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「メダル・オブ・オナー (ゲームソフト)」の版間の差分

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{{出典の明記|date=2023年8月}}
'''メダル・オブ・オナー'''(''Medal of Honor,略称:MOH'')は、[[エレクトロニック・アーツ]]より発売されている[[第二次世界大戦]]をはじめとした戦争を舞台とした一人称視点シューティング([[ファーストパーソン・シューティングゲーム|FPS]])のゲームソフト。
{{コンピュータゲームシリーズ
| タイトル = メダル・オブ・オナーシリーズ <br>Medal of Honor
| 画像 =
| 開発元 = Danger Close Games、2015, Inc.他
| 発売元 = エレクトロニック・アーツ
| ジャンル = [[ファーストパーソン・シューティングゲーム]]
| 製作者 =
| 1作目 = Medal of Honor(日本未発売)
| 1作目発売日 = {{Flagicon|USA}} '''プレイステーション''': [[1999年]][[11月11日]]
| 最新作 = Medal of Honor: Above and Beyond
| 最新作発売日 = '''Oculus VR ''': [[2020年]][[12月11日]]
| スピンオフ作品 =
| 公式サイトURL = http://medalofhonor.jp/
| 公式サイトタイトル=
}}
『'''メダル・オブ・オナーシリーズ'''』(''Medal of Honor''、略称:''MOH'')は、[[エレクトロニック・アーツ]]より発売されている[[第二次世界大戦]]をはじめとした[[戦争]]を舞台とした一人称視点シューティング([[ファーストパーソン・シューティングゲーム|FPS]])の[[ゲームソフト]]。タイトルは[[アメリカ合衆国]]の最高軍事勲章である[[名誉勲章]]に由来する。


1999年にシリーズ第1作『{{仮リンク|メダル・オブ・オナー (1999年のゲーム)|label=Medal of Honor|en|Medal of Honor (1999 video game)}}』がリリースされた。現時点での最新作は、2020年にリリースされた『{{仮リンク|メダル・オブ・オナー アバーブ・アンド・ビヨンド|label=Medal of Honor: Above and Beyond|en|Medal of Honor: Above and Beyond}}』である。
== 概要 ==
本来メダル・オブ・オナーとは[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[名誉勲章]]を意味する言葉であり、ゲームではアメリカ軍の兵士となって戦う。また、議会名誉勲章の名誉ある作品として、「メダル オブ オナー」を名乗ることを米国名誉勲章協会に認められた唯一のゲーム作品である。海外では[[1999年]]に第1作のMedal of Honor([[:en:Medal of Honor (video game)|en]])、[[2000年]]にMedal of Honor: Underground([[:en:Medal of Honor: Underground|en]])がそれぞれ[[プレイステーション]]でリリースされたが、日本国内では[[2002年]]にパソコン用にリリースされた[[メダル・オブ・オナー アライドアサルト]]から。その後も多くの[[プラットフォーム]]で発売されている。


== 歴史 ==
第二次世界大戦を舞台とした1人プレイ用FPSとしては、[[コール オブ デューティシリーズ|コール オブ デューティ]]と双璧を成している。様々な面でリアルさを追求したコール オブ デューティに比べ、メダル・オブ・オナーは一人で敵部隊を殲滅する、などが出来るヒーロー性が強いバランスとなっている。[[コール オブ デューティシリーズ|コール オブ デューティ]]が舞台を現代戦に移し大ヒットしたことを受けて、メダル・オブ・オナーでも[[2010年]]にリリース予定の最新作は現代戦である。
=== 1作目『Medal of Honor』の制作 ===
シリーズ1作目『Medal of Honor』を開発した{{仮リンク|デンジャークロース・ゲームス|en|Danger Close Games|label=DreamWorks Interactive}}(DWI)は、1995年に[[ドリームワークス|ドリームワークスSKG]]の子会社として設立された。当時、パラマウントやユニバーサル、ディズニーなどでも同様の「インタラクティブ」部門が次々と設立されており、ドリームワークスもこれに続いたのである。また、映画監督[[スティーヴン・スピルバーグ]]も、DWIの共同創業者として名を連ねていた。スピルバーグはかつて[[アタリ (企業)|アタリ]]や[[ルーカスアーツ]]の非公式な顧問として何度かゲーム開発に携わった経験があった<ref name="GR_1">{{Cite web |author= |url= https://www.gamesradar.com/making-medal-honor/ |title=The Making Of... Medal of Honor |website= [[GamesRadar+]] |publisher= |language= |date= |accessdate=2023-11-08}}</ref>。


