「英雄伝説 軌跡シリーズ」の版間の差分
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: それぞれの至宝には、至宝の行く末を見守ることを使命とした、女神が遣わした聖獣のような存在が1体ずついることが示唆されている。 |
: それぞれの至宝には、至宝の行く末を見守ることを使命とした、女神が遣わした聖獣のような存在が1体ずついることが示唆されている。 |
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:; {{Anchor|輝く環}}(オーリ・オール) |
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:: 《空》を司る至宝。空中都市《リベル=アーク》の中枢でもある。「人間の願望を無限に叶える」とされているが詳細な機能は現時点では不明。自身に害を与える存在に対して防衛機能を発揮していることから、極めて高度な判断力を持った[[人工知能]]の一種と思われる。ワイスマンと共に登場した時は名前通りの姿をしていたが、本体は非常にコンパクトに作られている。「SC」では[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#ゲオルグ・ワイスマン|ワイスマン]]が自身に取り込んで「アンヘル・ワイスマン」に変貌するも能力を制御しきれずに暴走させてしまう。その後、「the 3rd」で[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#カンパネルラ|カンパネルラ]]が[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#《盟主》|《盟主》]]に杖ごと献上した。 |
:: 《空》を司る至宝。空中都市《リベル=アーク》の中枢でもある。「人間の願望を無限に叶える」とされているが詳細な機能は現時点では不明。自身に害を与える存在に対して防衛機能を発揮していることから、極めて高度な判断力を持った[[人工知能]]の一種と思われる。ワイスマンと共に登場した時は名前通りの姿をしていたが、本体は非常にコンパクトに作られている。「SC」では[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#ゲオルグ・ワイスマン|ワイスマン]]が自身に取り込んで「アンヘル・ワイスマン」に変貌するも能力を制御しきれずに暴走させてしまう。その後、「the 3rd」で[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#カンパネルラ|カンパネルラ]]が[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#《盟主》|《盟主》]]に杖ごと献上した。 |
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:: 「SC」に登場する竜[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#レグナート|レグナート]]によって行く末を見守られていた。 |
:: 「SC」に登場する竜[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#レグナート|レグナート]]によって行く末を見守られていた。 |
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:; {{Anchor|虚ろなる神}}([[デミウルゴス]]) |
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:: 《幻》を司る至宝。[[因果律]]を操ると言われる。高位の人格を持つ至宝であったため《輝く環》のように人間の願望を無限に叶えることはなかった。だがそれ故に人の業や世界の不条理を理解したため次第に心が病み、最終的には自らを消滅させてしまった。《'''零'''(ゼロ)'''の至宝'''》は[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#キーア|キーア]]を核として失われた《幻の至宝》を再現しようとした結果生まれた「人の手によって創られた至宝」。《零の至宝》は《幻の至宝》を再現する過程で、本来の《幻》だけでなく《空》と《時》の奇蹟を行使する力も得ている。上位三属性の力によって《零の至宝》は世界の理や歴史に干渉し、その結果を自在に変貌させる能力を持つ。「零」の冒頭でロイド達が《太陽の砦》に突入するシーンは単なる予告ではなく、キーアが因果律に干渉する前の歴史で、その中でロイド達は暴走した[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#ヨアヒム・ギュンター|ヨアヒム]]に殺害される末路であったが、キーアが干渉したことで[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#レン|レン]]とパテル=マテルの協力を得て生き延びることが出来た。 |
:: 《幻》を司る至宝。[[因果律]]を操ると言われる。高位の人格を持つ至宝であったため《輝く環》のように人間の願望を無限に叶えることはなかった。だがそれ故に人の業や世界の不条理を理解したため次第に心が病み、最終的には自らを消滅させてしまった。《'''零'''(ゼロ)'''の至宝'''》は[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#キーア|キーア]]を核として失われた《幻の至宝》を再現しようとした結果生まれた「人の手によって創られた至宝」。《零の至宝》は《幻の至宝》を再現する過程で、本来の《幻》だけでなく《空》と《時》の奇蹟を行使する力も得ている。上位三属性の力によって《零の至宝》は世界の理や歴史に干渉し、その結果を自在に変貌させる能力を持つ。「零」の冒頭でロイド達が《太陽の砦》に突入するシーンは単なる予告ではなく、キーアが因果律に干渉する前の歴史で、その中でロイド達は暴走した[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#ヨアヒム・ギュンター|ヨアヒム]]に殺害される末路であったが、キーアが干渉したことで[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#レン|レン]]とパテル=マテルの協力を得て生き延びることが出来た。 |
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:: 『VII』に登場する神狼ツァイトによって行く末が見守られていた。 |
:: 『VII』に登場する神狼ツァイトによって行く末が見守られていた。 |
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:; {{Anchor|巨イナル一}}(おおいなるいち) |
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:: かつて1200年前にエレボニア帝国に存在した猛き力《焔》を司る至宝《アークルージュ》と靭き力《大地》を司る至宝《ロストゼウム》が《大崩壊》の際に衝突し混ざり合うことで誕生した《'''鋼の至宝'''》ともいうべき存在。内部で無限に自己相克を繰り返す究極にして不安定な力の源。 |
:: かつて1200年前にエレボニア帝国に存在した猛き力《焔》を司る至宝《アークルージュ》と靭き力《大地》を司る至宝《ロストゼウム》が《大崩壊》の際に衝突し混ざり合うことで誕生した《'''鋼の至宝'''》ともいうべき存在。内部で無限に自己相克を繰り返す究極にして不安定な力の源。 |
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:: この二つの至宝は共に守護神の形をとり人々に奇蹟と恩恵を授けていたが、ある時期からそれぞれの至宝を授かった人々が相争うようになり、二つの至宝はその人々の願いを聞き届け直接ぶつかり合うこととなった。至宝同士の千日にもわたる戦いは人間が後悔しても最早止まらず大災厄をもたらし、帝国を暗黒の焦土と化して相打ちという形で終わりを迎え、この時の衝突によって二つの至宝は融合して超越的な存在となった。しかしそれは最早人間の手に負えるものではなく、至宝の眷属と聖獣たちは何度も封印を試みるも悉く失敗する。最終的に上位次元に存在する本体から《大地》の眷属である地精が器になる騎士人形を造り、《焔》の眷属である魔女がその器に《鋼》を分割することで封印に成功し、灰・蒼・紫・緋・銀・金・黒の《七の騎神(デウス=エクセリオン)》が誕生した。しかし、放流する力の根源は人々や世界に破壊欲や闘争心などの狂気を突発的に植え付ける呪いとして残り、800年前の《暗黒竜》や250年前の《獅子戦役》、そして《ハーメルの悲劇》などを引き起こした「魔が差す」原因として今尚帝国を蝕みつつあり、女神によっても最早取り除くことは不可能だと言われている。 |
:: この二つの至宝は共に守護神の形をとり人々に奇蹟と恩恵を授けていたが、ある時期からそれぞれの至宝を授かった人々が相争うようになり、二つの至宝はその人々の願いを聞き届け直接ぶつかり合うこととなった。至宝同士の千日にもわたる戦いは人間が後悔しても最早止まらず大災厄をもたらし、帝国を暗黒の焦土と化して相打ちという形で終わりを迎え、この時の衝突によって二つの至宝は融合して超越的な存在となった。しかしそれは最早人間の手に負えるものではなく、至宝の眷属と聖獣たちは何度も封印を試みるも悉く失敗する。最終的に上位次元に存在する本体から《大地》の眷属である地精が器になる騎士人形を造り、《焔》の眷属である魔女がその器に《鋼》を分割することで封印に成功し、灰・蒼・紫・緋・銀・金・黒の《七の騎神(デウス=エクセリオン)》が誕生した。しかし、放流する力の根源は人々や世界に破壊欲や闘争心などの狂気を突発的に植え付ける呪いとして残り、800年前の《暗黒竜》や250年前の《獅子戦役》、そして《ハーメルの悲劇》などを引き起こした「魔が差す」原因として今尚帝国を蝕みつつあり、女神によっても最早取り除くことは不可能だと言われている。 |
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: 七耀教会が擁する騎士団。教会組織の中では封聖省の隷下にあり、本部はアルテリア法国にある。12人の《守護騎士(ドミニオン)》を筆頭として、その下に正騎士・従騎士の称号を持つ者達が属し、総数は1000人ほど。主な任務は[[#古代遺物|古代遺物(アーティファクト)]]の捜索及び回収だが、アーティファクトを悪用する者や、教会より「外法」の認定を受けた者を抹殺するなどの「汚れ仕事」を請け負う一面も存在する。 |
: 七耀教会が擁する騎士団。教会組織の中では封聖省の隷下にあり、本部はアルテリア法国にある。12人の《守護騎士(ドミニオン)》を筆頭として、その下に正騎士・従騎士の称号を持つ者達が属し、総数は1000人ほど。主な任務は[[#古代遺物|古代遺物(アーティファクト)]]の捜索及び回収だが、アーティファクトを悪用する者や、教会より「外法」の認定を受けた者を抹殺するなどの「汚れ仕事」を請け負う一面も存在する。 |
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; {{Anchor|守護騎士}}(ドミニオン) |
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: それぞれが二つ名を持つ第一位から第十二位の12人の星杯騎士。 |
: それぞれが二つ名を持つ第一位から第十二位の12人の星杯騎士。 |
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: 守護騎士になるためには《'''聖痕'''('''スティグマ''')》と呼ばれるものが顕現することが条件の1つとなっており、時代によっては必ずしも全ての席が埋まるわけではない。 |
: 守護騎士になるためには《'''聖痕'''('''スティグマ''')》と呼ばれるものが顕現することが条件の1つとなっており、時代によっては必ずしも全ての席が埋まるわけではない。 |
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: 二つ名は必ず付けなくてはならず、各騎士が拝命時にそれぞれ独自に決めることが出来る。二つ名は変更することも可能だが、実際に変更した例は少ないらしい。 |
: 二つ名は必ず付けなくてはならず、各騎士が拝命時にそれぞれ独自に決めることが出来る。二つ名は変更することも可能だが、実際に変更した例は少ないらしい。 |
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; {{Anchor|メルカバ}} |
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: 星杯騎士団が極秘裏に使用する飛行艇。七耀暦1178年頃に運用が開始された。守護騎士1人に1隻の専用艇があり、計12隻存在する。操縦は数名の従騎士が担当。表面には鏡面装甲が施されており、光学迷彩によるステルス機能も装備されている。 |
: 星杯騎士団が極秘裏に使用する飛行艇。七耀暦1178年頃に運用が開始された。守護騎士1人に1隻の専用艇があり、計12隻存在する。操縦は数名の従騎士が担当。表面には鏡面装甲が施されており、光学迷彩によるステルス機能も装備されている。 |
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: 元々は「天の車」という飛行艇型アーティファクトだったが、そこにエプスタイン財団から極秘に提供された技術を用いることで、現在の姿である「メルカバ」へと改造された。機動性も非常に高い。 |
