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「ストックス欧州600指数」の版間の差分

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*[[ナスダック・ストックホルム]] - 以上でウェイト全体の約8割
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*[[マドリード証券取引所]]
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*[[イタリア証券取引所]]
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*[[ナスダック・ヘルシンキ]]
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== 沿革 ==
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[[File:STOXX Europe 600.png|430px|right|thumb|ストックス600の推移]]
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ストックス欧州600指数の算出は、基準日となる[[1991年]]12月31日の時価総額を100として、[[1998年]]9月16日より開始された<ref name="factsheet" />。時価総額中、通信・テクノロジー関連銘柄の占める割合が[[1999年]]後半に高まり、[[ITバブル]]の最中の[[2000年]]に指数は一時400ポイントを超えた。ITバブル崩壊後は代わって投資銀行の占める割合が高まり、[[2007年]]6月に指数は再び400ポイントに達したが、[[世界金融危機 (2007年-2010年)|世界金融危機]]に際しては銀行が下落を先導し、[[2009年]]3月に150ポイント台まで低下した。その後指数は再び上昇に転じたが、銀行の割合は低下[[2020年]]に、ヘルスケア関連銘柄占める割合が銀行・保険等の金融関連銘柄を上回り最大となっ<ref name="factsheet" />。
ストックス欧州600指数の算出は、基準日となる[[1991年]]12月31日の時価総額を100として、[[1998年]]9月16日より開始された<ref name="factsheet" />。時価総額中、通信・テクノロジー関連銘柄の占める割合が[[1999年]]後半に高まり、[[ITバブル]]の最中の[[2000年]]に指数は一時400ポイントを超えた。ITバブル崩壊後は代わって投資銀行の占める割合が高まり、[[2007年]]6月に指数は再び400ポイントに達したが、[[世界金融危機 (2007年-2010年)|世界金融危機]]に際しては銀行が下落を先導し、[[2009年]]3月に150ポイント台まで低下した。その後指数は再び上昇に転じたが、銀行の割合は低下が続き現在突出したセクターない状況となっている<ref name="factsheet" />。


1998年以来の指数の推移を示す。
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== セクター別指数 ==
== セクター別指数 ==
本指数と共に、業種別に20の指数が算出されており、各セクターの動向を測るベンチマークとして利用されている<ref>{{cite web|url=https://www.stoxx.com/discovery-search?superRegion=emea&subRegion=europe&indexFamily=standard|title=Europe indice|accessdate=2017-02-04|publisher=STOXX|language=英語}}</ref>。セクターの分類は[[産業#上場企業の産業分類|ICB]]に基づくが、[[2020年]]9月、生活必需品と一般消費財関連についてセクターの再編成が実施された<ref>{{cite web|url=https://www.stoxx.com/document/News/2020/August/stoxx_index_guide_20200821.pdf|title=STOXX Index Methodology Guide|accessdate=2020-09-23|date=2020-08-21|publisher=STOXX|format=PDF|language=英語}}</ref>。
本指数と共に、業種別に20の指数が算出されており、各セクターの動向を測るベンチマークとして利用されている<ref>{{cite web|url=https://www.stoxx.com/discovery-search?superRegion=emea&subRegion=europe&indexFamily=standard|title=Europe indice|accessdate=2017-02-04|publisher=STOXX|language=英語}}</ref>。セクターの分類は[[産業#上場企業の産業分類|ICB]]に基づくが、[[2020年]]9月、生活必需品と一般消費財関連についてセクターの再編成が実施された<ref>{{cite web|url=https://www.stoxx.com/document/News/2020/August/stoxx_index_guide_20200821.pdf|title=STOXX Index Methodology Guide|accessdate=2020-09-23|date=2020-08-21|publisher=STOXX|format=PDF|language=英語}}</ref>。
*ヘルスケアセクター
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**ストックス欧州600 建設・資材株指数({{lang|en|Constriction & Materials}})
*金融セクター
*金融セクター
**ストックス欧州600 銀行株指数({{lang|en|Banks}})
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**ストックス欧州600 金融サービス株指数({{lang|en|Financial Services}})
**ストックス欧州600 金融サービス株指数({{lang|en|Financial Services}})
**ストックス欧州600 保険株指数({{lang|en|Insurance}})
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*資本財セクター
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*ヘルスケアセクター
**ストックス欧州600 ヘルスケア株指数({{lang|en|Health Care}})
*生活必需品セクター
*生活必需品セクター
**ストックス欧州600 食品飲料・タバコ株指数({{lang|en|Food Beverage and Tobacco}})
**ストックス欧州600 食品飲料・タバコ株指数({{lang|en|Food Beverage and Tobacco}})

2021年1月4日 (月) 10:17時点における版

ストックス欧州600指数(ストックスおうしゅう600しすう、ストックス600: STOXX Europe 600 IndexSTOXX 600SXXP)は、STOXXが算出する、ヨーロッパ先進国[1]における証券取引所上場の上位600銘柄により構成される株価指数[2]流動性の高い600銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数である。

ヨーロッパ経済動向のベンチマーク指数として広く参照され、欧米諸国では上場投資信託先物オプション取引などの金融商品で使用されている。リバランスは例年3月・6月・9月・12月に行われている[2]

算出対象

2018年9月24日以降現在まで、以下の17の証券取引所上場の上位銘柄が対象となっている[3]