1997年11月11日、映画『[[プライベート・ライアン]]』の[[ポストプロダクション]]作業の最中だったスピルバーグは、後に『Medal of Honor』となるゲームのアイデアをDWIに持ち込んだ。『プライベート・ライアン』は激しい暴力描写のためR指定とされていたが、スピルバーグは10代の息子マックス(Max Spielberg)がN64のFPS『[[ゴールデンアイ 007]]』をよく遊んでいたことに触発され、第二次世界大戦に対する関心をビデオゲームを通じて若い観客と共有したいと考えたのである。スピルバーグの説明したコンセプトは、ヨーロッパ戦線を舞台としたPlayStation(PS)向けのFPSで、タイトルは名誉勲章に因んだものとするというものだった。しかし、当時のPS市場でFPSは注目されているジャンルとは言い難く、また第二次世界大戦というテーマも古臭いと考えられていたので{{efn|1990年代、第二次世界大戦に対する文化的な関心は低かった。これ以前にも第二次世界大戦を取り上げたゲームはあったが、初期の[[ウルフェンシュタイン]]のように背景として簡素に触れられるだけのものや、年配のユーザーを想定したハードコアなストラテジーなどが多く、若年層向けのアクションゲームにおいてはSFやファンタジーといったテーマが好まれていると考えられていた<ref name="DoG">{{Cite web |author= |url=https://www.denofgeek.com/games/saving-private-ryan-influence-medal-of-honor-history-retrospective-call-of-duty/ |title= How Saving Private Ryan Influenced Medal of Honor and Changed Gaming|website= [[デン・オブ・ギーク|Den of Geek]] |publisher= |language= |date= |accessdate=2023-11-08}}</ref>。}}、このプロジェクトに高い優先度は与えられなかった。1週間の猶予の後に提出されたデモは、かつてDWIで開発された『[[:en:The Lost World: Jurassic Park (console game)|The Lost World: Jurassic Park]]』のエンジンを元にした簡素なものだったが、スピルバーグ自身が演出を手掛けたこともあって、非常に印象的なものであった<ref name="GR_1"/>。1998年に公開された『プライベート・ライアン』が大ヒットを記録したことも、DWIの開発者たちを勇気づけた<ref name="DoG"/>。
== シリーズ ==
英語表記は日本未発売の物である。
*パソコン
**[[メダル・オブ・オナー アライドアサルト]] - 2002年2月14日発売
***[[メダル・オブ・オナー アライドアサルト リロード]](拡張キット) - 2002年11月21日発売
***メダル・オブ・オナー アライドアサルト 特別編 - 2002年11月21日発売
***メダル・オブ・オナー アライドアサルト オリジナル版 - 2003年9月18日発売
***[[メダル・オブ・オナー アライドアサルト リロード2ND]](拡張キット) - 2003年9月25日発売
***メダル・オブ・オナー アライドアサルト ウォーチェスト - 2004年3月25日発売
***メダル・オブ・オナー アライドアサルト総集編 - 2004年9月16日発売 (税抜5980円)
**[[メダル・オブ・オナー パシフィックアサルト]] - 2004年11月25日発売
**Medal of Honor: Airborne - 2007年9月4日発売
**[[メダル・オブ・オナー (2010年のゲーム)|メダル・オブ・オナー]](ダウンロード版) - 2010年10月14日発売予定(税込6980円)
*プレイステーション
**Medal of Honor - 1999年10月31日発売
**Medal of Honor: Underground - 2000年10月23日発売
*[[プレイステーション2]]
**[[メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦]] - 2002年10月24日発売 (税抜6800円)
***EA BEST HITS メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦 - 2004年7月15日発売 (税抜2980円)
**[[メダル・オブ・オナー ライジングサン]] - 2003年12月4日発売 (税抜6800円)
***EA BEST HITS メダル・オブ・オナー ライジングサン - 2004年10月21日発売 (税抜2980円)
**[[メダル・オブ・オナー ヨーロッパ強襲]] - 2005年8月11日発売 (税込7140円)
***EA BEST HITS メダル・オブ・オナー ヨーロッパ強襲 - 2006年8月31日発売 (税抜2980円)
**[[メダル・オブ・オナー ヴァンガード]] - 2007年5月24日発売 (税込7140円)
*[[プレイステーション3]]
**[[メダル・オブ・オナー エアボーン]] - [[2007年]][[12月20日]]発売 (税込7329円)
**[[メダル・オブ・オナー (2010年のゲーム)|メダル・オブ・オナー]] - 2010年10月14日発売予定(税込7665円)
*[[Xbox]]
**Medal of Honor: Frontline - 2002年11月10日発売
**Medal of Honor: Rising Sun - 2003年11月11日発売
**Medal of Honor: European Assault - 2005年6月7日発売
*[[Xbox 360]]
**Medal of Honor: Airborne - 2007年9月4日発売
**メダル・オブ・オナー エアボーン - 2007年11月22日発売 (税込7140円)
**[[メダル・オブ・オナー (2010年のゲーム)|メダル・オブ・オナー]] - 2010年10月14日発売予定(税込7665円)
*[[ニンテンドーゲームキューブ]]
**Medal of Honor: Frontline - 2002年11月10日発売
**メダル・オブ・オナー ライジングサン - 2003年12月4日発売 (税抜6800円)
**メダル・オブ・オナー ヨーロッパ強襲 - 2005年8月11日発売 (税抜6800円)
*[[Wii]]
**Medal of Honor: Vanguard - 2007年3月26日発売
**[[メダル・オブ・オナー ヒーローズ2]] - 2008年2月14日発売([[Wiiザッパー]]に対応している)
*[[ゲームボーイアドバンス]]
**Medal of Honor: Underground - 2002年12月2日発売
**メダル・オブ・オナー アドバンス - 2003年12月18日発売 (税抜4800円)
*[[プレイステーション・ポータブル]]
**[[メダル・オブ・オナー ヒーローズ]] - 2007年2月8日発売
**[[メダル・オブ・オナー ヒーローズ2]] - 2008年2月14日発売
*開発中止作品
**Medal of Honor: Fighter Command
**Medal of Honor: Rising Sun 2
**Medal of Honor: Airborne(PS2版、Wii版)
*[[エイプリルフール]]作品 (冗談で流した情報)
**Medal of Honor: Allied Assault 2


PS初期のゲームということもあり、グラフィック面ではいくらかの妥協を余儀なくされた。すべてのミッションが夜間に行われるのもそのためである。一方、キャラクターのアニメーションやAIの設計は非常に先進的で、視覚的な制限を補って余りあるものだった。投げられた手榴弾を蹴り返したり、撃たれて銃やヘルメットを落とす、遮蔽物に逃げ込むなど、敵のドイツ兵はプレイヤーの行動に様々な反応を見せるようになった<ref name="DoG"/>。スピルバーグはゲームとプレイヤーの関わり合い、すなわち「インタラクティブ・エンターテイメント」としての側面に強い関心を持っていた。変装して銃の代わりに身分証を持つミッションも、スピルバーグのこうした関心に基づいてデザインされたもので、当時のFPSにおいては革新的な演出であった<ref name="GR_1"/>。音響効果や音楽も重視され、作曲家の[[マイケル・ジアッチーノ]]が招かれた<ref name="DoG"/>。また、スピルバーグは『プライベート・ライアン』の制作にも参加した[[デイル・ダイ]]元海兵大尉を軍事アドバイザーとして招くよう指示した<ref name="GR_1"/>。ダイは以後の作品でも何度かアドバイザーを務めている。
== シリーズ歴代主人公 ==
ゲーム中に階級が昇進する人物はゲーム開始時の階級を表記。


1998年、『Medal of Honor』のデモディスクを受け取った[[エレクトロニック・アーツ]](EA)は、直ちにDWIをパートナープログラムに登録した。しかし1999年4月、[[コロンバイン高校銃乱射事件]]が発生すると、FPSに対する世間の印象は著しく悪化した。事件を受け、当初のデモに含まれていた人体欠損などのゴア描写がカットされた。さらに数ヶ月後には名誉勲章協会会長{{仮リンク|ポール・ブハ|en|Paul Bucha}}元陸軍大尉からタイトル変更を求める抗議の手紙が届いた。しかし、後に開発チームの考え方やゲーム内容に納得したブハは抗議を撤回、協会としてDWIを支持する旨を発表した<ref name="GR_1"/>。1999年11月11日、PS向けに『Medal of Honor』がリリースされた。
;“ジミー”ジェームズ・パターソン[[少尉]]
:初代MOH、史上最大の作戦、ヒーローズ(MOHアライドアサルトではブリーフィングに名前が出る)
;マノン・バティステ / マノン・デュシャン
:Underground(アライドアサルトでは同名、ヨーロッパ強襲ではマノン・デュシャンで出演。設定上同一人物らしい)
;マイク・パウエル[[中尉]]
:アライドアサルト
;ジャック・バーンズ[[軍曹]]
:アライドアサルト、リロード
;ジョン・ベイカー軍曹
:アライドアサルト、リロード2ND、ヒーローズ
;“ジョー”ジョセフ・グリフィン[[伍長]]
:ライジングサン
;ジェーク・マーフィー空軍伍長
:アドバンス(空軍伍長は誤訳で本当は陸軍伍長。アメリカ軍に空軍が設置されたのは大戦後)
;“トミー”トーマス・コンリン[[一等兵]]
:パシフィックアサルト
;ウィリアム・ホルト中尉
:ヨーロッパ強襲、ヒーローズ
;フランク・キーガン伍長
:ヴァンガード
;ボイド・トラヴァーズ[[上等兵]]
:エアボーン
;ジョン・ベルグ
:ヒーローズ2