: 元々は「天の車」という飛行艇型アーティファクトだったが、そこにエプスタイン財団から極秘に提供された技術を用いることで、現在の姿である「メルカバ」へと改造された。機動性も非常に高い。 |
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世界に暗躍する謎の結社で、単に《結社》とも呼ばれる。'''盟主'''(グランドマスター)と呼ばれる人物を筆頭に'''蛇の使徒'''(アンギス、へびのしと)や、'''執行者'''(レギオン、しっこうしゃ)と呼ばれるエージェントを多数従えている。導力器では他を圧倒的に超える技術力を持ち、導力人形や戦車、更には巨大な飛行戦艦をも所有する。特に《教会》とは長い間対立しており、歴史の裏で幾度も渡り合った宿敵となっている。「身喰らう蛇」の読みは「ウロボロス」だが、単に「みくらうへび」と呼ばれることも多い。 |
世界に暗躍する謎の結社で、単に《結社》とも呼ばれる。'''盟主'''(グランドマスター)と呼ばれる人物を筆頭に'''蛇の使徒'''(アンギス、へびのしと)や、'''執行者'''(レギオン、しっこうしゃ)と呼ばれるエージェントを多数従えている。導力器では他を圧倒的に超える技術力を持ち、導力人形や戦車、更には巨大な飛行戦艦をも所有する。特に《教会》とは長い間対立しており、歴史の裏で幾度も渡り合った宿敵となっている。「身喰らう蛇」の読みは「ウロボロス」だが、単に「みくらうへび」と呼ばれることも多い。 |
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; {{Anchor|蛇の使徒}}(アンギス) |
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: 各々が特殊能力を持つ《結社》の実動部隊幹部で{{Sfn|空の軌跡 スペシャルコレクションブック|2006|p=288}}、第一柱から第七柱までの7人が存在。欠員が出ると補充される。 |
: 各々が特殊能力を持つ《結社》の実動部隊幹部で{{Sfn|空の軌跡 スペシャルコレクションブック|2006|p=288}}、第一柱から第七柱までの7人が存在。欠員が出ると補充される。 |
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; {{Anchor|執行者}}(レギオン) |
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: 全員が桁外れな戦闘力を誇る《結社》の実動部隊長たち{{Sfn|空の軌跡 スペシャルコレクションブック|2006|p=286}}。蛇の使徒の傘下として彼らの計画を実行する存在だが使徒とは上下関係に無く、計画への参加に当たっては個々の欲求を最優先しても良いとされる{{Sfn|空の軌跡 スペシャルコレクションブック|2006|p=286}}。このため、内容や主導する使徒等が意に沿わない計画の参加要請は断れる他、個人的な事情で《結社》の活動を妨害することすら認められている。なお、計画妨害に動いたとしてもハッキリと脱退を宣言しない限りは《執行者》の一員として扱われ続ける。 |
: 全員が桁外れな戦闘力を誇る《結社》の実動部隊長たち{{Sfn|空の軌跡 スペシャルコレクションブック|2006|p=286}}。蛇の使徒の傘下として彼らの計画を実行する存在だが使徒とは上下関係に無く、計画への参加に当たっては個々の欲求を最優先しても良いとされる{{Sfn|空の軌跡 スペシャルコレクションブック|2006|p=286}}。このため、内容や主導する使徒等が意に沿わない計画の参加要請は断れる他、個人的な事情で《結社》の活動を妨害することすら認められている。なお、計画妨害に動いたとしてもハッキリと脱退を宣言しない限りは《執行者》の一員として扱われ続ける。 |
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: 《執行者》となるには「実力以外に心に闇を抱えていることが条件」であるとされ、実力的には《執行者》並であっても勧誘されない者もいる。《執行者》になると「執行者ナンバー」と呼ばれる番号を持ち、これまで登場している《執行者》全員がおおむね戦闘スタイルに対応した何らかの二つ名と合わせて名乗っている。 |
: 《執行者》となるには「実力以外に心に闇を抱えていることが条件」であるとされ、実力的には《執行者》並であっても勧誘されない者もいる。《執行者》になると「執行者ナンバー」と呼ばれる番号を持ち、これまで登場している《執行者》全員がおおむね戦闘スタイルに対応した何らかの二つ名と合わせて名乗っている。 |
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; {{Anchor|十三工房}} |
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: 《身喰らう蛇》の研究機関。総括責任者は、[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#F(エフ)・ノバルティス|F・ノバルティス]]博士。十三工房とは12の古代技術を持つ工房のネットワークのこと。クロスベルに存在する《[[英雄伝説VII#ローゼンベルク工房|ローゼンベルク工房]]》もその一つ。 |
: 《身喰らう蛇》の研究機関。総括責任者は、[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#F(エフ)・ノバルティス|F・ノバルティス]]博士。十三工房とは12の古代技術を持つ工房のネットワークのこと。クロスベルに存在する《[[英雄伝説VII#ローゼンベルク工房|ローゼンベルク工房]]》もその一つ。 |
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; {{Anchor|オルフェウス最終計画}} |
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: 《結社》が進める謎の計画。幾つかの段階があるらしく、「閃II」までで2種類の計画の存在が明らかとなっている。 |
: 《結社》が進める謎の計画。幾つかの段階があるらしく、「閃II」までで2種類の計画の存在が明らかとなっている。 |
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:; {{Anchor|福音計画}} |
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:: 《結社》によって実行された人の進化を促すための計画。《ゴスペル》と呼ばれる機械を用いて実験を行い、地震や洗脳といった様々な事象を引き起こさせた。最終的にワイスマンは人を絶対の理性と究極の知性を持つ段階まで進化させることが目的だと思っていたが、実際は《輝く環》を手に入れるための計画であり、ワイスマンの破滅などは全て《盟主》の予測の上であった。「オルフェウス最終計画」の第一段階で、盟主への《輝く環》献上をもって終了する。 |
:: 《結社》によって実行された人の進化を促すための計画。《ゴスペル》と呼ばれる機械を用いて実験を行い、地震や洗脳といった様々な事象を引き起こさせた。最終的にワイスマンは人を絶対の理性と究極の知性を持つ段階まで進化させることが目的だと思っていたが、実際は《輝く環》を手に入れるための計画であり、ワイスマンの破滅などは全て《盟主》の予測の上であった。「オルフェウス最終計画」の第一段階で、盟主への《輝く環》献上をもって終了する。 |
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:; {{Anchor|幻焔計画}}(げんえんけいかく) |
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:: 「オルフェウス最終計画」の第二段階。「碧」での《零の至宝》を巡る一件が皮切りになっており、二幕構成の計画になっている。「碧」におけるクロスベルでの一連の事件が第一幕で、『閃』(主に「閃II」)におけるエレボニア帝国での内戦の一連の事件が第二幕となっている。クロスベルでの第一幕が本格化した後はクロスベルを訪れていた《結社》のメンバーも順に次の舞台であるエレボニア帝国方面へ移動する。第一幕はノバルティスと[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#アリアンロード|アリアンロード]]、第二幕は[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#ヴィータ・クロチルダ|ヴィータ・クロチルダ]]がそれぞれ主導する。 |
:: 「オルフェウス最終計画」の第二段階。「碧」での《零の至宝》を巡る一件が皮切りになっており、二幕構成の計画になっている。「碧」におけるクロスベルでの一連の事件が第一幕で、『閃』(主に「閃II」)におけるエレボニア帝国での内戦の一連の事件が第二幕となっている。クロスベルでの第一幕が本格化した後はクロスベルを訪れていた《結社》のメンバーも順に次の舞台であるエレボニア帝国方面へ移動する。第一幕はノバルティスと[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#アリアンロード|アリアンロード]]、第二幕は[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#ヴィータ・クロチルダ|ヴィータ・クロチルダ]]がそれぞれ主導する。 |
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:: 第一幕では錬金術師の末裔クロイス家と密かに手を組み、彼らを支援する形で立ち回った。前述のように部隊が帝国に移ったため、第一幕の最終的な仕切りはクロイス家によるものとなった。 しかし特務支援課の「諦めない」思いの前には計画は頓挫し、クロイス家の完敗に終わる。 |
:: 第一幕では錬金術師の末裔クロイス家と密かに手を組み、彼らを支援する形で立ち回った。前述のように部隊が帝国に移ったため、第一幕の最終的な仕切りはクロイス家によるものとなった。 しかし特務支援課の「諦めない」思いの前には計画は頓挫し、クロイス家の完敗に終わる。 |
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〈軌跡シリーズ〉では'''七耀暦'''と呼ばれる暦が用いられており、『空』は七耀暦1202年から1203年、「零」・「碧」と『暁』は七耀暦1204年、『閃』は七耀暦1204年から1206年が舞台となっている。複数シリーズで語られる(過去の)主な出来事としては下記のようなことがあった。 |
〈軌跡シリーズ〉では'''七耀暦'''と呼ばれる暦が用いられており、『空』は七耀暦1202年から1203年、「零」・「碧」と『暁』は七耀暦1204年、『閃』は七耀暦1204年から1206年が舞台となっている。複数シリーズで語られる(過去の)主な出来事としては下記のようなことがあった。 |
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; {{Anchor|大崩壊}} |
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: 各作品が舞台としている時代のおよそ1200年前にあった出来事で、当時繁栄していた'''ゼムリア文明'''(古代ゼムリア文明)が消滅した事件。多くの技術や道具の製法も失われ、この事件で失われた技術で作られた道具は[[#古代遺物|古代遺物]](アーティファクト)と呼ばれるようになる。 |
: 各作品が舞台としている時代のおよそ1200年前にあった出来事で、当時繁栄していた'''ゼムリア文明'''(古代ゼムリア文明)が消滅した事件。多くの技術や道具の製法も失われ、この事件で失われた技術で作られた道具は[[#古代遺物|古代遺物]](アーティファクト)と呼ばれるようになる。 |
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; {{Anchor|獅子戦役}} |
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: 七耀暦950年頃にエレボニア帝国で勃発した、皇位継承を巡る内紛に端を発する内戦。帝国全土を巻き込み長期化する中、後に「帝国中興の祖」と呼ばれることになるドライケルス皇子が挙兵し、《槍の聖女》リアンヌ・サンドロットや《鉄騎隊》と共に内戦を終結に導いた。 |
: 七耀暦950年頃にエレボニア帝国で勃発した、皇位継承を巡る内紛に端を発する内戦。帝国全土を巻き込み長期化する中、後に「帝国中興の祖」と呼ばれることになるドライケルス皇子が挙兵し、《槍の聖女》リアンヌ・サンドロットや《鉄騎隊》と共に内戦を終結に導いた。 |
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; {{Anchor|導力革命}} |
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: 七耀暦1150年頃、古代遺物(アーティファクト)を解析したC・エプスタイン博士が、その技術を応用して'''導力器'''(オーブメント)を発明したことで起きた技術革命。導力器は大量生産が可能で多くの分野に応用できることから、徐々に世界中に広がり、人々の生活を飛躍的に豊かにしていった。 |
: 七耀暦1150年頃、古代遺物(アーティファクト)を解析したC・エプスタイン博士が、その技術を応用して'''導力器'''(オーブメント)を発明したことで起きた技術革命。導力器は大量生産が可能で多くの分野に応用できることから、徐々に世界中に広がり、人々の生活を飛躍的に豊かにしていった。 |
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; {{Anchor|「塩の杭」事件}} |
