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2010年6月5日 (土) 04:39時点における版

マーシャルアーツ(martial arts)は、日本語でも使われている中国語の「武術」を英訳した言葉で格闘技全般を指す言葉。1920年に日本人の手で発行された日英辞典で初めて使用され、その後西洋で一般に広まった。

海外ではマーシャルアーツでは、単に格闘技を指す言葉ではなく、オリエンタリズムと強く結びついた東洋の格闘技と関連付けられることが多い。ボクシングフェンシングも広い意味でのマーシャルアーツである。

また、近年、”マーシャルアーツ”と名のついた同様のエクササイズが多数存在しており、これらの一部愛好者の間で、マーシャルアーツ=格闘エクササイズと認識されているが、これも誤りである。これは単に、「リーボック・マーシャルアーツ」という武道の動きを導入したエアロビクス・エクササイズが、あくまで、”リーボック流武道”という名前で売り出したに過ぎず、これら一連の武道・格闘技系エクササイズの呼称ではない。

日本における「マーシャルアーツ」に対する認識

アメリカで行われる全米プロ空手フルコンタクト空手、アメリカンキックボクシング(グローブをつけてパンチと蹴りを使って戦うが、キックボクシングと異なり膝蹴り、ローキック、首相撲がない)を日本では「マーシャルアーツ」と呼ぶことがある。これは、アメリカのプロ空手チャンピオンのベニー・ユキーデが初来日した際に、記者会見にて、”私はフルコンタクトで戦う武道家(マーシャルアーティスト)だ。”と答えたため。

また、ゲームなどのフィクション(特に対戦型格闘ゲーム)で格闘スタイルとしてマーシャルアーツとある場合、アメリカ軍隊格闘術のことを指していることがあり、例として『ストリートファイターII』のガイルなどが挙げられる。この現象は劇画作家で当時の格闘技界のフィクサー的存在だった梶原一騎が、自身の作品『四角いジャングル』において、”マーシャルアーツとは米軍が使う格闘術である”と解説し、そしてこれらの作品で育った世代が今日の格闘ゲームの隆盛を築いていったからである。かくして英語では単なる普通名詞に過ぎない、マーシャルアーツという単語が全米プロ空手等を指すだけでなく、このような誤解をも生むに至っている。

なお、『四角いジャングル』に主人公格として登場したベニー・ユキーデの劇中で描かれた容姿(金髪碧眼で本人とは似ても似つかない)が、これら格闘ゲームのマーシャルアーツ使いのインスピレーションになっている事は想像に難くない(『餓狼伝説』のテリー・ボガードなど)。また『ストリートファイター』シリーズのケンもマーシャルアーツ使いではないが、ベニー・ユキーデがモデルとされている。


関連項目