== 開発元 ==
=== 2作目以降 ===
2000年、『Medal of Honor: Underground』が発表された。主人公マノン・バティステは実在のOSSエージェント、{{仮リンク|ヘレン・デシャン・アダムス|en|Hélène Deschamps Adams}}をモデルとしていた。『アンダーグラウンド』の開発中にDWIはEAに買収され、EAロサンゼルス(EA Los Angeles, EA LA)と改称された<ref name="DoG"/>。
*2015, Inc.
**メダル・オブ・オナー アライドアサルト
**メダル・オブ・オナー アライドアサルト リロード
**メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦
*TKO Software
**メダル・オブ・オナー アライドアサルト リロード2ND
**メダル・オブ・オナー パシフィックアサルト (マルチプレイ)
*EA Los Angeles (旧DreamWorks Interactive)
**Medal of Honor
**Medal of Honor: Underground (PS版)
**メダル・オブ・オナー パシフィックアサルト (シングルプレイ)
**メダル・オブ・オナー ライジングサン
**メダル・オブ・オナー ヨーロッパ強襲
**メダル・オブ・オナー ヴァンガード (Budcat Creationsと共同開発)
**メダル・オブ・オナー エアボーン
**メダル・オブ・オナー(シングルキャンペーン)
*EA Canada
**メダル・オブ・オナー ヒーローズ
**メダル・オブ・オナー ヒーローズ2
*Rebellion
**Medal of Honor: Underground (GBA版 発売元はDestination Software)
*Netherock Ltd
**メダル・オブ・オナー アドバンス
*EA Digital Illusions CE
**メダル・オブ・オナー(マルチプレイ)


最初の2作はPSというハードの制約もあり、OSSによる小規模な潜入工作を描いていたが、EAは続編においてより大規模な作戦をテーマにすることを求めた<ref name="IGN_01">{{Cite web |author= |url= https://www.ign.com/articles/how-call-of-duty-reinvented-the-first-person-shooter|title= How Call of Duty Reinvented The First-Person Shooter|website= [[IGN]] |publisher= |language= |date= |accessdate=2023-11-08}}</ref>。2002年、最初のPC向けタイトル『[[メダル・オブ・オナー アライドアサルト]]』がリリースされた。[[2015, Inc.]]が開発を担当した同作では{{efn|EAは当初[[id Software]]に開発を打診したが多忙のため断られ、代わりに紹介されたのが2015であった<ref name="DoG"/>。}}、初めて多人数マルチプレイヤーモードが搭載された<ref name="GameGrin"/>。『アライドアサルト』では、『プライベート・ライアン』を参考にした演出が多く取り入れられ、シナリオやセリフ、キャラクター、マップの造形にも類似点が多い。とりわけ、ノルマンディ上陸作戦を描いた3つ目のミッションの迫力は、同じ戦いを描いた『プライベート・ライアン』序盤のシーンに匹敵しうるものとも評された<ref name="DoG"/>。大規模な戦いを描くにあたって、2015では前作までの主人公が単独でドイツ軍と戦うという構図から離れ、チームの一員として友軍部隊と共に行動する場面を増やすことが意識された<ref name="IGN_01"/>。
== 関連書籍 ==
*メダル オブ オナー ヨーロッパ強襲 (著:拓植久慶,中央公論新社)
*メダル オブ オナー バルジ突破 (著:拓植久慶,中央公論新社)


2003年、[[ゲーム機#第6世代|第6世代]]コンシューマ向けタイトルとして、EA LAが開発を手掛けた『[[メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦]]』がリリースされた。以後の10年間は主にEA LAによってシリーズ作品が開発されていくことになる。同年11月11日には『[[メダル・オブ・オナー ライジングサン]]』がリリースされた。『ライジングサン』は『史上最大の作戦』ほどの評価は受けなかったが、PS2版には当時珍しかったオンラインマルチプレイヤーモードが搭載されていたことが注目された。2004年、PC向けタイトル『[[メダル・オブ・オナー パシフィックアサルト]]』がリリースされた。2005年、コンシューマ向けタイトル『[[メダル・オブ・オナー ヨーロッパ強襲]]」がリリースされた。『ヨーロッパ強襲』では、[[ジョン・ミリアス]]が脚本を担当した。2007年には『[[メダル・オブ・オナー ヴァンガード]]』および『[[メダル・オブ・オナー エアボーン]]』の2本がリリースされた。『ヴァンガード』は第6世代コンシューマ向けとしては最後のタイトルで、『エアボーン』は[[ゲーム機#第7世代|第7世代]]コンシューマおよびPC向けとなった。以後の数年間、新作は発表されなかった。FPSのトレンドが現代戦へと移行した上、ユーザーの興味が同じく戦争をテーマにしたFPSシリーズである[[コール オブ デューティシリーズ]]や[[バトルフィールド (コンピューターゲーム)|バトルフィールドシリーズ]]に移ったためである<ref name="GameGrin">{{Cite web |author= |url=https://www.gamegrin.com/articles/a-compact-history-of-the-medal-of-honor-series/ |title= A Compact History of the Medal of Honor Series |website=GameGrin |publisher= |language= |date= |accessdate=2023-11-08}}</ref>。
== 逸話 ==