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: 七耀暦1178年7月1日、旧ノーザンブリア大公国の公都ハリアスク近郊において「'''塩の杭'''」と呼ばれる巨大物体が空中から突如として出現し、大公国が崩壊に至った事件。 |
: 七耀暦1178年7月1日、旧ノーザンブリア大公国の公都ハリアスク近郊において「'''塩の杭'''」と呼ばれる巨大物体が空中から突如として出現し、大公国が崩壊に至った事件。 |
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: 物体が出現してから影響が鎮まるまでの3日ほどで、公都ハリアスクを含む3つの行政区が塩の海となって壊滅し、大公国の人口の3分の1が失われる大惨事となった。 |
: 物体が出現してから影響が鎮まるまでの3日ほどで、公都ハリアスクを含む3つの行政区が塩の海となって壊滅し、大公国の人口の3分の1が失われる大惨事となった。 |
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: 事件に際して国外に逃亡した大公の権威は地に墜ち、翌年、市民革命により大公家が打倒され、「[[#ノーザンブリア自治州|ノーザンブリア自治州]]」が興される。大公国の正規軍の多くは困窮する民衆のために外貨を稼ぐべく猟兵となり、大陸でも最大規模の猟兵団「'''[[#北の猟兵|北の猟兵]]'''」が誕生することとなる。 |
: 事件に際して国外に逃亡した大公の権威は地に墜ち、翌年、市民革命により大公家が打倒され、「[[#ノーザンブリア自治州|ノーザンブリア自治州]]」が興される。大公国の正規軍の多くは困窮する民衆のために外貨を稼ぐべく猟兵となり、大陸でも最大規模の猟兵団「'''[[#北の猟兵|北の猟兵]]'''」が誕生することとなる。 |
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; {{Anchor|百日戦役}} |
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: 七耀暦1192年にエレボニア帝国がリベール王国を侵略しようとした戦争。リベール王国は王都グランセル及びレイストン要塞を除く領土を瞬く間に占領されたが、王国軍大佐[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#カシウス・ブライト|カシウス・ブライト]]が立てた反抗作戦によって戦線は一時膠着し、その後、エレボニア帝国が停戦と撤兵に応じ、翌年には両国の間で講和条約が結ばれた。開戦から停戦まで約100日であったため「百日戦役」の名で呼ばれる。 |
: 七耀暦1192年にエレボニア帝国がリベール王国を侵略しようとした戦争。リベール王国は王都グランセル及びレイストン要塞を除く領土を瞬く間に占領されたが、王国軍大佐[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#カシウス・ブライト|カシウス・ブライト]]が立てた反抗作戦によって戦線は一時膠着し、その後、エレボニア帝国が停戦と撤兵に応じ、翌年には両国の間で講和条約が結ばれた。開戦から停戦まで約100日であったため「百日戦役」の名で呼ばれる。 |
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; {{Anchor|《D∴G教団》殲滅作戦}} |
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: 七耀暦1198年頃に実行された作戦。ゼムリア大陸各地に点在する《D∴G教団》の拠点を一斉に襲撃して《教団》の殲滅を狙った作戦で、各国の警察及び軍隊と遊撃士協会が共同戦線を張り、遊撃士協会のカシウス・ブライトが総指揮を執った。各拠点での戦闘は熾烈を極め、捕縛された《教団》信者の大半が自決し、さらに「儀式」の犠牲となった子供達の無残な遺体が大量に発見されるなど、地獄絵図そのものの光景が繰り広げられた。この作戦で《教団》本体は壊滅したが、大陸各地に残党が潜んで復活の時を待ち受けている。 |
: 七耀暦1198年頃に実行された作戦。ゼムリア大陸各地に点在する《D∴G教団》の拠点を一斉に襲撃して《教団》の殲滅を狙った作戦で、各国の警察及び軍隊と遊撃士協会が共同戦線を張り、遊撃士協会のカシウス・ブライトが総指揮を執った。各拠点での戦闘は熾烈を極め、捕縛された《教団》信者の大半が自決し、さらに「儀式」の犠牲となった子供達の無残な遺体が大量に発見されるなど、地獄絵図そのものの光景が繰り広げられた。この作戦で《教団》本体は壊滅したが、大陸各地に残党が潜んで復活の時を待ち受けている。 |
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: この作戦に前後して、結社《身喰らう蛇》と《星杯騎士団》も教団のロッジを壊滅させている。 |
: この作戦に前後して、結社《身喰らう蛇》と《星杯騎士団》も教団のロッジを壊滅させている。 |
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; {{Anchor|リベールの異変}} |
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: 七耀暦1203年にリベール王国で起こった異変で、同国中央にあるヴァレリア湖上空に「リベル=アーク」と呼ばれる浮遊都市が現れ、浮遊都市を中心とした広範囲で導力が全て停止してしまった事件を指す。その影響はリベール国内のみに留まらず、エレボニア帝国南部の一部の都市にまで及び、帝国側は浮遊都市を導力を停止させるリベールの新兵器だとして、帝国軍をエレボニアとリベールの国境付近に展開し、両国の戦争再発を招きかねない事態にまで発展した。結社《身喰らう蛇》によって「SC」終盤に起こされた事件であり、[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#エステル・ブライト|エステル]]たちの活躍によって浮遊都市「リベル=アーク」は崩壊し、無事解決する。 |
: 七耀暦1203年にリベール王国で起こった異変で、同国中央にあるヴァレリア湖上空に「リベル=アーク」と呼ばれる浮遊都市が現れ、浮遊都市を中心とした広範囲で導力が全て停止してしまった事件を指す。その影響はリベール国内のみに留まらず、エレボニア帝国南部の一部の都市にまで及び、帝国側は浮遊都市を導力を停止させるリベールの新兵器だとして、帝国軍をエレボニアとリベールの国境付近に展開し、両国の戦争再発を招きかねない事態にまで発展した。結社《身喰らう蛇》によって「SC」終盤に起こされた事件であり、[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#エステル・ブライト|エステル]]たちの活躍によって浮遊都市「リベル=アーク」は崩壊し、無事解決する。 |
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; {{Anchor|教団事件}} |
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: 七耀暦1204年に《D∴G教団》の幹部司祭であった[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#ヨアヒム・ギュンター|ヨアヒム・ギュンター]]がクロスベル自治州で起こした事件を指す。薬物で操られた自治州の警備隊が自治州中枢部を襲撃するなどしたが、[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#ロイド・バニングス|ロイド]]達特務支援課の活躍で解決する。しかし、この事件でクロスベルの安全保障に懸念を持ったエレボニア帝国とカルバード共和国は、共にクロスベルへの圧力を強めていくこととなる。 |
: 七耀暦1204年に《D∴G教団》の幹部司祭であった[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#ヨアヒム・ギュンター|ヨアヒム・ギュンター]]がクロスベル自治州で起こした事件を指す。薬物で操られた自治州の警備隊が自治州中枢部を襲撃するなどしたが、[[英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物#ロイド・バニングス|ロイド]]達特務支援課の活躍で解決する。しかし、この事件でクロスベルの安全保障に懸念を持ったエレボニア帝国とカルバード共和国は、共にクロスベルへの圧力を強めていくこととなる。 |
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: 七耀暦1204年8月31日にクロスベル自治州で行われた通商会議。 |
: 七耀暦1204年8月31日にクロスベル自治州で行われた通商会議。 |
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2018年2月19日 (月) 17:21時点における版
英雄伝説 軌跡シリーズ | |
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ジャンル | コンピュータRPG |
シリーズ構成 | |
テンプレート - ノート |
英雄伝説 軌跡シリーズ(えいゆうでんせつ きせきシリーズ)は、日本ファルコムが開発・発売しているコンピュータRPGの《英雄伝説シリーズ》第3期の総称である。2004年(平成16年)に発表された『英雄伝説VI 空の軌跡』から始まる進行中のシリーズであり、これまでに『英雄伝説VI』と『英雄伝説VII』、『英雄伝説 閃の軌跡』、『英雄伝説 暁の軌跡』の4作品が発表されている。
シリーズ全般及びシリーズに共通する部分を中心として記述するが、登場人物については英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物で扱う。またシリーズ各作品の詳細についてはそれぞれの各項を参照。
概要
2024年現在、『英雄伝説VI 空の軌跡』、『英雄伝説VII』、『英雄伝説 閃の軌跡』、『英雄伝説 暁の軌跡』の4作品が発表されている。『暁の軌跡』以外の各作品はそれぞれ複数の作品で構成されており、ゲームタイトル数としては『暁の軌跡』を含めて通算で9作が発表され、シリーズは現在も継続している(詳細は#シリーズ一覧を参照)。
シリーズ作品は全てゼムリア大陸と呼ばれる架空の大陸を舞台としており、同一の世界設定を共有している。また、時間的な隔たりも短く、一部のキャラクターは作品を跨いで登場する(登場人物については英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物を参照)。作中では導力と呼ばれるエネルギーによって動く導力器がインフラストラクチャーとして広く普及しており、魔法も導力器によって発動する(詳細は#世界設定を参照)。
コンピュータRPGとしては、シンボルエンカウント方式、コマンド入力方式の戦闘を基本にしたものになっている。一部に作品固有のシステムなどもあるが、ゲームシステムに関しても基本的な部分は共通している。(詳細は#ゲームシステム、#戦闘システムを参照)
2017年8月までのシリーズ累計販売本数は公称320万本[1]。
〈英雄伝説シリーズ〉としての位置づけ
軌跡シリーズは、〈英雄伝説シリーズ〉としては、第1期〈イセルハーサ編〉、第2期〈ガガーブトリロジー〉に続く第3期シリーズにあたる(下表参照)。〈イセルハーサ編〉、〈ガガーブトリロジー〉のいずれとも世界設定は共有しない。
〈英雄伝説シリーズ〉のナンバリング作品としては、『空の軌跡』の3作品は『英雄伝説VI』にあたり[2]、『零の軌跡』と『碧の軌跡』は『英雄伝説VII』にあたる[注 1]。『閃の軌跡』については、『英雄伝説VIII』という表記や呼称が日本ファルコムによって公式に用いられたことはない。
第1作の『空の軌跡FC』は発売当初は『英雄伝説VI 空の軌跡』のタイトルを付けられていたが、『空の軌跡SC』以降ではタイトルから〈英雄伝説シリーズ〉としてのナンバリングは外されている。
第1期:イセルハーサ編
『I』・『II』
第2期:ガガーブトリロジー
『III』・『IV』・『V』
空の軌跡FC
空の軌跡SC
第3期:軌跡シリーズ
空の軌跡 the 3rd
零の軌跡
碧の軌跡
閃の軌跡
閃の軌跡II
閃の軌跡III
暁の軌跡
シリーズ一覧
2004 | 空の軌跡FC |
---|---|
2005 | |
2006 | 空の軌跡SC |
2007 | 空の軌跡 the 3rd |
2008 | |
2009 | |
2010 | 零の軌跡 |
2011 | 碧の軌跡 |
2012 | |
2013 | 閃の軌跡 |
2014 | 閃の軌跡II |
2015 | |
2016 | 暁の軌跡 |
2017 | 閃の軌跡III |
空の軌跡
- 英雄伝説 空の軌跡FC(Windows、2004年6月24日発売)
- 英雄伝説 軌跡シリーズの第1作目。リベール王国を舞台に、遊撃士のエステル・ブライトとヨシュア・ブライトの冒険を描く。
- 「FC」は第1章(First Chapter)を意味する。発売当初は『英雄伝説VI 空の軌跡』という題名だったが、「SC」 (Second Chapter = 第2章) の発売以降に現在の題名に改められた。
- 英雄伝説シリーズとしては初めてコンシューマーゲーム機に自社移植され、PlayStation Portable(PSP)版が2006年9月に発売された。
- 英雄伝説 空の軌跡SC(Windows、2006年3月9日発売)
- 『FC』の後編にあたり、『FC』の直後から始まる。
- 英雄伝説 空の軌跡 the 3rd(Windows、2007年6月28日発売)
- 『SC』の後日譚で、この作品では『SC』に登場したケビン・グラハムが主人公となる。
