤本の読切のページ数では最長となる。 |
関連人物
アシスタント
脚注
- ^ “故郷から学んだこと 藤本タツキ(漫画家)”. 2021年7月24日閲覧。
- ^ a b “「ファイアパンチ」作者の新連載が「ジャンプ」次号でスタート!”. 2018年12月2日閲覧。
- ^ “決定!第66回小学館漫画賞!!”. 小学館. 2021年1月19日閲覧。
- ^ ながやまこはるTwitter(2020年10月10日)
- ^ “東北芸術工科大学洋画コース 活躍する卒業生 藤本タツキ”. 2021年7月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g “藤本タツキ×沙村広明奇跡の対談”. 2019年11月閲覧。
- ^ a b c d "【インタビュー】藤本タツキ『ファイアパンチ』ネットでも話題騒然になった第1話・衝撃的なネームを超特別公開!!". 2019年8月3日閲覧。
- ^ a b c d e “「ファイアパンチ」藤本タツキインタビュー”. 2019年8月3日閲覧。
- ^ a b “人肉を食う!話題「ファイアパンチ」作者・藤本タツキとは” 2016年5月24日閲覧。
- ^ a b c “【インタビュー】藤本タツキ『ファイアパンチ』 1巻ごとにジャンルが変わる!? トガタの登場は計算された「裏切り」!? その真相に迫る!!”. 2021年7月24日閲覧。
- ^ "「少年ジャンプ+」編集長が語る、画期的マンガアプリ誕生の背景 「オリジナルマンガで行くという戦略は間違っていなかった」". 2020年5月23日閲覧。
- ^ “【第66回】担当作家 藤本タツキ先生Q&A!”. 運営からのお知らせ - ジャンプルーキー!. 2021年10月9日閲覧。
- ^ “第13回】ファイアパンチ担当編集インタビュー”. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “ショッキングなのは当たり前!? 新進気鋭の漫画家・藤本タツキ先生に『ファイアパンチ』のこれからの展開を聞いてみた!”. 2019年8月3日閲覧。
- ^ “庭には二羽ニワトリがいた。”. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “ジャンプSQ.SupremeComic大賞seasonII第4回結果発表”. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “ジャンプSQ.SupremeComic大賞seasonII第10回結果発表”. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “ジャンプSQ.クラウン新人漫画賞第3回結果発表”. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “ジャンプSQ.クラウン新人漫画賞第5回結果発表”. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “佐々木くんが銃弾止めた”. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “ジャンプSQ.クラウン新人漫画賞第9回結果発表”. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “恋は盲目”. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “シカク”. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “予言のナユタ”. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “【ジャンプ漫画】(cv:小松未可子・内田雄馬)『チェンソーマン』の藤本タツキが描く新感覚ファンタジー読切『予言のナユタ』前編【ジャンプ/ボイスコミック】”. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “【ジャンプ漫画】(cv:小松未可子・内田雄馬)『チェンソーマン』の藤本タツキが描く新感覚ファンタジー読切『予言のナユタ』後編【ジャンプ/ボイスコミック】”. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “目が覚めたら女の子になっていた病”. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “姉の姉”. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “ルックバック”. 2021年7月19日閲覧。
- ^ “さよなら絵梨”. 2022年4月11日閲覧。
- ^ ながやま こはるTwitter(2021年7月19日)
外部リンク
- 藤本タツキと沙村広明の対談 - ジャンプ+
- ながやま こはる (@nagayama_koharu) - X(旧Twitter)[1]
- 長門長門長門 - 新都社(「長門は俺」名義)
- 外部リンクの脚注
- ^ ジャンプルーキー!の編集部ブログでの編集者との対談で、藤本本人のTwitterアカウントであると述べている。“【第66回】担当作家 藤本タツキ先生Q&A!”. ジャンプルーキー!投稿者必見!編集部ブログ (2020年7月2日). 2020年7月4日閲覧。