*シリーズ名「メダル・オブ・オナー」は米国名誉勲章協会公認である。
携帯機向けには、2003年に[[ゲームボーイアドバンス]]向けの『[[メダル・オブ・オナー アドバンス]]』、2006年に[[PlayStation Portable]](PSP)向けの『[[メダル・オブ・オナー ヒーローズ]]』、2008年に同じくPSP向けの『[[メダル・オブ・オナー ヒーローズ2]]』がリリースされた。また、2006年には{{仮リンク|EAモバイル|en|EA Mobile}}から携帯電話向けのタイトルとして『Medal of Honor』がリリースされたほか、2007年には携帯電話版の『エアボーン』もリリースされた。
*コール オブ デューティーシリーズで有名なinfinity ward社はアライドアサルトの開発を担当した[[2015, Inc.]]社の社員の一部が集まって創設した会社である。アライドアサルトの開発時に「主人公のヒーロー性」の問題で意見の対立が起き、最終的には10数名の社員が退社。そして「プレイヤーはただの一兵士に過ぎない」理想を実現するため新たにInfinity Ward社を設立した。

アライドアサルトは[[2015, Inc.]]社によって製作されたが、のちのリロードなど続編は製作会社が変わりゲームのシステムも大幅に変わりほぼ別作品として考えたほうがいいだろう。
2010年、シリーズの[[リブート (作品展開)|リブート]]後の第1作として、[[アフガニスタン]]での現代戦を題材とした『[[メダル・オブ・オナー (2010年のゲーム)|メダル・オブ・オナー]]』がリリースされた。このリブート版『メダル・オブ・オナー』がある程度高く評価されたことで、2012年には続編『[[メダル・オブ・オナー ウォーファイター]]』がリリースされた。しかし、『ウォーファイター』は様々な点で酷評され、売上も芳しいものではなかった<ref name="GameGrin"/>。『ウォーファイター』のライバルは、前年にEAからリリースされ、同じ[[Frostbite (ゲームエンジン)|Frostbite 2]]エンジンを採用していた『[[バトルフィールド3]]』であった。『ウォーファイター』の失敗を受け、EAは『メダル・オブ・オナー』シリーズを定期的なリリースの対象から外し、バトルフィールドシリーズの開発にリソースを集中させていくことを発表した<ref name="gamerant">{{Cite web |author= |url=https://gamerant.com/medal-of-honor-series-cancelled/ |title=The 'Medal of Honor' Franchise is Done (Again) |website= Game Rant |publisher= |language= |date= |accessdate=2023-11-08}}</ref>。
*ロイター通信の発表で視覚能力向上に良いゲームソフトとして掲載されていた事がある。

*アライドアサルトのオマハビーチは[[プライベート・ライアン]]と似たシーンが多いが、そのシーンは[[スティーヴン・スピルバーグ]]公認でクレジットに彼の名前が載っている。
2020年、PC向け[[Oculus VR]]対応タイトルとして、『{{仮リンク|メダル・オブ・オナー アバーブ・アンド・ビヨンド|label=Medal of Honor: Above and Beyond|en|Medal of Honor: Above and Beyond}}』がリリースされた。初期のシリーズと同様、第二次世界大戦におけるOSSの秘密任務を題材とする。
*2002年10月14日に東京・秋葉原にある「ネッカ」で「メダル・オブ・オナー アライド・アサルト アジアチャンピオンシップ日本予選」が開催された。

*初代MOHとUnderground(PS版)で使われている音楽はハリウッド映画のスタッフが関わる。ヨーロッパ強襲には[[佐藤賢太郎]]がオーケストレーターとして参加している。
===『コール オブ デューティ』シリーズとの関係===
*上記の「ハリウッド映画スタッフ」と同一の存在は眉唾だが、ライジング・サン、パシフィック・アサルト以外の作品には[[マイケル・ジアッチーノ]]が音楽を提供している。
『アライドアサルト』は非常に高く評価された一方、以後2015が『メダル・オブ・オナー』シリーズの制作に携わることはなかった。『アライドアサルト』の元開発者らは2015を離れて[[Infinity Ward]]を設立し、[[アクティビジョン]]社のもとで第二次世界大戦を題材にしたシングルプレイヤーFPSの開発を進めた。これが『[[コール オブ デューティ]]』として2003年にリリースされることになる。ほとんどのミッションが『アライドアサルト』のノルマンディ上陸作戦と同等の水準となることを目指して制作された<ref name="DoG"/>。開発中、このゲームは社内で『メダル・オブ・オナー・キラー』と通称されていた。『アライドアサルト』から引き継がれた演出手法のうち、特に重視されたのはプレイヤーと共に行動するAI分隊であった。こうした友軍の存在は、プレイヤーにチームの一員であると感じさせ、より現実的な戦場の雰囲気を作り上げると考えられたためである<ref name="IGN_01"/>。
*ゲームの開発にはハリウッド映画の軍事アドバイザーである[[デイル・ダイ]]元アメリカ海兵隊大尉を監修に迎えている。

2002年の『史上最大の作戦』は多くのメディアでゲーム・オブ・ザ・イヤーに選出された。しかし、2003年の『ライジングサン』は『コール オブ デューティ』と、翌年の『パシフィックアサルト』も『[[コール オブ デューティ2]]』と比較され、『史上最大の作戦』ほど高くは評価されなかった。以後のタイトルもしばしば『コール オブ デューティ』シリーズと比較され、対抗するためにその演出技法などが『メダル・オブ・オナー』シリーズでも模倣されるようになっていった<ref name="DoG"/>。

== 評価 ==
第1作『Medal of Honor』は、映画的な手法を以て第二次世界大戦を描いた最初のビデオゲームであったと言われている。このことを指し、かつて期せずして第1作の開発のきっかけを作ったマックス・スピルバーグは、後年「メダル・オブ・オナーは、ゲームと映画の融合における数少ない成功例の1つだ」(Medal of Honor is one of the few great marriages of game and film)、「ぐらついてはいたが、それは銀幕と家庭用ゲーム機の間に架けられた最初の橋だった」(It was that first rickety bridge built between the silver screen and the home console.)と評した<ref name="DoG"/>。