- 短いサイドストーリーが豊富に用意されており、登場人物たちの過去の話や『零の軌跡』以降の伏線となるエピソードが語られる。
零の軌跡・碧の軌跡
- 英雄伝説 零の軌跡(PlayStation Portable、2010年9月30日発売)
- 舞台をクロスベル自治州に移し、警察官のロイド・バニングスを主人公とした話を描く。
- PSP版『空の軌跡』のヒットを受け、英雄伝説シリーズとしては初めて、コンシューマーゲーム機をオリジナルプラットフォームとしている。
- 英雄伝説 碧の軌跡(PlayStation Portable、2011年9月29日発売)
- 『零の軌跡』の続編。
閃の軌跡
- 英雄伝説 閃の軌跡(PlayStation 3, PlayStation Vita、2013年9月26日発売)
- 舞台をエレボニア帝国に移し、士官学院生のリィン・シュバルツァーを主人公とした話を描く。
- フィールド上のキャラクターのグラフィックは『碧の軌跡』までは3頭身で描かれていたが、本作品から7頭身程度に頭身が上げられた。
- PlayStation 3とPlayStation Vitaの2種類のハードで発売され、PlayStation Network(PSN)を介したクロスセーブに対応。
- 英雄伝説 閃の軌跡I : 改 -Thors Military Academy 1204-(PlayStation 4、2018年3月8日発売予定)
- 『英雄伝説 閃の軌跡』のPlayStation 4版。クロスセーブによりPS3版・Vita版からのセーブデータ継承可能。
- 英雄伝説 閃の軌跡II(PlayStation 3, PlayStation Vita、2014年9月25日発売)
- 『閃の軌跡』の続編。
- 軌跡シリーズの10周年記念タイトルという位置づけの作品となっている。
- 英雄伝説 閃の軌跡II : 改 -THE EREBONIAN CIVIL WAR-(PlayStation 4、2018年4月26日発売予定)
- 『閃の軌跡II』のPlayStation 4版。クロスセーブによりPS3・Vita版からのセーブデータ継承可能。
- 英雄伝説 閃の軌跡III(PlayStation 4、2017年9月28日発売)
- 『閃の軌跡II』の続編。『閃の軌跡II』の終了時より1年ほど経ち、士官学院の教官となったリィン・シュバルツァーを主人公とした話を描く。
- 英雄伝説シリーズとしては初めて、据え置き型のコンシュマーゲーム機のみをオリジナルプラットフォームとしている。
- 英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA-(PlayStation 4、2018年秋発売予定)
- 『閃の軌跡』シリーズの完結編。
暁の軌跡
- 英雄伝説 暁の軌跡(Windows、2016年8月31日開始)
- クロスベル自治州を中心にリベール王国やレミフェリア公国にも舞台を広げ、準遊撃士のナハト・ヴァイスとクロエ・バーネットの物語を描く。
- 開発と運営はUSERJOY JAPANで、日本ファルコムは監修として関わっている[4]。英雄伝説シリーズとしても軌跡シリーズとしても初のオンラインゲーム(ブラウザゲーム)で、2016年8月にサービスが開始されて以降、2024年現在も続編の章が追加されていっている。
- 『閃の軌跡II』と同じく、軌跡シリーズの10周年記念タイトルという位置づけの作品となっている。
派生作品
- ヴァンテージマスターポータブル(PlayStation Portable、2008年4月24日発売)
- 1997年に発売されたWindows用ソフト『ヴァンテージ・マスター』をPSP向けに日本ファイルコムが自社リメイクした作品で、リメイクにあたって隠しキャラクターとして『空の軌跡』のキャラクターが追加された。
- 2017年に発売された『閃の軌跡III』では、『ヴァンテージ・マスター』のオリジナル部分をカードゲームにアレンジしたミニゲームが遊べるようになっている。
- イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ(PlayStation Portable、2010年7月29日発売)
- 日本ファルコムのもうひとつの看板作品であるイースシリーズのキャラクターと『空の軌跡』のキャラクターが登場する対戦ゲーム。
- 軌跡シリーズからは『空の軌跡』だけでなく、本作品の発売時点では未発売だった『零の軌跡』から、ロイド・バニングスとエリィ・マクダエルが登場している。
- 那由多の軌跡(PlayStation Portable、2012年7月26日発売)
- 〈英雄伝説 軌跡シリーズ〉と異なりアクションRPGで、舞台もゼムリア大陸ではなく、その他の設定も共有していないが、〈軌跡シリーズ〉のひとつにあたる。
世界設定
七耀暦 | 作品名 | 前作との差 |
---|---|---|
1202年 - 1203年 | 空の軌跡FC | |
空の軌跡SC | 「FC」の直後[5] | |
1203年 | 空の軌跡 the 3rd | 「SC」の約半年後 [6][5] |
1204年 | 零の軌跡 | 「the 3rd」の数カ月後[5] |
碧の軌跡 | 「零」の数カ月後[5] | |
閃の軌跡 | 「碧」と同時期 | |
1204年 - 1205年 | 閃の軌跡II | 「閃の軌跡」の約1カ月後 |
1206年 | 閃の軌跡III | 「閃の軌跡II」の約1年後 |
これまでに発表されているシリーズ作品全てが、ゼムリア大陸という名の架空の大陸を舞台とし、七耀暦という架空の暦を用いている。第1作「空の軌跡FC」から2017年現在の最新作「閃の軌跡III」までの事件はおよそ4年ほどの範囲に収まっているため、ある国を舞台にした作品で登場した人物が、他の国を舞台にした作品で登場することもある。
作品の舞台となっている時期から約50年前に起きた「導力革命」と呼ばれる技術革命によって、導力と呼ばれる神秘のエネルギーを使って動く導力器が広く普及しインフラストラクチャーとなっている(詳細は#導力を参照)。
世界情勢
ゼムリア大陸の西部が各作品の舞台となっており、大陸西端に位置するエレボニア帝国とその東隣に位置するカルバード共和国の2大国が覇権を争っている。『空の軌跡』の舞台であるリベール王国と『VII』の舞台であるクロスベル自治州は、共にこの2大国に挟まれた弱小地域となっている。
- リベール王国
- 詳細は「英雄伝説VI 空の軌跡#リベール王国」を参照
- 『空の軌跡』の舞台。『暁の軌跡』にも登場。大陸南西端に位置する王国で、北をエレボニア帝国、東をカルバード共和国と隣接する。現在は老女王アリシアII世が統治している。千年以上の歴史を誇り、君主制を布いているが貴族制は約100年前に廃止されている。小国でありながらも豊富な七耀石資源と高い導力器技術、そして女王の巧みな外交によってエレボニア・カルバード両大国とも対等な関係を保っており、緊張感の高い両大国の間に位置する緩衝国として働いている。
- エレボニア帝国
- 詳細は「英雄伝説 閃の軌跡#エレボニア帝国」を参照
- 『閃の軌跡』の舞台。大陸西端に位置し、大陸でもカルバード共和国と覇を競う軍事大国で、リベール王国同様に長い歴史を持つ。現在は皇帝ユーゲントIII世が元首の地位にあり、皇帝の信任も厚い鉄血宰相ギリアス・オズボーンが国政において辣腕を振るっている。
- 貴族制度が存在し、現在も大貴族が大きな権勢を誇っているものの、平民出身のオズボーンの進める改革もあって、既得権を奪われつつある大貴族を中心とした「貴族派」と、オズボーンを中心とした「改革派」の対立が先鋭化している。
- カルバード共和国
- 大陸西部にあり、エレボニア帝国とリベール王国の東に位置する民主国家で、エレボニア帝国に並ぶ軍事大国。民主制に移行したのはゲーム本編のおよそ100年前で、国としての歴史は浅い。現在の国家元首はサミュエル・ロックスミス大統領。
- 移民を多く受け入れており、大陸東部からの移民による独自の文化を持つ「東方人街」というものも存在する。しかし、移民受け入れ政策を不満としたテロ事件も多く発生していて、治安を悪化させる要因となっている。
- クロスベル自治州
- 詳細は「英雄伝説VII#クロスベル自治州」を参照
- 『VII』の舞台。『暁の軌跡』においても物語の展開上、主要な舞台となる。大陸西部に位置し、西はエレボニア帝国、東はカルバード共和国と国境を接し、両国に挟まれている。長年に渡って帝国と共和国の領土争いの対象となってきた地域であり、70年ほど前に両国を宗主国とした自治州として成立した。自治州の成立以来、宗主国である帝国と共和国からは事実上の属領として扱われており、委任統治費として両国に税収の10%を上納している。自治州法により軍隊を保有することが出来ないため、代わりに「警備隊」を保有している。リベール王国とは国境を接していないが、同国から見て北東に位置する。
- 中心都市のクロスベル市は大陸有数の金融都市であり、大陸屈指の銀行であるIBCの本社も所在しているが、裏ではマフィアや犯罪組織が跋扈するなど犯罪都市としての側面も内包し、「魔都クロスベル」と呼ばれている。
- レミフェリア公国
- 『暁の軌跡』の舞台の一つ。大陸北部に位置する公国。現在の国家元首はアルバート・フォン・バルトロメウス大公。厳しい寒冷な気候。森林と湖に代表される風光明媚な自然を有しており、諸外国からの観光客が多く集まっている。
- 大陸随一の医療先進国であり、大公家と縁のあるセイランド社をはじめとする大手の医療機器メーカーが数多く存在する。クロスベル自治州にある聖ウルスラ医科大学の設立にも協力している。
-
- 公都アーデント
- レミフェリア公国の首都。北海に面した歴史ある都。 昔ながらの街並みの古都と、大病院や製藥会社が立ち並ふ近代的な街並みの新市街に大別される。導力化も進んでおり、治安も比較的悪くない。飛行船の発達で海運が廃れたことで港灣区は海浜公園になってあり、觀光名所の《シカの像》がある。
- 公国は経済的にも裕福な国ではあるが、その一方で公都には貧困層の住民の集まるスラム街も存在する。この下町は、クロスベル自治州で出版された娯楽小説『闇医者グレン』の舞台ともなった。
- アルテリア法国
- ゼムリア大陸で広く信仰されている七耀教会の総本山である都市国家。大陸中央に位置し、聖地として大陸全土から信徒が訪れる。面積は非常に小さいながらも各省庁などは揃っており、国家としての体裁は整っている。
- ノーザンブリア自治州
- 北方に位置する自治州。かつては大公家によって統治されたノーザンブリア大公国だったが、30年ほど前に「塩の杭」と呼ばれる謎の物体が突如国内に出現した事件(「塩の杭」事件)により、国土の大半が塩と化す壊滅的な被害を受けたことで大公国が崩壊し、自治州となる。
- 大公国が壊滅して以降は多くの人々が貧困や飢餓に苦しんでいる。そうした事情から、外貨獲得のために「北の猟兵」と呼ばれる大きな猟兵団を抱える。
- レマン自治州
- 大陸中西部に位置する自治州。オーブメント開発の主軸を担うエプスタイン財団や、遊撃士協会の総本部がある。同州のル=ロックル峡谷には遊撃士のための訓練場があり、「SC」序章の舞台になっている。
- オレド自治州
- 大陸内陸にある小さな州。農産物や温泉などが名物。
導力
〈軌跡シリーズ〉の世界では、神秘のエネルギーである導力(どうりょく)によって動く、導力器(オーブメント)という機械が広く普及している。導力は七耀石から取り出される神秘のエネルギーであり、消費しても時間が経てば自然に充填されるという特性を持つ。導力器はエプスタイン博士が古代遺物(アーティファクト)の研究から50年前に発明したものであり、この技術革命は導力革命と呼ばれる歴史の大きな転機となっている。以降、導力器は照明・暖房・通信・兵器・乗り物と非常に幅広く使われるインフラストラクチャーとなっている。内燃機関も存在してはいるが、導力に比べて効率が悪いため、作中ではほとんど用いられていない。
シリーズ内の魔法は導力魔法(オーバルアーツ)と呼ばれ、戦術オーブメントと呼ばれる魔法用の導力器によって発動される設定となっている。
- 七耀石(セプチウム)
- 鉱山等から採掘される天然資源の結晶体。地・水・火・風・時・空・幻という7つの属性を持ち、導力を生み出すため、重要なエネルギー資源となる。商店や銀行などの施設で換金可能なほか、加工したものは導力器に結晶回路(クオーツ)として組み込まれ、利用される。『空の軌跡』の舞台であるリベール王国は、七耀石の名産地としてしられている。七耀石の欠片はセピスと呼ばれ、戦術オーブメントにセットするクオーツの原料となる。魔獣はセピスを好む性質を持ち、魔獣を倒すとセピスを入手出来る。
- 戦術オーブメント
- 戦術オーブメントを使った導力魔法については#アーツを参照
- 導力魔法(アーツ)を使うためのオーブメントで、エプスタイン財団が唯一の開発元。7つ[注 2]あるスロットにクオーツをセットし、アーツを発動する。第五世代となる「エニグマ」では導力通信(携帯電話)の機能が加わっている。
- 導力魔法を使えるようになるほか、同調することで使用者の身体能力を向上させる作用を及ぼす。
古代遺物
古代遺物(アーティファクト)は大崩壊以前の古代ゼムリア文明の時代に作られた道具であり、この古代遺物の研究から導力器が生まれている。字義どおりに古代の遺物であるため、多くはその力を失った状態で遺跡などから発掘されるが、力を失わずにいるものも存在し、その中には強大な力を持つ物もある。
七耀教会ではアーティファクトを「早すぎた女神の贈り物」と定義して無断所持・不法使用を禁止しており、力を持ったままのアーティファクトを回収・管理している。力を失った物は教会の回収対象から外れるが、力を失ったアーティファクトは解析することも出来ず、役に立たない。
- 七の至宝(セプト・テリオン)
- 古代の人々が女神(《空の女神》エイドス)から授かったとされる7つの《古代遺物》。7つの至宝はそれぞれ地・水・火・風・時・空・幻の7つの属性に対応している。『閃の軌跡III』までに、地・火・空・幻の4つの至宝にまつわる物語が語られている。
- それぞれの至宝には、至宝の行く末を見守ることを使命とした、女神が遣わした聖獣のような存在が1体ずついることが示唆されている。
-
