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レースではこれまでの好位差しではなく、地方移籍後初となる逃げを打つ作戦にでた。これが的中し、ビワシンセイキ以下の追い込みをかわし4馬身差で逃げ切り勝ちし、統一GI初制覇となった。
レースではこれまでの好位差しではなく、地方移籍後初となる逃げを打つ作戦にでた。これが的中し、ビワシンセイキ以下の追い込みをかわし4馬身差で逃げ切り勝ちし、統一GI初制覇となった。


その後、[[東京記念]]1着を挟んで大井競馬場で行われた[[JBCクラシック]]に出走。連覇を狙う[[アドマイヤドン]]と[[ユートピア (競走馬)|ユートピア]]に次ぐ3番人気に推された。レースは中から伸びたものの前を行くアドマイヤドン以下をとらえるに至らず4着に終わった<!--(なお、大井記念、東京記念、JBCクラシックの3戦のみ主戦の佐藤隆ではなく[[石崎隆之]]が騎乗した)-->。
その後、[[東京記念]]1着を挟んで大井競馬場で行われた[[JBCクラシック]]に出走。連覇を狙う[[アドマイヤドン]]と[[ユートピア (競走馬)|ユートピア]]に次ぐ3番人気に推された。レースは中から伸びたものの前を行くアドマイヤドン以下をとらえるに至らず4着に終わった<!--(なお、大井記念、東京記念、JBCクラシックの3戦のみ主戦の佐藤隆ではなく[[石崎隆之]]が騎乗した)-->。


地方に転厩後、初の中央挑戦となった[[ジャパンカップダート]]は2年ぶりの中央競馬のレースであった。[[ミルコ・デムーロ]]騎手とコンビを組み、優駿牝馬以来2年半ぶりの[[東京競馬場]]でのレースは好位追走も伸びず10着に終わった。引退レースとなった東京大賞典も見せ場なく9着に終わる。この年10戦4勝。翌[[2004年]][[1月]]に登録抹消。通算中央17戦4勝・地方12戦6勝。
地方に転厩後、初の中央挑戦となった[[ジャパンカップダート]]は2年ぶりの中央競馬のレースであった。[[ミルコ・デムーロ]]騎手とコンビを組み、優駿牝馬以来2年半ぶりの[[東京競馬場]]でのレースは好位追走も伸びず10着に終わった。引退レースとなった東京大賞典も見せ場なく9着に終わる。この年10戦4勝。翌[[2004年]][[1月]]に登録抹消。通算中央17戦4勝・地方12戦6勝。

2015年1月11日 (日) 08:05時点における版

ネームヴァリュー
2003年12月29日大井競馬場
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1998年3月3日(26歳)
死没 -
オナーアンドグローリー
マジソンカウンティ
母の父 Seattle Slew
生国 日本の旗 日本北海道静内町
(現:新ひだか町
生産者 飛野牧場
馬主 深見富朗
→富岡眞治
→(有)飛野牧場
調教師 山内研二栗東
川島正行船橋)
競走成績
生涯成績 29戦10勝
獲得賞金 3億1299万4000円
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ネームヴァリュー日本の元競走馬で、現在は繁殖牝馬。牝馬ながら帝王賞などを勝ち、NARグランプリ年度代表馬に選ばれた。

戦績

中央競馬時代

持ち込み馬として2000年栗東山内研二厩舎に入厩。仕上がりの早いことで有名な厩舎であり、8月の札幌でデビュー。その期待通りに新馬、コスモス賞と1番人気で連勝した。 その後、休養を挟んで迎えた阪神3歳牝馬ステークスでは、同じく札幌で連勝し休み明けのテイエムオーシャンに次ぐ2番人気に推されたものの良いところなく10着に敗れた。この年3戦2勝。

馬齢表記が変わって再び3歳時は牝馬クラシックを目指し2月から始動するものの、エルフィンステークス5着、アネモネステークス4着と掲示板に乗るのが精一杯であった。旧3歳時の貯金もあり出走した桜花賞は12番人気11着、優駿牝馬は最低人気10着と人気・実力とも、デビュー2連勝した頃の姿は無かった。優駿牝馬を最後に、これまで全ての競走で騎手を務めた松永幹夫が主戦から離れている。 その後、約半年間休養したのち暮れの条件戦で復帰したが、この年5戦未勝利。

2002年も勝てない日々が続いた。7月に藤田伸二騎乗で函館の条件戦を3着と復調の兆しを見せ、翌8月の札幌の条件戦で約2年ぶりの勝利を挙げた。また9月にも札幌の条件戦で勝利を挙げると、翌10月に中央登録を突如抹消し、地方船橋川島正行厩舎に移籍した。中央では4勝全てが札幌競馬場という極端な成績であった。

船橋競馬移籍後

船橋移籍後の初戦は、京成盃グランドマイラーズに出走。出走メンバーは船橋記念を含む17連勝中のベルモントアクター、中央のユニコーンステークスを勝った3歳馬ヒミツヘイキ、南関東重賞の常連コアレスフィールドといった南関東G3ながら一線級が揃った競走となったが、斤量差はあったものの4馬身差で圧勝。 次走のファーストレディー賞では南関東牝馬トップ2頭であったラヴァリーフリッグとジーナフォンテンが揃って出走したが、2着ラヴァリーフリッグに2馬身差をつけて勝利し、重賞連勝となった。 その後、好調のままで迎えた暮れの東京大賞典ゴールドアリュール中央競馬所属の実績馬が相手となったが、4着に敗れたものの地方馬最先着を果たした。この地方3戦の内容が評価され、NARグランプリ最優秀牝馬を受賞した。この年11戦4勝。