[[ギネス世界記録]]のいくつかの項目でも取り上げられた。
* 第1作『Medal of Honor』は、名誉勲章協会からの支持を受けたことについて、「最も専有的な推奨を受けたビデオゲーム」(Most exclusive endorsement for a videogame)とされた<ref>{{Cite web |author= |url= https://guinnessworldrecords.com/world-records/89071-most-exclusive-endorsement-for-a-videogame |title=Most exclusive endorsement for a videogame |website= Guinness World Records |publisher= |language= |date= |accessdate=2023-11-08}}</ref>。
* 現代戦に移行したリブート後の2作を除く12作について、2016年時点での「最もタイトルが多い第二次世界大戦シューターのシリーズ」(Most prolific WWII shooter videogame series)とされた<ref>{{Cite web |author= |url= https://guinnessworldrecords.com/world-records/89077-most-prolific-wwii-shooter-videogame-series |title=Most prolific WWII shooter videogame series |website= Guinness World Records |publisher= |language= |date= |accessdate=2023-11-08}}</ref>。また、これら12作の売上本数は合計28,930,000本に上り、同時に「最も売れた第二次世界大戦のビデオゲームのシリーズ」(Best-selling WWII videogame series)ともされている<ref>{{Cite web |author= |url= https://guinnessworldrecords.com/world-records/89073-best-selling-wwii-videogame-series |title=Best-selling WWII videogame series |website= Guinness World Records |publisher= |language= |date= |accessdate=2023-11-08}}</ref>。
* Wii版の『ヒーローズ2』は、「最初に32人オンラインプレイモードを搭載したWiiのゲーム」(First Wii game to feature 32-player online play)とされる。また、『ヒーローズ2』は光線銃Wii Zapperに対応した最初のサードパーティ製ソフトでもあった<ref>{{Cite web |author= |url=https://guinnessworldrecords.com/world-records/first-wii-game-to-feature-32-player-online-play |title=First Wii game to feature 32-player online play|website= Guinness World Records |publisher= |language= |date= |accessdate=2023-11-08}}</ref>。
* 『エアボーン』では、ミッション開始時の降下の際にキャラクターを操作することができた。このことから、FPSというジャンルにおいてマップ内のあらゆる場所からミッションを開始することができる最初のゲームであったとみなされ、「ビデオゲームにおける最も開放的な環境」(Most open environments in a videogame)とされた<ref>{{Cite web |author= |url=https://guinnessworldrecords.com/world-records/89075-most-open-environments-in-a-videogame |title=Most open environments in a videogame|website= Guinness World Records |publisher= |language= |date= |accessdate=2023-11-08}}</ref>。
* 2008年のアメリカ大統領選挙の際、[[ジョン・マケイン]]上院議員(共和党)を支援するテレビCMの1つで『ヨーロッパ強襲』のCasualties of WarというBGMが使われた。このことから、「最初に政治活動で使われたビデオゲームの音楽」(First use of videogame music in an election campaign)とされた。なお、使用にあたって『ヨーロッパ強襲』の作曲家[[クリストファー・レナーツ]]の同意は得られていなかった<ref>{{Cite web |author= |url=https://guinnessworldrecords.com/world-records/first-use-of-video-game-music-in-an-election-campaign |title=First use of videogame music in an election campaign|website= Guinness World Records |publisher= |language= |date= |accessdate=2023-11-08}}</ref>。

== シリーズ作品 ==
{| class="wikitable" style="width:100%;"
|+ メダル・オブ・オナーシリーズ
|-
! rowspan="2"| 発売年
! rowspan="2"| タイトル
! rowspan="2"| 開発元
! colspan="4"| プラットフォーム
|- style="text-align:center;"
|| <small>'''[[ソニー]]'''</small>
|| <small>'''[[マイクロソフト]]'''</small>
|| <small>'''[[任天堂]]'''</small>
|| <small>'''その他'''</small>
|-
| style="text-align:center;"| 1999
| ''{{仮リンク|メダル・オブ・オナー (1999年のゲーム)|label=Medal of Honor|en|Medal of Honor (1999 video game)}}''
| {{仮リンク|デンジャークロース・ゲームス|en|Danger Close Games|label=DreamWorks Interactive}}
| style="background:#dfd;"| [[PlayStation (ゲーム機)|PS]]
| {{NA}}
| {{NA}}
| {{NA}}
|-
| style="text-align:center;"| 2000
| ''{{仮リンク|メダル・オブ・オナー アンダーグラウンド|label=Medal of Honor: Underground|en|Medal of Honor: Underground}}''
| {{仮リンク|デンジャークロース・ゲームス|en|Danger Close Games|label=DreamWorks Interactive}}
| style="background:#dfd;"| [[PlayStation (ゲーム機)|PS]]
| {{NA}}
| style="background:#dfd;"| [[ゲームボーイアドバンス|GBA]]<sup>4</sup>
| {{NA}}
|-
| rowspan="3" style="text-align:center;" | 2002
| [[メダル・オブ・オナー アライドアサルト]]<br>''Medal of Honor: Allied Assault''
| [[2015, Inc.]]
| {{NA}}
| style="background:#dfd;"| [[Microsoft Windows|Windows]]
| {{NA}}
| style="background:#dfd;"| [[macOS|Mac OS X]], [[Linux]]
|-
| [[メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦]]<br>''Medal of Honor: Frontline''
| {{仮リンク|デンジャークロース・ゲームス|en|Danger Close Games|label=EA LA}}
| style="background:#dfd;"| [[PlayStation 2|PS2]], [[PlayStation 3|PS3]]<sup>1</sup>
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| colspan="11" style="font-size:90%; background:#fff;"| '''注'''
# PS3版『史上最大の作戦』はHDリマスター版。
#『アライドアサルト』の拡張パック。
#携帯電話版のみIronmonkey Studiosが開発を担当。他のバージョンと内容が大きく異なる。
#GBA版のみ{{仮リンク|Rebellion Developments|en|Rebellion Developments}}が開発を担当。
|}
ほとんどのタイトルはFPSだが、『アドバンス』および携帯電話版『エアボーン』は見下ろし型のアクションゲームである。また、携帯電話版『Medal of Honor』は横スクロールアクションである。

=== 関連作品 ===
* メダル・オブ・オナー ヨーロッパ強襲(日本スピンオフ小説、著:[[柘植久慶]]、中央公論新社)
* メダル・オブ・オナー バルジ突破(日本スピンオフ小説、著:柘植久慶、中央公論新社)

=== 開発中止 ===
* Medal of Honor: Fighter Commander(2002年開発中止)
* Medal of Honor: Rising Sun 2(2006年開発中止)
* Medal of Honor: Airborne PS2版&Wii版(2007年開発中止)
* Medal of Honor: Heroes 3(2008年開発中止)

