コンテンツにスキップ

映画ドラえもん のび太の恐竜2006

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。虹塩(会話 | 投稿記録) による 2020年1月15日 (水) 13:54個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (内容の節を設置。コメントアウト中の箇所から解説をサルベージ)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ドラえもん
のび太の恐竜2006
監督 渡辺歩
脚本 渡辺歩、楠葉宏三
原作 藤子・F・不二雄
出演者 レギュラー
水田わさび
大原めぐみ
かかずゆみ
木村昴
関智一
ゲスト
神木隆之介
内海賢二
船越英一郎
劇団ひとり
音楽 沢田完
主題歌 スキマスイッチボクノート
製作会社 映画ドラえもん制作委員会
配給 東宝
公開 日本の旗 2006年3月4日
中華人民共和国の旗 2007年7月20日
香港の旗 2007年7月26日
中華民国の旗 2007年9月14日
シンガポールの旗 2007年11月15日
大韓民国の旗 2009年7月15日
上映時間 106分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 32.8億円
前作 ドラえもん のび太のワンニャン時空伝
次作 ドラえもん のび太の新魔界大冒険
〜7人の魔法使い〜
テンプレートを表示

ドラえもん のび太の恐竜2006』(ドラえもん のびたのきょうりゅうにいまるまるろく)は、2006年3月4日に公開された日本アニメ映画。映画ドラえもんシリーズ通算第26作(第2作2期シリーズ第1作)。この作品は、1980年に公開された『ドラえもん のび太の恐竜』のリメイクである。特集記事が『月刊コロコロコミック2005年9月号から2006年4月号まで掲載された。

まんがドラえもん誕生35周年記念作品。第1回Invitation AWARDSアニメーション賞受賞作品(『時をかける少女』と同時受賞)。

概要

テレビシリーズが第2期にリニューアルして以降、初めて製作された映画作品。2005年はリニューアル期であったことから映画が公開されなかったため、本作品は2年ぶりの製作となる。なお、1980年の初公開以降、公開されなかった年はこの2005年のみである。

本作品はスタジオジブリ出身の小西賢一作画監督に迎えており、テレビアニメと絵柄が異なり小西が作画監督を務めた『ホーホケキョ となりの山田くん』と同じく輪郭線がところどころ意図的にとぎれて描かれている。また、森久司松本憲生橋本晋治など著名アニメーターも多数参加し、それぞれの個性が随所に現れている。シンエイ動画の筆頭アニメーターである大塚正実1989年の『ドラえもん のび太の日本誕生』以来17年ぶりに参加している。美術背景も、美術監督である西田稔によって写実的に描かれ、木船徳光率いるIKIF+による3DCGも随所で効果的に活用された意欲作となっている。長年オープニングはCGを多用したものが主流だったが今回はクレイアニメを交えたものになっている。

映画ドラえもんシリーズとしては初めて製作委員会方式が採られ、新たに小学館プロダクションが出資と製作に参加した。

2006年4月下旬にオープンしたモレラ岐阜の映画館などでも追加上映され、ほとんどの映画館でも5月末までの長期にわたる上映となった。また、当時の映画ドラえもんシリーズの最高興行収入となる、32億8000万円を記録した。

2007年3月10日土曜に、はじめてテレビ放映されたものの、2作目以降のテレビ放映は金曜日となった。視聴率は9.4%。

海外でも公開され、中国で初めて公開された日本のアニメ映画作品である(2007年7月公開)。台湾(2007年9月14日公開)のほか、シンガポールスペインフランスでも公開された。

また、第2期では本作品のみ、野比家のふすまがテレビシリーズのものと同じ美術設定で描かれている。

内容

リメイクに伴う改変ポイントが幾つかある。また原作に無い新たな展開については、監督の渡辺歩は「新しく盛りこんだというより、原作に潜んでいる(と想像される)ものを改めて描いた」と述べている。[要出典]

特に、終盤からの展開は原作および旧作と大きく異なる。敵の基地での最後の戦いが「ティラノサウルスを味方に付けて勝利」から、そこからさらに「スピノサウルスと戦う」ことになる。また、敵を倒した後にタイムパトロールの巡視船タイムマリンによって日本近海に送迎してもらう展開が無くなる。ドラえもんたちはタイムパトロールと別れて自力で日本まで移動し、陸上にあるのび太の机の位置に到達。そこでピー助と別れ、ドラえもんのタイムマシンで現代に帰還する。大人に助けてもらうという展開から、自分たちで最後までがんばるという展開へと変更がなされ、弱音を吐いていたスネ夫も心を持ち直した。

本作制作時における最新の学説を取り入れ、シーンにより適した恐竜や描写に差し替えられている。舞台は白亜紀後期の北米。竜脚類ブロントサウルスからアラモサウルスに、翼竜プテラノドンからケツァルコアトルスに変更。ティラノサウルスと竜脚類の戦いの様子は、一撃の機会をうかがうティラノサウルスと隙を見せまいとするアラモサウルスの、いわば「にらみ合い」として描写されている。

フタバスズキリュウ(ピー助)は、卵から生まれる・水陸両棲と設定されている。21世紀の学術では胎生・陸上を歩けないとされているが、これらはピー助の根幹に関わる設定であり改変が不可能である。

声の出演

スタッフ

「特報」ムービー制作スタッフ

(7月中旬から劇場や公式ホームページで流された最初の特報でドラえもん、のび太、ピー助が乗るタイムマシンが黒マスクが乗るタイムマシンに襲われるシーンがメイン。この特報は本編DVDにも収録されていない。これ以外の特報、予告編は本編映像を使用。)

主題歌

オープニングテーマ「ハグしちゃお
作詞 - 阿木燿子 / 作曲 - 宇崎竜童 / 編曲 - 京田誠一 / 歌 - 夏川りみビクターエンタテインメント
エンディングテーマ「ボクノート
作詞・作曲・編曲 - 大橋卓弥・常田真太郎 / 歌 - スキマスイッチBMG JAPAN/AUGUSTA RECORDS)

エンディングテロップは、ドラえもん映画としては珍しく明朝体で表記されている。

ゲーム版

ニンテンドーDS用ソフトとして2006年3月2日にゲーム版が発売されている。内容のほとんどは本作とは異なるオリジナルである。

脚注

注釈

出典

外部リンク