「パッションフルーツ」の版間の差分
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和名は[[時計]]のように見える特徴のある花の[[トケイソウ]]の仲間で、果物を実らせる[[種 (分類学)|種]]である事に由来する。花の[[雌蘂]]が張り付けの十字架に、 |
和名は[[時計]]のように見える特徴のある花の[[トケイソウ]]の仲間で、果物を実らせる[[種 (分類学)|種]]である事に由来する。花の[[雌蘂]]が張り付けの十字架に、5本の雄蘂が打たれた釘に、花を取り巻く副花冠がイバラの冠に、10枚の花弁及び萼が一人消えた師弟に例えられ、Passion fruit(キリストの受難の果実)の英語名が付けられた。本場ブラジルではMARACUJYA(マラクジャ)と呼ぶ。中国語名は英語名の音に当てた百香果(パイシャングォ、{{ピン音|Bǎixiānggǔo}}、{{注音|ㄅㄞˇ ㄒㄧㄤ ㄍㄨㄛˇ}})。 |
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== 植物学上の特徴と分布 == |
== 植物学上の特徴と分布 == |
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パッションフルーツ(クダモノ時計草)は500種類以上もある[[トケイソウ科]]の仲間で、南米を中心に分布している。現在では、実を食用とする数十種の中から選抜され品種改良された種が、世界の熱帯から亜熱帯地域の広範囲で栽培されている。[[ブラジル]]が最大の生産国で、その周囲の中南米での栽培が主流になっている。近年、[[ミャンマー]]北部のゴールデントライアングルで[[ケシ]]([[アヘン]])の代替え作物として栽培が増えており、ヨーロッパ市場へ進出している。日本国内の栽培は概ね紫玉、黄玉、中間交配種の |
パッションフルーツ(クダモノ時計草)は500種類以上もある[[トケイソウ科]]の仲間で、南米を中心に分布している。現在では、実を食用とする数十種の中から選抜され品種改良された種が、世界の熱帯から亜熱帯地域の広範囲で栽培されている。[[ブラジル]]が最大の生産国で、その周囲の中南米での栽培が主流になっている。近年、[[ミャンマー]]北部のゴールデントライアングルで[[ケシ]]([[アヘン]])の代替え作物として栽培が増えており、ヨーロッパ市場へ進出している。日本国内の栽培は概ね紫玉、黄玉、中間交配種の3つに分かれ、生食用では甘みの強い紫玉の需要が多い。黄玉は性質強健で果汁の多い物が多く、世界的に加工用原料としての栽培が多い。熟したパッションフルーツは球状又は卵形で、堅い表皮は滑らかで黄色か濃紫色、赤色など、内部には[[スイカ]]の種ほどの大きさの種を多く含み、黄色いゼリー状の果肉と果汁がある。 |
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収穫は通常完熟して自然落下したものを回収する(もしくは軽く触れると落下する程度)。果汁及び果肉は強い香気をもつものが多い。そのままスプーンですくって種ごと食べることが多い。追熟(皮の表面が皺になる程度)すると甘みが増す。世界の生産量 |
収穫は通常完熟して自然落下したものを回収する(もしくは軽く触れると落下する程度)。果汁及び果肉は強い香気をもつものが多い。そのままスプーンですくって種ごと食べることが多い。追熟(皮の表面が皺になる程度)すると甘みが増す。世界の生産量9割が加工品として利用されており、[[香料]]・[[ジュース]]などとして流通している。主に他のジュースの香り付けや[[ケーキ]]、[[ゼリー]]などの洋菓子類、カクテルベース等需要が急増中である。 |
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国内では、生食以外、希釈用の[[ジュース]]や[[ジャム]]として特に[[南西諸島]]での人気が高い。 |
国内では、生食以外、希釈用の[[ジュース]]や[[ジャム]]として特に[[南西諸島]]での人気が高い。 |
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2007年11月17日 (土) 22:26時点における版
クダモノトケイソウ | ||||||||||||||||||||||||
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パッションフルーツの果実
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Passiflora edulis Sims | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Passion fruit |
パッションフルーツ(和名:クダモノトケイソウ(果物時計草))は、アメリカ大陸の亜熱帯地域を原産とするトケイソウ科の果物である。
名前の由来
和名は時計のように見える特徴のある花のトケイソウの仲間で、果物を実らせる種である事に由来する。花の雌蘂が張り付けの十字架に、5本の雄蘂が打たれた釘に、花を取り巻く副花冠がイバラの冠に、10枚の花弁及び萼が一人消えた師弟に例えられ、Passion fruit(キリストの受難の果実)の英語名が付けられた。本場ブラジルではMARACUJYA(マラクジャ)と呼ぶ。中国語名は英語名の音に当てた百香果(パイシャングォ、拼音: 、注音: ㄅㄞˇ ㄒㄧㄤ ㄍㄨㄛˇ)。
植物学上の特徴と分布
パッションフルーツ(クダモノ時計草)は500種類以上もあるトケイソウ科の仲間で、南米を中心に分布している。現在では、実を食用とする数十種の中から選抜され品種改良された種が、世界の熱帯から亜熱帯地域の広範囲で栽培されている。ブラジルが最大の生産国で、その周囲の中南米での栽培が主流になっている。近年、ミャンマー北部のゴールデントライアングルでケシ(アヘン)の代替え作物として栽培が増えており、ヨーロッパ市場へ進出している。日本国内の栽培は概ね紫玉、黄玉、中間交配種の3つに分かれ、生食用では甘みの強い紫玉の需要が多い。黄玉は性質強健で果汁の多い物が多く、世界的に加工用原料としての栽培が多い。熟したパッションフルーツは球状又は卵形で、堅い表皮は滑らかで黄色か濃紫色、赤色など、内部にはスイカの種ほどの大きさの種を多く含み、黄色いゼリー状の果肉と果汁がある。
収穫は通常完熟して自然落下したものを回収する(もしくは軽く触れると落下する程度)。果汁及び果肉は強い香気をもつものが多い。そのままスプーンですくって種ごと食べることが多い。追熟(皮の表面が皺になる程度)すると甘みが増す。世界の生産量9割が加工品として利用されており、香料・ジュースなどとして流通している。主に他のジュースの香り付けやケーキ、ゼリーなどの洋菓子類、カクテルベース等需要が急増中である。 国内では、生食以外、希釈用のジュースやジャムとして特に南西諸島での人気が高い。
また、台湾など東南アジア圏でも栽培されており、多くはそのまま果肉をスプーンを使い、掻き出して食べる。現地では種は噛まずに喉ごしを楽しむ人々も多い。日本では、古くは奄美を中心とした南西諸島や東京の島嶼部、近年では沖縄県を中心に栽培されているが、熊本県、岐阜県、栃木県、福島県など各地でハウス栽培が盛んになっている。
ギャラリー
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花
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パッションフルーツの果実
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二つに割られたパッションフルーツ果実