2003年初戦のTCK女王盃では前年のクイーン賞を勝ったビーポジティブに2馬身をつけ勝利した。ファストフレンドというダート界の女傑が引退した後の牝馬ダート戦線には、一度は勝負付けが済んだ馬が多かったが、しかしエンプレス杯ではジーナフォンテンとビーポジティブに先着を許し3着に終わる。次走のダイオライト記念では再び牡馬に挑戦し、カネツフルーヴリージェントブラフらを相手に3着。続く牝馬限定のマリーンカップではラヴァリーフリッグとジーナフォンテンが好位・中団から鋭く伸びていくのに対し、同馬は全く伸びず4着に敗れエンプレス杯の雪辱はならず、牝馬最強の座も危うい状況であった。 大井記念では好位から鋭く伸びるいつもの競馬が復活し5馬身差で快勝。この年2度先着を許していたジーナフォンテン(4着)に雪辱を果たした。

鞍上を佐藤隆に戻して臨んだ帝王賞は、2002年のJRA賞最優秀ダートホースで同年のフェブラリーステークスを勝っているゴールドアリュール、東京大賞典とフェブラリーステークス共にゴールドアリュールの2着に入ったビワシンセイキ、交流重賞の常連リージェントブラフと中央ダート界の強豪が参戦。迎え撃つ地方勢も南関東の牡馬大将格のベルモントアクター、名古屋のマルカセンリョウ、交流重賞の常連ミツアキサイレンス、2000年の2着馬ドラールアラビアンという、前年の東京大賞典に勝るとも劣らないメンバーが揃った。 レースではこれまでの好位差しではなく、地方移籍後初となる逃げを打つ作戦にでた。これが的中し、ビワシンセイキ以下の追い込みをかわし4馬身差で逃げ切り勝ちし、統一GI初制覇となった。

その後、東京記念1着を挟んで大井競馬場で行われたJBCクラシックに出走。連覇を狙うアドマイヤドンユートピアに次ぐ3番人気に推された。レースは中団から伸びたものの前を行くアドマイヤドン以下をとらえるに至らず4着に終わった。

地方に転厩後、初の中央挑戦となったジャパンカップダートは2年ぶりの中央競馬のレースであった。ミルコ・デムーロ騎手とコンビを組み、優駿牝馬以来2年半ぶりの東京競馬場でのレースは好位追走も伸びず10着に終わった。引退レースとなった東京大賞典も見せ場なく9着に終わる。この年10戦4勝。翌2004年1月に登録抹消。通算中央17戦4勝・地方12戦6勝。

NARグランプリ選考はコアレスハンターとの一騎打ちとなったが、統一GI優勝が決め手となり、年度代表馬およびサラ系最優秀古馬・最優秀牝馬を受賞し、引退に華を添えた。

主な勝ち鞍

  • 帝王賞(統一GI)
  • TCK女王盃(統一GIII)
  • 大井記念(南関東G2)
  • 東京記念(南関東G2)
  • 京成盃グランドマイラーズ(南関東G3)
  • ファーストレディー賞(南関東G3)
  • コスモス賞

引退後

故郷の飛野牧場に戻り繁殖入り。2005年、2006年とも父ブライアンズタイムの牡馬を出産している。初産駒は2005年のセレクトセールで6000万円で落札され、2007年10月4日付けでピサノエミレーツ(藤沢和雄厩舎)が競走馬登録された。デビュー戦は2着だったが、3戦目で初勝利を挙げている。同馬は、その後大井・松浦裕之厩舎に転厩し、2012年に岩手競馬の重賞・せきれい賞を制覇した。

エピソード

ネームヴァリューは輸送が大の苦手で、滞在競馬であった4歳夏の札幌で勝ったものの、中央では札幌競馬が終わると輸送競馬を避けられないため、輸送の無い地方競馬である船橋に移籍した経緯がある。船橋競馬場で行われる競走に輸送は不要だが、後年は輸送の必要な大井競馬場で開催される帝王賞で勝利を収めている。

血統表

ネームヴァリュー血統インテント系 / アウトブリード (血統表の出典)

Honour and Glory
1993 鹿毛
父の父
Relaunch
1976 芦毛
In Reality Intentionally
My Dear Girl
Foggy Note The Axe
Silver Song
父の母
Fair to All
1986 鹿毛
Al Nasr Lyphard
Caretta
Gonfalon Francis S.
Grand Splendor

*マジソンカウンティ
Madison County
1991 鹿毛
Seattle Slew
1974 黒鹿毛
Bold Reasoning Boldnesian
Reason to Earn
My Charmer Poker
Fair Charmer
母の母
Steal a Kiss
1983 鹿毛
Graustark Ribot
Flower Bowl
Queen's Paradise Summer Tan
Regal Seal F-No.19-b


外部リンク