沿革

ストックス600の推移

ストックス欧州600指数の算出は、基準日となる1991年12月31日の時価総額を100として、1998年9月16日より開始された[2]。時価総額中、通信・テクノロジー関連銘柄の占める割合が1999年後半に高まり、ITバブルの最中の2000年に指数は一時400ポイントを超えた。ITバブル崩壊後は代わって投資銀行の占める割合が高まり、2007年6月に指数は再び400ポイントに達したが、世界金融危機に際しては銀行が下落を先導し、2009年3月に150ポイント台まで低下した。その後指数は再び上昇に転じたが、銀行の割合は低下が続き、現在は突出したセクターのない状況となっている[2]

1998年以来の指数の推移を示す。

年末終値 対前年増減率
1998 279.20
1999 379.49 35.92
2000 359.79 -5.19
2001 298.73 -16.97
2002 201.72 -32.47
2003 229.31 13.68
2004 251.02 9.47
2005 310.03 23.51
2006 365.26 17.81
2007 364.64 -0.17
2008 196.90 -46.00
2009 253.16 28.57
2010 275.81 8.95
2011 244.54 -11.34
2012 279.68 14.37
2013 328.26 17.37
2014 342.54 4.35
2015 365.81 6.79
2016 361.42 -1.20
2017 389.18 7.68
2018 337.65 -13.24
2019 415.84 23.16
2020 399.03 -4.04
最高値
2020年2月19日 終値 433.90
2020年2月19日 最高値 433.90
最安値
2009年3月9日 終値 157.97
2009年3月9日 最安値 155.38

構成銘柄

セクター別指数

本指数と共に、業種別に20の指数が算出されており、各セクターの動向を測るベンチマークとして利用されている[4]。セクターの分類はICBに基づくが、2020年9月、生活必需品と一般消費財関連についてセクターの再編成が実施された[5]

  • 金融セクター
    • ストックス欧州600 銀行株指数(Banks
    • ストックス欧州600 金融サービス株指数(Financial Services
    • ストックス欧州600 保険株指数(Insurance
  • 資本財セクター
    • ストックス欧州600 資本財・サービス株指数(Industrial Goods & Services
    • ストックス欧州600 建設・資材株指数(Constriction & Materials
  • ヘルスケアセクター
    • ストックス欧州600 ヘルスケア株指数(Health Care
  • 生活必需品セクター
    • ストックス欧州600 食品飲料・タバコ株指数(Food Beverage and Tobacco
    • ストックス欧州600 パーソナルケア・食品小売株指数(Personal Care Drug and Grocery Stores
  • 一般消費財セクター
    • ストックス欧州600 自動車・部品株指数(Automobiles & Parts
    • ストックス欧州600 消費財・サービス株指数(Consumer Products and Services
    • ストックス欧州600 メディア株指数(Media
    • ストックス欧州600 小売株指数(Retail
    • ストックス欧州600 旅行・娯楽株指数(Travel & Leisure
  • 素材セクター
    • ストックス欧州600 基礎素材株指数(Basic Resources
    • ストックス欧州600 化学株指数(Chemicals
  • テクノロジーセクター
    • ストックス欧州600 テクノロジー株指数(Technology
  • 公益セクター
    • ストックス欧州600 公益株指数(Utilities
  • 通信セクター
    • ストックス欧州600 通信株指数(Telecommunications
  • エネルギーセクター
    • ストックス欧州600 エネルギー株指数(Energy
  • 不動産セクター
    • ストックス欧州600 不動産株指数(Real Estate

脚注

  1. ^ オーストリアベルギーデンマークフィンランドフランスドイツアイルランドイタリアルクセンブルクオランダノルウェーポーランドポルトガルスペインスウェーデンスイスイギリス(アルファベット順)の17か国。対象の証券取引所は、STOXXによる先進国市場の定義に拠り、随時組み入れまたは除外が行われる。近年から順に遡ると、2018年9月24日にポーランドの組み入れとチェコの除外、2016年9月19日にギリシャの除外、2013年9月23日にチェコの組み入れと続き、また2008年3月25日以前はアイスランドの企業が銘柄に含まれていた。Results of the STOXX Country Classification Review 2018-Q1” (PDF) (英語). STOXX (2016年4月20日). 2018年9月28日閲覧。Q1-2008 Quarterly Review” (PDF) (英語). STOXX (2008年2月19日). 2018年9月28日閲覧。
  2. ^ a b c d Fact Sheet(Apr.2020)” (PDF) (英語). STOXX (2020年4月30日). 2020年5月23日閲覧。
  3. ^ Component Information” (PDF) (英語). STOXX. 2020年5月23日閲覧。
  4. ^ Europe indice” (英語). STOXX. 2017年2月4日閲覧。
  5. ^ STOXX Index Methodology Guide” (PDF) (英語). STOXX (2020年8月21日). 2020年9月23日閲覧。

関連項目

ヨーロッパ先進国全体を対象とするインデックスとしては、他に以下のものが知られている。

  • STOXX Europe 50英語版 - 本指数のブルーチップ版。
  • FTSE 欧州先進国インデックス英語版 - 構成銘柄数は約580。対象とする証券取引所は本指数と同一である。小型株も対象に含めた「FTSE 欧州先進国オールキャップ・インデックス」もある。
  • S&P Europe 350英語版 - ワルシャワ証券取引所上場銘柄を対象外とする点が本指数と異なる。
  • MSCI Europe - 構成銘柄数は約440。ワルシャワ証券取引所上場銘柄を対象外とする点が本指数と異なる。

外部リンク