- 輝く環(オーリ・オール)
- 《空》を司る至宝。空中都市《リベル=アーク》の中枢でもある。「人間の願望を無限に叶える」とされているが詳細な機能は現時点では不明。自身に害を与える存在に対して防衛機能を発揮していることから、極めて高度な判断力を持った人工知能の一種と思われる。ワイスマンと共に登場した時は名前通りの姿をしていたが、本体は非常にコンパクトに作られている。「SC」ではワイスマンが自身に取り込んで「アンヘル・ワイスマン」に変貌するも能力を制御しきれずに暴走させてしまう。その後、「the 3rd」でカンパネルラが《盟主》に杖ごと献上した。
- 「SC」に登場する竜レグナートによって行く末を見守られていた。
- 虚ろなる神(デミウルゴス)
- 《幻》を司る至宝。因果律を操ると言われる。高位の人格を持つ至宝であったため《輝く環》のように人間の願望を無限に叶えることはなかった。だがそれ故に人の業や世界の不条理を理解したため次第に心が病み、最終的には自らを消滅させてしまった。《零(ゼロ)の至宝》はキーアを核として失われた《幻の至宝》を再現しようとした結果生まれた「人の手によって創られた至宝」。《零の至宝》は《幻の至宝》を再現する過程で、本来の《幻》だけでなく《空》と《時》の奇蹟を行使する力も得ている。上位三属性の力によって《零の至宝》は世界の理や歴史に干渉し、その結果を自在に変貌させる能力を持つ。「零」の冒頭でロイド達が《太陽の砦》に突入するシーンは単なる予告ではなく、キーアが因果律に干渉する前の歴史で、その中でロイド達は暴走したヨアヒムに殺害される末路であったが、キーアが干渉したことでレンとパテル=マテルの協力を得て生き延びることが出来た。
- 『VII』に登場する神狼ツァイトによって行く末が見守られていた。
- 巨イナル一(おおいなるいち)
- かつて1200年前にエレボニア帝国に存在した猛き力《焔》を司る至宝《アークルージュ》と靭き力《大地》を司る至宝《ロストゼウム》が《大崩壊》の際に衝突し混ざり合うことで誕生した《鋼の至宝》ともいうべき存在。内部で無限に自己相克を繰り返す究極にして不安定な力の源。
- この二つの至宝は共に守護神の形をとり人々に奇蹟と恩恵を授けていたが、ある時期からそれぞれの至宝を授かった人々が相争うようになり、二つの至宝はその人々の願いを聞き届け直接ぶつかり合うこととなった。至宝同士の千日にもわたる戦いは人間が後悔しても最早止まらず大災厄をもたらし、帝国を暗黒の焦土と化して相打ちという形で終わりを迎え、この時の衝突によって二つの至宝は融合して超越的な存在となった。しかしそれは最早人間の手に負えるものではなく、至宝の眷属と聖獣たちは何度も封印を試みるも悉く失敗する。最終的に上位次元に存在する本体から《大地》の眷属である地精が器になる騎士人形を造り、《焔》の眷属である魔女がその器に《鋼》を分割することで封印に成功し、灰・蒼・紫・緋・銀・金・黒の《七の騎神(デウス=エクセリオン)》が誕生した。しかし、放流する力の根源は人々や世界に破壊欲や闘争心などの狂気を突発的に植え付ける呪いとして残り、800年前の《暗黒竜》や250年前の《獅子戦役》、そして《ハーメルの悲劇》などを引き起こした「魔が差す」原因として今尚帝国を蝕みつつあり、女神によっても最早取り除くことは不可能だと言われている。
組織
遊撃士協会(ブレイサー・ギルド)
民間人の安全と地域の平和を守ることを第一の目的とした遊撃士(ブレイサー、ゆうげきし)たちによる民間団体。『空の軌跡』の主人公であるエステルとヨシュアも遊撃士(当初は準遊撃士、後に正遊撃士に。)であるため、協会に所属している。本部はレマン自治州にあり、「国家権力に対する不干渉」を規約として掲げることにより、ゼムリア大陸各地に支部を持っている。その中立性から、時には国家間交渉の仲介役を担う場合もある。「支える篭手」の紋章を掲げる。
遊撃士はまず見習いである準遊撃士となり、実績を重ねて正遊撃士となる。正遊撃士はその人格・実績に応じてAからGの7階級に区分されているが、停戦などの国家間交渉を担う関係上、上位の正遊撃士にはある程度の外交術が要求される。公式での最上級階級であるA級遊撃士は大陸全土で20数名程度。非公式にはさらに上となるS級が存在し、国家に大きく関わる事件の解決をした者に与えられている。S級遊撃士は大陸全土で4人しか存在しない。エステルの実父カシウスはS級遊撃士の1人であったが、リベールの異変直前にリベール王国軍に復帰し遊撃士を辞めているため、現在では3人しかいない。協会本部がカシウスの後釜となる人材に昇格のオファーを「S級の数を揃えておきたい」ために行っている描写があることから、最大で4人しか任命されない地位の可能性が高い。
七耀教会(しちようきょうかい)
ゼムリア大陸で最も広い信仰を集める宗教組織で、空の女神エイドスを信奉している。七耀暦500年頃に誕生し、暗黒時代と呼ばれた時代の平定に貢献した。総本山はアルテリア法国。封聖省や典礼省といった組織をもっている。
- 星杯騎士団(グラールリッター、せいはいきしだん)
- 七耀教会が擁する騎士団。教会組織の中では封聖省の隷下にあり、本部はアルテリア法国にある。12人の《守護騎士(ドミニオン)》を筆頭として、その下に正騎士・従騎士の称号を持つ者達が属し、総数は1000人ほど。主な任務は古代遺物(アーティファクト)の捜索及び回収だが、アーティファクトを悪用する者や、教会より「外法」の認定を受けた者を抹殺するなどの「汚れ仕事」を請け負う一面も存在する。
- 守護騎士(ドミニオン)
- それぞれが二つ名を持つ第一位から第十二位の12人の星杯騎士。
- 守護騎士になるためには《聖痕(スティグマ)》と呼ばれるものが顕現することが条件の1つとなっており、時代によっては必ずしも全ての席が埋まるわけではない。
- 二つ名は必ず付けなくてはならず、各騎士が拝命時にそれぞれ独自に決めることが出来る。二つ名は変更することも可能だが、実際に変更した例は少ないらしい。
- メルカバ
- 星杯騎士団が極秘裏に使用する飛行艇。七耀暦1178年頃に運用が開始された。守護騎士1人に1隻の専用艇があり、計12隻存在する。操縦は数名の従騎士が担当。表面には鏡面装甲が施されており、光学迷彩によるステルス機能も装備されている。
- 元々は「天の車」という飛行艇型アーティファクトだったが、そこにエプスタイン財団から極秘に提供された技術を用いることで、現在の姿である「メルカバ」へと改造された。機動性も非常に高い。
身喰らう蛇(ウロボロス)
世界に暗躍する謎の結社で、単に《結社》とも呼ばれる。盟主(グランドマスター)と呼ばれる人物を筆頭に蛇の使徒(アンギス、へびのしと)や、執行者(レギオン、しっこうしゃ)と呼ばれるエージェントを多数従えている。導力器では他を圧倒的に超える技術力を持ち、導力人形や戦車、更には巨大な飛行戦艦をも所有する。特に《教会》とは長い間対立しており、歴史の裏で幾度も渡り合った宿敵となっている。「身喰らう蛇」の読みは「ウロボロス」だが、単に「みくらうへび」と呼ばれることも多い。
- 蛇の使徒(アンギス)
- 各々が特殊能力を持つ《結社》の実動部隊幹部で[7]、第一柱から第七柱までの7人が存在。欠員が出ると補充される。
- 執行者(レギオン)
- 全員が桁外れな戦闘力を誇る《結社》の実動部隊長たち[8]。蛇の使徒の傘下として彼らの計画を実行する存在だが使徒とは上下関係に無く、計画への参加に当たっては個々の欲求を最優先しても良いとされる[8]。このため、内容や主導する使徒等が意に沿わない計画の参加要請は断れる他、個人的な事情で《結社》の活動を妨害することすら認められている。なお、計画妨害に動いたとしてもハッキリと脱退を宣言しない限りは《執行者》の一員として扱われ続ける。
- 《執行者》となるには「実力以外に心に闇を抱えていることが条件」であるとされ、実力的には《執行者》並であっても勧誘されない者もいる。《執行者》になると「執行者ナンバー」と呼ばれる番号を持ち、これまで登場している《執行者》全員がおおむね戦闘スタイルに対応した何らかの二つ名と合わせて名乗っている。
- 十三工房
- 《身喰らう蛇》の研究機関。総括責任者は、F・ノバルティス博士。十三工房とは12の古代技術を持つ工房のネットワークのこと。クロスベルに存在する《ローゼンベルク工房》もその一つ。
- オルフェウス最終計画
- 《結社》が進める謎の計画。幾つかの段階があるらしく、「閃II」までで2種類の計画の存在が明らかとなっている。
-
- 福音計画
- 《結社》によって実行された人の進化を促すための計画。《ゴスペル》と呼ばれる機械を用いて実験を行い、地震や洗脳といった様々な事象を引き起こさせた。最終的にワイスマンは人を絶対の理性と究極の知性を持つ段階まで進化させることが目的だと思っていたが、実際は《輝く環》を手に入れるための計画であり、ワイスマンの破滅などは全て《盟主》の予測の上であった。「オルフェウス最終計画」の第一段階で、盟主への《輝く環》献上をもって終了する。
-
- 幻焔計画(げんえんけいかく)
- 「オルフェウス最終計画」の第二段階。「碧」での《零の至宝》を巡る一件が皮切りになっており、二幕構成の計画になっている。「碧」におけるクロスベルでの一連の事件が第一幕で、『閃』(主に「閃II」)におけるエレボニア帝国での内戦の一連の事件が第二幕となっている。クロスベルでの第一幕が本格化した後はクロスベルを訪れていた《結社》のメンバーも順に次の舞台であるエレボニア帝国方面へ移動する。第一幕はノバルティスとアリアンロード、第二幕はヴィータ・クロチルダがそれぞれ主導する。
- 第一幕では錬金術師の末裔クロイス家と密かに手を組み、彼らを支援する形で立ち回った。前述のように部隊が帝国に移ったため、第一幕の最終的な仕切りはクロイス家によるものとなった。 しかし特務支援課の「諦めない」思いの前には計画は頓挫し、クロイス家の完敗に終わる。
- 舞台の移行後は《結社》のメンバーが帝国方面で多数確認されるようになり、そのため星杯騎士団も《零の至宝》の一件には戦力をあまり割くことが出来なかった(しかし実際に「碧」と「閃II」に共通して登場したのは主にブルブランとデュバリィの2人だけで、他のメンバーは登場していない〈「閃II」で語られなかった帝国西部にいたかは不明〉)。
- 第一幕では七の至宝の1つ「《虚ろなる神(デミウルゴス)》」が、第二幕では「巨イナルチカラの欠片」と呼称される巨大人型兵器「騎神」同士の戦いが内容の中核になっている。
- しかしこの計画は第二幕の最後の段階で、テロリストに狙撃されて生死不明となった後に突如生還して姿を見せたギリアス・オズボーンによって乗っ取られることになり、主導者であったクロチルダもオズボーンの配下に手傷を負わされて無念の撤退をするという結末を迎える。
- 1年半後に計画の奪還を目指してカンパネルラが派遣されるが、クロチルダを除く六柱の満場一致でオズボーンと共に計画を強行。計画は完遂されるが、世界の崩壊を招く《巨いなる黄昏》を引き起こしてしまう。
猟兵団(イェーガー)
特に優秀な傭兵部隊を呼ぶ称号で[9]、作中には名前だけのものも含めさまざまな猟兵団が登場している。ミラ次第でどのような(非武装の民間人を虐殺するような)仕事であっても請け負うため、民間人保護を目的とした遊撃士協会とはしばしば対立することがある[10]。
- ジェスター猟兵団
- 元はエレボニア帝国周辺の自治州を中心に活動していた猟兵団で「FC」・「SC」の半年ほど前に忽然と行方不明になっていたが[9]、「FC」の時期に「帝国遊撃ギルド連続襲撃事件」を起こしてカシウス立案による遊撃士協会と帝国軍による共同反攻作戦によって壊滅させられる[11][12]。
- この襲撃事件は《身喰らう蛇》の《執行者》カンパネルラがカシウスをリベール国外へと陽動するために仕組んだものであり[11][12]、この際カンパネルラは同猟兵団を「手持ちの猟兵団」と呼んでいたことから、《身喰らう蛇》の下部組織の一つと推測される。また、《執行者》レーヴェは同猟兵団に一度稽古をつけたことがある[11]。またレーヴェはリシャール大佐の創設したリベール王国軍情報部に潜入する際、「ジェスター猟兵団出身のロランス・ベルガー」という架空の身分を使用している[9]。
- 北の猟兵
- ノーザンブリア自治州に拠点を置く猟兵団。元はノーザンブリア大公国の正規軍であったが、「塩の杭」事件での公国壊滅後、祖国復興資金として外貨を獲得するために、猟兵団として様々な勢力に雇われるようになる。元は正規軍なので強力な装備を持ち、練度も高い。「the 3rd」の最序盤に敵として登場する他、「閃Ⅱ」ではアルバレア公に雇われた部隊が登場する。また、「閃」の元A級遊撃士サラ・バレスタインは大公国崩壊後の孤児時代同猟兵団に身を寄せていた経歴を持つ。
- 赤い星座
- 大陸西部に神出鬼没で現れる最強の武力集団で、その起源は中世の狂戦士「ベルゼルガー」の一族にまでさかのぼる。《闘神》と呼ばれるバルデル・オルランド団長の下、副団長にその弟シグムント・オルランドを据える。ほぼ全ての団員が一騎当千の力を持ち、戦場における単純な戦闘力においては帝国軍や結社の戦闘部隊をも上回る。『VII』の主役の1人ランディ・オルランドは団長バルデルの息子であり、同猟兵団の部隊長をしていた過去を持つ。
- 資金源として、表向きは「クリムゾン商会」や高級クラブ「ノイエ=ブラン」を経営している他、裏でも詐欺師ミンネスと取引を行い、武装を貸し与えるなどして資金稼ぎを行わせている。
- 特殊な武器工房から武器を調達することもあり、それらの武器はかなり凶悪で強力な性能を秘めている。現在のところ猟兵時代のランディの武器であるブレードライフル《ベルゼルガー》と、シャーリィ・オルランドの得物であるチェーンソー付き火炎放射器内蔵ライフル《テスタ=ロッサ》が登場している。
- 西風の旅団
- 大陸西部において「赤い星座」と双璧をなす武力集団。団長は《猟兵王》と呼ばれ、《闘神》とは長年に渡る宿敵同士であった。「零」の8年前にはマルコーニが「ルバーチェ商会」の会長になるときに雇われ、ガルシアはその際に商会に移籍した。「碧」の半年前には《猟兵王》と《闘神》が激突して相打ち、両者とも死亡したとされている。
- ニーズヘッグ
