「ノースハリウッド銀行強盗事件」の版間の差分
編集の要約なし タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
編集の要約なし タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
||
1行目: | 1行目: | ||
{{出典の明記|date=2017年10月}} |
|||
{{Infobox 民間人の攻撃 |
{{Infobox 民間人の攻撃 |
||
|名称 = ノースハリウッド銀行強盗事 |
|名称 = ノースハリウッド銀行強盗事 |
||
14行目: | 13行目: | ||
|負傷 = 20人 |
|負傷 = 20人 |
||
|犯人 = 2人組 |
|犯人 = 2人組 |
||
|動機 = |
|動機 = 不明 |
||
}} |
}} |
||
'''ノースハリウッド銀行強盗事件'''(ノースハリウッドぎんこうごうとうじけん、{{lang-en-us|North Hollywood shootout}})とは、[[1997年]][[2月28日]]に[[アメリカ合衆国]][[カリフォルニア州]]ノース・ハリウッドで発生した約44分間に渡って2000発近く銃弾が乱射されたアメリカ最大級の銃撃戦かつ銀行強盗事件。 |
'''ノースハリウッド銀行強盗事件'''(ノースハリウッドぎんこうごうとうじけん、{{lang-en-us|North Hollywood shootout}})とは、[[1997年]][[2月28日]]に[[アメリカ合衆国]][[カリフォルニア州]]ノース・ハリウッドで発生した約44分間に渡って2000発近く銃弾が乱射されたアメリカ最大級の銃撃戦かつ銀行強盗事件。 |
2017年10月25日 (水) 10:18時点における版
ノースハリウッド銀行強盗事 | |
---|---|
場所 |
カリフォルニア州ノース・ハリウッド バンク・オブ・アメリカノースハリウッド支店 |
座標 | 北緯34度11分29秒 西経118度23分46.6秒 / 北緯34.19139度 西経118.396278度座標: 北緯34度11分29秒 西経118度23分46.6秒 / 北緯34.19139度 西経118.396278度 |
日付 |
1997年2月28日 午前9時17分 – 午前10時1分 |
攻撃手段 | アサルトライフル、拳銃 |
死亡者 | 2人(犯人のみ) |
負傷者 | 20人 |
犯人 | 2人組 |
動機 | 不明 |
ノースハリウッド銀行強盗事件(ノースハリウッドぎんこうごうとうじけん、アメリカ英語: North Hollywood shootout)とは、1997年2月28日にアメリカ合衆国カリフォルニア州ノース・ハリウッドで発生した約44分間に渡って2000発近く銃弾が乱射されたアメリカ最大級の銃撃戦かつ銀行強盗事件。
この事件はテレビで大々的に生中継された。この事件をきっかけにロサンゼルス市警察の一般の警察官が持つ銃器に関して大きな見直しが迫られた。
事件の背景
2人の犯人はジムで出会い、意気投合した。この事件発生前に連続強盗事件を繰り返して指名手配されていて被害総額は数百万ドルに達し、その豊富な資金から今回の膨大な弾薬と防弾装備の準備する事が出来た。
この銀行が狙われたのは逃走に使用するハイウェイの入り口が近い事と警察が通報から到着するには8分以上は要する事からだった。犯人達は8分以内に銀行から逃走出来るように腕時計のタイマーをセットしていたが、後述の通り想定以上の早さで警察官が到着したので逃走はほぼ不可能となり銃撃戦となった。
事件発生
バンク・オブ・アメリカノースハリウッド支店に2人組の強盗が正面玄関から入り、天井に向かってフルオートに違法改造された銃を威嚇目的に乱射した。2人は行員に札束をバッグに詰めさせて正面から出るが、既に銀行は50名以上の警察官達に囲まれていた。偶然にも銀行前をパトロール中の警察官が武装して銀行に押し入る2人を目撃し、応援要請を出したため2人の想定以上に警察が到着していた。
2人は警察官達に向かって銃乱射を開始。警察官も拳銃やショットガンで応戦したが、2人はケブラー製の防弾チョッキをミシンで縫い合わせて作った物で腕や足までを覆うようにして全身を防弾しており被弾した彼らは倒れる事は無かった。警察官が数発撃てば彼らが数十発を撃ち返す状態で、警察の装備は全く役に立たなかった。周辺にいた多数の民間人まで乱射された銃弾で負傷した。
銃撃戦中に2人は奪った札束の中に防犯で特殊なインクを飛散させてお金として使えなくする装置に気づいてバックごと捨てた。逃走用の車に積み込んでいたアサルトライフルで乱射を開始し、上空で取材をしていたテレビ局のヘリコプターにも発砲した。1人は車に乗り込んで発砲をしながら逃走を試み、もう1人は徒歩で警察官達に発砲しながら逃走を図った。
警察官達は多数の負傷者を出しながらも、2人への追撃の手を緩めなかった。徒歩で逃走していた犯人は乱射中のアサルトライフルがジャムを起こして撃てなくなり、アサルトライフルを放棄してバックアップに持っていた拳銃で発砲を始め、警察官が撃った弾が防弾チョッキの隙間を抜けて負傷する。犯人は負傷と残弾数の少なさから拳銃自殺した。
車で逃走を図っていたもう1人の犯人は被弾で動かなくなった車を放棄して近くを通りかかったトラックを銃で脅して奪おうとする。しかし、トラックの持ち主が逃げる直前に防犯のためにエンジンを動かなくするキルスイッチをオンにしたので立ち往生し、車とトラックの周りを警官とSWAT隊員が囲む。銃乱射で応戦する犯人に対し、隊員の1人が車の下の隙間から防弾されていない犯人の足を撃ち、負傷して弾切れになった犯人は投降するが、出血多量で応急処置を受ける間も無く死亡して銃撃戦は収束した。
事件は約44分にもおよび、犯人達が発砲した弾数は1000発以上であった。警察12名と民間人8名が負傷した。
後日談
事件発生中に火力不足を痛感した警察は急遽近くのガンショップからアサルトライフルを購入して銃撃戦に投入しようとしたが間に合わなかった。
この事件の反省から各パトカーのトランク内にアサルトライフルが装備されるようになった。
この事件を元にした映画が制作され、日本のテレビ番組でも時々紹介されている。
犯行に使われた武器
参考文献
- Uniform Decisions: My Life in the LAPD and the North Hollywood Shootout。 ISBN 978-0984916702