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Notelist}}
=== 出典 ===
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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
*[http://www.japan.ea.com/mohaa/ メダル・オブ・オナー アライドアサルト公式サイト]
*[https://web.archive.org/web/20041010041426/http://www.japan.ea.com/mohaa/ メダル・オブ・オナー アライドアサルト公式サイト]
*[http://www.japan.ea.com/mohpa/index.html メダル・オブ・オナー パシフィックアサルト公式サイト]
*[https://web.archive.org/web/20041017052049/http://www.japan.ea.com/mohpa/index.html メダル・オブ・オナー パシフィックアサルト公式サイト]
*[http://www.ea.com/moh/airborne/index.jsp メダル・オブ・オナー エアボーン英語公式サイト]
*[https://web.archive.org/web/20071011004202/http://www.ea.com/moh/airborne/index.jsp メダル・オブ・オナー エアボーン英語公式サイト]
*[http://www.japan.ea.com/mohfl/home.html メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦公式サイト]
*[https://web.archive.org/web/20041017045056/http://www.japan.ea.com/mohfl/home.html メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦公式サイト]
*[http://www.japan.ea.com/mohrs/ メダル・オブ・オナー ライジングサン公式サイト]
*[https://web.archive.org/web/20041010223150/http://www.japan.ea.com/mohrs/ メダル・オブ・オナー ライジングサン公式サイト]
*[http://www.japan.ea.com/mohea/index.html メダル・オブ・オナー ヨーロッパ強襲公式サイト]
*[https://web.archive.org/web/20070429175540/http://www.japan.ea.com/mohea/index.html メダル・オブ・オナー ヨーロッパ強襲公式サイト]
*[http://www.japan.ea.com/mohh/ メダル・オブ・オナー ヒーローズ公式サイト]
*[https://web.archive.org/web/20070208013541/http://www.japan.ea.com/mohh/ メダル・オブ・オナー ヒーローズ公式サイト]
*[http://www.japan.ea.com/mohv/pc/ メダル・オブ・オナー ヴァンガード公式サイト]
*[https://web.archive.org/web/20070523104906/http://www.japan.ea.com/mohv/pc/ メダル・オブ・オナー ヴァンガード公式サイト]
*[http://medalofhonor.jp/top.html メダル・オブ・オナー公式サイト]
*[https://web.archive.org/web/20100928104416/http://medalofhonor.jp/top.html メダル・オブ・オナー公式サイト]
*[http://www.ea.com/jp/medal-of-honor-warfighter メダル・オブ・オナー ウォーファイター公式サイト]


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メダル・オブ・オナーシリーズ
Medal of Honor
ジャンル ファーストパーソン・シューティングゲーム
開発元 Danger Close Games、2015, Inc.他
発売元 エレクトロニック・アーツ
1作目 Medal of Honor(日本未発売)
アメリカ合衆国の旗 プレイステーション: 1999年11月11日
最新作 Medal of Honor: Above and Beyond
Oculus VR : 2020年12月11日
公式サイト [1]
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メダル・オブ・オナーシリーズ』(Medal of Honor、略称:MOH)は、エレクトロニック・アーツより発売されている第二次世界大戦をはじめとした戦争を舞台とした一人称視点シューティング(FPS)のゲームソフト。タイトルはアメリカ合衆国の最高軍事勲章である名誉勲章に由来する。

1999年にシリーズ第1作『Medal of Honor英語版』がリリースされた。現時点での最新作は、2020年にリリースされた『Medal of Honor: Above and Beyond英語版』である。

歴史

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1作目『Medal of Honor』の制作

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シリーズ1作目『Medal of Honor』を開発したDreamWorks Interactive英語版(DWI)は、1995年にドリームワークスSKGの子会社として設立された。当時、パラマウントやユニバーサル、ディズニーなどでも同様の「インタラクティブ」部門が次々と設立されており、ドリームワークスもこれに続いたのである。また、映画監督スティーヴン・スピルバーグも、DWIの共同創業者として名を連ねていた。スピルバーグはかつてアタリルーカスアーツの非公式な顧問として何度かゲーム開発に携わった経験があった[1]

1997年11月11日、映画『プライベート・ライアン』のポストプロダクション作業の最中だったスピルバーグは、後に『Medal of Honor』となるゲームのアイデアをDWIに持ち込んだ。『プライベート・ライアン』は激しい暴力描写のためR指定とされていたが、スピルバーグは10代の息子マックス(Max Spielberg)がN64のFPS『ゴールデンアイ 007』をよく遊んでいたことに触発され、第二次世界大戦に対する関心をビデオゲームを通じて若い観客と共有したいと考えたのである。スピルバーグの説明したコンセプトは、ヨーロッパ戦線を舞台としたPlayStation(PS)向けのFPSで、タイトルは名誉勲章に因んだものとするというものだった。しかし、当時のPS市場でFPSは注目されているジャンルとは言い難く、また第二次世界大戦というテーマも古臭いと考えられていたので[注釈 1]、このプロジェクトに高い優先度は与えられなかった。1週間の猶予の後に提出されたデモは、かつてDWIで開発された『The Lost World: Jurassic Park』のエンジンを元にした簡素なものだったが、スピルバーグ自身が演出を手掛けたこともあって、非常に印象的なものであった[1]。1998年に公開された『プライベート・ライアン』が大ヒットを記録したことも、DWIの開発者たちを勇気づけた[2]

PS初期のゲームということもあり、グラフィック面ではいくらかの妥協を余儀なくされた。すべてのミッションが夜間に行われるのもそのためである。一方、キャラクターのアニメーションやAIの設計は非常に先進的で、視覚的な制限を補って余りあるものだった。投げられた手榴弾を蹴り返したり、撃たれて銃やヘルメットを落とす、遮蔽物に逃げ込むなど、敵のドイツ兵はプレイヤーの行動に様々な反応を見せるようになった[2]。スピルバーグはゲームとプレイヤーの関わり合い、すなわち「インタラクティブ・エンターテイメント」としての側面に強い関心を持っていた。変装して銃の代わりに身分証を持つミッションも、スピルバーグのこうした関心に基づいてデザインされたもので、当時のFPSにおいては革新的な演出であった[1]。音響効果や音楽も重視され、作曲家のマイケル・ジアッチーノが招かれた[2]。また、スピルバーグは『プライベート・ライアン』の制作にも参加したデイル・ダイ元海兵大尉を軍事アドバイザーとして招くよう指示した[1]。ダイは以後の作品でも何度かアドバイザーを務めている。

1998年、『Medal of Honor』のデモディスクを受け取ったエレクトロニック・アーツ(EA)は、直ちにDWIをパートナープログラムに登録した。しかし1999年4月、コロンバイン高校銃乱射事件が発生すると、FPSに対する世間の印象は著しく悪化した。事件を受け、当初のデモに含まれていた人体欠損などのゴア描写がカットされた。さらに数ヶ月後には名誉勲章協会会長ポール・ブハ英語版元陸軍大尉からタイトル変更を求める抗議の手紙が届いた。しかし、後に開発チームの考え方やゲーム内容に納得したブハは抗議を撤回、協会としてDWIを支持する旨を発表した[1]。1999年11月11日、PS向けに『Medal of Honor』がリリースされた。

2作目以降

[編集]

2000年、『Medal of Honor: Underground』が発表された。主人公マノン・バティステは実在のOSSエージェント、ヘレン・デシャン・アダムス英語版をモデルとしていた。『アンダーグラウンド』の開発中にDWIはEAに買収され、EAロサンゼルス(EA Los Angeles, EA LA)と改称された[2]

