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マークII手榴弾

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'マークII手榴弾(まーくつーしゅりゅうだん)'米軍が開発した対人用の破片手榴弾である。MK2破片手榴弾(まーくつーはへんしゅりゅうだん)とも。アメリカが主に使用し爆発時の破片の大きさを調整するために外側を凸凹にしたが実際には効果がなかった。手榴弾は一般的にグレネードと呼ばれることが多いが、この種類はその形状から「パイナップル」の愛称が付いている。

第一次世界大戦時代に使用されていたMk1からのシリーズで、シリーズ中で各種改良されたものの中のひとつ。朝鮮戦争などで標準装備されベトナム戦争のころまで使用されていた西側諸国のベストセラーとなっている。後継のM26A1破片手榴弾に更新されている。

米軍以外でも多数の軍隊などで採用されており、自衛隊もM26A1破片手榴弾を採用するまで使用されていた。 尚、教育用の信管の交換で再使用可能なモノはこのMK2型の外形になっている。火薬は黒色火薬を使用し視認性を上げてある。破片は訓練用は少ないが弾体が鉄の為に直撃すれば危険である。

指定火薬はTNTだったが、供給不足になり、ニトロスターチ化合物が多く使われていた。爆発有効範囲は5~10ヤードほどだったが、記録によると50ヤード先に居た人を殺傷する力を持っていた。 投擲距離は大体30~40ヤードなので、うまく使えばそれなりに有効な武器である。ヨーロッパで主に使われていた手榴弾は白燐手榴弾が主であった。この手榴弾は戦車の陣地を破壊するのに用いられた。