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* [[やぎ座アルファ星|α星]]:アルゲディ(Algedi、アラビア語で「仔山羊」を意味する言葉に由来{{R|Kunitzsch}})は、肉眼でも分離できる二重星。 |
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* [[やぎ座デルタ星|δ星]]:デネブ・アルゲディ(Deneb Algedi、「ヤギの尾」)は、やぎ座で最も明るい恒星。 |
* [[やぎ座デルタ星|δ星]]:デネブ・アルゲディ(Deneb Algedi、アラビア語で「ヤギの尾」を意味する言葉に由来{{R|Kunitzsch}})は、やぎ座で最も明るい恒星。 |
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== 由来と歴史 == |
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英語では、[[至点|冬至点]]をやぎ座の名(The Tropic of Capricorn)で呼ぶが、現代の冬至点は[[いて座]] |
英語では、[[至点|冬至点]]をやぎ座の名(The Tropic of Capricorn)で呼ぶが、現代の冬至点は[[いて座]]にあり、やぎ座にはない。これは、古代[[バビロニア]]時代、冬至点がこの星座の中にあった名残だとされる{{R|hoshizora}}。地球の歳差運動のために、冬至点は年とともに西に移動する。そのため、冬至点がやぎ座にあった時代は、ちょうどバビロニア時代ごろになる{{R|hoshizora}}。このころに黄道12宮が制定されたため、冬至点をThe Tropic of Capricornと呼ぶようになった。きわめて古い星座であることが分かっているもののうちの1つである。 |
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== 神話 == |
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=== 古代メソポタミア === |
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上半身は牡(または若い)[[ヤギ]]で、下半身は[[コイ]]の[[エンキ]]であるとされる |
上半身は牡(または若い)[[ヤギ]]で、下半身は[[コイ]]の[[エンキ]]であるとされる{{R|myth}}。 |
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=== ギリシア神話 === |
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『[[カタステリスモイ]]』が引く[[エピメニデス]]の説では、アイギパーンが神々とともに[[ティーターン]]と戦った際に、貝殻を[[ホラガイ]]のごとく吹き鳴らしたところ、ティーターンたちはその轟音に[[パニック]]を起こして潰走した。そのため、ゼウスがその戦功を嘉して星座とした。下半身が魚であるのは、魚と化して海に潜り、貝殻を手に入れた際の姿であるという。 |
『[[カタステリスモイ]]』が引く[[エピメニデス]]の説では、アイギパーンが神々とともに[[ティーターン]]と戦った際に、貝殻を[[ホラガイ]]のごとく吹き鳴らしたところ、ティーターンたちはその轟音に[[パニック]]を起こして潰走した。そのため、ゼウスがその戦功を嘉して星座とした。下半身が魚であるのは、魚と化して海に潜り、貝殻を手に入れた際の姿であるという。 |
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しかし一般の説では、神々がナイル川沿いで宴会を開いていたところ、突然、怪物[[テューポーン]]が現れ、驚いた神々は動物に姿を変えて逃げた |
しかし一般の説では、神々がナイル川沿いで宴会を開いていたところ、突然、怪物[[テューポーン]]が現れ、驚いた神々は動物に姿を変えて逃げた{{R|hoshizora}}。ヤギ頭の牧神[[パーン (ギリシア神話)|アイギパーン]]はナイル川に飛び込んだところ下半身だけが魚になり、その姿が大神[[ゼウス]]によって星座とされた{{R|hoshizora}}。この神話から、ヨーロッパでは、角のある海ヤギという想像上の動物とされることが多い。 |
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=== ローマ神話 === |
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== 出典 == |
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|isbn=978-4416210246}}</ref> |
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|author=Paul Kunitzsch |
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|coauthor=Tim Smart |
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2016年5月12日 (木) 11:40時点における版
Capricornus | |
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属格形 | Capricorni |
略符 | Cap |
発音 | [ˌkæprɨˈkɔrnəs]、属格:/ˌkæprɨˈkɔrnaɪ/ |
象徴 | the Sea Goat |
概略位置:赤経 | 21 |
概略位置:赤緯 | −20 |
広さ | 414平方度[1] (40位) |
バイエル符号/ フラムスティード番号 を持つ恒星数 | 49 |
3.0等より明るい恒星数 | 1 |
最輝星 | δ Cap(2.83等) |
メシエ天体数 | 1 |
確定流星群 |
Alpha Capricornids Chi Capricornids Sigma Capricornids Tau Capricornids Capricorniden-Sagittariids |
隣接する星座 |
みずがめ座 わし座 いて座 けんびきょう座 みなみのうお座 |
やぎ座(山羊座、Capricornus, Capricorn)は、黄道十二星座の1つ。トレミーの48星座の1つでもある。
この星座には2等星以上の明るい星は無い。
海王星は、1846年9月23日、δ星の近くでドイツの天文学者ガレによって発見された。
主な天体
恒星
明るい星はα星、δ星、ω星の3星を結ぶ3角形上にある。
- α星:アルゲディ(Algedi、アラビア語で「仔山羊」を意味する言葉に由来[2])は、肉眼でも分離できる二重星。
- β星:ダビー(Dabih、アラビア語で「屠殺者の幸運」を意味する言葉に由来[2])
- δ星:デネブ・アルゲディ(Deneb Algedi、アラビア語で「ヤギの尾」を意味する言葉に由来[2])は、やぎ座で最も明るい恒星。
由来と歴史
英語では、冬至点をやぎ座の名(The Tropic of Capricorn)で呼ぶが、現代の冬至点はいて座にあり、やぎ座にはない。これは、古代バビロニア時代、冬至点がこの星座の中にあった名残だとされる[3]。地球の歳差運動のために、冬至点は年とともに西に移動する。そのため、冬至点がやぎ座にあった時代は、ちょうどバビロニア時代ごろになる[3]。このころに黄道12宮が制定されたため、冬至点をThe Tropic of Capricornと呼ぶようになった。きわめて古い星座であることが分かっているもののうちの1つである。
神話
古代メソポタミア
上半身は牡(または若い)ヤギで、下半身はコイのエンキであるとされる[4]。
ギリシア神話
『カタステリスモイ』が引くエピメニデスの説では、アイギパーンが神々とともにティーターンと戦った際に、貝殻をホラガイのごとく吹き鳴らしたところ、ティーターンたちはその轟音にパニックを起こして潰走した。そのため、ゼウスがその戦功を嘉して星座とした。下半身が魚であるのは、魚と化して海に潜り、貝殻を手に入れた際の姿であるという。
しかし一般の説では、神々がナイル川沿いで宴会を開いていたところ、突然、怪物テューポーンが現れ、驚いた神々は動物に姿を変えて逃げた[3]。ヤギ頭の牧神アイギパーンはナイル川に飛び込んだところ下半身だけが魚になり、その姿が大神ゼウスによって星座とされた[3]。この神話から、ヨーロッパでは、角のある海ヤギという想像上の動物とされることが多い。
ローマ神話
ヤギの姿のカプリコルヌスとされる。
出典
- ^ “星座名・星座略符一覧(面積順)”. 国立天文台(NAOJ). 2023年1月1日閲覧。
- ^ a b c Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). A Dictionary of Modern Star Names. Sky Publishing. pp. 24-25. ISBN 978-1-931559-44-7
- ^ a b c d 長島晶裕/ORG『星空の神々 全天88星座の神話・伝承』新紀元社、2012年。ISBN 978-4-7753-1038-0。
- ^ 近藤二郎『わかってきた星座神話の起源-古代メソポタミアの星座』誠文堂新光社、2010年12月。ISBN 978-4416210246。