最初の2作はPSというハードの制約もあり、OSSによる小規模な潜入工作を描いていたが、EAは続編においてより大規模な作戦をテーマにすることを求めた[3]。2002年、最初のPC向けタイトル『メダル・オブ・オナー アライドアサルト』がリリースされた。2015, Inc.が開発を担当した同作では[注釈 2]、初めて多人数マルチプレイヤーモードが搭載された[4]。『アライドアサルト』では、『プライベート・ライアン』を参考にした演出が多く取り入れられ、シナリオやセリフ、キャラクター、マップの造形にも類似点が多い。とりわけ、ノルマンディ上陸作戦を描いた3つ目のミッションの迫力は、同じ戦いを描いた『プライベート・ライアン』序盤のシーンに匹敵しうるものとも評された[2]。大規模な戦いを描くにあたって、2015では前作までの主人公が単独でドイツ軍と戦うという構図から離れ、チームの一員として友軍部隊と共に行動する場面を増やすことが意識された[3]

2003年、第6世代コンシューマ向けタイトルとして、EA LAが開発を手掛けた『メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦』がリリースされた。以後の10年間は主にEA LAによってシリーズ作品が開発されていくことになる。同年11月11日には『メダル・オブ・オナー ライジングサン』がリリースされた。『ライジングサン』は『史上最大の作戦』ほどの評価は受けなかったが、PS2版には当時珍しかったオンラインマルチプレイヤーモードが搭載されていたことが注目された。2004年、PC向けタイトル『メダル・オブ・オナー パシフィックアサルト』がリリースされた。2005年、コンシューマ向けタイトル『メダル・オブ・オナー ヨーロッパ強襲」がリリースされた。『ヨーロッパ強襲』では、ジョン・ミリアスが脚本を担当した。2007年には『メダル・オブ・オナー ヴァンガード』および『メダル・オブ・オナー エアボーン』の2本がリリースされた。『ヴァンガード』は第6世代コンシューマ向けとしては最後のタイトルで、『エアボーン』は第7世代コンシューマおよびPC向けとなった。以後の数年間、新作は発表されなかった。FPSのトレンドが現代戦へと移行した上、ユーザーの興味が同じく戦争をテーマにしたFPSシリーズであるコール オブ デューティシリーズバトルフィールドシリーズに移ったためである[4]

携帯機向けには、2003年にゲームボーイアドバンス向けの『メダル・オブ・オナー アドバンス』、2006年にPlayStation Portable(PSP)向けの『メダル・オブ・オナー ヒーローズ』、2008年に同じくPSP向けの『メダル・オブ・オナー ヒーローズ2』がリリースされた。また、2006年にはEAモバイル英語版から携帯電話向けのタイトルとして『Medal of Honor』がリリースされたほか、2007年には携帯電話版の『エアボーン』もリリースされた。

2010年、シリーズのリブート後の第1作として、アフガニスタンでの現代戦を題材とした『メダル・オブ・オナー』がリリースされた。このリブート版『メダル・オブ・オナー』がある程度高く評価されたことで、2012年には続編『メダル・オブ・オナー ウォーファイター』がリリースされた。しかし、『ウォーファイター』は様々な点で酷評され、売上も芳しいものではなかった[4]。『ウォーファイター』のライバルは、前年にEAからリリースされ、同じFrostbite 2エンジンを採用していた『バトルフィールド3』であった。『ウォーファイター』の失敗を受け、EAは『メダル・オブ・オナー』シリーズを定期的なリリースの対象から外し、バトルフィールドシリーズの開発にリソースを集中させていくことを発表した[5]

2020年、PC向けOculus VR対応タイトルとして、『Medal of Honor: Above and Beyond英語版』がリリースされた。初期のシリーズと同様、第二次世界大戦におけるOSSの秘密任務を題材とする。

『コール オブ デューティ』シリーズとの関係

[編集]

『アライドアサルト』は非常に高く評価された一方、以後2015が『メダル・オブ・オナー』シリーズの制作に携わることはなかった。『アライドアサルト』の元開発者らは2015を離れてInfinity Wardを設立し、アクティビジョン社のもとで第二次世界大戦を題材にしたシングルプレイヤーFPSの開発を進めた。これが『コール オブ デューティ』として2003年にリリースされることになる。ほとんどのミッションが『アライドアサルト』のノルマンディ上陸作戦と同等の水準となることを目指して制作された[2]。開発中、このゲームは社内で『メダル・オブ・オナー・キラー』と通称されていた。『アライドアサルト』から引き継がれた演出手法のうち、特に重視されたのはプレイヤーと共に行動するAI分隊であった。こうした友軍の存在は、プレイヤーにチームの一員であると感じさせ、より現実的な戦場の雰囲気を作り上げると考えられたためである[3]

2002年の『史上最大の作戦』は多くのメディアでゲーム・オブ・ザ・イヤーに選出された。しかし、2003年の『ライジングサン』は『コール オブ デューティ』と、翌年の『パシフィックアサルト』も『コール オブ デューティ2』と比較され、『史上最大の作戦』ほど高くは評価されなかった。以後のタイトルもしばしば『コール オブ デューティ』シリーズと比較され、対抗するためにその演出技法などが『メダル・オブ・オナー』シリーズでも模倣されるようになっていった[2]

評価

[編集]

第1作『Medal of Honor』は、映画的な手法を以て第二次世界大戦を描いた最初のビデオゲームであったと言われている。このことを指し、かつて期せずして第1作の開発のきっかけを作ったマックス・スピルバーグは、後年「メダル・オブ・オナーは、ゲームと映画の融合における数少ない成功例の1つだ」(Medal of Honor is one of the few great marriages of game and film)、「ぐらついてはいたが、それは銀幕と家庭用ゲーム機の間に架けられた最初の橋だった」(It was that first rickety bridge built between the silver screen and the home console.)と評した[2]