- 「閃」及び「閃Ⅱ」のエレボニア帝国内戦において貴族連合に雇われた猟兵団。竜の紋章を掲げ、各部隊は体の器官(右腕、胃袋、拳など)の名を持つ。猟兵団としては比較的高ランクの集団で、手堅い仕事を行うことで知られる。構成される部隊毎の横の繋がりが非常に希薄で、団の全貌を正しく把握しているのは所属人員のほんの一握りとされる。ある部隊が壊滅しても犯罪者などを取り込むことで部隊を立て直してしまう特徴がある。「暁」の主人公の一人、ナハト・ヴァイスは、同猟兵団の少年部隊の部隊長として活動していた過去を持つ。
技術研究機関・導力機器メーカー
いずれも各国を代表する技術機関、メーカーで、製品を他国に輸出をしているため、その名前はシリーズをまたいで登場している。
- エプスタイン財団
- 導力器を発明したエプスタイン博士の死後に設立された財団。導力器の研究開発や普及活動を行っており、アーツに使う戦術オーブメントを製造しているのは本財団のみとなっている。
- ツァイス中央工房(ZCF)
- リベール王国の工房都市ツァイスにあり、オーブメント技術の最先端研究が行われる中央工房は大陸でも有名な技術工房。「Zeiss Central Factroy」の頭文字を取って《ZCF》とも呼ばれる。
- ストレガー社
- 人気スニーカーを生み出すメーカー。『空の軌跡』の主人公であるエステルやケビンも、このメーカー製のスニーカーの愛好者。
- ラインフォルト社
- 巨大な技術メーカーでエレボニア帝国に本拠地がある。導力銃や導力兵器の開発、製造を行う。また、導力鉄道や飛行船の開発にも手を広げている。
- ヴェルヌ社
- カルバード共和国に本拠を置く巨大総合技術メーカー。エレボニア帝国のラインフォルト社と双璧をなす武器・兵器開発の老舗として有名で、導力駆動車の分野で先行している。
- セイランド社
- レミフェリア公国の有名な医療機器メーカーで、聖ウルスラ医科大学の医療機器もほとんどがセイランド社のもの。
その他の組織
- 釣公師団
- リベールの元貴族であるH.フィッシャーが設立した釣り協会。釣りの面白さを世に広めていくことを目的としている。本部はリベール王国の王都グランセルにあり、王国以外でもクロスベル市に支部を構えている。
- 《D∴G教団》
- 空の女神の否定を教義とし、悪魔を崇めるカルト教団。大陸各地で多数の子供を誘拐し、「儀式」と称した人体実験で数多くの犠牲者を出すなど非道の限りを尽くした。七耀暦1198年ごろに行われた殲滅作戦で《教団》本体は壊滅するが、現在でも残党が各地で様々な事件を起こしている。実際には「女神を否定する」ことを主義としており、悪魔を崇めるというのは否定の理屈に便利だからという理由で行っているに過ぎない。
- 「碧」において、後述のクロイス家が《幻の至宝》を再現するために生み出した組織であったことが判明する。しかし傀儡でしかなくクロイス家が大元であることは知らなかったという。
- クロイス家
- かつて女神より《七の至宝》の1つ《幻の至宝》を授かった高度な錬金術を使う一族。過去にクロスベルの星見の塔や、太陽の砦最下層にある《D∴G教団》の御子の揺篭等を作成した。導力技術が発達した現在は、錬金術と融合させることで魔導科学という分野を生み出した。
- 現在の当主はディーター・クロイス。しかし一族の使命と錬金術・魔導科学の分野では彼娘のマリアベルの方が詳しくて秀でている。
- 1200年前に《幻の至宝》が自らを消滅させてしまい失われた結果、一族は恐慌状態に陥り、その後、至宝を再現させることに取り付かれ、それを達成することが一族の悲願と使命となる。長年に亘る研究の結果、クロスベル全土を利用した巨大な式を構築し、人造人間《ホムンクルス》を利用した再現手法を編み出すに至る。「碧」の時期にその手法が実行可能となり、結果《零の至宝》が生み出されることになる。
- 現在、ディーターが総裁を務めるIBC(クロスベル国際銀行)は、クロイス家が《幻の至宝》の再現手法を研究し実行するための資金集めで銀行家を始めたのが前身。
歴史
〈軌跡シリーズ〉では七耀暦と呼ばれる暦が用いられており、『空』は七耀暦1202年から1203年、「零」・「碧」と『暁』は七耀暦1204年、『閃』は七耀暦1204年から1206年が舞台となっている。複数シリーズで語られる(過去の)主な出来事としては下記のようなことがあった。
- 大崩壊
- 各作品が舞台としている時代のおよそ1200年前にあった出来事で、当時繁栄していたゼムリア文明(古代ゼムリア文明)が消滅した事件。多くの技術や道具の製法も失われ、この事件で失われた技術で作られた道具は古代遺物(アーティファクト)と呼ばれるようになる。
- 獅子戦役
- 七耀暦950年頃にエレボニア帝国で勃発した、皇位継承を巡る内紛に端を発する内戦。帝国全土を巻き込み長期化する中、後に「帝国中興の祖」と呼ばれることになるドライケルス皇子が挙兵し、《槍の聖女》リアンヌ・サンドロットや《鉄騎隊》と共に内戦を終結に導いた。
- 導力革命
- 七耀暦1150年頃、古代遺物(アーティファクト)を解析したC・エプスタイン博士が、その技術を応用して導力器(オーブメント)を発明したことで起きた技術革命。導力器は大量生産が可能で多くの分野に応用できることから、徐々に世界中に広がり、人々の生活を飛躍的に豊かにしていった。
- 「塩の杭」事件
- 七耀暦1178年7月1日、旧ノーザンブリア大公国の公都ハリアスク近郊において「塩の杭」と呼ばれる巨大物体が空中から突如として出現し、大公国が崩壊に至った事件。
- 物体が出現してから影響が鎮まるまでの3日ほどで、公都ハリアスクを含む3つの行政区が塩の海となって壊滅し、大公国の人口の3分の1が失われる大惨事となった。
- 事件に際して国外に逃亡した大公の権威は地に墜ち、翌年、市民革命により大公家が打倒され、「ノーザンブリア自治州」が興される。大公国の正規軍の多くは困窮する民衆のために外貨を稼ぐべく猟兵となり、大陸でも最大規模の猟兵団「北の猟兵」が誕生することとなる。
- 百日戦役
- 七耀暦1192年にエレボニア帝国がリベール王国を侵略しようとした戦争。リベール王国は王都グランセル及びレイストン要塞を除く領土を瞬く間に占領されたが、王国軍大佐カシウス・ブライトが立てた反抗作戦によって戦線は一時膠着し、その後、エレボニア帝国が停戦と撤兵に応じ、翌年には両国の間で講和条約が結ばれた。開戦から停戦まで約100日であったため「百日戦役」の名で呼ばれる。
- 《D∴G教団》殲滅作戦
- 七耀暦1198年頃に実行された作戦。ゼムリア大陸各地に点在する《D∴G教団》の拠点を一斉に襲撃して《教団》の殲滅を狙った作戦で、各国の警察及び軍隊と遊撃士協会が共同戦線を張り、遊撃士協会のカシウス・ブライトが総指揮を執った。各拠点での戦闘は熾烈を極め、捕縛された《教団》信者の大半が自決し、さらに「儀式」の犠牲となった子供達の無残な遺体が大量に発見されるなど、地獄絵図そのものの光景が繰り広げられた。この作戦で《教団》本体は壊滅したが、大陸各地に残党が潜んで復活の時を待ち受けている。
- この作戦に前後して、結社《身喰らう蛇》と《星杯騎士団》も教団のロッジを壊滅させている。
- リベールの異変
- 七耀暦1203年にリベール王国で起こった異変で、同国中央にあるヴァレリア湖上空に「リベル=アーク」と呼ばれる浮遊都市が現れ、浮遊都市を中心とした広範囲で導力が全て停止してしまった事件を指す。その影響はリベール国内のみに留まらず、エレボニア帝国南部の一部の都市にまで及び、帝国側は浮遊都市を導力を停止させるリベールの新兵器だとして、帝国軍をエレボニアとリベールの国境付近に展開し、両国の戦争再発を招きかねない事態にまで発展した。結社《身喰らう蛇》によって「SC」終盤に起こされた事件であり、エステルたちの活躍によって浮遊都市「リベル=アーク」は崩壊し、無事解決する。
- 教団事件
- 七耀暦1204年に《D∴G教団》の幹部司祭であったヨアヒム・ギュンターがクロスベル自治州で起こした事件を指す。薬物で操られた自治州の警備隊が自治州中枢部を襲撃するなどしたが、ロイド達特務支援課の活躍で解決する。しかし、この事件でクロスベルの安全保障に懸念を持ったエレボニア帝国とカルバード共和国は、共にクロスベルへの圧力を強めていくこととなる。
- 西ゼムリア通商会議
- 七耀暦1204年8月31日にクロスベル自治州で行われた通商会議。
武術
- 八葉一刀流(はちよういっとうりゅう)
- 東方の剣士《剣仙》ユン・カーファイによって興された剣術の流派。刀・太刀を得物とする剣術で、一の型から七の型の7種の剣術の型[13]と、武器を失くした時などに使う素手による第八の型《無手》の計8つの武術で構成されている。その剣術の型を全て修め、更に1つを皆伝まで極めた者は《剣聖》と呼ばれ、世界でも指折りの実力者として名を知られるようになる。
- ちなみに各型には(おそらく基本として)型と同じ名前を持つ剣技が存在している。
- 二の型《疾風》
- 高速の動きで接近してすれ違いざまに敵を斬りつけて離脱する、一撃離脱タイプ・スピード主体の型。
- 劇中に登場した皆伝者は、A級遊撃士で《風の剣聖》の異名を持つアリオス・マクレイン。
- 四の型
- 詳細不明の型。
- 『閃』の主人公リィン・シュバルツァーが、この型に属する技である「紅葉切り」をクラフトとして使用している。
- 伍の型《残月》
- 居合抜きの型。達人になると、その斬撃の速さは斬りつけて刀を鞘に収めるまで敵に斬られたことを気付かせないほどのものとなる。
- 『空』で登場したリベール王国軍大佐のアラン・リシャールがこの型を独自にアレンジしたものを使用している。
- 七の型《無》
- 詳細不明の型。
- 『閃』の主人公リィン・シュバルツァーが灰の騎神搭乗時に使用する剣技「無想覇斬」がこの型に属している。彼がユンに師事していた時代に徹底的に叩き込まれた型とのこと。
- また、『空』に登場したカシウス・ブライトはいずれかの型の皆伝者だと判明しているが、自身の武術を「"無"にして"螺旋"」と表現したことからこの型を極めていた可能性が高い。(なお、もう一方の"螺旋"とは、泰斗流などと同じ東方武術の技法の一つを指すと思われる。こちらは『碧』にて概要が語られ、遊撃士リンによってロイド・バニングスに教授される描写がある)
- 八の型《無手》
- 武器が手元に無い時に使用する、その名の通り素手で戦う格闘術の型。拳や掌底による打撃を繰り出す。
- 泰斗流(たいとりゅう)
- 八葉一刀流と共に名を知られている東方の武術の流派。東方の神秘「氣」を体内で高め、解き放つことによって攻撃力や防御力を向上させての戦闘を得意とする。また高めた「氣」を放つ強烈な零距離攻撃や遠距離攻撃もある。基本的には格闘術が主だが、偃月輪といった得物を使用した武術の型もある。
- ヴァンダール流
- エレボニア帝国に伝わる2大剣術流派のひとつ。主に片手剣を得物とする剣術で、ヴァンダール家に代々伝わってきた。様々な状況への対応力の高さが売りであり、何かを"護ること"に秀でた守護剣術。
- アルゼイド流
- エレボニア帝国に伝わる2大剣術流派のひとつ。主に両手剣を得物とする剣術だが、槍やレイピアなども扱っている。2大流派の片割れであり守勢に優れるヴァンダール流とは対極の、防御を捨てた攻撃に特化した剣術。
- シュライデン流
- ノルティア州の武術でアルゼイド流やヴァンダール流に匹敵する歴史ある流派。
システム
本項ではシリーズ作品に共通するシステムを解説し、作品毎に固有の部分については各記事(英雄伝説VI 空の軌跡# システム・英雄伝説VII#システム)で扱う。また、戦闘に関するシステムについては#戦闘システムとして別途節を設けている。
基本システム
『空の軌跡』3作・『VII』・『閃の軌跡』ともに基本システムは同一であり、操作方法等も共通している部分が多い。主人公となるプレイヤーキャラクターを操作して、フィールドの移動やNPCとの会話、敵キャラクターとの戦闘などを行っていくことで物語を進行させ、最終的な物語の結末を目指すオーソドックスなスタイルのRPGとなっている。
フィールドやオブジェクト等は3Dで構成され、その上を2Dで描かれたキャラクターが動くスタイルとなる。『空の軌跡』では視点を左右に回転させることができるが、『VII』では各マップ毎に視点が固定されている。『閃の軌跡』ではキャラクターも3Dで描画され、視点も左右だけでなく上下にも動かすことが可能となっている。
プレイヤーキャラクター移動時のフィールドには町や平原、洞窟や建造物といった場所が存在し、フィールド上にはプレイヤーキャラクターのほかに、多くの場合NPCまたは敵が徘徊している。また、戦闘時には各々のフィールドに応じて特別な戦闘用のフィールドが出現する。なお、描画されたキャラクターの大きさに対する各フィールドの縮尺に、極端な差は生じない。
プレイヤーキャラクターとフィールド上の特定のオブジェクトが接触した場合、プレイヤーキャラクターの周りに吹き出しが出現し、決定 / 会話ボタンを押すとイベントが発生する。NPCであれば会話が始まる。また、フィールド上の敵キャラクターと接触した場合は戦闘が始まる。敵との接触方向により戦闘の開始状況が変わり、敵の後ろから接触すれば先制攻撃、逆に敵に後ろから接触されると敵の先制攻撃となる。
シナリオ構成
他の《英雄伝説シリーズ》同様、メインとなるシナリオの進行状況に応じて章(または話[注 3])に分けられている。また各作品によって呼び方は異なるが、『英雄伝説IV 朱紅い雫』のオープンシナリオのシステムを発展させた短いサブシナリオが、メインシナリオと並行して多数用意されている。
サブシナリオは原則としてプレイが必須ではなく、ほとんど達成せずにクリアすることも可能となっている。ただし達成することによって報酬が得られ、また作中でのキャラクターの評価(昇進)にも影響がある。
- 各作品に置けるサブシナリオの呼称
- 「FC」・「SC」:サブクエスト
- 「the 3rd」:扉(昇進システムがないため、評価への影響はない)
- 『VII』:支援要請(一部メインシナリオの進行に必須となるものもある)
ステータス
操作キャラクターの能力を決定するステータスは以下の通り。
- Status
- Parameter
- STR - 物理攻撃力。上昇すれば与えられるダメージが増える。
- DEF - 物理防御力。上昇すれば受けるダメージが減る。
- ATS - 魔法攻撃力。上昇すれば魔法で与えられるダメージが増える。