ギネス世界記録のいくつかの項目でも取り上げられた。

  • 第1作『Medal of Honor』は、名誉勲章協会からの支持を受けたことについて、「最も専有的な推奨を受けたビデオゲーム」(Most exclusive endorsement for a videogame)とされた[6]
  • 現代戦に移行したリブート後の2作を除く12作について、2016年時点での「最もタイトルが多い第二次世界大戦シューターのシリーズ」(Most prolific WWII shooter videogame series)とされた[7]。また、これら12作の売上本数は合計28,930,000本に上り、同時に「最も売れた第二次世界大戦のビデオゲームのシリーズ」(Best-selling WWII videogame series)ともされている[8]
  • Wii版の『ヒーローズ2』は、「最初に32人オンラインプレイモードを搭載したWiiのゲーム」(First Wii game to feature 32-player online play)とされる。また、『ヒーローズ2』は光線銃Wii Zapperに対応した最初のサードパーティ製ソフトでもあった[9]
  • 『エアボーン』では、ミッション開始時の降下の際にキャラクターを操作することができた。このことから、FPSというジャンルにおいてマップ内のあらゆる場所からミッションを開始することができる最初のゲームであったとみなされ、「ビデオゲームにおける最も開放的な環境」(Most open environments in a videogame)とされた[10]
  • 2008年のアメリカ大統領選挙の際、ジョン・マケイン上院議員(共和党)を支援するテレビCMの1つで『ヨーロッパ強襲』のCasualties of WarというBGMが使われた。このことから、「最初に政治活動で使われたビデオゲームの音楽」(First use of videogame music in an election campaign)とされた。なお、使用にあたって『ヨーロッパ強襲』の作曲家クリストファー・レナーツの同意は得られていなかった[11]

シリーズ作品

[編集]
メダル・オブ・オナーシリーズ
発売年 タイトル 開発元 プラットフォーム
ソニー マイクロソフト 任天堂 その他
1999 Medal of Honor英語版 DreamWorks Interactive英語版 PS N/A N/A N/A
2000 Medal of Honor: Underground英語版 DreamWorks Interactive英語版 PS N/A GBA4 N/A
2002 メダル・オブ・オナー アライドアサルト
Medal of Honor: Allied Assault
2015, Inc. N/A Windows N/A Mac OS X, Linux
メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦
Medal of Honor: Frontline
EA LA英語版 PS2, PS31 Xbox GC N/A
メダル・オブ・オナー アライドアサルト リロード2
Medal of Honor: Allied Assault Spearhead
EA LA英語版 N/A Windows N/A Mac OS X, Linux
2003 メダル・オブ・オナー アライドアサルト リロード2ND2
Medal of Honor: Allied Assault Breakthrough
TKO Software英語版 N/A Windows N/A Mac OS X, Linux
メダル・オブ・オナー ライジングサン
Medal of Honor: Rising Sun
EA LA英語版 PS2 Xbox GC N/A
メダル・オブ・オナー アドバンス
Medal of Honor: Infiltrator
Netherock Limited N/A N/A GBA N/A
2004 メダル・オブ・オナー パシフィックアサルト
Medal of Honor: Pacific Assault
EA LA英語版 N/A Windows N/A N/A
2005 メダル・オブ・オナー ヨーロッパ強襲
Medal of Honor: European Assault
EA LA英語版 PS2 Xbox GC N/A
2006 メダル・オブ・オナー ヒーローズ
Medal of Honor: Heroes
Team Fusion PSP N/A N/A N/A
Medal of Honor EA Mobile N/A N/A N/A 携帯電話
2007 メダル・オブ・オナー ヴァンガード
Medal of Honor: Vanguard
EA LA英語版, Budcat Creations英語版 PS2 N/A Wii N/A
メダル・オブ・オナー エアボーン
Medal of Honor: Airborne
EA LA英語版 PS3 Windows, Xbox 360 N/A 携帯電話3
メダル・オブ・オナー ヒーローズ2
Medal of Honor: Heroes 2
EA LA英語版, EA Canada英語版 PSP N/A Wii N/A
2010 メダル・オブ・オナー
Medal of Honor
デンジャークロース・ゲームス英語版, EA Digital Illusions CE PS3 Windows, Xbox 360 N/A N/A
2012 メダル・オブ・オナー ウォーファイター
Medal of Honor: Warfighter
デンジャークロース・ゲームス英語版 PS3 Windows, Xbox 360 N/A N/A
2020 Medal of Honor: Above and Beyond英語版 Respawn Entertainment N/A Windows N/A Oculus VR
  1. PS3版『史上最大の作戦』はHDリマスター版。
  2. 『アライドアサルト』の拡張パック。
  3. 携帯電話版のみIronmonkey Studiosが開発を担当。他のバージョンと内容が大きく異なる。
  4. GBA版のみRebellion Developments英語版が開発を担当。

ほとんどのタイトルはFPSだが、『アドバンス』および携帯電話版『エアボーン』は見下ろし型のアクションゲームである。また、携帯電話版『Medal of Honor』は横スクロールアクションである。

関連作品

[編集]
  • メダル・オブ・オナー ヨーロッパ強襲(日本スピンオフ小説、著:柘植久慶、中央公論新社)
  • メダル・オブ・オナー バルジ突破(日本スピンオフ小説、著:柘植久慶、中央公論新社)

開発中止

[編集]
  • Medal of Honor: Fighter Commander(2002年開発中止)
  • Medal of Honor: Rising Sun 2(2006年開発中止)
  • Medal of Honor: Airborne PS2版&Wii版(2007年開発中止)
  • Medal of Honor: Heroes 3(2008年開発中止)

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 1990年代、第二次世界大戦に対する文化的な関心は低かった。これ以前にも第二次世界大戦を取り上げたゲームはあったが、初期のウルフェンシュタインのように背景として簡素に触れられるだけのものや、年配のユーザーを想定したハードコアなストラテジーなどが多く、若年層向けのアクションゲームにおいてはSFやファンタジーといったテーマが好まれていると考えられていた[2]
  2. ^ EAは当初id Softwareに開発を打診したが多忙のため断られ、代わりに紹介されたのが2015であった[2]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e The Making Of... Medal of Honor”. GamesRadar+. 2023年11月8日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j How Saving Private Ryan Influenced Medal of Honor and Changed Gaming”. Den of Geek. 2023年11月8日閲覧。
  3. ^ a b c How Call of Duty Reinvented The First-Person Shooter”. IGN. 2023年11月8日閲覧。
  4. ^ a b c A Compact History of the Medal of Honor Series”. GameGrin. 2023年11月8日閲覧。
  5. ^ The 'Medal of Honor' Franchise is Done (Again)”. Game Rant. 2023年11月8日閲覧。
  6. ^ Most exclusive endorsement for a videogame”. Guinness World Records. 2023年11月8日閲覧。
  7. ^ Most prolific WWII shooter videogame series”. Guinness World Records. 2023年11月8日閲覧。
  8. ^ Best-selling WWII videogame series”. Guinness World Records. 2023年11月8日閲覧。
  9. ^ First Wii game to feature 32-player online play”. Guinness World Records. 2023年11月8日閲覧。
  10. ^ Most open environments in a videogame”. Guinness World Records. 2023年11月8日閲覧。
  11. ^ First use of videogame music in an election campaign”. Guinness World Records. 2023年11月8日閲覧。

外部リンク

[編集]