- ADF - 魔法防御力。上昇すれば魔法で受けるダメージが減る。
- SPD - 行動速度。上昇すると行動順が早く回って来る。
- DEX - 器用度。上昇すれば攻撃が当たり易くなる。
- AGL - 敏捷度。上昇すれば攻撃を避け易くなる。
- MOV - 移動力。一回の行動で動ける範囲。
- RNG - 攻撃範囲。攻撃の届く距離。
- Experience
- EXP - 経験値。敵を倒すことによって取得し、一定度貯まるとレベルが上がる。
- NEXT - 現在の総経験値に次にレベルが上がるまで必要な経験値を足した値。
装備
武器・衣服・靴・アクセサリーの4種類で装備することによってステータスにさまざまな変化を与える。主な効果は下記の通りとなるが、必ずしも下記の効果が出るとは限らず、また特殊な効果を持つ装備も多く存在する。各キャラクターにつきアクセサリーは2つまで、他は一つずつ装備可能となっている。ゲームが進行するに連れて、行く先々の店でより強力な装備を購入出来るようになっている他、任意のイベントや宝箱、あるいは敵を倒して手に入れる場合もある。
- 武器
- 主としてSTRを上昇させる。キャラクターによって使用できる武器の種類は固定されており(例:エステルは棒術具〈スタッフ〉、ヨシュアは双剣〈ツインエッジ〉)、固定種以外の武器は装備出来ない。武器装備をはずすと「練習用武器」を装備している扱いになる(攻撃力、攻撃範囲は0)。
- 衣類・靴
- 衣類はDEFとADFを、靴はDEF・MOV・AGLを主として上昇させる。武器とは異なり大半はどのキャラクターでも装備可能。一部には男性用 / 女性用や特定キャラのみのように使用者が限定される物もある。
- アクセサリ
- 効果は千差万別で、1種以上の状態異常を防ぐ、各種ステータス変更、銃器系武器の射程を伸ばす物などがある。衣類・靴同様、一部に使用者が限定される物もある。
料理
料理のレシピを覚えると「レシピ手帳」に記録され、食材をそろえることで料理を作れるようになる。レシピは対象料理を食べる(『空の軌跡』のみ)、またはレシピを発見することにより覚えることが出来る。料理は基本としてHPの回復効果を持ち、さらに種類による追加効果を持つ場合がある。また種類は少ないが攻撃アイテムとして使用する攻撃料理もある。
料理には「大皿料理」と「携帯料理」の2種類があり、「大皿料理」は作ったその場で消費され、パーティ全員に効果を及ぼす。「携帯料理」はその名の通り作ってもすぐには消費されず、持ち歩き、任意のタイミングで使うことができるが、薬などと同様に1人にしか効果を及ぼさない。
食材には、小麦粉 / 砂糖 / 塩の様な一般的な食材と、魔獣の骨 / 牙 / 甲羅 / 鶏肉など、魔獣の体の一部がある。入手方法は、一般的な食材の場合は店で購入し、魔獣食材は敵キャラクターを倒して得る。どちらも、釣った魚や宝箱から入手できる場合があるが、魔獣の体の一部は原則として購入できない。ただし、一定の条件を満たすことにより購入可能となる。
釣り
釣り場で餌と釣り竿を選択し[注 4]、タイミング良くボタンを押すことで魚を釣り上げるミニゲーム。「the 3rd」以外では、釣れた魚はアイテムとして追加される。「FC」・「the 3rd」では特定条件でしか行えないが、「SC」・『VII』・『閃』ではフィールド上に釣場が散在しており、原則としてフィールド移動が可能であればいつでも楽しめるミニゲームとなっている。
「SC」・『VII』・『閃』では、釣果(魚の種類・魚・餌・釣場・今までに釣った回数の合計)が「釣り手帳」に記録される。また、釣った魚がセピスやアイテムを吐き出すことがある。ゲーム開始当初は餌を店で購入することはできず、敵キャラクターを倒して入手する他、釣れた魚を餌として利用できる。ただし条件を満たせば、釣公師団で餌を購入することが可能になる。釣り竿はイベントや宝箱で入手することになる。
魔獣手帳
PSP版のみのシステム。今までに戦ったモンスターのステータス、弱点、落とすアイテム、落とすセピスが記録される。ただし『情報(または天眼)』のクオーツを装備(『空の軌跡』)しないと完全に記録されない。
データの引継ぎ
2回目以降では保存したクリアデータを引き継いでゲームを開始することが出来る。Win版では一部の手帳データ・通貨類・ゼムリアストーンを引き継ぐことができ、PSP版ではこれらに加えてレベル・アイテム・装備品の引き継ぎがある。またPSP版では引き継ぎ要素の取捨が可能となっている。なお、Win版の「SC」から採用されたものであるため、Win版「FC」には存在しない。
また「FC」→「SC」・「SC」→「the 3rd」・「零」→「碧」・「閃」→「閃II」と、シリーズナンバーが同じであれば前作のデータを作品を跨いで引き継ぐことができる。引き継げるのはレベル[注 5]と前作でのクエストの達成状況などで、持ち物は一切引き継がれない。クエストの達成状況は引き継ぐことにより一部でセリフが前作の状況を踏まえたものに変更されるといった効果がある。
戦闘システム
戦闘はフィールド上の敵キャラクターとの接触及びイベントによって発生し(シンボルエンカウント方式)、戦闘用フィールドに切り替わった後、戦闘が始まる。戦闘はフィールドに用意された特定の範囲で行われる。コマンドから選択することによって各プレイヤーキャラクターの行動を決定し、全ての敵キャラクターを倒す、あるいは特定の条件を満たすと戦闘は終了し、経験値とセピスおよびアイテムを入手し、通常フィールドに戻される。退却した場合も同様に通常フィールドに戻されるが、敵キャラクターはそのままとなる。全プレイヤーキャラクターのHPが0になった場合、ゲームオーバーとなり、戦闘をやり直すか最初のメニュー画面に戻るかを選択する。
ATバトル
戦闘は、「AT(Action Time)バトル」と呼ばれる方式が採られたターン制である。戦闘画面に表示されるATバーが、戦闘中における敵味方全キャラクターの行動順を示している。ATバーに表示されたキャラクターのアイコンは、敵味方各キャラクターに対応している。
アイコンがATバーの先頭に来るとそのキャラクターのターンとなって行動を起こすことができる。行動を実行すると後方に回され、2番目に位置していたキャラクターが先頭に回り行動可能となる……という動作の繰り返しとなる。ATバーの順番はキャラクターの取った行動やSPD値によって決定し、移動等の簡単な行動であれば比較的早く次の行動順が回ってくるが、高度なアーツやクラフトを使った場合、次の行動順が回ってくるのはかなり遅くなる。SPD値が高いと、行動順は全体的に早くなる。
行動順は、Sブレイク・チェインクラフト・一斉攻撃・コンビネーションクラフトによって一時的に無視することができるが、その分、次の行動順の遅れとして蓄積される。行動順を早める、または遅らせるクラフトも存在する。また、フィールド上の敵キャラクターとの接触時に、接触の向きによっていずれかの先制攻撃となる場合があり、その際は最初の行動順が有利または不利に働く。
ATボーナス
行動順に応じて取得可能なボーナス。ATバーの横にアイコンで表示されてATバーの進行と共にアイコンが進み、敵・味方関係なくアイコンがATバーの先頭に来た時に行動するキャラクターに対してボーナスが与えられる。ATボーナスは特定のキャラクターではなく全体の行動順に従っているため、Sブレイクによる割り込みや行動順の調節等によってボーナスを狙う事が可能となる。
- ●は作中を通じて登場、○は特定のマップでのみ登場
種類 | 効果 | FC/SC | the 3rd | VII | 閃 | 暁 |
---|---|---|---|---|---|---|
HP HEAL | HPが回復する。 | ● | ● | ● | ● | ● |
EP HEAL | EPが回復する。 | ● | ● | ● | ● | ● |
CP HEAL | CPが回復する。 | ● | ● | ● | ● | ● |
STR UP | 与ダメージ増幅。 | ● | ● | ● | ||
CRITICAL | 攻撃・魔法・回復の効果が1.5倍。 | ● | ● | ● | ● | ● |
SEPITH UP | 攻撃ヒット数に応じてセピスを奪取。 | ● | ● | ● | ● | |
RUSH | 2回連続行動 | ● | ● | ● | ||
VANISH | 攻撃相手が一時的に消滅し、EPを0にする。 | ● | ○ | ○ | ||
DEATH | 一撃で攻撃相手を殺す(即死耐性をもつ場合は無効)。 | ● | ○ | ○ | ||
GUARD | 攻撃が相手に必ずガードされる。 | ● | ○ | ○ | ||
ITEM GET | 取得時に敵を倒せば100%アイテム取得。 | ● | ||||
TEAM RUSH | 味方が取得すると一斉攻撃が可能となる。 敵が取得すると敵全員のディレイ値が0になる。 |
● | ||||
ZERO ARTS | 駆動時間なし、消費EPなしでアーツを発動できる。 | ● | ||||
BAD ATTACK | 物理・魔法を問わず、攻撃が当たった相手にランダムで状態変化が発生する(耐性をもつ場合は無効)。 | ● | ||||
CP LOSE | CPが0になる。 | ● |
コマンド
戦闘中に選択出来るコマンドは以下の通り。
- 攻撃
- 攻撃対象の敵を指定し、対象が攻撃範囲に入る位置まで移動して攻撃を加える。敵まで到達できない場合は移動のみ。封技状態の場合、選択することができない。
- 移動
- 戦闘フィールド上の位置を指定し、その位置まで移動のみを行う。次の行動順が早く回って来る。
- アーツ
- EPを消費してアーツを使う。詠唱時間を必要とするため、選択後、次に行動順が回ってきた時にアーツが発動する。詠唱時間はアーツによって異なる。封魔状態の場合、選択することができない。
- クラフト
- キャラクター固定の特殊攻撃。CPを消費して発動させる。種類によっては対象に向かっての移動を伴う。アーツと違って詠唱時間を必要としない。
- 道具
- 回復アイテムや攻撃食料などの道具を使う項目。使用対象に向かって移動してから道具を使う。道具のストックは共通で、どのキャラクターの時でも手持ちの道具が自由に使える。ただしいずれの道具も各99個までしか持てない。
- 退却
- 戦闘から退却する。特定の戦闘では選択することができない。使用可能の場合、『空の軌跡』では確実に退却できる。『英雄伝説VII』ではコマンド選択時に成功率が表示される。
クラフト
戦技(クラフト)はCP(クラフトポイント)を消費して発動する、キャラ固有の特殊技。効果は千差万別で攻撃だけには限らず、回復やステータスアップなどの効果を持つ物もある。それぞれのキャラクターが規定のレベルに達すると新しいクラフトを覚える。
クラフトにはCPの消費量が固定されている通常のクラフトと、CPが100以上の場合にすべてを消費して使用するSクラフトの2種類に大別される。Sクラフトは、CPを最大値の200まで貯めた状態で発動すると、通常よりも効果が強化される[注 6]。
Sブレイク
現在の行動順に関係なくATバーの先頭に回り、Sクラフトを発動させる必殺技。Sクラフトが使える状態(つまりCP100以上)であればいつでも発動できる。
アーツ
本作における魔法は導力魔法(オーバルアーツ、通称:アーツ)と呼ばれる。戦術オーブメントにクオーツをセットし、連結構造(ライン)がアーツ毎に定められた属性値を満たすことによって使用可能となる。アーツの使用にはマジックポイントに相当するEP(エネルギーポイント)を消費する。
- 属性
- 地・水・火・風・時・空・幻の7種類。クオーツはいずれか1つの属性を持つ。またオーブメントのスロットにも属性を持つ物があり、属性を持つスロットには同じ属性のクオーツしかはめることが出来ない。
- 属性値
- クオーツの持つ属性の強さ。基本としてクオーツは属性と同じ種類の属性値を持つが、複数種の属性値を持つクオーツもある(例:省EP1 - 属性は空、属性値は時×1・空×2・幻×1)。ライン上にセットされたクオーツの持つ属性値の合計値によって使用可能な魔法が決まる。
- 『閃』系列の作品においてはこの概念は存在しない。
- 戦術オーブメント
- 単にオーブメントと呼ばれることも多い。クオーツをセットするためのスロットを7つ(「FC」のみ6つ)持ち、セットすることによってアーツの使用を可能とする道具。持ち主に合わせてオーダーメイドで作られるため、キャラクター毎にラインや属性が異なる。全てのスロットは、中央のスロットから始まる連結構造(ライン)のどれか1つにつながっており、中央スロットを除き複数のラインにつながることはない。このため、ラインの数が多いほど、ライン1本当たりの長さは短くなり強力なアーツの取得は困難となる。
- 「FC」及び「零」では初期状態で多くのスロットが閉じられているため、オーブメント工房でスロットを開封する必要がある。また「SC」以降ではスロット及びクオーツにレベルの概念が導入されており、効果の高いクオーツの中にはスロットの強化(レベル上げ)を行なわなければセットできない(スロットのレベル≧クオーツのレベルである必要がある)。なお、開封・強化を行なうとキャラクターのEP最大値が上昇する。
- たびたびスロット数の増加やマスタークオーツの概念の導入といったバージョンアップが施された新型のオーブメントが開発されているが、同時に基本アーキテクチャが大幅に変更されるため、新型のオーブメントには旧型のオーブメントで使用していたクオーツとの互換性がないという欠点がある。
- 結晶回路(クオーツ)
- セピスから合成される回路で、オーブメントにセットすることによってアーツを使用可能とする。なんらかの属性と属性値を持ち、キャラクターの能力値変化や特殊能力の付加といった様々な効果も併せ持つ。
- 形状は『空の軌跡』では円形、『VII』では長方形(「碧」に登場するマスタークオーツのみ円形)となっている。世代による形状の違いこそあれ、クオーツごとの大きさに差異はないが、高性能なクオーツの合成にはより多くのセピスが必要となる。
- なお、『閃』系列の作品においては能力値上昇用とアーツ使用解禁用でクォーツが完全に分けられている。このため、従来ならば要求される属性値の非常に高かった強力なアーツなども手軽に使用可能となる反面、発動可能なアーツの種類を揃えることは非常に難しくなっている。
- マスタークオーツ
- 「碧」において登場した新型のクオーツ。長方形のクオーツが主流の当時としては珍しい円形のクオーツで、「碧」においては1属性につき3種類ずつ計21個が登場し、クオーツごとに異なる紋章がデザインされている。マスタークオーツをセットするスロットは専用のものが共通してオーブメントの中央に配置されており、通常のスロットにマスタークオーツをセットしたり、逆に通常のクオーツをマスタークオーツ専用のスロットにセットすることもできない。
- 最大の特徴は戦闘を重ねるごとに成長(実際には本来秘めている力を引き出していくような感覚らしい)し、力を増していくという点であり、最高レベルまで成長させれば「マスターアーツ」というマスタークオーツの属性固有のアーツを使用できる。
- 従来のクオーツを大きく上回る性能を誇る反面、大量生産が利かない貴重品でもあり、ゲーム中では同じマスタークオーツを複数入手することはできない。
- アーツの作成
- 各アーツには、使用可能とするために必要とされる属性値が設定されている。連結したスロットにセットされたクオーツの属性値の合計値がアーツの属性値を満たした場合、そのアーツが使用可能となる。すなわち、長い連結構造のオーブメントを持つキャラクターほど高度なアーツを使用することができる。ただし、長い連結構造のスロットは奥に行くほど開封・レベルアップに必要なセピスが多くなる。
- 『閃』系列の作品においては属性値の概念が存在せず、アーツは対応するクォーツをはめ込むことでクォーツ一つにつき一種使用可能となる形態を採っている。
戦闘設定
「Tactics」によって戦闘開始時のキャラクターの初期配置や、Sブレイク発動時におけるSクラフトの選択が出来る。
初期配置は先頭突入時の位置関係を決定するもので、前後5マス、左右7マスに区切られたスペースにキャラを配置して決定する。前方に設置すれば戦闘開始時の敵との距離が近くなり、後方に配置すれば遠くなる。
日本国内での対応プラットフォーム
- プラットフォーム略号
- 98:Windows 98、Me:Windows Millennium Edition、2k:Windows 2000、XP:Windows XP、Vi:Windows Vista、7:Windows 7、8:Windows 8
- PS3:PlayStation 3、PS4:PlayStation 4
- PSP:PlayStation Portable、PSV:PlayStation Vita
- 表中記号
- ★:オリジナルプラットフォーム 、○:日本ファルコムによる自社移植、△:ライセンス提供下の他社による移植
No | タイトル | Windows | PS3 | PS4 | PSP | PSV | オリジナル版 発売日 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
98 | Me | 2k | XP | Vi | 7 | 8 | 10 | ||||||||
6 | 空の軌跡 | FC | ★ | ○ | ○ | ○ | △ | 2004年6月24日 | |||||||
SC | ★ | ○ | ○ | ○ | △ | 2006年3月9日 | |||||||||
the 3rd | ★ | ○ | ○ | ○ | △ | 2007年6月28日 | |||||||||
7 | 零の軌跡 | △[注 7] | ★ | △ | 2010年9月30日 | ||||||||||
碧の軌跡 | ★ | △ | 2011年9月29日 | ||||||||||||
– | 閃の軌跡 | ★ | ○ | ★ | 2013年9月26日 | ||||||||||
閃の軌跡II | ★ | ○ | ★ | 2014年9月25日 | |||||||||||
閃の軌跡III | ★ | 2017年9月28日 | |||||||||||||
– | 暁の軌跡 | ★ | △ | △ | △ | 2016年8月31日 | |||||||||
派生 | イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ | ★ | 2010年7月29日 | ||||||||||||
那由多の軌跡 | ★ | 2012年7月26日 |
メディアミックス
ドラマCD
本節ではドラマCDを主体として発売されたものを一覧としてまとめる。各作品の詳細やゲーム付属特典のドラマCDについては英雄伝説VI 空の軌跡#ドラマCDおよび英雄伝説VII#ドラマCDを参照。
ドラマCD1作目となる「去り行く決意」は元々「SC」の初回特典であり、同じ特典のフォトストーリーブックと共に 『空の軌跡 ドラマCD&フォトストーリーブック』として「SC」と同時に日本ファルコムから発売された。後に2作目となる「繋がる絆」の発売に合わせてキャラアニからドラマCD単品でも再発売されている。
「繋がる絆」以降はキャラアニより2本同時に発売されており、同社の直販限定で同日発売の2本をセットにしたパッケージも販売されている。
タイトル | 脚本 | 品番 | 発売日 | 出典 | |
---|---|---|---|---|---|
単体 | セット | ||||
空の軌跡 ドラマCD&フォトストーリーブック(去り行く決意) | 田沢大典 | NW10107390 | --- | 2006年3月9日 | [14] |
英雄伝説 空の軌跡 〜去り行く決意〜 | CADC-0003 | CADC-0001/2 | 2009年4月25日 | [15] | |
英雄伝説 空の軌跡SC 〜繋がる絆〜 | CADC-0004 | ||||
英雄伝説 空の軌跡 the 3rd 〜魂の刻印〜 | 香取真理 | CADC-0007 | CADC-0005/6 | 2009年7月25日 | |
英雄伝説 空の軌跡 ヨシュア物語 〜封じられた記憶〜 | 田沢大典 | CADC-0008 | |||
英雄伝説 空の軌跡 ティータ物語 〜繋がる想い〜 | CADC-0017 | CADC-00015/16 | 2009年11月28日 | ||
英雄伝説 空の軌跡 クローゼ物語 〜翼、羽ばたく刻〜 | CADC-0018 | ||||
英雄伝説 空の軌跡 〜ウロボロス・レポート〜 | CADC-0029 | CADC-0027/28 | 2010年3月27日 | [16] | |
英雄伝説 空の軌跡 〜AC(アドバンスド・チャプター)〜 | CADC-0030 | ||||
英雄伝説 空の軌跡 オリビエ物語 〜未完成の叙事詩〜 | CADC-0040 | CADC-0038/39 | 2010年12月18日 | ||
英雄伝説 零の軌跡 プレストーリー -審判の指環- | CADC-0041 | ||||
英雄伝説 零の軌跡 レン物語 〜陽光のぬくもりに抱かれて〜 | CADC-0046 | CADC-0044/45 | 2011年12月14日 | [17] | |
英雄伝説 零の軌跡 第一章 〜神狼たちの午後〜 | 奥村卓也 | CADC-0047 |
漫画
いずれも原作は日本ファルコム。
- 作画:啄木鳥しんき『英雄伝説 空の軌跡』 エモーション〈エモーションコミックス〉全6巻:『YOMBAN→Webコミックゲッキン』
- 作画:啄木鳥しんき『英雄伝説 零の軌跡 プレストーリー -審判の指環-』 アスキー・メディアワークス〈電撃コミックス〉:『電撃「マ)王』2010年7月号 - 10月号
- 作画:島草あろう『英雄伝説 零の軌跡』:『電撃「マ)王→電撃マオウ』2010年12月号 - 2012年5月号
- 作画:啄木鳥しんき『英雄伝説 空の軌跡SC』 エンターブレイン〈ファミ通クリアコミックス〉既刊1巻:『ファミ通コミッククリア』2014年6月 - 連載中
- 作画:さがら梨々『英雄伝説 閃の軌跡』 既存5巻:『ファルコムマガジン』vol.44 - 連載中
スピンオフ作品
- 『英雄伝説 夢の軌跡』 - ヴァンガード開発によるソーシャルゲーム
参考文献
- 『英雄伝説 空の軌跡FC&SC スペシャルコレクションブック』新紀元社、2006年。ISBN 4-7753-0487-9。
- 『英雄伝説 空の軌跡 スペシャルコレクションブックII 〜the 3rd編〜 re-edit ver.』新紀元社、2012年。ISBN 978-4-7753-0973-5。
- 『英雄伝説 空の軌跡FC シナリオブック』新紀元社、2009年。ISBN 978-4-7753-0748-9。
- 『英雄伝説 空の軌跡SC シナリオブック』新紀元社、2011年。ISBN 978-4-7753-0904-9。
- 『英雄伝説 空の軌跡 the 3rd シナリオブック』新紀元社、2012年。ISBN 978-4-7753-0972-8。
- 『英雄伝説 空の軌跡 FC SC the3rd ワールドガイダンス』ソフトバンククリエイティブ、2009年。ISBN 978-4-7973-5577-2。
- 『英雄伝説 零の軌跡 ザ・コンプリートガイド+設定資料集』アスキー・メディアワークス、2010年。ISBN 978-4-04-870157-0。
- 『英雄伝説 碧の軌跡 ザ・コンプリートガイド』アスキー・メディアワークス、2011年。ISBN 978-4-04-870762-6。
- 『日本ファルコム30周年公式記念本 Falcom Chronicle』アスキー・メディアワークス、2011年。ISBN 978-4-04-870774-9。
- 『英雄伝説 零の軌跡&碧の軌跡 公式設定資料集 クロスベルアーカイブ』アスキー・メディアワークス、2012年。ISBN 978-4-04-870763-9{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。。
- 『英雄伝説 零の軌跡 スペシャルコレクションブック』新紀元社、2011年。ISBN 978-4-7753-0937-7。
- 『英雄伝説 碧の軌跡 スペシャルコレクションブック』新紀元社、2014年。ISBN 978-4-7753-1177-6。
- 『英雄伝説 零の軌跡 シナリオブック』新紀元社、2014年。ISBN 978-4775312735。
- 『英雄伝説 碧の軌跡 シナリオブック』新紀元社、2015年。ISBN 978-4-7753-1317-6。
脚注
注釈
- ^ 『空の軌跡 the 3rd』のエンディングで「To be continued... The Legend of Heroes VII.」と表示され、『零の軌跡』発売時にもそう宣伝されているため[3]、そのように解釈されているものの、厳密には『零の軌跡』と『碧の軌跡』も商品名として『英雄伝説VII』といった表記がされたことはない。
- ^ 「FC」では6つ、『閃』では9つ。
- ^ 「章」ではなく「話」で区切られているのは「the 3rd」のみ。
- ^ 『閃』ではルアーを用いるため竿の選択のみ。釣り上げた魚をアイテムとして携行することはできない。
- ^ ただし、前作のクリアレベルが次作の標準開始レベルよりも低い場合は引き継がれない。
- ^ Sクラフトの効果は2段階で、CPが100以上200未満の場合はCP100ちょうどで発動させたときと同じ効果となる。
- ^ 2011年8月に中国語版が発売。それを元に2013年6月に日本語版が発売。
出典
- ^ “配当予想の修正(「閃の軌跡シリーズ100万本突破」記念配当)に関するお知らせ” (PDF). 日本ファルコム IR情報. 日本ファルコム (2017年9月19日). 2017年11月4日閲覧。
- ^ Falcom Chronicle 2011, p. 303.
- ^ @nihonfalcom (2010年9月29日). "「英雄伝説7」 = 「零の軌跡」なんですよ~(。・ω・。)ノ" (Japanese). X(旧Twitter)より。
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: Cite webテンプレートでは|access-date=
引数が必須です。 (説明) - ^ “「閃の軌跡II」クリア必須のネタバレトーク!「暁の軌跡」や今後の展開にも言及した「Falcom jdk BAND Live & Talk Show Vol.6」レポート”. Gamer (ixll Co., Ltd.) (2014年11月30日). 2017年11月4日閲覧。
- ^ a b c d Falcom Chronicle 2011, p. 326.
- ^ 空の軌跡 スペシャルコレクションブックII 2012, p. 8.
- ^ 空の軌跡 スペシャルコレクションブック 2006, p. 288.
- ^ a b 空の軌跡 スペシャルコレクションブック 2006, p. 286.
- ^ a b c 空の軌跡 スペシャルコレクションブック 2006, p. 158.
- ^ SC シナリオブック 2011, p. 23.
- ^ a b c SC シナリオブック 2011, pp. 32–33.
- ^ a b 3rd シナリオブック 2012, pp. 563–566.
- ^ クロスベルアーカイブ 2012, p. 15.
- ^ “falcom_発売スケジュール2006年”. 日本ファルコム 公式サイト (n.d.). 2011年12月17日閲覧。
- ^ “falcom_発売スケジュール2009年”. 日本ファルコム 公式サイト (n.d.). 2011年12月17日閲覧。
- ^ “falcom_発売スケジュール2010年”. 日本ファルコム 公式サイト (n.d.). 2011年12月17日閲覧。
- ^ “falcom_グッズ”. 日本ファルコム 公式サイト (n.d.). 2011年11月15日閲覧。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 軌跡シリーズ ポータルサイト
- 英雄伝説 空の軌跡シリーズ
- Win版
- PSP版
- PS3版
- PSV版
- 英語版
- 英雄伝説 零の軌跡/碧の軌跡シリーズ
- 英雄伝説 閃の軌跡シリーズ
- 英雄伝説 暁の軌跡
- 那由多の軌跡